TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

関東ふれあいの道神奈川県コース 15.16.10.11.17.12 その5

2017年10月21日 | Weblog
バスに乗り込むとい意外と多くの人が乗っていました。
軽いザックを持った5~6人の方達が同じ坂尻バス停で下車しました。

もしやこの方達もふれあいの道歩くのかな?
ひとりのおじ様が声をかけてきました。
『どちらへ行かれるの?』
『んー、経ヶ岳?』
とりあえず一番手頃な答え方をしました。
『あーそう、我々も経ヶ岳。気をつけて』
『はい、ありがとうございます』

経ヶ岳に向かう半原越まではロードです。およそ5㎞ですが、登りなので1時間半かかりました。
途中、「しっぽのいえ」というワンコやネコちゃんを保護?飼育している施設があり、思いっきり吠えまくられました。
その先にもリードで繋がれた大きなワンコが何匹も待ち受けていて、相当威嚇されました。
いつまでもいつまでも吠えられました。

やがて半原越に到着しました。
ここから経ヶ岳へ向かいますが、けっこうな傾斜の木階段です。レロレロになりました。
そこを70代半ばはいってるなという男性が、大きな鈴とボリュームいっぱいのラジオを響かせて登っていました。

途中でパスしましたが、あの年代でここを登れる人はそうはいないな… と思いました。
やっとこさ山頂にたどり着いた白髪の男性に、
『いい音楽ですね、癒やされます』とラジオから流れるクラッシックを誉めました。
『では先を急ぐので』
という言葉を残して通過して行きます。

登ってきた方向をそのままかなり進むと「三増(みませ)合戦場の碑」があります。
ここがコースポイントとなりました。(画像)
ごらんの通りこの日は良い天気となりました。ただ、夕方にはまた下り坂だということです。

さて、ここからが大変なところです。
このコースは神奈川県コースで一番長く、16.2km所要時間5時間30分とパンフレットに書いてありました。
このコースを終わらせるための時間を15時50分と設定していました。
これでも所要時間としては80%ですが、それでは次のコースまで行くのは困難ですからその場合は終了とすることにします。

順調に山々をこなして清正光まで来ました。ここで清正光の地獄の階段を登るか迷いました。
ルートはこのままロードで韮尾根バス停までで終わります。
が、韮尾根バス停からは次の機会に控えるコース13と重複するので、ここはやはり清正光を通過して半原バス停を目指すことにしました。

半原バス停に到着したのはなんと13時38分でした。
「えーっ、早かったぞ!よーしいくぞ仏果山」

かなり疲労していますが、半分はやる気でいたので迷わず歩み続けます。
街中を少し歩いて横道にそれて行きます。
だんだん淋しくなっていきます。
やがて半原側からの登山口に着きました。
ここからは激しく突き上げる木階段です。つらいです。

ひとりの下山者とすれ違った以外は誰にも会いませんでした。
仏果山には以前登っていますが、その時は眺めの良い宮ヶ瀬湖側からでした。半原側からはひたすら樹林帯を登るつらいコースでした。

それもやがては終わります。
山頂に着いて一息入れて、すぐに通過していきます。
ここからはやせ尾根や鎖場の危険箇所となります。疲れているときは特に注意深く歩かなければ…。

半原越にたどり着いたのが16時07分、荷物を降ろして食料を出しながらバスの時間を確認します。
たしか… あまり本数がないんだよな。
そう思って見てみるとやはり1時間に1本でした。

半原越までの登りに1時間半かかったので、下りには1時間はみないとだめだなと考えていました。
つまりここは周回したということですね。

またあの犬たちに吠えられるんだなー。

そんなことを考えながら舗装路を下って行きます。
バスの時間は…
17時02分。
あと30分。
いや無理でしょう、でもその次は18時02分です。

バカヤロー走るしかないじゃん。
泣き笑いしながら、ザックを揺らしながら、犬たちに吠えられながら走り下って行きます。

なんか、ふれあいの道歩くようになってけっこう走るシーンが多くないですか?
基本的に走るのはあまり… 好きではないのですけど…。

16時54分到着しました。
バス停にはマダームがお一人待っていました。僕の方を妖しげなものを見るような目つきで(笑)

その後2人の中学生ぐらいの女の子が並びました。
定刻より少し遅れてバスが到着です。
一番後ろに腰掛けました。
それにはちょいと理由があります。
自分が臭いのです。
出来ればそっとシャツだけでも着替えたいと思ったから…。
でも斜め前方に女の子達が座ってしまいました。

でも、隙を見てサッと着替えました。そして持参したファブリーズで帽子やらザックやらをとりあえず消臭します。
あ~ ちょっと安心。
本厚木駅まで34駅を経て京王線に乗り換えます。

速い電車で帰ろうと思いましたが、各駅停車が座れそうだったので迷わず乗り込みました。
これで新宿まで座れること確定です。
他の急行車両は混んでました。何本も他の電車に抜かされたけど、今の僕には快適でした。
ただ一つ、風邪ひきさんが多いです。これからはマスクも装備に加えないとな…。


おしまい。

歩行距離 59.1km
累計標高差 3691m
所要時間 17時間
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース 15.16.10.11.17.12 その4

2017年10月20日 | Weblog
ぐっすり寝たようで、一度も目が覚めませんでした。

パンとコーヒーで朝食を済ませました。
電子レンジはロビーにあったので、温めるためにエレベーターに乗ると、女の子3人組と一緒になりました。
なにかのイベントに出かけるか、逆に終わって帰るのかな?

