原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

箱根への小旅・ひとり旅 ー 箱根ラリック美術館編 ー

2018年02月22日 | 芸術
 (写真は、昨日箱根ラリック美術館ミュージアムショップにて買い求めたラリック作品ポストカード。)


 何分、何処の美術館・博物館も館内は撮影禁止措置を取っているのが通常だ。
 そのため当エッセイに於いては、箱根ラリック美術館ミュージアムショップにて買い求めたルネ・ラリック作品ポストカードより2点を紹介した。


 上記写真上は、カーマスコット「勝利の女神」。
 
 アール・ヌーヴォーの時代に生まれた子供たちが大人になった、20世紀はじめ・・・
 自動車が走り、ラジオ放送がはじまり、
 機械や電波といったものが
 最先端を行く時代でした。
 くっきりはっきりした直線や流線形、
 鮮やかな色合いが流行します。
 それが、「アール・デコ」。
 
 カーマスコット 「勝利の女神」
 クラシックカーの先端に取り付けられた装飾品、カーマスコット。
 当時は、こんな派手な物を車に乗せて走っていたのです。
 (以上、箱根ラリック美術館公式HPより引用した「勝利の女神」に関する記述を引用したもの。)

 この作品に他にも、ルネ・ラリックが制作したカーマスコット作品数点が展示されていた。
 それと共に、当時のクラシックカー2台が美術館敷地内に展示されているのも特徴的だった。


 上記写真下は、チョーカー「オリーブ」。

 この作品に関しては、当美術館の若き長身イケメン学芸員氏より直接ご説明を頂いた。

 かなり大きめの作品であり、実際チョーカーとして首に装飾できるのか? との疑問が湧く。
 ポストカード写真をよ~~~く見ると、オリーブの枝に“継ぎ目”がある事が判明する。 これにより、このチョーカーは曲線を描くことが可能となり、きちんと身に付けられるとのことだ。


 
 現在、箱根ラリック美術館は、企画展「ラリックの花鳥風月 ジュエリーと、そのデザイン画」 開催中である。
 
 そのパンフレットより、企画展のテーマを以下に紹介しておこう。
  うつろいゆく自然美を鮮やかにとらえ、愛でる、ラリックのまなざし。
  描き起こした画と完成した作品には、日本人の心にも通じる、
  自然への深いオマージュがありました。

 上記企画展は2018年4月1日まで開催中です。

 
 箱根仙石原の山々の風景も展望できる場にひっそりと静かに佇む、美しく洗練された美術館でした。

箱根への小旅・ひとり旅 ー オリエント急行 ル・トランでのティータイム編 ー

2018年02月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、箱根ラリック美術館内オリエント急行ル・トラン列車内にてのティータイム風景。 私が案内された座席にて撮影したもの。)


 以下に、ネット情報を参照しつつ私なりにアレンジして、ル・トランの内装及びティータイムを紹介しよう。

 車内にあるほとんどのものは、現役時代から使われていたものにほぼ手を加えず、今でもそのまま使用している。 豪華な布張りの椅子も、かつてオリエント急行で使われていたものだ。
 私が現地で聞いた情報によれば、この椅子は大型で列車のドアから運び込むことが不能なため、パーツを車内に持ち込み、車内にて組み立て作業を施したらしい。
 私自身の座り心地の感想を述べるなら、クッションに多少の偏りがありやや不安定だった。 これもオリエント急行車両の歴史を物語るものであろう。

 まさに、見た目も使用感も“走るレストラン”。 高級感溢れるセンスのいい空間が、今もなお生き続けている。
 窓際には、当時乗客が使用していた“呼び鈴”が備え付けられたままだ。 現役時代には、オリエント急行の乗客がこの呼び鈴を鳴らし、クルーを呼んでいたそうだ。
 このような細かな部分も後から手を加えることはせず、当時の面影をそのまま残している。
 貴重な調度品や今では珍しくなった車両の機能を、すぐ間近で眺められるのも魅力の1つだ。
 例えば“コート掛け”も当時のままに窓側上部に燦然と存在するのだが、貴重な備品保存のために使用しないように、との今回のクルーの説明だった。 (それを聞かなければ、危うくコートを掛けて損害賠償負担となるところだ…

 ティータイムセットの内容は、専属のパティシエが心を込めて作るスイーツとこだわりのドリンクだそうだ。

 ティータイムの途中で、専属クルーがオリエント急行の解説をしてくれる場面もある。 
 その説明によれば、例えば、車内の壁に飾られているガラスパネルは、1928年にラリックが制作したもの。  人物像のパネルと葡萄のパネルを合わせて1車両だけで156枚も飾られているらしい。 このパネルは裏面に鏡の加工がされていて、反射光の具合で柔らかな色合いになったり、シャープな印象になったりする。

