(写真は、イタリア フィレンチェにての最後の夕食のテーブル風景。)
フィレンチェ最後の夕食は、宿泊ホテルから徒歩2分程にあるメルカート広場の角にあるレストランを選択した。
まず、注文した料理内容から紹介しよう。
メインディッシュとして 「トリュフオムレツ」。 これが何とも絶品だ!
トリュフが卵に合うとは知らなかったが、オムレツの中でトロ~~リと溶けた卵とトリュフの相性が絶妙な一品だった。 ソースは何が使われているかは不明。
サイドメニューとして、「レストランお勧めサラダ」。 これまた絶品。
野菜に交ざり、カマンベールチーズとクルミがゴロゴロ入っていて、私などこのチーズとクルミを酒のつまみに食べただけでお腹が一杯になりそうだ。
そして、「スパゲッティ カルボナーラ」。 これもまた大盛だが、残念ながら塩分が多く私は苦手だった。 もう少し塩分を抑えれば美味しいのだろう。
写真下右端にあるのは、大きなバケツに入れられた「フランスパン」。
これはどの客席テーブルにも無料にて出されるようだが、お替り自由で食べ放題の様子だ。
我々親子は、他の料理にて満腹で、パンには一切手が出なかった。
以上が、料理の説明だ。
ところで、このレストラン名を公表しないのには私なりの理由がある。
ある意味で、居心地が悪いレストランだった故だ。
実は、ネット検索で日本語にて幾らでも検索可能なレストランである。 その評価は高く、特に料理の味など5つ星に輝いている。
確かに、料理の味は絶品だ。 それは私も認める。
ところが、驚く扱いを受けたのだ。
レストランに入ると、室内と外のテラスとどちらが良いか聞かれる。 ゆっくり寛ぎたい我々は室内を選択した。 すぐさま、レストラン内一番奥のピザを焼く窯が設置されている部屋へ案内された。 入口に近い大部屋がイタリア人と思しき西洋人達で混雑しているのに比し、当初は特別室なのかと思うほどに奥の部屋は落ち着いた雰囲気だった。
そして英語ペラペラのウェイトレスがテーブルまでやって来て、我々に流ちょうな英語にて注文を聞いてくれる。 その対応には何の失礼もなく、至って親切だ。
その後、事態が急変する。
我々が料理を食べ始めた頃、奥の部屋に次々と案内されてくるのが東洋系客ばかりなのだ。 言葉から察するに中国人がほとんどで、日本語は聞こえて来ない。
どんどんと中国人客が増え、あっという間に奥の部屋内は中国人で埋め尽くされた。
これが大変! 中国の皆さんの喋りのけたたましさは知る人ぞ知ろうが、怒涛の如く奥の部屋は喋りの洪水渦中に巻き込まれてしまった!
落ち着いて食事など出来やしない。 我々母娘は身を小さくしながら、「早めに食事して帰ろう」との事態と相成る…
ところで、我々の横のテーブルに案内されてきた家族連れ中国人の小学生ぐらいの少年の英語が何とも流ちょうな事。 両親も英語ペラペラだが、特にその少年の英語の発音が何とも素晴らしい。
こうなると我々は取り付く島もなくなる。 もはや、ヘボいジャパニーズ・イングリッシュをそれら中国ファミリーに披露する訳にもいかず、こっそりと小声でウェイトレス氏にデザートとカプチーノを注文する始末だ… 何だか惨めったらしくなりつつ、身を縮めてそれらを食し、そそくさとレストランを去る。
これが、まさかレストランによる「人種隔離政策」ではないことは理解出来ている。
単にイタリア語会話力がない観光客を奥の部屋へ集めて、 英語にて対応するべく親切な対応を心掛けた結果なのだろう。
ただ私に言わせてもらうならば、出入国審査じゃあるまいし、たかがレストランがそこまでせずとてイタリア語が通じずとも何とかなるものだ。 他のレストランでもお店でもすべてそうして通って来ている。
しかもその方が観光客にとっては楽しくもある。 下手なりにも何とかコミュニケーションが取れ心が触れ合える事こそが、むしろ旅の醍醐味とも言えよう。
国境を越えた真の“おもてなし”とは何なのか?
