TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

うちの娘は高校生アーチスト?

2021年07月31日 | Weblog
ここのところ一部で取り上げていただいている「高校生アーチスト/ 佐藤びいどろ」はうちの娘です。

その娘からの依頼で久しぶりのブログを書きます。
ワクチン接種や台風攻撃、コロナ陽性者の急増などで思うような活動が出来なかったので、今日はこのお話でいきたいと思います。

娘(下の子)は、いろいろあって全日制普通高校から通信制高校に編入しました。
1年ちょっと前のことでした。
まあ入学金もまたかかる訳だし、学費だってさらにすごい。けど、自分から決めて準備してそうするからには何か考えと理由があったと想像できるので、そこは親として支えてあげるのが役目だと思います。

もともと絵には興味あったみたいだけど、それはアニメっ子のオタクに違いないと僕には見えました。
それが、その通信制高校に入って美術を専攻してから一気に花火のようにドーンときました。

もともと、好きだったものだけに上達は速かったようです。
基礎から学び、デッサンも一生懸命やっていました。まるで写真のように描いていました。

のちにイベント出展やライブアートなども手がけるようになり、そこで出会った周りの方々の暖かい応援もあって、今は充実した毎日を送っているようです。

僕が一番経験してもらいたい事は「打ち込む楽しさと苦しさ」です。
そしてそれに賭けた日々は次の扉を必ず開いてくれます。
一度その想いを経験すると人生が変わって行くように思います。
なんでもいい、自分を狂おしく夢中にさせるものを掴みとって欲しいのです。

途中で考えが変わったっていいじゃないか。それが君の選択した人生ならば。


この絵はつくば「フィンラガン」にておこなわれたライブアート。
娘が2日間描き続け、ジャズの生演奏をバックにして飲み物を提供するというイベント。

自分で掴んだ人脈をたどって動き出すには、ただの普通科高校生時代では考えられなかったことです。
なかなか見ていて面白いのです。

『木曜3時のマイジェネ!』第14回★新進気鋭の女子高生アーティスト登場!!
と銘打った番組にゲスト出演させてもらった時の録画映像です。


そして今回、自分がデザインしたアート作品を色んなアイテムにして販売することにしたというのです。

ほとんど儲けは無いらしいですが、少しでも多くの人の目に触れてくれたらと言う想いだそうです。

販売される作品はこちらです。↓



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コロナワクチン接種1回目

2021年07月20日 | Weblog
ついに僕にも順番が回ってきました。

僕は集団接種ではなく、かかりつけ医師による接種を希望しました。
いつも行ってる地元の婦人科医の五十嵐さんは、一緒にテニスしてた仲間です。

彼はとても温厚で奥さんにも優しく(ここ大事ね)患者さんにも優しいのです。
評判はとても良く、婦人科内科ですが男の僕も女性に混じって順番を待つことにもいとわないぐらい良い病院です。

難しい人工受精など(僕にはよくわからないですけど)を手がけているなんて、ものすごい頭脳と努力なんでしょうね。

そんな僕、彼の目玉にボール当てちゃった事があります。
今思うと、なんてことしたんだ··· と寒気がします。患者さんに袋叩きにあうところでした。
あの時は本当にごめんなさい。

事務の方も看護師の方もたぶん僕のこと「アイツまた来た」と思って見てくれているんでしょうね。
スタッフの出入りがほとんど無いので、おそらく良い職場なのでしょう。
そのボスとしての院長を本当に尊敬します。

さて、僕の順番です。

呼ばれて指定の診察室に入ります。
看護師さんが氏名と誕生日の確認をします。
次にいくつかの問診をされてしばし待ちます。

院長登場です。
院長『どーも。はい〜じゃコロナワクチンね』
僕『はい、よろしくお願いします。めっちゃ忙しそうですね』
院長『うん、今度の休みも集団接種で丸一日駆り出されるんだ』

そうなんですね。
いやいや、本当にご苦労さまです。
そして本当にありがとうございます。

看護師さんが打つ方の腕を聞いてくれました。
『左でお願いします』
左腕は骨折しても脱臼しても、なんとか仕事が出来た方の腕です。
ワクチン接種後に腕が上がらなくなる人もいるので、こちらの腕の方が仕事しやすいかなと思ってお願いしました。

