TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

八ヶ岳山麓スーパートレイル(5) 白樺湖~双子池(テン泊)~松原湖 1日目

2020年09月29日 | Weblog
この連休はお客様でもあり、山友でもあるE君を誘ってのトレイルです。
E君テント泊は初めて。
違った山の楽しみ方をE君に知ってもらいたいという意味合いを込めつつ、さらに山好きとしての深みにハマってもらいたい。
ただの登山ではなくロングトレイルとしての登山に付き合ってもらいました。

それではさっそく「八ヶ岳山麓スーパートレイル5回目」のお話を致しましょう。

僕は前夜21時30分に自宅を出ました。
E君は自宅で睡眠を取ってからの出発でした。
その方が調子良いようです。
午前5時30分に「松原湖町営駐車場」で待ち合わせます。

3時間ほど睡眠を取って起きると、E君は少し離れたところに到着していて僕の起床を待っていてくれました。

僕の車は松原湖駐車場にデポし、E君の車で白樺湖に向かいます。
メルヘン街道麦草峠を越えて行きますので、1時間とちょっと移動します。

西白樺湖駐車場に着くと身支度を整え、そそくさとスタートします。
6時45分、さあ長い二日間の始まりです。

このトレイルでもう三度も見た白樺湖を舐めるように進み、女神湖へ向かいます。
女神湖はとても輝いて見えました。
のんびりと1周します。
E君のザック、デカいですね。
テントや食料で満タンです。


朝早い女神湖はグラッシーで、申し分のない状態です。
しばしくつろぎます。


女神湖を離れ、トレイルは進みます。
重いザックを背負ってのハイクアップは容易ではありません。分かっている事ですけど、やっぱり重い。

ようやく「御泉水の森」に到着です。
ここでザックを降ろし、軽く食事をします。
僕はマイセルフのサンドイッチ、E君は味噌汁とおにぎり。

御泉水の森は有料でゲートがありますが、手前にあるベンチで堂々とやります。
にっこり笑ってこれが出来ないとロングトレイルは乗り切ることが出来ないかも?しれませんよ。
半分冗談ですが、ペースを崩さないためにも休むところは休み、先延ばしにしないということですね。

さて、エネルギーチャージしたら先へ進みます。

ところが蓼科山七合目登山口に着いた時点で、双子山へ向かう蓼科スカイラインの大河原峠までが全面通行止めです。
管理している役所や現場を受け持っている土木事務所に問い合わせましたが『通ることが出来ません』という返事しか返って来ませんでした。

さて、どうする⋯ 作戦会議です。
幸いにも時間は予定よりも早かったため、ためらうことなく蓼科山将軍平経由で大河原峠を目指すことにしました。
要するに山越えするということです。

覚悟を決めた僕らは蓼科山特有の急登に取り付きました。
だいぶ登ったところで思いつきました。
『E君、君は登りが強いんだから僕をおいて蓼科山山頂を踏んで来たらいいじゃないか。僕は蓼科山荘で待ってるよ』せっかくあと30分登れば山頂というところまで来たのに、蓼科山に登らせてあげないなんて可愛そうです。

でも、相当あえいでいたので「山頂には行かない」かもしれないなとも思いました。
やはり荷物の重量が相当効いていると思います。


蓼科山荘に到着すると、E君のザックがデポしてありました。
『おー行ったんだ』さすが。若いっていいですね、頑張りが効く。
でも、百名山頑張っていたとしたら僕も絶対に行くと思うな⋯。

空身なので負担は少ないと思いますが、ここまでの疲労が溜まっているので、それなりに時間はかかっていました。
すっかり寒くなってしまい、重ね着して待ちました。その間、通行止めの情報を教わってトイレ(200円)して、小屋の手ぬぐいを買いました。
数えたことないけど、山小屋で手ぬぐい見ると買っちゃう僕。もう7~80本はあるかな。
でも持ってるだけじゃ⋯ と思い、最近はどんどん使うことにしています。

すっかり冷えきった頃、E君が戻って来ました。相当頑張った顔をしていました。


少し休んだE君、またもや重いザックを背負います。
おそらく、背負った瞬間肩や腰にうっすら打撲したような痛みを感じると思います。

天祥寺原方面にいくと人はほとんどいなくなり、空は曇天となりました。
雲海が広がっていました。


木道を歩き⋯


佐久市最高地点を抜け⋯


ゴツゴツの岩だらけの道を降り⋯
大河原峠に到着しました。
だいぶキツい迂回路となりました。


再び登り返して「双子山山頂」GET。
さ、寒いっす。


再び30分の下りです。
笹が人を隠してしまうほど生い茂った道でした。


双子池ヒュッテ到着です。
マスクをして、体温を測ってもらい、消毒を済ませて受け付けをします。

テント場利用は一人1,000円です。
ここでも手ぬぐいを買いました。

ふとE君『風呂って入れるんですか?』と。
ん?風呂は無いよ。
『いや、ほらスリッパ並んでるから』
あーなるほど風呂屋も下駄箱にスリッパ並んでいたりしますね。それを見て「風呂」を連想したんでしょう。
風呂がある山小屋っていうのもありますけど、ここには無いです。
下山後を楽しみに、思いっきり体を汚して下さい。