このレストランに於いて、まさにその課題につき改めて考えさせられる一夜の晩餐だった。
フィレンチェ最後の夕食は、宿泊ホテルから徒歩2分程にあるメルカート広場の角にあるレストランを選択した。
まず、注文した料理内容から紹介しよう。
メインディッシュとして 「トリュフオムレツ」。 これが何とも絶品だ!
トリュフが卵に合うとは知らなかったが、オムレツの中でトロ~~リと溶けた卵とトリュフの相性が絶妙な一品だった。 ソースは何が使われているかは不明。
サイドメニューとして、「レストランお勧めサラダ」。 これまた絶品。
野菜に交ざり、カマンベールチーズとクルミがゴロゴロ入っていて、私などこのチーズとクルミを酒のつまみに食べただけでお腹が一杯になりそうだ。
そして、「スパゲッティ カルボナーラ」。 これもまた大盛だが、残念ながら塩分が多く私は苦手だった。 もう少し塩分を抑えれば美味しいのだろう。
写真下右端にあるのは、大きなバケツに入れられた「フランスパン」。
これはどの客席テーブルにも無料にて出されるようだが、お替り自由で食べ放題の様子だ。
我々親子は、他の料理にて満腹で、パンには一切手が出なかった。
以上が、料理の説明だ。
ところで、このレストラン名を公表しないのには私なりの理由がある。
ある意味で、居心地が悪いレストランだった故だ。
実は、ネット検索で日本語にて幾らでも検索可能なレストランである。 その評価は高く、特に料理の味など5つ星に輝いている。
確かに、料理の味は絶品だ。 それは私も認める。
ところが、驚く扱いを受けたのだ。
レストランに入ると、室内と外のテラスとどちらが良いか聞かれる。 ゆっくり寛ぎたい我々は室内を選択した。 すぐさま、レストラン内一番奥のピザを焼く窯が設置されている部屋へ案内された。 入口に近い大部屋がイタリア人と思しき西洋人達で混雑しているのに比し、当初は特別室なのかと思うほどに奥の部屋は落ち着いた雰囲気だった。
そして英語ペラペラのウェイトレスがテーブルまでやって来て、我々に流ちょうな英語にて注文を聞いてくれる。 その対応には何の失礼もなく、至って親切だ。
その後、事態が急変する。
我々が料理を食べ始めた頃、奥の部屋に次々と案内されてくるのが東洋系客ばかりなのだ。 言葉から察するに中国人がほとんどで、日本語は聞こえて来ない。
どんどんと中国人客が増え、あっという間に奥の部屋内は中国人で埋め尽くされた。
これが大変! 中国の皆さんの喋りのけたたましさは知る人ぞ知ろうが、怒涛の如く奥の部屋は喋りの洪水渦中に巻き込まれてしまった!
落ち着いて食事など出来やしない。 我々母娘は身を小さくしながら、「早めに食事して帰ろう」との事態と相成る…
ところで、我々の横のテーブルに案内されてきた家族連れ中国人の小学生ぐらいの少年の英語が何とも流ちょうな事。 両親も英語ペラペラだが、特にその少年の英語の発音が何とも素晴らしい。
こうなると我々は取り付く島もなくなる。 もはや、ヘボいジャパニーズ・イングリッシュをそれら中国ファミリーに披露する訳にもいかず、こっそりと小声でウェイトレス氏にデザートとカプチーノを注文する始末だ… 何だか惨めったらしくなりつつ、身を縮めてそれらを食し、そそくさとレストランを去る。
これが、まさかレストランによる「人種隔離政策」ではないことは理解出来ている。
単にイタリア語会話力がない観光客を奥の部屋へ集めて、 英語にて対応するべく親切な対応を心掛けた結果なのだろう。
ただ私に言わせてもらうならば、出入国審査じゃあるまいし、たかがレストランがそこまでせずとてイタリア語が通じずとも何とかなるものだ。 他のレストランでもお店でもすべてそうして通って来ている。
しかもその方が観光客にとっては楽しくもある。 下手なりにも何とかコミュニケーションが取れ心が触れ合える事こそが、むしろ旅の醍醐味とも言えよう。
国境を越えた真の“おもてなし”とは何なのか?
このレストランに於いて、まさにその課題につき改めて考えさせられる一夜の晩餐だった。