こんな思いまでしてこんなことして、僕はこういうのが好きなのかな⋯。
電話をくださった担当者に『巻機山の展望台は別の地区の担当ですか?』と聞くと『うちです』と。
『じゃまだ付いてないとか』
『はい、通行止めとかが多くて⋯すみません』
じゃ通れないの?
そんな情報はどこからも入って来てないけど⋯。
こんな山奥を何時間もかけて歩いて通行止めで戻って下さいと言われたら死にたくなるな(笑)。
今日の天気は相変わらず良いです。
梅雨が長引いてぜんぜん安定しない天気だけど⋯ 先週は豪雨に遭遇したけど⋯ まあまあなんとか歩けているし今のところ順調だと思いました。
暑い。
とにかく暑いです。
持ってきた水分だけでは全然足りず、2リットルぐらい買い足しました。
ロードがメインのコースはこれが出来るから良いです。
来週からは水分量も増やし、購入できる自動販売機などの設置があるかどうかも調べておかないとダメですね。
林道の奥に割と大きな山が見えます。
まさか上まで行かないよな。
そんなことを思いながら標高を上げていきます。
日陰が⋯ない。
這い出してきたモグラが何匹も行き倒れていました。
バッタやミミズ、トカゲなんかも出てきてました。
まだかまだか展望台はまだか。
もう少しもう少しと思い、そこにあるベンチに腰掛けて休憩しようとかなり我慢しました。
それから我慢すること1時間、やっと展望台に着きました。
笑いが込み上げてきました。
苦笑いです。
展望台ではなくて、ビューポイントです。
展望台って地図には書いてあったけど、ただ「ここから見る巻機山はいい感じだよー」的なだけでした。
展望台の形もテーブルも椅子すらも無いただの道路です。
当然ここで休憩は出来ませんでした。
仕方なく重い身体を引きずって先に進みます。ここまで来たら風の抜ける日陰の休憩適地までがんばるぞ。
ところが、なかなかそんなところは現れません。日陰であっても風が抜けない、風が通り抜けるけど直射日光⋯ そんな所ばかりでした。
それでもやっと見つけた場所は道の真ん中ではないけど、つまり道端です。
ま、車ぜんぜん来ないですけどね。
休憩時間もなるべく短時間にします。
靴を脱いで中の湿気を飛ばし、パンをかじりながら大事に担いできたアイスコーヒーをごくごく飲みます。
ここからは下りになります。
雲がどんどん湧き上がってきます。
やっと下りになりました。
下り入ると当然スピードも上がりますね。
スピード思いっきり上げます。
だって、空がついに怒り出したので。
今日は坂戸山のタイムロスを最後まで引きずってしまったなぁ⋯。
目指すは前回と同じバス停です。
見覚えのあるところを激しく歩きます。
雨、キター!
雷鳴もキテるー!
傘を差します。
そして残り1kmのところで本降りになり、バス停に着いた頃は飛沫が上がるぐらいに。
やがて本降りの域を超えて土砂降りになりました。
バスは遅れていて、どんどん濡れていきます。
バス到着。前回と同じ時間のバスでした。
乗ってみてびっくり。人が乗ってる。
10人はいたかな?
先週は僕一人だったので、赤字路線かと思いました。大変失礼致しました。
今回は湯沢駅までバスに乗りました。
学習しましたからね(笑)
なんせ自動販売機もない駅でしたから。
ちょっとだけ時間があったので先週女房に買っていってやれなかった和菓子を買おうと思いました。
しかし、残された時間は15分。
切符買ったりする時間を考えると13分で往復1km。先客がいたら終わりです。
やめとくか。
大人しくホームで電車を待ちます。
なにやら騒々しい声で会話する二人連れ。
大声出して丸聞こえです。
乗った車両が同じでした。
しかも斜向かい。
手が痒くなってしまって(仕事での手荒れね)ポケムヒ付けてたら落としてしまいました。
あれ?どこいった?
神隠しにあったかブラックホールに吸い込まれたかと思ったら、正面に座っていた白髪頭のおじさんがスっときてしゃがみこみ、僕の座席の下からムヒを拾ってくれました。
『座席の下に入っちゃ見えないよね』
這うように屈んで手を下に突っ込んで取り上げてくれました。
ありがとうございます。なんとお優しい。
斜向かいの二人連れの方に『山?』と声をかけられました。
ま、そんなところです。
電車の中で見知らぬ方と、それも反対側に座っている方と、他に乗客もいるのに会話するのは初めてです。
でも、まあ変な人じゃありませんでした。
『俺もやってたんだけどな、北アルプス専門だったから』
六日町駅に着きました。
降ります。
北アルプスのおじさん、僕と同じぐらいかな?
