TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

慰霊/富士登山 2024

2024年07月23日 | Weblog
母方の親たちの慰霊登山をしていますが、昨年ついに全員天国に行きました。
去年は日程と天気が合わず一年持ち越しとなり、気になって気になって仕方がありませんでした。
今年は二部に分かれ、休みの合わない僕は単独、最後の慰霊登山はその親の息子たちと僕の弟が行くことになりました。

富士登山は今年から山梨県側で規制がかかり、16時から3時までゲートが閉まります。
登山者の上限規制もあります。

しかし、静岡県側では規制はありません。
観光協会に聞いたので間違いないと思います。
ただ、スマートフォンで「登山チケット」を取得する必要があり、QRコードで受け付けを済ませてから登ります。
そして16時から3時は宿泊の予約が無いとQRコードが発券されず入山できません。
つまり、やっぱり日帰りのスタートは午前3時ということになりそうです。


水ヶ塚駐車場です。
日帰りの定番、富士宮ルートですね。
一番距離が短く、剣ヶ峰(富士山最高峰)に一番近いです。その代わり急登が続きます。
駐車場の台数は例年より少なめでした。
2時間寝て2時30分に起床しました。


夜中はタクシーも来ます。

あれ? タクシーいないぞ。
乗り場にも誰もいません。
台数少ないみたいです。

結局40分ぐらい待って、やっと乗れました。
スリランカ人のカップルがいたので、声をかけて相乗りしました。一人2,000円ほどになりました。


24時間体制で受け付け業務をします。
今日は穏やかですが、豪雨や暴風の時はどうしているのでしょうか。
ご苦労さまです。


ヘッドライトをつけてスタートします。
すぐに空が白んできて、辺りが見えるようになりました。


雲海です。
朝霧といったところでしょうか。

今日は全然ペースが上がらないばかりか、軽い頭痛を伴っています。
睡眠時間が少ないのが原因か、前回の14時間半のトレイルと仕事の忙しさが途絶えなかったための疲労が原因なのか、それとも年齢なのか。

午後からの発雷確率が高いので、昼過ぎには登山を終えたいと思っての登山計画です。


牛歩戦術です。
とにかくゆっくりでも確実に登って行けば、やがて登りきることができます。


八合目。残りの標高差800m。


もう少し、もう少しです。


毎度キツイなぁと思いますが、今回は最初から最後まで調子が上がらなかったです。


色んな人が上がってきます。
若くてもグロッキーになっている人、かなりの年配だけどサクサク登ってくる人、自分のザックと奥さんのザックを2つ背負っている人、ほとんど裸の人、などなど。

そういえば「ゼロ富士ゼロ」というロングトレイルがあるようで、「ゼロ富士」は去年僕が歩いた 海から富士山 ですが、「ゼロ富士ゼロ」は新潟糸魚川河口から富士山を越えて田子の浦までという 日本横断 のトレイルです。
そのゼッケン付けている人いました。
皆から話しかけられていて、その都度答えるのがちょっと大変そうでした。


何はともあれ、なんとか連れてきてあげられて、僕も一安心です。
肩の荷が降りました。


雲が上がってきました。
スマホからストームアラートが鳴っています。
すでに宝永山を覆い始めていますが、それでも続々と登山者が登ってきます。

13時30分下山。

14時のバスに乗って居眠りしながら水ヶ塚駐車場に戻りました。
雷に会わずに済んでやれやれでした。

その後、渋滞を避けて圏央道経由で帰りました。
ところどころで強い雨が降っていました。
今日は我が家温泉にしようっと。

所要時間 9時間30分
歩行距離 7km
累計登坂標高差 +1,358m
31,400歩



コメント (2)
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みちのく潮風トレイル 第17回 船越半島その2 きのこの家~陸中山田駅

2024年07月19日 | Weblog
前日の14時間半という激闘を終えた僕。
何故か身体がすっきりと目覚め、割と爽快な朝を迎えました。
ここまで来れたという精神的なアドバンテージがあるのかな。
しかし、この音は⋯ 雨だ。
けっこう強く降っていました。
途中でビバークしていたらヤバかったな⋯
(きのこの家での設営を考えていたので、フライを持ってきてない)

