TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

久しぶりにディズニーシーに行きました

2019年11月27日 | Weblog
けっこう前ですけど前回ディズニーランドに行った時、女房と『ディズニーランドは卒業だね』と話していました。

そう、もうついていけなくなってきたのですよ。
三半規管も弱くなったし、並んで並んでやっとアトラクションにたどりつくことも辛くなりました。

なので『卒業』

『パパ、来週はディズニーシーだよ』
えっ?卒業したのではないのか。

『〇子と同級生の〇男くんがディズニーシーに行くんだって。だから運転手で行くから』
そうか、〇子(うちの下の子)は簡単に具合いが悪くなる体質なのと翌日学校なので、負担を減らす意味もあってなのだと。

『わかりました行きます』

というか、あの大変さを忘れてしまうぐらいの妙な魔力があるのがディズニーワールドなのかも知れませんね。

お客さんのウメ〇さんとの会話の中で『今度シーに行ったら絶対に新しいアトラクション「ソアリン」に乗って下さい。すごく良かったですよ』と言われたばかりでした。

そうか!そんなにいいのか。気になる⋯。

そういうタイミングだったので、なおさら行こうという気持ちに火がついたってわけです。

当日は小雨が降ったりやんだりするとても寒い日でした。
暖かくして乗り込むことにしました。
防寒もやり過ぎぐらいがちょうどいいと思いました。

さてその問題の「ソアリン」、寒かったということもあってか割と空いているようです。

ファストパスもスマホで取れるようになって便利ですが、若干出遅れた僕らは手に入れることが出来ませんでした。

つまり、空いてるといってもすぐに乗れるわけではないのです。

普通に並ぶ事にしました。
待ち時間は140分。
週末の待ち時間は5時間にも及ぶことがあるんだとか。

そうなるとここは頑張るしかないのかな。

ソアリンの乗り場までは、たくさんの絵が壁画として描かれていました。
そしてこの画像には隠れミッキーが描かれています。偶然発見したのですが、他にも見つけられました。
この絵はとてもはっきりミッキーになっていますね。見つけられましたか?

ということで、トイレを我慢しつつ頑張って並びました。

で、乗ってみると『おおーこれは素晴らしい』女房も喜んでいました。
ウメ〇さん、教えてくれてありがとうございました。

途中、車に戻って仮眠したりしながら20時過ぎに終了としました。
ちなみに娘たちとは終日別行動だったので、子育て終わった感じ満載でゆっくりできました。


14,200歩
歩行距離 7.8km
コメント (2)
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六甲全山縦走(兵庫遠征)その5

2019年11月25日 | Weblog
さあ風呂。
電車移動の時、若い女性に挟まれてしまいました。
さぞ汗臭かったでしょ? ごめんなさい。

風呂と言ってもシャワーなのです。
若いうちはいいけど、この歳になるとねぇ。
やっぱり湯船に浸かりたいですよ、この季節になると。

それと、勢いつけてシャワールームに入りましたが待っても待っても水しか出ません。
仕方なく何かスイッチがあるのかもう一度服を来て確かめに出ます。

するとボイラーのスイッチがありました。
切れていました。

スイッチを入れてもう一度裸になって入りました。
水しか出ません。

くそ!
なんなんだ。
シャワールームを変わります。
一度服を来て隣に移ります。
2回移りました。
水しか出ません。

娘にLINE使って報告します。
『女性用とタイプが違うから分かんなーい』と。
『お湯の出るレバーの向きが逆じゃね?』と言われて試してみます。

だって矢印の方に捻るんだろ?

それがですねぇ、どうやら矢印の方にレバーを向けるという意味のようです。

関西はそういう表現も関東とは逆なのか⋯ と思ったりしました。

結局だいぶ水を出した頃、やっとお湯が出ました。
冷たくなり過ぎた身体にやっと血の巡りが甦ってきました。

娘が迎えにきました。
『何食べたい?』
女房に美味しいものをたくさん食べさせてあげてと言われていたので、こっそり生活費からたんまり抜いてきました。

娘に連れられて大阪に出ます。
街が綺麗でした。
そしてエスカレーターは歩いて上がる人は左側を登ります。
なかなかこの片側を歩いて上がる風習は改善されませんね。

生牡蠣を扱う店に入りました。
娘は肉は血の味が好き。
牡蠣などの内蔵系も大好き。
白子とかウニも大好き。
高価な食材が好きというところは女房にそっくりです。

高いカクテルなんかもお代わりして頼んでいました。
飲めない僕もノンアルコールビールで応戦しましたが、所詮1本止まりです。

買い物もしたいらしく、若い時はなんでもこだわりがあって悩む時間も長いのです。
まあ、誕生日だしたまになので付き合いましょう。

僕『パパの誕生日にもなんかしてくれよ。なんもしてくれた事ない』
娘『あーそうだね。〇月X日だよね?あれ、X月〇日だっけ?いつも分かんなくなっちゃう』
僕『⋯おい、俺は〇月△日だ。二十歳過ぎて父親の誕生日知らない奴っているのかよ』

やっと寝ることが出来そうです。
いったい僕は何時間起きていたのでしょうか。

結局そんなにたっぷり寝ることもなく7時には目が覚めました。
どうせ娘はまだ寝ているだろうから、今回の六甲山のブログを打ち込んでおこうと思いました。
いい暇つぶしです。

寒くなってきたのでひとっ風呂浴びることにしました。

シャワー室に先客が一人でした。
髪を乾かしています。
昨夜の事があるのでちゃんとボイラーがついているのを確認して裸になりました。
すぐにお湯が出ました。

なーんだ、簡単。
と思ったらだんだんぬるくなって、しまいには水になりました。
『あれ?さっきの人がボイラーのスイッチ落としちゃったのかなぁ』
一度服を着ようか迷いましたが、誰もいないことを確認して腰撒きだけで出てみました。

電源は入っています。

もう一度別室に移動してお湯を出します。
どうやら配管に残っている冷えた水が出切ってしまう間待たなくてはならなかったようです。
今さらのように納得しました。

また娘に連れられて大阪に出ました。
帽子が欲しいと言っていました。
あと、イヤホンが壊れたというのでそれもですね。

知らなかったのですが、今どきのイヤホンってめちゃくちゃ高価なんですね。
僕も欲しくなっちゃったので、Bluetoothの骨伝導タイプを買いました。
周りの音も聞こえて自分の声も普段と変わらない、そして外に音漏れしないのですね。

普段ショッピングしない僕もたまには良いですね。
ただまたまた街ゆく人の髪に目が行ってしまいました。
なんてこった、みんな痛みまくってる。

今日は朝ごはんは抜きで、鮨を食べることになりました。
安くて美味しい魚屋併設タイプの鮨屋で、本当に美味しかったです。
もう少し食べたかったけど、たこ焼きも食べたかったので腹八分目で移動しました。

