TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

鳥海山(秋田側から) 山スキー納め

2014年05月27日 | Weblog
あと一回、どうしてもスキーで山に入りたかったんです。
関東はお天気が悪いと、仲間が知らせてきました。今日お天気が良いのは山形と秋田の県境にある鳥海山。
今週の予定はここと決めていたので、タイミングがあって嬉しいです。
前夜の雨がやむのが朝方で、その後急速に回復に向かうという予報がぴったり当たりました。それにしても、土砂降りだったなぁ…。
鳥海山は東北で二番目に高い山、ちなみに東北の一番は尾瀬の燧ヶ岳です。鳥海山は裾野の広い山で、バックカントリースキーにはとてもよい山なのです。
午前4時に登山口に着きました。3時間寝てハイクアッブ開始です。いや~何度登ってもツラいですね。そういえば昨日テレビで「あなたは何のために山に登るのか」という質問を登山者にしてましたね。今日、山頂でその話になりまして、同じように近くの登山者たちに聞いてみました。すると、意外とみんな真面目に答えてくれるので、それにもちょっと驚きました。
でもやっぱり月並みな答えといえるのかな?
僕?僕はね、アウトドアは好きなんです。でフリースキー(ジャンプ台とんだりするやつね)に区切りをつけてから、たまたま山に行く機会があったんです、そしたらなんだか「これもいいもんだな」と。訳もなくあちこち行ってみたくなったんですよ。カッコいい理由なんかなにもないですけど、やること無くなって、なんだか山に拾ってもらったような感じですね。
そしたら割と良かった。良かったけどなんで?と聞かれると…わかんないなあ。だから分かるまで登ってみることにします(^^)
さて、山スキーはといいますと…
やっぱり難しいです(^^;)
今日、目の前で若者がカッコいい滑り(テレマークね)を見せてくれて、あんな風にすべりたいなぁ~と思いました。ところが、かたやスキーはやってたけど、テレマークは初めてという方がいました。テレマークデビューがいきなり鳥海山って人も珍しいですよね。でも、その行動力すごいです。相当遅れて下山して来ましたが、やっぱりかなりガックリきていました(笑)。そうなんですよねー僕も初めてやって驚きましたもん。でも、新しい目標が出来て良かったですね。ちなみに僕より一つ年上でした(^^)
親近感湧きました。
近くに温泉が見当たらないので、今日は入れないのかなぁ…
運転8時間かかるので、あまりゆっくりもしていられません。
あ、蕎麦は食べました。
火曜日は大盛りサービスだそうで、思わずお願いしちゃいました(^^)かなりお腹いっぱいです。
コメント (1)
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雨の屋久島、その4