そして時刻は午前5時40分、チェックアウトし駅に向かいます。けっこう人がいます。通勤ですね、ご苦労さまです。

昨日のうちに乗り場を調べておいたので、慌てることもなくバス停に行くことが出来ました。
ほどなくバスが入ってきます。

乗り込みます。しばらく待って発車しました。
なんと乗客は僕ひとり。結局最後まで誰も乗らず終点の日向薬師に到着しました。時間も時刻表よりも早く着いてしまいました。

これって良いのですか?(笑)
つまり普段から誰も乗らない赤字路線なのでしょうね。
それでもそこで生活する人の貴重な交通手段ですから、バス会社も利益だけを求められない辛さがあるのでしょう。

そんなことを考えながら歩いていたら、スタートから道を間違えてしまいました。昨日入り口を確認してあったのに…。
それではコース11のスタートです。

コース11の一般的なコースタイムは3時間15分です。幾つかの峠を越え、小刻みにアップダウンを繰り返すこのコースには、つらい木階段や鎖場も登場しました。

7時05分のスタートでした。
次のコースに行くための接続のバスが9時09分、10時07分、11時07分とおよそ1時間間隔です。
妥当なのは10時07分ですが、歩いてみて9時09分に乗れるようだったら、コース12まで挑戦できるかもしれません。

そして8時58分に御門橋バス停までやってきました。
まさか2時間を切れるなんて…。
ところが、バス停が分からない。
近所のおばちゃんが洗濯物を干していたので聞いてみました。
うーん、説明がよく分からないけど、残り時間も少ないので行ってみますか。

ン?違うかな?
そう思って引き返すところにおばちゃんが吹っ飛んできて手招きしてます。
行き過ぎたようです。
おばちゃんありがとうございます。
おかげでバスに間に合いました。
でも、おばちゃんの教えてくれた道は裏道ですね。すぐ先の大きな通りを曲がって真っ直ぐ来れば良かったみたいです(笑)。

定刻より少し遅れてバスがやってきました。
10駅ほど離れたコース17へ向かうために乗り込みました。


その5へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県15.16.10.11.17 その3

2017年10月19日 | Weblog
コース10は前回の終点である『坪ノ内バス停』に向かって行きます。
まずロードです。

ちょうど通学の小学生たちと同じ時間らしく、懐かしの登校班でした。
僕が近づいてくると一人の男の子が班長さんの女の子に『もっと速く歩けよー』と。
すると班長の女の子は『やだよ疲れるもん』と答えました。
その男の子はこっちをチラチラ見てきます。どうやら負けたくないみたいです。
そうそう、男はそのぐらいの気持ちがあった方がいいですね。

このあたりでは登校に熊鈴を持たせています。
何もしないよりは良いと思いますが、熊は決して鈴の音で逃げるわけではないです。すべては熊の気分次第です。
どうするのが一番なのか僕にもよくわかりません。

あたりはまだ雨が降っています。
あがりそうだけど、まだ降っています。もう6時間も弱々しい傘をさして歩いています。

完全に雨があがったのは13時を過ぎたころでした。

太田道灌の墓がコースポイントになっていました。墓で写真撮るのが嫌な人もいるかもしれませんね。
僕は気にしない方ですけど。

予定では16時45分までかかるはずでしたが、14時10分に歩ききってしまいました。
次のコースも歩ける時間でしたが、移動に1時間かかるのでやめました。

明日の晴れに期待してホテルに入ることにしました。
駅前にあるビジネスホテルで素泊まりするとなると… あ、あるある。
翌日のアクセスを考えるとここしかないな。
なになに?
LINE限定割引?
ほう、じゃこれで。ポチッとな。

『こんにちは-、予約してた者です』
『お名前をお伺いいたします』
『えーと… 予約が入っておりませんが…』
『えっ?ほらLINEから予約してますよ』画面を見せる。
『あ、お客様これは伊勢崎の予約になっています。こちらは伊勢原でございます』
ガビョーン、これは参った。
1文字違いであらぬことに群馬県の伊勢崎を予約してしまうとは…。

『あーやっちゃいました。で空きはありますか?』
『あります。ただ伊勢崎の方をキャンセルしていただかないとなりません。当日のキャンセル料は100%です』
『じゃ電話してみます』
『もしもし…』

事情を話すと、どうやらこのあたりのエリアマネージャーが電話に出てくれたようです。
『それでは伊勢崎の方は私がキャンセルしておきます。ただ、伊勢原の方は今日のレートというものがあり同じ価格というわけには…』
それでも10%割引ということで伊勢原に泊まれるように、はからってくれました。

その後伊勢原のスタッフに電話を代わり指示してくれて、無事このホテルに泊まれるようになりました。
よかった~ ありがとうございます。

素泊まりなので、今夜と明日の食事を自分で用意します。
明日一日動けるだけの食料も買っておきました。

一歩も外に出ることなく、風呂に3回も入って疲れを癒やしました。
明日の予定を確認して、時間の割り振りをし、一般コースタイムではなく自分で割り出した時間設定を決めます。かなり速いペースで歩かないとならないですね。