関西風のたこ焼き、おいしいけれどやっぱり僕はたこ焼きソースの方が好きかも。

そして豚まん(551ね)を買って、予定通りのザック満タンになりました。

何年も自分のお洒落用品を見に行ってないので、なかなか楽しかったです。

帰る時間が来ました。
娘は新大阪まで送ると言っていますが、無駄金を使う必要は無いと言って断りました。
たぶん少し気を使ったのでしょう。

ハイタッチをして別れます。
ずっとエスカレーターの下で見送ってくれました。あっさり行っちゃうようなドライな娘じゃなくて良かったと思いました。
そして娘自身が親になった時、自分が親にしてもらった事と比較しながら自分の子供と向き合っていくのでしょう。
僕はこの子たちの親として良い親だったという記憶を残せるだろうか⋯。

さて新幹線、切符を買おうと思ったけど何故かSuicaを使って大阪駅を通ってしまいました。
自動券売機ではSuica情報を取り消せないし、そのへんの扱い方を知らないので「みどりの窓口」に並ぶことにしました。

またまた乗換案内のアプリで検索した画面を見せて切符を購入します。
座席は一番前か後ろを指定しましたが空きはなし。なのでその前か後ろの通路側をお願いしました。
荷物があるので、いくらかでも身動きしやすくしておきたいということです。

居眠りしたりブログ打ち込んだりしている間に品川に着きました。
エスカレーターは左側に並ぶ事に変わっていました。
いったいその切り替わりは何処なのかな?
まさか川一本隔てたら変わっているとか?
その切り替わる地域を行き来している人はどう対応してるのかな?
分からなくなったりしないのかな?
なんて要らぬ心配をしたりしました。

やがて取手に着きました。
高校の同級生とたまたま連絡がついて、僕の一本前の電車で取手に帰ってきたと言う事です。
改札で待っていてくれました。
ほんの少しの間だけ会話して別れました。
わざわざありがとう。

家に帰ると誰もいませんでした。
こっちはこっちで忙しいのですね。
湯船に湯を張って入ることにしました。
我が家温泉はやっぱり落ち着きますね。

長い長い二日間がようやく終わりを告げようとしています。


おしまい。

六甲全山縦走
歩行距離 49.2km
累計標高差 3,468m
所要時間 17時間15分(休憩含む)
76,400歩
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六甲全山縦走(兵庫遠征)その4

2019年11月24日 | Weblog
六甲山最高峰周辺では多くの登山者とすれ違いました。
山ガールにもたくさん会いました。
楽しんで軽い山歩きはここ六甲山でも健在でした。

ただ、皆さんトレッキングポールを持っていません。
持っているのはよそ者と思っていいのかな?っていう感じです。
まさか、六甲山ローカルルールで「ポールは突かない」と決まっているとか⋯。

そんな事を今さらのように考えながらさらに進みます。
ガンガンスピードが上がっています。
もともと下りは得意なので、下りでタイムロスを埋めていると言っても良いのでしょうか。

そうそう、ひとつ書き忘れていました。
六甲山、山で叫ぶ人が多いです。
今日だけで3人いました。
決まって3回吠えるのです。
『うぉーっ、うぉーっ、うぉーーー』とか
『うおーーーぅ、うおーーーぅ、うおーーーぅ』なんて、決まって『う』から始まります。
それから、ハーモニカを吹きながら上がって来る人もいました。

あとで娘に聞いたら『そうそう、それはある』と言っていました。

そしてラストであろう展望が効く場所で腰を降ろすと、あとから爺さんが来ました。
そろそろ日没に近いけどどこまで行くのかな。
写真を撮っています。
でも目を合わそうとしません。
あまり挨拶らしきものをしないのも関西の登山者のしきたりなのかな?
そんなこと無かったら失礼しました。
ま、人によるか。

いよいよ長い下りになりました。
市街地が見えてきます。
街にはあかりが灯り始めました。
ヘッドライト使わずに済みそうです。

予想外の展開に嬉しくなりました。

そういえば女房に時間の行程表のコピーを送ってありました。
心配して『そろそろ六甲山についた?』と言ってきた時、はぐらかしていましたが、もうすでにかなりのアドバンテージを持っていてリタイアするかもと言っていた女房を驚かせようと思いました。
頭悪いですね。

まあ、レースじゃないからそんな事言えるんですけどね。
たぶんレースだったらかなりしょぼーんとなったはずです。
やっぱり僕は単独がいいや。

さて、ここらで娘に連絡しておこうと思いました。

僕『もしもし、ちょっと早く下山出来そうだから。たぶんあと1時間ぐらい』
娘『えっ? やば、早くない?』
僕『今どこ?』
娘『家だよ、すぐに支度するぜ。あー風呂入んなきゃ』
僕『宝塚駅に着いたら乗る電車の時間教えるね』

住宅地の長い下り坂をひたすら降りて行きながら『こういうところに住んでいる人は大変だなー』とつくづく思いました。
歳をとったら登れなくなるだろう⋯ なんて心配とともに、毎日上り下りしていたら健康も手にはいるのかな? なんてことを考えたりしました。

17時15分、宝塚駅にゴールしました。
なんと17時間10分もかかってしまいました。
縦走大会ではタイムリミットギリギリですね。
虚しい気持ちがちょっとだけ湧いてきました。

目の前で電車に行かれたあと、次の電車に乗りました。
思っていたホームとは逆のホームに来たので危なく置いて行かれるところでした。
まったく知らない土地って地名出されてもピンと来ないので緊張します。

娘にLINEします。
すると『今、風呂上がり。家まで来てー』と言って道順を書いて送ってきました。
なんだよ、はるばる来たのにお迎えなしか。

娘の家はシェアハウスです。
入るにも暗証番号まであるし、分かるわけないやろ。
入口でうろたえていると娘が顔を出しました。
『おー、パパーこっちこっち』

ドアに付いているロックキーの押し方も初めて触る人間には分かるわけないと思いました。

『そこの消化器のところが風呂だから』とあっさり言います。

部屋に案内されて、といってもゲスト用の別室です。
でも室内は冷蔵庫もあり布団も用意されていました。アメニティもあるので歯ブラシや石鹸、シャンプーなどは揃っていました、

何より駅が近いので通勤には便利ですね。

こんなところで生活してる娘は、少し大変さを感じて生きることの辛さを感じただろうか。

僕『どうだ?金貯まったか?』
娘『貯まんねぇよ、生活にいっぱいいっぱいでさ』
だろうな。
貯まらないのはやっぱり使っているからでしょうね。
若いからお洒落もしたいだろうし。

僕が気になったのはヘアスタイル。
見るからにバランスが悪いのです。
安いところでやってるのかな?
と思ったら、そうでもないようです。
まあ、まだ良し悪しが分からないのかも知れないですね。
というか、なかなか良い美容師さんに巡り会うのは難しいのでしょう。
まあ、いいか⋯。