『はーい、腕は下げたままでお願いします』
プツっと針が刺さって液体が入ってくる感じが僅かにありました。
直後チクチクとした感覚が少しありました。

『30分ほどソファーの方でお休み下さい。様子を見ますね』
アナフィラキシーの症状が出ないか、念の為の措置ですね。おそらくそうするように通達受けているのでしょう。

その間このブログを打ち込んでいます。
そろそろ30分経ちます。

看護師さんが近づいてきました。
『変わりないですか?』
はい。大丈夫ですよ。

次は3週間後になります。
コメント (2)
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第2回 みちのく潮風トレイル その2

2021年07月07日 | Weblog
10時15分四方山到着です。
今日初めて登山者に会いました。
大きな東屋があります。
行く手からご夫婦かな? ハイカーと言うよりはお散歩って感じのお二人に会いました。
もしかして車でも来れるところなのかな?


遠くに牡鹿半島が見えます。
行ったことないのでこれからが楽しみです。
ただ、相当ヒルがいるようなので時期を外して寒くなってからにしようと思っています。

ここでランチパックのパン一切れを食べました。

展望台にも登ってみました。
海側です。解説板の赤く塗られたところが津波浸水区域です。
『僕は今そういうところを歩いているんだ』と言う気持ちが甦ってきました。

山側です。
蔵王が見えます。

ルートは一度舗装路に出ます。
四方山がお散歩で来れるぐらいすぐでした。


沿道には紫陽花がすごいところもありました。
山麓ではよく見るのですが、なかなかの数に思わずシャッターを下ろしました。

ほぼ下りきったところから再び登山道に入ります。
途中「雷神山」「山家山」を越えて、いよいよ「鎮魂の鐘」がある「深山(しんざん)」に向かいます。
今日のメインポイントになるのかな。


深山の山頂には多くの登山者がいました。
全部で8名。
楽しそうに談笑する山ガールたちを見ると過去の災害を忘れてしまいそうです。

振り返ると刻まれた言葉がありました。
「深山鎮魂の鐘」
〜東日本大震災の巨大津波に逝きし愛しき人々の御魂にこの鐘の音を捧ぐ〜

一人のおじさん(70ちょいかな?)と目が会いました。
おじさんはトントンとテーブルの向かい側を叩いて『ここにどうぞ』と言ってくれました。
僕がキョロキョロしていたからですね。
僕は鎮魂の鐘をどこから写そうか見回していただけなんですけどね。

でもせっかくおじさんが勧めてくれたので写真撮ってからおじさんの向かい側に座りました。

僕『じゃ、ここいいですか?』
おじ『どうぞどうぞ』
僕『お近くですか?』
おじ『角田』
僕『僕は茨城から来ました。復興の道歩いてみようと思って···』
おじ『ああ、みちのくトレイルね』
僕『はい。1,000kmあるみたいなのでちょっと考えてました』
おじ『岩手に住んでたんだけど津波でやられてね。2年前角田に来たんだ。ちょくちょくここら辺の来て遊んでるんだよ』

やっぱり被災者って普通にいるんですね。
僕はそういうところを歩いているんだ。
ちょっと目を伏せるようにしたあの顔が忘れられませんでした。

しばらくおじさんとおしゃべりしていました。
安比高原から八幡平の縦走路にある温泉の話や栗駒山の外れにある滝が温泉になってるところに行ったこと。
すごくすごく調べてやっと行けたことなど、楽しそうにお話してくれました。
『またどこかで会えるといいね』と言ってくれました。

おじさんありがとう。


のんびり下って「深山山麓少年の森」に出ました。
そこでサポートタイツを脱いで靴下を短くして風を感じながら歩くことにしました。

今日は本当にのんびり歩けました。
時間も気にせずスピード出さずに行けた一日でした。

15時25分 坂元駅到着。
のんびり帰り仕度して、目の前のお店でお土産買って、残ったパンをかじりながら帰ることにしました。
ポイントサラダは担いで行ったことすら忘れていました。