2014年05月24日 | Weblog

相変わらず雨は降り続いています。
バスに乗り込んだ登山者たちはみんなビショビショ、車内は湿度100%(^^;) 中にはザックにヒルをつけたままの人もいました。
「ザックにヒルがついてますよ、おみやげにするんですか?(笑)」
「あ、そうなんですよ。塩辛にして酒のつまみにするんです(^^)」
みんな屋久島縦走を成功させて気持ちがハイになっています。もちろん僕もその一人です。
バスは終点の宮之浦港まで行きますが、そこまで乗ったのは僕だけです。仲間達は屋久島入りした時に宿泊した宿に、預けた荷物を受け取るため途中で降りました。今日の宿に集合ということです。
宮之浦港で降りたのは、民宿が港まで迎えに来てくれるからです。
宿に電話して迎えを依頼します。
「もしもしお迎えをお願いします」「分かりました。では横断歩道のところでお待ち下さい」
「え?横断歩道が見当たりません。○○が見えますが?」
「そうそうそこに横断歩道があります」
行ってみると横断歩道なんかありません。左右を見渡して一番近くの横断歩道の前で待ちます。
…待てど暮らせど迎えの車は来ません。もう一度電話してみると、迎えに出ているということ。電話の後ろで仲間達が大声で僕をからかっています(^^;)
なんとか自分の位置を知らせて、やっと車に拾ってもらいます。宿のマスターはいろいろ言って弁解していますが、こっちは初めて来てるんですからもっと分かりやすい方法を考えた方がいいと思いましたね。
まず、車に宿の名前が入っていないので、せめて、ダッシュボードに手書きでいいので宿の名前を明記してほしかったです。見つけたら手ぐらい振りますよ。あと、こちらは現在地を知らせているのですから右を向いてとか、何メートルぐらいとか、分かりやすい表現をしましょうね。そして、やはり電話番号ぐらい控えて欲しかったです。(怒っているわけではないのですよ(^^))
そんなことを考えると、これが自分の店だったらどうするかな?なんて思います。勉強させていただきました。
そんなこんなで宿に着きました。
みんなに笑われながら迎えられました。
下山後の食欲といったら物凄く、宿の部屋でバーナーを使い、ラーメンやパスタ、コーヒーとスナック菓子、お酒まで仕入れてきて呑む始末。
夜8時にタクシーを予約し、ウミガメの観察会に行こうということになりました。屋久島の永田浜は北太平洋最大の赤ウミガメ産卵地です。平成17年にラムサール条約湿地(国際的に重要な湿地帯やそこに生息する動植物の保全を促進するための国際条約)に指定されました。
4月下旬から8月上旬に産卵し、7月上旬から9月下旬に孵化した子ガメが海に向かいます。ウミガメは世界的に見てジャイアントパンダと同じぐらい絶滅の危機に瀕しているといわれています。
永田浜では5月1日から8月31日までの19時30分から翌朝5時まで観察会以外での立ち入りは禁止です。
さて、タクシーで島の反対側まで行きます。すでにそれなりの人がビデオを見てウミガメについて学んでいます。やがてスタッフさんの説明が始まりました。この日はすでにウミガメが浜に上がってきているということです。しかし、産卵に入る前に人気に気づくと産卵をやめて海に帰ってしまうらしいです。産卵が始まったら、一連に並んで歩き、他のカメを刺激しないように明かりを一切つけないで歩きます。これがけっこう歩くのが速く、離れると暗いので遭難する可能性があります。(笑)
あー、いたいた。お尻の部分だけライトで照らして、代わる代わる観察します。おおっ…神秘的だ。産卵体制に入ると、途中でやめるわけにはいかないのでカメは産卵を続けます。
説明によると、ウミガメは親ガメになるのに30年ほどかかるらしく、さらに3年ぐらいのサイクルでしか産卵しないそうです。さらに一回の産卵数は100個前後で、浜に帰れる子ガメの数は35~50%、最終的に親ガメになれるのはなんと5000分の1の確率なのだとか。1シーズンで数回産卵するらしいのですが、それを考えても自分の子どもが親になるのは生涯で一匹いるかどうかという数です。
観察会でも雨に降られ、風に吹かれ傘は役にたたず、カッパを持って来なかった僕らは山とは違ってずさんな装備で登場しちゃったのです。
そりゃぁそうだよな~、海岸だってアウトドアですからね。
寒さに震えながらも産卵を見届け、海に帰るウミガメを見届けて観察会は終了となります。それにしても、腹へった~(笑)
タクシーの運転手さんに聞くと、島では遅い時間に営業しているコンビニやレストランなどはないらしいです。
「えー、何かないんですか?このままじゃ寝れない(笑)」
「あーあるある。一カ所だけうどん屋がある。深夜までやってますよ」
そして連れて行かれたのが『スナックみゆき』(笑)。え?ええっ?(^^;) うどん屋ってここ?
食べたらまた呼んで下さいと言ったまま、タクシーは消え去りました。
ぞろぞろと店内に入ると、明かりも薄くて休みなのかな?と。すると中からマダム(といっても普通のおばちゃん)が出てきて、まだ早いんだけどいいよ(^^)と。なるほど、営業はさらに遅くなってからなんですね。
うどんといっても鍋焼きうどんしかなく、5人揃ってそれ。でも一度で4つしか出来ず、僕は一番最後に戴くことにしました。でもね、おばちゃんは感じよくて鍋焼きうどんも美味しくて、値段もスナックなのに800円!満足しました(^^) おばちゃんありがとうございました。
迎えのタクシーを呼んでもらったけど、さっきの運転手さんは出払ってしまって来れないんだとか。他のタクシーも全部だめ。仕方ないから宿まで歩くことに…(笑)
ホントにいろいろある屋久島ですね。
だいぶ歩いて、宿に着きました。山を歩きまくっているせいか、みんな文句は言いません。そして明日はレンタカーを借りて観光です。荷物をパッキングして寝ました。
…朝です。
晴れです。(^^)
最終日に晴れとは皮肉ですが、飛行機の離着陸を心配しなくていいので、僕としてはこれで良かったと思っています。
レンタカーでスタートして島を反時計回りに進みます。一周およそ100kmです。馬のしっぽのような木根が垂れ下がるカジュマル公園、昨日行ったウミガメの永田浜、サルが出てくる西部林道、日本の滝100選大川の滝、千人の手を結んだくらい大きい幅を持つ千尋滝、世界遺産で全国でも2ヶ所しかない海に直接注ぐ滝トローキノ滝を回って屋久島空港前の温泉『まんてん』で入浴し、屋久島の旅を終えました。
山だけでなく観光も出来たこと、どんな場所でも仲間達となら楽しくなってしまうこと…僕の人生で忘れられない3日間になったことはいうまでもありません。
みんな、ありがとう(^_^)
そして、帰りの飛行機はいい感じの夕日に照らされていました。(終わり)
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雨の屋久島、宮之浦岳その3