ちなみに一般コースタイムは12時間30分となっています。
半分やる気、半分無理かなという気持です。

疲れたようで、20時には寝てしまいました。


その4へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県15.16.10.11.17 その2

2017年10月18日 | Weblog
火曜日の朝、目覚まし時計が鳴る前に目が覚めました。
2時50分でした。

着替えてコーヒーを山専ボトルに入れて、お店の駐車場に向かい車を停めます。
朝一番の常磐線は意外と多くの人が乗ります。皆さん大変ですね。

天気はやっぱり雨。
で、軽量化のため着替えを持っていかないので、はじめからボトムだけカッパ、上は防寒用として薄手のレインウエアを着て出ました。ゴアテックスだし、伸縮性あるしとても気に入ってます。
幸いなことに取手駅までは雨に当たらずに移動出来ました。

小田急線が少し遅れたおかげで、お目当てのバスに行かれてしまったのは前回お話ししましたね。
およそ30分遅れて名古木バス停に到着です。

雨が降っているので山用の傘(特別そんなものはあるとは言えないのですが、軽くて小さめの折りたたみですね)をさしてスタートします。

最初からボトムだけカッパなのは、スムーズに歩き始めたかったからです。
そのままスタート出来て楽ちんでした。

そしてこのコース何事もなくサラッと終了。

そして次のコースはそのままつながっております。なのでノンストップで行きます。
いよいよ丹沢のお膝元まで来ました。
丹沢といえば超有名な『大山』ですね。でもふれあいの道は山頂には登らせません。なんでかな?
たぶん全体のバランスなんだと思います。

画像はその大山に上がっていく一番手前の建立物だったと思いますが、違っていたらごめんなさい。
何せ寺社仏閣を巡らせるのが多くて、何がなんだか分からなくなるのですよ。

ここには二重の滝というのがあり、そこがコースポイントになっているのですが、どう二重なのかよく分かりませんでした。

あたりはまだ雨が降っています。

11時43分、日向藥師のバス停に到着してこのコースも終了です。
ここにはバスターミナルがありました。というか、折り返しするところですね。

次のコースもつながっているのでそのまま行きます。
バス停からすぐのところに明日予定しているコースの入り口がありました。それを確認しながら進んで行きます。

コース10は前回のゴール地点となっています。


その3へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県15.16.10.11.17 その1

2017年10月17日 | Weblog
5月と10月は3連休があります。
今週は木曜日までお休みとなります。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

さて、せっかくの3連休なのでお出かけします。
以前から今年の10月の3連休は『信越トレイル80kmスルーハイク』に挑戦しようと計画していました。

ところがですよ、またもや天気悪いです。
夏休みの4日間も全滅、さらに10月までもこうなるとはいったいどうなっちゃってるんでしょう。

信越トレイルの準備は万端で、テントサイトまで予約し、利用料(協力金)も振り込みました。
ところが連休が迫ってくると水曜日だけちょっと晴れそうなものの、3日目に至っては雪の予報でした。

残念ですが、来年の10月まで延期と決めました。
そのあと少し予報が変わって、行けなくもなさそうですが、やっぱりどうも怪しい…。
ここは行くなというお告げだと考えてキャンセルしました。

信越トレイル事務局の方は皆さん親切で、色々アドバイスをくれたり、丁寧に連絡を下さったりしました。
そして、協力金は次に来るときまで保留しておいてくれるとのことです。
いつか青空のもと、気持ち良く歩き切る日を楽しみにしておきたいと思います。

さて、山はダメでも僕には今夢中になって歩いている『関東ふれあいの道』がありますからね。
こんなときはふれあいの道で決まりです。

水曜日の晴れを活かすために、火曜日午前中の雨をなんとかしのぐことにしました。
予報は火曜日の午前中まで雨です。
降水量はさほどでもないし、午後からは晴れてくるということです。

午前3時起床、取手発4時35分の始発(板についてきました)で前回の続きを歩くことにします。

乗り換えは大変上手に出来ました。
ところが、小田急電鉄遅れました。
最後の最後の乗り継ぎで現地入りのバスがいません。
時計を見ると『だめだこりゃ、行っちまったあとだ』。
次のバスを待つことにしました。
25分後にやって来たバスに乗り込み、上日向バス停で降ります。
コース15の始まりです。

前回はコース9で終わったため、10から始めるのが妥当だと思いますが、ここは周回出来るコースなので15、16、10の順に回ることにしました。
次のことも考えて決めていくのがロングトレイルの難しくもあり楽しくもあるところかもしれません。

それでは明日からまた連載していきますね。

ちなみに今回は2日間の予定です。
今、伊勢原のホテルに素泊まりで入ってます。


その2へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース5~9 その4

2017年10月14日 | Weblog
さあどうする?

コース9の終点は駅にも近いし、ということは次歩く時のアクセスも容易だということです。
次に繋げたいですからね。

考える間もなくスタートします。
当たり前ですね。

ちょっとして集落を越えると、東名高速道路を越える橋が架かっていました。
そこから少しの区間、ふれあいの道として相応しくない道路を歩きます。ここは連絡区間として分類されていて、歩かなくても良い区間とされています。
わずかな区間なので歩いて繋ぎます。

心なしかスピードが落ちています。
疲れてきたんですね。

やがて権現山の山頂展望台に到着しました。
ここには意外と多くの人がいました。もう時刻は16時に迫る勢いです。
こんな時間まで人が出入りするなんて、さすが秦野市。

坂道を降りていく途中に、休憩にとても都合のよい大きなベンチがありました。
帰りのバス電車のイメージに合わせて歩こうと思ったので、休憩がてら調べることにしました。
なんだか調べがつかない(バス停の名前を間違って認識していたのです)ので、あきらめて立とうとした瞬間、ビリっと背中を激痛が走りました。