さてさて、これからこの遠征の本当の目的が始まります。

ちなみに僕はまだ一睡もしていませんよ。


その5に続きます。
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六甲全山縦走(兵庫遠征)その3

2019年11月23日 | Weblog
菊水山を降りると天王吊橋がありました。
吊橋は国道428号をまたぎます。
朝の通勤でしょうか、けっこうな車の量でした。

完全に明るくなった鍋蓋山では紅葉が目につきました。
女房がそろそろ起きる頃なのでLINEしておきます。
その内容は『疲労感が半端ない』ということでした。

かなり弱気になっています。
これほどの時間が経っているのに、4つに折り返した地図のまだ最初のページなのです。
本気で『無理かもしれない』と思いました。

再度山(ふたたびさん)を越えると、道は一気に高度を下げました。
そしてロープウェイとケーブルでもアクセス出来る摩耶山(まやさん)に登って行きます。
さすがにここは長かったです。

稲妻坂の途中椅子のようにきれいに平になった岩に腰掛けました。
あとから来た登山者に『もう少し』とにっこりしながら言われました。

もう少しじゃないのは分かっています。
ある登山入門サイトで『他の登山者のもう少しは全くあてにならない』と記述があったのを思い出しました。
まだ1時間以上かかりますよね。
さらに僕の終わりは摩耶山山頂じゃない⋯。

さらに摩耶山山頂手前で40代ぐらいの方に軽くパスされました。
速いです。
あれに比べると僕の歩みは亀か、それともミミズかって感じました。

結局この登りがボディブローのようにじわじわと僕にダメージを加えてきた攻撃にとどめを刺しました。
本気でダメかなと思いました。

僕をパスした方たちがくつろいでいるであろう「掬星台(きくせいだい)」はスルーしてよろよろと先に進みました。

それでも摩耶山の三角点だけはゲットしました。

ここで計画していたコースタイムと実際を比べてみました。
えっ? なんと1時間ほど早いのです。
ま、まさかと思いました。
六甲山の地図全体のコースタイムが甘いのでしょう。
よかった。まだ望みはあるかも知れない⋯ と感じた瞬間でもありました。

ほとんど観光地と言っていいところをどんどん抜けて行きます。
当然舗装路も多くなり、一気にスピードは上がりました。

主峰の六甲山最高峰は931.3m、縦走路から外れたところから激しい登りなんだろうなと思いましたが、驚くほどあっさりと舗装路と軽い未舗装を歩いておしまいでした。
一応ここは日本三百名山に指定されています。

六甲山最高峰を過ぎても舗装路は続き、山道はそれに沿うようにとりあえず付けられたようなものでした。

ここで一気に2時間近くのアドバンテージを得ました。
完走はほぼ間違いなく行けるでしょうと思ったのもこの辺りでした。
水無山に向かう辺りからまた山道になりましたが、最高峰を過ぎているので全般的には下り基調となるはずです。

船坂峠まで下り、ふたたび大平山道に向かいますが、ここの登りもそれ程でもなくこの後の小さなピークも分からないうちに通過しているといった状況でした。

行ける!
行けるぞ俺。


その4へ続きます。
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六甲全山縦走(兵庫遠征)その2

2019年11月22日 | Weblog
乗り継ぎに失敗しないように頑張りました。
分からないところはためらわず駅員さんに聞きます。

スタート地点の須磨浦公園駅に着いたのが23時40分、『やった!少し時間的にアドバンテージあるぞ』と思ったのも束の間でした。
あてにしていたコンビニが⋯ない。

慌てて調べるとなんとここから2kmほど逆方向に歩いたところにあるようです。
このまま進んで何処かで⋯ とも思いましたが、もし万が一無かった場合は確実にリタイアとなります。
ここは仕方がないと割り切ってコンビニまで歩きました。

『駅に併設されているはずなのになぁ』
それはJRの須磨浦という駅でした。
ああ、なんという勘違い。
しかも営業は23時で終わっていました。
オーマイガー。
急いで近くに他のコンビニがないか調べます。

なんとか駅前にあると分かってほっとしました。
適当に飲み物とパンを慌ただしくカゴに入れます。
レジに行くと店員さんの関西弁が新鮮でした。

このまま歩いてスタート地点に戻ると時間にロスが出るので、駅前に停まっていたタクシーに乗ることにしました。
夜間料金で770円、運転手さんに1000円払ってお釣りは受け取りませんでした。
運転手さんだって真夜中まで働いてやっと来たお客がワンメーターだったらちょっとね。
お茶代にして下さい。

ささ、行きますよ。

真っ暗な公園を抜けていくと、いきなり登りが始まります。
高くはないけれど、何回も何回も登らせては下らせ市街地を歩かせられたかと思うとまた山に入らせる。それが六甲全山縦走の序盤でした。

こんな過酷な(自分にとってはけっこうキツいです)ことを縦走大会ではやってるんですね。
自分が初めて気が付いたのは、登りにあまり強くないってこと。
強い人が羨ましいです。

いろいろ行ってる割には全然強くならず、うずくまりながらになることは普通にいつも。
だからなのか、一人でうろたえているのを見られずに登るのが好きなのかもしれませんね。

やがて「馬の背」と呼ばれる名所に出ました。
真っ暗で風が強いので落ちたり怪我をしたりしないように気を付けながら進みます。

「馬の背」というだけあってナイフリッジなところを通過します。
明るければ黄土色のザレと白灰色の花崗岩の岩肌と、ぞくぞくするような高度感、神戸のビル群、そして海が眼下に広がったことでしょう。
ただ、裏腹に夜景は美しかったのは言うまでもありません。

助かったというか、ラッキーだったのは雨が早めに上がってくれた事。
当初の予報では朝方まで雨だったけれど、だんだん上がるのが早い予報になり、最終的には現地に着くと上がっていました。

今回の荷物は娘のところに一泊するので、荷物が多くなりました。
ゆえにザックも大きめになり、重さは10kgほどです。
雨対策もあってかさばりました。
お土産の豚まんを入れるスペースも欲しかったですしね。

さて、この重みに最後まで耐えられるか心配です。
寝ていないので本調子は出ないとは思いますが、なんとか成功させて今回も達成感を楽しみたいと思います。

鉢伏山、旗振山、鉄枴山、栂尾山、横尾山と一つ一つは軽い山でもこれだけ連続で登らされるとけっこうな疲労感となります。
そこへ来ての馬の背でした。

さらに東山、高取山を越えるまでが「須磨アルプス」と言われている連山です。

降りていくとまた住宅地を抜けます。
けっこう長かったです。
鴨越駅から脇道へ入ると再び山道になります。

辛く感じた登りをこなし、なんとか菊水山にたどり着きました。
ここで空が白んできました。

驚いたのはまだ夜も明けきらないこの菊水山の山頂に数人いたことです。

そしてどんどん集まる人。
なんだ、なんなんだ。
ゆっくりしたかったですが、あまりにたくさんの人が集まりはじめて、呪文でも唱えはじめたら恐いので、すぐに腰を上げてまた進み始めました。