2014年05月23日 | Weblog
2日目をスタートしました。
濡れたテントや着替えが水を吸って重みを増しています。
雨で有名な屋久島は1カ月で35日雨が降ると言われるほどで、その雨に当たることこそ屋久島登山の醍醐味なのだ…なんてことを考えながら順調に歩き続けます。カッパのフードを被ると暑いので、やっぱりツバの大きなゴアのハットが良かったかな~でも大きくてかさばるし…軽量化したんだから仕方ないよね~、頭の中はそんな事ばかりでした。
縄文杉を越えると途端に人が増えてきました。もうそこはハイキング的観光客も入れる領域です。トロッコ道をひたすら歩き、すれ違う団体に苦労しながらもスピードを上げます。見上げるとハート型に空が見えるウィルソン株なんかは貸切でかなりラッキーでゆっくり撮影しました。(4枚だけど…笑)
やがて楠川分かれの分岐に来ました。ここが白谷雲水峡と荒川登山口の分かれ道です。さて、雨は降り続けていますが、強くはないので白谷雲水峡に向かいます。たぶん仲間達もこちらを選択するでしょう。
ここでひと山越えます。思いのほか長くキツく感じました。行き交う人もなく、ちょっと不安でした。が、ようやく一人雲水峡を越えて来た人と会いました。「沢の水量はどうですか?」「いやこの位だと大丈夫ですね」。こんな会話をしながら進みます。途中で雨足が強くなり、ちょっと不安になりましたが長くは続きませんでした。
やがて吊り橋にたどり着きました。さらに観光地ムードが出てきました。白谷雲水峡を楽しみながら下山していると、管理楝が現れました。長かった屋久島縦走も終わったのです。
管理楝にはバスの時間が張り出してありました。約50分後に宮之浦港行きのバスが来ます。
その時、携帯にメッセージが入りました。「いま縄文杉です」え?
じゃまだ何時間もかかるじゃん。でも送られた時間を見ると、3時間以上前でした。そうすると…
地図を広げて時間を計算すると、そろそろ着いてもいい頃です。
カッパを脱ぎ、着替えを済ませてバスに乗る準備をします。あと10分でバスが来ます。待っていて良いのか、それともすでに下山を終えてタクシーで山を降りてしまったのか…

そのあとのバスになると3時間ほどないので、このバスで街まで降りた方が連絡がつきやすいのか…それとも待ってみるべきなのか。
再び雨足が強くなる中、そんな事を考えながら下山してくる登山者を見ていると…
仲間の一人がずぶ濡れで前髪を顔にベッタリ張り付かせながら到着しました。
「おお!○○さん!」
「おー!良かった間に合った」
「みんなは?」
「とりあえず誰かがバスに間に合ったら、バスの前に寝転んで止めておくことになってる」
…(^^;)
続けてあと2人が到着。
「えー?先に着いてたの?」
残る一人はどうしたんだろう?
あと3分でバスが来ます。
どうやら最後の分岐でバス乗り場ではなく、駐車場の方へ下ったみたいです。みんなとは別の方から必死の形相で現れました。
「良かった間に合ったー(笑)」
ということで全員集合しました。
そしてバスに乗り込みます。

揃った5人はどうしたんだろう…
その4へ続く…(笑)
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雨の屋久島、宮之浦岳その2

