TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

宝篋山から筑波連山笠間アルプス雪入山周回大縦走 その3

2021年05月24日 | Weblog
吾国山登山口からの登りで再びE君に遅れをとった僕。
途中で休憩を入れちゃったおかげで相当お待たせした様子です。

なんせ「カタクリの群生地」を巡る道がクネクネとあり、あちらこちらを歩けるようになっていました。
だいぶ遠回りをしてしまいました。

16時40分 吾国山山頂。
相変わらず雨は降りっばなしです。

ふと見ると「ブナ」の木があります。
えっ? ブナ? と思いましたが、どうやら本当にブナの木です。
ここにも居た! ちょっと嬉しくなりました。
頑張れブナ。温暖化になんか負けるな。

山頂にある「田上神社」で雨宿りしました。
神様が『ここでゆっくりしていきなさい』と言っているように思えたので、今夜はここで朝まで待機する事にしました。
神様は優しく僕らを守ってくれました。

日が落ちる頃には雨も上がりました。
E君は昨日と同じスープパスタ食べてました。
僕は焼きおにぎりと生姜焼きで、デザートに「苺ヨーグルト+シロップ漬けマンゴー混ぜ混ぜ」を食べました。


翌朝は薄日が差していました。
久しぶりにおてんとうさまにあえて、気分が良かったです。

神様ありがとうございました。
5時、お賽銭を奮発して出発です。



おお! この感じ。
これぞ「ザ、木漏れ日」。雨で洗われた木々や緑がキラキラしてとても綺麗です。


見えました。
何度見ても悪くないのです。
「百の頂きに百の喜びあり、千の風景に千の感動あり」と言えますね。


7時に難台山を越え、7時15分屏風岩に着きました。
難台山の東側にはスズランの群生地があります。まだ咲いていると思われたのですが、寄っている時間は無いのでそのまま稜線上を進み団子石峠を目指します。

8時05分 団子石峠。

E君も僕も笠間アルプスは2度目ですが、その時E君は「鳴滝」をスルーしたみたいなので、その鳴滝沿いの登山道から下山することにしました。


8時38分鳴滝。
足元悪く、転ぶと厄介なことになりそうなのでかなり慎重に下りました。

降りた先は一般舗装林道です。
このまま瓦谷経由で雪入山まで一般道を歩きます。
のどかな山あいの道を進みますが、自販機が出てこないのです。
水の残りももうあとわずか。
あまりにも無さすぎなので、こうなったら『○イドーとか○ンガリアとかじゃなくて赤い自動販売機じゃなきゃいやだ』と言うと、E君に『田んぼの水よりマシなんだから贅沢いっちゃいけないよ』とたしなめられました。
まだまだ先は長いです。


お腹も空いてきました。
一般道を歩くと分かっていたので、水も食料も下界で調達する予定です。

朝ごはんに賞味期限切れのアルファ米『松茸ごはん』を作って半分残して持ち歩いていたのを思い出して、それを食べながら飢えを凌ぎました。

だいぶ歩いた頃「八郷運動公園」がありました。
遠くに赤い自動販売機が見えましたが、あそこまで行くのは嫌だなぁと思うと足がそちらに動きませんでした。

運動公園沿いの道路に短い土管をいくつか埋めたような場所がありました。
これはもう椅子でしょう。
2人とも座り込み、靴下を脱ぎました。

E君も僕も足の指にテーピングを施しました。
僕は小指の爪が浮いてきていました。
このままだと爪が剥がれてしまうので、早めの処置が必要ですね。

運動公園を過ぎると、やっと商店が並ぶ場所に出ました。
そうそう、途中に自動販売機ありました。
そこで3本買って1本飲みました。

さらに進んだ先にはベーカリーと定食屋がありましたが、定食屋は暖簾がかかっておらず、お休みなようです。
ルートから少し外れたところに中華食堂がありました。E君、パン屋じゃないらしいです。
メシ、ガッツリだそうです。

なので中華食堂に入りました。
僕は青椒肉絲定食、E君は豚キムチ定食でした。
ご飯大盛り無料なのですが、E君は迷わず大盛り。僕は普通盛りですが少し残してしまいました。
E君のご飯は上にお椀が乗っているかのような形に盛られていました。でも全部食べていました。すごい。

