TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

関東ふれあいの道 栃木 20-19 その2

2019年06月28日 | Weblog
湿度はさほど高くありませんが、気温がグングン上がっています。
帽子を被っているのが辛くなってきて、手ぬぐいで頭をふわっと覆うことにしました。
風が柔らかく通るので、外で働く人がよくやってますよね。

青々とした稲が彩る水田地帯や、作物がすくすくと育つ畑の中を歩いていると、第一村びと発見。
『こんにちはー』
『あら、こんにちは。カメラ持って写真撮ってかぁー?』とお婆ちゃん、元気です。

さらに歩みを進めると、今度はタヌキかな?
腹を出して寝ていました。
気持ちいいんですかね。
僕に気がつくとサーっと山の中へ消えて行きました。そこには立派なけもの道が付いていました。
おそらく毎日ここで寝ているんでしょうね。

11時15分、272m芳賀富士山頂。
栃木百名山だそうです。僕は栃木百名山に幾つ登っているのかな?今度数えてみようっと。
山頂には雑記帳があって、自由に記入していいようになっています。何冊もあったので、地元の人々が大切にしているのだと思いました。
愛すべき素晴らしい里山。

やがて安善寺に出ました。
そしてここから5.5km、七井駅までがこのコースとなっています。
舗装路を歩き続けます。

七井駅の手前にオロ〇ミンCが100円で買える自動販売機がありました。
一応飲んでおきました。

誰もいない駅前で、アイスコーヒーとパンを二口三口食べながら休憩。
ここからはコース19に入って行きます。

円通寺の表門が現れました。
今残されているのは門だけですが、室町時代の歴史を感じさせます。造りとデザインは巧妙なもので、国指定重要文化財です。

円通寺を過ぎると、だんだんと森の中へと引き込まれて行きます。

途中に治水池がありました。
そこに派手なステッカーを並べて貼っている軽のオフロード車が停まっています。
釣りをしている兄ちゃんがいました。
ルアーでした。
目が合うと『こんにちは〜』と挨拶してくれました。
ところが両腕にはビンビンの刺青が施されていました。

一旦森を抜けます。
そこに『森のパン屋』がありました。
ふとお土産に買って帰ろうと思いました。
『すみません、自慢のパンを下さい』
『あ、はい。皆さんこのハチミツを使って焼いた食パンをよくお持ちになります』
『おっ、それ、それを下さい。あと硬いパンはありますか?』
色の薄いバケットを買いました。
『他にはいかがですか?』
『背中に入らないので⋯』
『自転車ですか?』
『歩きです』
『へ〜どちらから?』
『茂木です』
『は?はぁー?茂木ででですか?』
『パン屋さんがあるこの道は関東ふれあいの道のコースになっていますよ。通りすがりの者です』

やがて「益子の森」に出ました。
アスレチックのような運動遊具が順にいくつも並び、それが終わると本格的に登山道となります。
道は整備された歩きやすい登山道でした。

高館山の山頂まではけっこうな登りで、バテバテになりました。
三等三角点があり、栃木百名山でもありました。

その先の権現平からは下りに転じます。

やがて、西明寺に出て山道は終了しました。
大きな立派なお寺です。
背中に呪文が書いてある白い特攻服のような上着を着た人が、お守り売場で何やかんやと喋っていました。
サーっと通り過ぎます。

大きな大きな樫の木がありました。
「天然記念物」だということです。

そこから下り坂になり、益子駅に向かいます。
歩きながら電車の時間を調べます。
『やば、ギリギリだなぁ』
走ります。
すぐに疲れて歩きます。
また走ります。
足腰の疲労に苦しくなり歩きます。
また走ります。

なんだか多いんだよなぁーこういう事。
ふと、死にそうなぐらい走って着いたバス停のことを思い出しました。
そしてその時間のバスが時刻表改定のため、廃止になっていたという悲劇。
まさか⋯な。

16時20分、益子駅に到着しました。
余裕で切符も買え、ホームに入ります。
真岡鐵道初めて乗ります。

ポットに入れた冷たいコーヒーを飲んでいるとホームに地鳴りが伝わってきました。
列車が近づいて来たのです。
電線が無いので気動車ですね。

1時間に1本しか無いので間に合って良かったです。

寝不足だからかな。今日は疲れました。
そして、娘の学校に行きました。
女房が熱を出したのです。
ピンチヒッターできる時間に間に合ってよかった。

ところが、待ち合わせ場所が違うと娘にヘソを曲げられてしまいました。
なんてこった(笑)