2014年05月22日 | Weblog

新高塚小屋で落ち合う約束が、その先の高塚小屋に変更になった連絡を受けた僕は少々気分がブルーでした。
というのも、確実に日没を迎えてしまうからです。ちなみに、この日の日没は7時半頃でした。登山者にとっては、こんな時間まで歩くのは、はっきり言ってルール違反です。遭難、滑落の可能性も高まり、小屋に入る事すら迷惑となります。ましてや、ザックを開ける物音すら睡眠を邪魔してしまうのです。
山は日の出と共に行動開始し、日没とともにすべての作業を終了するのが当たり前のルールなのです。
手前の小屋(新高塚小屋)は、『新』とはいうものの先の高塚小屋の方が新しく比べものにならないくらいキレイなのです。ただし収容人数は3分の1でわずか20名。新しい方に向かうつもりだった仲間達は、出発直前に大人数のパーティーが先の小屋に向かったという情報を知ったのです。
そこで急遽手前の小屋(最初に決めておいた方)に留まったということでした。慌てて僕に向けて連絡したものの、電波の通じないことで有名な屋久島の山中では、僕にその連絡が届かなかったのです。
彼らは行き交う登山者に伝言を託してくれたのですが、ウエアの色などの情報が間違っておりそれが僕に伝わることはありませんでした。仲間達は僕の寝床の確保と夕食の支度までしてくれていたのに…本当に申し訳なかったです。
さて、そんなことは悔いてもどうなるものでもありません。僕は僕の安全性を重視しなければならず、彼らは彼らでそこに留まることが最善の策だったと思います。
高塚小屋に着いたのが20時少し前。雨が降る中、有り得ない時間にたどり着いた僕はむろん小屋の内部に仲間達がいると信じて疑わなかった訳です。もちろん、小屋の扉を開けることすら出来るわけもなく、テントを張れる場所を探しました。どこもかしこも泥沼のようになったテントスペース…。かなり迷った結果、板が張られた特等席(もちろん先客で占領されています)の一部に潜り込むことにしました。テント内浸水と撤収の難度を考えるとここにするしか方法がないかな…。
周りの方々はすでに明かりを落とし、眠りに入ろうとしています。
どうしてもテントを組む時の音は消す事が出来ず、さらに濡れた身体をなんとかするためにはビニール袋などの音も発してしまいました。コンビニ袋一枚広げるのに2分ぐらいかけながら、ゆっくりゆっくり寝床を作っていきます。ぐちゃぐちゃですが、なんとかカバーにくるんだシュラフをセットしました。
最後は食事。テント内でバーナーの轟音をさせる勇気もなく、食事すらあきらめようとも思いましたが、昼食を行動食(カロリーメイトとかソイジョイとかの類)だけで歩き続けてきたので、体力回復のためにもやはり食事は採っておこうと思いました。
バーナー、水、アルファ米(お湯で戻せるごはん)、フリーズドライカレーを持ってテントの外に出ます。傘をさして小屋の裏手に行き、雨の中の野外調理をしました。アルファ米の中にカレーをドライのまま押し込みお湯を注ぎます。濡れたタオル(雑巾と言えるぐらいにひどい)でくるんで、なんとかテント内に戻ります。
隣のテントのチャックの音がします。こちらを確認しているのでしょうね。本当に迷惑をかけて申し訳なかったです。
無事カレーライスを胃袋に流し込んだ僕は、びしょびしょの上着だけ着替えてあとは我慢しました。そしてそのまま眠りへと堕ちていきました。明日は隣の撤収音が目覚ましになると思って、僕自身は目覚ましをかけませんでした。
案の定、まだ暗いうちから撤収を開始してくれて、僕自身も目覚めました。相変わらず雨は降りっぱなしです。まず、外に出て小屋の内部に入り仲間の存在を確認します。
あれ…?いないぞ?
…思わぬ展開にうろたえました。
先に出発するというにはあまりにも無理のある時間だったので、おそらく手前の小屋に留まった可能性が高いのではないかな?とそこで初めて計画変更に気が付いたというわけです。
ただ、もう一つの可能性として否定出来ないのは、この小屋に来たもののスペースが全く無く、さらに下の白谷小屋まで強行したのではないか?ということ。だとすれば僕自身も先を急ぐ必要があります。
うーん…どっちだろう。
慌てたところでなんとかなるものでもないので、時間の無駄を省くように手際よく撤収します。昨晩ご迷惑をおかけした隣接のテントの方々に帽子を取って深々とお詫びを言いました。割と若い方々でお怒りの罵声は飛んで来ませんでした。ちょっと安心しました。
それでは出発します。
もう一つだけ心配なこと…白谷雲水峡までの登山道には沢を渡るところが何ヶ所かあります。強く降ったら渡れない可能性が高くなります。
万が一仲間達がそれを危惧して荒川登山口(途中で全然別の場所に分かれます)に下山してしまったら万事休すとなります。
行き交う登山者に沢の状況を聞きながら白谷へ下山して行きます。

さて、その後の僕はどうなるのでしょうか…。仲間達は今どこに…。
その3へ続く。
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雨の屋久島、宮之浦岳その1