あれ?この痛み、治っている訳じゃないんだ…。
腹筋に力を込めて背筋を固定してやらないと崩れ落ちてしまいそうです。
そういえば、ほとんど座ってないなぁ。

立ち上がってしまうと全然痛くありませんでした。

そこを降りていくと、弘法山があります。弘法大師が祀られています。
少し日が陰ってきています。
その場所まで登るには結構な傾斜の道を登って行かなくてはなりません。

だいぶ体格のよいお父さんが登っていきました。
僕も後から続きます。
当然遅れ始めました。あっさりパスします。
かなり遅くなって登ってきたお父さんの呼吸の荒さが凄かったです。
独り言も凄かったです。

ここがコースポイントになっているので写真撮影します。

やがてコースは一旦国道246号に出されました。
その先は再び連絡区間となります。今度はトンネルです。(画像)
ここをくぐり抜けないとなりません。

ゴーっと車が来るたびものすごい音と排気ガスですが、今のエコカーや排ガス規制のためか昔ほど息苦しくないなと感じました。
とにかく早いとこ抜け出してしまおう…。

トンネルを抜けると突然コースは森の中へといざなわれます。
薄暗くなり始めた森の中は気分の良いものではありません。

当然足早になりますね。
そして、最後の難関として残された吾妻山。目の前がゴールなのにわざわざ登らせるコース設定がいやらしいですね。

吾妻山には熊の目撃情報を記した看板が立っています。
イヤだなぁ。
とにかくこの時間帯は危ないんだよ。ブツブツと心の中でつぶやきながら先を急ぎます。ものすごいスピードで登っていきます。
これが10時間も歩いてきた人間の登り方なのか… というほど速かったと思います。

かなりキツかったです。
山頂と言えるほどのものではなく、ここを登らせる意味がよく理解出来ないところでもありました。
たぶん心に余裕が無くなってきているのでしょうね。

下りに入ります。
小走りに降りていきます。
速い速い。

やがて目の前が薄明るくなってきました。登山道が終わりました。
そしていきなり大きな住宅地です。
本当の平野部に住んでいると、あまりのミスマッチに閉口してしまう場面ですね。

さてさて、バス停はどこかな?
目の前から歩いてくる男性に聞いてみました。
『堀ノ内のバス停はそこの国道沿いですか?』
『堀ノ内? 坪ノ内ならありますけど…』
『あ…』
『そこを左に曲がると1つバス停がありますよ』
そこで初めて検索しても出てこなかった理由が分かりました。
言われる通りに行ってみると確かにバス停がありました。
そこには『坪ノ内』とありました。

やった。
終わりました。
日没ギリギリのゴールです。

ところでバスの時間は…
えっ?
行ったばかり?
バスの時間は17時23分でした。
ゴールしたのは17時26分。タッチの差で逃しました。

しばらくの間ボーっとしていると、反対側のバス停に人が立っているのが見えました。
僕の並んでいる方は伊勢原駅行きです。
反対側は鶴巻温泉駅行きとあります。

地図を見ていたので鶴巻温泉駅の方が近いのは分かっていました。
ただし小田急です。
乗ったことないし、新宿行きですから乗り換えが不安です。

そう思っているうちにバスが流れ込んで来ました。
乗ってしまいました。

ほどなく駅に到着しました。
調べてみたところ、まさに今電車が来る時刻です。
行っちまったかな? と思っているところに電車が入ってきました。
チラッと新宿行きの文字が見えたような…。

乗ってしまいました。
混んでいましたが、身体の大きい男性と女性の間がわずかに空いていました。
お辞儀をして座らせてもらいます。
汗だくのままですが、立っていられないほどに疲労しているのでここは図々しさを出してしまいました。
臭くてごめんなさい。
本当にごめんなさい。

このあとの電車の接続を調べようと思いました。
ところが一抹の不安が…。
反対方向に進んでいないかい?
地図で見た感じだと入ってくるのは左側から。ところが電車は右側から来ました。
進んでいるのも思っている方向とは逆です。

慌てて路線図を調べます。
あっ!
合ってる、良かった~。
錯覚だな。

隣の人との隙間は肩幅程度で、微妙に両側の人と触れています。
ヤバヤバ、臭いのがうつる…。

やがて新宿。
乗り換えもスムーズでした。
日暮里で下車し、モバイルSuicaで中距離電車のグリーン席をあとワンタップで購入できるという画面を出しておきます。

ホームには中距離電車が今まさに到着したところです。
『あー、グリーン車両が見えないぐらい遠いー』
発車のメロディーが流れます。
長い車両間を移動できず、結局グリーン席の購入画面はそのまま破棄されました。
取手まで立ちっぱなし決定でした。


おしまい。

歩行距離 43.4km
所要時間 10時24分
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース5~9 その3

2017年10月13日 | Weblog
西海岸バス停を後にまずは高麗山(こまやま)に登っていきます。
この登りで背中が痛くならないか心配でしたが、何の違和感もありませんでした。

なーんだ、こんなことなら普通に山に行っとけば良かったかな… なんて思ってはいけません。痛くならなかったのは結果論で、痛くなったときエスケープしやすい関東ふれあいの道に来たのは正解だったと思います。

ところが、蚊の攻撃が凄いです。
プーンと顔の回りをうろつくのです。そのたび振り払うのですが、立ち止まったら何匹に刺し殺されるかと思うと、ひたすらスピードを維持して逃げるように登るしかありませんでした。