双子池ヒュッテは感染対策にも万全を期していました。


双子池は雄池と雌池が並んでいます。
テン場は雌池の奥です。
ヒュッテから5分以上は歩きますね。


間もなくザックを降ろせますよ。
お疲れ様でした。

到着は蓼科山への迂回で予定より1時間遅れの16時過ぎとなりました。

快適なテン場を見つけようと端まで行きますが、地面が腐葉土のような柔らかさでペグが効かなそうです。
さらに真っ平らなところが無いです。
こんなところは初めてです。

張り綱を固定出来る石もほとんど無し。
混んでいたら貼るところ無くなりますね。
僕らは何とかテント二張りできる所を決定しました。

E君のテントは僕が貸したダブルウォール、僕はゴアテックスのツエルトです。
自立式のダブルウォールは問題ないですが、ツエルトはペグが打てないと厳しいです。

立木を利用し、石を運んできて何とか今夜のねぐらを完成させました。


ささっ、メシ。
僕はなんとカツ丼です。
昨夜、仕事帰りに仕入れたカツをジップロックに入れ、凍らせたペットボトルと一緒にここまで運びました。

タレを作り、現地で倍に薄めてジップロックに入れます。
湯煎すること約10分。火を止めて生卵(これも玉子ケースに入れて来ました)をジップロックに割り入れ、軽く混ぜて余熱で半熟状態にします。
付け合わせのたくあんを添えて、あらかじめお湯で戻しておいたアルファ米の上にドバっとかけます。

山飯でのカツ丼は初めてやりましたが、かなりイケます。素晴らしいです。
ただ、せっかく刻んできた玉ねぎを入れるのを忘れました。
この玉ねぎ、ずっと僕の背中で家まで旅をし、到着駅はゴミ箱の中となってしまいました。


E君の家です。
かなり斜めですね。
どうやって寝るんでしょ。

さてさて、ここで本日最大の出来事が!

蓼科山に迂回するより辛〜い出来事が⋯。

斜めになった地面でさば味噌を湯煎し、ご飯を食べていたE君は、さらに肉じゃがを湯煎しようとしました。

フライパンを出します。
ゴトクがうまくセット出来ないまま湯煎開始。

ズレてしまうので、ゴトクを外して⋯
なんと手持ちで火にかけています。
面倒くさくなったのか、じかにフライパンに肉じゃがを注ぎます。
じかに入れるならフライパンじゃなくても良かったのに、せっかく担いできたフライパンを使わないなんて出来ないとばかりにフライパンにこだわります。

E君、フライパン使えて良かったね。

との時!
『あっ!』とけたたましい叫び声が!

見ると火だるまになったバーナーが倒れて転がっています。
肉じゃがは地面に飛び散り、かろうじてわずかにフライパンに残った肉じゃがの残骸が。

ガスを放射しつつ火を放つゴジラのようなガスバーナー。僕が片手にカツ丼を抱えたままもう片方の手でバーナーを逆さにして地面に押し付けますが消えません。

『回して!ガス止めて!』

E君は片手に肉じゃがの残骸を、僕は片手にカツ丼を持ったまま火は止まりました。
ヤバかったです。
テントに燃え移っていたら大惨事になるところでした。

教訓『やめようね、斜めの地面で晩ごはん』

そして地べたに転がったジャガイモやニンジンが、血のけを失って寂しそうに土まみれとなっていました。

ま、これもテント泊の楽しみ方の一つです。



二日目に続きます。


歩行距離 24.6km
累計標高差 +1,542m
所要時間 9時間15分
37,400歩









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八ヶ岳山麓スーパートレイル(4) 清里駅~小荒間市営駐車場

