TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

大島 三原山登山 その2

2023年07月25日 | Weblog
三原山に登りに来た僕ら。
テキサスコースにしたのは理由があります。
三原山ってほぼほぼ初心者でも登れる山で、最短で2時間かからないレベルです。
せっかく行くので、島になるべく足跡を残そうと思いました。

さるびあ丸が大島岡田港に入港するのが午前4時30分、バス乗り場で移動して海岸にほど近い「大島公園」をスタート地点にすることで、一番長いテキサスコースを進むことが出来ます。
そして下山も慌てること無く、徒歩で元町港まで下山し温泉で臭みを取ってからの、最終のジェット船で東京港へ戻る計画にしました。


テキサスコースは裏砂漠を経て進む登山道で、荒れているとの情報がありました。


実際はそんなことはなく、樹林帯を進むだけでした。


だんだんと開けてくると、目前に三原山本体が見えてきました。


ところどころあるベンチに腰掛けてみました。
気温は高く、海からの風も穏やかに追い風となっています。
ということは、歩いている間は無風状態になるということになりますね。暑いです。

足元は火山特有の砂礫ですが、よく締まっていて歩きやすいです。
薮のような所もなく、快適に歩けました。


ユリが咲いています。
けっこう沢山咲いていました。
ユリってこんな砂礫地帯でも生育出来るんですね。


「黒砂漠」
日本でただ一ヶ所砂漠と名付けられたのがここです。



三原山頂口からの登山道。
舗装されています。


お鉢めぐりルートは三原山の噴火口目指して進み始めました。
まず出てきたのが「ゴジラ岩」。よくもまあ似たように固まったものだ。


さらに行くと展望台があり、登ってみました。
鉢の中までは見えませんでした。


見えますか?
遠くに富士山。


「三原新山」左側の高い部分と、中央噴火口。


現在、人間が立ち入ることの出来る最高峰「剣ケ峰」に到着しました。


とりあえず記念写真。


ここも噴火口です。


炎のカーテンになったと解説されていました。


毛が生えたような岩がありました、
「発毛祈願」をするE君。


テキサスのような荒野を連想させるから「テキサスコース」なのかな?


一旦下って、外輪山の「櫛形山」に登ってみることにしました。

そこでE君は冷やしぶっかけうどんを食べていました。
僕はちょこちょこ食べていたのでお昼ご飯はなしでいけました。

さて下山です。
ここからまずは「三原山温泉」に向かいます。


トンネルのような樹林帯を抜け、大島温泉ホテル(三原山温泉があるところ)でE君が飲み物を買い、山で拾ったゴミを捨てていました。
ゴミを拾えるE君って素晴らしい。

拾ったアームカバーからは女性の香りがプンプンで『奥さんにおみやげとか?』と笑い合いました。


もう大島温泉ホテルの停留所に来るバスはないので、港まで「三原山登山道路」を歩くことになります。

9kmぐらいあったかな。
なるべく木陰を歩いて行きました。
ヒグラシ(蝉)の鳴き声がものすごかったです。
道路の左右から共鳴して聞こえてきました。
アブラゼミもいますが、鳴き声はヒグラシばかりが聞こえました。


一軒のお宅に咲いたハイビスカスに二人とも反応してしまい、シャッターを切りました。
鮮やかな色が印象的でした。


「御神火(ごじんか)温泉」に到着しました。
所要時間2時間でした。

ここのお隣には「浜の湯」があります。
浜の湯は海沿いにある露天風呂で、混浴です。
水着着用です。
水着を持って来なかったので、御神火温泉の方にお世話になりました。お湯が40~41℃と熱かったです。
水風呂と交互に入りました。

さて、ここでトラブル発生!
なんと風呂用品を僕もE君も忘れて来ました。
『パンツ忘れないように』って言っていた自分もやらかしてしまったのでショックでした。

しばらく黙っていたのですが、E君が『ズボンの替え忘れてきちゃってさぁ、けっこう汗でぬれてるんだよねー』と言ってきたので、『実は俺も、パンツから何からみな置いてきた』と告白しました。
二人で大笑いしました。