もちろん食事中は離れて無口です。

14時45分 舗装路を登って登ってあきば峠に到着。
ここから再び登山道に入って行きます。
ところが何を勘違いしたのか、僕は反対方向へ進んでしまいました。
E君が案内板を見て『あれ?反対方向じゃない?』と。
しまった···。
戻ります。
E君に言われなかったら再び石岡方向へ向かうところでした。

戻って戻って再びあきば峠。
停まっていた車の裏に進むべき方向への登山道がありました。
またまた登ります。


この山塊を愛する方々による看板が立っていました。
あきば峠に停まっていた車から降りてきた方はこんなような看板を持っていたので、そのメンバーなのでしょうね。
看板抱えて登って行って設置するのです。大変ですよね。
ありがとうございます。

さてさて、最後の頂「雪入山」に到着です。

15時30分でした。
ここから尾根を辿って下山ルートを調べながら歩いていきます。

再び下界です。
しかしながら長い。下道を喘ぎながら進みます。
そろそろ幻覚が出始める頃か···。

何度か休憩したいと言われ、ところ構わず座り込みます。
あとから聞いた話だと『生活圏を歩いている時の自分の疎外感が苦手だった』と言っていました。
関東ふれあいの道を歩いてきた僕にはなんて事ないんですけど、まあ慣れでしょうかね。


降りていく途中です。
やっと宝篋山の宝篋印塔が見えてきました。

ここを下り、筑波スカイラインに合流した道で前からグリーンのジャガーが上がってきました。
中年女性です。
スマホで電話しているのがはっきり見えました。僕らを避けることなく路肩ギリギリに車を走らせて行きました。
思わず叫びました。
ほんとやめて欲しいです。
ハンズフリーに出来るでしょ? 山道のワインディングロードですよ···。


うぉぉぉ近くなって来た。
E君白目を剥き始めました。
しきりにあとどのぐらいか聞いてきます。
『もう少し』
『高橋さんのもう少しはあてにならないからなぁ』


実は宝篋山の山塊は採石場になっています。
普段車で通ると分かりにくいですが、こんなような具合になっています。

そしてやっとやっと到着です。
時刻は18時13分、E君お疲れ様でした。


思わず苦しみを表現した顔になりました。

E君は両足の裏にデカいマメが出来ていたという事です。

今回も悶絶していただけたでしょうか。
前回の八ヶ岳2日間では文句たらたらでしたが『しばらくするとまたこういうのやりたくなる』と言ってましたから満足したでしょうね。
今回の経験を元に、また細部を見直して今後の登山に活かして下さい。
お疲れ様でした。

歩行距離 94.6km
歩行時間 35時間
累計登坂標高差 4,872m

おしまい。

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宝篋山から筑波連山笠間アルプス雪入山周回大縦走 その2

2021年05月23日 | Weblog
湯袋峠を抜け、上曽峠を越え、きのこ山に到着しました。
時刻は17時45分。

ここで夕食にしました。
僕はそば飯。
具材は乾燥野菜、オイル漬けのシーチキン、桜えびです。
焼きそばは最近発売された袋麺、ご飯はパックライスをほぐしてフライパンで炒めるだけ。
シーチキンのオイルが調理油になってます。
E君は大盛りカレー。
ご飯に対してカレーが少なすぎたようです。
こんな時のためにちょっとした調味料があるといいですね。

とっぷりと日が落ちたので、今日はここで朝まで待機する事にしました。

きのこ山は東屋があるので雨でも都合よいです。

そして翌日も雨。身支度を整え食事をとりました。
僕はアルファ米で牛丼。E君はなんだっけかな。たしかスープパスタ食べてたような···。

5時15分再スタートです。

足尾山を越えて···

7時05分丸山。


丸山は2機ある奥の風車の裏に山頂があります。
細く薮っぽい道を登ります。


そして次は加波山に向かいました。
本州では標高600~1600mにしか生息しないブナが現れてきました。

この辺りでは筑波山と加波山ぐらいしか生息していないのですが、温暖化でその成長が悪くなっているんだとか。


加波山への登りはキツいです。
E君は登りに強いので、もう何度も離されて彼の背中を見ながら喘ぐのでした。


加波山の山頂はここ。
7時45分。

いくつかの神社があり、本殿、拝殿の見取り図がありました。

雨は本降りとなり、湿度は100%。
濡れていないものも濡れてくるような感覚でした。

さて鬼門の燕山ですが、以前登った時はキツかった記憶しかなく、通過に覚悟がいりました。
でも、北上ルートだと燕山からの下りが長いだけです。
雨と泥で滑りやすく、時間がかかります。
背中に重い荷物を背負いながらゆっくり降りるのはとても筋力を使います。


