『古代は凄い、古代人は凄い 4(古代文明「マヤ・ティカル」)』
『漆喰コンクリートで、山を象徴、急峻で、天に近づく、4号神殿は高さ70ⅿ』
『17世紀末、スペイン人修道士が密林に迷い込み、巨大ピラミッド群を発見』
マヤ文明のティカル遺跡は、石材運搬のしやすい草原に建造され、その後の気候変動による熱帯雨林気候でジャングルに覆われたと思っていました。
ウキペデイア情報から引用
現在の鬱蒼とした森が広がるグアテマラ北部のペテン県は、ティカルをはじめとする中央アメリカでも最も重要なマヤの遺跡が残されている。 マヤ文明は7~9世紀にかけて最盛期を迎え、10世紀に差し掛かる頃に滅亡した。
文明が滅亡した理由をさらに詳しく知るために、NASAの考古学者であるトム・セーバー博士は、人工衛星プログラムで収集された画像を解析している。 博士が検証しているのは、マヤの滅亡は自ら、もたらした生態系の破壊が原因であるとする説だ。 マヤ人が行なった焼畑農業によって森林の伐採が進んでいたことが示唆されている。 またバホ(bajo)という湿地を枯渇させ、干ばつや気温の上昇を招いたことも判明した。 マヤが辿った運命は、森林伐採と気候変動のリスクを明確に物語っている。
文明が滅亡した理由をさらに詳しく知るために、NASAの考古学者であるトム・セーバー博士は、人工衛星プログラムで収集された画像を解析している。 博士が検証しているのは、マヤの滅亡は自ら、もたらした生態系の破壊が原因であるとする説だ。 マヤ人が行なった焼畑農業によって森林の伐採が進んでいたことが示唆されている。 またバホ(bajo)という湿地を枯渇させ、干ばつや気温の上昇を招いたことも判明した。 マヤが辿った運命は、森林伐採と気候変動のリスクを明確に物語っている。
ティカル(Tikal)は、 グアテマラのバホ(bajo)・ペテン低地にあった古典期マヤの大都市で、マヤ文明の政治、経済中心都市として紀元4世紀から9世紀ごろ(日本の古墳-飛鳥-奈良時代)にかけて繁栄を極めた。 ティカルの遺跡は1979年に世界遺産の複合遺産に登録された。
1525年、スペインの征服者エルナン・コルテスがティカルを通り過ぎたが、本国への手紙には書きこんだりしなかった。 1696年、スペイン人修道士アンドレス・デ・アベンダーニョ(Andrés de Avendaño)が密林の中に迷い込み、ジャングルにそびえる巨大ピラミッドを発見した。これがおそらくティカルだったといわれている。
複合神殿群(コンプレッホ)
複合神殿群は、ピラミッドと石碑、祭壇などからなる複合体で、4つの建物が一組になっている様式です。 ティカル独特の建物群で、マヤ歴のカトゥンを祝ったといわれています。 極彩色の都、珍しく大河無き古代文明、6万人の人口は雨水頼り、石灰岩は水を通しやすいが、建物も貯水も漆喰で対応、高台、丘陵に選んで、神殿を建造した。 今のジャングルが文明を謎にしている
カトゥン
古代メソアメリカ文明で用いられた長期歴で、20トゥン、乃ち7200キン(日)にあたる単位である。 グレゴリオ暦で約19.7年に相当する。 カトゥンの終了にあたる日には、その日を祝って、石碑が建てられたり、戦争捕虜を生贄に捧げたり、新しい神殿を建築したり、古い神殿を改築したりした。
密林に隠れていたティカル遺跡、17世紀末に発見、密林の中のネットワーク王国、1号神殿、高さ47ⅿの神殿。 山を象徴、天に近く、4号神殿は高さ70ⅿ、漆喰コンクリートで、白と赤で鮮やかに塗られた。
漆喰コンクリート
マヤ文明はコンクリートジャングル・舗装道路まであった! マヤの建造物の多くは、石灰岩や凝灰岩が使われている。 石材として使われた石灰岩は雨に弱いという性質を持ち、その弱点を克服するために、固まると水をはじく漆喰が使用された。 漆喰は石灰岩を砕いた粉を焼き、水を混ぜたもので、建物の壁や地面に塗ることにより建物の劣化や地下への浸水を防いでいた。 事実、ティカル遺跡では公共広場で約7cmの厚さの漆喰層が発掘されている。
この広場は全体がわずかに傾いていて、漆喰にはじかれた雨水を貯水池へ導く工夫がされている。(日本の漆喰使用は飛鳥時代(AD593~712)の高松塚古墳やキトラ古墳などの建造物に漆喰が用いられていることから、日本には約1,300年前に漆喰の加工技術が渡ったと考えられています。)
マヤ文明では本もあった! この漆喰を利用して、木の皮から作った紙のようなものに漆喰の粉で下塗りして、文字や絵を色彩豊かに書き込んだ絵文書がある。 多くはスペイン侵攻の折に焼き尽くされたといわれ、現存するのは4冊だけとなっている。(スペイン・マドリードの考古学博物館所蔵)
ウエブ情報から引用
(日本の最古の本は712年「古事記」)
今では、グアテマラ北部のペテン県は、ティカルは、鬱蒼とした森が広がっていますが、9世紀末から10世紀初には複合神殿群(コンプレッホ)の建造のための無計画な森林皆伐と気候変動の複合原因で滅亡しました。 森林が世界各地で自然発火の山火事を起こしている地球温暖化対策が待ったなしの課題です。
掛け替えのない地球に人間がいつまでも住めるように毎度の祈りですが、温暖化対策は、みんなでやれる『できるだけの節電・節水・節食、移動には自転車・バス・電車』と、政界・産業界のリーダーの皆様に頑張って頂く、CO2排出削減は次のビッグ3『発電業・製造業・運輸業』での喫緊対策です。 みんなでやる『節電・節水・節食、移動には自転車・バス・電車』も、『発電業・製造業・運輸業』の規模縮小につながります。 限界のある狭い地球ですので、皆で頑張りましょう。
(記事投稿日2023/09/17、#685)
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