とりあえず予備に持ってきた袖無しのシャツと薄いウインドブレーカーのようなものを持っていたので、それでなんとか行けると思いました。
汗を吸ったズボンはハッカ油をスプレーして、ドライヤーで乾かしました。
脱衣所にハッカの香りが充満したので逃げるように出てきました。


風呂上がりに蕎麦を食べました。
なんと「あおさ」が乗っていました。
初めての体験でした。
なかなか美味しかったですよ。
どんなに高級な蕎麦でも美味しいと感じなければ意味無いと思っています。
今まで何百というほどの蕎麦を食べ、何百というほどの日帰り温泉に入ってきました。
忘れられない思い出も沢山です。


元町港に入廷したジェット船。
この船は16時発の便でした。

僕らは乗船待合室に入りました。
売店でアイスを買いました。


「大島牛乳アイス」
さして期待するわけでもなく食べ始めると、バニラアイス特有のしつこさも甘ったるさも無く、そても爽やかな味わいでした。
とてもとても美味しかったです。
売店で『配送できませんか?』と聞くと『それが出来ないんですよぉ』と返信が返ってきました。

『あ、やっぱり無理ですね。ネットから頼みますから大丈夫です』と言いました。


最終便のジェット船が入港しました。

席に着くとシートベルトを着用するようにアナウンスがありました。

そしていつしか二人ともうなだれるようにして、寝てしまいました。

帰ると大島牛乳アイスを注文している僕がいました。


おしまい。

歩行距離 24.5km
累計登坂標高差 +1281m
所要時間 11時間(入浴含む)
47,000歩
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大島 三原山登山 その1

2023年07月24日 | Weblog
E君との約束である「島登山」に出かけました。

茨城県北ロングトレイルか、北アルプスか、大島か、という具合に3本立ての計画を練っておきました。
中でも「大島」は航海を伴うので、その条件が整わないとまずいのです。
天気もさながら、特に風が落ち着いていること。これが大事です。
三原山は皆さんもご存知の通り「活火山」です。
1986年の大噴火は僕らの記憶に残る出来事でしたね。
島民全員避難でしたから。

大島は海底から2,000mにも及ぶ標高があり、つまりは山頂部分だけが水面上に出ているだけの島なのです。

噴火のサイクルは、およそ30~39年となっていますが、小規模な噴火はその半分程度で起きています。

仕事が終わり、駅へのんびりと歩いて向かいます。
すると目の前から知った顔が。
同級生でした。彼はTBSの偉い人で、三原山に行くと言ったら『俺は仕事で行ったよ、あそこは15年周期で噴火してるんだ。その15年がとっくに過ぎているからさ、気をつけて』と縁起でもないことを言われました。

時間があるので電車の時間も気にせず、来た電車に乗りました。
上野東京ラインの品川行きが来ました。
東京を過ぎて新橋で乗り換え、次の停車駅「浜松町」で降ります。

北口で改札を抜けて左手へ進みます。


途中にそば屋2軒と牛丼家がありまして、その先にコンビニもあります。

前回は「神津島の天上山」に登るために来ました。
その時は牛丼を食べたので、今回も無事のジンクスを信じて牛丼屋に入りました。

店員さんは牛丼屋もコンビニも、働いているのは外人さん(アジア系かな?)ばかりでした。

コンビニで明日の朝食と昼に食べるパンやフルーツを買いました。
背中には凍らせたペットボトルを6本、保冷バッグに入れてあり、そこに食材を抱き合わせておきます。だいたい1日は行けると思います。


乗船手続きをします。
インターネット割引というものが存在するので、そこから頼むと随分と安くなります。

E君は浜松町駅を南口に出たらしく、ぐるっと回ってからの登場でした。

さて、乗船の時間です。


竹芝桟橋23時発の「さるびあ丸」に乗船しました。

客室はいろいろありますが、僕らは一番楽でリーズナブルな「特二等船席」で行くことにしました。


甲板に出ると、多くの人々が夜景を楽しんでいました。
レインボーブリッジをくぐる時が一番素敵なのかな?