その3へ続きます。
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六甲全山縦走(兵庫遠征)その1

2019年11月21日 | Weblog

台風の被害が著しい関東の山々、一か月ものあいだ休日をダラダラと過ごす羽目になってしまい、ぶったるんだ心と体。

ようやく念願「関東百名山100座目」の神津島天上山に登り復活ののろしを上げたものの、翌週は筑波山で甘ったるい登山とも言えないような気分を味わいました。

さて今週は連休です。
なにかドカンと意義のあるものにしたい⋯。
そこで思いついたのが「六甲全山縦走」です。

縦走は好きです。
出来ればテントで泊まりたい。

そうだ、娘のところ(大阪寄りの兵庫に住んでいる)に顔を出してみよう。誕生日も近いし、しばらく会ってないからどんな風に生活しているのか話を聞いてみよう。
そんな欲張りなことを思いつきました。

慌ただしく準備に取り掛かります。
地図を用意出来たのが出発の前日、荷物をパッキングしたのも前日という状況で、いささか自分の準備の緩慢さにがっかりしています。

さて、この六甲全山縦走とはどんなもんかと言いますと、どうやら関東人にとってはまったく縁のない、そしてまったくわからない地名の連続で、どうやって行くのかすら乗り換え案内のアプリで調べるところから始まるような感じだと思います。

スタート地点は「兵庫県の須磨浦公園」で、ゴールは宝塚駅です。
宝塚は兵庫だということすら曖昧だった僕、こんなんで大丈夫かなぁ⋯。

娘に連絡すると、なんと火曜日水曜日と連休でピッタリ被っていると言うのです。
『来る?』と言われ、『お、おぅ行こうかな』と軽い気持ちで言いました。
そういう訳でこれはもう行くしかない、六甲山に行くしかない。

娘に会いに行きがてら六甲山を全山縦走する。いや、六甲全山縦走したついでに娘のところに行く⋯だな。

それを女房に話したのがたしか出発の二日前だったような⋯。
仕事中に突然思いついたので、空き時間(といってもあまりないですが)にチョロチョロっと調べてみます。
うん、なんとか行けそうとまたまた安易に考えてしまいました。

当初は二日間に分けて縦走するつもりでした。
でも、そうすると娘と過ごす時間を作るのが難しいと思いました。
そして、六甲山から見る神戸のビル街、山と街と海が迫った特殊な感覚を見てみたい、100万ドルの夜景はここではどうなのか⋯。

決めた。
一日で踏破する。

そうなるとすべてを叶えるには、京都一周トレイルの時のように「寝ない」しかない。
まずコースタイムを調べる事から始めました。
調べてみると「六甲全山縦走大会」というものが催されていることを知りました。
参加者は毎年一日に2000人までを予定しているようです。記録の数々を見ていると、速い人で10時間代でだいたい15時間から16時間が一般的なことがわかりました。

地図を開いてコースタイムを拾っていきます。
最初は疲れてないから速いですね、だんだんペースが落ちて休憩や食事も必要になってきます。その辺も考えて時間を組み上げていきます。

するとなんとゴールに着くのが19時間30分後と出ました。
思っているより手ごわいものかもしれません。

ところが、制限時間というものも当然あります。5時の受付スタートからゴールの21時30分、なんと目一杯使えたとしても17時間30分しかありません。
さすが、大会に出る人たちはそれなりの猛者と見ました。

やると決めた以上、リタイアした事がない僕。もう若い時のパワーは無いけれど、我慢強い事だけはけっこう負けないつもりです。

月曜日の夜、定時(18時)に仕事が終わってくれて、駅まで歩きます。
最近覚えたショートカットの道で迷ってしまい軽くタイムロスをしましたが、予定していた3パターンのルート設定のうち一番早いものに乗れました。

みどりの窓口にスマホで調べた画面をそのまま見せて買う、それが一番早く確実だと思いました。前にお客さんが居なくて良かった、ツイてると思いました。
いい旅になるという予感がここではしました。

あくまでも「ここでは」でした。


その2へ続きます。
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秋の筑波山

2019年11月14日 | Weblog
紅葉の時期だし、いろいろ行き先を考えていたのですが、なんだか面倒になってしまいました。

逃げの一手といば、そう筑波山ですね。

まだ紅葉には早いけれど(意外に筑波山は遅いのです)天気も良いし、久しぶりに行ってみようと思いました。
ちなみに筑波山には紅葉する木が少ないので、山全体が燃えるようになることはありません。

適当な時間に起きて、まったくの無計画で家を出ました。
車を走らせながら考えようと思いました。

でも、結局スマホの朗読アプリで本を読んでもらいながら運転し、登山口のことは考えませんでした。

どうせなら無料の駐車場に停めよう。
となると、裏筑波か六所かつつじヶ丘手前、またはつくし湖、はたまた神社下の山麓駐車場が頭に浮かびました。

そうだ、お客様のオオツ〇さんが「誰かを連れて行く時は白雲で登る」と言ってたっけ。
久しぶりに白雲橋コースで登ってみよう。

そして市営山麓駐車場に行ってみると、残り一台分だけ空きがありました。
やっぱり早く着かないとだめだなー。ん?平日なのに満車?まじか。

つくば道を上まで詰めて、筑波神社に出るとなんとびっくり、けっこうな人出です。
そうか、スタートの時間が遅いんだ。
いつもは6時には取り付いていますから、そりゃあ人けもまばらなはずですね。
今日のスタートは10時10分でした。

それでもさすがに白雲橋コースは空いていました。
とは言うものの、いつもより人はいました。筑波山人気は衰えませんね。

こんなに長かったっけ? と感じるぐらい登って弁慶茶屋跡に出ました。
つつじヶ丘から登る人達と合流します。
一気に人が増えました。

さらにそこに幼稚園の遠足でしょうね、すごく渋滞しています。
降りてくる人の中には『何百人も山頂にいるから行かない方がいいよ』と言う人もいます。

中には登山道ではないところを蹴散らしながら園児たちを追い越していく人もいます。
あなたが踏んでいるところは、春になると花が咲くようなところです。
イライラする前に思い出して下さい、みんなこうして小さい頃登ったはずです。
あたたかく見守りましょう。
みんなが出かけたい穏やかな日ですからね、こういうこともありますって。
そう自分にも言い聞かせて気長に後ろを着いて行きました。