2020年09月24日 | Weblog
世間は四連休なのですね。
僕らはなんにも関係ない普通の定休日です。

『パパ、今度の休みはどうするの?』
『いや、普通に八ヶ岳かな』
女房とそんな会話をしていましたが、僕としたことが何も感じませんでした。

前日女房からLINE来ました。
『お墓参りに来てるから~』
あ、お彼岸だったな⋯

そう、うちの女房はわざとそうしたんです。
『火曜日どうするの?お彼岸だけど』
この「お彼岸だけど」を言ってしまったら、間違いなく『あ、そうだそうだお墓参り行かなきゃね』と答えるのを知っているからですね。

お盆じゃなくても、お彼岸じゃなくても、タイミングが合う時に行く。それが我が家のやり方です。
わざわざ混んでいる時に無理して行くことほど危ないものはない⋯ ということです。
それに親父は『俺は墓の中になんかに居ないから。いつも空を漂っているから、たまに見上げてくれればいいんだ』と言っていました。
つまり、死んだ者より今を生きる者にとって価値ある毎日を送ってもらいたいという願いです。

僕も子供らにはそういう気持ちでいます。

ああ、そうは言うものの⋯。
僕はまた八ヶ岳に行ってしまいました。


今回は前回と同じ「小荒間市営駐車場」に移動式別荘(マイカー)を停車させました。

それにしても連休ってヤバいすね。
中央道の上り線がビッシリ渋滞してました。
夜中の23時ですよ、それも軽く30kmは繋がってました。
コロナ自粛の反動は、渋滞なんぞ先刻承知といえるほどの強い覚悟を感じました。

僕も帰り道、あそこに巻き込まれるのだな⋯。
戦慄。

現地到着は午前1時をちょっと回ったところでした。
今回は小海線で清里まで行くつもりです。
そこからスタートしてマイカーまで戻れば、時間に焦ることなく歩けますから。

始発は6時19分でした。
なので5時40分に起きることにしました。


女房は『清里いいなぁ〜』と言ってきましたが、ほら誰もいないし店も開いてないから別にって感じでしょ。

さてスタート。
GPSを見て確認して進んだつもりが逆方向に行ってしまいました。
軽く15分は歩いたかな?
何も疑わなかった自分にガックリきました。
乗っけからミスコースです。


そんなわけでスタートはなんと7時になってしまいました。
再び閑散とした清里駅に戻って仕切り直しです。
それでもなんだか気分は悪くないのは天気が良かったからでしょうか。


いや〜八ヶ岳最南端、編笠山と権現岳が目の前ですよ。
そして牧場にお馬さん。
それに涼しいし、寝ていて寒かったぐらいです。
歩いていると、半袖の上に薄手の長袖を羽織ってちょうどいい感じでした。


やがて「美し森」に着きました。
ここから先は山道が続きます。
今日はアップダウンがある山腹を行くトレイルとなります。

う〜ん、静かで誰もいない。最高〜。


「羽衣の池」です。
水はありませんでした。

牧場付近には朝早めでもそれなりに家族連れがいましたが、ここは誰にも会いません。


だいぶ歩いて「八ヶ岳牧場」に出ました。
この中を通ります。

向こうからご夫婦と思われる方たちが歩いてきます。
「この先行き止まり」の看板がありますが、準備してきたGPSデータはそこを進むようになっています。

ご夫婦もそちらに行きましたが、戻ってきました。すれ違いざまに『この先行き止まりですって』と言っています。
僕は『登山道があるはずなので』と先に進んでみましたが、そこに停まって作業していた牧場の方に『行き止まりですよ』と言われました。

『トレイルのコースがあるはずなんですけど』というと『あ、それは上に道がついています』と教えてくれました。

なんかご夫婦に「登山道があるから」なんて言っちゃって、かっこ悪ぅ~。


先に進むと、お二人もそちらに進んでいました。
追いついて『やっぱり行き止まりでした。追い返されちゃいました』と笑う僕。
『どこを歩くんですか?』と聞いてみると、管理事務所でマップをもらったのでその通り歩いていると教えてくれました。

お別れをして先に進みました。
が、そこにあったベンチで休んでいると、ご夫婦もこちらに来ました。
再びお話をさせてもらいました。
ご夫婦で仲良くていいですね。


またまただいぶ歩いて、というか登って「天女山」に到着しました。

すぐ脇には駐車場がありました。
ここから権現岳への登山道となります。
そこを登って行きますが、僕はこのまま「八ヶ岳横断歩道」に入ります。


登山道は整備されていて、とても歩きやすいのですがアップダウンの連続がすごいです。

距離の割にコースタイムが長いのは納得できます。
けっこう辛くなってきて、イスになりそうなところを見つけると、つい腰掛けることが多くなってきました。


地図にはあるけどなかなかたどりつかなかった「三味線滝」にやっと到着です。

さて、三味線滝⋯ どんななんでしょう。


どうですか?
三味線っぽいですか?
水のない枯れ沢が多かったので、滝も水が少ないのかな?
水量が多いとどんな感じになるのでしょうね。

三味線滝で休憩した僕は次なるポイント「観音平」に向かいます。

『あ~疲れてきちゃったよ』独り言が出ます。
すると目の前から一人のトレイルランナー風のおじさんが来ました。
でも走ってはいませんでした。

何とか観音平に着くと、続けざまに人が来ます。
ここは編笠山の登山口として利用されているところです。
また、「八ヶ岳横断歩道」は観音平と天女山を結ぶ道なので、これらにアクセスするにはここを利用する登山者は多いと思います。