2014年05月22日 | Weblog

5月の第3週は僕らのゴールデンウイークです。
かねてから計画していた九州屋久島宮之浦岳の縦走に出掛けました。
屋久島はやっぱり弾丸登山というより、ゆっくり登りたいという気持ちになります。その話を登山仲間にちょっと話したら、あっという間に4人集まりました。一人もいいけど、たまには気の合う仲間達と出掛けるのも楽しいものです。
まるで旅行気分で出発した屋久島。
僕以外のメンバーは1日早く現地入りし、買い物やヤクスギランドへの観光を済ませていました。
連休初日の月曜日、朝一番の鹿児島行きの飛行機に乗り、乗り継ぎをして屋久島空港に向かいます。
その後、迎えのタクシーで淀川の登山口に行き、仲間達のあとを追うことになっています。
天候はあいにくの雨。鹿児島までは雲多目ながらも陸地が見える状況でした。屋久島が近づいてくるにつれて、雲が厚くなり屋久島自体を上空から確認出来ない状態になりました。
いよいよ着陸体制に入り、厚い雲を抜けると、わずかに海面が見えてきました。機体が大きく揺れます。だいぶ降下した瞬間、エンジン音が大きくなり機首が持ち上がりました。
えっ?
そうです。着陸出来ませんでした。
その後、30分かけて島の上空で待機し、再度侵入を試みましたが屋久島空港を視認することが出来ないということで、鹿児島空港に戻ることになりました。
周りを見渡すと、一心不乱に手を合わせて拝むご婦人が目に入りました。気持ちは良く分かりますが、拝んでもだめなものはだめ。
やがて鹿児島空港が見えてきました。その間すでに1時間以上のロス。さてどうしたものか…。
着陸体制に入りましたが、なんと車輪に異常を示す信号が出たということで、再度上昇。さらに15分ほど飛行したあげく、やっと着陸できました。
鹿児島空港では、その後の対応に追われています。まず、高速船で島に渡る方法を選択する人、後続の便で再度飛行機に乗る人。ですが、あいにく次の便は満席でキャンセル待ちだというのです。
船で渡るのが確実ですが、乗り場まで1時間バスで移動し、さらに船で1時間半ほどかかります。
今日中になんとか島に入れればという気持ちで、次の便に乗る手続きを始めました。荷物も受け取らず(そんな時間はないかも)キャンセル待ちの申請をします。その後我に帰った僕は、対応して下さった職員さんに荷物を受け取っておいていただきました。おそらく、満席と言えども空きは少し作ってあるはずです。
キャンセル待ち2番で、結果搭乗出来ることになりました。機内は本当に満席。これでダメだと次はさらに厳しい状況になりますし、今日中の山での動きも大きく変わってしまいます。
飛行機が飛び立ち、やがて車輪を出して着陸体制に入った瞬間、乗客に期待感と微妙な安堵感が大きくなった感じがしました。もちろん僕もその中の一人です。厚い雲の端に島が見え、はっきりと滑走路が確認できました。
そのまま屋久島空港へと機体は吸い込まれていきました。
第一関門を越えて、一度キャンセルしたタクシーを再度予約し、そのまま約1時間かけて淀川の登山口に向かいました。車内で慌ただしく出発の準備をします。外は雨が強くなったり弱くなったりと機嫌が良くなることはありません。
11時にスタート出来ると思っていたのに、13時を大きく回ってしまいました。すれ違う登山者に「ずいぶんゆっくりだね」などと声をかけられ、さらにそれが気分を切なくさせます。
確実にタイムを計測しながら、地図にあるコースタイムがどの程度のレベルなのか判断してゆきます。思っていた通り、いくらか甘いコースタイムに設定されていました。これなら一気に山頂を経由して仲間達の待つ小屋まで陽のあるうちに到着出来そうです。
幸い九州は関東と比べてだいぶ日の入りが遅いのです。たぶん19時過ぎまではライトなしで行けるはず…。
誰もいなくなった登山道は歩きやすさこの上なく、おまけに山頂が近づくにつれて太陽が姿を見せるようになりました。その神々しさは僕にだけ見せてくれた贈り物のように感じました。
時折、携帯電波が届かないとされているにもかかわらず、彼らから行動状況が届きます。それが励みとなって、一人で登っている感覚が薄らいでいきました。
無事山頂を陥れ、雲海と傾きかけた太陽の中、僕はまさに日本最南端の百名山『宮之浦岳』に、この脚で立ちはだかったのでした。
さて、アップダウンを繰り返しながらも下り基調になると、グッとスピードが上がります。特徴のある花崗岩に今これから時期を迎えようとする『屋久島シャクナゲ』が山肌を彩り、時折現れる屋久鹿が目の前を横切ります。
高度が下がってくると、再び雨が僕を襲い始めます。もう汗だくなので別にどうでも良くなっています。
そこで仲間達からの連絡を受信しました。なんと宿泊先変更です。さらに1時間先の小屋に変更すると…。
こうなると明るいうちにはたどり着く可能性はグッと低くなります。
最初に予定していた山小屋に着いた時点での日の高さでその先に進むかどうするか決めようと思いました。
実際はかなり明るい時間にたどり着くことができました。この時、再び計画を変更した仲間達が小屋の内部に居ることも知らずに…。
しばらく水場で給水したりしていました。出発の準備が整い、念のため小屋の中に仲間達がいないか確認しようとしたところ、かなりの人数の登山客でごった返していました。この人だかりをかき分けて、薄暗くなった内部での確認作業はかなり手間取ると思いました。他人の顔にヘッドライトの明かりを浴びせる訳にもいかず、僕は日没との戦いに焦りを感じてしまったのです。
さて、ヘッドライトを装備し、先に進むことにした僕はその後どういう展開が待っていたのでしょうか…。