船室に戻る時に、階段手前で鏡に写った自分たち。カメラを向けるとEくんはすかさずポーズを決めてきました。
さすが相棒。


寝室は2段ベッドでシーツ、毛布、枕付きです。
個室になるのでとても快適です。

ただし、子連れの方でどうしても消灯を過ぎても騒いでしまう方の隣になってしまうという当たりくじを引いてしまう方もいます。

今回はすでに子供たちは夏休みに入っており、平日と言えども家族連れが多く、まさにお隣の方が当たりくじを引いてしまいました。
ご夫婦のようでしたが、奥さんの方は『寝れるかなぁ』と旦那さんにつぶやいていました。

その金切り声はもちろん僕らの方にも聞こえていましたが、お隣さんは壁をドンドンとやられてキツそうでした。
親はまったくもって普通に接していました。
船内アナウンスでは『消灯時間を過ぎての会話、ゲーム、動画視聴などは他のお客様の⋯』と何度も放送されていましたけどね。

しかし、その騒ぎも長くは続かず、やがて乗客は皆さん眠りに落ちていったようです。
Eくんは僕の下で軽いいびきをかいていました


大島は一番最初に寄港する島です。
到着はなんと午前4時半。
(現在、船の機械トラブルによりダイヤに変更があると告げていましたので、普段は5時到着だったと思います)

船の到着に合わせてバスが来ます。
さるびあ丸が大島に到着する港は2ヶ所で、風向きやうねりの方向などで変わります。
だいたいは「岡田港」に到着となります。
直前に分かるので「東海汽船」に問い合わせると良いでしょう。
またホームページでも公開されています。

僕は「大島バス」に問い合わせました。
すぐに折り返しの電話があり、事細かに教えて下さいました。
とても爽やかに受け答えしてくれたので、この旅に対する期待感もグッと深くなりました。


『桟橋をまっすぐ行かれるとバスが待機しています。その2番のりば、三原山温泉行きに乗って下さい』と言われていたので、迷うことなく乗車出来ました。
ただし「三原山登山口」へは行きません。

運転さんが僕らのいでたちを見て『三原山温泉口かな?』と声をかけてくれました。
乗客は僕ら2人だけです。

途中の停留所のアナウンスもなく、一直線に三原山温泉に向かっているように感じたので『運転手さん、大島公園で降ろして下さい』と声をかけておきました。

間もなく大島公園に到着しました。
するとバスはその先には行かず、そこでしばらく停車したのち戻っていきました。

運転手さんは、僕らに声をかけてくれて『テキサスコースかい? 地図ある?』と聞いてくれ『あー行ってこー行って最後に右ね』と教えてくれました。
運転手さん、ありがとうございます。
『行ってきまーす』と運転手さんに頭を下げてスタートしました。

はたしてこのテキサスコースとは⋯。


その2へ続きます。

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郷ひろみの弟みたいな顔をした従兄弟と登る筑波山

2023年07月19日 | Weblog
久しぶりの「郷ひろみの弟みたいな顔をした従兄弟と登るシリーズ」です。
※ちなみに郷ひろみさんに弟さんはいませんのであしからず。

8月1日に行われる予定の富士山慰霊登山。
今回で最後になります。
つまり親たちは一人残らず天国に旅立ちました。

最後まで頑張っていた「郷ひろみの弟みたいな顔した従兄弟」の母親が他界し、長男である彼が主役となる今回の慰霊登山。
その練習日として筑波山に登るということです。


神奈川から参上する「郷弟」との待ち合わせは「筑波スカイライン無料駐車場」です。
だいぶ早めに到着した僕は、新しくなった「観光案内所」でパンフレットを貰ってこようと思いました。

駐車場は無く、近くの有料駐車場に停めてアクセスするしかありません。平日なのでかろうじて路肩に駐車し、まずトイレに行ってみます。
おお、すごくキレイ!

営業時間開始には、あと25分ほどあったので今日はヤメにしました。


郷弟は15分ほど遅れて来ました。
ずっとやっているバンド活動のリハーサルが深夜まで続いたようです。
そんな中遠方はるばるありがとうございます。


殺人的な暑さになるという今日、この時間(9時30分)から登る人の姿はありませんでした。

郷弟のザックは「アコンカグア」という南米のメーカーだというレアなものです。
筑波山なのに45リットルを担ぐなんてと思いますが、本人いわく『思ったより大きくないんですよ』と。