10時35分 雨引山。
ここまで来ると連山縦走も終わりが見えてきます。


11時30分 御岳山。
東屋があり、しばらく休憩します。
少し下ると「不動滝」がありますね。

飲むには浄水器を通した方が良いと思います。野生の方はそのままどうぞ。
一応ひしゃくと湯のみが置いてあります。
どなたがどういう目的で置いたのかは不明です。

ここで泥だらけなところを洗いました。
タオルも人間の顔を拭けるレベルではなかったので、ゆすいでから顔を拭いたらちょっとだけさっぱりしました。


登山口(岩瀬側)に吐き出されました。
やっとこさ宝篋山からの筑波連山縦走の終了です。

笠間アルプスまでしばらく一般道を歩きます。
水や食料を買い足すことになっています。
願わくば昼食をどこかで取れると良いなと考えていますがなかなか出てきません。
誰かが作ってくれたものを熱いまま食べたいのは山で過ごした人の共通の欲求です。

2人で『何食べたい?』とか『俺はカツ丼だ』とか『そばかラーメンか』とかいろいろ言っていました。

濡れた路面を大型トラックが思い切り飛沫を上げて通り過ぎて行きます。
でも、大型トラックやトレーラーのドライバーはみんな少し避けるようにして通り過ぎてくれます。

こうして見てると「スマホ」いじりながら運転している人の多いこと多いこと。
若い人と女性に多いと思いました。
大胆にも通話しながら運転するのも女性が多かったです。(この日はそう感じただけで、深い意味はありません)
とにかく事故のないようにお願いしますね。

しばらく歩くとパチンコ屋さんが見えてきました。
『おお!もしかしてここなら食事できるかもよ』
パチンコ屋さんの駐車場に大きなザックを背負った怪しげな2人が入っていきます。
『おお!ラーメンとかそばとかあるでぇ〜』
外から覗くと誰も居ません。
『よっしゃ!いくでぇ〜』

『んちわぁ〜。ここに荷物置いてもいいですか?』
するとそこのお店の「昔はお姉さんだった女性」が『え?ああ、うーん、いいですよ』
と、あまりの場違いな2人に仕方なくといった感じで頷いてくれました。

『何やってる人たち?』と聞かれ、
『山から降りて来ました。食事させてくれるところを探しながら歩いてきたらここがあったもんで···』と答えました。
昔お姉さんだったそこのお店の女性は、少し納得したような表情をしました。

すかさず僕は『パチンコでスらないとここに入ってはいけないとかですか?』とニヤニヤしながら聞くと『いえいえ大丈夫、やらなくても来てください』と笑いながら答えてくれました。

僕は「肉味噌ラーメン」E君は「うどん」だったかな?
とにかく食べるのに一生懸命で、自分以外は見えてません。

そして図々しくも『お姉さん、お水貰っちゃってもいいですか?』とプラスチック水筒を出して中の古い水を捨ててもらいました。
普段から昔のお姉さん方の髪をやりながらお話しているので、そこら辺はどうやら得意なようです。

『お水まで貰っちゃったのでお釣りはポケットに入れて下さい』と言うと『ダメダメ、それはダメなのよ』と言ってきました。
おそらくパチンコ屋さんの決まりなんでしょうね。
『じゃ置き忘れということで』とニヤニヤしながらお盆の上に置いてきました。

僕らが食べ終わると、あとから数人のお客さんが入ってきました。
すれ違うように外に出ます。

ちなみに店内はプラスチック板で仕切られ、一席空けての営業でした。


満腹になった僕らは再び雨の中に消えて行きました。

歩いてきた山並みが見えます。
思えば遠くへ来たもんじゃ。
疲れも溜まってきてE君はしきりに足を気にしています。
何度か休みました。


16時40分 やっと吾国山登山口に着きました。
けっこうな急坂をヘタばりながら登り詰めていくと「カタクリの群生地」がありました。


その3へ続きます。

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宝篋山から筑波連山笠間アルプス雪入山周回大縦走 その1

2021年05月21日 | Weblog
五月の第三週は僕らのゴールデンウィークです。
といってもたったの三日間で、いつものお休みに一日プラスされただけのおとなしい連休です。

