TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

スキーシーズンイン! テレマークスキー (23-24シーズン1回目) Yeti

2023年10月25日 | Weblog
猛烈に暑かった季節はもうどこへやら、という気分にさせる記事を書きましょう。

そうです、僕のテレマークスキー人生(何年目だろう)のページがまたまくられました。
去年から味をしめてしまった超早のシーズンイン。
なんでもっと昔からやらなかったのか分からないほど面白い日本最速でオープンするイエティ。
毎年ニュースでやっているあそこです。
そして面白いほど細い雪の帯の上をアリのように群がって滑るのです。

そのスキー場は富士のすそ野にあります。
二合目って言ってます。

日本最速でオープンというニュースをテレビで観ると「仮装大賞」のような賑わいです。なぜ皆仮装して来るのか⋯。
仮装してくると(簡単な審査はあるけれど)滑走無料なんです。
僕は参加したことがありませんが、すごいです。
あ、もちろんオープン日だけですけど。


前の晩に自宅を出るスタイルはいつも通りです。
今日は首都高抜けたら急に眠くなって、途中で少し寝てから行きました。
あまり早く行くと南富士エバーグリーンラインという有料道路でお金を払う羽目になります。そもそも有料道路もイエティなどを運営する会社の持ち物らしいです。
それがなぜか深夜~早朝だと無料になります。
オープンは10時だし、遅く出ると道も割と空いていて料金も安くなるので、しばらくはこのパターンになるでしょう。

それにしても、岩手青森のトレイルに通うこと考えたら近所みたいなものです。

駐車場は前泊組もほとんどいなく、車もまばらでした。朝になるとどんどん車が押し寄せ、あっという間にそれなりの数になりました。


一本目、滑ってみたらあれれれれ? というほど乗れてなく、これは何という感覚なのだろうと思いました。
もしかして年齢的な? とか。

リフトで戻る時には、赤くなった木々を見ながらとなります。


ゲレンデは昔からバカにしていた紐ゲレンデそのものです。
女房に写真送ったら、返ってきた言葉が「ほそっ」。

でもね、滑ってみるとこれが意外にいけるものなのよ。ちゃんとターンも出来るし、滑走感あります。


雪はこのように、絶えず作られています。
これは人工造雪。
人工降雪とは違って、製氷したのち細かく砕いて撒いています。
人工降雪は冷えた気温の時にしか出来ません。空中に水を霧状に放出することにより、落下までに凍らせて雪にするものです。

人工造雪の滑り心地としては、撒いた時点では砂のような感覚というのが僕の率直な感想です。
それでも雪のような滑りができるのは間違いありません。


後ろには富士山。
人もけっこう来てます。

リフトに乗ろうとすると、スっと一人のスキーヤーが滑り込んできて相席となりました。
珍しいな⋯ みんな一人で乗りたがるのに。
すると、
『オー、テレマークスキー! グーッド』と。
え? 外人さん?
『ユー スピーク イングリッシュ?』
と聞かれ、
『ノー アイムソーリーひげそーりー』と言いました。
それでも僕に話しかけてくるので、わかる範囲で答えました。

以下英語のやり取りを日本語にして紹介します。
僕『どちら国の方ですか?』
外『テキサスでーす。でももう5年ほど裾野に住んでます』
僕『へ〜、今日ここにいるっていうことはスキーが大好きなんですね?』
外『イエース! スキーはLoveね
僕『おっと、Loveね(笑)』
外『スキー出来ない時期はゴルフや自転車をやっていまーす』
僕『スポーツマーン(笑)』
外『あなたはどちらから?』
僕『僕は茨城です。3時間半ぐらいかけてきます』
外『今日が今シーズン初めて?
僕『そうでーす』
外『私もでーす』
僕『今日はずっと富士山が雲に隠れてすっきり見えないですね。富士山は登ったことありますか?』
外『一度だけね』

僕のめちゃくちゃな英語でもなんとかお話が出来て楽しかったです。
最後に彼は『Thank you for conversation with me.』と言って再びゲレンデに吸い込まれて行きました。


ふと見上げるとリフトのナンバーは「77」番でした。今日はいい日なのかも。


ナイターは無しという看板が出ていましたが、そこまでゲレンデ状況が悪化しなかったのでナイターありに変更されました。

16時で一旦クローズし圧雪機を通します。
そして再び17時から滑走可能となりました。
僕も1時間しっかり休憩し、ナイターを滑ることにしました。

気温が落ち、板は怖いぐらいに走ります。
たまに砂のような雪に脚をとられたりして、今日は4回転びました。
何年経ってもいまいち上達しないテレマークスキーですが、出来れば生涯スポーツにしていきたいです。