結局、鷹取神社のコースポイントまで持てる力を出し切って逃げ切り、ここでハッカ油スプレーを全身にふりかけ、ムヒを取り出し刺されてしまったところを掻く前に塗布しました。
しばらくの間、蚊の攻撃はなくなりました。

高麗山を過ぎたら一旦下り、再度登っていきます。
着いたところは湘南平というTVKのテレビ塔(画像)があるところです。
なんと車でアクセス出来る広い場所でした。子連れで訪れる家族もたくさんいました。

そこがコースポイントとなり、写真撮影して下山します。
再び海岸沿いにコースをもどされますが、再び海に背中を向けることになります。

東海道の松並木沿いにおいしそうなお蕎麦屋さんがありました。
車でいっぱいです。
うわー食べたいけど、時間取られたくないし身体中汗だらけだし…。
あきらめました。

ほどなくゴール地点の城山公園前バス停に到着しました。
コースタイム2時間30分のところを1時間11分で終えることが出来ました。
やはり山がらみのコースは少々甘めに時間設定されているようです。
あと、蚊の攻撃から必死に逃げたことが好タイムにつながったようです。
バスの時間が迫っていたのでちょっとだけ走りました。

途中のコンビニでお茶とおにぎりやパンを購入しましたが、バスの時間に間に合うかどうかギリギリでした。ここで買っておかないと、もうこの先お店が無いかもしれません。

バスはすぐに来ました。
5駅乗車して月京バス停で降ります。
ここがコース8のスタート地点です。

今までと違った雰囲気となり、目の前には森が広がっています。
『あそこを越えていくんだな…』
結局ここまで来てしまったなぁ。
こうなったら区切りの良いところまで歩き続けてやる。

コース8、『鷹取山・里のみち』8.9km2時間45分のコースタイムです。
けっこうアップダウンありました。
鬱蒼とした登山道はだいぶ寂しい感じで、気持ち悪ささえ伴うのですが、突然路傍休憩地に出てくると普通に車でアクセス出来るところでした。
家族連れの姿もあります。

南平橋のバス停でコース8は終了します。
コースタイム2時間45分のところ2時間03分でした。
かなり疲れて来ましたが、コース8の終点はコース9の始点でもありました。
実のところ、ここまで出来るんじゃないかな? という気持ちはありました。
次のコースタイムは9.4kmで2時間45分です。日没ギリギリですね。
さあどうする…。


その4へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース5~9 その2

2017年10月12日 | Weblog
暑い暑い。
どんどん気温が上がってきます。

サイクリングロードを裸でランニングする人の多いこと多いこと。みんな灼きたいんだなー。身体も筋肉で引き締まっています。
そしてかつての波乗りブーム世代の年齢層がたくさんいました。
すでにおじさんおばさんになっていますが、みんなまだ波乗りやってる、もしくは海に寄り添った生活してるんですね。

近くの人は自転車の脇にラック付けて、ウェットスーツのまま移動してきます。ここではこれが当たり前ですね。

今日の波はうねりも無く、乗れて楽しめる波は無いですね。
多分それでもいいんだと思います。水に浸かってパドルして、最後のショアブレイクでスープライティング…。今日も海に入った… それで満足、これこそここ湘南のスタイルです。
見ていても気持ち良いです。

コース6のスタートはコース5の終点と同じ片瀬江ノ島駅(画像)、派手な駅ですね。
江ノ島水族館の話題を地元のラジオ番組で放送しています。
そう、今日はラジオを片耳にイヤホンつけて歩いてます。せっかくですから地元のラジオ番組を聞いています。
『今日の湘南海岸はうっすらと富士山が見える程度で、その上にまだお月様が残っています』なーんて言葉と自分の視線をリンクさせながら柳島海岸目指して歩いて行きます。

2時間04分で歩き終えて、近くのバス停まで移動します。
移動しながら、やっぱりもう1コース行きたいなーと思いました。

最寄りのバス停は600m歩いて「浜見平団地」です。
そこから茅ヶ崎駅まで行き平塚駅下車、さらにもう一度バスで西海岸バス停に移動するのが普通のパターン。
もしくは、そのまま国道134号を歩き続ける方法、はたまたタクシーを呼ぶなんて技もありですね。
時間的に一番スムーズなのはタクシーでしょうね。
たぶん交通費も気になるほどではないと思います。

バス停まですぐそこというところで一台のタクシーが… あ、あ、行っちゃった。でもまあバスの時間も都合よくすぐ来そうだし。
すると、団地内に並んでいるではありませんか。なーんだ。

よーし、これで行こう。
タクシーに近寄り手を上げて合図します。すぐにドアが空いて車内に乗り込みます。
地図を見せて『花水川の手前に西海岸バス停があるのでそこまでお願いします』
『へーこれは何ですか?』
『関東ふれあいの道って言いましてね…』
タクシーの運転手さんと色々会話して、降りる手前でメーターを止めてくれました。たぶんあとメーターは上がったんじゃないかな?と思うぐらい走ったところでタクシーを降りました。
『頑張ってねー』とタクシーの運転手さんが言ってくれました。

予定してなかったコースなので、作戦を練ります。
一応そんなこともあるかと思い、イメージだけは浮かべておきました。
イメージ浮かべてるってことは半分やる気なんでしょ?自分のことは自分がよく分かっていますね。
ただ歩くだけなら背中の痛みも感じることはなく、快調だったのも気持ちを先へと進めたきっかけかもしれません。