おしまい。

歩行距離 26.5km
累計標高差 721m
所要時間 7時間
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関東ふれあいの道 栃木20-19 その1

2019年06月27日 | Weblog
いよいよ関東ふれあいの道も神奈川から始まり栃木まで来ました。
千葉は先日終わって、茨城も残り3コース。これは女房と行っているので、楽しみにとっておきます。

さて今回、別な山を考えておりましたが、家庭の事情で夜立ち出来なくなりました。
ので、急遽近場の山か関東ふれあいの道を検討しました。

結局調べるのに時間がかかって、寝たのは2時半。またまた寝不足だなこりゃ。

使命感からなんとか起きて娘を学校まで送ります。そうです、今回僕に与えられたミッションは学校まで車で送ることでした。

女房が持たせてくれたおにぎりをほおばりながら、無事送り届けたあと茂木駅に向かいます。
サラッと調べたところ、駅前に無料駐車場があるということです。
ここから2時間弱かかりまして、到着は9時。

駅前の駐車区画はすべて埋まっていました。空きスペースに停めて良いかどうか駅の窓口で聞いてみると⋯
『すみません、あそこの端に停めさせてもらっても大丈夫でしょうか』
すると駅員さん(おばちゃんでした)がわざわざ出てきてくれて、
『あそこならたぶん大丈夫よ。これは町の管理だから駅とは関係ないのよ』
あ、そうなのね。

不安感もなくなって9時30分スタートしました。

歩きはじめてすぐに「おふくろ饅頭」の文字が目に入ってしまいました。
行き過ぎる直前に、勝手に足がスイッチバックして、気がつくと『おばちゃん、饅頭2個ー』と言ってニコニコしながらお金を握りしめていました。

お店を出てすぐに「歩き饅頭」しました。
歩きスマホが良くないのはわかっていますが、歩き饅頭は許されるのか⋯ そんなくだらない事を考えながら進んでいきます。

川岸に並ぶ植樹された木々から朝の木漏れ日がチラチラする中を、歩き饅頭します。
お味は甘すぎず、粒あんでもなくこしあんでもない微妙な感じの美味しさでした。
今日はいつものホットコーヒーをやめて、ガブガブ飲めるアイスコーヒーにしました。
夏のアイスコーヒーと甘いもの、これもまた良し。

道の駅が見えてきました。
その手前に風車がありました。
電球があしらってあるので、夜はライトアップされるのでしょうね。
「SLの走る茂木町」という看板が掲げてありました(画像)。

先に進みます。

歩道がない国道を軽く走って横道に入ります。静かになって少し安心。
園児たちの声がします。
なんだかグルグル回っています。
音楽が聞こえてきました。耳を澄ますとウクレレです。童謡の弾き語りです。
女の人の歌声でした。
著作権なども問題もいろいろと騒がれているので、もしかしたらそれもあってオリジナルにしたのかも⋯ なんてことを考えながら近寄っていきます。

すると、なんとも手作り感いっぱいな土遊びが出来る小さな遊び場でした。

空を見上げるとすでに夏の雲になっていました。


その2へ続きます。
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郷ひろみの弟みたいな顔した従弟と登る『不老山』その2

2019年06月26日 | Weblog
とりあえず、サンショウバラが少し残っていて満足した僕ら。
そこに瑠璃色の蝶が。
調べてみるとカラスアゲハという蝶でした。
すごくキラキラしていました。

貸切の山頂でテーブルいっぱいに山メシ用品を出して準備します。

今日は冷凍パスタとポタージュスープ、コーヒとドーナツです。

久しぶりの山メシ調理。
ここのところ山にはパンぐらいしか持ってきてなかったので楽しいです。
行動時間が長いキツい山だとどうしてもゆっくり食事出来ないので、今日の山は楽しみでした。

ただ、パスタのお味がいまいちだったので、気分はダウンしました。

ちょいとゆっくりしたあと下山します。

山頂を少し下ったところにある分岐を来た道とは違う方向へ行きます。
登りと違う道で下山するのです。

わりとすぐに林道になり、来た道とおなじように感じる道でした。

新東名の架橋工事が進んでいて、それをくぐるようになります。
ふと近道を見つけました。

いやらしい気持ちになって、そっちに行こうと思いました、
『まさか高速道路の工事で通れなかったりして〜』
見る限り間違いなくそこ。
『だいたい隅っこ通らせるとかするでしょ』