取り付きは「つつじヶ丘登山口」おたつ石コースです。
この「おたつ石コース」は弁慶休憩所までで、その後は「白雲橋コース」に合流します。


郷弟、速いです。
出だしは飛ばしちゃいけません。
飛ばして良いのは年間100回ぐらい登っているような玄人だけ。


ありゃ~、ユリが咲いていますよ。
いいですねぇ。


ギボウシは瀕死状態でした。
この暑さじゃねぇ。


これが「弁慶ヒュッテ」休憩所です。
昔の弁慶茶屋跡です。


中はがらんとしていて腰掛けられるだけとなっています。


弁慶七戻り。言わずと知れた筑波山最大の名所ですね。
隆起した異なる石質が風雨によって削られ、硬い斑糲岩が残って出来た自然の造形です。


胎内くぐり。
必ず拝む郷弟。心がけているようです。


白雲橋コースは面白いです。
やっぱりイチオシのルートかな。


秘密の花園へ続く道は封鎖されました。
この先にはニリンソウの大群落、中沢ケルンがありますが、これを封鎖して何の得があるのかな。


ちょっと奥に入るため、見落としがちな「屏風岩」。


先人たちが楽しんだルートはことごとく閉鎖です。天罰が下るそうです。


山頂直下の岩場となります。
小さな鎖場は2箇所。昔は鎖なんて無かったんですけど、何故かこれが付いていると「おお、鎖場」と登山者は喜びます。


そして山頂です。
僕らの前に撮影していた親子に見える方たちに声をかけてもらいました。
その方たち『富士山に登る練習で来ました』と。
お母さんの方は意気揚々と話してくれました。
富士山の練習で来る方多いですよね。


郷弟は筑波山初めてです。
ここに来たらこのアングルの写真を撮って帰らなければなりません。


変な写真載せます。思い出の1枚にさせてください。僕の記録はこのブログだけなので。


そして「拝む男」。


せきれい茶屋でバッチを買いました。


付けました。


写真には写っていませんが、結構多くの人がいました。


細くて田中陽希さんに似ている感じの方に「撮りましょうか」と声かけてもらいました。


筑波山の固有種「ホシザキユキノシタ」は、さすがにもう終わりですね。


郷弟が「男の神社」と「女の神社」の違いを教えてくれました。
これは僕も知らなかったです。


自然遊歩道へ進んでみました。
さすがにここまで来ると静かです。
それでも普段より人は多めでした。
筑波山観光強化進んでいます。

その後、岩場のテラスで食事をしました。
僕は冷やし中華、郷弟はおにぎりでした。
冷やし中華はジップロックに具と麺を別に入れて、食べる時につゆを入れて混ぜる感じです。
凍らせたペットボトルにくっ付けてくるといい感じで食べられます。

そこには一人のおじさんが特等席に座っていました。
300名山を終わらせた方でした。
色々な話をしました。
雪も氷も沢も怪我も経験したそうです。


筑波大学が研究のために設置した観察用のカメラです。生態系などを調べているのでしょうか。


「大石重ね」。
願掛けのために持ち上げられた小石の山です。
現代の人たちも自分の願いを書いて持ってきていますよ。


自然遊歩道を一周して来た道を戻りました。


暑かったけれど、上の方はやはりちょっとは涼しかったです。
改めて歩いてみると筑波山って、登るにもちょうど良く、山らしい自然もあり、学術的にも注目された山だと思いました。

帰りしな、弁慶ヒュッテで腰掛けました。
目の前にはご夫婦に見える2人組が座っています。
僕『暑いですねー。ご夫婦⋯ じゃなかったらすみません(笑)』
ご夫婦『(笑) 夫婦ですよ』
盛り上がっちゃいました。
旦那さんの方はジャンダルムも行っている方でした。いい感じのイケメンと癒される感じの奥さんでした。
一緒に登れていいですねー。


郷弟、お爺さんに捕まりました。
『昭和13年生まれ』と声が聞こえてきました。
あとで郷弟に聞いてみると『週一回登って、女性を見るのが楽しみで、電話番号聞いてあとで登る約束したりするのが趣味らしいですよ』と言っていたと聞きました。
爺さん、やるぅ〜。