そしてやっと富士山が姿を見せました。


紅葉をライトアップしているわけではないのでしょうが、ここだけ真っ赤でした。


そして今度は「1」番をゲット。


19時を回ったところで切り上げました。
今シーズンも無事に最後まで楽しめますように⋯。


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みちのく潮風トレイル 第15回その3 (陸中中野~種市)

2023年10月18日 | Weblog
3日目。
長距離遠征なので睡眠時間を確保すべく、歩行距離を1日30kmまでとしたのが良かったです。
昨夜はブログを打ち込んでも20時30分には横になれました。
こんな時間に寝るなんて具合が悪い時以外はないです。
でも、具合が悪くなることもあまりないので記憶にありません。


あまりに早く寝たので、起きたのが23時。
ははは、やっぱりな。という感じです。
明日の予習をしておやつタイムしてお茶飲んでもう一度寝ました。
5時50分起床。

ゆっくり支度するために起きる時間を早くしました。
たっぷり寝たのは、今日の行程が終わったら7時間の運転が待っているからです。そのため3日目の行程はさらに短く設定しました。


ちょうど上り列車が入って来ました。
ここの場合、八戸方面が上りとなるようです。


車窓から見た景色です。
海岸スレスレのところを進む場所があり、鉄道ファンならずとも興奮します。


乗り方降り方の復習をします。
『そうか、無人駅の場合は運転手さんが出てくるんだな』
ところが降車駅の陸中中野駅で運転手さんは出てきません。
昨日のような思いはしたくなかったので声をかけました。
『運賃はここですか? 改札ですか?』
若い運転手さんが出てきて『あ、こちらへ』と運賃箱を指しました。
やれやれ。ローカル線は難しいです。


陸中中野駅、無人駅です。
思ったんですけど、路線バスみたいな感じで乗ればいいんだなと。
停留所は駅舎、後ろ乗り前降りもバスと同じ感覚、運賃も運賃箱へという感じ。
八戸線の列車は料金表のところにテロップが流れるので、見ていれば料金箱か改札か分かるんじゃないでしょうか。


歩き始め、しばらくはロード。
一旦海岸沿いから離れていきます。

関東は晴れたようですが、東北は雲り空で場所によって雨が降っています。
幸い僕は雨具を出すことはありませんでした。


「中野熊野神社」。
ルートはここを見どころとして設定されたようです。


仙台から自宅までの距離より遠いところにいます。
帰るのが嫌になりませんように〜。


再び海岸沿いに高度を下げました。
この踏切を渡ります。


素敵な景色になっていました。


本日のメインイベントの始まりです。
この波打ち際を進みます。
もちろん満潮時、高波の時は通れません。
通れないと判断した場合は、再び国道に戻って迂回するという大変な状況になります。
良く調べてから歩きましょう。

まず、地層があらわになったところから取り付きます。


波打ち際を見ると、現在は引き潮いっぱいまであと1時間以上ありますので、問題なく行けるでしょう。


危ないと感じた時のエスケープは2箇所あります。
南側。

北側。
浜歩行自体はさほど長くないのでどちらかに避難する事は出来そうです。
まあ、取り付く前に見れば分かると思いますので、この後満ちてくるのか引いてくるのかぐらいは知っておいた方がよいです。

浜からの上がり口はこちら。


こんな穴がたくさん。
なんだこりゃ? と思い、調べてみたら「スナガニ」が潜り込んでいるようです。



晴れていれば素晴らしいけど、こんな風景も悪くないなと思いました。


内陸に入っていきます。
「南部もぐりカプセルミラー
この土地特有の潜り方の歴史は100年以上の歴史があり、ヘルメットを被って空気を送り込む方法で、生命綱を操る人間とポンプを押す人間と潜水士の信頼関係が大切だったということです。
詳しくは理解していませんが、座礁船の解体引き上げが随分と昔から行われていたらしく、この潜り方は古くから伝承されてきたものです。
現在はもっと効率的な手法ですが、昔は人的な方法によって行われていたということでしょうか。
このヘルメットをモチーフに作られたカーブミラーだということなのでしょう。



こちらは「三陸津波」の記念碑です。
記録が残っているものでは、869年、1611年、1616年、1676年、1696年、1835年、1856年、1896年、1933年と続きました。
次はいつなのでしょう⋯


陸中八木駅を通過。


八戸線の線路を越えます。
ちょうど列車が通過しました。
金網の隙間からの撮影です。


サケの遡上がみられるそうです。
残念ながら今日は見られませんでした。
もしかしたら何か条件があるのかもしれませんね。
春と秋に遡上するのかな?