午前4時起床。
朝食はおにぎり一個。
食べ過ぎると良いことはないので、足りなければ歩きながらかじるというのがトレイルでの僕のスタイル。

午前5時、室内を片付けて戸締り(鍵はかけない)をしてスタートします。
今日は一度海岸まで下ってからの霞露ヶ岳(かろがたけ)登山から始まります。

雨の準備はカッパではなく傘のつもりで、ゲイターとレインスカート(巻き付けるタイプ)を装着。
いずれ雨は上がるはずなので、とりあえず草木についた水滴を弾く意味での装備にしました。

外に出ると、雨は上がっていて空はところどころ青みを帯びていました。
装備はそのままにし、海に向かいます。


トイレね。


よく読んで。


さあ、二日目のスタートだ。


水場じゃないか!
分かりやすく目を引くようになっているぞ。
でも、僕はまだ十分の水を持っています。ここはスルー。


注意書き。
霞露ヶ岳への登山道は見えますが、登山口はここからだと見えません。
こういう注意書きがあると助かりますね。


登山口。
ここから標高差500m登ります。
やっぱり昨日のダメージは残ってました。何回か休みました。

高度が上がるにつれて、電波が繋がるようになりました。
女房に連絡して無事を伝えます。 


あと少しっていうところでアップダウンありまして、疲労感を伴います。
この山を落とせばあとは比較的楽に行けるはずです。


あったあった、カウンター。
僕は19番目でした。


いよいよ山道が終わり、舗装路に出ました。
あとはひたすら足を前に出すだけです。

そういえば、Audibleで耳から読書してましたが、きちんとダウンロードしないまま歩いていたら電波のない状態が続き、途中で途切れてしまいました。
しばらく気を紛らわすことが出来なくなりました。
霞露ヶ岳山頂で残りをダウンロードして再開です。

今日のAudible/あの星が降る丘で、君とまた出会いたい 汐見夏衛 → 題名からしてアニメ系のライトノベルかと思いましたが、内容は戦争で若くして命をかけた特攻隊員に絡むお話でした。暑い夏が来ると思い出す終戦記念日。戦争での出来事。僕らは現実としては知らないけれど、こんな気持ちで向き合うべきだと考えさせられる作品でした。
歩きながら涙が出ました。いい話でした。


山田湾。
養殖筏が並んでいます。
この辺りは牡蠣が有名。
僕は生の牡蠣は苦手です。
でも、本当に新鮮だと美味しいなと思う事もあります。ウニがそうでした。
でも今回牡蠣は食べませんでした。
今年は貝毒が発生しているようです。
採取しないようにという看板も見かけました。


海に注ぐ川もものすごい透明度です。
一度はその目で見てもらいたいです。


ほーら見て。
水があまり動かない場所でもこの通りの透明度。


だいぶ終わりが見えてきました。
仕事で傷んだ僕の手、紫外線に当たるとすごく痒くなってしまうので、ひどいところには絆創膏を貼ってスタートしましたが、握り続けたトレッキングポールが原因か、こんな状態になっていました。


そしてついにゴール。
陸中山田駅です。
ゆっくり温泉に浸かって帰ろうと思います。

ちなみにガソリンスタンドや温泉は駅の反対側ににあります。
2kmぐらい走ると道の駅もあります。
お土産を見ようと思いましたが、海鮮類が多く、いくらなんでも6時間以上運ぶのは無理だなと思って諦めました。

ふと見ると食事が出来そうだったので入りました。
あれ? 寿司がメインだ。
麺類もありましたが、あまり食べたくなかったので、握りをひと皿頼みました。
生魚は得意じゃないですが、食べてみるととても美味しかったです。
なんかシャリが白くなかったです。
特殊な炊き方なのかな?
好きな人は喜ぶんじゃないでしょうか。

そして7時間(途中居眠りを含む)かけて自宅に到着です。
いつもは眠くならないのですが、さすがに疲れたらしくフラフラし始めたのでパーキングエリアに入って少し休みました。