巷ではコロナウイルスの変異株による感染が再燃しており、頼みの綱のワクチンに期待を寄せている状況ですね。
茨城県でもまん延防止等重点措置の要請を国にしているので県外移動を自粛する事にしました。

僕のスキーシーズンが終わると同時に声をかけてくれたのがE君。
彼もひっそりと山を楽しむ好青年です。
僕の感染症対策をしっかり理解してくれるいい奴ですので、今回の山行のバディになってもらいました。

ざっくりとした計画を練りました。
やれるかやれないかは時の運的な感じだったと思います。

その大まかな見取り図がこちら↓


筑波連山縦走は何年ぶりだろうか···
あの時は岩瀬駅からスタートしてるので、今回は逆ルートでの踏破を狙います。

さらに隣の山、地元が誇る名山「宝篋山」からのスタートとしました。

約束の時間は6時。
ところがスマホのアラームが鳴らないというハプニングで目覚めた時はすっかり明るくなっていました。
E君申し訳ない!
思いっきりダッシュで準備してあったザックを担ぎ、コンビニ食を食べながら宝篋山小田休憩所に向かいました。
どんなに急いでも消毒はきっちりとね。

高速道路を利用すると20分位早く着くので迷わず乗ります。
朝の混雑はやっぱり始まっていました。

E君は辛抱強く待っていてくれました。
怒らないE〜人です。ごめんなさい。


気を取り直してスタートです。
2時間近く遅れて8時。
適度にE君と距離をおいてマスクを外します。
ずっとマスクだったから気持ちいいです。
目の前の宝篋山はモヤモヤしています。
今日は一日雨の予報なのです。


E君は登山ウェアそのままでしたが、すぐにカッパスタイルになりました。
僕ははなっから濡れてもいい格好です。
難しい気温です。カッパだと暑い、けれど濡れると寒いです。

定番の極楽寺コースを登りますが、足元はもうヌルヌルです。
こんな日でも少ないですが登山者は普通にいます。
人気の山だということを改めて認識しました。


宝篋山の山頂は激しい風雨にさらされていました。
滞在時間もほどほどに山頂直下の舗装林道を下って行きます。
なるべく汗をかかないように登ったつもりですが、やはりカッパの下はビショビショになっていました。


パープルラインを登っていきます。
ここから風返峠を経て「つつじヶ丘」まで歩くのは初めてです。
まあ歩きやすくはないですね。
雨で車が少ないのでそういう部分は楽でしたが。


12時05分つつじヶ丘に到着しました。
けっこう長かったです。
スタートしてから4時間かかりました。

急ぐ旅でもないので「つつじヶ丘レストハウス」で昼食を食べることにしました。
E君と僕は少し離れて座ります。
E君はラーメン、僕はカツ丼にしました。
味が濃かったけれど、今の僕らには塩っけがちょうどよかったです。
食べている間、僕らは口をききませんでした。

ここの給水器で水を補給しました。

12時45分再スタートします。
つつじヶ丘からのロープウェイは普通に運行されていました。
下から上がってくるバスには誰も乗っていませんでした。
さらに下る便にも乗る人はおらず。
お天気に左右される業種の厳しさを感じました。

つつじヶ丘のツツジはそろそろ終わりを告げようとしており、雨に当たってより一層艶やかになっていました。

14時07分筑波山山頂です。
山頂はもちろん何も見えない状態でした。
風も強いので、そそくさと駒を進めることにしました。

ここから裏筑波へ下山し、バリエーションルートで湯袋峠へ向かいます。
ここで1発ついにコケました。
E君と僕の意地の張り合い(転ばないぞーという)はあえなく僕のKO負けとなりました。
泥だらけになりました。

そのあとはE君も緊張の糸が切れたかの如く滑りまくってましたが、手を着く程度でボディーごと一本背負いというのはありませんでした。

15時45分 湯袋峠通過。


その2へ続きます。


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連休のお知らせ

2021年05月08日 | Weblog
平素よりお引き立て下さいまして誠にありがとうございます。

連休のお知らせです。

当店の連休は毎年5月と10月に3連休、8月に4連休があります。
今回の連休は通常の第三火曜水曜に1日プラスして5/18.19.20(火水木)となります。

ご不便をおかけ致しますが、よろしくお願い致します。
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