ここにはみちのく潮風トレイルハイカーに向けたトイレがありました。
中はとても綺麗でした。
ありがとうございます。


開館していませんでした。
ゴール間近です。


ここには東日本大震災の際の様子が。


今までずっと歩いて来ましたが、このようなタイプの建造物が多く見られました。
津波の際は閉まります。


役場まで来ました。
種市駅は目前です。


歩き尽くした3日間が終わりました。
毎日「マリンサイドスパたねいち」という温泉施設にお世話になりました。
さっぱりして帰ることにします。
さて、帰りも長いぞ。


おしまい。

歩行距離 19.9km
所要時間 5時間
累計登坂標高差 +406m
30,800歩

今回のルート


3日間合計
歩行距離 76.8km
所要時間 21時間15分
累計登坂標高差 +1,932m
125,800歩

これまでの歩み
歩行距離 709km
所要時間 200時間25分
累計登坂標高差 +22,108m
1,209,300歩


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みちのく潮風トレイル 第15回その2 (階上駅~階上岳)

2023年10月18日 | Weblog
2日目。
今日は階上岳(はしかみだけ)という地元の人達が良く登る山に階上駅から周回するように登ります。

昨夜は21時には寝れたので、ここ数ヶ月で一番長い睡眠をとる事ができました。
起床は5時。
昨夜は寒さで目が覚めたので、一つ厚めのシュラフに身を包むことにしました
リミット-5℃のシュラフでちょうど良かったです。

朝食はタコとブロッコリーのバジルサラダと、歩きながらのミニコロッケパン1個です。
リポビタンDも飲んでおきました。


昨夜のうちに「階上駅」に入りました。
ここの駐車場を起点に周回します。

長時間の駐車が可能かどうか、みちのく潮風トレイルのコミュニティで訪ねました。
『私も階上駅に停めて周回しましたよ』という情報をいただいて、ここで車泊しスタートすることにしました。
教えて下さったメンバーの方、ありがとうございました。


併設のトイレを利用させていただき、スタートする頃には明るくなりました。
6時前にはスタートすることができました。
ちょうど列車が入って来たところです。
明日は乗りますね。


登山口までは数時間のロードです。
澄み渡る空。
風も昨日よりは落ち着き、良い一日になりそうです。
ただ、ほぼ海から登るので大変なのかなと身構えています。
たぶんあの一番奥の山か、見えないさらにその奥が階上岳になるのではないかな?


途中、蕎麦畑がありました。
秋蕎麦は収穫されたので何もありませんでしたが、あの小さく可憐な花はとても綺麗ですね。
出来れば見たかったな。


バス停は雪国らしく小さな小屋が併設されています。
新潟もそうでした。
あと少し経つとここも白い世界になるのでしょうね。


行き交う車も少なく静かです。
いつものように僕の読書タイムとなりました。
読書と言っても、オーディブル(朗読アプリ)で読んでもらうんですけどね。
おかげで長い時間を心地よく過ごさせていただいてます。

今回は一穂ミチさんの「光のとこにいてね」を聴いています。
幼少時代から数回の再会をする物語ですが、大人(親)の言動や生活環境に翻弄されるストーリーで、幼少~思春期~大人になってからの心の移ろいを考えさせられる物語です。
自分も親として大人として適切な言葉をかけてあげられているかを見つめ直すよい機会になりました。
子供に対してだけではなく、お客様に対して、妻に対しても当てはまり、まだまだ学ぶことは多そうです。

さて、画像は紅葉? したイチョウですが、まだ緑が多いにも関わらず一部は枯葉状態になっています。
猛暑、降雨、気温の移り変わりによって色づき方に影響が出てしまいます。
間違いなく、今年は概ね良くないです。


だいぶ登山口に近づいてきたところです。
大きなカツラの木がありました。
「秋季の落葉は綿飴のような甘い香りがします」と解説板に記してありました。
どうりでそんな香りが時々してたなぁと思いました。気持ちが和らぐ香りでした。


「フォレストピア階上」という施設です。
ひとつの目安としていました。
去年立てた計画では、この辺りで一晩明かそうと考えていましたが、ちょっと見た感じで敵地は見つかりませんでした。


フォレストピアの正面にはトイレと大きな駐車場があるので、歩き方によってはここで車泊するというのもありですね。


登山口はまだ奥ですが、舗装路をまたぐように山道がルートになっています。
ようやく近づいてきた感じになりました。


怪しげなトンネルを抜けます。


鳥谷部登山口です。
バイオトイレがありました。
少し休憩しました。


正面には駐車場があり、車泊出来そうですが斜めになっています。


東北大学大学院の地震・地殻変動観測所がありました。
こんな場所を使うんですね。

登山道は緩やかで、山頂直下を除けば楽な方だと思います。それでも10kmほど歩いてきた僕は、歳上のご婦人に先を譲る羽目になりました。
ま、登り弱いですから仕方がないです。