自宅に着いて車から降りると、まともに歩けませんでした。


だいぶ進みましたが、10月末からはスキーシーズンに入りますので年内踏破は無理かな〜 と思っています。


2日目
所要時間 7時間30分
歩行距離 21km
累計登坂標高差 +881m
36,500歩

2日間累計
所要時間 22時間
歩行距離 55.4km
累計登坂標高差 +3,021m
106,800歩

ここまでの累計
歩行距離 821.9km
所要時間 238時間15分
累計登坂標高差 +27,678m
1,410,600歩
日数 32


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みちのく潮風トレイル 第17回 船越半島その1 浪板海岸駅~きのこの家

2024年07月17日 | Weblog
連休です。
となれば岩手遠征です。
天気もまずまずだし、ここは思い切ってロングコースに挑戦することにしました。

YAMAPで記録を探してみても、ほとんど僕が歩こうとしている行程にぴったりの記録はなく、これが何を意味するのか分からないまま実行に移すことになりました。

自宅からのスタートはかなり順調に事が運び、午後8時前には出発出来ました。なんってったって片道510kmですから、運転だけでも気合いがいります。

起床4時30分。
到着が午前1時過ぎでしたので、3時間は寝れます。
駐車したのは「陸中山田駅西口駐車場」です。

みちのく潮風トレイルのコミュニティで、陸中山田駅に駐車できるかお伺いを立てました。
すると、有益な情報を教えて下さる方が現れ、やっぱり聞いてみるものだなぁと心底思いました。
そればかりか、激励のコメントやイイネいただける方の多いこと多いこと。
このコミュニティの皆さんは本当に素晴らしいです。

なんせ遠いので(分かっていたことですが、すべて歩ききれるか心配でした)覚悟を決めるまで少し時間がかかりました。
最後は青森県に入るこのトレイルは1,000kmを超えるため、セクションハイク(自分で決めたコースを繋いでいって踏破を狙う)だと、ラストは新幹線か夜行バスかなと思っていました。

が、時間的に効率が悪く、長い休みがない僕は結局マイカーでやり通すことにしました。
既に青森区間は終えているので、残すは「海のアルプス」と言われる区間が主になります。


今回歩くのは「船越半島」です。
波打ち際ギリギリを歩ける区間(後に画像で説明します)があって、潮が上げていたり波が高いと歩けません。
でもこのコースの大事なポイントの一つです。

さらに、給水ポイントがない。
となれば、二日分を担ぐしかないのです。
火を使うような食事は用具が増えるため諦めて、おにぎりやパンなどで凌ぐことにしました。
ただ、冷たい飲み物はどうしても欲しい。
暑い季節なので、ザックの半分以上のスペースは冷えた飲み物を持ち運ぶことにしました。

ザックは50+15リットルのサスフェーになりました。


テントを持ちます。
きのこの家を利用するので、フライはなし。
トイレに寄って自撮りして、三陸鉄道で二駅南下します。
テントは無くても室内なので雨風はしのげますが、いろんな虫が出ます。それらから身を守るためにもテントはあった方がいいと思いました。


ホームから駐車場が見えます。
ここに2日間停めさせていただきます。


乗り方を復習しておきます。
小銭も用意してきました。


始発は5時36分ですが、岩手船越駅で待ち時間が15分あります。
でも、この次の列車になると1時間遅くなってしまいます。


岩手船越駅で15分待ちます。
なんと本州最東端の駅でした。
みちのく潮風トレイルを歩かなかったら知らない事だらけだし、福島、宮城、岩手の土地についても知識はゼロだったと思います。


前回の到達地点「浪板海岸駅」を出た列車を見送って、6時15分スタートしました。


斜面にある居住地を抜けると「鯨山」の登山口に出ます。
いきなり600mの標高差を登ります。
普段なら別にですけど、今日の僕の背中には20kgほどのおもりが張り付いていますから、やっぱり辛かったです。
けっこう時間かかってしまいました。


