スコットランド・セルティックへ行った古橋のある行動が、彼の地で物議を醸しているそうだ。あるイングランド記者の記事を紹介したサッカーダイジェスト記事で知ったことだが、以下の通り。
『 エースの行為が物議を醸している。
現地時間10月30日に開催されたスコットランド・リーグ第12節のリビングストン戦で、セルティックの古橋亨梧は約3か月ぶりのベンチスタート。ここまで公式戦15試合で10ゴールを挙げている日本代表FWは、スコアレスで迎えた58分からピッチに立った。
この古橋のリアクションがオーバーだと批判したのが、英国のスポーツジャーナリストであるアンドリュー・ディクソン氏だ。自身のツイッターで次のように綴っている。
いずれにしても、奪ったPKは勝点3に繋がらず、ベンチスタートでノーゴールと、古橋にとっては悔しい試合となってしまった。』
古橋は日本に居るときと同様の反応をしたに過ぎないだろう。大げさに倒れるのが常識になっているからだ。大げさに転げ回ってから起き上がった後に普通にプレーしているという光景も日本では普通に観られるし。ちなみに、相手ボールの時などに「わざと遠くへ投げ、『取ってこい』と振る舞う行為」も多い。僕はこういう相手にリスペクトがない行為が嫌いで仕方ないのだが、イングランドや西欧も僕とおなじ感覚なのだ。だからこそ、痛そうに転げ回る「ネイマール」が嫌われてきたことについて、「高額な彼を欲しいと名乗り出るチームは、西欧には今後なかなか出てこないはずだ」とここに何度か書いてきたが、事実その通りになっている。メッシがいなくなったバルサがネイマールを採るかと一時噂されたが、僕は駄目だろうと見ていた。移籍無しの結果を見て、スペイン・サッカーにも西欧文化が残っていたななどと思ったものだ。
この問題、米大陸と西欧とでサッカーの見方、感じ方が違うという問題なのである。エンタテインメント・ゲームとスポーツと言う考え方の違いなのだが。ちなみに、日本でも例えば、はっきりと南米系の鹿島にはこういう大げさな行為や反則、「敬意を欠く行為」が多いと観てきたから、ここでもこの鹿島のことを書いたことがある。僕は、スポーツが好きなのだから。だから、日本のサッカーもちゃんとスポーツになって欲しいと願ってきた。
西欧へ行った日本人はすぐにこのことに気づくはずだが、行く前に知っていた方が良いと思う。思わず「変なプレー」が出てしまわないようにしておくためにも。ただし、西欧でもイタリアはちょっと違うかも知れない。これは、昔からブラジル人を多く採ってきたその結果なのだろうか。