 40分間のティータイムの後下車した時にクルーが写してくれたのが、前エッセイに公開した写真だ。

 (参考だが、ティータイムは1時間ごとの予約交代制となっている。)

箱根への小旅・ひとり旅 ー オリエント急行 ル・トラン編 ー

2018年02月22日 | 旅行・グルメ
 (写真は、昨日ひとりで出かけた箱根小旅にての一ショット。 箱根ラリック美術館内に展示されている、オリエント急行ル・トランの前にて。)


 昨日、私は神奈川県足柄下郡箱根町まで小旅・ひとり旅に出かけた。

 毎年、私が担当している親族の税務申告(青色申告も含め)が終了するこの時期に、それを実行完了した自分への“ご褒美”として、自らイベントを企画し、一人で(あるいは娘を同伴して)出かけている。

 昨年は都心のディスコ(正確にはクラブだが)へ出向き、久々に70年代ディスコダンスを楽しんで来た。


 今年は近隣地域へ小旅に出る事を計画し、1月末頃にその手配を済ませていた。

 
 さて、冒頭写真はラリック美術館内に展示されているオリエント急行ル・トランだ。

 皆さんも、アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」はよくご存知だろう。

 写真のオリエント急行ル・トランは、パリと南仏を結ぶ「コート・ダジュール号」(1929年製)として制作され、後に「オリエント急行」として使用された車両とのことだ。

 シベリア鉄道経由で日本海まで運搬し、海運航路にて日本に到着。 その後、深夜に一般道を運搬し、あの箱根の山の急なくねり道の難関を時速10㎞程で慎重に通過して、箱根ラリック美術館まで到着した、との説明だった。(我が記憶に頼っているため、正確でない場合お詫びします。)

 列車内の豪華な内装はルネ・ラリックによるもの。
 この車両内では、デザート付きでティータイムを楽しむことができる。


 次回以降のエッセイにて、その内装やティータイムの様子等を紹介します。



 本日は、当「原左都子エッセイ集」にて、“駆け足”で箱根の旅物語を綴る予定でおります。


 

マスカラにベンツの高梨沙羅バッシング、分かる気もするが…

2018年02月20日 | その他オピニオン
 現在、韓国平昌(ピョンチャン)にて開催中の冬季五輪の女子スキージャンプ競技に於いて、銅メダルを獲得した高梨沙羅選手。

 未だ女子スキージャンプ競技者が少なかった頃より、御父上が元ジャンプ選手だった影響下で、子どもの頃よりスキージャンプ練習に励み精進してきた人物のようだ。
 前回のソチ五輪では金メダルを期待されそれが叶わなかったが、今回の平昌大会では銅メダルを獲得した。
 私の記憶によれば、沙羅氏ご本人が「これ(銅メダル)が私の実力です」と冷静にインタビューに応えていたのが印象的だ。


 さて、その高梨沙羅氏が、“お顔の大改造” をしてメディアに登場した時には、この私も驚かされた。
 ご本人曰く、「マスカラを付けた」との表現だったようだが、明らかに整形顔だ。 どう見ても人工的に目を二重にして、鼻の形を変えたことは確かだろう。

 私が高梨氏の“大改造顔”を初めて拝見したのは、朝日新聞別刷り「be」一面トップに掲載された大きな写真にてだ。 飛び入学したとの日本体育大学構内での撮影だったと記憶している。 
 (随分と思い切ったものだ。)との正直な思いと共に抱いた感想とは。
 まあ選手としてオフシーズンだし、女子大生だし、お洒落心があっても当然許されるだろう。 ただ、そこまでやってしまった場合、世間からの反応は避けられない。 それを承知の上であるとしたら、やはりジャンプ台から飛び下りる勇気ある女性だから、世のマイナス反応など一蹴出来るのかもしれないなあ、程度だった。


 そもそも私は、女性がお洒落をする事に関して奨励する派だ。
 私の場合、整形手術こそ施した経験は一度も無いものの、お洒落をする派だ。 高齢域に達した今現在尚、(親からそんな派手な格好をするな!と非難される程)身繕いをせずして外出しない主義だ。
 我が娘に対しても、幼少の頃より“厳しい”までに「お洒落教育」を実施して来ている。 その甲斐あって、娘も日々お洒落をして仕事や趣味に出かけている。