いよいよ山頂が近づいてきた感じです。


鳥居の奥は狭く平になっていて、こんな感じでした。


はい、山頂です。
おー、これは良い眺めですね。
青森県の太平洋側の地形がよく分かります。


少し霞んでいますが、この眺望に満足しました。


先行の方がお一人腰掛けていました。
『こんにちは。あの奥に見える山はどこですか?』と聞くと『八甲田山系だと思いますよ』と教えて下さいました。
確かに言われてみればあの尖った形は八甲田大岳のようです。
スキーで登った事を思い出します。

『良いところですね』というと『町民が一番登ってくる山ですよ』と。
『初めて来たのですが、満足しました』と言いました。

ここで桃のシロップ漬けを食べました。
山で食べるフルーツ、夏は冷やして持ってくると本当に美味しいです。でも今日はそこまで冷えてなくても美味しかったです。

ささっ、下山体制に入ります。
別ルートで下山していきます。
たぶんこちら側は静かなのでしょう。


大開平(おおびらきたい)休憩所を通ります。


階上岳大開平。


ちょっと降りると駐車場がありました。
ここまで車で来れるんですね。なーんだ。
でも、ここから先は駐車場らしきものが地図にないので、おそらく静かな下山になりそうです。


お?
笹っぱらみたいな色だけど、なんだ?


牧場でした。


ここまで来ると登山者はいなくなり、観光目的の人がちらほら居る程度でした。
50CCのスクーターに乗ったおじさんに『この先はいけるの?』と聞かれました。
『僕も初めて来たのではっきりとは言えませんが、(地図を見て)砂利道が続くようですね。でも轍があるから行けると思いますよ』と答えておきました。

だいぶ先でそのバイクに追い越されました。
『行ってみますね』と言っていました。
道は水溜まりや泥でしたが、なんとか行けたんじゃないですかね。


その先は往路で麓から見たあのアンテナがある稜線を進みました。
アンテナは間近で見るととても大きかったです。


山道は一旦舗装路に出ます。
バイクのおじさんはここから舗装路をたどって帰って行ったと思います。
なんとか通れて良かったですね。


その舗装路は意外と長く、腰掛けられそうなところはありませんでした。
仕方がないので、道路脇にたまに出てくるスペースにペタンとやってやりました。
どこでも休憩するの得意ですから。


再びオフロードになりました。
落ち葉の道となります。


「灯明堂跡」とありましたが、激坂なのとルートから外れているのでパスしてしまいました。
後で調べるとかなり古い建立物があるようでした。


昔の和尚さんのお墓がありました。
初めて聞くお名前でしたが、こんなところにあるなんて。


と思ったらここに住んでいたのですね。
どうやって建物たてたのかなぁ。奥深い感じですし、お店屋さん無いし。生活していたなんてすごい。


木漏れ日差すこんな道もいいですね。
お? 鳥居があるぞ。


山栗の道って感じかな。
ものすごい量が落ちてました。


突然お堂が現れました。
そうか「寺下観音」に着いたんですね。


ここは少し見どころがありそうでしたが、疲労感には勝てず目を動かすだけでした。


寺下観音を出ると、大銀杏が現れました。


画角に入りません大きいです。
色づくのはもう少し先のようです。


ルート上に蕎麦屋?
ちょっと覗いてみます。


蕎麦屋確定。
営業中ののぼりあり。
あまりお腹空いていないけれど、入ってみることにしました。


びっくり!
ジャスの演奏しながら蕎麦andバーみたいな洒落た店内にびっくりしました。
お昼はもちろん演奏は無しです。

ステージの写真撮ったら肝心の蕎麦の写真撮り忘れました。
お味は90点ぐらいいったかなー。
美味しかったのは素敵な店内だったというのも含めてでしょうか⋯。


さらに大物が。


天然記念物に指定された大銀杏です。
これは本当に大きかった。
町内最古の老木。


さらにだいぶ歩いて三陸道を越えるとゴールはもうすぐです。


階上駅到着です。
今日も良く歩きました。
鬼門のコースと思っていましたが、実際は許容範囲のコースでした。


歩行距離 28.9km
所要時間 8時間45分
累計登坂標高差 +1054m
46,600歩



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みちのく潮風トレイル 第15回その1 (蕪島~種市)

2023年10月17日 | Weblog
今年最後のトレイルになりそうです。
夏休みに4日間の計画を立てていた青森県区間からの南下が、悪天候により中止となりました。
そのリベンジのつもりで行きました。