東屋まで来ました。
終わりですねぇ〜。


つつじヶ丘駐車場は目の前です。


お疲れ様でした。

このあと新しくなった「つくば湯」に行きました。
JAF割引で2人まで1,000円です。
お湯がぬるめで日焼けした肌に優しかったです。




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みちのく潮風トレイル 第12回その2 (盛駅~碁石半島~小友駅)

2023年07月06日 | Weblog
2日目も5時起きです。
前日に距離を稼げたので、当初の計画より距離を伸ばして盛駅から小友駅まで碁石半島を巡りながら歩くことにしました。

本当は盛駅(さかりえき)に車を停めてBRTバスで小友駅に行ってから盛駅に戻る計画でした。
というのも盛駅の始発の方が朝早くから行動出来るからです。
ところが、盛駅の駅前駐車場は60分しか停められないとの看板が立っていました。
トレイルはほぼ一日かかるのでそれは無理。

仕方なく、小友駅に戻ることにしました。

小友駅に連泊です。
東北は涼しいです。
夜中はタオルケット一枚かけて普通に眠ることができました。


6時12分の始発に乗るため、一応5時に目覚ましをかけました。
のんびり支度して、朝ごはんを食べているとあっという間に時間が過ぎていきました。

盛駅には6時37分に到着予定です。

盛駅はJR東日本(BRT路線)、三陸鉄道、岩手開発鉄道、BRT大船渡線が集まる駅でもあります。
ちゃんとみどりの窓口もありました。

写真は、すみません撮り忘れました。


しばらく一般道を歩きます。
「加茂神社」に寄り道するようなルートになっています。


BRTの路線を渡ります。
信号が付いているんですよ。
遮断機が付いているのはバス路線側です。人や車の侵入を避けるためです。


街です。
盛から下船渡にかけては家や商店が並んでいます。


ここに登ってみました。
大船渡漁港が良く見えました。
天気は曇りがちですが、予報では日中いっぱいはもちそうです。


展望はご覧の通りです。
津波に襲われたとは思えないほど穏やかです。

坂道で犬連れのおじいさんと会いました。
挨拶すると何か言っています。
歯が無くてまったく分からなかったので、表情見て、なんとなく笑顔で「頑張ります」とだけ言って進みました。


大船渡魚市場の構内を抜けていきます。
食堂なんかもあって、ただの観光なら間違いなく寄って食べます。


ルートは高台へと導かれ、大船渡湾を一望できました。


さらにさらに南下。
これから向かうのは末崎半島と言うらしいです。
碁石海岸はここの突端にあります。


地図上ではたいしたことないと思っていましたが、けっこうデカイ半島だぞ。
手こずりそうな予感がしてきました。


素晴らしい看板を見つけました。
「パパやめて」
全くもってその通りです。
子供は大人を手本にしています。


今はBRTバスになってしまいましたが、以前はこんなに素敵な列車が走っていたんですね。
「シーサイドパーク細浦」
よく手入れされた公園です。
東屋がぽつんと立っているだけでした。


碁石海岸に近づいてきました。
途中で短髪の男の人に声をかけられました。
東京の不動産屋さんだそうです。
不動産『あのー、トレイル歩いている方ですか?』
僕『あ、はい』
不動産『この辺に移住したいお客様がいて、物件を見つけにきたのですが』
僕『なるほど、それはお疲れ様です。で、物件はありましたか?』
不動産『いや、それが⋯』
僕『でしょうね。僕がずっと歩いてきてもたまに売地があるだけでした。震災以降手放す方はもう家は被害を受けて使い物にならないのでしょう』不動産『トレイル歩いている人に初めて会いました。この先まだずっと歩くんですよね?』
僕『そうなりますね、笑』