山頂に着くと何百人はいませんでした。

女体の山頂は危ないので、園児たちは山頂標柱のところまでにしていました。
先生方お疲れさまです。

僕はというと、そこから男体を巻いて自然遊歩道に入ります。
いつもと逆回りでした。

買ってきた甘いパンとコーヒーをいただこうと思いました。
東屋1先客あり。
東屋2集団占拠。
テラス先客あり。
立身石テラス先客あり。

仕方なく男体山頂経由で降りて、一番目立つベンチに腰掛けました。

あとから目の前に初老のご夫婦が腰掛けてお買ってきた弁当を広げました。
僕『お二人で良いですね』
ご夫婦『いやいや、たまにね』
僕『良く来るんですか?』
ご夫婦『いやぜんぜん、天気につられてね』
僕『お近くですか?』
ご夫婦『柏なんですよ』
僕『これから風が強くなってしまう日が多くなるので、今日は本当に良い日ですね』

仲良くていいですね。
さ、僕は立ち上がって挨拶して御幸ケ原コースで降りていきます。

下から最後の木段を上がる人が目の前で両手を膝に当てて唸っています。
『し、死にそうですね(笑)』と声をかけると『もうすでに3回死んでます』と言っていました。

時刻は2時半、それでもまだ神社から登って来る人がいます。
『登り90分、4時には着くかな』と言いながら男女二人組とすれ違いました。
90分あればお若い二人なら行けますね。
ただ、衣類や持ち物から見ると勢いで登ろうとしているに違いないです。

下山が暗くならないと良いのですが、たぶん神社に戻って来る頃はスマホのライトで照らしながら降りてくる感じですね。
どうか気をつけて。

簡単そうに見えて、簡単じゃない事もある筑波山。
いつまでも皆に愛される一番標高が低い日本百名山でいてもらいたいですね。

14時40分、駐車場に戻り帰路に着きました。
今日は我が家温泉にしようかな⋯。


歩行距離 9.4km
累計標高差 1,029m
18,400歩
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関東百名山100座目『天上山』その9

2019年11月11日 | Weblog
待機していた警察官に話しかけた僕。
いくつか聞いてみたい事があったのです。
ちなみに警察官、若くてイケメンです。背も高いしね。

僕『どこの港でもこうやって警察官の方がお出迎えに来てますよね? やっぱり警護の為なんですか?』
警『いや、そういう訳ではないんですがやはり⋯ ね』
僕『皆さんタラップを出したり手伝ってますけど、それも仕事のうちですか?』
警『特に仕事ではないんですけど、ここにいますからね。島ですからほら⋯ね、知らない人じゃないですから』
僕『大島なんかは6時ですから大変ですよね。特に式根島なんかは警察官だって多くないんじゃ?』
警『そうですね、大島は大変だと思いますが1人じゃないんでその辺は交代でやってると思いますよ。ここもそうですから。ただ式根島は1人しか居ないんでね、どうなんですかね』
僕『寝坊すら出来ない訳ですね。遊びに行くことすら出来なそうですね』
警『まあその辺は大変ですけど⋯。観光でこちらへ?』
僕『天上山に登りにきました。独り占めって感じでした。お土産屋さんのマスターが島の人は正月ぐらいしか登らないかな?って。あと幼稚園があるんで園児たちは登りますね。って言ってました。ところでお巡りさんは登ったことあるんですか?』
警『笑、まあ1回ぐらいは登っておかないと⋯ね、仕事が仕事だけに⋯』
僕『あ、そろそろ乗船始まります。色々聞いちゃってすみませんでした。ありがとうございました』
警『いえいえ、またお越しください』

ってな感じでした。

乗船しました。
行きと同じ特2等席にしておきました。僕の周りの席には誰もいませんでした。
行きの混雑とは違いますね。
高速ジェット船もオフシーズンの就航になって、平日は大型客船しか来ないのです。

結局山では誰にも会うこともなく、本当に貸し切りでした。気兼ねなくフラフラ出来て、僕はこういう静かな山の方がやっぱり好きなんだな、と思いました。

最初は船内にいましたが、出航する間際になってやっぱりデッキに出てみることにしました。
別れを惜しむカップルが2組、お互いに会話したりスマホを構えて動画を撮りあったりしていました。

10時30分出航します。
しばらく神津島にサヨナラの視線を送っていましたが、その後自分の席に戻りましてブログを打ちながら時間を潰します。
飽きてきたら寝る、もしくは船内探検をします。

大島に着くと、高速ジェット船に乗り換える人もたくさんいました。
なんせ速いですからね。
でも僕はこのままのんびりゆっくりで良いのです。大型客船はとても快適でした。

船内アナウンスが入りました。
浦賀水道に入るとということです。
船の大きさによる航路と速度の規制があることを説明してくれました。
デッキに出てみると、房総半島と三浦半島に挟まれた海上を多数の船舶が往来しています。

そして空はどんどん色を変えていきます。
その時に写した1枚がこの画像です。

レストランも営業していたので「エビフライカレー」を頼んでみました。
あまりお腹が空いていなかったけれど、記念に食べました。

再びアナウンスがあり、レインボーブリッジを通過するので是非デッキに出て見てくれと言っています。

今度は一番上に出て見上げてみました。
通過すると間もなく竹芝に到着します。

到着は5分遅れて19時05分となりました。

とても色々なものを見て、色々な体験をして本当に行って良かったと思います。
女房に写真を送ったりしましたが、忙しい時にこんなの見たらムカッとしないか心配でした。
そんなに遠くない将来、船に乗せて僕が今日見たものを女房にも見せてあげたいと思いました。
こんなに綺麗だと、やっぱり空気が澄んだ時期がいいのでしょうね。

今回の旅が終わったばかりなのに、もう次のイメージが湧いてくる瞬間でもありました。


おしまい。

歩行距離 20km
累計標高差 1,325m
36,000歩
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関東百名山100座目『天上山』その8

2019年11月10日 | Weblog
温泉に着きました。

まっちゃーれセンター内の観光案内所であらかじめ買ってきたおいた券を出しました。
その時小銭をばらまいてしまいました。

『お客様、露天風呂はご利用になりますか?』
『はい、水着持ってきました』

そう、ここの露天風呂は道路から丸見えです。
でもね、真横は海だし上に移動すると東屋のようになっていて夕陽を見ながらお湯につかれるのですよ。
これは絶対入らずには帰れませんて。

お湯はしょっぱく海水と同じ成分のように感じました。
なるべく長く入っていたかったのですが、手が痒くて(アレルギー性手湿疹ね)もうダメになりました。
頑張ったー。(そこで頑張ってどうする)
すぐに手を冷やして痒みを抑えました。

いや~良かった。

温泉を出る時に『ありがとうございました』と言った瞬間『お客様、小銭をおとされましたよね?もう100円落ちてましたよ』
おお、なんて親切な。

靴を履いて出る時に、もうちいど『親切にありがとうございました』と言ってから出ました。
こういうのは大切ですよね。

暗い道をテン場に戻ります。
ヘッドライト点けてテクテク気持ちいいっす。
なんせ1ヶ月ぶりの登山でしたからね。
ちょっと筋肉痛になりそうです。
登り続けているとこれっぽっちも痛くならないのに、筋肉は本当に落ちるのが早いです。