若い女性が元気よく降りてきました。
後ろから中年の男性も来ました。
会話が面白かったので取り上げさせていただきます。

若女『あーついたー。ん?これなんだろう』
中男『おーお疲れー。ん?なんか見つけた?』
若女『きのこ?』
中男『松茸か? いいもん見つけたな』
若女『えー違う? 何これ?』
中男『どれ、(クンクン臭いをかぎはじめる)あーこれ糞だな。俺のと同じ臭いがするもん』
若女『マジでー、どんな糞してんのさ』

親子でしょうかね。
でもいいですよね。こんな風に友達同士のような感じで山に遊びに来るなんて。

近くのベンチでサンドイッチの残りを糞の話を聞かされながら食べ終えた僕は、ちょっともらい笑いしながら身支度を整えました。
空はすでに鉛色になり始めています。
天気は早くも下り坂ですね。

下山は観音平駐車場からではなく、山道を降ります。
下り初めてすぐに「ヒカリゴケ」の自生地があります。
僕自身も見るのは初めてです。

そこは洞窟のような場所でした。一応保護されていて、柵で盗掘を防いでいます。
写真を撮ってきましたのでどうぞ。


その後、長い下りをこなしやっとマイカーまで戻りました。

その後温泉に行きました。
混んでいると言われ、待ちました。
でも、割とすぐに案内されて行ってみるととても空いていました。
こうして対策してくれるところは安心して入泉できますね。

その後食料を仕入れて帰路に着きました。
今回はどこにも寄らず帰ります。

情報によると渋滞は激しく、やっぱりそうかという感じでした。
どうやら渋滞は初狩パーキングから少しと、大月から30km3時間以上ということでした。

初狩パーキングに入ろうとする車の行列が凄かったです。
かなり小さいパーキングエリアだと知っていて並んでいるのでしょうか⋯。

大月インターで高速を降りて一般道に入ると、快適な走行をさせて貰えました。
その後、上野原で再び高速道路に乗りました。

まだ渋滞はしているものの、間もなく解消するというところです。

トンネル内では渋滞の先頭は抜けたというアナウンスとともに速度回復を促すボイスが響き渡っていました。

首都高速、常磐道ともに順調に進み無事帰宅することができました。


歩行距離 29.4km
累計標高差 +1,650m
所要時間 10時間15分
49,000歩

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八ヶ岳山麓スーパートレイル(3) 甲斐小泉駅~尖石縄文考古館

2020年09月17日 | Weblog
八ヶ岳山麓スーパートレイルも3回目となりました。
今週は連休でしたが、火曜日は眼科と歯医者に行かなければならず、トレイルはまたもや日帰りとなりました。

歯医者はいつものメンテナンスですが、眼科はちょっと目に痛みが出ることがあり、気になるので行ってみました。

決まって夜間の長距離運転の時、白目の一部に傷があるような痛みがありました。
市販の目薬付けてもダメで、コンタクトレンズをしても片目だけボヤけて視力が出ません。
これは何だろうと思っていました。

お世話になった地元の眼科クリニックは大勢の患者さんとスタッフが小気味良く動いていました。
先進医療も受け付けているようです。
しかも、予約できます。
こんなに多くの患者さんなのに、もたもたせずにどんどん検査や診察をしてくれました。

診察の結果は「結膜結石」だそうです。
瞼の裏に脂肪の塊が出来てくるらしく、摘出するのが手っ取り早いようです。
一応手術になりますが、麻酔の点眼薬をしてピンセットで1つずつ取り除いていくだけでした。


それではトレイルのお話しをしますね。

いつものように前夜発。
昼間より夜間の方が落ち着いて運転できるのは僕だけでしょうか。
早めに出発できたので、小淵沢インターチェンジの1つ前「八ヶ岳PA」に滑り込んだのが22時頃でした。

