『写真の魅力 2(思わぬ結果に驚き 3)』
『この写真のキャプションは「でっかい犬!びっくりした!」』
狙い通りと言いたいとこですが、連写モードであれば、もっと厳しいか、又は、怯えた表情の瞬間も撮れたハズですが、残念ながら連写モードにはセットされてなく、これでは作品とは言えませんが、この貴重なチャンスでは、狙い通り、に近いと納得せざるを得ませんでした。
この写真は、上野公園の不忍池の『鵜の池』で撮ったものです。
不忍池は、遊歩のための堤で3つの部分に分かれており、それぞれ、『一面が蓮で覆われる蓮池』、『ボートを漕いで楽しむことのできるボート池』、『上野動物園の中に位置しカワウが繁殖している鵜の池』の3つがあります。
この日は珍しく、茶虎の地域猫(別呼称は野良猫)が水鳥を狙って水辺にいました。 そこに自分の後方から、『鵜の池』に向かって『でっかい犬!! セントバーナード犬』が飼い主に連れられてやってきました。 『茶虎猫』が『セントバーナード犬』に鉢合わせした瞬間の驚きの表情を狙ったものです。この大型犬は、まったく茶虎猫などは、気にしていませんでした。 普通、猫は、地域猫でも、家猫でも、散歩中の犬に遭遇した時は、遭遇のかなり前から気が付く、野生を残しているようです。
この話ある先輩から伺ったのですが、ずーっと、頭の隅っこに残っていました。 当然、撮影は、ファインダーを覗けない『ノーファインダー撮影』になります。 こんな時のためにアクセサリーの『アングルファインダー』は持っていますが、取り付ける時間がありませんでした。 カメラは遊歩道路面に直置きで、広角レンズ用のフードで、レンズが支えられて、撮れました。
この写真には、後日談があります。 この写真を自分が所属する、写真同好会の作品展に展示した時のことです。 写真展では受付当番の日には、展示会場で、自分の作品への来場者の声を、それとなく聞くことにしています。 この写真への『母子の会話』です。 女の子『この大きな犬は、なぜ頭が写っていないの?』、母親『こういう撮り方もあるのでしょう』と言って頂きました。 撮った本人は、広角レンズは最大広角になっていましたので、この瞬間では、これ以上の画面構成はできませんでした。 母親の『女武士の情けに深謝』です。
(20190208纏め #069)