近づくにつれて⋯
『ん〜やばくない?通行止めって出てる』
目の前まで行くと、完全に遮断されていました。
『山でのゲートは歩行者OKなんだけどな』

仕方ない戻りますか。

あー遠いな。

『ん?ここ行けるんじゃね?』
工事箇所を通らずにこの山を越えれば向こうに出られそうです。

ほそい山道はわりときれいです。
『おっ?いけるぞ』

そして登りつめたところでシャットアウト。
『だ、だめか』
思いっきり派手に工事してました。
もっと手前に看板欲しかったな(笑)。

連れにまでとんだ苦労をさせてしまい、しょんぼりです。

昨日の疲れが残ったか、ちょっと今日は調子出なかったかな。

さ、さて温泉と蕎麦だ!
郷ひろみの弟みたいな顔した従弟が調べてくれました。
『ふぇ〜やっぱりやめらんねぇわ』

僕『どうする?ここの食堂で済ませる?』
郷『だめです。うまいの食いましょう』
郷『15分かかりますけど大丈夫ですか?』

そしてたどり着いた蕎麦屋は細い薮道を抜けさせるにくい演出。奥まった怪しさがありました。
そして僕らを迎えてくれたものは⋯!

< 本日終了 >

今日という日は色んなことがありましたね。
登山口間違えたところから始まって、裏目裏目の一日でした。
ま、怪我や事故がなくて良かったとしましょう。

その後、あきらめきれなかった郷ひろみの弟みたいな顔した従弟は次の蕎麦屋に案内してくれました。
お疲れ様でした。付き合ってくれてありがとうございました。


おしまい。

歩行距離16.8km
26000歩
累計標高差 +841m
所要時間 5時間40分
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郷ひろみの弟みたいな顔した従弟と登る『不老山』その1

2019年06月24日 | Weblog
久しぶりに登場の「郷ひろみの弟みたいな顔した従弟」です。

ちなみに、郷ひろみさんに弟はいません。
あくまで「弟みたいな顔」した、つまり微妙〜に似てるというだけです。

と、前置きはこれで良し。

前日に関東ふれあいの道千葉県全コースを踏破したばかりの僕。
身体に問題なければ翌日も欲張って軽めの山で「山メシ」を楽しもうと考えていました。

そこに従弟が反応してきたというわけです。

当初の予定は群馬の小さな岩山に登るつもりでしたが、天気の関係で登る場所を変えました。
登山対象は神奈川県の最西部、ほぼ静岡県との境に位置する「不老山(ふろうさん)」です。

ちょっと調べてみると、サンショウバラという野生のバラが咲いているんだとか。
時期はギリギリ終わりですが、もしかしたら少しは残っているかもしれないぞ。

あまり下調べもないまま、前夜発ちします。
『金時公園かぁ、金時山の近くなんだろうなーきっと』ナビに入力してスタートします。

『金時山の近くに不老山なんていう山あったかなぁ』
そう思いながらも順調に車を走らせます。
久しぶりの首都高もあっさり抜けられました。

ナビの案内するまま現地に到着です。
『あれ?相棒の車がないぞ?』
LINEでのやり取りを確認します。
『ん?ここは金時神社だぞ?』
やっちまいました。

LINEで送られたリンクで場所を確認すると、なんとここから40分も移動しなければなりませんでした。
『同じ金時を名乗っていても、ずいぶんと場所がちがうんだな⋯』
がっかりしても仕方がないので移動します。

深夜なので、40分まではかかりませんでした。
相棒の車が停まっています。
『やれやれ、3時30分かぁ』

寝床を作ってさっさと寝ます。

翌朝は雲が多めながら青空も覗いています。
夜中は見えなかった富士山もうっすらと見えています。
山頂には笠雲が出来ており、天気は下り坂を匂わせています。

一応時間は決めておいたけど、慌てることなく出発しました。
ところが、僕の勝手な判断で逆回りに進んでしまいました。
相談の結果戻ることにしました。ごめん。

山頂まではほぼほぼ林道でした。
ま、こういうのもありですかね。

だいぶ行ったところで二通りの道になりました。1つは林道そのまま、もう1つは山道です。
再び相談の結果、山道を選びました。
踏み跡がしっかりしていたのは最初だけで、すぐに雑草がぼうぼうになりました。
またまた相談の結果『戻りますか』となりました。
今日はなんかいろいろあるなぁ⋯。

やがて林道が終わり、山道になりました。
傾斜が上がり幾分大変になってきました。
そして山頂は平な額のような地形でした。

テーブルとベンチがあります。
そして⋯ ありました、サンショウバラ(画像)。


その2へ続きます。
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謎の公務員と行く関東ふれあいの道 千葉県コース 最終回その3