真っ暗になった沢尻キャンプ場ですが、炊事場の蛍光灯は煌々と灯っていました。
ここにはトイレもあります。
水も飲めます。
ここが閉鎖なんてとても残念です。

食事は持ってきたカップ麺にしました。
ラーメン食べたくなったので、温泉の食堂にも入らず帰って来ました。

コッヘルに水を入れて沸かし、カップ麺に注いで残りはコーヒーを作ってポットに入れました。
夜のスイーツタイムのためでーす。

テントに潜ってマットにエアーを入れます。
これもちょっと重さはあるけど、なんせコンパクトで寝心地抜群です。
これ使うの久しぶりだなー。

シュラフは5℃対応のものですが、日中の気温を考えると暑いかなと思いました。
ところが夜になると一気に気温は落ちました。
寝床を作りながらちょうど良かったかもしれないな⋯ と思いました。

寝るまでの間、このブログ(まあ個人の記録として書いているのを公開しているだけなんですねどね)を入力して過ごします。

夜中に撮影しようと思って外に出ましたが、月が邪魔して星空としてはイマイチでした。
ここじゃ難しいですね。
光源が多すぎます。
なのでこんな写真を撮ってみました。

何枚か撮って、そこそこ満足したところで寝ることにしました。
隣のテントが急に騒がしくなりました。
食事を作るようです。
でももう21時ですよ。
笑い声やらでちょっとだけうるさかったです。
22時を回っても収まりませんでした。

でも寝れました。
ちょっとぐらいなら寝れますよ。シュラフ被って顔のドローコードを引けばけっこう大丈夫です。

夜中の0時過ぎに目が覚めました。
トイレに行って再び写真を撮ってみます。
相変わらず月が出たままでした。
雲も多く、3枚ぐらい撮って諦めました。
1枚撮るのに3分ぐらいかかりますから、面倒になったのです。

朝が来ました。
5時30分でした。
炊事場に行って驚きました。
残飯が排水口に残されたままです。
こんなことしてるから閉鎖になるんだぞ!
もう来るな!
と思うだけにしました。

それからというものすれ違っても目も合わさず、知らんぷりなのでこちらもそうしました。
あーダメだダメだ愚痴ってる。
今回は楽しい事しに来たんだ。

そそくさとテントをしまいます。
手馴れたもんだと自分でも思いました。
ちなみに今朝は「カレーめし」にしました。
旅先のカレーは何故か美味しい。
特に山では定番で、山小屋でもカレー比率高いです。

ゆっくりと歩きながらどうするか考えました。港からちょっと登ったところにパン屋があるので、そこに行こうと思いました。
甘いパンが食べたいぞ。

不定休だというので、やっているか心配でしたが良かった~開いてました。
クリームがサンドされたコッペパンと渦巻いてチョコチップが入ってて砂糖がかかった甘そうなやつとハムタマゴのトーストサンド、さらにハンバーガーを買いました。

ベーカリーと名前がついていますが、普通に雑貨もあります。
なんで坂の上にあるなのかな?って思う時、やはり水害に少しでも強い立地の方がいいからかな?って考えちゃいます。
海辺を歩く時だって、津波が来たらどこをどう逃げるのが良いのかって思ったりします。

そういえば昨夜、温泉に入っているときに防災無線が鳴りました。
『な、なんだ!?』と思ったら防災無線を利用して講演会のお知らせでした。
島ならではの放送ですね。
今朝も東海汽船の発着所の連絡(天候によって変わります)が防災無線を通じてありました。

まっちゃーれセンターに入ると誰もいません。なんで?
もしかして僕は間違っている?
何度も確かめたのに、こっちじゃなかったとか⋯。

念の為、観光案内所で聞いてみました。
すると『はい今日はこちらです』と教えてくれました。
見るとパッションフルーツのジャムが売っていました。スイカのジャムもあったけど何となく想像出来るのでやめてパッションフルーツだけ買いました。
あと、手ぬぐいもね。
だめだなぁ手ぬぐいフェチやめられない。

時間が迫っても誰も腰を上げません。
ついには僕が一番に発着所に行きました。
入港するところも見たかったしね。

さるびあ丸がちょうど汽笛をあげて入って来たところでした。
やはり警察官が待機していました。

『おはようございます。あのー乗船するにはここで待っていれば良いのですか?』


その9に続きます。
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関東百名山100座目『天上山』その7

2019年11月10日 | Weblog
表砂漠はまた違った雰囲気で、ここにもテーブルとベンチがあります。

ここからは黒島登山道に向かい、下山体制に入ることにしました。

露岩と切り立った岩と白砂のコントラストが素晴らしく、後ろ髪を引かれる思いとはこの事だと思いました。

下って行くと樹林帯になります。
背の高い樹木の中を進むと、「千代池(せんだいいけ)」の入り口がありました。

細く茂った樹木の中を下ると、黒く見える池が風によって怪しくざわめいていました。
どうやら火口跡に雨水が溜まって出来たようです。
渇水時には干上がってしまうそうです。

登山道に戻ります。

黒島登山道の最上部には10合目の標柱がありました。
ここから露岩帯を下って行きます。

下に村落を見ながらつづら折りに急斜面を下りますが、岩がごろごろしているのでゆっくりと降りていきます。

30分ほどで一般道に出ました。

黒島登山口と標柱が立っていました。
白島登山口と同じように登山名簿がありました。スタンプも押せます。
竹の棒は杖の代わりに使ってくれということでしょうか。

この先は工事中なようで上に行くのは通行止めのようです。
一台の工事車両が停まっていました。
中には人が一人乗っています。
その脇を通りすぎた時『おかえりなさーい』と声をかけてもらいました。
若い女性でした。
ヘルメット被って優しい声を出したので、ちょっと驚きました。

僕はただ『こんにちはー』としか言えませんでした。

そういえば登っていく時もバイクに乗った若者がこっちを見て会釈してくれました。
もしかしたら村をあげて観光客を歓迎しようという空気があるのかもしれませんね。

でも、そのあと会う人との挨拶はありませんでした。

神津島港の前のメインロードに出ました。

なにか食事しようかとも思いましたが、さほどお腹も空いていなかったので、テントを張るのを先にしました。

そこから30分歩いて「沢尻キャンプ場」に着きました。

すでにテントが3体張られていました。
そのうち2体はワングループのようです。
『ご一緒させていただきまーす』と声をかけましたが反応は20点ぐらいでした。
まあ、いいか。
山とは違うもんな。
俺は山だけど⋯。

今回は先日お客様のタダ〇さんにミシンかけてもらった、ゴアテックスのツエルトです。
普通のツエルトよりもちょっと重いけど、自立式のテントよりは軽いし、試したかったから。
下を縫ってもらって出入口の片方を完全に遮断してもらいました。
出入口は片方で十分だし、そっちも角から半分までは下とつなげてもらいました。
完璧です。
結露を起こしやすい時期はこれが活躍しそうです。