おしまい。

歩行距離 28.4km
累計登坂標高差 +1144m
所要時間 9時間15分
57,000歩






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第2回 みちのく潮風トレイル その1

2021年07月07日 | Weblog
梅雨の真っ只中ですが、割と良い天気になりそうです。
遠くて運転が辛いので迷いましたが、なんとか気持ちを奮い立たせて出掛けることにしました。

前もって次のルートだけは下調べが終わっている状態だったので準備も楽でした。
心配なのは前回痛めてしまった膝の靭帯と左腰の腸腰筋(腰で歩くとかなり使う)です。

今回は距離も短いのでゆっくり歩き、腰を使ったパワーのある登りはしないようにしようと思います。

いつも通り前夜発。
なるべく早く出たいところですが、今回は頑張って21時前に自宅を出ることが出来ました。

圏央道に乗るといきなり掲示板に通行止め情報が···。
「南相馬~新地 工事通行止め」
ま、まじすか!
前回は新地から先が通行止めでした。
一応翌週も来るかもしれないと思って調べてみたところ、その時は今週は終わっているはずでした。
つまり終わったのはその区間だけで、今回は区間をズラして工事してるということなんですね。調べきれなかった僕が悪いです。

深夜割引が適用になる時間にゲートを通過すると睡眠時間を削ることになるし、普通に出ると高くつく。
いつもそのへんで葛藤があります。

ほんの数分の差で割引されないと思うとつい悔しくなってきてしまいました。
なるべくスピード落としてジャスト0時にゲートを通過することに成功。1,600円ほど割引となりました。

前回の終了地点は「坂元駅」。
坂元駅には無料駐車場があります。
それも7日間までは連続で駐車可能です。

国道6号沿いと言えるほど近いところにあります。
ガード下の無料駐車場に停めたのが0時40分。翌朝の準備をして横になったのが1時過ぎ
。目覚ましをかけたのが4時30分でした。

あっという間に目覚ましが鳴ってしまいました。
鳴った瞬間止めてしまったらしく、そのまま二度寝状態になりました。
頭の中では起きなきゃ起きなきゃと思っていたようで、ふと目が覚めたのが5時過ぎでした。
危ない危ない。
やっぱり目覚まし時計は複数かけなきゃ。

もうこうなると始発が来るのが5時52分なので、それに乗って今日の終点として考えている「逢隈(おおくま)駅」まで行ってから南下してきた方が時間を気にせず歩けるので気楽でいいやということにしました。

焦らず仕度して、昨日買っておいた焼きそばを保冷バックに詰めておいたのでそれを冷たいまま食べました。
うちの女房が冷たい方が好きとよく言うので、冷たいのも美味しいんだと自分に暗示をかけて食べます。
どうしても僕には温かいほうが美味しく感じてしまうのですが、気のせいかな?

でも、そういえば目の前にコンビニあったんだよな···。

ホームに出ました。 それなりに人が乗っていますが、ひとつの車両に10人ほどでした。
4駅乗って逢隈駅に降り立ちました。
路線に沿って低い山並みが続いていたので、今日はあの稜線を行くんだなと分かりました。


逢隈駅は無人駅でした。
この「おおくま」という漢字、なんか素敵ですね。

6時15分スタートします。
今日、僕の背中には凍った1kgのプラスチック水筒に入った氷のかたまりと凍ったペットボトル2本が入っています。
それにパン3袋、フルーツゼリーとポテトサラダを抱き合わせて保冷バックに詰めました。
暑くなってきたとはいえ、まだまだぜんぜん気持ちいい気温です。
本物の暑さって本当に生命の危険を感じますから。


歩き始めてすぐ、1人のおじさんと挨拶を交わしました。
『あれ?潮風トレイルの方?』と声かけられました。
『あ、そうです。行ってきます』
すると『そこ右に入ってねー』と教えてくれました。
知名度が高いのもこのトレイル(復興の道)の特徴です。

