『先日(20210328)日本経済新聞から 2(日本語は優れた言語?)』
―霞が関官庁街のプロジェクト部屋が、内閣法制局に苦労する―
霞が関官庁街
ウエブ情報から引用
日経新聞一面『春秋』の記事ですが、予てから気になっていました日本語の優れた半面からの、難しさが解りました。 IT後進国とも関連しそうですので、引用させていただきます。
『「次に掲げる」をどう読むか? 霞が関の官庁街では「ジにケイげる」が正解である。 法案作成で誤字は許されない。 そこで送り仮名や同音異義語のミスをなくすため音読みや訓読みを工夫する。 規定はキサダで、規程はキホド。 奇妙な日本語での読み合わせが延々と続く。
▼各課から優秀な人材を集め、プロジェクト部屋にこもり、内閣法制局とのやり取りを繰り返す。 取材で長年、そんな法案作りの過程を間近に見てきただけに、とても信じられない。 今の国会に政府が提出した法案・条約24本の条文や関連資料から、誤記載や脱字が見つかった。 プロジェクトチームを設けて原因を探ると言う。
▼政権肝煎りのデジタル改革関連法案では関連資料に45カ所の誤記があり、それを修正した正誤表も間違っていた。 新型コロナ対策に追われた結果、で済む問題ではない。 正午過すぎ、電気を消した暗い部屋で作業する職員たちの姿を思い出す。 「休み時間に仕事をしていたとなるといろいろややこしいので」と、笑っていた。(筆者の挿入部:頑張れ霞が関の皆様! この「頑張れ」は漢字元祖の中国では一つ「加油(たまたま繁体語も簡体語も同じ)」ですが、日本語では「頑張れ、がんばれ、ガンバレ、GANBARE」と、四つもあります。 IT後進国では専用字引の作成は結構な力仕事になりそうです。)
▼役所が様々な問題を抱えていることは事実だが、誤表記の山から悲鳴が聞こえてくるような気がする。 人事で翻弄され、不本意な国会答弁を迫られ,激しい批判を浴びる。 「政治主導」が官僚に無理難題を押して受け、やる気や志を損ねるにつながっているとしたら・・・・・。 私たちはやがて大切なものを失うではないか。』
プロジェクト部屋専用の『微妙な字句のファジー検索・表示・選択できる辞書』を専用システム内に持てば、とズブ素人の傘寿爺は思います。
いつものことですが国会では「検討する」で、どこかが具体的に入らず、更にいつまでが入らない、小さい頃に教わった「5W1H」を思い出して、できるだけ定量的(いつもの定性的ばっかりでなく)にやってほしいと思いました。
以下は以前にブログに投稿済みですので、すでにご覧の方はご放念ください。
『今朝(20210405)日本経済新聞から 1(日本語は優れた言語!)』
―漢字表現の方が外国語より分かり易いので必要に応じて併記をー
『女性欄』にあった衝撃的な見出し『ジェンダー・ギャップ120位の波紋』です。 因みに韓国102位、中国105位で、儒教の影響か、などとは言って居られません。 『ジェンダー・ギャップ』よりは、日本語の『男女格差』の方が、日本では、厳しくかつ適切な表現です。 国別女性国会議員比率ランキング129位、日本の場合は特に、クオータ制の導入が必須です。 最近、国会で取り上げられたが立ち消え、この国では、日常茶飯事で、情けないです。
まだあった『企業欄』の太陽光大型発電(の売電は)電力会社通さずの記事の中の、『FIT』、これは、『固定価格買取制度(FIT)』(FIT=Feed in Tariff)と併記して頂きたいものです。 FITの採用国数は、特に2005年以降に急増し、2009年時点では少なくとも50以上の国々と25以上の州・地域で採用されており、現在では再生可能エネルギーの普及政策として、最も一般的な手法となっていると言われております。
太陽光・風力には不利な国・日本で再生可能エネルギー後進国としては、中小規模水力発電(重厚長大は昔のこと)に期待をしています。 また『中小規模水力発電』は、再エネで発電された電気を一定価格で電力会社が買い取る『固定価格買取制度(FIT)』の対象にもなっていて、2012年のFIT導入後は順調に認定量が増えてきました。