蕪島は八戸市になります。
運転は相当頑張って6時間でこなしました。
途中、なんと制限速度120km/h区間もありました。

出発は食事も風呂も我慢して19時20分。
ナビで調べると片道650km、所要時間は約8時間。
始発の列車に乗るには6時前には起きたいところです。
ナビに表示された到着時刻は午前2時50分。となれば少しスピードアップするしかないな。

ふとルームミラーを見ると、南相馬の手前で赤色灯を回転させた車両が後ろに付いていました。
しまった! ブレーキは踏まずスピードダウンします。
ここは制限速度70km/h、出ていたスピードは100は超えていたかなと。
最悪免停、ついに30年以上の無事故無違反(捕まっていないだけ)も終わりか⋯。

ところが、拡声器から声がするわけでもなく、そのまま南相馬インターチェンジから出ていきました。
えっ? 大丈夫? なのか?
お帰りの時間だったのかな?
助かりました。
やっぱり安全運転しなきゃダメですね。

到着したねぐらは「種市駅」の駐車場です。
ここに来るまで何ヶ所かで雨に逢いました。
『天気良いはずなんだけどなぁ』
到着すると星空でした。


5時50分起床。
朝方寒くて目が覚めました。
種市駅です。
ここから鮫駅まで9駅乗ります。
始発は6時40分。学生さんがめちゃ乗ってました。
八戸線は初めて乗るので、ホームにいた人に乗り方聞きました。
そして、降りる時はいつものように車内の料金箱に運賃を入れました。
そしたら有人駅で、改札で運賃払うみたいでした。
事情を話したら『じゃ、結構です』と言ってくれました。ローカル線は難しいです。


2両編成でした。
運転手さん、エンジンをふかしてました。ぶぉんぶぉん。


鮫駅には鮫がいます。
ここを通るハイカーが必ず撮る写真です。


蕪島神社。
みちのく潮風トレイルの終始点となります。
僕もゴールはここにしたかったのですが、なんせ遠距離なので贅沢はいってられませんね。
三連休を利用して遠征し、遠いところを歩くことにしました。


相馬にもありましたね、こういう看板。
さ、行きますよー。


蕪島神社です。
残念ながら拝観時間外でした。


そしてここはウミネコの繁殖地なのです。
今日はさほどいませんでした。


今日は海沿いがメインになります。
高波に気をつけなければならないルートを通るので、潮位を調べて来ました。


君たち、ここにいたのね。


ワカメ?
ずいぶん打ち上げられていました。


こんな岩が多いです。


海沿いを走る列車。たまたま良いアングルで撮れました。


海岸沿いのみちです。
風が強く、雲多めでした。
ただ、追い風なので辛くなかったです。


ころころと表情を変える景色。
こういう景色は天気の変わり目に出会うことが多いのです。

大須賀海岸。
「日本の渚百選」ランクインだそうです。


砂浜もルートになります。
これが「みちのく潮風トレイル」なのだ。


人知れず良い波がブレイクしています。
波乗りはもうやっていないけれど、やっぱり波の形は気になりますね。
オフショアのナイスビーチ。


小魚を狙うウミネコたち。


やっぱりね。
サーフピットでしょう。駐車場完備。


「淀の松原」


立派な松林でした。


「白岩」ウミウの憩いの場なのだと。
自然の造形はすごいですね。


外国人のハイカーです。
挨拶程度ですが、数日前にSNSで拝見したお顔でした。


「コウモリ穴」本当にコウモリが生息しているらしいです。


種差海岸沿いは「ハマギク」が咲き乱れています。群生しているとなんの花でも美しいものです。


少し陽が出て来ると海の色が青くなり、とても美しいです。


種差海岸キャンプ場です。


「種差天然芝生地(たねさてんねんしばふち)」
ここにキャンプ場があります。


振り返れば「淀の松原」。


カウンターがありました。
通過したら1回ポチっと。


「浜小屋」。国指定重要有形民族指定文化財。


見事な藁葺き屋根ですね。釘を使っていません。


「階上町(はしかみちょう)」に入ります。


はしかみハマの駅あるでぃ〜ば。


「秋シャケ」でかい!


ということで、珍しく焼き鮭とミニいくら丼を食べることにしました。
いつもパンかじりながら終わってしまうトレイルですが、今日はそんな気分でした。



「世界に一つ ぼくらの壁画」。


「三陸大津波記念碑」。
こちらは昭和8年3月3日に起きた大津波のものです。



こちらは東日本大震災の時のものです。


ハマギクと、海。


「浜の鳥居」。
はるばる海を渡ってくる神様を迎えるための門口だそうです。


人かと思いました。
どうしてこうなった?