移動式別荘の支度をして(つまり車中泊)寝ます。
寝ているといつもの目覚ましと違うスマホの振動で起こされました。
娘から電話です。
しかも夜中の12時。

『もしもしパパ? どこにいるの?』
えっ? 言っておいたのに理解してなかったのね。
この日、女房と下の娘は実家でお泊まりなので一人で留守番です。
まあ留守番って歳でもないんですけどね。

どうやら「医者に行って山に行く」というのを「山に行く」とだけしか思わなかったようです。
『熊にたべられちゃったのかと思ったよ』と言われました。
娘は『わりぃわりぃ』と言って電話を切りました。

変な時間に起こされたので、身体が言うことをきかなかったのですが、二度寝したら決めた時間にさっさと起きることが出来ました。

最初の目的地は「小荒間市営駐車場」です。
コースにほど近く、甲斐小泉駅から徒歩数分ってとこです。
しかも広いし、トイレ付きでした。

コースは日本名水百選「三分一湧水」を周回するところからですが、スタートが日の出前だったのでなんも見えませんでした。
まぁここに戻ってくるので、終わったら少し覗いてみようと思います。

しばらく歩くとルートは「信玄の棒道」へと入って行きました(画像)。

「信玄の棒道」とは?
武田信玄が信州攻略のためにつくった軍用道路と伝えられ、棒のように真っ直ぐ延びていることからこう呼ばれているようです。
「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選定されています。

ここはいいです。
起伏もほとんどなく、とても気持ちが良かったです。
ただ、道幅は狭いところもあるので雑草が足に絡んだりはしますよ。


棒道から吐き出されると、木のチップを固めた歩道が造られていました。
歩いていて気持ちいいです。
とにかく道がまっすぐなところです。


棒道から出ると入笠山が見えてきました。
雲が横に流れています。


だいぶ歩いていて「八ヶ岳自然文化園」に到着です。
どんなところかな?
自然を活かした大きな公園ってところでしょうか。
中に入ってみようと思っていましたが、足が向きませんでした。


長い坂を登っていくと植えられた花が妙に目に付きました。

この辺りは別荘地で「しらかば平」と命名されていました。
素敵な建物ばかりです。
写真でお見せしたかったけれど、やっぱり人様の家を勝手に公開するのは気が引けました。


ザ白樺。
この剥けてる感じがいいですね。
白樺並木に手入れされた草付きの小径がずっと続いていました。
引退したあとの暮らしを楽しんでいるのか、自分がいなくても会社が回るのか、なんだかここに家を建てる人のいろんなことを想像してしまいました。


少し紅葉が始まっています。あと半月もすればだいぶ色付くでしょうね。
一番好きな季節です。


好きといえば、コスモスもかな。
僕の生まれた月に咲き乱れるこの花。
横浜で普通に暮らせていた幼少期、庭にコスモスが植えてありました。
僕の誕生月を考えて植えてくれたのかな?
比較的幸せな日々だったような⋯。


だいぶ歩いていよいよ今日の予定も終わりです。
「竜神池」が見えるとほどなくゲームオーバーとなります。

途中から頃合いを見てタクシーを呼んだのですが、思ったより時間がかかってしまい、最後は走る羽目になりました。
案の定タクシーはもう来ていて、あたりをキョロキョロしていました。

今回もアルピコさんにお願いしました。
でも今回でおしまいかな、自分の区域から出て迎車することができないって言ってましたから。


茅野駅までタクシーを使い、中央本線で小淵沢、小海線に乗り換えて甲斐小泉に着きました。

小海線は景色がいいことで有名な路線です。
高校時代に宿泊学習で乗りましたが、その時は景色よりも好きな女の子にばかり目が行ってましたっけ。
あの時、高校生のくせに「景色がきれい」って思った子は何人いたのかな?
そういう感性って高校生の頃にあるってすごく幸せな事だなと、今さらながらに思います。


無事マイカーまで戻ってきました。
時間もあるので、今朝暗くて分からなかった「三分一湧水(さんぶいちゆうすい)」は一帯が公園になっていました。木道の上を歩いたりしながら奥へ詰めると、こんこんと湧き出す水場が現れました。

すると小さなイタチかな?
突然現れてピョンピョン飛び跳ねながら木に登ったりしています。
動きが早く残念ながらその様子はカメラに収めることは出来ませんでした。


三分一湧水のすぐ脇に「三分一蕎麦」がありました。
これはもう食べるしかない。
けっこう人が入っていましたが、僕が到着した時間が良かったのか、店内はどんどん空いていきました。

十割が終わってしまい、二八の蕎麦にしましたが、僕は二八の方が好きかもしれません。
それに鳥のもつ煮を頼みました。
もつはイメージしたものとは違って、レバーとハツのような食感でした。