認定後、建設に着手してから運転開始までには時間がかかりますが、最近は運転開始量も増加傾向にあります。 2017年3月末時点で、112万kW(598件)の中小水力発電設備がFIT認定を取得し、そのうちの24万kW(285件)が運転を開始しています(リプレース含む)。 運転開始済量は、認定された容量のうちの約21.4%に相当します。
ウエブ情報から引用
新型コロナウイルス感染防止対策の『まん延防止等重点措置』を『まん防』と略すことに慎重になってほしいと要望する文書が、魚のマンボウになじみの深い宮城県気仙沼市から出されました。
日本語は、表意文字(漢字)と、表音文字(ひらがな、カタカナ、ローマ字)の混合の言語の難しさは、外国人だけではないなく、日本人にさえも難しいと、最近、思えるようになりました。 その上にデジタルの情報化時代ではありますが、新聞記事に使われるカタカナ英語の頻度と種類は踊り置くばかりです。
このような状況下では 『新型コロナウイルス感染防止対策 レベル1、レベル2,レベル3…』のように傘寿の爺にも分かり易くできないものか考えてしまいます。
以下は以前にブログに投稿済みですので、すでにご覧の方はご放念ください。
『カタカナ語急増、日経新聞文化欄に「日本語で言え」、全く同感!』
―日本語は、表音と表意を混ぜて使う、世界でも稀な言語だが、心配だ―
以前(20201010)付け日経新聞文化欄に、作家町田康氏の記事『日本語で言え』が載っていました。 まったく同感ですので再度抜粋引用させて頂きます。
『最近、日常の中に、いわゆるカタカナ語というのが急に増え、また、標語や宣伝文句などにも英語が使われることが多くなって、そのことに違和感を覚えている。 というのは、でもけっこう前からあって、それがこの5年くらいで急に増えたように感じるのである。』
ここで一言、こんな状況をどうしたら改善できるか。 日本という国は、複合要因・原因で短期間に変わってきています。 抜粋引用を続けます。
『なぜそう思うかと言うと、自分は英語を知らないからで、『俺に分からんことを言うな。 もっと解りやすく言え」という自分の無知を棚に上げての暴言で、それを防止するには自分が学んで、英語で言われても即座に理解できるようなかしこになるべきなのだが、一寸虫にも五分の魂、ちょっとの言い分これはある。
どういうことかと言うと、英語(又はその他の外国語)で言うその理由に合点のいかない部分、不審の点があるということで、ではその理由は、
❶その英語の言葉に相当する日本語がなく、それを無理に日本語にすると、元の意味とは別の意味になってしまう。
❷英語で言った方が、格好がいい感じがするから。
❸母語で言うと、その意味が明らか過ぎて精神的につらいから。
❹英語で言うと意味がぼやけてあまり内実がないことをごまかすことが出来るから。
❶については、マア仕方ないと思うが、それ以外のものは、軽薄というか、実がないというか、不真面目というか、精神的に怠惰というか、全体的にクズというか、・・・、言うまでもなくそんな愚劣な気持ちになるのは自分が未熟な人間であるからで、そこは反省しなければならないのだが、しかしそれを割り引いても、言葉が人の精神や行動に及ぼす影響はあるだろうし、自分には難しいことは分からないが、社会全体も悪い方向に向かってしまうのではないだろうか。』
ここで、また一言、こんな状況をどうしたら改善できるか。 逼塞感いっぱいの日本という国は、複合要因・原因の排除は簡単に短期間に、改善は難しいようです。 抜粋引用を続けます。
『やはり、SNSとかでこのことを発信して警鐘か何かを鳴らした方がよいではないだろうか、と怒りを通り越して不安な気持ちになってきたので、お世話になっている鹿児島出身の先輩に相談したところ、「お前のような虫同然の人間が社会のことについて心配することはない。 そんなことより生業をまじめにやりなさい。箪笥っ―」と仰ってくださった。 箪笥っ―、というのは、本当は、チェスト―、と言いたかったところ、外国語に悩む私を気遣ってこんな風に仰ってくださった。 優しい人である。』
途中は、省略させて頂いて、更に、少し考えてしまった部分の引用です。