2019年06月23日 | Weblog
謎の公務員と僕はこうして、関東ふれあいの道千葉県全29コースを踏破しました。

『さあ、お疲れ様会をやろう!』

近くにある『海辺の湯』にて入浴。
大好きなビールと、お腹いっぱいの食事をしましょう。

券売機にバンバンお金を入れて、一番でっかい生ビールのボタンを何回もバシバシ押して(僕はジュースね)、焼鳥やら餃子やらネギチャーシューやらポテトやらアジフライやら⋯思いつくまま、ためらいもなく注文しまくります。

まるでこの日のために何日も何日も歩いてきたような感じです。

もっとお金使いたいのに(うそ~笑)残念ながらあっという間にお腹がいっぱいになりました。

僕は海辺で味わう期間限定茶そばも頼みましたが、お味の方は〇✕△でした。
一通り満足するまで堪能したあと、おみやげを物色しました。

冷凍の魚が欲しかったのですが、さすがに解けてしまいそうなのでやめました。
かわりに女房が好きな塩辛(皮を剥いだ高いやつね)とホタテのヒモの塩辛を買いました。
のんべえには良いかなーって。

車に戻り帰路につきますが、謎の公務員がこれで終わるわけがないです。
いつものようにコンビニでビールとつまみを仕入れました。

なななんと缶ビール5本です。
いったい身体に何リットル入るんだ⋯。

飲んではボリボリ、飲んではパリパリ、飲んではモグモグ、ぷぷぷハー。

なんと自宅に着くまで飲み続けました。

『今日は本当にありがとうございました』
『また出演依頼するかもしれません。その時はよろしくお願いします』
『ゆっくり休んで下さいね』
『ではでは〜』

謎の公務員がいなくなった助手席には、おつまみの残骸が申し訳なさそうにシートの上でモジモジしていました。
ま、いつものことですけどね(笑)。


歩行距離 14.9km
26700歩
累計標高差 653m

おしまい。
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謎の公務員と行く関東ふれあいの道 千葉県コース 最終回 その2

2019年06月22日 | Weblog
階段を駆け上がる謎の公務員、今日もすこぶる元気です。

僕はいつもの自分ペースです。
ここ2週間ほど雨で山に行けませんでした。
やっぱり山の筋肉は2週あけると落ちてしまうと思います。
登り続けていると調子いいですからね。

さて、道は緩やかに登って行きます。
標高が低いので、蒸し暑さと変な虫が多くなるのは仕方ないです。

やがて「地獄のぞき」を下から見上げる場所に出ました。
石切場跡もその正体を現しはじめました。
なぜか昔来た時より明るく感じました。

草は刈られ、道標も増えて歩きやすいです。

石切場跡を過ぎ、狭くて急な石段を登ると次に現れるのが「地球が丸く見える展望台」です。
以前来た時よりあか抜けた印象なのは気のせいでしょうか。(画像)

そこには先客がお一人。
軽く挨拶します。
山から見る海もまたいいものです。

謎『いやー今日も晴れちゃいましたね。来るたび全部晴れですよすごくないですか?』
僕『ほんとですね。最後まで付き合ってくれてありがとうございます』
謎『色んなことがありましたね。俺、あのコースが辛かったなぁ』
僕『俺もスキーで膝痛めてしまって、あの時は痛み止め飲んで歩いたっけ』
謎『違う世界を教えてもらって本当に良かった』
僕『向いてましたね、こういうの』

展望台を下ってさらに行くと鋸山の山頂に到着しました。
ちなみに鋸山の山頂は「地獄のぞき」ではありません。
そこもあまり期待出来ないはずの展望もそこそこあって『房州低名山』のプレートも作られていました。

軽く休憩したのち、保田駅に向かって下山していきます。

場所によっては平らになる所があり、赤テープやペンキなどを見逃さないようにしたいところです。

やがて林道に吐き出されました。

下からハイカーが林道を上がって来ました。
『こんにちはー』挨拶して軽く会話します。
ハイカー『どちらからですか?』
僕『浜金谷からです』
ハイカー『あ、じゃ僕と逆ですね』

そう言いながら登山口をスルーして林道を下って行きました。
あれ?
鋸山行かないのかな?逆コースって言ってたけど。

しばらくするとそのハイカーは戻って来ました。
ハイカー『登山口ってどこですか?気がついてよかったー』
僕『あ、やっぱりそうですか(笑) ここですよ』
ハイカー『あれ(笑) 』