天候は晴れ時々曇り、森は爽やかな感じです。
僕? 僕は全然爽やかじゃないですよ。したたる汗に不安感がつのります。歩ききれるだろうか⋯。


何回もザックを降ろして休憩しながら、ようやく山頂です。


ゆっくり休んだあと、下山していきます。
登った方の反対側へ降りますが、鎖場や岩の斜面は背中の重みと大きさが足かせとなってスピードが上がりませんでした。


こんなところに出てきました。
下山時の脚の負担は激しく、小刻みに震えるぼどでした。
再び時間をかけて休みました。


「青少年の家」に出てきます。
脇のグラウンドではゲートボールを楽しむ方々の姿がたくさん。
しばらく舗装路を下ります。
そして三陸自動車道に沿って山道を歩く⋯ はずでしたが、この道は初期の地図では未舗装の表記ですが、現在は舗装路に変わっていました。

三陸自動車道をくぐるトンネルでタイムを見ると予定通りでした。
『えっ、そうなのこのペースで大丈夫なの?』っていう感じでした。

ちなみに僕が自分に当てはめた今日のタイムは11時間。
日没間近のゴールになるはずです。


船越湾をぐるっとまわるようになります。
それにしても水がものすごくきれい。
三陸に来て何が良かったかと聞かれたら、まず最初に海がきれいだって答えると思います。なんかハワイよりも全然きれいかなって。


「弁天島」ここで車両は行き止まりです。
一度山側に登ってから磯に降りていきます。


浜の方へ降りていきます。
ここが例の「高波時、満潮時、強風は迂回」しなければならない場所です。

今日の干潮は午前5時過ぎ、満潮は夜10時頃の若潮です。


正面の岸壁を行きます。
良かった、潮は上げ基調ですが波が静かです。

実はここを通過するのがこのコースの醍醐味ですが、もし通過出来なかったら「きのこの家」までは到達できないと思います。
延々と来た道を戻って迂回するしかないのです。

ここで「きのこの家」について簡単に説明しておきます。
船越半島は広大なため一日で回るのは困難です。もちろん一日で回れる猛者もいますが、普通の人間はやめておいた方がいいです。
「漉磯(すくいそ)の椎茸生産組合」の倉庫を、みちのく潮風トレイルのために解放して下さっているのです。
本当に助かります。ありがとうございます。
きのこの家についてはまた後ほど画像とともにお話ししましょう。


通過してきたところを振り返っています。
右手の岩の部分、色が変わっているところまで波しぶきが上がることを示しています。
今日がどれほど穏やかだったか分かりますね。


その後金属ラダーを登り、ルートは上へと続きます。
この辺りからスマホの電波が無くなります。
YAMAPの見守り機能も働かず、この先も一切通じることはありませんでした。

疲労感が増し、歩みは遅くなるばかりです。
ザックのショルダーが肩に食い込み、激しく痛みが出ました。
タオルを当てたりしますが効果は感じられず、何度も腰掛けられそうなところでザックを降ろしました。
降ろしたら背負うしかないのですが、非常に重く、とても辛かったです。


大きなキノコを見つけました。
僕のシューズよりデカい。


牛転峠(うしころばしとうげ)の手前のピークです。
もはやどうでも良いです。
峠がどこだったのかも分からないままルートは下り基調に変わります。


こんなだったり。


こんなだったりしました。
とにかく、誰もおらず電波も無いので怪我で行動不能にならないように最大限注意をはらいました。


小谷鳥(こやどり)海岸だろうか。
再び海まで下ろされます。
何度も地図を見ては「これはきのこの家まで届かないんじゃないか」と思うようになりました。

何度も何度も休憩し、そのたびにザックを降ろして飲み物を水筒に追加していきます。
背中の凍った飲み物達はいまだに凍りついていて、ずっと冷たいまま飲めたことが唯一の救いでした。

一旦舗装路になったかもしれませんが、よく覚えていません。
たぶんだいぶ荒れた道だったと思います。


ついに日没を迎えました。
目で見えるうちはヘッドライトは点けず、バッテリーを節約します。
動物には鹿に一頭会っただけで、熊の匂いはしませんでした。痕跡も無し。


夜のとばりに蠢く虫たちが僕にまとわりつきます。
ボーッとしているとやられます。
ビバークも考えましたが、フライが無いので雨に降られたらそれこそ終わりです。
それにテントを出せる場所なんて全く無いです。