お味は美味しいと思いましたが、感動するほどではなかったです。
これだけいろんなところで食べていると舌も肥えてきちゃってるのかもしれないですね。
でも満足しました。

そんなわけで帰り道に温泉で汗を流して帰りました。
そしてルートの最南端まで来たことになります。


歩行距離 32.3km
累計標高差 +927m
所要時間 6時間25分
46,300歩





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八ヶ岳山麓スーパートレイル(2) 大門峠~尖石縄文考古館

2020年09月08日 | Weblog
先週に引き続き、八ヶ岳山麓スーパートレイルの続きを歩くことにしました。

前回は白樺湖から車山、八島湿原を周回できるコースでしたが、今回からはいよいよ八ヶ岳の山塊を巡る軌道に入ります。

前夜発21時40分、ちょっと遅くなっちゃいました。
なんせ4時間はかかりますから、単純に考えても到着は午前2時近くになりそうです。

色々作戦練ってみましたが、結局タクシー使いました。
八ヶ岳周辺は「アルピコタクシー」が網羅しています。アルピコさんは登山者の強い味方ですよね。
24時間営業ですよ。
以前、赤城山周辺のタクシー会社3件に断られた経験のある者としてはアルピコタクシーは神対応でした。


午前7時の約束で「尖石縄文考古館」の駐車場にお迎えを頼みました。
ここから前回の終着地点「白樺湖大門峠にほど近いトイレ」まで乗せてもらうつもりです。

本当はバスを使おうかなと思いましたが、コロナウイルスの事もあるし、八子ケ峰の山頂付近でゆっくりしたかったので早く行動を開始できるタクシーにしました。

今日の白樺湖周辺は曇り時々小雨です。
風もあるので先週とは大違いの涼しさでした。
寝ていてもタオルケット一枚では寒く感じました。夏も終わったんですね。

周りの山々はどっぷり厚い雲に覆われています。その中に入ると雨になるのかな。
天気予報もタクシーの運転手さんも今日は晴れそうだと言っていましたが、それは下界のことで、山頂付近は一日中雲の中になっていました。


八子ケ峰に上がる白樺湖ロイヤルヒルスキー場からのルートは、このようなボウボウ状態が続いています。
面倒ですがカッパのズボンだけ履きました。

標高が上がるほど風が強くなり、時折ザーっときます。
スキー場のゴンドラ降りばに入ってうまくそれをやり過ごすと程なく八子ケ峰山頂です。
ここはしらかば2in1スキー場のゲレンデトップです。


普段は展望の良いところ⋯ なはずですが、今日はこれでした。
たぶん下界はマシな天気だと思いますが。

東峰を過ぎると「ヒュッテ アルビレオ」があります。コロナのため営業を休止しています。

このあたりで空身(荷物を持ってないこと)のご夫婦と思しきお二人とすれ違いました。
そうです、蓼科山女神茶屋駐車場から20分で来れるところです。

僕は「信濃自然遊歩道」に入り蓼科湖方面に行きます。
そこで、年配の登山者とすれ違いました。
ちょっと身体がふらふらしているように見えましたが、この人どこから登ったんだろう⋯ 信濃自然遊歩道使ったとすれば登りに2時間はかかるはずなのですが、登山口には車もなかったし。


下山道は静かでした。
天気が良ければもっと緑を感じられたかと思うとちょっと残念です。


やがて蓼科湖が見えてきました。
観光地ですね。
いきなりお店やホテルが現れました。
湖畔の木道を歩いていきます。

蓼科湖を越えると人は急にいなくなりました。
ゴルフ場の脇を抜ける頃にはすっかり天気も晴れて、ジリジリした日射しが照りつけるほどです。





今日のゴールは「尖石縄文考古館」です。
時間もまだ早いので、中を覗いてみることにしました。

平日でもそれなりに人が来ていました。
それでも近くのスーパーに比べればガラガラです。

規模としては小さめですが、これだけの出土品を集めるのは大変だったと思います。
むしろこれだけの量が出た事がすごいです。
中には当時のピアスもあって、驚きました。
大きいものだと直径10cmほどもありました。

縄文の湯に向かいます。
名前と連絡先を記入して入館し、手早く汗を流して出ます。
お風呂は縄文土器を象った吐湯口からお湯が出ているだけで、他は普通の温泉施設でした。


猛然と腹へりへりはら。
今日も蕎麦だ! と決めています。

帰り道を検索して走り始めると、地元の直売所がありました。「たてしな自由農園」といいます。
ちょっと入ってみると、あるある珍しいものから定番のものまで。なかでもぶどうや桃、りんごなどの新品種が並んでいました。