僕らも腰を上げて下山を始めます。
のんびりと林道を下っていきます。

背後から足音がします。年配のハイカー(薄手のニッカボッカが登山歴を物語っていました)に追い越されました。
年配のハイカーは僕らが登山道で追い越した方でした。
電車の時間があるのか、だいぶ頑張って下っていきました。
昔は相当登ったような感じでした。

やがて保田駅です。
関東ふれあいの道千葉県コース、これにて完歩です。
僕は神奈川、東京、埼玉、群馬に続いて5県目の踏破となりました。

さて、どうする。

電車に乗って戻る手もあるけど、僕らは迷わず海沿いを歩くことにしました。
時間もまだ早いし、いいよね。

出来るだけ海沿いの道を国道に沿って歩いていきます。

車が通ると身を寄せるスペースが狭く、怖いです。
トンネルを抜けるにしても歩道が・・・ない。
ヘッドライトを点灯させて走り抜けます。

なんとか出発地点に到着しました。

『お疲れ様でした!』
『ついに千葉県コース踏破ですね』
『ありがとうございました』


その3へ続きます。
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謎の公務員と行く関東ふれあいの道 千葉県コース 最終回その1

2019年06月20日 | Weblog
謎の公務員シリーズもいよいよラストを迎えることになりました。

ティンカーベルblogに出演依頼をしたのが一昨年の年末、年が明けて間もなくの実行でした。
『高橋さんと関東ふれあいの道を歩けば、ティンカーベルblogに出られるんですか?』という冗談めいた話から始まり、本決まりになるのにそうは時間がかかりませんでした。

なんと長い距離を歩く練習までして臨み、初回から50kmを超える距離を歩ききる気合いを見せてくれました。

千葉県コースは、僕らに馴染みの深い利根川を渡るところから始め、どんどん南下していき、最後は神奈川の三浦半島のスタート地点を海越しに望むという順を追った踏破計画にしました。

ちなみに千葉県コースは全29コース、全長約300kmとなっています。

あらかじめ何回歩けば踏破できるのか計算し分割していくと、10回でなんとか終わる計算になります。
最終回は鋸山に登るコース、分離しているここだけを残しました。

どうせなら歩ききったその日に、祝勝会として温泉とビールとお腹いっぱいの食事で出演のギャラにしてあげようという考えが浮かびました。

いつものコンビニに、朝4時30分に集合します。
『おはようございます。いや〜ついにこの日が来ちゃいましたね』
謎の公務員がそう言いながら近づいて来ました。彼は、自分ひとりでもウォーキングしたり、ランニングしたり、筑波山登ったりしてトレーニングするようになり、その結果すっきりと痩せてしまいました。

近づいてくるそのシルエットは、ずいぶん細身になっていい感じ。
関東ふれあいの道がそういうきっかけになって本当によかったです。

マイカーで鋸山登山口がある浜金谷に向かいます。
コースはこの浜金谷駅がスタート地点となります。

駅前の食堂がやっている民間駐車場『1日700えん』の看板を見つけてそこに停めました。
ちなみに他は1000円します。

無料駐車場もあったり、コース途中の登山口付近に停めて周回する方法もあるけど、ラストの今回はそういう手を使わず、きちんとスタート地点からゴールまでを歩くことにしました。

そしてさらに電車を使わず、海辺を歩いて戻ることにします。

駐車場の受け付けはその食堂なので、まだやってないお店の引戸をガラガラとあけて、中のおじさんに声掛けました。
『すみませーん、駐車場お借りできますか?』
『あいよー、そとに変なおやじがいるからその人にお金払って』
『どこに停めてもいいんですか?』
『よくないよくない、えーっとね』
と言いながら外に出てきてくれました。

そこには海で採れた何かをさばいている赤黒く日に焼けたおじさんがいました。
食堂おじさんと赤黒おじさんの掛け合い漫才が始まりました。

少々それを観劇したあと、僕らはスタート地点となる浜金谷駅に向かいました。
こぢんまりとした静かな海辺の駅でした。

そこからだんだんと山に向かって入って行きます。
なんだか明るいイメージ。
昔来た時よりなんかいい。

道しるべもちゃんとあって、道そのものもしっかりしています。

石切場のあたり(裏側と言ったらいいのかな?) は暗くて鬱蒼としたイメージだったけど、今回は明るいぞ?
登る時間もいいのかな?