その2へ続く。
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連休のお知らせ

2014年05月19日 | Weblog
ティンカーベルは19日月曜日から21日水曜日まで、連休させていただきます。
僕らのゴールデンウイークです(^^)
お客様方にはご迷惑をおかけ致しますが、よろしくお願いします。
山田は3日間海に通いつめるということです。
僕は九州の屋久島登山に向かいます。後ほどその様子をお知らせしますね。だけど…天気悪いんですよね~(^^;)
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ちょっと奈良まで。( 大峰山、大台ヶ原)

2014年05月13日 | Weblog
行くべきか、行かざるべきか…それが問題だ。
気圧の谷が通過する今夜、日本を縦断するように結構な量の雨が振るらしい…。関東は回復が遅いので、関西方面にしようと考えていました。
天気予報をこまめにチェックしましたが、朝方8時以降に回復するという予報は変わりませんでした。
仕事終わりの時間がき
ても気持ちは定まらず。というのも、吹き返しの風がひどくて山頂で風速20mも吹くというのです。
狙った山は近畿最高峰の大峰山八経ヶ岳と大台ヶ原日出ヶ岳です。前々から計画していましたが、なんとも中途半端な距離で車だと600kmぐらい、飛行機でもレンタカーで相当走るのです。おまけにアクセスできる道路は冬季閉鎖。つい先月末に開通したばかりです。
日帰りするのは困難だと思っていました。が、新幹線で深夜に新大阪まで行けば24時間営業のレンタカーが借りれる事がわかりました。
電車なら予約もいらないし、仕事終わってから突然出掛けてもオーケーです。
そんなこんなで、天気の事でうろたえていると、女房からまた一言。『どんな山だかわからないけど、おっこっちゃうような細い岩尾根だったらやめて欲しいのね。でもそうじゃないなら行ってみて状況を現地で感じてさ、ダメそうだったら軽い方の山だけ登って再度また行くのもいいんじゃないの?』と。
うーん、それもそうだな。
ということで、そそくさと出発。
久しぶりの電車だー(^^)
とりあえず在来線に乗り、レンタカーの手配をと…。え?どれもこれも満車?これは考えてなかったなぁ。
慌ててオペレーターを使って一台だけの空きを確保しました。でも安いグレードは確保出来ませんでした。
まあ仕方ないですね。
ここのところ、コンパクトカーで無理やり寝ていたので、たまには脚を伸ばして寝るのもいいな。ちょっと楽しみです。
23時30分に新大阪のニッサ○レンタカーでウイングロー○を借りました。いや~新大阪は都会だなぁ。ETCカードをセットして高速道路に乗り込みます。まるで首都高ですね。分岐の嵐で気が抜けません。
高速を降りてからが長い(^^;)奈良県に入り荒れた暗い林道を登山口まで走ること合計3時間。午前2時30分に到着しました。道路の落石を車から降りてどかしたり…これも想定内でした。大雨だと落石が多発するんです。動かせなかったら万事休すでしたね。
雨ザーザー風ビュービューで、車はグワングワン揺れてます。そして僕の車がたった一台。とにかく考えても仕方ないので、そのまま寝ました。
せっかくのウイングロー○も、たった2時間で寝床から起きあがらなければなりませんでした(^^;)
夜が明けても天気は悪いですね。でも、これから回復すると分かっているので、ひとまず出発することにしました。森林限界を超える山ではないので、強風も木々でいささか弱まるはずです。問題は稜線上ですね。
なんとか山頂まで無事にたどり着きました。
今日も2山ですので、ちょっと頑張ります。結果予定の時間より1時間短縮。やったー温泉入れるぞー(^^)
次の山に移動だ。
ナビ通りに走るだけ…と思っていましたが、正しい位置を示さないどころか何故か返る方向を向いてる。
なんじゃ?これ。
だから純正ナビはイヤなんだ(すみません、僕の使い道が特殊だからです)。慌てて戻って次の山を登ってお昼食べて降りて…。んー大丈夫。温泉入る時間あるある(^^)
さー帰ろう。え?ナビが…ここどこ?
なんとか復帰して車を走らせます。
あれ?あまり温泉らしきものがないぞ?
あ、あったあった。
え?『本日の日帰り温泉は終了しました』…むう。まだ3時半だぞ。
次。
て、定休日。
次…を探していたら新大阪駅に着いちゃいました。
もういいです。
臭いまま帰りますから…。
風ビュービューだったから、そんなに汗もかいてないし…。(^^;)
さて、来週は僕らのゴールデンウイーク。いつもの月曜火曜の連休にもう1日お休みをいただいて、3連休です。お客様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
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続、四国。2日目は石鎚山。