コース7『大磯・高麗山のみち』は7.6kmコースタイム2時間30分です。
いよいよ海岸沿いから離れて山間地に向かって行きます。


その3へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース5~9 その1

2017年10月11日 | Weblog
背中が痛い…。
なんか腰の上あたりの背筋が痛いのです。

今週は天気も良いし、風も比較的穏やか。気温も高めで高い山では紅葉も良い感じ。
さらに、雪が降る直前というラストチャンスですね。

お客様に『火曜日は天気いいわよー、おめでとうございます。どこの山に行くの?』と聞かれました。
もう何年も計画倒れになっている山に行くつもりです。でも行程が長い…。

前日までにパッキングは済ませておきました。でも、やっぱり背筋が不安。
さらに翌週は3連休で、挑戦したいトレイルがあるし、あまり身体にダメージを与えたくない… などと散々心の中で言い訳を並べていました。

うだうだしていたら時間も遅くなってしました。
『そうだ、こんな時こそ関東ふれあいの道でサラっと身体をほぐすんだ』

この前残して来た湘南海岸沿いの道を2コースほど歩いて帰ってこよう~っと。
電車で寝てればいいし楽ちん楽ちん。
そう思ったらさっさとパッキングし直して寝ようっと。

3時間半ほど寝ていつも通り取手から始発に乗ります。
今回の起点は鎌倉駅です。乗り換え2回で6時40分鎌倉に到着。

そこから海に向かって1.3km歩いたところがコース5の起点となります。(画像)

『稲村ヶ崎、磯づたいのみち』と銘打たれたこのコースは、6.2km1時間45分だとパンフレットに書かれています。
7時に由比ヶ浜をスタートし、稲村ヶ崎の像のところがコースポイントとなります。

稲村ヶ崎といえば伝説のビッグウェーブですが、ここの沖には海底に岩礁があってうねりの入り方によってはものすごいチューブを巻くサーフポイントです。
めったにそういう波は立たないんですけどね。
波乗りしてた頃を思い出します。

カメラを構えて山の方を向いている数人の元気そうなおじいちゃんたちが像の前を占領していました。
『すみません、この像を後ろに1枚撮って頂けますか?』
すると他の人達はスーっとよけてくれました。
お礼を言って先に進みます。

このコースは片瀬江ノ島駅まででした。僕のコースタイムは標準よりちょっと速い1時間25分でした。
時刻は8時25分です。

次はコース5に繋がっているコース6です。
ここは10.2km2時間30分だということです。
いよいよ湘南海岸へとコマを進めました。

この日は夏さながらの気温で、地元の人は皆ビーチスタイルです。
ほとんどの人が日焼けバンバン、未だに甲羅干ししている人も多いです。

とにかく暑い。
この辺の人にとっても夏を感じるラストチャンスかもしれませんね。

あたりは波乗りビーチ、それと平行してサイクリングロードが作られています。
そこを自転車はもちろん、走る人歩く人、犬のお散歩など様々なスタイルで往来しています。
もちろん僕はいつもの恰好ですからちょいと浮き気味ですね。


その2へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース1~4 その5

2017年10月09日 | Weblog
画像は大楠山山頂からです。
歩いて来た三浦半島が霞んで見えます。

山頂でコースポイントの写真を撮って、ベンチに腰掛けました。
ここで今朝入れてきたコーヒーとシナモンシュガーのドーナツを食べました。
コーヒーは山専ボトルのキャップで何杯も何杯も飲みました。

ここでふと5コース目に行こうかという考えに火が着いてきました。
予定より2時間早いし、これは行けるはず。
そう思ったら腰が上がりました。

下山体制に入ります。
どんどん行きます。
登ってきた道と比べるとやはり歩きにくいですね。粘土質の滑りやすい登山道は踏みしめて歩くと滑るので、小走りのような感じであまり体重を残さないように下っていきます。

結局3時間30分のコースタイムを2時間で歩ききりました。
大楠山のコースタイムが2時間30分ぐらいだったのですが、そこを1時間40分で行けたのがタイム短縮になったようです。

けっこう早かったなぁと思いました。3時半にはコース4を終われる感じです。
コース5まではまたバスの乗り継ぎをしなくてはなりません。

終点に到着するところでバスが僕を待っていたかのように停車しました。
1人乗客が待っていたので扉がひらきます。僕はそれになだれ込むように乗ってしまいました。

今日はこれでおしまいだな。
急にそんな気になりました。
良く頑張った…。
次のことを考えると、鎌倉駅からスタートするのが一番スムーズなのです。

もう一つの理由としては、数少ない逗子から品川までの直通にそのバスが接続するから、その楽チンさに心が傾いてしまったのです。

ということで、今回は欲張らず当初の予定通り4コースで終了としました。

最初の予定では18時になるところを15時過ぎに終われたことで少し自信が湧きました。
次が楽しみです。


歩行距離 33.4km
所要時間 7時間

おしまい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース1~4 その4

2017年10月08日 | Weblog
コース3に入ったところで、予定より1時間早いアドバンテージを確認しました。
これで潮位の心配もなさそうです。

荒崎弁天島方面から小学生の集団とすれ違いました。
『こんにちはー』の連呼です。
まるで山にいるような感覚でした。
すれ違い困難なので、しばらく待っていましたが、らちがあかないのでこちらも隙をみて進んでいきます。
こういう状況を引率の先生はどう考えているのかな…。なんて思いました。
やはりそこは事前に話し合っておくべき事かもしれませんね。