以前は千葉県の関東百名山5山を一気に踏破する計画で、その一番最後がここ鋸山で、夕暮れ間近だったからそう感じたのかもしれません。

画像は鋸山登山道を駆け上がっていく謎の公務員。
やるじゃないか。


その2へ続きます。
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関東ふれあいの道 群馬 22.24 その2

2019年06月03日 | Weblog
覚満淵から大沼(おの)、小沼(この)と巡っていきます。

標高も高いので少々肌寒いです。
僕は超薄手のロングパンツと超薄手の半袖ウエアに超薄手の透湿素材のウインドブレーカーといういでたちです。

それでもやはり少し歩いただけで汗をかきます。

足元は笹が生い茂ったところが多く、直前までの雨でパンツの裾はびしょびしょです。
バスで一緒だったおじさんにはゲーターをつけた方がいいと言っていたくせに、自分は車に置いて来てしまいました。

荒山の脇を抜けて行きます。
登り30分だと地図には明記してありました。
展望が望めるらしいのですが、先を急いだ方が良いと判断して、登るのは諦めました。

覚満淵からずっと下りになるかと思っていましたが、しばらくは登り中心でした。

やがてツツジがちらほら出てきて、荒山の休憩舎に出ました。
そこを下って行くと、あらまあこれはすごいよ。ツツジの群落です。
こんなに自生したツツジに囲まれたことは初めてです。

ツツジのトンネル(画像)も何ヶ所があって、写真では到底表現できない素晴らしさでした。

その代わり、笹っぱらも多くてズボンの裾がこれまたびしょびしょ。挙句の果てには腿までびっしょり。
まあ、カッパも持っていたので最悪は下だけでも履けば良かったんですけどね。
暑くてその気になりませんでした。

荒山の休憩舎からけっこうな距離の群落が終わると沢に出ました。
大きな石がゴロゴロしていて、僕を誘います「ここにお座りなさーい」と。

遠慮なく腰掛けると、スーッと柔らかな風が抜けて行きます。
ここでパンを半分食べて、少しまったりしました。

ツツジが終わり、やがて道は斜面を登りはじめました。
コース終了を伺わせる音が響いてきました。
予定より少し早く赤城温泉の駐車場に着きました。
昨夜キックボードをデポしたところです。

キックボードはおとなしく僕の帰りを待っていました。
ワイヤーを外し、ストックを畳んで坂道を下って行きます。

スピードが出ちゃうので、抑えながらゆっくりと降りていきます。
それでもやっぱり速いですね。

あっという間に忠治館を過ぎ、赤城神社惣門に着きました。
こここらが次のコースとなり、コースポイントでもあります。

ここからはキックボードを押して歩きます。
割とすぐに松とツツジの並木通りに入ります。
遊歩道になっていて、気持ち良いです。

丁字路を左折すると道は国道に入ります。しばらく麓に近い山裾を上り下りしました。
歩道も雑草だらけで車の往来もそれなりにあるので、キックボードに乗ってしまいたい誘惑には勝てました。

コース終了のあたりに来ました。
ベンチがありました。
そこに腰掛けて最後の休憩をしました。
地図を見ると『あれ?来すぎちゃったかな?』そうです、次のコースに向かっていました。

これから6kmをキックボードで車までもどります。
スマホで徒歩の道を案内させると、本当に車が少ない道を案内してくれるので、キックボードを走らせるには好都合でした。

やがて駅に着きました。
車の中はモンヤリと暑くなっておりました。
靴を脱いでサンダルに履き替えると、昨日刺された跡が妙に腫れていました。
見た瞬間に猛然と痒くなってしまいました。

さて、風呂。

3km離れたところに「粕川元気ランド」という温泉施設がありました。
そこで入浴しました。

けっこう車が停まっている割には湯船はさほどでもありませんでした。
先日の殺傷事件の話があちらこちらから聞こえてきました。
ちなみに全員じいちゃんでした。

ここもお湯が割と熱めだったので、やっぱりこの辺の地域の人は熱めが好きなんだなーと思いました。

湯上り後は当然のように蕎麦。

食堂に行きました。
ざるそばと、なぜか鯖の味噌煮が食べたくなって、それを注文しました。
変な組み合わせですが、おもむくままに食べることしました。

食後にあんみつとコーヒーを頼みましたが、あんみつを食べ終わる前にコーヒーが無くなってしまったので。おかわりをもらいました。
もちろん2杯分のマネーはとられました。

お味は、まあまあのまあねでした。
水沼温泉の蕎麦よりば少し甘めでしたが、ワサビがぜんぜん効いてこなくてがっかりしました。

だいぶゆっくりしてしまい、出るのが遅くなりました。

これにて群馬県踏破です。

おしまい。


2日間トータル
64400歩
移動距離 62.7km(キックボード使用も含む)
累計標高差 2067m(登り)
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関東ふれあいの道 群馬 22.24 その1