2014年05月08日 | Weblog
レンタカーをケチって、一番安いクラスのヴィッツにしました。いつもそうなんですけど、こいつで寝るにはテクニックが必要です。
山は剣山も石鎚山(いしづちさん)もそれぞれ 日帰りですから、30リットルぐらいのザックで十分です。
でも、車中泊の装備が必要ですから、70リットルのザックに30リットルのザックを詰めて、さらに寝袋やマット、着替えなどを詰め込みパンパンです。
では、ヴィッツでの車中泊方法をレクチャー致しましょう。
年式にもよりますが、後部座席が分割出来るタイプと全部バタンと倒れるタイプがあります。つまりギャップを埋めて、斜めに寝れば良いわけです。用意したものは…寝袋、エアマット(モンべ○あたりのボコボコに膨らむやつがいいです)、さらにエアマット(これも同じものがよろしいが、激しくこだわらなくてよい)、エア枕(出来れば2個)、新聞紙、ブチルゴムの両面テープを2cmぐらいに切ったものを数枚。
まず分厚くなるエアマットを8割ぐらい空気を入れて二つ折りにする。これを足元に詰める。サイズは150ぐらいで充分。前席と後席の間にザックなど、ありったけの物を詰める。ビーチボールなども使えますね。足りない場合に枕を詰める。さらにエアマットを敷いて寝床完成。
次に寝顔を見られたくない人は、ブチルゴムの両面テープを適所に貼って、そこに新聞紙をカーテンのように貼りつける。
ブチルゴムは簡単に剥がれて、跡も残らないので重宝しますし、新聞紙は軽いので処分も簡単ですね。
これで個室の完成です(^^)
さらに出来れば、斜めに寝るので身体が少し横に傾きます。衣類などで補正すると良いでしょう。また、車自体を斜めに止められると必要ないですね。傾く方向は、足が行かない方向が下がります。つまり頭が助手席側の場合、右腰が下がります。なので左側のタイヤを持ち上げるようにするのです。でもまあやらなくてもなんとかいけます(^^;)
さて、前置き長過ぎました。
徳島から移動して愛媛に着きました。四国最高峰(西日本最高峰でもあります)の石鎚山(いしづちさん)に登ります。
行程はそれなりに長く、中腹から山頂に向かうまでにいくつかの長い鎖場をよじ登ります。鎖といってもチェーンではなく鉄の棒の両端が輪になっている形状です。
傾斜は垂直に感じられる箇所もあり、足掛かりが得られないところもあるというものです。若い人や普段から鎖場に慣れている方は何も問題ないと思いますが、よじ登る経験のない人は巻き道を行きましょう。
なにせ途中でやめても降りる事すらままならないので。
最初の鎖を越えたところでビッグザックの青年に出会いました。ドイツ人です。軽く挨拶し片言の英語(ドイツ人も英語は微妙ですね)で談笑しました。僕が先行し山頂の弥山(みせん)に到着しました。
実はこの弥山は本当の意味での石鎚山山頂ではありません。画像にある天狗岳が最高峰となります。
ここにたどり着くには細い岩尾根を越えて岩場を這い上がります。
天候が悪い時や風が強い時は危険です。ですが、慣れている人は見た目ほどではありません。三点支持でマッタリと登って下さいね。
弥山に戻ると、先ほどのドイツ人が上がって来ました。どうやらお遍路してるみたいです。今日のテント場をどうするか相談を受けました。僕も初めての山でよく分からないので、地図を開きながら高低差も加味しつつ、かつ安全なところを考えます。ちょっと戻ればテントを張れるところがあるのですが、もう鎖の通過(巻き道知らないのかな?)や雪渓を下るのが嫌だと言います。仕方がないので、地元の登山者を探して意見を聞きました。それを彼に伝えて一件落着(^^)
固く握手して別れました。最後に彼は『日本大好き』と言ってくれました。こちらこそ日本に来てくれてありがとう。
下山後の温泉は、松山市街が混むということで空港近くまで行き、市内のスーパー銭湯で済ませました。
蕎麦は空港内で鴨つけそばをいただきました。具だくさんで美味しかったです。
今回もお天気よく、恵まれた山行となりました。ではまた来週ということで(^_-)
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四国の名峰『剣山、石鎚山』