僕は「雄宝(ゆうほう)」という糖度17度以上の新品種を買いました。
他に女房にワインと日本酒、極めつけは「いなごの甘露煮」の缶詰をお土産に。

いなご、食べたことないらしく大変興味を持っています。
僕? 僕は食べないですよ。

そして、スマホで画像を女房に送りながらのリモートショッピングは終了しました。

残念ながら高速道路のインターチェンジに着くまでに蕎麦屋はなく、サービスエリア内での食事が決定しました。

最初にあったサーヒスエリアに吸い込まれましたが、残念ながらフードコートしかなく、お客さんがいなかったので泣く泣く座りました。
メニューの写真に蕎麦は温かいものしかなく、券売機の一番下にかろうじて「もりそば」と書いてありました。
迷わずそれを押しました。

や、や、やっちまいました。
久しぶりの大ハズレを引きました。
こんなにマズいのはそうは無いです。感動しました。
ま、こういうこともあるから面白いと言えますね。


歩行距離 20.6km
累計標高差 +914m
所要時間 5時間50分
31,300歩



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八ヶ岳山麓スーパートレイル (1) 白樺湖~車山~八島湿原~ゼブラ山

2020年09月03日 | Weblog
関東ふれあいの道(1,800km)の完全踏破まであと1コースと3分の1となり、次の目標を模索していました。

以前から気になっていた「八ヶ岳山麓スーパートレイル」、事務局に電話してみると踏破認定制度は継続中だと言うことでした。
コロナウイルスに関して何か制約や問題点はありますかと伺うと、それも特別問題はないと。

実は次の候補として「みちのく潮風トレイル」を予定していたのですが、どうしても移動に新幹線を使わなくてはならず、今の状況で東京駅にアクセスするのは危険過ぎると判断しました。

マイカーでマイ弁当を持って行った方が良いのではないか⋯。
ということで事態が収まるまで「八ヶ岳山麓スーパートレイル200km」、スーパートレッカーの認定目指して発進します。


(地図はホームページからお借りしました)

ご覧の通り八ヶ岳の周りをぐるりと1周します。距離はおよそ200km、平地だけではないのでアップダウンはかなりありそうです。
調べたところ累計標高差は6,000mを超えるようです。

ただ、始めるにあたって不安なことが⋯
ちょっと年齢的にキツくなってきちゃいまして、去年のスノーカントリートレイルのような攻撃的な踏破は出来ないかもしれません。

でもね、レベル下げてもやっぱりやりたい。
何かに向かっていないとだらしなくなってしまいそうでなんだか怖いのです。


前日は身体をゆっくり休め、トレイルのGPSデータを入力するところから始めました。

夜を待って出発しましたが、目的地の白樺湖は遠いです。
さすがに現地までたどり着くのを諦め、高速出口ギリギリ手前のパーキングエリアで寝ることにしました。

起床は4時20分。
残した距離は50km。
1時間以上かかるのでやっぱり早起きしなきゃ。

目覚ましが鳴るとまたもや自宅と勘違いしていました。
眠りが深いところでアラームが鳴ったのですっきり起きられず、再び倒れこみます。
『やば!やばやば!』遅刻厳禁です。飛び起きました。

目的地の白樺湖畔はガスに覆われ薄暗いままでした。
慌てず用意してスタートしたのが6時20分となりました。


しばらく舗装路を登ります。ビーナスラインですね。

地図やGPSデータを見るとビーナスラインを外れて緩やかにルートが上がっています。
どうやら道がついているようですが通り過ぎてしまったようです。
少し戻ってみましたが、面倒になって膝下を朝露に濡らしながら草付きの斜面を駆け上がりました。
砂礫の道がついていました。

それに従って登っていくとやがてお馴染みの霧ヶ峰気象観測ドームが見えてきます。

それなりに少人数ではありますが、人がいました。
車山の肩と呼ばれるところに駐車場があって、そこからゆっくり登って1時間。
観光客も来れるところです。



抹茶をまぶしたようなポッコリとした優しい山容の山々が連なるのが霧ヶ峰の特徴でもあります。

そのまま車山肩を過ぎ、自然植物園に向かいます。ゴロゴロとした石が転がる道で、ビーナスラインのすぐ脇を通り過ぎていきます。
こんなところ誰も好んで歩きやしないさと思っていましたが、なんとたった30分の間に3組とすれ違いました。


植物園といっても特別な施設があるわけではなく、道の両脇にこうしてネームプレートが付けられているような感じです。
ただ、自然のままの植生なのでどれがプレートの花なのか分かりにくいかもしれません。