『しかし、ここにひとつ困難があるというのは、若い頃やって、一時中断、最近になってまた始めたバンド関連の用語で、自分の場合、その殆どが英語、 というか、バンドというのが英語でいちいち楽団・楽隊などと言い直さなければならず、それ以外にライブのことを実演と言ったり書いたり・・・、その言い換えのために才能の9割も使ってしまっている。 ・・・という話をお世話になっている大阪の先輩に話したところ、「けど言うたら漢字も外国ちゃうけ」と言われ反論しようと思ったができず、それ以降は楽団もあまりせず、家に籠って梵語を見つめたり、5日連続でカレーを食べたりしてライフをエンジョイした。』
この方の、このエッセイ読ませていただいて、日本語の漢字・表意文字と、平仮名片仮名・表音文字と、ローマ字の表音文字を混ぜて使えることの便利さと、副作用の大変さをつくづくと思い知りました。
これから整理するために、先般の自分のブログ;
『言語・言葉」の進化・進歩が加速されている』
―大袈裟ですが、タブレットなしでは新聞がスムースによめない―
を次に再掲しました。
『いままで、ずっと納得がいっていました。 日本語は、表意文字の『漢字』と表音文字の『ひらがな・カタカナ』の組み合わせで、効率よく意志の伝達や勉強・読書ができると。
以前(20200925)の日経新聞の全面広告に載っていました『TCFDサミット2020』このTCFDの正式英語名称が『Task Force on Climate-related Financial Disclosures』が全面広告内に載っておりませんでした。
そこでタブレットで調べると『「TCFD」という言葉、ご存知ですか?要チェックですよ。 TCFDを初めて聞く方も少なくないと思いますが、最近かなり注目されています。 最近は、英語の頭文字を取った言葉が本当に多いですが、元の単語を知ったうえで意味を覚えたほうが楽だと思います。 ということで、TCFDの英語の正式名称ですが、「Task Force on Climate-related Financial Disclosures」です。 かえって分かりにくくなったように感じるかもしれませんが、ビジネス用語となったカタカナ語がほとんどです。』とありました。
更に、別の全面広告欄にありました。 6社の全面タイアップ広告(日本語では連携・協力広告?日本語は難しい。)この全広告の3分の1ページを占めたのが『いまさら聞けない ニューノーマル時代の新用語集 新しい働き方や生活様式が生まれる中で普及した言葉が数多くあります。 ここでは、その中でもビジネスシーンで頻出する用語を集めました。 商談やミーティングなどのとっさの時に困らないよう、お役立てください』と。
❶インフォデミック
❷オンライン飲み会
❸エッセンシャルワーカー
❹サイドプレイス
❺オフピーク出勤
❻シェアオフィス
❼オーバーシュート
❽ジョブ型人事制度
❾巣ごもり消費
❿地域居住
⓫ソーシャルディタンス12ポストコロナ
⓬ポストコロナ
⓭デジタルトランスフォーマーション(DX)
⓮ローテーション勤務
⓯テレカン
⓰ワーケーション
本日の新聞にはまだまだありました『エンティティ―リスト』『リモートキャリア』『グリーンインフラ』『ブルーカーボン』『エンタープライズブロックチェーン』『ビットコインコミュニテイー』『カストディエコシステム』『ブロックチェーン技術』『デジタルアイデンティの社会実装』等々。
いよいよ、とりあえず『自分専用』のカタカナ英語、及び、難しい語彙・用語事典が必要かと思い始めました。 昔、アフターサービスの世界にはユニークで判りにくい語彙・用語があったので、語彙・用語解説集を作ったことを思い出しました。 今はオタクっぽい分野でなくても、座右の語彙・用語解説集が必要と思えるほど(タブレット・スマホでも十分カバー可能)、日本語の進歩・進化・複雑化が進んでいます。』
この件、もう少し勉強して整理します。
(20210406纏め #307)
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