2014年05月07日 | Weblog
皆さんゴールデンウイークお疲れ様でした。いかがお過ごしでしたか?
今週は祝日振替(月曜定休日が祝祭日になると、水曜日に振り替えることがあります)で、火曜水曜が店休日となりました。
で、今週の山は四国が絶好の登山日和になるということで、頑張って行ってみました。
火曜日は徳島県の剣山(つるぎさん)に登りました。割と筑波山に似ているというか、ハイキング的な感じで登れる山でした。でも標高は四国で二番目に高い山です。
山頂は広くたおやかで、危ないところもありません。家族連れやカップルが楽しそうに登っていました。
というのも、ここには登山リフトが架かっていてそれなりの高度まで連れて行ってくれるのです。そんなところも筑波山に似ていますね。
僕は登るのを楽しむために下から登りました。
画像は剣山山頂から見た次郎笈(じろうぎゅう)です。剣山は別名太郎笈といい、兄弟的な山となっています。標高もほとんど同じぐらいです。
笹原が心地よい山でした。思ったより気温も下がらず、すでに夏山を感じさせる一日でした。久しぶりにのんびり登山しました。
さて下山後のお約束は温泉ですね(^^)
徳島県で有名な温泉といいますと、祖谷温泉(いやおんせん)ですね。ケーブルカー(といっても小さいですが)で200mくらい渓流沿いまで降りて入浴します。入浴料は1500円と高め。でも、多くの方が利用していました。
泉質はアルカリ単純硫黄泉で、ツルっとした美肌の湯です。ですが、ちょっとぬるま湯すぎて、冬は寒いかも知れません。ちょっと儲け主義入ってる感じを受けたので、星3つ半。
この祖谷温泉、とんでもないところにあります。狭い道をくねくねと走ること1時間以上。さらに走りやすい道までさらに1時間。四国って山ばかりで平らな土地が少ないのです。四国の中央部は全部こんな感じなんでしょうね。でも、みんなけっこう飛ばすんですよ(^^;)怖いです。
ちょっと広くなったなーと思ったら、いきなり車一台分の幅しかなくなってくねくね道。何度バックしたことか…。こちらはレンタカーですから、事故は御免です。昼間でもカーブの多い狭い箇所はヘッドライトを点けて、カーブミラーに映りやすいようにと思っているのに、関係なく突っ込んで来ます。カーブミラー見て下さいよー(^^;)
突っ込んで来ておいて、バックするのはなぜか僕。みんなセカセカしている感じです。
言葉も関西弁にそっくりでした。
気を取り直して蕎麦。
祖谷そばなるものが存在するので、食べてみました。
う~ん…。
あのですね。つなぎが僅からしくプツプツ切れるんです。つゆも関西風の薄い色でした。
ということで、冷たい蕎麦は出来ないんだそうです。仕方なく『あまごそば』なる温かいものを注文してみました。なんたってお店の名前が『あまご屋』ですから。 お店の人に聞いてみると川魚だそう。
食べてみると、これはヤマメやイワナと同じような類ですね。『サツキマス』というものらしいです。とても柔らかく煮てあって、甘じょっぱい味付けがとても美味しかったです。
祖谷そばはちょっと残念でしたが、あまごは美味しかったので60点。
お腹を満たしたところで、さらに車を走らせます。なんと移動距離は、ぜんぜん160kmぐらい(だったと思う)なのに4時間以上かかりました。つまりそれだけくねくね道でスピードが出せないのと、高速道路が山並の関係上限られた地域しか通せないからなんでしょうね。
さて、2日目は四国最高峰『石鎚山』に登りますよー。(続く)
コメント (4)
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