やがて海岸線のごっつい道も終わり、ルートは陸揚げされました。
しばらくロードを歩かされ、長井漁港のところでちょうどよいベンチがあり腰掛けました。
足裏が痛くなってきたので、ここで土踏まずの高いインソールに交換しました。

ルートは富浦公園に向けて残り2㎞強です。
ということは30分程度でコース終点に着くということです。
バスの時間を見ると、残り20分ほどです。
当然走ります。

今度こそ間に合わせてみせるぞ。
ギリギリで良いので残りの距離と走るタイミングを合わせて、負担が残らないようにスピードを調節して走ります。

これを逃すとまた1時間バスが来ません。
根性で1分前にバス停に着きました。
そこからバスでおよそ10分『大楠芦名口バス停』に移動します。
歩いたとしたらおよそ50分ほどかかりそうでした。
ここがコース4のスタート地点です。

コース3のコースタイムは7.7kmで2時間15分です。そこを1時間45分で歩ききりました。
バスはけっこうな人数を乗せていました。

かなりいいペースで移動出来たのでロスタイムはほとんど無しです。
そのかわり食事はすべて歩きながらパンをかじるだけでした。
それでも今回は予定より早い行動に満足感を覚えていました。

やがてバスは『大楠芦名口バス停』に到着しました。
見覚えのあるバス停です。
それもそのはず、これから登っていく大楠山は以前鎌倉アルプス~逗子アルプスを縦走したときに登っています。
山頂の景色なんかもはっきり覚えていました。
一度歩いているので省いても問題はないと思いますが、関東ふれあいの道として歩くのであればやはりここはもう一度登っていくのが完全踏破にふさわしいと思い登ることにしました。

さて本日の予定ではラストコースになります。
距離は10.7km、所要時間は3時間30分だということです。

関東ふれあいの道としての大楠山ルートは、登りは荒れた舗装路で下りは山道を指定しています。

登山道に入ると急にひと気がなくなりました。
ここでトレッキングポールを出して推進力を高めます。
吹き出す汗が体中を濡らしていきます。

前から母娘の二人組が下山してきました。
お子さんはまだ4~5才かな?
歌を唄いながら手をつないで歩いてきます。いいですね。
親子のコミュニケーションとして山はとてもいいと思います。
残念ながら我が家の子供たちは山を卒業してしまいましたが…。

とても登りやすく、あっという間に山頂です。ここには先客が2人いらっしゃいました。
お二人ともお弁当タイムでした。


その5に続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース1~4 その3

2017年10月07日 | Weblog
目の前でバスに行かれてしまった僕、悔しさのあまり次のコースまで歩くことにしました。

連絡路のコースタイムはおよそ40分。そこを30分で歩ききり、コース2の始点「三崎港バス停」に到着です。
そのまま休む事なく行きます。

三崎港周辺にはマグロ漁船が集まるだけあって、それ系の丼を扱うお店が並んでいました。
もちろんそれには手を出さずに歩き去ります。

コース2は、わずか3.4kmです。
油壺のヨットハーバーがコースポイントになっていますが、よく分かりませんでした。
そこにいらした方に伺うと『ここのことだと思うよ』と三崎マリンを指さして教えてくれました。
もっとすごいのを想像し過ぎていたようです。

このコースはきれいにヨットが並ぶ諸磯湾が印象的でした。
あっという間にコースを歩ききり、コース3へと移動します。

コース3には「油壺バス停」から三崎口駅まで9駅乗って、そこでなんとバスの乗り換えです。
油壺マリンパークが近いのに油壺バス停のある割と広い駐車場は静まり返っていました。

時刻通りバスがやってきました。
僕ひとりだけです。
さみしいローカル路線なのかな?って思ったら、次の停留所からどんどん乗ってきました。
2駅乗って「矢作入口バス停」で降ります。
心配なので一番前に並んでいた恰好いいお爺さんに聞いてみました。
『お伺いしますが、矢作入口には行きますか?』
するとニッコリ笑って
『行きますよ。たしか2つめか3つめですよ』
『そうですか、ありがとうございます』
隣のおばちゃんもウンウンうなずいてくれました。

バスに乗ってから念のためもう一度運転手さんに聞きました。
『行きますよ』とにっこり。
それを聞いたお爺さんは、
『大丈夫、大丈夫』
と何度も僕に言います。
隣にいたおばちゃんも、
『ここに座りなさい』とやたら世話を焼こうとしてきます。この辺の人はいい人が多いですね。

乗り換えも上手くいき、コース3のスタート地点に立ったのは11時11分でした。
この調子で行けば「佃嵐崎」から「荒崎の弁天島」あたりの海岸線伝いの道も問題なく通過出来そうです。


その4へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道神奈川県コース1~4 その2

2017年10月06日 | Weblog
取手駅4時35分の始発に乗り、日暮里で乗り換え品川まで行きます。
品川から京急の特急で三浦海岸に着きました。

品川駅では京急に乗る人たちで溢れています。一人だけ遊びの恰好で申し訳なさを感じます。

京急は行き先によって並ぶところが違いますし、地名もまったくピンとこないので駅員さんに尋ねます。
失敗しないためには恥ずかしがっていてはいけません。

やがて電車がホームに吸い込まれて来ました。
座れました。

三浦海岸駅で降り、そこからさらにバスで12駅、7時半に松輪バス停留所に到着です。
風が強く、薄いレインジャケットを羽織りました。

ここが神奈川県コースの起点となります。

最初はのどかな海沿いの民家や畑を見ながら海岸線へ向かって歩いて行きます。
地図によると、距離は10.3kmでコースタイムはおよそ3時間だということです。
ちょっと余裕をもったコースタイムかな?と思ったのですが、海沿いの砂浜や岩稜地帯(画像のような)を歩くところもあるのでこうなるのでしょうね。