2019年06月02日 | Weblog
1日目に3コースを歩ききった僕は、翌日前橋駅から赤城山行きのバスに乗ることにしました。

予定の2コースを歩いた終点から、およそ6km南下したところに駅があります。
上信電鉄の新里(にいさと)駅です。
上信電鉄利用者向けの無料駐車場があります。

今夜はここで夜を明かすことにしました。

水沼温泉を出て、赤城温泉の駐車場にキックボードを置きに行きます。
車で40分ほどかかりました。

関東ふれあいの道の看板があります。
その裏手にワイヤーロックをかけます。

新里駅に向かいます。
広くてどこに停めたらいいかよく分かりませんでした。
掃除のおばさんに聞いてみると『いいんですよ、上電(上信電鉄のこと)使う人はここに置いていいはずですよ』と教えてくれました。

明日の支度をしているときに虫に刺されてしまいました。
蚊だと思っていましたが、ものすごい腫れです。4箇所もやられました。
いったいなんの虫だ?
ブヨかな?

明日の作戦は次の通りです。

午前5時15分起床
上信電鉄の6時06分の始発で中央前橋駅に行きます。
そこから歩いて15分、前橋駅に向かいます。
ここまでの所要時間は50分。
7時32分の富士見温泉行きのバスに乗り、そこから乗り換えて赤城ビジターセンター行きに乗ります。
1つ手前の覚満淵で降りるのが8時48分となります。
コース22を歩き、赤城温泉に到着します。
そこからキックボードを使って一気に赤城神社惣門までの5kmを下ります。
そしてコース24は覚悟を決めて、キックボードを押して歩くことにしました。
コース24を歩ききったら、駅までのおよそ6kmをキックボードで下ります。

ざっとこんな計画に決めました。

起きたのは、目覚まし時計が鳴る10分前でした。
軽く食事をとって駅のホームに入ります。

上信電鉄の整理券を取るバスのような乗り方にも慣れてきました。
ほどなく電車がホームに吸い込まれてきました。

車内は空いていて、気楽な気分になりました。

中央前橋駅に着いたら前橋駅まで歩きます。
中央前橋駅にもバスは停りますが、かなり混むので座れない確率が高いからです。
時間もあるし、前橋駅まで歩いても何も問題ありません。

前橋駅前のコンビニでコーヒーを買いました。持ってきたパンと一緒にいただきました。

子供達が集まってきます。
ここから少しのところに私立の小学校があるようで、いつも混みます。
保護者や学校の先生が警護にあたっています。痛ましい事件のあとなので、そのあたりの姿勢も学校側にとって問われる問題なのでしょう。
やはり前橋駅のように人が多く集まるところに鬼畜な犯罪は起きやすいと考えるのは必然的だと思います。
ちなみに、校長先生も来ていました。
校長先生、ダンディーで歳も若めでした。
さすが有名私立。

そこにザックを背負った60代半ばぐらいの男性が来ました。
『おはようございます』同志とみるやいなや、お互いに挨拶するのは同じ山を楽しむ人間にとっては当たり前です。

おじさん『ここに赤城山に行くバスは来ますか?』
僕『はい、富士見温泉で乗り換えますが、すぐに接続してますよ』
おじ『ああ、心強い。安心しました。私ね高知から来たんですよ、モンベルのツアーがあるんです』
僕『それは遠くからご苦労さまです。旅もまた楽しいですよね』
おじ『今日は天気が良くなるって言ってますけど』
僕『そのようですね、暑くなるかもしれませんよ、たぶん出だしから少し薄着じゃないと汗で濡れると思います』
おじ『これは厚着ですか?』おじさんは長袖下着にネルシャツとベストを重ねています。
僕『歩く直前に1枚脱いでちょうどじゃないですか?』

その後もいろいろとお話しながら楽しい時間を過ごしました。

僕『では僕は次で降ります。楽しい時間をありがとうございました。どうぞ良い1日にしてください』
おじ『こちらこそ。最後にひとつ、山登りで1番大事なことはなんですか?』
おっと、こんなこと聞かれるなんて僕も出世したもんだ。
僕『道に迷ったら確実なところまで戻ることですかね。道を間違えないで一生を終わる登山者なんていないと思います。だから早めにそれに気が付くことが大事ですね。迷走しないように、深追いしないように、周りをよく見て。リボンがあるかもしれないし、足跡があるかもしれない、道標が影に隠れているかもしれないです。1度戻ると意外と簡単に見つかることが多いです。それからどうしても分からなくなったら絶対に下らないことです。すべての登山道は頂上に向かっています。』