浜から種市駅に向かう入口にテープが。さすが。


種市駅に到着しました。
ここはもう岩手県。
本日の予定はこれにて終了です。


歩行距離 28km
所要時間 7時間30分
累計登坂標高差 +472m
48,400歩




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燧ヶ岳~燧裏林道 登山部部活 その2

2023年10月04日 | Weblog
その1を読んでいない方のためのあらすじをちょっと。

プライベート登山部の構成員にされた2人と共に尾瀬に行きました。山で苦楽を共にしているお客様のEくんと姪っ子の ゆり(芸名) です。
ゆり(芸名) はテン泊どころか山で泊まった事がないので、はたしてどう感じてくれるのか。
天気は初日晴れ、翌日雨かという予報。
テントを張って寝ることにしていますが、Eくんの熊の遠吠えそっくりの寝息が今夜も尾瀬のテン場に響き渡ることになるのか⋯。

20時頃、それぞれのテントに。
といっても、テントの中でやる事はたくさんあります。
マットを敷いて、シュラフにシュラフカバーを掛けたものに潜り込むのすらなかなか大変です。

寝るタイミングを逸しました。
Eくんの音声放送が始まってしまいました。
ヤバい。それにしても寝るの早すぎ。
せめて頭と足が反対になるようにテントの位置を決めれば良かったかも。

寝着くことができたのがたぶん23時頃。
やがて雨がテントを叩く音がし始めました。
午前4時に目が覚めて、ヘッドライトをつけてみると、やっぱりというほどの浸水。
できる限り雑巾で吸い取っては絞りましたが、らちがあかないのでだいたいのところでやめました。

それよりもマットがなんだか薄いぞ?
あれ、空気が抜けている。入れ直してみましたが、空気弁のところから漏れていました。
こりゃダメだ。そのまま寝てやりました。
少しすると雨はさらに強くなってきました。

Day2
午前4時、身体を起こした僕はひどい浸水状況に唖然としました。
ザック以外の全ての荷物を大きなビニール袋に入れてあるので、そこは心配なしでした。もちろん登山靴も。

ある程度荷物をまとめ、観光案内所の軒下に移動しました。
テント類もそこで片付けることとします。
軒下の広さに制限があるので、起きるのが遅かった人は雨の中の撤収を余儀なくされていました。


5時には他の2人を起こし、状況を説明。
幸い2人ともテント内は無事でした。良かった。


ゆり(芸名) は昨日のすき焼きの残りにうどんを入れて朝食にしています。


雨入りうどんを食べられるなんてテン泊も問題なさそうですね。
ニコニコやろ?


雨支度おっけー。
そんじゃデッパツしますか。
(デッパツ=出発のこと。昭和一桁の親父がよく使っていたなぁ)


『あーっ ここ 学校の遠足で来たとこだー』


お? なんか向こうの方、色づいてるよ。


わお! すごいすごい。


雨の尾瀬はとても空いていて、マイペースで歩けました。
写真もたくさん撮るよー。


滑りやすい急な木階段は慎重に通過します。
手なんかあとで洗えばいい、しっかり3点支持していきます。


ちょっとした沢滝に出ました。
『えー、三条ノ滝?』
おいおい、まさか(笑)


赤虫と青虫。
登りはやっぱり健脚一番星のEくんの引きで。


いよいよ三条の滝へ。
僕がズッコケた階段。降りきったところで良かった〜。


赤い木、何の種類か分からないけど雨に当たるとより赤みを増すのでひときわ目を引きます。


ここは1人ずつ渡ります。


あ! 見えた!


日本三大名瀑「三条の滝」ゲット!
ここで ゆり(芸名) が言いました。
『日本三大名瀑ってあと何処でしょうか』
『う〜ん、三条の滝ぃ 称名滝ぃ 華厳の滝!』
『ぶぶーっ、袋田の滝でしたー』
へ〜 華厳の滝じゃないんだぁ。
『袋田の滝をアイスクライミングしたいんだー』
まじかよ! ゆりは大物になるねー。


もう一度アッブで。


ザックを背負ったアマガエルみたいな ゆり(芸名)。本線に戻って燧裏林道を進んでいきます。


『あ! これ椎茸だよね、絶対そうだ』
ほんとだー、でもよく見てみると木から腰掛けみたいに生えてるよ。違うんじゃないのかなぁ。
でもこれは「椎茸」ってことで。

後で調べてみるとどうやらこれは「ツキヨタケ」に似ています。
ツキヨタケは毒キノコでした。
よく椎茸と間違われて食中毒になるらしいですよ。


林道の終点には吊り橋がかかっていました。
両側にベンチがあって先行の方たちが座っていました。遠くから来たみたいで、1ヶ月ぐらい登り続けてトリップしているんだとか。

ご夫婦だと思うんですけど駐車場で会った時、車2台でした。
車中泊には1台ずつそれぞれ寝た方が良いのでしょうね。そこは割り切ってコストよりも快適さを選んだような?

