知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『すぐそこにある緊急課題に関する本“人新生の「資本論」”2』 『この本から知りたい「人間はどうすればよいのか、打つ手は」2』

2024-02-07 18:09:39 | 読書
『すぐそこにある緊急課題に関する本“人新生の「資本論」”2』
『この本から知りたい「人間はどうすればよいのか、打つ手は」2』

この表題の本を読んだときに思い出しました。 抜粋・再掲になりますが『半世紀以上も昔のこと、当時はすでに引退されていましたが、経団連の会長時代には「財界総理」と呼ばれた石坂泰三さんとの香港での会食の末席でお聞きしました、『人間は「業」持ちだから、・・・いろいろ難しい』と。 ここは『・・・』は、共産主義と資本主義の今後についての話題でした。』

斎藤幸平氏 著『人新生の「資本論」』「新書大賞2021」受賞作!
 
 ウエブ情報から引用
この本は発売してすぐに、39万部も売れた本ですが、評価やレビューは全体的に高いのですが、批判的な意見も目立つようですと、紹介されていました。 この本の中で使われた用語ですが、『気候変動』『気候激甚』『気候危機』とありました。 この語彙の推移を、3年前に書かれていることにも驚いきました。 

今、読み返してみて、この本の『はじめにーSDGsは「大衆のアヘン」であるー』も、難しい表現ですが、かなりの内容です。 現在直面している身近なシンプルな課題ですが、地球規模の統制・管理が必要な『地球連邦政府』級の組織・機能と、そこに強いリーダーが、AIに優れたチームにサポートされなければ、なかなか実現できないではないでしょうか。 人間には、『気候変動』『気候激甚』『気候危機』に、何をどこまでできるのか考えてしまします。 『はじめにーSDGsは「大衆のアヘン」であるー』抜粋・引用します。

温暖化対策として、あなたは、なにかしているだろうか。レジ袋削減のために、エコバックを買った? ペットボトル入り飲料を買わないようにマイボトルを持ち歩いている? 車をハイブリッドカーにした? 
はっきり言おう。その善意だけなら無意味に終わる。それどころか、その善意は有害でさえある。
なぜだろうか、温暖化対策をしていると思い込むことで、真に必要とされているもっと大胆なアクションを起こさなくなってしまうからだ。良心の呵責から逃れ、現実の危機から目を仕向けることを許す「免罪符」として機能する消費活動は、資本の側が環境配慮を装って、私たちを欺くグリーン・ウォッシュに、いとも簡単に取り込まれてしまう。
グリーン・ウォッシュ
環境配慮 をしているように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞(ぎまん)的な環境訴求 を表す。

かつて、カール・マルクスは資本主義のつらい現象が引き起こす苦悩を和らげる「大衆のアヘン」か、「宗教」を「大衆のアヘン」だと批判した。SDGsはまさに現代版「大衆のアヘン」である。 「企業の冤罪符」か 政府や企業がSDGsの行動指針をいくつかなぞったところで、気候変動は止められない。 ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルッツエは、資質学的に見て、地球は新たな 歴史学者の 年代に突入したといい、それを「人新世ひとしんせい Anthropocene 」と名付けた。

斎藤幸平氏のこと
 1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。 専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital,Nature,and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』)によって、権威ある「ドイッチャー記念賞」を歴代最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ドイッチャー記念賞
アイザック・アンド・タマラ・ドイッチャー記念賞は、歴史家アイザック・ドイッチャー夫妻を記念して、毎年「マルクス主義の伝統における、またはついての最高で最も革新的な新しい書物を例証する」英語で発表された新たな本に対して授与される賞で、1969年から続いている。

その他、沢山の受賞歴がありますが、その中から選びました。
  • 2020年 -「マルクス経済学のエコロジー的転回に関する研究」により日本学術振興会賞
  • 2021年 - 著書『人新生の「資本論」』で新書大賞を受賞
  • 2021年 - 著書『人新世の「資本論」』で韓国のAsia Book Awards (ABA 아시아북어워드) 2021年優秀図書賞(一般書部門)を受賞。

この本に、まったく同感ですが、自国優先の大国と、いくつかの独裁国家の調整・管理ができない地球上では、今の逼塞感、閉塞感を、乗り超えていくには、人類は、限界のある地球に住まねばならない以上、皆で動植物を大事にする気持ちを、持って、『80億人でやる、節電・節水・節肉食・公共交通機関移動、等』の身近な対策が必須です。 贅沢な生活をやめて、皆で質素な生活をする方法以外には、ないような気がします。

先ずは、特に日本が率先してやらねばと思うこと、
この本の心配事も、重要な問題・課題ですが、浅学菲才の傘寿プラスには、今の日本は、『選挙制度』はさておいて、物事を、その都度、決められないのは、『縦割り多制度・多規制不全』に起因するのではないでしょうか。 今の逼塞感、閉塞感の改善は、せめて最低賃金の改善を最優先で実現いただきたいと思っています。 どの課題・切り口から取り組んでも、必ず『縦割り多制度・多規制』の広範囲関連します。 凄いリーダーと、それをサポートする広義AI達人の小さな集団が必要です。

特に政治家・高級官僚の方々には、日本語の難しさ『表意文字漢字と、表音文字ひらがな、カタカナも混在の中で、更にはカタカナ英語急増』を知った上で、ヒト・モノ・カネ(これらに「時間」を加えて)を数値とその推移・傾向で理解頂き、更に海外との比較で説明・議論をして結果を出して、実現をして頂きたいと、期待しています。

『ヒト・モノ・カネ(これらに「時間」を加えて)』を、最も尊敬する『知の巨人・立花隆氏』が、子供たちに教えています。 『大人たちに』ではもう遅いということでしょうか。
(記事投稿日:2024/02/07、#724)  
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