足元に注意し、滑落という最悪の事態を避けつつ、時間を気にせずにひたすら無心で歩くことにしました。
いくつかの真っ暗になった沢を渡り、ルートを間違えないようにGPSをたどります。

GARMINとYAMAPのアプリの二刀流で行きました。
悩んだ時は見比べて判断します。
それでも二回ほどルートを外しました。
そんな時はとにかく戻ることです。それが一番早い。

地図によると今歩いている「大釜崎自然歩道」は漉磯(すくいそ)で舗装路に上がるようです。
無理だと思っていた到着も舗装路に出た瞬間に安心感に変わるはずだと思って、ひたすら自分のペースを崩さずにゆっくり進みました。


あ、出た。
ここを右に下って行きますが、何故か左へ登ってしまいました。
途中で気がついて戻りました。
考えてみたら、注意力に欠けていたと思います。
この時点で既に14時間が経ちました。

でもあとはひたすら舗装路を行くだけだと思うと、ものすごい達成感が湧いてきました。


あった! きのこの家だ。
着いたよ着いた。
長かった。本当に長かった。
ここまで来ればもう大丈夫。
女房に連絡しようと思いましたが、相変わらず電波は無し。心配しているだろうな。


中には誰もおらず、今夜は自由気ままに過ごせることになりました。

きのこの家は浄土ヶ浜ビジターセンターに利用する旨を伝えます。
使用申請などは必要なく、注意点などを教えてもらいます。入口はシャッター脇の扉で、鍵は閉まっていません。
必ず閉めておくようにと言われました。
あと、蛍光灯などは付いていますが、勝手にブレーカーを上げたりしない方が良いと思います。
トイレは建物左手の奥に扉があります。

ひとまずザックを降ろし、食事をします。
飲み物の残量を確認し、食料の配分を考えます。

今夜は冷やし中華のミニ。
セブンイレブンのやつです。
そしてデザートにチョコバナナのクレープ、アイスコーヒー。
桃とフルーツミックスのオリゴ糖入りシロップ漬けも食べました。冷えていてすごく美味しかったですよ。
シロップも全部飲んでしまいました。

消化不良と筋肉のダメージを鎮痛させるため、胃薬とロキソニンを服用しておきました。

何だかんだで寝たのは0時になりそうなところでした。
テーブルと椅子もあるので、荷物は出しっぱなしで、自分はテントの中で寝ました。
汗で汚れた身体のまま寝るのはだいぶ慣れが必要です。
密閉された室内なので、少し暑いですがシュラフの首と足元を開けておきました。

目覚まし時計を午前4時にセットして、もう一度テントに潜り込みます。

4時間後、アラームと雨の音で目が覚めました。


その2へ続きます。

歩行距離 34.4km
所要時間 14時間30分
累計登坂標高差 +2,140m
70,300歩
本日のAudible/はらだみずき 海が見える家

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みちのく潮風トレイル 第16回その2 鵜住居~浪板海岸

2024年07月04日 | Weblog
これは蓬莱島(ほうらいじま)で、ひょうたん島
と呼ばれています。
今日はここを望む半島を歩きます。
「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったといわれる島のひとつです。

しかしながらリアス式海岸は強敵です。
南北の距離はなくてもこれらをひとつひとつ巡るのは困難極まりますね。
二日間で三鉄の駅でいえば、たった5駅しか移動してません。


昨夜と同じ「鵜住居トモス」にて車中泊。
関東に比べると夜はかなり涼しいと思いますが、やはり締め切って寝るのは難しく、窓にネットをかけて少し開けました。
車内の扇風機を弱くかけて眠りにつくまで我慢しました。


6時14分の始発に乗ります。
目覚ましを1時間前にセットして、起きるとまたも良い天気。それも今日までのようです。
僕を「雨男」と言っていた人たち、僕は晴れ男に変身しました。悪しからず。