お寺や神社はいくつかありましたが、中には門の中に見えるお堂の屋根が銅色に光って輝いて見えるところもありました。


やがて砂利道になりました。
小さな橋の隅に腰掛けてパンを1つ食べました。

虫除けスプレーかけて山道に入ります。
8時38分鴻巣峠に着きました。
展望ありです。
ここで防虫ネット出しました。
風は弱いので虫たちも絶好の活動日和ですね。


分かりにくいところにはトレイルテープが付いていました。
この登山道はつい数日前に、トレイルクラブの方々により整備されたばかりのようです。
おかげさまでとても歩きやすかったです。

今日一番多く出会った花。
「ジャノヒゲ」というらしくユリ科の常緑多年草だそうです。
なかなか可愛らしいですよ。
ずっと山にいるあいだ登山道を飾ってくれました。


「夜討峠」閑居山黒森山の間にある峠です。
解説板があり、分かりやすく簡潔に書かれていました。
ふむふむなるほど···。


「黒森山」では風が抜けて気持ちよかったので少し休憩しました。
ザックを開けてなんかないかなーと思って探ると、ゼリーがありました。
冷えてるぞ。
ナタデココ入りですが、フルーツがゴロゴロ入っているわけではありませんでした。
でも美味しく感じてしまうのはこの場所だからですね。

そうそう「八方山」と「黒森山」は同じ山ですが、地元の方特有の呼び名は「八方山」のようです。


まだまだ続く登山道。
木漏れ日が気持ち良い天気になりました。

「四方山」はもう少し。
どうやらそこには展望台があるらしいぞ。
何か発見があるかもしれない···。


その2へ続きます。







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第1回 みちのく潮風トレイル その3

2021年07月03日 | Weblog
立ち上がって再び歩き始めます。


突然目に飛び込んできた標識には「東日本大震災津波浸水区間ここから」の文字です。

こんなにのどかに見えるこの土地に突然やって来た大津波。
ああ··· 無情。


現在は美しいとすら思えるこの風情。
あの時の叫びが風に乗って僕にも聞こえてきそうです。

普通トラックが停まっていました。
真っ黒に日焼けした男性が黙々と作業しています。
彼が建てているのは「避難所案内図」でした。ありがとう、お疲れ様。


復興は今でも毎日少しずつ進んでいて、地図とは異なる状況だったりしていました。
特に常磐線が走っていた場所は道路になっていました。
線路は高架されて地面より高いところで、かつ内陸側に移動して運行されています。

無いはずの道があったり、あるはずの道が無かったりしました。
変化の度合いがあまりにも激しいので、戸惑いを感じました。
通らないと行けないところなのに通行止めの看板があったりしました。

僕の目に飛び込んで来たものは「震災遺構/中浜小学校」でした。


中浜小学校は震災を受けたままの姿でそこに静かに鎮座していました。
現在公開中です。
電車の時間もあって中を見ることは出来なかったのですが··· いや、時間があっても中を覗く勇気は無かったかも知れません。

さて変わってしまった道をたどりながら、坂元駅に向かいます。
もうルートがどうのこうのなんてレベルじゃなくなりました。
通れるところを歩くだけです。
そして最後はスマホを出してGoogle先生に道案内してもらうことになりました。


坂元駅に限らず、この辺りは全て線路を持ち上げているようです。

16時02分 坂元駅到着。
膝(靭帯)の痛みは薬が効いているうちになんとかここまで来ることが出来ました。

予定ではもう1つ先の山下駅まで行きたかったのですが、今日はここまでとしました。
無理をして悪化させない為にもね。

16時17分の電車で相馬駅に戻ります。
車内は換気され、乗客もまばらでした。

相馬駅に着くとタクシーに乗り込みます。
色んな方法を考えるけど、昨日の晩ETCの夜間割引で浮いた分をここで使いました。

すると運転手さんが話しかけてきます。
タ『お客さん、環境公園が行き先ってことは歴史探索とかですか?』
僕『いやいや、みちのく潮風トレイル歩こうと思って。今朝ここから出たから』
タ『ここら辺は伊達政宗にまつわるものが多くてですね···』
タ『右近清水ってのがあって、あれはうちの家の近くで湧いた水を観光資源にしようということで、長い距離引いてあそこに出したんですよ』
タ『鹿狼山(かろうさん)は阿武隈高地で一番高い山でしてね、といっても430m』
などなどいろいろ説明してくれているうちに松川浦環境公園に到着しました。

