知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『古代は凄い・古代人は凄い(先史時代のストーンヘンジ 3)』 『最高の修復技術で約5000年前建造の巨石記念物が「今」美しい!』

2023-09-11 18:29:58 | 歴史・世界・古代
『古代は凄い・古代人は凄い(先史時代のストーンヘンジ 3)』
『最高の修復技術で約5000年前建造の巨石記念物が「今」美しい!』
『奇跡の巨石文明の謎の背景には、何度も大規模修復が!  狙いは、観光資源
としての、エジプトの大ピラミッドやフランスのエッフェル塔が目標か?』
 
イギリス巨石文明のシンボル「ストーンヘンジ」に秘められた七つの謎を最新科学で徹底解明。 誰が何のために? 人類究極のミステリーに迫る。 NHK BSプレミアム『奇跡の巨石文明!ストーンヘンジ七不思議』のアンコール放送を見ました。 

この放送番組のセンセーショナルな紹介、
『“不思議の扉”を開く!伝説と神話に彩られたイギリス巨石文明のシンボル・ストーンヘンジ」大人気の世界遺産に秘められた七つの謎を最新科学で徹底
 解明! 
  • 数千年の時を超えた“驚異のテクノロジー”が判明! 
  • 古代人が仕掛けた“視覚トリック”の正体とは!? 
  • 誰が何のために築いたのか?
古代文明の存亡を賭けた壮大なドラマに、最新科学が鋭く切り込む。 絶景のストーンサークルも続々登場!人類究極のミステリーに迫る!』
とありました。

新発見は
❶高度な建築技術、
立てる=重石・梃子、乗せる=梃子、円形=三角、四角より凄い
❷視覚トリック、
石柱は上部が細い、中央部が太い(エンタシス=後のギリシャ建築、パルテノンより2,000年も前、法隆寺の柱、
❸サーセン石、叩いて白く、エジプトも、南米も、日本も同じ感性、
❹中央に人骨、動物、魚の骨
❺オークニー諸島にも巨石文明の根拠
❻3,000年前は小石、それから2,500年前巨大化、寒冷化に備えて巨大ストーンヘンジを、太陽が低い冬至との関連
❼ブリトン人を襲った地球の寒冷化、ブリトン人はイギリスに散らばっていたが、家畜を連れて集まり、ストーンヘンジを建設
この新発見、今後の楽しみな調査の課題です。

その前に、巨石文化と、巨石記念物・石建造物と定義をウエブ情報から抜粋・引用して確認です。

巨石文化
ドルメン(支石墓)、メンヒル(立石)、ストーンサークル(環状列石)など大きな石を使った遺構を「巨石記念物(英megalithic monuments)」といい、このような遺構をもつ文化を総称して巨石文化と呼ぶ。 西欧の新石器時代後半から青銅器時代初期にかけてのものが有名。 太陽崇拝や農耕儀礼と関係するといわれている。

巨石記念物
巨石記念物は、自然石、あるいは面取り・化粧仕上げなどの一部の加工のみが加えられた石で、築かれた構築物。 単一のものや後述するような列石など集合体の形態をとるもの、ストーンヘンジのような建造物に近い形態のものを指す。 巨石記念物の多くは、ケルト人はおろか、ピラミッドも建っていない紀元前4000年から3500年ごろに着工されたものであると判明した。 こうしてこれらは現在、おおよそ新石器時代のものであるとみなされている。(追記;エジプト最古のピラミッドは、エジプト第3王朝の2代目ファラオであるジョセル王の階段ピラミッド、これが紀元前2500年ごろに建てられた。)

巨石建造物
ピラミッドやジックラトのようにある程度確立された工法による石組み構造の建築物は、巨石記念物からは除外され、有史以来の全ての石造建造物を指す。

最近見つけた、サイエンスライター水守啓氏のウエブ情報『ストーンヘンジの不都合な真実…「20世紀の完全な作り物」説、何度も大規模修復し隠蔽、揺らぐストーンヘンジの評価?』を備忘録として残し、今後の課題『遺跡の修復はどうされてきたのか?「世界遺産条約」は、どう機能できるのか』の調査に備えます。

『昨今、公的機関による情報公開の重要性が話題に上っている。 代替科学や古代文明に関心を抱いてきた筆者にとって、公開のタイミングを逸してしまった例として最近思い当たるのが、イギリスのストーンヘンジである。

エジプトの三大ピラミッドに続いて、誰もが最初に思い浮かべる古代遺跡のひとつだと思われる。 古代の人々はどのように巨石を運び、環状列石を組み上げ、何に利用してきたのだろうか。 ストーンヘンジにロマンを感じる人々はあとを絶たず、年間訪問者数は800万人にも及ぶ。