 それ故に、高梨沙羅氏が“お顔の大改造”を施した事実自体に対しては、特段非難しようとは思わない。 既に著名人域に達している沙羅氏故に、その行動に整合性はあろう。

 そんな私も仰天させられるのは、沙羅氏がジャンプ競技本番時にまで“大改造顔”で出場している事実だ。 今回の平昌五輪にも“あのお顔”で出場していた。
 いや、それを施す事によりご本人の精神的ゆとりがもたらされるとの効果があるのかもしれない。 あるいは、あの目はマスカラではなく“まつ毛エクステ”と呼ばれる施術であり、事前にそれを施しておけばまつ毛が生え変わるまでの幾日かは“あの目”で過ごせるのかもしれないし…

 それにしても、お洒落女性にとって“人騒がせ”である事には間違いない。 試合観戦に集中する以前の問題として、沙羅氏の“改造お顔”に注目が行ってしまうのは確かだ。


 そんな、高梨沙羅氏に関するネット情報を発見した。
 以下に “高梨沙羅が「国民」からの「謎の圧力」に勝利した日 マスカラとベンツ、大勝利……と。” と題する文面の一部を以下に紹介しよう。

  文春オンライン 女子ジャンプで銅メダルを獲得した高梨沙羅 ©雑誌協会代表
 たとえば親が子に、恋人が恋人に、ファンがアイドルに……悲しいかな人は他人に対して勝手に期待をぶつけては、期待が果たされないとなると逆ギレし、その理由をあれやこれやと探りだし、弾劾しようとする、ひとり相撲脳内場所を開催させてしまう生き物。 そしてそれが最も顕著に表れるのが「国民とアスリート」の関係性ではないだろうか。 特に国同士が戦うオリンピックでは、視聴者が「国民」という最強の鎧を身につけたことで、無敵感を発揮してしまう。 アスリートは「国民」の代表→「国民」とはすなわち自分→俺の私の理想のアスリートであれ→壮行会でラップしてはいけない腰パンドレッドしてはいけない俺より先に寝てはいけない俺より先に起きてもいけない飯はうまくつくれいつもキレイでいろ……国民総関白宣言。
「化粧なんかにうつつを抜かしているからだ」
 この、ちょっと不可解ともいえる“理想のアスリート像”の犠牲となっていたのが、前述の高梨沙羅選手でした。4年前、ハウス北海道シチューのCMで牛の乳絞ってそうだった高梨選手ももう21歳。そりゃ髪をカラーリングしたり、メイクもするでしょうよ。そうしてどんどんあか抜けていく高梨選手を、なぜか「国民」は許せなかったようだ。 平昌に向けなかなか調子が上がらなかった高梨選手の記事がネットに上がるたびに、コメント欄には「化粧なんかにうつつを抜かしているからだ」などと書き込みが。 もしかして、まつエクしたら空気抵抗が変わるの? 眉毛整えたらテレマーク姿勢乱れるの? と、マジで頭いい人に聞きたくなるほど理不尽なバッシングに見舞われていました。
「永遠に素朴でいてほしい」という謎の圧力
 さらに。 もしかしたらこちらのほうが根は深いかもしれない、「素朴な女の子は永遠に素朴な女の子のままでいてほしい」という、謎の圧力もあるように思われます。『木綿のハンカチーフ症候群』とでも言ったらいいのか。 自分を捨てた恋人に金銭ではなくハンカチを要求する女性であってほしい。高梨選手はこうした「あたしアスリートだから」幻想と「都会の絵の具に染まらないで帰って」圧力を、ダブルで背負わされてしまったように思う。
 愛車のベンツもとやかく言われ。
 メイクのみならず、愛車の「メルセデス AMG G 63」にまでとやかく言われていたのも解せない。 
 高梨氏とすれば、なんでこっちのカネでやってることなのに、てめぇに口出しされんだよと、きっと校舎の窓ガラスのひとつも割りたくなるに違いない。 それが分かっているのに、私たちは「国民」「視聴者」「ファン」などデカめの主語を与えられると、いともたやすく対象者にそれをぶつけるようになるのだ。 ナショナリズムの怖さって、こういうとこにもあるね。
 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)


 最後に、私見でまとめよう。

 いやはや、低レベルなネット情報を引用してしまったことをまずはお詫びしておこう。

 後半部分の“ベンツ”に関してだが。
 沙羅氏がご自身のベンツの前で“改造お顔”にてポーズを取っている写真がこのネット情報に掲載されている。
 スキージャンプ競技の場合、練習時にその機材を運搬するにはこれ程の大型車が必要なのであろうと察する。 それはそうだろうが、確かに沙羅氏本人がメディア取材に応じてご自身所有のベンツの前で笑顔写真を撮る必要はなかったのかとも推測出来よう。

