先週は雨風強く、今期初めてスキーを断念しました。
ゆっくり過ごせば身体も楽になるかと思いきや、まったくそんな事はなく、何も変化は感じませんでした。
しゃ〜ない。
今週は連休を利用して遠征してみるか。
ということで、山形(岩手の間違いでした)の夏油高原(げとうこうげん)に来てみました。
前々から一度は来てみたかったスキー場です。
走行距離は480km超え。
所要時間は6時間。
覚悟がないと来れないところですが、オフシーズンのトレイルでもこのぐらいは走るので、まあ慣れもあります。
眠くなることもなく、トイレも一回だけで休憩はなし。
就寝は3時。
7時起床、8時で駐車場はこの状態。
もしや定休日?まさか。
駐車場が間違っているとか?
センターハウスに入ってみると、リフト券売り場がありました。
なので、ここで良いと思うんですけど⋯。
8時15分になり、カウンターがオープンしました。
誰もいません。
恐る恐る『あのぉ〜 スキー場はこちらでよろしいんですよね? 駐車場もこの脇に停めて良かったのでしょうか』
『ええ、大丈夫です』
カウンターのお姉さんが答えてくれました。
ここのリフト券は、ICカード式です。
持っていればゲートが開くという方式です。
そして、前売りでリフト券を買うと数百円安くなるのですが、前日までに購入しないとだめなので、それをサボっていた僕は買いそびれました。普通に買うしかないな。
『さて、何時からリフトが動くのかな?』と調べていると、なんと!
「雪マジ19」これは19歳は無料という制度があり、かなり前から継続的に若者をスキー場に誘い込む作戦をやってますが、夏油高原スキー場では「雪オジ」っていうのがありました。
なになに? え?
なんと61歳は無料!
えっ!えええーっ!
そんな事って!いいのか???
嬉しいじゃないか!
この時ほど61歳で良かったと思ったことはありません。
カウンターで『あの〜、61歳なんですけど』と言うと『はい、それではICカードの保証金500円です』と。
思わず『こんな事って聞いたことないんですけど』と半信半疑で問いかけると『夏油独自でやってるんです』と。
凄いじゃないか!
夏油高原スキー場最高!
(今日は【!】マーク多いぞー)
天候は曇り。気温高め。雪、シャバ雪。時折、硫安にてカリカリになったりする。
こんな状況です。
アクセス道路に雪は無く、もうすぐスキー場だというのに道路脇にもない。
残り2kmを切ったところで、ほんの少し残雪が現れました。
駐車場は下らか巨大な敷地が2~3ヶ所あり、入ってみても一台も車中泊の車がない。
こんなに有名なスキー場では有り得ることじゃないはずです。
上へ上へと進むと、なんだかドーム状の建物が現れました。
真っ暗なので、よく分かりませんが、3台ほど車が停まっていました。何者なのか分かりませんが、とりあえずここで寝ることにしました。
朝になったら大量の車があるんだろうなと思っていましたが、起きて外を見ても『あれ?』。
駐車場の端に行き、下の駐車場を見ると少し車がある。でも、誰も準備していないじゃないか。
これはカウンターで聞いてみるしかない⋯ ということでした。そこで「雪オジ」の話につながると言うわけです。
動いているリフトは2本、そのうちのひとつはゴンドラリフトです。
8時30分から緩斜面のリフトが動き始めました。
お客さんはゼロ。
乗っていいのか?
『おはようございまーす』と言ってリフトに乗る。普通にスタート。
いいんだよな?
そして9時、ゴンドラが動くとぽつぽつとお客さんが来ました。
なんというのどかなスキー場なんだ。こんなの初めて。
ゴンドラ沿いにはコブの連射。
ここはピッチが異なるコブが丁寧に造られることで有名なところです。
でも、さすがにこの時期ではそれも少々怪しくなっています。
土は出ているし、掘れてる。行けるかなぁ。
そして雪が途切れていました。
朝のうちは誰も滑りません。
そのうちぽつりぽつりと人が入り始めました。
板を外して歩いて下るのを見て『いやーちょっとな』と思いましたが、そのうち僕もそれに混じっていました。
ゴンドラに乗るのに板を外し、斜面を降りてはまた外し、土の上を転ばないように歩いて降りてはまた板を履く。
それを何回も何回もやる。
さすがに痺れました。
斜面脇では「ふきのとう」を採る人あり。
春のスキー場ではよく見る光景です。
僕は比較的広めの4.5mピッチを滑りました。
3.3とか3.2とかもありましたが無理でした。
テレマークだしいいよな⋯と自分に言い聞かせて楽しむことを優先しました。
春のコブはスピードも抑えられ、楽に滑ることが出来ます。色んなラインを試したり、コブに当たる感覚を研究したりしていました。
ワンメイクに高じる人たち。
昔だったら混ぜてもらったと思うけど、今はもうやらない。
だって記憶だけで、全然出来なくなってるんだもん。怪我はもうイヤ。
上からアルペンのおじさんが来ました。
疲れてたまらん⋯ というと少々話が弾みました。
480km走って茨城の県南から来たというと驚いていました。もう少し早く来れば凄く良かったのにねと言われました。
でもまあ、これはこれで楽しめましたから。
そのおじさん『俺も来年タダになるんだ』と。え?なんで?
『来年61だからさ』と。
結構年上かと思っていました。
疲労感がMAXに達し、少し休憩しました。
するとコブで先を譲ってくれたご夫婦に会いました。
『あ、さっきのテレマークの上手い人』
えっ? 上手い人?
鼻が、鼻が伸びていくじゃないかー。
『教わったの?』と言われましたが、教わっただけではダメだなとも思いました。
とにかく、行き先を示してもらってあとはただひたすらにそれを意識しながらやるだけやる、これに尽きるかなと思います。
阿久津先生、僕頑張ってます。
あと、そのご夫婦も多分僕のこと年下だと思ってる話しっぷりでした。
おそらく僕の方が上。まあいいか。
3時30分、ラストゴンドラ。
ついに引きました、オークリーの車体。
ほんの少ししかないので最後に乗れて嬉しかったかな。
風呂。
ICカードを温泉の受付に出すと200円払うだけで利用出来ます。
なんとそこにワックス台がありました。
凄いなここ。
洗濯機や乾燥機もあるんだよ。
気に入った。
また来たいけど、遠いので覚悟が⋯ ねぇ。
駐車場からすぐアクセスできるスキー場が僕の好みです。
ここはそれ。
いつかきっとまた来ると思います。
ではまた明日。