さらに奥に行くと園地は五つに区切られており、爽やかな風が柔かく迎えてくれました。


園地を抜けると八島湿原に向かう道になります。
抹茶色の岩がゴロゴロしています。
しっとりとした緑色はとても美しかったです。


湿原に出ました。
僕のように沢渡経由で湿原に入ってくる人は少なく、ほとんどの人がビーナスライン沿いの駐車場から来ます。

つまりいきなり往来が激しくなります。
この日は20~30人ほどの人が木道を歩いていたと思います。

すっかり秋の花になり、はやくも草紅葉が始まっていました。
プチ尾瀬って感じです。



湿原を周回することも出来ますが、一周するとおよそ2時間かかります。

トレイルとしてのルートは湿原から離れゼブラ山に向かいます。
ここでちょっとルートミスしました。
周回コースに入ってしまい戻りました。
ゼブラ山への登山道はトイレが見えたら振り向く感じで一見薮っぽい草原に入っていきます。


ゼブラ山は湧き上がる雲に覆われていました。
今日はこういう天気です。

ゼブラ山の正式な名前は男女倉山(おめくらやま)といいます。
どうやら雪が積もると山肌がゼブラ模様になるらしいです。


さらに進むと「北の耳」になります。
北の耳があるってことは「南の耳」もあります。
南の耳の方が少し標高が高いです。


南の耳に登るにはちょっとした急登をこなさなければなりません。
ゆっくり登ればわけなく山頂です。

山頂にはご夫婦と思しきお二人が仲良く腰掛けていました。
『何も見えなくなっちゃいましたね』
と言っていました。
お二人ともマスクしてました。


さらに進むと殿城山の分岐になりました。
時間もあるのでちょっと行ってみる事にしました。往復約40分です。
大きく下って緩やかに登る。すると行き止まりの山頂がありました。
ここは一応赤破線ルートになっていますが、きれいに刈払いされて、踏み跡も明瞭です。
別荘地姫木平からのアクセスには好都合なのでしょう。

戻るには緩やかに下って大きく登るってことですよね。仕方がないです。


車山の気象観測ドームが近くに見えてきました。
いよいよ下山です。

今日のルートは「信濃路自然歩道」及び「中央分水嶺トレイル」と共通しているところがありました。

途中からルートは大門峠に向かって草っ原を下るように設定されていますが、道と確認できるのは最初だけで、その後は薮濃く踏み跡も薄いです。
鹿よけの電線も張り巡らされているので、すぐ横の砂利道にも出られません。

スキー場のスカイプラザまで薮を歩かされ、鹿よけ電線から解放されましたが、その先の稜線にアクセスすることは出来ませんでした。

砂利道に吐き出されると「草原内侵入禁止」の立て看板がありました。
これは⋯ この先もこういう事はあると考えなければなりませんね。
ロングトレイルのルート状況は距離が長ければ長いほど管理が難しく、ほとんどが踏破者からの情報待ちになっていると思います。

ちなみにこの車山乗越から大門峠に出るルートは、現在生きていないと考えて良いと思います。

ビーナスラインが見えるようになると、目の前の蓼科山が白樺湖越しにドーンと構えているのが見えてきました。

白樺湖畔の駐車場に戻り、すずらんの湯で汗を流しました。
ここでも感染症対策としてウイルス患者発生の際の追尾が出来るように、身元を明確に出来る簡単な書類を記入しました。
そしてもちろん露天風呂しか入らず、更衣室では一番入り口付近の換気が良さそうなところを使いました。
ドライヤーなどには触らず、さっさと出ます。


帰りには虹が見送ってくれました。

さて、山→風呂→そば。そう、久しぶりのそばリポ行きまーす。

今回は上信越道の峠の釜めしで有名な「横川SA」に入りました。
途中のそば屋はすべて営業していませんでした。

横川SAではフードコートを利用せず、レストランを利用しました。
そば屋が店舗内に入っていたので迷わずそこに入りました。

お客は僕一人。
店員さんは全員僕のことがちょっとだけ見えるところで集まって話をしています。
あんまり感じ良くはなかったですね。

ゴマだれの盛りそばとミニサラダを頼みました。味は○でした。
ウエイトレスさんは3人いて、お水を出す人そばを運ぶ人お茶を継ぎ足しに来る人、順番に来る人が違いました。
仕事を分け合っているようでした。

蕎麦湯も出してもらい、ゆっくりと今日の記録をまとめながら過ごしました。


歩行距離 26.1km
累計標高差 +1275m
行動時間 8時47分
42,200歩








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