車窓から別の車両が見えました。
今日の室内は普通の様相ですが、なんせテーブルがついている。この三陸鉄道で列車の旅をするのも悪くないです。

浪板海岸駅で下車。


津波の碑あり。


「千年後への伝言」とあります。
地震が起きたら津波が来ると思え⋯。


お天道様、ありがとうございます。
今日の晴れを大切にします。


宮沢賢治が三陸を歩きながら読んだ詩が石碑となっています。
「暁窮への嫉妬・ぎょうきゅうへのしっと」は大槌関係する詩です。
(暁窮=暁に染まる弓なりの空)


船越半島が見えています。
なんか、デカい。難儀しそうです。


こちらは吉里吉里(きりきり)方面。
さて、吉里吉里の名前の由来は⋯
アイヌ語で白い砂浜という意味らしく、歩くと「キリキリ」と音がするんだとか。


「崎山展望台」に登ってみました。


崎山展望台からの展望は⋯ (笑)


鯨山方面かな。
ここもこれから登ります。次かな。


筋山に向かうところにカウンターがありました。


なんと0000 僕が最初なのか、それとも皆が押してないのか。
とにかく0001をゲット!


山頂付近には東屋がありました。
もちろん座りました。


三日月不動尊。
振り返ってみると⋯


蓬莱島(ほうらいじま)、人呼んで ひょうたん島 です。
子供たちが遠足だか学習だかで、長い堤防を歩いて向かっています。
柵もなく、海に落ちたら⋯ なんてことは考えてないことはないでしょうが、細かいことよりもその楽しいワクワク感を教えられる土地柄なんでしょうね。
なんかいいな。


めちゃくちゃ高い透明度。
お魚さんも丸見えです。


大槌町の消防署の先に建っていました。
それにしても、ファイヤーマンの方々の練習風景を見て、この暑いのにあの装備であの練習は本当に頭が下がります。

今日、来て下さった元消防署長さんは、もっと市民の理解と協力があれば⋯ というような事を言っておられました。


大槌橋のところまで来ると、女房からLINE来ました。
「もうすぐ終わりそうだねー」と。
んーと、そうかな? と思いましたが、よく見るとこのあと山あいの林道を登り下りしますね。
ようやく半分ってところでした。
まさかね、こんなに早く終わるはずがないです。

道端に座り込んで、休憩ついでの補給をします。
そしてジリジリと高度を上げていきました。


さっき通ってきた町並みがだいぶ下になりました。
こんな狭いところにひしめくように暮らす人間たちってすごい。


「西の砦」側に登りました。


上は座れます。
ここで、娘のコンタクトレンズがないので頼んで欲しいとLINE来ました。
ちょうどよい休憩になると思い、注文入れようとしましたが、暑さでスマホの画面がブラックアウトに。
やっぱり暑いんだなぁーと思った瞬間でした。


「東の砦」を降りていきます。


城山公園は綺麗に整備されていて、気持ち良いところです。ぜひここで休憩されたし。


身元不明のご遺骨を収めた納骨堂です。
未だ我が家に戻れぬ魂よ安らかに。


新しい道ですね。
これからも変わっていくでしょう。
このあたりはどこをどう行くべきか悩みました。


ふと見えた岩にも名前があるのかな。


よっ、頑張ってるかい? 俺。


あー、三鉄が見えてきた。
もうすぐゴールです。
今日はほとんどがロードでした。
気楽ですよね。オフロードも歩きやすく、お散歩的なコースでした。

本日のオーディブル「墨のゆらめき/三浦しをん」でした。「墨」、そういう関わりの題名か。とあとから思いました。
しかしながら、一冊を書き上げるのに作者さんは何冊も何十冊もそれに関わる文献を読むんですね。驚きました。

2日目
歩行距離25.9km
所要時間 7時間30分
累計登坂標高差 +829m
41,100歩

2日間合計
歩行距離 57.5km
所要時間 15時間50分
累計登坂標高差 +2,549m
94,500



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みちのく潮風トレイル 第16回 箱崎半島

2024年07月02日 | Weblog
今シーズン初の「みちのく潮風トレイル」です。
いきなり長めのトレイルとなるため、少し不安ですが、頑張って歩いて来ようと思います。

前日の仕事はMAX。疲労感もMAX。
でも、仕事中に女房が持っていくパンと今夜のお弁当を買ってきてくれました。
女房は用事ありで家に居られないみたいですが、職場の方に届けてくれました。
そのおかげで予備タンクにガソリン入れて出発したのが20時。
走行距離はおよそ500kmですから、なるべく早めに出たかったのでほんと助かりました。

常磐道の工事通行止めも無く、順調にトイレ休憩一回だけで1時30分に到着しました。
4時間寝れます。
完璧!