だが、そんなストーンヘンジの歴史的・文化的な価値と評価に対して、近年、疑惑の目が向けられている。 現在のストーンヘンジは、過去に行われてきた大規模な復元作業によって完全に作り直された近代のモニュメントにすぎないという声が上がっているのだ。 なかには、初めからストーンヘンジなど存在せず、観光目的の作り物だと考える人々すら現れている。 ストーンヘンジの管理主体であるイングリッシュ・ヘリテッジは、英国政府が設立した組織だが、疑惑の元凶を生み出した張本人でもあり、近い将来、説明を求められるようになるのではないかと関係者の間で囁かれている。』

1877年に撮影されたストーンヘンジ
4500~5000年前の建造(19世紀までは修復されなかった

 ウエブ情報から引用

2008年に撮影されたストーンヘンジ
発掘・修復(現代工法の基礎補強)は、国有化後の1919年~26

ウエブ情報から引用


『ストーンヘンジを囲む土塁と堀の起源は紀元前3100年頃に、松の柱が立てられていたとされる穴の起源は紀元前8000年頃にも
遡り、ストーンヘンジは歴史ある遺跡であることは間違いない。だが、こんな歴史的遺産を管理する一部の人々が、不都合な真実を隠してきたことが次第に明らかとなってきたのである。

すなわち、遺跡には繰り返し大規模な復元作業が行われてきたにもかかわらず、その詳細の公表は意図的に差し控えられてきたのだ。 イングリッシュ・ヘリテッジで上級考古学者を務めるデイヴ・バッチェラー氏によると、公式ガイドブックに記されてきた復元の歴史に関しては、1960年代に省かれるようになったという。その背後にどんな意図があったのだろうか。

内情を知る人々のなかには、ストーンヘンジのことを「20世紀の遺産業界の産物」と称する考古学者もいる。 英ケンブリッジ大学の考古学記録の保管人で作家のクリストファー・チッペンデール氏は、ストーンヘンジで我々が目にするものの、ほとんどがなんらかの形で手が加えられていると言う。 特に、30kmほど離れたエーヴベリーのストーンヘンジに関しては、1920年代にほぼすべてが立て直されたという。

また、歴史研究家のブライアン・エドワーズ氏は「あまりにも長い間、ストーンヘンジの復元作業に関しては伏せられてきた。 それについてほとんどの人が知らないことに驚いている。 将来、ガイドブックがすべてのことを伝えるようになればいい」と語っている。

知られざる調査と発掘の歴史
記録にある最初の調査は1798年、大規模な調査は1900年に行われ、発掘作業は国有化されたあとの1919年から26年まで行われたとされる。 だが、一般的に使用されている「調査」や「発掘」という言葉は現実的には不適切で、「復元」が相応しいと思われる。

というのも、19世紀末までは、ストーンヘンジを構成する巨大な組み石(トリリトン)や立石(メンヒル)は崩れかかっていたが、1900年からの「調査」や1919年からの「発掘」によって、それらの多くが垂直に立て直されたからである。 すなわち、巨石は一度取り除かれ、穴が掘り直され、垂直に立てて戻される際、巨石の足下は頑丈なコンクリート基礎で固められたのだ。

そんな復元計画に関して、当時の英国の新聞「タイムズ」には反対の声が多数寄せられたという。 おそらく、遺跡にどのくらい手を加えるべきか議論されたのだと思われるが、調査や発掘という言葉の意味を超えて復元作業は強行されることになった。

当時の調査・発掘の詳細はほとんど公表されていないが、わずかに写真資料は残されている。例えば、1901年の写真を見ると、「調査」においてすでに大規模な復元作業が行われていたことがわかる。

その後、1919年、20年、58年、59年、そして64年にも復元作業は行われた。1920年には6つの巨石が起こされ、コンクリートで固定された。 58年にはアルターストーン(祭壇石)の穴が掘られ、トリリトンが再建された。また、1959年には3つの巨石が、1964年には4つの巨石が起こされ、コンクリートで固定された。チッペンデール氏によると、1964年の時点でほぼすべての石は動かされ、コンクリートで固定されたという。

これまでほとんどの人はその事実を知らずにきたが、2012年になり、あるロシアの情報サイトが暴露するかのように、1950年代に行われたストーンヘンジ復元作業の様子を詳細に捉えた写真108枚を公表し、衝撃を与えた。

それらの写真を見ると、巨石が完全に取り除かれ、穴を掘り直し、再設置の際にコンクリートが流し込まれた様子がわかる。 巨石が据え置かれていた地面は掘り返され、土はまとめて横に盛られているが、たとえば巨石の直下は砂利敷きだったのかなど、十分な土壌調査と詳細な記録を経て行われていたのか疑問は残る。