そして反対側には年配の男性陣が5~6名座っていました。
『でっけぇ荷物背負って〜、テントじゃ寒くねぇのか? 女の子もテント入ってんのか?』と聞かれました。

E『テントはこの人(僕のことね)が2人分持ってます』
爺『おー、大変だなぁ。もっと暖かく寝れる方法あるぜ。裸で重なって寝るんだ』
僕『なるほど、よくやったんですか?』
爺『よくやった』と深く何度もうなずいていました。


御池まであと少し。
結局雨はほとんどやむことはありませんでした。


御池田代を抜けたらゴールは目の前です。


御池駐車場に到着しました。
いや〜重かった。でも楽しかった〜。
Eくん、ゆり(芸名)ちゃん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとう。

帰りは「燧の湯」に寄って、道の駅で蕎麦食べて再び5時間超えの運転で帰りました。
ゆり(芸名)はさらに2時間、電車で自宅まで帰りました。大変だったと思います。

おしまい。

””””””””””””
歩行距離 11.6km
所要時間 6時間20分
累計登坂標高差 652m
29,500 歩

2日間合計
歩行距離 22.7km
所要時間 15時間40分
累計登坂標高差 +1,800m
64,300歩


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燧ヶ岳~燧裏林道 登山部部活 その1

2023年10月04日 | Weblog
10月02日、めでたくまた一つ歳をとりました。
そしてかねてから約束していた登山部の部活。
今回は悩みに悩んで尾瀬に来ました。

予報は二転三転し、とても難しかったです。
初日はどこもだいたい高気圧に覆われ好天ですが、2日目はどこもほぼ雨。
いつ降られるかを念頭に入念に調べていきます。
もちろん気象庁以外の情報も。

国内の天気予報サイトは、ほとんどが気象庁のデータを元に予報を出します。
予報士がその他の事を加味して判断するのです。
あとはコンピュータ任せ。
海外の天気予報も同じで、ヨーロッパ、アメリカ、ドイツなどが有名です。
それぞれが地球規模での予報を作り上げています。

しかし、今回は相当難しかったようです。
テント撤収の時間帯に雨になるのは辛いのですが、夜中降り続くことを考えるとどちらが良いのか迷うところです。

結果的にこのような天気の状況において難易度が上がるテント泊を選んでしまいました。

ただ、稜線上の吹きっさらしは避けることにしました。


Day1
この日集まったのは親戚同士の「富士登山を成功させる会」にゲスト出演するはずだったメンツです。
僕とゆり(芸名)とEくん。

ゆり(芸名)は僕の妻方の姪っ子です。
可愛い〜やろぉ? だめ〜あげない。

ここは福島側からの尾瀬入口「御池(みいけ)」です。運転すること5時間、到着は2時でした。
スタートの写真は木道の整備を担当する局の方に撮っていただきました。
皆さん歩いて現場まで行くので本当にご苦労さまです。そして、ありがとうございます。


歩き出します。
そうそうこの感じ。この前来たのはいつだったかなぁ。あの時はお客様の大石(芸名)くんと来たんですよ。


夜から寒気が入り、寒い寒い朝でしたが歩き出すとやっぱり暑くなります。
一枚脱いで本気モードになりました。


木道は破損している箇所がところどころにあります。これらの点検整備は大変だと思います。
先ほどシャッター押して下さったイケメン局員さんの姿が浮かんできました。


燧ヶ岳は急峻の岩場とぬかるんだ湿原で構成された山です。
そして東北最高峰なのです。標高は2,356m。
尾瀬ヶ原を挟んで群馬側には僕がバックカントリーでよく行く至仏山があり、共に日本百名山に指定されているのは有名な話です。
そして福島側にそびえるのがこの燧ヶ岳(ひうちがたけ)です。


ガッツで歩くEくんと、いつもニコニコの ゆり(芸名)、可愛い〜やろ? だめ〜。
道は木道になりました。
広沢田代、熊沢田代を過ぎていきます。
「田代」とは?
田んぼになりうる場所などの意味ですが、特にこの地域では湿地帯を田代と表現しています。
尾瀬は見事な高度傾斜湿原です。
木道を外すと潜っちゃうところも多いですよ。