『お客さん、この辺でいいですか?』
と言いながらズルズル動いてメーターがカチャっと上がりました。
やりやがったな?(笑)
1,790円でした。

温泉にも行かず、そのまま帰ることにしました。
今日も女房が我が家温泉入れておいてくれるみたい。
朝はあんなにガラガラだった道も、夕方ともなると車の数多かったです。
眠くもならずに帰ることが出来ました。
膝の靭帯は薬が切れたのか、相当痛いです。しばらく痛みは続きそうです。


おしまい。

歩行距離 44.1km
累計登坂標高差 987m
所要時間 11時間
88,500歩




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第1回みちのく潮風トレイル その2

2021年07月03日 | Weblog
ここまでは順調そのものでした。

でしたとは?

なんだろう、左膝の切れっぱなしの内側側副靱帯が痛み出したのです。
いくら歩いてもこんなことは無かったのに、ひと月前ぐらいに歩いた時もこの痛みが出てしまいました。
3日間ぐらい普通に地面を蹴って歩けませんでした。

スキーのワンメイクで切った靭帯ですが、歩くことに支障はないということでそのまま温存してきました。
あれから15年は経ったでしょうか。だいぶ使いまくってきましたが、悲鳴を上げたことは1度も無かったのに。

ま、仕方がないです。
痛みが本格的にならないうちにテーピングを施し、鎮痛剤を服用しておきました。
少し穏やかに歩くことになりました。


マップは新地町総合公園を通らせます。
意味合いとしてはトイレですね。
これは『ここでトイレ行っときなー』ということでしょうね。

誰もいません。
とにかく人に会わないのです。

そしてルートはもと来た道に戻ります。
ここから山に向かって歩いて行きます。
そう、みちのく潮風トレイルはただ単に海沿いを歩くわけではないのです。

「被災高齢者住宅」がありました。
入居している方たちはこの先どうなるのでしょう。
いままで歩いてきたトレイルと大きく違う感情が湧き上がってきました。


ルートはあの山に登らせるのでしょう、
地形図と見比べると、真ん中のチョンと高いところが「鹿狼山」の山頂なのかな?
左の尾根筋を上がり、山頂から稜線を右に伝って下山して行くのだと思います。

登山口です。
それなりの数の車が停まっていました。
なんと温泉もありました。
人気あるのかな?
(知らないってこういうことですね。あとで知ってびっくりしました··· のちほどお話ししますね)


登山道はなんと砂利で整備されています。
高速道路的な登山道ですね。

でも、今日の僕は違いました。
なんかペースが上がらないのです。
膝の痛みと腰、それも普段と違う脇腹に近い部分が痛い。
疲労感が少ないのに痛みが先行している嫌な気分がさらにスピードを抑え気味にしています。
『ゆっくり行くさ』そう自分に言い聞かせ、何度も切り株に腰掛けながら登ります。

もう皆さんどんどん下山してきます。
今日一番人とすれ違ったのはここです。

もうすぐ山頂です。
後ろから息を切らして登ってくる方がいます。
僕より10才は年上かな? でもここ標準コースタイムは40分なんです。僕は50分かけちゃいました。

海が見えます。
山頂にはテーブルがあり、その一段下には屋根付きの休憩舎もあります。
ここは山のコミュニティーセンターだな。
おしゃべりしてお弁当食べて··· いいですね。


11時45分、鹿狼山山頂です。
天気は最高ではないけれど、なんとか今日一日いけそうです。
反対側には蔵王連峰も見えます。


ふむふむ。
ここから蔵王を見ることになるとは思いませんでした。

さて、ここからは稜線伝いに「蔵王眺望コース」で下山します。
蔵王の眺望は··· 木々に阻まれて良く見えないんですけど。
蜘蛛の巣が絡みついてくることから、今日このルートは僕だけのものらしいです。

下山して舗装路に出ると、そこの坂の上は宮城県との県境でした。

ここをテクテクと下っていくと「真弓清水」があるはずです。あるはずなんですけど、ボーッとしていて見逃しました。
さらに下ると「右近清水」が湧き出ているとか。(湧き出ているかどうかはのちほど解説があります)