 それもそうとして。
 今の時代、世に名を売っているヒーロー・ヒロイン達に傍観者がそれ程までに“ジェラシー”を抱いているとは到底思えないのだが。
 私が若かりし頃の昭和高度経済成長期頃とは、確かにヒーロー・ヒロインが輝ける時代背景だった。
 その後、確実に時代は大きく移ろいでいる。

 高梨沙羅氏とて、おそらく国民からはご自身の“お顔大改造”になど触れずに放っておいて欲しいのが本音だろう。
 ご本人が平昌五輪で銅メダル獲得後にメディアを通じ発言した通り、今後も沙羅氏は次なる大会に向け精進されるつもりなのであろう。
 その実行に際し、実際問題“まつ毛エクステ”の手間が負担になれば、ご本人自身が“五輪勝利とまつ毛エクステどちらが重要か” との今後の処置の見直しを考慮し選択する時期が訪れるのであろうかと、高齢域に達していている私などは思うのだが……

“継続”こそ、最高の人間関係では?

2018年02月19日 | 人間関係
 (写真は、朝日新聞2018.02.10 別刷「be」漫画「部きっ長さん」を転載したもの。)


 そう言えば、先週2月14日はバレンタインデーだったなあ。
 この私も、今年は1名にのみチョコを手渡した。 その一人とは、単に御用聞きのS氏だ。
 この御用聞きさんにお世話になって、既に数年が経過している。 とにかく、いつ玄関口にお越し下さっても話が弾む相手だ。 必ず何らかの話題で盛り上がり、笑い転げるツーカーの関係である。

 特に多い話題は、お酒かなあ。
 お互いに“飲兵衛”同士。  やれ、昨日はどこの店へ行った。 何を飲んだ。 昔は梯子酒で朝帰りだった。 私は駆けつけ3杯派だ。 ボクは最近ハイボールがお気に入り。 おつまみはフキ煮が美味しい。 ……
 その「フキ煮」をご自身で手作りされ、我が家まで運んで下さったりもする。 これが絶妙な味付けで何とも美味しい!
 そんなこんなで、たわいない雑談ながらもS氏との会話が途切れる事はない。

 そのS氏に毎年バレンタインデーにチョコレートをプレゼントして数年が経過した。
 いつもは、ウィスキー(あるいはブランデー)ボンボンなのだが、今年はたまたま発見した「日本酒大吟醸ボンボン」を手渡した。 これをお裾分けしてもらい私も食したのだが、本当に大吟醸で美味だったのに我ながらビックリ😲だ。


 さて、冒頭写真の漫画に話題を変えよう。

 私は、以前よりこの漫画「部きっ長さん」のファンである。
 何と言っても、主人公の部きっ長さんが何とも可愛らしいキャラなのだ。 この手の漫画によくある“ぶきっちょで失敗ばかりしているが愛嬌があり憎めないキャラ”、そのままの人物だ。

 今回の主役は、部きっ長さんの部下達のカップルのようだ。
 写真が比較的鮮明に撮れたため再説明はさけるが、要するにバレンタインデーに先立ち、塩川さんが耕平さんにチョコレートを手渡す条件に関して話をしている場面設定である。

 塩川さんが欲しいのは、「結婚して下さい」との耕平さんのプロポーズ返答だが。
 ところが、待てども待てどもそれが出ない。 しまいに耕平さんの口から出たのは「(私達の関係は今後も)継続で!」だった。
 原左都子に言わせてもらうと、最高の返答だよ! これ以上、望むべく言葉はないと思うのだけど。


 真面目な話題に移るが、近年の女性達とは男性からの「結婚して下さい」を待ち望んでいるのだろうか?
 私が若かった時代とは既に大きく時代背景が移ろいでいるような感覚があり、肉食女性が蔓延り草食男性が増殖していると認識しているのだが、実際はそうでもないのだろうか??

 確かに、人間関係の希薄化現象が極度に進んだ現在であることには間違いない。
 「結婚」等の法的拘束力を持って相手を繋ぎ止めておかない限り、人間関係の継続があやふやな時代であるのかもしれない。 
 とは言えども、法的拘束力に依存しようが人間関係が継続する保証もない現代でもあろう。


 私の目線からだと、塩川さんと耕平さんの関係は十分に良好だよ。
 耕平さん、“よき人”じゃないの。 「健気なところが好きです!」だなんて、我が半生に於いて一度足りとて言って貰えたこともないよ。   えっ?毛皮のコート? 貰っときゃいいじゃないの。

 塩川さん、ここは“焦り”は禁物かもよ。
 部きっ長さんのアドバイス通り、「婚期は根気よく待て」ばどうだろう。

 「(今後も二人の関係を)継続で!」との耕平さんの最後のセリフは、バレンタインチョコのお返しとしては最高のプレゼントだよ。
 私ならば、それで必要十分だけどなあ。