駐車場は「鵜住居トモス」。
三鉄(三陸鉄道)の駅は背中側にあります。
そして東北は晴れ。
いよいよ僕の雨男伝説も終了か。


YAMAPで何度も見たこのモニュメント、ようやくここまで来ましたぞ。
思えばずいぶん遠くへ来たもんです。
相馬インターからここまで、車で走ってもめちゃくちゃ遠いです。これを徒歩で繋いで来たと思うとしびれます。


乗り慣れた三陸鉄道。
始発に乗ってひと駅移動します。
そこから歩いて箱崎半島を一周して車まで戻るのが僕のパターン。


この列車はレトロなロイヤルテイストです。
前にも乗ったなぁー。
学生さんが二人倒れ込むように寝ていました。


両石漁港の脇を通ってコースイン。
この辺りは道路が昔と違っていて少し迷いました。


穏やかな湾内が見えました。
しばらくロードです。


ここからオフロードになりますが、車も何とか通れる林道となります。
軽トラの方とすれ違いました。


時折海がちょっとだけ見える以外はもっさりした森です。
鹿、カモシカ、姿が見えない大きめの動物がガサガサガサーって逃げて行くという遭遇がありました。
一応熊の目撃情報もあります。

この看板見て(笑) 爆発物埋まってるって。


歩きやすいです。
こんな道が延々と続きますが、けっこうダラダラと登らされます。


今回またオーディブルの朗読アプリで読書ならぬ聴書です。
寺地はるな さんの「カレーの時間」を読書好きのお客様から勧められたのでそれを聴きながら歩きました。


お? ここ幕営適地(笑)。
一応指定地以外はだめですからね。


港が見えます。
借宿のあたりだったかな。


おっと、トンネルのようになっていますね。
しゃがんで通るのがめんどくさくなって、途中で立ち上がっちゃいました。
もちろん葉っぱ攻撃受けました。
想像して笑って下さい。


ヘッドライトいるとかいう話しもありますが、夜でもなければ問題ないと思います。


すごい落ち葉の道。
まるで焼きたてのパイのような感じの音がします。


通過した人はみんな撮ってる廃バスの画像。
レトロないい形ですが、ここは駐車場ではないはず(笑)


御箱崎の千畳敷に行くにはここから入ります。
だいぶ距離があるので諦めます。ルートじゃないしね。⋯と言い訳するが、若かったら行ってるかも。


オフロードが終了しました。
林道長かった〜。


一般道を進みます。
なんじゃこりゃ。どうしてこうなった?


海に注ぐ川。
すごい透明度。
こんなに綺麗なのに⋯ 震災が恨めしい。
小さなフグが泳いでいますね。


もう一つトンネルがあります。
ここは中が明るいし歩道もありました。


箱崎白浜「根石海岸」本当に水がきれい。


関東では見られない海の色です。


漢数字で2011彫ってあります。
「ともかく上へ上へ逃げよ。てんでんこで逃げよ。自分を助けよ。この地まで、津波が来たこと そして裏山へ逃げ 多くの人が助かったことを 後世に伝えてほしい。


ハマナスですよね?
悩ましいポーズをしていたので、つい撮影しました。
バラ科で、花はつまりローズヒップになります。


鵜住居が見えてきました。
前回、常陸国ロングトレイルでの滑落で痛めた腿の付け根に痛みが出ました。

今日はこの辺で方がついて良かったかな。


第16回 その1
歩行距離 31.6km
所要時間 8時間20分
累計登坂標高差 +1,720m
53,400歩



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