おじさんを乗せたバスは発車しました。
おじさんに手を振る僕。
手を振り返すおじさん。
楽しい1日になるといいですね。

さて、僕は覚満淵からツツジのみちを赤城温泉に向かって行きます。


その2へ続きます。
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関東ふれあいの道 群馬 27.26.25 その3

2019年06月01日 | Weblog
2つのコースをキックボードを使って、うまく移動した僕。
さて、マイカーに戻って作戦会議です。

次のコースは始点と終点が離れすぎている。
これは本当に無理。

このコースで1番見せたいものはなんだ?
そこは外さず、コースポイントも通りながらなるべく本コースに沿って歩き、車に戻れるように少しだけアレンジしました。

見どろこが終わり、ただ駅へ向かうだけのルートから横道に入り、山を越えアップダウンを繰り返し、ひたすら始点に向けて歩き、そこから周回するのです。
ただし、距離だけは短くしないのがマイルールです。

このコースには、またもやものすごい道が隠されていました。
なぜここを通らせるのか分かりません。

コース状況が悪すぎる区間があります。それもけっこう長いです。
前評判通りですが、GPSを持っていてもルートをロスしてしまうこと数回。
踏み跡すら残っていないほど長い間誰も歩いていないようです。

関東ふれあいの道を群馬で諦める人が多いのも納得できます。

おまけにやっと着いたコースポイントで雨が割と強く降ってきました。

目の前を鹿が群れて通過していきます。
踏み跡は鹿のものばかりで、人間が履く登山靴の足跡はまったくありませんでした。

松ぼっくりならぬ杉ぼっくりが沢山落ちているのですが、踏まずには歩けません。
その杉ぼっくりが1つもひしゃげていないのは、誰も踏んでいないからですね。

植林地に出ました。
辺りはまったく同じ景色です。
道が植林地から抜けるところに道標があります。ここがコースポイントとなります。

雨が強くなってきました。
コースも終盤に差しかかっているので、多少の濡れは覚悟しています。

真っ平らな場所に出ました。
道が見当たらないのです。
踏み跡も不明瞭です。
右往左往します。
こういう時は、四方八方に抜けて行けそうなところを手当り次第進んでは戻るを繰り返します。
すると、薮を抜けた先に道のような部分を見つけました。

GPSのルートもそちらを向いていました。
少し進むと関東ふれあいの道の小さな札がぶら下がっていました。
一安心です。

疲労感も出てきて、必然とあえぎ声が上がりました。

さらに沢を渡るために架けられた木の橋がしっとりと腐敗しはじめていて苔がついています。
乗ると沈むのです。いつ足が抜け落ちてもおかしくない感じです。
それが何本もある。

建物のようなものが見えてきました。
梨木温泉に出たのです。
ところが、あと少しで出られるところが見当たらないのです。
またかよ・・・。

それでも何とかかき分けるように進むと、いきなり舗装林道に出ました。

ホッとしました。
まあ、いつもこんな感じなんですけどね。

あとはマイカーに向かって林道を歩くだけです。
心は温泉にすっかり向いていました。

時間もまだあるし、今日は現地で泊まる(もちろん車中泊ね)ので、ゆっくり浸かって明日の計画を練ることにします。

近くに水沼温泉があります。
わたらせ渓谷鐵道の水沼駅にくっついている温泉です。
これで4度目かな?5度目かな?
この地域によく来ているということですね。

食事もできるし、大きく移動しなくて済むし、裏に大きな駐車場もあってそこで心ゆくまで作戦会議もできます。

さて入浴。
このへんの人は熱めが好きなのか、だいたいどこの温泉に行ってもちょっと湯温は高めです。
サブーン、ふぅ〜。

居眠りできるほどの温度じゃないので、それなりのところで上がりました。

汚れ物を入れたビニール袋の裏側に何か動くものを発見しました。
なんとヒルです。
ずっとくっ付けていたようです。
低山ではよくあることなので、長ズボンにして良かったと思いました。

食堂に行ってもりそばを頼みました。
いつもここではもりそばですが、そんなに美味しいわけではありません。
次は別のものにしようと思っても、ついついもりそばを頼んでしまいます。
つゆがもう少し甘い方が僕は好きかな〜。

少しこのブログを打ち込んでから車に戻りました。

さてどうする・・・。


関東ふれあいの道 群馬 22.24 その1へ続きます。
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