「穴通磯」
1億3千年前の産物だそうです。
長い長い年月をかけて穴があいたのです。


穴通磯はルートから外れて往復1kmほどです。
このルートを歩いた人は「行った方がいい」と口を揃えて言います。

確かに自然の造形は凄いし素晴らしい。


ルートはこちらからオフロードになります。


碁石海岸となります。


碁石のような丸い石が海岸を埋めつくしていますね。


海岸まで降りたらまた断崖の上に登る。
登ったらまた降る。この繰り返しで進んでいきます。


すっきり晴れていないのが残念ですが、関東近郊の海を見ていると岩手の海はあまりにも美しく異次元だと思いました。


お? 何か立っているぞ?
北緯39度線でした。
ワシントン、天津、平壌と同じ緯度だそうです。


「赤土倉」ここは天然の漁港として開け、それぞれの岩ではウミネコやウミウの営巣地になっています。


おびただしい数のウミネコたち。
あの鳴き声が響き渡っていました。


穴通磯のあたりで小雨になりましたが、その雨も強くなることはありませんでした


碁石崎灯台に到着しました。
ここまで「碁石海岸キャンプ場」や「雷岩、乱曝谷(らんぼうや)」など見所がありましたが、バッテリー切れを起こしてしまいました。


碁石海岸のオフロードも終わり、一般道に排出されました。
すると珍しい「シフォンケーキの自販機」がありました。
お腹空いてなかったので、買いませんでしたが、タイミング合えば食べてみたかったです。
後ろの建物は店舗でした。カフェですね。


いよいよ長い2日間も終わろうとしています。
田んぼの向こうに小友駅が見えてきました。

2日目
歩行距離 27.7km
累計登坂標高差 +884m
所要時間 7時間20分
39,000歩

今回歩いたルートはこちら。

2日間合計
歩行距離 65.9km
累計登坂標高差 +2,258m
所要時間 17間時35分
103,000歩









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みちのく潮風トレイル 第12回その1 (長部~広田半島)

2023年07月04日 | Weblog
「奇跡の一本松」です。
みちのく潮風トレイルもいよいよ本格的にリアス式海岸に入り、半島を次から次へと巡るトレイルとなりました。

いつものように前夜発。
ナビに目的地を入力すと、所要時間が6時間30分と出ました。
車の運転も片道500kmに近づいてきました。

どうしても月曜日が忙しく、早くスタートが切れないでいます。

自宅に帰ると女房が晩ごはんをスタンバイしておいてくれました。
遊びに行く時でもいつも協力的で本当に感謝しています。

頑張ったけど自宅を出たのが21時。
悪くない時間なんですが、それでも到着は3時の予定。
BRTバスで移動するので、5時起きしなければなりません。ちょっと焦ります。

頑張って車を走らせますが、夜間工事が2か所あり、その都度高速道路から下ろされます。
これはきついです。
少しづつ通行止め区間をずらしながら延々と工事は続いています。


到着は午前2時半でした。
頑張った方です。
1回トイレに寄っただけで、ぶっ続けで運転しました。

起床5時。
急いで用意して5時44分のBRTバスに乗りました。

長部駅に南下して、ここから続きを歩きます。
まず、今まで歩いてきたルートに復帰しなければならないので、ちょっと大変です。


ちょっと歩くとあの「奇跡の一本松」がある場所に出ます。
ちょうど僕が乗ってきたバスと同じ形式の車両が来ました。


ここは「高田松原復興記念公園」です。道の駅も併設されています。

まだ時間が早いので開館していません。


遊歩道を奥へ詰めると見えてきました。
見出し画像を見て分かりましたか?
奇跡の一本松の前に津波で倒壊した建物が残されています。
震災遺構「陸前高田ユースホステル」です。


少し東へ進むと「旧道の駅高田松原」の建物が残されていました。


そしてこんどは「下宿定住促進住宅」が遺構として残されていました。
ただの箱と化し、室内があらわになっています。


さらに進み、やがて山越えのルートになりました。
ショートパンツだったので、どうしようか迷いましたが、虫除けスプレーをかけてそのまま突っ込んで行きました。
履き替えるのが面倒だっただけです。


「山の家 箱根」ここから下りに転じます。
箱根市民公園となっています。


タマゴタケ? ですよね?
なぜか道路脇のここにだけもそっと生えてました。


奥羽三山の石碑がなぜここに?
津波の時に流された瓦礫の中から、この石碑が発見され、この場所に再建立されたようです。

いよいよ広田半島に入っていきます。


「広田半島一周ルート」
これはもしや、自転車で半島を一周するルートを示しているのでは?
アップダウンがあって面白いかもしれませんね。


広田湾に出ました。


解説板がしっかりしている岩手県ルート。
行き交う人たちと挨拶しながら進みます。


登りに入ると「ヤマカガシ」の子供がいました。
なんだか可愛くて、近寄ると逃げていきました。


坂道を登っていると、軽トラのおじちゃんが横に来て止まりました。
軽トラ「トレイルの人?」
僕「はい。そうです」
軽トラ「どっから来たの?」
僕「長部からです」
軽トラ「お~」
あれ?もしかして住まいのことかな?
どこからって聞く人のほとんどが家はどこだ? ってことみたいです。
僕「家、ですか? 茨城です。片道500km6時間ってとこです。歩くより運転の方が大変かもしれません。笑」

