吾国山登山口からの登りで再びE君に遅れをとった僕。
翌朝は薄日が差していました。
神様ありがとうございました。
おお! この感じ。
見えました。
8時38分鳴滝。
この山塊を愛する方々による看板が立っていました。
15時30分でした。
降りていく途中です。
うぉぉぉ近くなって来た。
実は宝篋山の山塊は採石場になっています。
思わず苦しみを表現した顔になりました。
途中で休憩を入れちゃったおかげで相当お待たせした様子です。
なんせ「カタクリの群生地」を巡る道がクネクネとあり、あちらこちらを歩けるようになっていました。
だいぶ遠回りをしてしまいました。
16時40分 吾国山山頂。
相変わらず雨は降りっばなしです。
ふと見ると「ブナ」の木があります。
えっ? ブナ? と思いましたが、どうやら本当にブナの木です。
ここにも居た! ちょっと嬉しくなりました。
頑張れブナ。温暖化になんか負けるな。
山頂にある「田上神社」で雨宿りしました。
神様が『ここでゆっくりしていきなさい』と言っているように思えたので、今夜はここで朝まで待機する事にしました。
神様は優しく僕らを守ってくれました。
日が落ちる頃には雨も上がりました。
E君は昨日と同じスープパスタ食べてました。
僕は焼きおにぎりと生姜焼きで、デザートに「苺ヨーグルト+シロップ漬けマンゴー混ぜ混ぜ」を食べました。
翌朝は薄日が差していました。
久しぶりにおてんとうさまにあえて、気分が良かったです。
神様ありがとうございました。
5時、お賽銭を奮発して出発です。
おお! この感じ。
これぞ「ザ、木漏れ日」。雨で洗われた木々や緑がキラキラしてとても綺麗です。
見えました。
何度見ても悪くないのです。
「百の頂きに百の喜びあり、千の風景に千の感動あり」と言えますね。
7時に難台山を越え、7時15分屏風岩に着きました。
7時に難台山を越え、7時15分屏風岩に着きました。
難台山の東側にはスズランの群生地があります。まだ咲いていると思われたのですが、寄っている時間は無いのでそのまま稜線上を進み団子石峠を目指します。
8時05分 団子石峠。
E君も僕も笠間アルプスは2度目ですが、その時E君は「鳴滝」をスルーしたみたいなので、その鳴滝沿いの登山道から下山することにしました。
8時38分鳴滝。
足元悪く、転ぶと厄介なことになりそうなのでかなり慎重に下りました。
降りた先は一般舗装林道です。
このまま瓦谷経由で雪入山まで一般道を歩きます。
のどかな山あいの道を進みますが、自販機が出てこないのです。
水の残りももうあとわずか。
あまりにも無さすぎなので、こうなったら『○イドーとか○ンガリアとかじゃなくて赤い自動販売機じゃなきゃいやだ』と言うと、E君に『田んぼの水よりマシなんだから贅沢いっちゃいけないよ』とたしなめられました。
まだまだ先は長いです。
お腹も空いてきました。
一般道を歩くと分かっていたので、水も食料も下界で調達する予定です。
朝ごはんに賞味期限切れのアルファ米『松茸ごはん』を作って半分残して持ち歩いていたのを思い出して、それを食べながら飢えを凌ぎました。
だいぶ歩いた頃「八郷運動公園」がありました。
遠くに赤い自動販売機が見えましたが、あそこまで行くのは嫌だなぁと思うと足がそちらに動きませんでした。
運動公園沿いの道路に短い土管をいくつか埋めたような場所がありました。
これはもう椅子でしょう。
2人とも座り込み、靴下を脱ぎました。
E君も僕も足の指にテーピングを施しました。
僕は小指の爪が浮いてきていました。
このままだと爪が剥がれてしまうので、早めの処置が必要ですね。
運動公園を過ぎると、やっと商店が並ぶ場所に出ました。
そうそう、途中に自動販売機ありました。
そこで3本買って1本飲みました。
さらに進んだ先にはベーカリーと定食屋がありましたが、定食屋は暖簾がかかっておらず、お休みなようです。
ルートから少し外れたところに中華食堂がありました。E君、パン屋じゃないらしいです。
メシ、ガッツリだそうです。
なので中華食堂に入りました。
僕は青椒肉絲定食、E君は豚キムチ定食でした。
ご飯大盛り無料なのですが、E君は迷わず大盛り。僕は普通盛りですが少し残してしまいました。
E君のご飯は上にお椀が乗っているかのような形に盛られていました。でも全部食べていました。すごい。
もちろん食事中は離れて無口です。
14時45分 舗装路を登って登ってあきば峠に到着。
ここから再び登山道に入って行きます。
ところが何を勘違いしたのか、僕は反対方向へ進んでしまいました。
E君が案内板を見て『あれ?反対方向じゃない?』と。
しまった···。
戻ります。
E君に言われなかったら再び石岡方向へ向かうところでした。
戻って戻って再びあきば峠。
停まっていた車の裏に進むべき方向への登山道がありました。
またまた登ります。
この山塊を愛する方々による看板が立っていました。
あきば峠に停まっていた車から降りてきた方はこんなような看板を持っていたので、そのメンバーなのでしょうね。
看板抱えて登って行って設置するのです。大変ですよね。
ありがとうございます。
さてさて、最後の頂「雪入山」に到着です。
15時30分でした。
ここから尾根を辿って下山ルートを調べながら歩いていきます。
再び下界です。
しかしながら長い。下道を喘ぎながら進みます。
そろそろ幻覚が出始める頃か···。
何度か休憩したいと言われ、ところ構わず座り込みます。
あとから聞いた話だと『生活圏を歩いている時の自分の疎外感が苦手だった』と言っていました。
関東ふれあいの道を歩いてきた僕にはなんて事ないんですけど、まあ慣れでしょうかね。
降りていく途中です。
やっと宝篋山の宝篋印塔が見えてきました。
ここを下り、筑波スカイラインに合流した道で前からグリーンのジャガーが上がってきました。
中年女性です。
スマホで電話しているのがはっきり見えました。僕らを避けることなく路肩ギリギリに車を走らせて行きました。
思わず叫びました。
ほんとやめて欲しいです。
ハンズフリーに出来るでしょ? 山道のワインディングロードですよ···。
うぉぉぉ近くなって来た。
E君白目を剥き始めました。
しきりにあとどのぐらいか聞いてきます。
『もう少し』
『高橋さんのもう少しはあてにならないからなぁ』
実は宝篋山の山塊は採石場になっています。
普段車で通ると分かりにくいですが、こんなような具合になっています。
そしてやっとやっと到着です。
時刻は18時13分、E君お疲れ様でした。
思わず苦しみを表現した顔になりました。
E君は両足の裏にデカいマメが出来ていたという事です。
今回も悶絶していただけたでしょうか。
前回の八ヶ岳2日間では文句たらたらでしたが『しばらくするとまたこういうのやりたくなる』と言ってましたから満足したでしょうね。
今回の経験を元に、また細部を見直して今後の登山に活かして下さい。
お疲れ様でした。
歩行距離 94.6km
歩行時間 35時間
累計登坂標高差 4,872m
おしまい。