さて、コースはいよいよ海沿いに突入です。
確かに満潮時は歩けるところが狭いです。
今日は大潮でこれからの時間帯は引きの時間となります。問題はコース3にも海沿いの岩稜地帯があるということです。
つまりその頃は上げ始めの時間に入ります。予定の遅れはこの計画の失敗となります。

コース1の終点は宮川町バス停留所。
自分でも驚くほどスムーズに歩いて来れました。
バス停留所まであとわずかです。
『もしかして、その1時間前のバスに乗れるかな?』
そんな気がしながら歩いて来たけど、だんだん現実味が増してきました。

ちょこちょこ走ります。
先は長いので負担にならないように走ります。
残りの距離が分かれば、だいたいの所要時間が割り出せるのが平地のウォーキングの分かりやすいところですね。速い人とゆっくりな人の差がそんなに付かないのがいい。

『うわー微妙』
間に合いそうで間に合わなそう。
ちょっとでもバスが遅れてくれれば乗れそうな感じです。
走ります。頑張って走ります。

なななんと、最後のバス停までの道は激坂でした。
目の前の高いところをバスが…。

降りる人がいれば間に合いそう。
おじいちゃんとかおばあちゃんがノソノソ乗っていてくれれば間に合いそう。
そんな距離まで詰めています。

ところが…。
バスは無常にもスピードを落とすこと無く走りぬけていきました。

1時間後のバスに乗るか、そのままバスを追いかけるように歩いて次のコース2へ移動するか…。

次のバスまでは1時間待ち。移動時間を含めると1時間15分です。
歩けば40分。
ま、考えるまでもないですね。
『歩いて行くか…』

しょっぱなからこの出だしはちょっと。と考えてはいけません。
歩いても予定より35分のアドバンテージです。
ロングウォーキングには、自分とのこんな駆け引きも楽しかったりします。

コースタイム3時間のところを1時間50分で踏破しました。走ったからですかね。


その3へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東ふれあいの道 神奈川県コース1~4 その1

2017年10月04日 | Weblog
今週は連休でした。
日本百名山100座目の剱岳はラストチャンスにも恵まれず、今年の登頂を見送りました。

何度も言うようですが、一番良いときに登りたいです。特にここだけはなおさらです。

さて、ここのところ厳しい登りばかりだったので、なんとなく一息つきたくなりました。

志向を変えてライトなロングハイキングにしようと考えました。
女房と一緒にやっている『関東ふれあいの道 茨城県コース』が、なかなか楽しいので、他県もやってみようとふと思いました。

とりあえず端っこから行こうと思って、神奈川県コースのパンフレットを取り寄せてみました。
神奈川県コースのパンフレットは返信用切手だけ同封すれば無料です。

ちなみに神奈川県コースは17コース、総延長197kmとなっています。
スタートラインへのアクセスや連絡路のウォークを合わせると200kmは軽く越えてきますね。
そして一都六県全ての総延長は、なんと1799kmです。

一通り目を通していると、海沿いの道がなかなか面白そうで興味沸きました。
鬼の洗濯板のさらに地獄的な海岸線がすごい。そして満潮時や高潮の時は通れないっていう微妙な緊張感がこれまたいい。
さらーに、海沿いの岩壁に鎖場があるとな。こりゃ行くしかないでしょ。

連休初日は天気が安定しないので、気になっていた母親の面会に行きました。もっと行ってあげないといけないのですが、なかなか時間が作れないのです。
会いにいくと、やっぱり嬉しそうな顔をします。手を握ってきます。ギューッと握ってきます。
僕もギューッとやってやります。

それでは関東ふれあいの道神奈川県コースの記録を書きとめていきます。

まず起床は3時。
今回は電車です。
お湯沸かして山専ボトルに熱々のコーヒーを入れます。
山専ボトルは歩き終えてもまだ熱さをキープしていました。コーヒー好きはこれを持って、ちょこちょこ飲むのが絶対いいです。
いちいちバーナーかけてコーヒー入れるのは面倒くさいから、つい我慢してしまいますもんね。

ふれあいの道の地図は細かいところまで認識できないので、国土地理院の地図かGPSにログを落としていかないとけっこう厳しいです。
今はこのGPSログを公開しているサイトなんかもあり、それを吸い取るなんて業も出来たりします。本当に便利な世の中ですね。
ただ、道間違いしたログを吸い取ると自分も間違いますので、ちゃんと確認していかないとビックリ仰天してしまいますよ。

まず、お店の駐車場に車で乗り付け、取手駅からの始発電車に乗ります。
4時35分はかなり昔から変わっていませんね。
そして、けっこうな人数が乗り込んで来ます。遊びの恰好だと気が引けます。

朝一はストーンと行ける電車が無いのは仕方ないですね。
問題は乗り換えです。
今日はうまく出来るかなぁ…。

では明日からまた少しずつお話を続けていきますね。


その2へ続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする