TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

緑が沁みた日留賀岳 その1

2017年05月31日 | Weblog
何年も何年も計画倒れしている山の一つ日留賀岳(ひるがたけ)。
丹沢の最高峰『蛭ヶ岳』と同じ読みなので、ちょっと影が薄いかもしれませんね。

でも、男鹿山塊の名峰であることは間違いないと思います。
場所は那須塩原。僕がいつもスキーで通る道からちょいと入ったところが登山口です。

スキーに来るたび日留賀岳のことはいつも頭から離れませんでした。
登山計画書を書いたにもかかわらず、登らなかったのが4回。なぜかここは熊の意識が強くて仕方がなかったのが一番の理由かもしれません。

どこの山だって熊に遭うときは遭う。遭わないときは遭わない。
それはよーく分かっています。
過去3回熊に遭遇していますが、やはり去年のにらみ合いの場面が忘れられないので、なおさらかもしれません。
あの時は、ただただラッキーだっただけなんです、きっと。

つい先日もタケノコ取りの方が熊に襲われて亡くなりましたね。
僕だってもしかしたら同じ運命をたどっていたかもしれないのに…。
ただ、タケノコは熊も食べる(主食っていう話も)ので自分のものを取られた気分になったのかもしれないですね。

そんな事を多少なりとも意識して、今回の日留賀岳登山を決めました。
そのため、熊の行動時間といわれている早朝夕方は避けました。

今朝のスタートは6時。
僕としては少し遅めです。
一番に入山するのが好きだけど、今日は先行者を期待しています。
シャクナゲの時期だし、いくらマイナーな山でも登山者いるでしょ。

さて、登山口の小山さん宅(ここはですねぇ、小山さんの好意で駐車場も開放してくれて、入山者名簿もそなえつけてあるのですよ)をスタートしてみると、なぜか爽やかな気分です。
天気も時期も良いからかな?
まったく獣の匂いもしてきません。
でもね、それは自分勝手な解釈なのですよ。
奴は突然現れるのです。

登っていくとあまりにも美しい新緑が目に心に沁みてきました。
『あぁ… 来て良かった』
人のイメージなんてそんなものですね。
僕の頭から熊のことは薄らいでいきました。今日は良い日になりそうだ。

登山道の状況から、先行者ありと見ました。
一番の決め手は蜘蛛の巣にかかる数が圧倒的に少ないということです。
僕はいつも蜘蛛の巣払いを買って出ているようなものですから。

登り4時間、下り3時間が平均的なコースタイムです。つまり休憩食事なしで7時間ということです。
今日は新しいロングトレイル用に買った登山靴を履いて具合を確かめたいと思います。


続く
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袈裟丸山にアカヤシオ咲く

2017年05月24日 | Weblog
大阪ダイヤモンドトレイルで体力を使いきってしまい、今週の休みは休もうかと思いましたが、やっぱり行きました。

天気もいいし、シャクナゲやアカヤシオなどのツツジ科の花が咲く時期ですからね。
僕は大きい花はあまり好きじゃないのですが、やっぱりたくさん咲くととても綺麗ですね。

出発が遅くなったのですが、そんなに大変な山でもないのでゆっくり起きるからいいや。
と思っていましたが、あらかじめ入力しておいたナビゲーションの位置情報に対してのルートがなんと崩落により通行止めでした。

登山地図を見て悩んでいると、一般的にアクセスする林道と違うじゃないですか。
しきりなおしてたどり着いたのが5時半でした。やっちゃったな~。
とりあえず2時間タイマー入れて寝ましたが、1時間半で起きました。ここで起きないと今日という日をフイにするなと思って外に出てみると、けっこうな車の数です。来たときは僕の車一台だけだったのに。

あらら、人気の山なのね。
今日は一人でゆっくり過ごすのはたぶん無理だな…。

登って行くと登りやすい山ですね。
これは人気が出るわけだ。
花はちょっとまだ早いようですが、それでも皆さん楽しんでいるようですね。年配の方達が大声で騒いでいるのを見ると、楽しいことに対しては大人も子供も一緒なんだなと思いました。

山頂に着くと一人でした。
のんびりお昼ご飯にしようかなと思いましたが、虫がすごくてやめて少し降りたところで食べようと思いました。
そこでその先(袈裟丸山山塊の最高峰があり、一応通行止め)から戻って来た方に声かけられました。

脇に腰掛けられ、延々と1時間お話させていただきました。
高校生の時の部活の先輩によく似たお顔と雰囲気だったので、親近感がわきました。
結局そこで虫にまみれながらお昼ご飯になりました。

登山口で僕の前に登り始めていた女性(途中で抜いています)が到着です。
やはりこの先に行きたかったようですが、空の具合(発雷しそう)に不安を感じたのが下山することにしたようです。

僕は始めからこの山はここまでと決めていたので行きませんでした。
崩落により通行止めとしていますが、まあ行けますよ。でも大勢の方が、かわるがわるそこを通過したら山が崩れていってしまいそうで…。
危ないからではなく、山を大切にしている人達が『行かないで』と訴えかけているとすれば、僕はここまででいいかな、という考えです。

山頂で虫まみれの食事をしたあと、下山しました。
あまり寝ていなかったので山のグレード以上にちょっと疲れました。

帰り道にある温泉で身を清めることにしました。

わたらせ渓谷鐵道の水沼駅に温泉センターがあります。
『すっぴん美人の湯』JAF割引ありでした。施設は少し古めでしたが、気持ちよく入らせていただきました。

食堂に移って蕎麦をたべました。お味は普通でした。

帰り道、眠くならないか心配です。
ゆっくり帰りますねー。
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京都一周トレイル認定証

2017年05月23日 | Weblog
先月、悶絶の85.2kmを歩ききって踏破した『京都一周トレイル』の認定証が届きました。

記念Tシャツ(ちゃんと速乾性素材ですよ、素晴らしい)と木の認定証でした。
京都らしい粋な感じで、とても嬉しいです。
京都一周トレイルは本コースに加えて『京北コース』がさらに独立して整備されています。
これを全て歩くことで、完全踏破となるわけです。

僕は本コースだけでいいと思っていましたが、京北コースも歩いて完全踏破したいと思い始めています。
京都をもうちょっと勉強して、そのうちまた行くかもしれませんね。

来月は都合があえば『美ヶ原ロングトレイル』に挑戦してみたいと考えています。
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勤続25年食事会

2017年05月22日 | Weblog
この5月で、山田が勤続25年を迎えました。

本当にいろいろ助けられ、ここまでよく頑張ってくれました。

自分の仕事と人生をこれからも楽しみながら過ごしていって欲しいと思います。

僕らはお酒飲めないので、沖縄料理とカラオケで軽くご苦労様会やりました。

これからもティンカーベルの山田をよろしくお願いします。
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ダイヤモンドトレイル(大阪) その5 ツェルト泊~ゴール

2017年05月21日 | Weblog
やっとのことでたどり着いたキャンプ場は人の気配など全く無く、全ての施設が閉じていました。
もちろん温泉も無し。

さてどうしよう…
悩んだ末、キャンプ場の一角をお借りすることに決めました。
なんか、空き家に入って一夜を過ごすような気分で立ち去るまでハラハラしました。でも自分にとってはビバークと言えるほど体力を消耗してしまっていて、これ以上の行動は打ち切るしかなかったのです。

本来ならばきちんと予約を取り、それに合わせて行動するべきですね。
ひとつ反省点。また良い経験をしました。
ただ、ここで調理して食べたキムチラーメンは格別の美味しさでした。

翌朝は2時過ぎに目が覚めました。
そのまま起きて人目を避けるように立ち去ることにしました。

また稜線まで1時間かけて登り返します。
当然身体は昨日の疲れを引きずっているので、ゆっくりとね。
稜線に出る頃は明るくなり始める頃だな…。

誰もいない稜線を進むとやがて岩湧山の山頂に出ました。
ここは素晴らしい展望です。
ちょうど朝日が登る頃でした。
最高な気分です。すがすがしい。
背中は和歌山、正面は大阪。都会と自然が交わる感じがすごくいいです。
しばらく脚を止め、写真を撮ったりしていました。

さらにいくつかの山を越え峠を越えて行きます。

ダイヤモンドトレイル最後の山『槇尾山』を越えるとゴールは目前です。
施福寺の長い長い参道を下ると、最後のアクセスポイント『満願寺』に到着です。
午前9時ゴールしました。

バス停で時間を確認して、近くのトイレで着替えを済ませます。
おもむろにズボンを下ろしてサポートタイツを脱いでいると、おじさんが入って来て目を丸くされてしまいました。
そりゃあそうですよね。変質者がズボン脱いでいるように見えたかもしれません。

髪の毛が汗で気持ち悪いぐらいに濡れていたので、トイレの手洗い用の蛇口で頭を清めました。
シャンプーは持っていないし、持っていてもさすがにそれはね。
だけど、流すだけでもかなりさっぱりしました。

近くの商店の方がトイレ掃除を始めました。挨拶されました。
どんなふうに僕は見えたのでしょう…。
その商店に入ってドリンクを1本飲みました。
お店のお父さんが話しかけてきます。
『どこから来たの?』
『ダイトレで二上山から』
『えーっ、何日かけて?』
そんな話を少ししていると、
『茨城県から来たのかー、それは遠いところからどうも。俺の友達に茨城出身のヤツがいて、“だっぺー”とかいうんだよね』と笑っていました。

疲れているので話もそこそこにバス停に移動しました。
そこにお爺さん登場。
『コミュニティバスはここからですよね』
『そうそう、どこまで行くの?』
『茨城から来たので新大阪まで出て新幹線で帰ります』
帰り方なんかをいろいろ教えてくれましたが、一番簡単な方法で帰ると伝えました。

やがて小型バスが入って来ました。
お客さんは僕とお爺さんだけです。
お爺さんは運転手さんと会話をはずませていたので、常連さんなのでしょうね。

サーっと坂を降りながらバス停に着きました。扉が開いて時間調整かな? と思ったら終点らしいです。
次の乗り換えのバスが来るまで乗ったまま待つのだそうです。

やがてバスが来るのが見えたので、すぐ脇の乗り換えるバス停に移動しました。
お爺さんも一緒です。
ところが『これじゃないんだよ』と言いました。
なんと同じ時間に別の行き先のバスが着くんだそうです。
お爺さんがいなかったら僕は迷わずこのバスに乗りましたね。
お爺さんがいてくれてよかったです。

さて、その次に来たバスにお爺さんと2人で乗り込みました。
お爺さんはバスの前の方に陣取りました。僕もとりあえずその横に腰かけました。

軽い会話をしながらもバスはお爺さんの目的地に着きました。
『それじゃ気をつけて。ありがとう』と言われ、そこでサヨナラしました。

僕はさらにその先まで行きますが、何気なく自分の降りる場所までの料金を調べておきました。

その先は意識を失ってしまい、ふと気付くとバスは止まっていました。
料金表を見ると、自分の払うべき料金が表示されています。
『あ、ここどこですか?』
思わず運転手さんに聞きました。

いつもなら荷物があるので一番後ろに座るのですが、お爺さんと一緒に乗ったので、位置的に運転手さんに声をかけやすかったし、料金にも気づけたのです。

あぶねー、寝過ごすところでした。
お爺さん、本当は神様だったのかもしれませんね。
お爺さん本当にありがとうございます。

その後、大阪駅でしらす丼定食を食べ、551の豚饅をお土産に買い、ついでにちまきを2つ買って新幹線内で食べました。
お腹はそれでも治まらず、さらにアイスクリームを食べました。
家に帰ってもさらに食欲は猛然と襲いかかります。

体重計に乗ってみると、なんと3kg近く痩せていました。
ちゃんとそのあと身体が欲して、足りないエネルギー(不足している栄養素を含んだ食品が食べたくなる)を飢えた獣のように食べ狂うのでした。

もちろん次の日には体重は元通りになりました(笑)

今回も無事に帰って参りました。
最後まで読んで下さってありがとうございます(^^)


歩行距離 62.1km
歩行時間 23時間(休憩含、睡眠除)
累積標高差 4193m
127000歩


おしまい。
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ダイヤモンドトレイル(大阪) その4 人気の山

2017年05月20日 | Weblog
やがて日が昇りはじめ、周囲に色が戻ってきました。
またもや夜通し歩き続けることになりました。
今回は京都一周トレイルのようにならないように、テントで寝ることを前提としています。

あるときお客様に聞かれました。
『何を考えながら歩いているの?』
えーっ、それはどうかなぁ。
『だって暇でしょ?独りだと話も出来ないし…』
まぁそうですよね。
というわけで、今回は自分が何を考えながら歩いているのか意識してみました。

実際にはいつもの道を散歩するように歩いている訳ではなく、五感を集中させているようです。
考えていることは、仕事のことでも家庭のことでも、普段日常のことでもなく、今この状況をどう捉えて行くかに尽きると思いました。

所要時間、予定通りに進んでいるか、道を間違っていないか、補給ポイントや水場の確認、体調の変化、獣の息づかいや危険箇所の通過など登山中のあらゆる部分に気を配っているようです。

つまり、他のことはほとんど考えていないみたいです。
ラジオを持っていくこともありますが、それはテント内で寝るまでの間の情報収集や軽い番組を聞くこともあるかな?程度です。

だいたい落ち着くのは、明日の起床時間をセットして寝袋に入り込み頭のドローコードを引いた時に『ふぅー』っと大きく息を吐く時ですね。

『人は何故山に登るのか』という問いかけに『そこに山があるから』というセリフがあったのを知る方は多いと思います。
さて、僕の場合はどうなんだろう。
今回はその辺についても考えてみました。

お酒が呑める人は、仕事が終わって一息つく時にあらゆるストレスを和らげる意味で酔いに任せることがありますか?
気持ちがフワフワして楽になったりしますか?

まぁそうでないお酒もあるでしょうが、だいたいは『あー呑みたいな~』的な解放感じゃないのかな?って。

僕はお酒が呑めないのでその辺は分からないのですが、登山という行為が自分の中では唯一、他のことはほとんど考えなくていい時間となってるようです。
日常から離れて解放的な気分になる。つまり『登ることで酔っぱらう』のです。

帰ったらまた色々考えることもありますが、スッキリします。山中という呑み屋で酔うという行為が登山になっているようです。
1週間ぐらいたつとまた呑みに行きたくなる… つまりまた山に登りたくなるっていう感覚がぴったりな表現のような気がします。

連休で山に行ける時は『深酒して良い日』ですね。酒の質も色々、酔い方も色々って訳です。
ん? 変ですか?

さて話は戻ります。
せっかく登った山ですが一度完全に下界へ降ります。
アクセスポイント通過のためです。
それと食糧補給、水分補給、さらには肉体にエナジーチャージするためです。

そしてまた標高差900mを登って行きます。激しい息づかいや流れる汗、腰や肩に食い込む荷物が自分をおかしくしそうです。

金剛山が見えて来ました。
すごい形です。
今回は金剛山山頂へは行きませんでした。僕の目的はあくまでもダイヤモンドトレイルです。成功させるために欲張ってはいけません。
ここで予定より遅れてしまいました。

稜線に出て初めて山に人がいました。やはり金剛山は人気の山なのですね。活気づく感じが今まで歩いてきた山域とはまるで別のようです。
でも、そこから先はまた人がまばらになり寂しくなっていきます。
ここから先に歩みを進める人は何処まで行くのでしょう。

大阪弁はどうも慣れないのですが、ひとりひとりお話すると、とても優しくて楽しいです。
大阪の人が好きになりました。

一人でベンチに腰かけておにぎりをほおばっている奥さんがいました。

おにぎりを食べているのを見られて気まずそうな笑顔をしました。なのであまり気にされないように会釈だけして行き過ぎました。
すると追いかけるように『どこまで行きはるん?』と声をかけられました。
(あぁ~来ちゃったよぉ、捕まらないようにサクッと簡潔に話そう)
『最後まで行きます』
『あー 紀見峠まででしょ?一度だけ行ったけど5時間はかかるわね。遠いわよー』
(えーと… 紀見峠じゃないなぁ。もっと先だよな)
実際にはその3倍ありますねん。
『頑張ります。』と言って手を振ったら、嬉しそうに手を振り返してくれました。

その先のベンチでルート変更の作戦会議を一人でしていると、先ほどの奥さんが追いついて来ました。
『ウサギとカメみたいやね』
僕がウサギですか?(笑)

今日はトレイルに集中したいので、追いつかないように時間をあけました。
普段だったら構わないのですが、今日はすでに12時間以上歩いて疲労してますし、時間の遅れによるルート変更をしますから、この行程に集中したいので独りになりたいのです。

ついに予定の時間からどうにもならないほど遅れ始めました。日が暮れる前にキャンプ場にたどり着きたいです。
でも、予約しないとダメなのかな?
だとしたらアウトかも。
その場合もう動ける気力を失ってしまうな。

キャンプ場には温泉もあるし、楽しみだな。営業時間って何時までなんだろう。
まずテント張ってからにしよう。
なんて考えながら40分ほど標高を下げます。ここにはアクセスポイントもあるのでちょうどいいな。

なんとか明るいうちにたどり着きました。よかった~。

ところが…。


続く。
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ダイヤモンドトレイル(大阪) その3 深夜の階段地獄

2017年05月19日 | Weblog
電車の乗り換え地獄から解放され、やっとスタートラインに立てました。
新幹線を予定通りに乗らなかったところから歯車が狂いはじめ、地下鉄に乗ろうと思っていたら、ICカードを持ってくるのを忘れてきたのに気が付きました。そのかわりにTポイントカードが入っていました。

まったく分からない地名の羅列に見たことの無い券売機。隣の人に尋ねたり、車掌さんに行き先を確認したり、急行券がうまく買えずにそのまま車内で買うことになったりしました。
でもその都度みなさん優しかったです。ありがとうございます。

さっ、それではお話の続きいきますね。

『かみのたいし~』ローカルな電車がローカルな駅に着きました。
大阪ってとても小さいみたいです。ちょっと移動したらこんなふうになるんですね。

その駅に降り立った人間は僕一人だけでした。
あれれ?どっちに行ったらいいんだ?
そこに駅員さん発見。『すみませーん、二上山の方に行くにはどちらから出れば良いのでしょうか』
すると『今からですか!』
でも丁寧に教えてくれました。

駅を出たらアクセスポイントまでタクシーを使い、そこをスタートラインにしようと思っていました。
なんせ行程が長いのでここは割愛しないと計画通りに歩くことはできないと考えたからです。
ところが、タクシーなんてものは一台も見当たりません。
女房の顔がふと浮かんで来ました。『タクシーいなかったらどうするの?』と聞かれたことを思い出しました。
『その時は歩くんだよ』と強がって答えました。
だいたいね、タクシーなんてものは深夜になると駅にいるんだよ。大阪だぜ~。
… 僕が間違っていました。

ふとセブンイレブンの看板が遠くの闇の中に光るのを見つけました。
まずはお腹にチャージして、そこからタクシーを呼ぼう。

『すみません、このへんのタクシーは夜中でも動いてくれますか?』
『このあたりは遅い時間になると来ないんですよ』
な、な、なにぃー?
『ちなみにここら辺のタクシー会社ってなんていう会社ですか?』
『ここら辺にタクシー会社はないので…』と言ったっきり言葉につまってしまいました。

なるほど。
またまた女房の顔が浮かんできました。『だから心配してたのよぉ』。
はい、どうやらそのようです。
歩きます、歩くしかないでしょ。
1つ早い新幹線に乗ったおかげで30分早く現地に着いたので、多少気持ちは楽だったような気がします。

それでも最初のアクセスポイントまで1時間じゃきかないほど歩いたかな。
車もほとんど通らず、ましてやタクシーなんてものは一台も通らないです。歩いていればタクシー拾えるかな?なんて思わない方が良いですね。

だいぶ歩いてあと15分ぐらいで最初のアクセスポイントに着くかなというところでタクシーが目の前を通りました。
もういいです。早く行って下さい。

午前1時過ぎに最初のアクセスポイントに到着しました。
一旦身支度を整え、山仕様になります。写真を撮ってトイレを済ませ。軽く食べます。
では行きますよ。

暗闇をヘッドライトで照らしながら歩いていると、犬が遠くで吠えています。吠えながらずっと山の奥から付いてきます。
イヤだなぁ…。
距離感が変わらぬままずっとずっと吠えています。
ん?なんか様子が違うぞ?
犬じゃありませんでした。
カエルですよカエル。見てないから断言出来ませんが、カエルが鳴いてるんですね。吠えるように鳴くなんて、あー気持ち悪ぅ。

やがて次のポイントに着きました。
公園内にある寺跡の前で写真を撮らなければなりません。
山のかたわらにあるのでいきなりちょっと登ります。
真っ暗な中で何やってるの?って感じです。
だいたいお寺や神社って山の奥にあったりしますよね。そう感じないのは関東に住んでいるからかも知れないですね。

こういうところを深夜に巡るのは慣れが必要です。
おそらく普通に心霊スポットとか言われていると思いますよ。でもね、何も感じません。そういうのには否定的な人ですから。

そしてやがてルートは山中へと入って行きます。
ダイヤモンドトレイルは階段地獄だと聞いてきたのですが、それに加えて深夜の階段地獄となりました。
登っても登っても現れる階段に、思わず『怪談じゃなくてよかった』なんてバカげたことを考えたりしました。


まだまだ続きます。次の投稿を待ってて下さーい(^^)
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ダイヤモンドトレイル(大阪) その2 乗り換え地獄

2017年05月18日 | Weblog
それではダイヤモンドトレイル体験をお話していきますね。

前々から準備していた荷物を背負って出勤します。
仕事が終わり次第すぐに出発しないと間に合わないのです。
取手発19時03分の上野東京ラインに乗れないと今日中に現地まで行けません。つまりそれが最終電車というわけです。

出発するまでの直前の3日間は劇的な忙しさで、3日間全てが前日までにsold-outしました。本当にありがとうございます。
こんなに仕事での疲労感をため込んで果たしてロングトレイルを歩ききることが出来るのでしょうか。

まあ、間に合わない場合は普通に登山しようと思っていましたから、そこはこだわりなく仕事をしていきます。
それでも18時半にお店を出ることが出来てしまった僕は駅までの道のりを期待感をもって歩きます。
何パターンか現地入りの電車を模索していましたが、出来るだけ乗り換えの少ない方法で探してみると、これ以外は非現実的でした。

到着は深夜になるので、駅のコンビニで次の補給ポイントまでの水と食糧をザックに詰め込みました。
かなりパンパンになってしまいました。

すぐに現地までの切符を買います。
最近慣れてきて、新幹線の指定席も取れるようになりました。
が… あれ?乗りたいハズの新幹線が表示されないぞ? ま、いいか一番早く来るのに乗るのですよ。
まてよ何度もそれで失敗しているじゃないか… 天の声は僕に届くことはなく、何のためらいも無く取手発の上野東京ラインの座席に腰掛けました。
東京駅までスイ~だもんね。
今のうちにさっきの新幹線の出発ホームを調べておこうかなー。

あれ?これって…
あちゃーやっちまいましたよ。出だしからこうじゃマズいんでないの?
乗り換えの時間が5分しかないです。
しかも新幹線のホームまで、さらに帰宅ラッシュ時、それでもって東京駅。
やるしか道は残されていないとすれば、やりましょう。推定18kgまで膨れ上がったザックを背負って走って見せましょう。
幸い階段の近くに停車してくれて、扉が開くやいなや猛然と走ります。
結果3分で新幹線のホームにたどり着きました。数年前の奥穂高岳の縦走の際、初めて登山バスを使ってみようと申し込んだ新宿発の上高地行きを思い出しました。
集合場所が間違っていて、訳も分からず駅まで走って大騒ぎしながらなんとか乗れたのが出発の3分前でした。
今回は出発2分前ですから、記録更新ですね。

さて、乗り換え地獄の始まりです。
大阪って手ごわいです。
物凄い数の電車と駅。
新幹線の到着は新大阪。次に大阪まで移動し、地下鉄に乗り換えます。それで天王寺まで移動したら、一旦外に出て別の地下鉄に乗り換えます。
そして特急で古市へ移動します。たったひと駅ですが、これで先に出た普通列車に先回りしてその電車に乗り換えます。
到着したのが上ノ太子という駅でした。合計5回の乗り換えでした。怪しいなと感じたらすぐに誰でもいいから聞く!コレに限りますね。

『かみのたいし~、お出口は~』
あれれ?なんか様子がおかしいぞ…。


次に続きます。
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ダイヤモンドトレイル(大阪) その1

2017年05月17日 | Weblog
5月の第3週は僕らのゴールデンウィークです。
ご迷惑をおかけ致しますが、たまにはお休みしないと完全にブラック企業になってしまいますからね(笑)

ということで、この3連休をどうやって過ごすか前々からイメージ湧かせていました。
1つは山スキー、以前登って滑ってとても好きになった鳥海山にもう一度行こう。そして3日間登って滑って自炊三昧するんだ。

2つ目はちょっと前に取り寄せた『美ヶ原高原ロングトレイル』を歩く。もう雪も解けて高山植物がどんどん咲き始めているようです。問題はアクセス面だけ。登山口と下山口がかなり離れていてけっこう面倒です。そして、崩落している箇所があるということと、問い合わせるとまだ全線確認が取れていないということでした。

そして3つ目は大阪のダイヤモンドトレイル。これはすごいです。パンフレットを取り寄せたら、よく考えられています。大阪の誇るロングトレイルは前から一度挑戦してみたかったのです。

天気予報を見て最終的に決断しようと思いました。
そして結局ダイヤモンドトレイルになったということです。

計画を練っていると、どうやらダイヤモンドトレイル自体が毎年?アクセスするポイントが変更され、複数あるダイトレポイントとアクセスポイントを合計10箇所巡ります。そこで人物入りの写真を撮って申請することにより踏破認定してもらえるのです。

今回のトレイルは麓にもアクセスポイントがあり、どのように巡ったら良いのか作戦が必要です。
僕のような遠方からのビジターは短期間で一気に踏破したいので、これは本当に難しいトレイルになりそうです。

まず、一筆書きになること。
次に決められたポイントを必ず通過すること。
さらに一日で無理な場合、どこで宿泊するかです。この場合僕はテントで縦走することを考えています。

ロングトレイルは軽量化が鍵です。
とにかく、通常の登山では一日歩けるのがせいぜい30kmに満たないぐらいで、今回のトレイルは基本的なコース(稜線伝い)でも45kmはあると言われています。
当然今回のトレイルはその距離を大きく超えることになりそうです。

ということは、宿泊するか夜を徹して歩くかという選択しかありません。

トレランの人は1日で踏破する人がけっこういます。
僕には真似出来ないし、食事や写真撮影も楽しみたいし、テント泊そのものも大好き。ということは必然的に荷物が増える=走れない(もともと走れないけど…)となります。

さてさて、どうなるか…
先月の京都一周トレイルで幻覚まで見えるほど憔悴しきった僕。あの85kmの道のりを27時間ぶっ続けで歩いたとき、もうこんな歩き方は絶対的にないな…と思っていました。

それでは本文は明日からシリーズで更新していきますね。


続く。
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連休のお知らせ

2017年05月15日 | Weblog
ティンカーベルは16日火曜日から18日木曜日まで3連休させていただきます。
僕らのゴールデンウィークというわけですが、いつもの連休に1日プラスするだけですのでとても短いですね。

このところ毎日忙しくさせていただきまして、僕の予約はここ3日すべて前日までに埋まってしまうという初めての経験をしています。
つまり、本日もすでにいっぱいです。
山田ももちろん忙しいのですが、まだ少し空きがあります。朝7時過ぎれば出勤していますので、お早めにご予約のお電話をお願いします。

それではみなさん今日も良い一日を(^^)
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龍ヶ崎てくてくロード1と3

