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「通貨戦争」の下の日本  文科系

2022年10月26日 17時02分31秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 長引いていた膀胱癌全摘手術入院以降体調がやっと落ち着いてきて、このままなら週末退院と伝えられた。9月22日入院、27日手術からの退院予定が10日は延びた長丁場になった。長引いた理由は二つ、新たな尿道作りに若干の狭窄があったことに加えて、「悪い菌(この名称は伏せておく)」が入って高熱など全身異変が起こっていたこと。この二つとも今は治まったのである。
 癌のステージは2と確定、癌直近の鼠径部リンパ節(切除の上)細胞検査も含めて転移はなく、以降の薬物療法として、免疫チェックポイント阻害薬使用も決まっている。(身体のどこかに潜在していることもある)がん細胞を免疫力を高めることによって殺していくもので、この場合は予防療法のようなものなんだろう。


 さて、通貨戦争という言葉は、大なり小なりご存じの方も多いはずだ。が、今それがこの日本に降りかかって、日本政府と日本人の生活とにとって最大の懸念になっている。今大きな話題になっている「円安」に関わって日本政府が恐れ、警戒して来た「投機」というのがまさにこの戦争なのだ。資本主義、(金融)株主資本主義、新自由主義経済において「ある通貨を売り浴びせて大幅に値下げすることによって大もうけする」手法、空売りに今触れてみたい。

 物は安く買って高く売るほど儲かるのだが、ある物や債券を人為的に安くできるほどに大もうけができる仕組みがあって、それが空売りである。
・1ドルが120円の時に、「3ヶ月後に1億ドルを120億円で買う先物契約をしておく」。   
・直後から、対ドル円が激落するように、他人から大量に借りておいた円も含めて円をどんどん売り浴びせる。例えば、3ヶ月後に1ドル150円にするという目標を持って。ちなみに、自分のものでない債券などを借りて売ることを空売りと言う。
・3ヶ月後に1ドル150円になった暁には、こんなことができる。120億円を8000万ドルという時価で普通に買ってから、先に結んだ先物契約を実行すれば、この120億円で1億ドルが買える。つまり、8000万ドルが瞬時に1億ドルに化けるのである。

 さて、こんなただ弱肉強食のおかしな仕組みが世界経済に大手を振って通っている体制そのものがおかしいと、僕は思う。国家や人の命がかかっているような通貨や株、債券などを激落させて儲けるって、まともなことか? 国際的に法で規制してやめるようにするのが当たり前のものじゃないか。ちょうど、資本主義発生の頃に女子ども含めて無制限労働時間が起こっていたが、やがて8時間労働制などが獲得されていったように。
 というようにおかしい仕組みが金融株主利益第一主義の新自由主義経済体制にはいくつもいくつもつきまとっているのである。こんなおかしな仕組みの規制は国連でしかできないが、この仕組みの王者アメリカこそが国連の弱化にこれ努めてきたのである。
コメント (2)
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