『松江・出雲の旅の車窓からの沿線風景、里山に竹林が拡大!』
『昔見た総武本線沿線の里山に孟宗竹・真竹の竹林拡大が関東以西全体に?』
先日、新幹線と、JR在来線と、私鉄ローカル線で、松江・出雲を旅して、車窓から見た沿線の風景、里山に竹林が拡大されているのに驚かされました。
『八雲立つ出雲』の風景にも散見される竹林拡大
数年前に、総武本線を利用した時を思い出しました。 当然ですが、昔、50数年前に飯岡駅-津田沼駅間の通学時に見た車窓風景とは様変わりし、線路沿いにも立ち並ぶ住宅が増えています。 それでも、総武本線の沿線の田畑の奥に重なる里山は、それ程は、住宅地化されず、かなり残っていました。 神奈川・東海地方では、里山の天辺まで、かなり住宅地になっています。
しかし、総武本線沿線の、里山群は、半世紀余前と比較して随分竹林に浸食されています。 この里山に増えた、多島海状に分散した竹林群の増加は、筍栽培のために、人為的に移植したものと思われます。 自然の拡大であれば、竹林はもっと『分散せずに集中大型化』するはずです。
この度の山陰地方の旅で、車窓に見た竹林の繁茂の様子は、昔、50数年前に、総務本線で見た車窓風景と同じでした。
ウェブ情報から抜粋・引用です
竹林が分布する可能の高い地域は西日本に多く(地図上の赤色の地域)、都道府県別の分布平均確率は長崎県、佐賀県、山口県、千葉県、福岡県、大分県、島根県、京都府、兵庫県、静岡県で高い。 逆に大型タケ類の分布北限と考えられる北海道、東北各県では分布確率は低くなっている。 これらの竹林の分布確率が高い地域では、竹林が広く拡大しているか、または今後の拡大が予測されることから、モニタリングや早めの拡大防止対策が必要である。 特に、これまで自然環境保全基礎調査の植生図のレベルではほとんど竹林が記載されていなかった鳥取県、愛媛県、長崎県などにおいても、実際にはかなりの面積で竹林が分布していると考えられることから、特に注意が必要である。
竹林が分布する可能性の高い地域を示した地図
この地図では、竹林分布の実態把握や今後の分布拡大防止への対策の基礎とするため、先行研究によって環境要因から推定された竹林が分布する可能性の高さを、竹林分布確率として表示した。
ウエブ情報から引用
島根県の竹林では、近年タケノコ生産の減少など竹林利用の減少に加え、過疎化や竹林所有者の高齢化が進んでいるため、竹林の放置荒廃化が進み、竹林の造林地や宅地等への侵入が発生して、大きな問題となっています。
そのため、竹林の荒廃や拡大防止を図るため、タケ有効利用技術が求められています。 中山間地域研究センター資源環境課ではタケ利用技術の開発を、農業、畜産および林業各分野の共通課題と位置づけて、試験研究を進めています。
中山間地域;日本における地域区分のひとつで、平野の外縁部から山間地にかけての地域を指す。日本の国土面積の約7割を占めている 。
竹林の拡大防止は、『昔よく見た、道端の雑草が畑に侵入するのを防ぐ、深さ1ⅿ前後の溝』、と同様の溝を、竹林の周囲に造るか、溝に代えて地中に、1m前後の遮蔽板を造ることが有効と言われますが、これが徹底されているか、興味は尽きません。 この溝の日陰の水は、湧き水で冷たく、スイカやウリを冷やして、海で遊泳の帰路に食べるのが楽しみでした。 竹林拡大問題は、筍栽培が儲からなくなったことと、竹林の手入れ不足の複合原因ではないでしょうか。
(記事投稿日;2023/02/25、#630)
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