軽トラ「地図ある?」
僕「ありますよ」
軽トラ「これは陸前高田の飲食店マップなんだ。よかったら見てみて」
僕「おーありがとうございます。トレイル関係者の方ですか?」
軽トラ「いやいや、ただのまわし者」
軽トラ「じゃ、先はまだ長いけど頑張って」


今度は上からトラックが来ました。
横に止まりました。
何か言っていますが、窓が閉まったままなのでよく聞こえません。

運転席側に回ります。80歳前後のじいちゃんでした。
じい「ヒッチハイクけぇ?」
僕「いや、ちょっと違うかな。潮風トレイルです」
じい「ほぉ~、〇×△※□」
何て言っているのか分かりません。

それでも好意的なのは分かります。
街の中心だと色んな人が行き交うけれど、半島に住む人たちは異分子には敏感です。
すぐに声かけてくれます。
特に岩手県に入ってからは。

丁寧に挨拶して先に進みます。


さらに進むと、先ほどの軽トラのおじちゃんが待ち受けてました。
軽トラ『あのさ、これ渡すの忘れてた』
と言って差し出してきたのがこれ↓

軽トラ『トレイルのマップを地元の小学生が作ったんだよ』と3回も言って渡してくれました。
僕『写真撮らせて下さい。顔出しOKですか?それとも仮面被せますか?』
軽トラ『写真OK。顔出しOK~。好きにして』
ということで1枚パチリ。

それよりこの場所、彼の家があるところのようで、彼の立つ左右をトレイルのテントサイトにしようかという話が持ち上がっているんだとか。
そうなるとハイクの計画にも選択肢が広がりますね。


広田半島はひょうたんのように真ん中でくびれています。
その上部を半周して本日は終わろうと計画していましたが、時間は正午を軽く回ったところでした。

分岐点に腰を下ろして地図を広げ、作戦を練り直します。
『よし、下半分も回ってやろう』
おそらく何とかなるはずと踏んで腰を上げました。

今シーズン初のトレイルでボロボロになった経験から、もう無理はしないつもりでしたが今日は調子が良い。
歩く筋肉が目を覚ましたようです。
あのトレイル以降明らかに身体の痛みが軽くなりました。
登りもそれなりに行ける。
続けるって本当に身体に良いのですね。


漁港は本当に多い。
ちょっと入り江地形になると漁港になっている場所に出ます。

湾内は牡蠣の養殖が盛んです。
特に小友浦から南の波の静かなところはすごい数の牡蠣筏(かきいかだ)が並んでいます。

で、牡蠣って最初にホタテの貝殻を海に沈めて、牡蠣の赤ちゃんをそこに付着させるのを知ってますか?


オフロードから出てきました。
振り返ってみるとこんな感じです。
反時計回りにすると問題ないのですが、時計まわりだとかなり難しい入口です。
この辺りにきたら、こまめにGPSに目を落として下さい。
道路脇に入ってからさらに奥っていう感じです。


漁港では蛍光色のライフジャケットを着た中学生ぐらいの子供たちが釣りをしていました。
課外授業なのかな?

「おー!釣れたぁー!」
「やったぁー!すげー!」
と声が聞こえてきました。

ここで休憩しました。
冷えていたコーヒーゼリーがそろそろ冷たくなくなりそうだったので、食べました。
ドリンクもすごく飲みました。
500mlペットボトルを6本ぐらいかな。


ここを最後に海から離れていきます。

海沿いの山道は、よく整備されていますが蜘蛛の巣がすごかったです。
誰にも会わなかったし、蜘蛛の巣の付き方からしても今日ここを歩いたのは僕一人のようです。

小友駅に戻って終了です。


歩行距離 38.2km
累計登坂標高差 +1,371m
行動時間 10時間15分
64,000歩




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