ここが俺の実家があるとこなんだよね。と、さらに声が大きかった隣にいたおじさんが言いました。
僕はムヒを拾ってくれた方に再びお礼を言って電車を降りました。
雨がひどいのでタクシーに乗りました。
登山口まで乗せてもらいましたが、けっこう近かったので申し訳なく思いました。
『お釣りはいいですよ』
運転手さんニッコリ笑ってました。
さて、風呂⋯
の前に、先週買えなかった女房が食べたがっていた和菓子を、また湯沢まで戻って買いに行きました。
あったあった、これこれ。
ついでに湯沢と言ったら何年も前に巻機山に登った帰りに偶然食べた「にしんそば」が忘れられず、和菓子やさんに聞きました。
どうやら教えてくれたお店はちょっと違うところです。
スマホで調べたら、ありました。
でも店内は真っ暗。
休みなのか、営業時間外なのか。
電話してみると『今日明日とお休みさせていただきます』と。
ものすごく残念でした。
仕方なく、もう一件評判の良いお店にいってみました。
珍しく天ぷらを付けてもらいました。
『そば湯出ますか?』
『はい、もちろん』
『そのままそばと一緒にいただきたいのです』
『はいはいわかりましたー』
と言ってくれました。
もちろん全部飲みました。
つゆが美味しくて気に入りました。
今日はどうしても美味しいそばが食べたかったので、本当に満足しました。
さ、風呂。やっと風呂。
一番近い駒の湯さんにお邪魔しました。
あれ?こんなんだっけかな?
忘れてしまいましたが、駐車場の形状は思い出しました。
たぶんフリースキーに燃えてた頃、何回も入っていますねここ。
ゆっくり入らせてもらって満足しました。
のんびり運転して自宅に帰ります。
女房はおみやげを楽しみにしていたらしく、起きてました。
喜んでくれました。
今回も満足できたスノーカントリートレイルでした。
※翌日、スノーカントリートレイルの事務局から連絡があり、道標の設置が遅れていてご迷惑おかけしましたと言っていただきました。ぜんぜん怒っている訳ではないので、返って恐縮です。今後、早いうちに設置すると。それと、未設置のポイントまで教えて下さいました。なんとか完歩したいと思うのでサポートよろしくお願いします。ありがとうございました。
おしまい。
歩行距離 32.7km
累計標識差 +1,356m -1,101m
所要時間 8時30分
55,600歩
電話をくださった担当者に『巻機山の展望台は別の地区の担当ですか?』と聞くと『うちです』と。
『じゃまだ付いてないとか』
『はい、通行止めとかが多くて⋯すみません』
じゃ通れないの?
そんな情報はどこからも入って来てないけど⋯。
こんな山奥を何時間もかけて歩いて通行止めで戻って下さいと言われたら死にたくなるな(笑)。
今日の天気は相変わらず良いです。
梅雨が長引いてぜんぜん安定しない天気だけど⋯ 先週は豪雨に遭遇したけど⋯ まあまあなんとか歩けているし今のところ順調だと思いました。
暑い。
とにかく暑いです。
持ってきた水分だけでは全然足りず、2リットルぐらい買い足しました。
ロードがメインのコースはこれが出来るから良いです。
来週からは水分量も増やし、購入できる自動販売機などの設置があるかどうかも調べておかないとダメですね。
林道の奥に割と大きな山が見えます。
まさか上まで行かないよな。
そんなことを思いながら標高を上げていきます。
日陰が⋯ない。
這い出してきたモグラが何匹も行き倒れていました。
バッタやミミズ、トカゲなんかも出てきてました。
まだかまだか展望台はまだか。
もう少しもう少しと思い、そこにあるベンチに腰掛けて休憩しようとかなり我慢しました。
それから我慢すること1時間、やっと展望台に着きました。
笑いが込み上げてきました。
苦笑いです。
展望台ではなくて、ビューポイントです。
展望台って地図には書いてあったけど、ただ「ここから見る巻機山はいい感じだよー」的なだけでした。
展望台の形もテーブルも椅子すらも無いただの道路です。
当然ここで休憩は出来ませんでした。
仕方なく重い身体を引きずって先に進みます。ここまで来たら風の抜ける日陰の休憩適地までがんばるぞ。
ところが、なかなかそんなところは現れません。日陰であっても風が抜けない、風が通り抜けるけど直射日光⋯ そんな所ばかりでした。
それでもやっと見つけた場所は道の真ん中ではないけど、つまり道端です。
ま、車ぜんぜん来ないですけどね。
休憩時間もなるべく短時間にします。
靴を脱いで中の湿気を飛ばし、パンをかじりながら大事に担いできたアイスコーヒーをごくごく飲みます。
ここからは下りになります。
雲がどんどん湧き上がってきます。
やっと下りになりました。
下り入ると当然スピードも上がりますね。
スピード思いっきり上げます。
だって、空がついに怒り出したので。
今日は坂戸山のタイムロスを最後まで引きずってしまったなぁ⋯。
目指すは前回と同じバス停です。
見覚えのあるところを激しく歩きます。
雨、キター!