そこには「平和と鎮魂の鐘」がありました。


すぐ脇に池が見えます。

右近清水は平成の名水百選にも選ばれていて、伊達政宗の孫である伊達右近の功績をたたえて「右近」の名が付けられました。

うこん桜など、様々な種類の桜が咲き誇る桜の回廊があります。
時期が来れば素晴らしい景観でしょうね。

新地町の地図も終わる頃、公民館の脇にあるゴミ集積所の外壁に寄りかかりました。
今日初めて背中を付けて寄りかかりました。
太陽が降り注ぎ暑かったですが、ホッとした瞬間でもありました。

地図を入れ替えます。
山元町に入っていきます。


その3へ続きます。

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第1回みちのく潮風トレイル その1

2021年07月03日 | Weblog
少しの不安を抱えたまま自宅を出ました。
いつも通りマイカーで前夜発です。

今夜のねぐらはスタート地点の「松川浦環境公園」··· のつもりでした。
ところが相馬インターを降りるのが午前0時を回らなそうなのです。
0時を回るか回らないかで1,500円以上違う(深夜割引適用)ので、けちくそ根性丸出しで手前のサービスエリア(南相馬鹿島)で時間つぶしすることにしました。

それにしても30分あるのでちょっと考えました。
少しでも早く寝て現地に向かおうかな。

ねぐら変更です。
さっさとマイカーの窓のカーテンを閉めて寝床を作ります。
一番薄い寝袋に入りました。
外気温は17℃なので、下着で入ればちょうどいいかな?なんて思いました。

実際暑くてギブアップしました。
寝袋から抜け出し、タオルケットに取替えます。
その後少しモゾモゾしてる間に堕ちました。

4時間後、目覚まし鳴ります。
自宅を出た時は雨でしたが、予報通り雲多めながら晴れていました。
半袖半パンじゃ寒いかな? と思いましたが最悪カッパあるしなんとかなるさ。

車のナビの地図が古いので、東日本大震災後の道と違いました。相馬インター降りると新しい高速道路にそのまま乗れるようになっていました。
やば、吸い込まれちまった。
仕方なく1区間乗って『間違っちまいましたー』と言っちゃおー。間違った場合ゲート上げて出してくれてそのままUターンし、またフリーパスで高速に入らせてくれます。
逆走防止対策ですね。

それにしても次のインターまで15kmもあるでよ。つまり往復30kmの損。
ざっと30分は無駄にしました。
でもこの道路、無料区間でした。

海岸付近の道が変わっていて、ちょっと間違いながらも「松川浦環境公園」に着きました。
『ありゃりゃ? 入り口にチェーンかかっていて駐車場に入れないじゃん』サービスエリアをねぐらにして良かったー。

看板を見ると9時からだと···。
営業時間と同じく駐車場も閉鎖するとは知りませんでした。そうなると、帰りも時間が来ると閉鎖でしょ? 危ない危ない。
普通の公園とはちょっと違っているんですね。

辺りを見回すと堤防の一部に車が停まっているのが見えました。
あそこしかないな。
松川浦に面した堤防のようなところです。

後から来た釣りのおじさんに『すみません、ここって勝手に停めちゃって大丈夫ですか?』と聞いてみました。
すると『いいんだよ、駐車場なんだから』という答えが返ってきました。

よかったー どうしようかと思いました。

5時10分歩き始めました。
朝のうちだけ薄手のウィンドブレーカーを羽織りましたが、気温も湿度も快適です。


相馬駅を巻くようにつけられたルートは、神社や公園を通りながらだんだんと郊外へ連れていかれます。
「相馬中村神社」は日本百名城の一つらしいです。


「みさご沢池」に出ました。
ここまでほとんど人に会いませんでした。
人口密度少ないのかな? と思いました。


地図に「田園風景」と記載がありました。
おそらくこれからも時折訪れる風景だと思います。

どこから写真撮るのがいいかな? なんて考えていたらルートを外してしまいました。
もちろん戻ります。


新しい道が出来たらしく、地図と実際は少し違います。
分からなくなったら見回すとこんなリボンが結んでありました。
なかなか親切じゃないか。


「白幡のいちょう」福島県の天然記念物です。
これが出てくると相馬ルートが終ります。
国道113号をくぐる手前の縁石に腰掛けて地図交換します。
ついでにパンを半分食べました。