これだけツエルトもピシッと張れれば文句なしでしょう。
自己満足。

テントを張ったら温泉に行きます。
歩いて10分ほどで「神津島温泉保養センター」があります。
シュラフやマットなどを出して温泉に向かいました。

歩いている途中で日没になりそうです。
海の向こうが真っ赤になるまで道端で待っていました。


その8へ続きます。
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関東百名山100座目『天上山』その6

2019年11月09日 | Weblog
見たかった「不動池」のあとは「新東京百景展望地」に行くことにしました。
そこから「裏砂漠」へ行ってみようと思っています。

どうやら新東京百景というものが存在するらしいです。当然、百名山と同じようにそれを巡っている人もいるはずですね。

伊豆諸島を望むことが出来るこの場所は、天上山という「天に近い場所」にいると、ここだけではなくすべてが天国のようです。
とても美しい景観でした。

ウラジロやクロマツの茂る道を進むと、足元が砂地になってきました。
もともと砂地なんですけど、ここの砂はまるで小麦粉のようにとてもキメ細かいのです。

ウラジロはシダ類の南方に生息する植物です。登山道にウラジロが茂っているのは関東ではほとんど見ないです。

さてこのウラジロ、面白い事がわかりました。
以下Wikipediaからの引用です。
『毎年出る一対になったものを「葉」と標記しているが、厳密には正しくない。それだと地上に立ち上がっている部分が茎でなければならない。しかし、実際にはこれは間違いなく葉柄であり、毎年出る部分は羽状複葉を構成する羽片である。つまり、二回羽状複葉の葉が毎年一対の羽片ずつ展開しているようなものである。ただし、大きな違いはその先端に分裂組織があって、そこで新たな羽片が作られている、という点である』

つまり葉の先、髪の毛で言えば毛先から伸びていく感覚ですね。

『一般の維管束植物では先端成長のための分裂組織は茎と根にあって、葉には存在しない。葉は茎の成長の際にそこで完全に作られ、その後に展開するだけである。これらはシダ植物が維管束植物の古い形態を残している例とされる。』とも書いてありました。

僕のイメージではシダ類は古代からあるものという認識で、そんな登山道を歩くのはちょっと違った気分でした。

「裏砂漠」に着きました。
おお、なんだこれは。
どうしてこうなったんだ。
僕は月に行ったことはありませんが、これを「月の地形のようだ」と表現するのも分かるような気がします。

さらにその先に「裏砂漠展望地」があり、ここにはテーブルとベンチが備え付けられていました。
ちょうど風も避けられて食事休憩にはとても良いと思いました。

裏砂漠に来たのだから表砂漠にも足を運ぼうと思います。


その7へ続きます。
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関東百名山100座目『天上山』その5

2019年11月09日 | Weblog
来たー!
来ましたよ100座目、天上山。

関東百名山という「山と渓谷社」が定めたものですが、それを自分の指標にするかしないかはその人の自由。
日本百名山だって、『ただの山好きなおじさんが勝手に決めたものなんだから』と言う人もいます。

じゃ自分で決められるか?
登ったことがない山々に優劣つけられるか? となったとき、提案してくれた人が発信してくれただけのことで、文句がある人は好きなところに勝手に登ればいいのです。

何か言うなら自分で登ってみてから「私の百名山」を選定すればいいのです。

山を登り始めた時、ただただ登る作業に気持ちが持っていかれてました。
ところがあちこち出かけるうちにそれは「旅」になりました。
旅には計画が付きものです。電車に乗ることすら滅多になかった僕が新幹線に乗り、ローカル線に乗り、一日数本しかないバスに乗り、飛行機に乗り、1万円以上払ってタクシーにも乗った⋯。
そして今度は船。

僕にとってはちょっとした冒険でした。
少ない休みのほとんどを費やし、寝る時間を削ってでも行きました。登りました。

いろんな人に出会いました。
いろんなものを食べました。
いろんな温泉に入りました。
いろんな蕎麦を食べました。
いろんな景色を見ました。
いろんなトラブルがありました。
いろんな生き物を見ました。
いろんな花を見ました。
そして、いろんな思いをいだきました。

人はいつか死んでしまう。
それは数十年後かもしれないし、数日後かもしれません。
気楽に過ごすのもよし。
あくせく動き回るのもよし。
ただ僕は今これがやりたいだけ、ここに登りたいだけ。
他人が見たら「山なんか登って疲れるだけだろ」なんて笑うかもしれないけど、僕は君じゃないし君は僕じゃない。お互い勝手にやればいいじゃないですか。
ね。

なーんて変なことを考えながらここに立ちました。

僕が選んだ今日は僕にとって忘れられない素晴らしい日になりました。
誰も居ない山頂、誰も祝福してくれなくていいのです。
そして一人で叫びました『やったぜベイビー』(古い?いいんだよ、それがまた)

写真を撮ろうと思いました。
風が強いので髪の毛が逆立つのは嫌だな、もしかしたらカツラが取れそうになってるみたいに見えるかもしれないし。
よし帽子を被ったまま撮ろう。
ギュっと被って自撮りスタンバイオッケー。

自分の写り具合いをモニターで確認してシャッターを押す瞬間「スポーンと帽子が」宙に舞いました。
かなり飛びました。
慌てて取りに行きます。
崖っぷちじゃなくて良かった~。1番被り心地がよい帽子なので失いたくないから必死に探しました。

思ったよりもすぐに見つかりました。
とんだ置き土産になるところでした。

山頂に戻りましてもう1回。
今度は風向きを気にして後ろからの風になるように⋯パシャ!
よしオッケー。
でも、もみあげが風になびいてシェーになってますね。

お腹が空いてきたぞ。
どこかにベンチ無いかな?

少し下り風を避けたところで地図を広げました。
『うーん、やっぱり戻って不動池を見に行こう』
決めた決めた、戻るにきーめた。

不動池に行ってみると、タプタプで池の周りを歩けません。
ベンチがありましたが、まるで足湯に浸かっているようなスタイルになります。
でも一番端っこは大丈夫です。

そこで甘いパンを食べました。
昨日の夜ポットに入れたコーヒーを飲みました。熱くはないけど、とりあえずホットコーヒーではありました。

どこからどう見てもハートには見えませんでした。残念です。

さあ、このあとどうしょうか。
地図を広げます。


その6へ続きます。
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関東百名山100座目『天上山』その4

2019年11月08日 | Weblog
ババア池は青かった。
もちろん空の色が青だからですね。

ババア池までの道は岩山に囲まれた花の多い道⋯ となっていますが、リンドウとウメバチソウ、アザミがある程度です。
それでも静かな山が大好きな僕にはこれでいいのです。

天上山には40ものピークがあり、それだけゴツゴツしていると理解できます。
すべてのピークに名前がついているわけではありません。

ババア池を過ぎると小ピークに囲まれた窪地に出ます。それぞれのビューポイントまでそれほど時間がかかるわけではありませんので、行ってみよう寄ってみようという気持ちになります。