池塘の点在する場所に出ました。
草紅葉がいい感じです。


ちょい、休憩ね。
いつもと違ってのんびりです。
ゆり(芸名) のおかげかな。
ゆり は芸能人(?)なので顔出しOKもらいました。
表情が伺えて、よりリアルに報告できると思います。


大きな荷物を背負って燧ヶ岳を縦に抜けるのは大変ですが頑張っています。
僕の背中にはテントが2体。入り切らない荷物を手分けして持ってもらいました。
重さを測ってみると19kgありました。Eくんのザックもパンパンだったので重いはずです。


出た。ぐちゃぐちゃ。
新しい登山靴だって容赦なくのみ込むこの湿地。
僕のベージュの登山靴も一発で濃いグレージュブラウンに早変わりしました。


えーっ、まだ五合目すか。
ゆり(芸名)は「わーい五合目だー」と余裕な発言。
僕的には「これの倍ってことだよねー、ガクっ」でした。


ガンガンいく ゆり(芸名)。
僕? 重いっす。


おりゃ〜っ! 出ましたこれこそ高所湿原の草紅葉。歩かなきゃ見れないこの景色。


ほらよ。受けとりな、この景色。


ゆり(芸名) のブロマイド。
ダウンロードは著作権保護法により禁止されています。


先へ進むと背が埋まるほどの笹薮に。
でも、何故か気持ち良いのです。


また休憩。
だってさ、形の良い椅子がたくさんあるんだもん。
岩に放り出した足が決まってます。
Eくんの画像、ダウンロードはご自由に。


なんと5時間もかけて登頂しました。
やっほー。
インした僕のシャツ、腹肉がぶったるんでいるじゃありませんか。この腹、女房に作ってもらいました。どうもありがとう。


俎嵓(まないたぐら)山頂。
嵓とは「岩」とか「険しい」などの意味があり、この場合山頂を意味しています。
難読漢字ですね。



CM用の素材を自撮りする ゆり(芸名)。
その向こうに見えるピークは芝安嵓(しばやすぐら)です。
あそこに登ってから尾瀬ヶ原に下山します。


向こう側に見える山が今まで居た俎嵓です。
こちらは芝安嵓。
きたきた、登ってきたきた。


こちらでも記念撮影します。
セルフタイマーです。


ちょっと座れるところでお食事タイムです。
でも、のんびりし過ぎました。
コースタイム舐めてました。
急がないと暗くなっちゃう。


急斜面の岩場。


泥。


滑りやすい木階段。


やっと着いた「燧小屋」
時刻は17時を回っていました。

ここは「見晴(みはらし)」のキャンプ場の受付業務を委託されている小屋です。
受付を済ませてお風呂のことを聞いてみます。
すると、入れるらしいです。
それもすぐに女性の受付ができるということです。

『ゆり、入っちゃいなよ。そのうちにテント立てておくから』


ゆり(芸名) が上がって来るまでの30分で、テント二張を仕上げました。
右から、ゆりの家、僕の家、Eくんの家です。

Eくんの轟音から守ろうと思って僕が間に入りましたが、無駄でした。
もっとずーっと向こうに行ってもらうべきでした。


蛇口から水が出ます。
「沢水を塩素消毒しているので、1分ぐらい出してから汲んで下さい」とありました。

これすごく助かりました。担がなくていいんですよ、めちゃくちゃ楽です。


おお! 肉が踊っているぞ。


トマトやエノキが入った!


春菊が加わって『これ絶対美味しいやつ』と ゆり(芸名) が言っていました。
肉少し恵んでくれました。


僕は中華丼にウインナーとキャベツ、キムチ、スープです。なぜか汚く見えます。
それは、ゆり(芸名) のすき焼きがあまりにも出来映え良すぎたからです。


Eくん、簡単なもんです。
ビールさえあればいいのです。


食べる ゆり(芸名)。
初めてのテン泊だとは思えないぐらいコンパクトに荷物をまとめて来ました。
大したもんだぜ。

そして、夜はふけていき⋯
恐怖の大スピーカーがボリュームMAXで鳴り始めました。
ね、寝られん。
ゆり、大丈夫か。
耐えるしかないのか。

近くのテントからもゴソゴソ音がします。
寝られん⋯ のでしょうね。

そういいながらも、やっと堕ちていきました。
次に眼が覚めたのは、テントを叩く雨の音でした。
僕はツエルト、つまり簡易テントです。
雨にはめっぽう弱い。
まあ、雨降ったら浸水の可能性大です。

猛烈に降ってます⋯。


その2へ続きます。

歩行距離 11.1km
所要時間 9時間20分
累計登坂標高差 +1,148m
34,800歩
コメント
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