2017年05月09日 | Weblog
久しぶりに女房と『龍ヶ崎てくてくロード』を歩きました。

なかなか腰の持病が良くならなかったり、子供の事情で時間がとれなかったりしていましたが、季節も良くなり少しずつ復帰して行こうということになりました。

今日のコースは『国重要文化財来迎院多宝塔を巡るコース』と『田園風景を見ながら四季を堪能出来るコース』の2つを歩きました。

久しぶりなので、ペースはゆっくりと身体に負担の無いようにします。歩行距離は2つで7.4kmとウォーキングとしては軽めです。
日差しも柔らかく、気温もちょうど良かったです。

コミュニティセンターの職員さんも『今日はすがすがしい日で歩くにはもってこいですね』と言ってくれました。
両方のコミュニティセンターの職員さんが『いってらっしゃい』『おかえりなさーい』と声をかけてくれて、とても感じ良かったです。

2つ目のコースは、帰ると職員さんが交代していましたが、きちんと引き継ぎして下さって僕らのことを分かっていてくれたのが嬉しかったです。

龍ヶ崎に住んでいながら、国の重要文化財『多宝塔』をじっくり見たことが無かったので、とても良い機会だったと思います。
塔は非常に可愛らしく、小さめでしたが良く手入れされていて、あの地震にも頑張って耐えたんだなーと感じました。
その後ろには大仏様が寝転がっていましたよ。
女房が『私みたい?』と笑っていましたが。

2つ目のコースは僕の同級生の家の前を通りました。
近くに来てただ通り過ぎるのも何かなと思ったので、連絡してみると外に出て待っていてくれて手を振ってくれました。
化粧も髪も手入れしないまま女房を連れ出したので、初対面の印象が悪くて可哀想かなとも思いましたが、そこは愛想でカバーということで…ね(笑)。

3時間弱の行程でしたが、軽い運動としては良かったのではないでしょうか。

お昼を回ったのでお腹も空きました。
何を食べたいか相談しながら歩いていて、女房はいつものように水分を採らずアルコール燃料を楽しみにしているようです。
僕はあんみつ(2つ目のコースは消費カロリーがあんみつ一杯となっています)とコーヒーで決まりだなと思いました。

となれば、いつものパスタ屋さんがいいね。
ランチタイムぎりぎりに入って、結局女房は生ビール2杯、僕はコーヒー2杯をいただきました。
小さいサラダをつけていただいて、さらに我慢できずにピザも食べちゃいました。半分こですけどね。

1つ目のコースがショートケーキ3分の1のカロリー消費でしかなかったので、摂取カロリーの勝ちってことになりました。

さて、来週はティンカーベルのゴールデンウィークです。
といってもいつもの連休に一日プラスするだけですが、数少ない3連休です。
天気が良ければまたアウトドアで楽しみたいと計画しています。

3パターンほど考えていますが、そこは次のブログでお話しますね。
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岩峰『鹿岳』

2017年05月02日 | Weblog
今週も上州の山に来ました。
鹿岳(かなたけ)と読みます。

上州の山は岩山ばかりで、高さは無いけどゴツゴツです。
画像の二つコブの山に登ります。

四ッ叉山経由で周回しました。
四ッ叉から見ると、あんなところ登れるのかな?という感じですよね。

鎖、梯子が連なる山ですが注意深く登ればたいしたことはありません。
下山を15時に設定していましたが、なんと下山したのが11時でした。

京都一周トレイルにくらべれば、へのかっぱです。
今日は一人だったので、時間もあまり使わずサッサと登りサッサと降りました。上州の山は面白かったです。

指が痛く無ければもっといいのにね。

山はアカヤシオがきれいに咲いていました。
途中、山桜の花びらがシャワーのように降って来たりと、なんとも爽やかな登山となりました。

さて、ティンカーベルはズーッと忙しくさせていただておりましたが、ここでいつも通り火曜日水曜日連休です。

木曜日はちょっと忙しそうですが、その後落ち着きそうです。
皆さんゴールデンウィーク楽しんで下さいね。

ちなみに、第3週の火曜日水曜日木曜日は3連休です。
僕らのゴールデンウィークですね。

また山に行くかもしれません。
コメント (3)
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