やがて天空の丘への分岐にさしかかりました。
素敵なネーミングなのでもちろん行きます。
ゴロゴロと岩が転がる道を登ると、360度の大展望が開けます。
冬には遠く富士山や南アルプスまで見えるというのです。

さすがに山頂部は風が強く帽子が飛ばされないように押さえていました。
この日も周辺の島々まで良く見え、青い水平線が丸く緩やかな弧を描いている様子がはっきりとわかります。
周り全部海っていう感覚、そういえばほとんどないな。っていうか初めてかも。

次に天上山の標柱があるピーク(最高地点)を目指すことにしました。
ここでルートミスです。
素直に来た道を戻ればいいのに山頂に近い道を選んだばかりに不動池に行くのを忘れてしまいました。

不動池は天上山最大の池で、入り口に鳥居が建っています。
上から見るとハート形に見え、中洲には龍神が祀られているようです。
ただ、前回の台風による豪雨で水かさが増し、ハートに見えないどころか水びたしな状況です。

その時は関東百名山達成の瞬間にだけ気持ちが行っていたのかもしれませんね。
岩のゴロゴロした道を進み、岩山のなかから「表砂漠」を望む道です。

さあ、いよいよ山頂への分岐から572mのピークに向かって登っていきます。

12時30分関東百名山100座目達成の瞬間であります。


その5へ続きます。
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関東百名山100座目『天上山』その3

2019年11月08日 | Weblog
神津島の観光案内所を出てしばらく舗装路を歩きます。
すぐに登り坂になるのは言うまでもありません島ですから。

登って行く途中には道標が随所に立てられ、迷うことはありません。
迷わないはずなんですけど、何故か当初の予定と違って白島登山口へ向かってしまいました。だいぶ登ったところに白島登山口がありました。
これで山頂部を一周することが決定です。

登山ポストのような記入帳があって、一応書いておきました。
森の中でかつ急登だと聞いていましたが、傾斜はそうでもなく、割とすぐに天上山の上部に出ました。

森の中を進みます。
急登だと聞いていましたが、さほどでもなく1時間ちょっとで上に出ました。
一合目ずつ標柱が立っていました。

時折ベンチがあり海を眺められます。

到着したときに温度計を見たら19℃でした。
薄手の長袖1枚でもちょっと暑いぐらいです。
腕まくりして登ります。

さすがに後にも先にも僕一人で、これはもしや独占かと思いましたが、4合目手前で若者ハイカーとすれ違いました。

花はリンドウが目立ちます。
この島のリンドウはよく開いていて美しかったですよ。

やがて視界が開けました。9号目に至ると眼下に港や集落が見えます。
山頂部はゴツゴツの火山質ですね。
ずっとしっかりした木段になっていました。

右に行くと天上山最高地点です。
ここは左へ行きました。
と言うより行っちゃいました。
「ババア池」の標識につられました。
周回軌道に入ります。


その4へ続きます。
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関東百名山100座目『天上山』その2

2019年11月07日 | Weblog
僕が取ったのは「特2等船席」。

前々からいろいろ調べておいて、僕ならこれで十分だと思いました。

足元にザックを置いて横になるスペースが十分にとれる二段ベッドです。
上の段になりました。
ハシゴを登って中に入ると安っぽい絨毯ですが、少し柔らかい感じです。
そこに毛布が1枚と小さな枕が備え付けられていました。
十分快適に寝れそうです。

荷物を置いて船内を探検しました。
レストランがあり、1時間ほど営業するようです。
シャワールームもありました。

ベッドに戻り、明日の計画を確認します。
そんな事をしているうちに消灯の時間が来ました。
スマホの電源を切り、目覚ましをかけずに寝ます。どうせ大島に着く6時にはアナウンスで起こされるはずですから。

案の定5時30分にはアナウンスがあり、目が覚めました。
大島も見てみたい。
デッキに出ると朝焼けで真っ赤になっていました。画像は大島岡田港に近づいたところです。

警察官がいました。
やはりこれも仕事なのですね。
早い時間なので大変です。ご苦労さまです。

大島で下船する乗客を降ろすと、船はすぐに出航しました。
次の利島には7時40分の予定なので、ベッドに戻り二度寝しました。
7時過ぎにアナウンスが入りました。
レストランも営業するようです。

デッキに出てみました。
カップ麺をすする若者、慣れたそぶりです。
本土と大島が普通に見えて、そんなに離れていないなと感じました。
船内に戻り、レストランに入ってみました。
ここで腹ごしらえすれば山では買ってきたパン1つで行けると思ったからです。

売り切れなメニューがいくつかあったので、きっと夜のうちに出てしまったのかな。
オムライスにしてみました。
娘が好きなのでそれを思い出したからです。
お味は普通に美味しいです。
わりと味がはっきりしていてスープも付いていました。900円でした。

やがて新島です。8時35分だったかな。
横に長い島の形です。
新島といえばサーフィン。
波乗りしてた頃憧れました。
そうそう、竹芝の待合室にサーフボードを持った人がいました。

僕の同級生は高校生の時、友達同士で新島に行っています。僕は新聞配達があるので誘われもしませんでした。仕方ないですね。
今でもその時の話しが出ると僕はただ黙って聞くだけです。
そんな記憶がある新島。ついにこの目で見ました。

やはり警察官がいました。
ちゃんと手伝っています。
そして一人一人に出迎えの挨拶をしています。
で、停まっている車のナンバーは「品川ナンバー」でした。ちょっとした違和感。
そうですよね、東京ですから。

新島の次は式根島です。
すぐ隣りなので25分で着きました。
とても小さな島です。
ここで暮らす人達の生活はどんな感じなんだろう。

10時、やっと神津島です。
出迎えてくれる警察官に挨拶をして島に降り立ちました。
GPSを起動します。
ちゃんと携帯も使えます。離島なのに凄いな、ここに電波飛ばすのは大変な作業だったかもしれないと思うと頭が下がります。

観光案内所に向かいます。
GPSに登録した位置が間違っていましたが、「まっちゃーれセンター」があったので入ってみるとそこに観光案内所はありました。

『こんにちは、キャンプ場の予約をしたいのですが』
『そこの上から二段目の書類に記入して下さい』
『はい、お願いします。それから天上山の登頂証明書をお願いしてあったんですが⋯』
『はい、高橋様。出来上がっております』
『それからバッヂと温泉の前売り券も下さい』
そつなく短時間ですべての手続きを終わらせました。
そういえば隣にいた人も沢尻キャンプ場を予約していたな⋯ 今夜会うことになるでしょう。

この沢尻キャンプ場、あまりのマナーの悪さに閉鎖になります。
来年の3月いっぱいの予定です。
それもあって今回どうしても来たかったのです。


その3へ続きます。
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