今日持ったパンは3つ。
足りなければ途中で買おうと思います。
そういえばみちのく潮風トレイルのコミュニティで教わった「虫除けスプレー」を途中のコンビニで見つけました。
山にも登るのであった方がいいですね。

どこからともなくおじさんが現れました。
『なんだ?疲れちったのげ?』
いやいやこんなところで疲れてたらマズイですよ。
たぶん道端に座っていたからでしょうね。

『地図交換してただけですよ』
と言うとおじさんは『ん〜』とだけ言っていなくなりました。

ザックを背負い直して再スタートします。
時刻は8時を回ったところです。


その2へ続きます。
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みちのく潮風トレイル プロローグ

2021年07月01日 | Weblog
東日本大震災によりとてつもない被害と犠牲を払った海沿いを歩く復興の道、それが「みちのく潮風トレイル」です。
ルートが完成して、距離は1,000kmに及びました。

1,000kmともなると少し覚悟が必要です。
ちなみに「首都圏自然歩道(関東ふれあいの道)」は1,799km、これを踏破するのは大変でした。
仕事をしながらセクションハイク(少しづつ区切って歩くこと)し続けるのは忍耐力も試される試練の道と言えるでしょう。

登山とスキーの傍ら、隙をみてロングトレイルにも足を運ぶという覚悟も決まり、いよいよ僕も歩き始めてみることにしました。


このブログ用にこのようなひと目でわかる地図を用意してみました。
青線は全てのルートで南は福島市相馬市から北は青森県八戸市に延びています。

今回歩くところは赤線で、歩き終えたところは黄線で塗りつぶしていこうと思います。

東北地方には自転車で福島の郡山、岩手の一ノ関、秋田の田沢湖と自宅(茨城県南部)を走りきっただけで、トレイルは初めてです。
土地勘も地名も全くちんぷんかんぷんです。

そこで「みちのく潮風トレイル」のコミュニティで皆さんから情報をいただくことにしました。

同じ目標や目的、楽しみ方をしている者同士はこういう時にとても協力的です。

それではさっそく第1回目の準備に取り掛かりましょう。
まず、地図。
これはすでに取り寄せてあります。
新しいトレイルなので情報が新鮮かつ正しいと思われます。
(実際には刻々と復興が進んでいて日々変化していました)

次にアクセス。
マイカーか公共交通機関かで時間割が変わります。
僕は早出タイプなので、出来れば日の出から行動したいと思います。でも、当日の朝に自宅を出るとなればスタートは3時間か4時間は遅くなってしまいます。
しかも青森となればなおさらですね。
前夜に入ってもどこで寝るか考えなければなりませんし···。

まあ、何年かかけて踏破することになりますので、それは百名山を完登した時と同じように色んな知恵を使って計画を立てたいと思います。

そして装備。
ロードあり山ありなのでその都度変わるはずです。
夏は暑さと虫対策で、さらに危険動物も意識していきます。
長い行程ともなれば、軽量化も大切です。

今回選んだのは一番近い福島の相馬からのスタートです。
つまり北上ルートですね。
とはいうものの、相馬って相当宮城寄りなので、マイカーでも片道260kmほどあります。

相馬駅からおよそ4km離れたところに「松川浦環境公園」という施設があります。
みちのく潮風トレイルの終始点はそこになります。
やはり歩き出しはこだわっておきたいな。

今週は連休だったのですが、天気予報も悪く、歯医者もあったので初日は出かけられません。
翌日も『どうせ雨なんだろ?』と思っていました。

一日家族と行動を共にして、夕方引導を渡されるつもりで覗いた天気予報はなんと「晴れ曇り風弱し」という好条件。
家を出てしまえば行くしかないってことで、不思議な緊張感を持ったまま家を出ることになりました。

いつものように前夜発です。


第1回みちのく潮風トレイル に続きます。


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