雷鳴もキテるー!
傘を差します。
そして残り1kmのところで本降りになり、バス停に着いた頃は飛沫が上がるぐらいに。
やがて本降りの域を超えて土砂降りになりました。
バスは遅れていて、どんどん濡れていきます。
バス到着。前回と同じ時間のバスでした。
乗ってみてびっくり。人が乗ってる。
10人はいたかな?
先週は僕一人だったので、赤字路線かと思いました。大変失礼致しました。
今回は湯沢駅までバスに乗りました。
学習しましたからね(笑)
なんせ自動販売機もない駅でしたから。
ちょっとだけ時間があったので先週女房に買っていってやれなかった和菓子を買おうと思いました。
しかし、残された時間は15分。
切符買ったりする時間を考えると13分で往復1km。先客がいたら終わりです。
やめとくか。
大人しくホームで電車を待ちます。
なにやら騒々しい声で会話する二人連れ。
大声出して丸聞こえです。
乗った車両が同じでした。
しかも斜向かい。
手が痒くなってしまって(仕事での手荒れね)ポケムヒ付けてたら落としてしまいました。
あれ?どこいった?
神隠しにあったかブラックホールに吸い込まれたかと思ったら、正面に座っていた白髪頭のおじさんがスっときてしゃがみこみ、僕の座席の下からムヒを拾ってくれました。
『座席の下に入っちゃ見えないよね』
這うように屈んで手を下に突っ込んで取り上げてくれました。
ありがとうございます。なんとお優しい。
斜向かいの二人連れの方に『山?』と声をかけられました。
ま、そんなところです。
電車の中で見知らぬ方と、それも反対側に座っている方と、他に乗客もいるのに会話するのは初めてです。
でも、まあ変な人じゃありませんでした。
『俺もやってたんだけどな、北アルプス専門だったから』
六日町駅に着きました。
降ります。
北アルプスのおじさん、僕と同じぐらいかな?
ここが俺の実家があるとこなんだよね。と、さらに声が大きかった隣にいたおじさんが言いました。
僕はムヒを拾ってくれた方に再びお礼を言って電車を降りました。
雨がひどいのでタクシーに乗りました。
登山口まで乗せてもらいましたが、けっこう近かったので申し訳なく思いました。
『お釣りはいいですよ』
運転手さんニッコリ笑ってました。
さて、風呂⋯
の前に、先週買えなかった女房が食べたがっていた和菓子を、また湯沢まで戻って買いに行きました。
あったあった、これこれ。
ついでに湯沢と言ったら何年も前に巻機山に登った帰りに偶然食べた「にしんそば」が忘れられず、和菓子やさんに聞きました。
どうやら教えてくれたお店はちょっと違うところです。
スマホで調べたら、ありました。
でも店内は真っ暗。
休みなのか、営業時間外なのか。
電話してみると『今日明日とお休みさせていただきます』と。
ものすごく残念でした。
仕方なく、もう一件評判の良いお店にいってみました。
珍しく天ぷらを付けてもらいました。
『そば湯出ますか?』
『はい、もちろん』
『そのままそばと一緒にいただきたいのです』
『はいはいわかりましたー』
と言ってくれました。
もちろん全部飲みました。
つゆが美味しくて気に入りました。
今日はどうしても美味しいそばが食べたかったので、本当に満足しました。
さ、風呂。やっと風呂。
一番近い駒の湯さんにお邪魔しました。
あれ?こんなんだっけかな?
忘れてしまいましたが、駐車場の形状は思い出しました。
たぶんフリースキーに燃えてた頃、何回も入っていますねここ。
ゆっくり入らせてもらって満足しました。
のんびり運転して自宅に帰ります。
女房はおみやげを楽しみにしていたらしく、起きてました。
喜んでくれました。
今回も満足できたスノーカントリートレイルでした。
※翌日、スノーカントリートレイルの事務局から連絡があり、道標の設置が遅れていてご迷惑おかけしましたと言っていただきました。ぜんぜん怒っている訳ではないので、返って恐縮です。今後、早いうちに設置すると。それと、未設置のポイントまで教えて下さいました。なんとか完歩したいと思うのでサポートよろしくお願いします。ありがとうございました。
おしまい。
歩行距離 32.7km
累計標識差 +1,356m -1,101m
所要時間 8時30分
55,600歩