また、いくつかの石には裸の状態でロープが巻かれて吊り上げられていたことや、子供を含めた見物人もいたこともわかり、国家プロジェクトによるプロフェッショナルな作業というよりも、むしろ民間ボランティアが週末に行ってきた作業のような印象すら与えるものである。』

新石器時代の木工の工法でほぞの継ぎのほぞ穴見られる貴重な写真
この石はほぞ穴(この穴を石器で掘った!)とほぞの継ぎを加工されてから、30個が直径33mの円陣状に立てられ、上に30個の横石が載せられた。 横石自身も、さね継ぎという木工の手法で互いに接続された。

ウエブ情報から引用

巨石が取り除かれ、穴を掘り直し、コンクリートを流し込む
後世の調査・分析が不可能なレベルまで、石が据え置かれていた場所の土はきれいに取り除かれたようだ。

ウエブ情報から引用

『疑惑を呼ぶ巨石
ところで、ストーンヘンジに利用されている石は、火成岩のドレライトと堆積岩の砂岩が主体だが、奇妙な巨石がある。 それが次の写真に写っているものだ。完璧な直方体のコンクリートの塊が巨石の芯を構成しているようにみえる。良心的にみれば、巨石の内部をくり抜いてからコンクリートの基礎(芯)の上に被せるように載せられたのだと考えられるだろう。

だが、一部の人々は、石自体が完全に作り物であり、予め用意しておいたコンクリートの芯の周りにそれらしく加工したコンクリートを被せたのではないかと疑っている。つまり、セメントに混ぜ込む砂や小石などを厳選し、巧く加工すれば、天然石のように加工できるのではないかというのである。

確かに、この点は説明されるべきだろう。それがないために、ストーンヘンジという古代人による神秘的な遺産は、20世紀に国家ぐるみで脚色して作り上げられたものだという極論まで生まれているのである。

これは天然石なのか?
完璧な直方体のコンクリートの塊が巨石の芯を構成しているようにみえる。

ウエブ情報から引用

ただ、ひと昔前までは、絵画のような美術品の修復においてすら、元の状態を想像して、修復師が上から新たに絵具で描き足すという作業が続けられてきた。そのため、オリジナルとの乖離は珍しいことではなかった。 同様にして当時、ストーンヘンジの復元にかかわった人々も、現代の感覚からすると違和感を伴うかもしれないが、さまざまな復元方法はあり得、自分たちの活動に誇りをもって取り組んできたものと思われる。 そのような意味では、おそらく、復元作業において特別深い意図はなかったものと想像される。

問題は、やはりイングリッシュ・ヘリテッジが1964年の修復を最後に、その詳細を故意に伏せてきたことにあるだろう。 70年代には上からの指示で隠蔽体制が確立されたといわれている。 その背景には、観光収入への期待感があったのだと想像されるが、説明不足は否めない。 後ろめたいことが何もなかったとしても、今となっては、復元を大胆にやり過ぎた印象は拭えない。
 
1986年、ストーンヘンジはエーヴベリーの遺跡群と合わせて、ユネスコの世界遺産に登録された。そして、世界で最も有名な先史時代の遺跡として輝かしき地位を獲得している。それは、皮肉にも早期に大胆な復元作業を行い、余計なことは語らない体制を強化してきた成果だったといえるのかもしれない。

一方、日本の富士山が世界遺産に登録される際、ゴミ問題(環境管理)が障害となった。 世界遺産への登録には、そのものの価値以外にも要求される要素は多く、厳しい基準があった。また昨今、日本においては情報公開のやり方とタイミングを失敗して、とても大きな問題に発展するケースが目立つ。

単に日本人は粗探し好きにもかかわらず、情報公開が下手である可能性もあるのかもしれないが、時代とともに我々の価値観も変わり、イギリスにおいても情報公開の必要性がもっと叫ばれるようになるのではなかろうか。
(文=水守啓/サイエンスライター)

●水守 啓(みずもり・けい)
「自然との同調」を手掛かりに神秘現象の解明に取り組むナチュラリスト、サイエンスライター、リバース・スピーチ分析家。 現在は、千葉県房総半島の里山で農作業を通じて自然と触れ合う中、研究・執筆・講演活動等を行っている。
著書に『底なしの闇の[癌ビジネス]』(ヒカルランド)、『超不都合な科学的真実』、『超不都合な科学的真実 [長寿の謎/失われた古代文明]編』、『宇宙エネルギーがここに隠されていた』(徳間書店)、 『リバース・スピーチ』(学研プラス)、『聖蛙の使者KEROMIとの対話』、『世界を変えるNESARAの謎』(明窓出版)などがある。』

情報過多の時代ですが、調子に乗って『ストーンヘンジの不都合な真実「20世紀の完全な作り物」説』までがありますが、これは先史時代人に対して本当に失礼です。
(記事投稿日:2023/09/11纏め、#683)

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