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憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

米金融独占は世界の食肉、医療、穀物にも及ぶということ(4)  文科系

2014年12月31日 07時52分15秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 昨日の続きで、医療の3回目だ。医療の最後2回はこれだけの貧困に陥った米国医療の仕組み、構造をまとめてみたい。対米TPPを絶対に許してはならないというそんな想いを込めて。


『 凄まじい米医療制度 その3  医療貧困の構造①   

 初めに、以下の話の進み方を述べておく。最初に、患者になる国民、病院(関係者)、そして政府・州の医療財政などが疲弊しきっていることをもう一度まとめる。この病院関係者とは、医師、看護師、ほとんどの経営者も含めた人々のことだ。この貧困の裏側、医療関係で世界1の数字などもいくつか並べてみよう。最後に、この世界一の数字の恩恵にあずかっている者が誰かを論述する。この本「貧困大国アメリカ」の第3章「一度の病気で貧困層に転落する人々」も、丁度この順番で書いてあるようだから。

1 83~96年で9分の1の病院が潰れた

 民間医療保険料の高さ、高すぎる医療費、無保険者の急増、低所得者医療扶助数の急増などは前回を参照されたい。ここでは病院のことを見てみる。これが、儲かっているどころか、潰れて減っているのである。
 この傾向が始まったのは1980年代からだが、83年から96年までの13年間で全米約9分の1の病院が廃業したとあった。なぜなのか。全米294市中166市それぞれに、50%以上のシェアを誇る(民間)医療保険会社が存在すると前回述べたが、これがその直接の元凶である。
 保険料は高く、保険外の自由診療などをも創り出しつつ医療費はどんどん上げるのに、病院の経費は徹底的に削っていく。アメリカの医療費個人負担額は、他の皆保険制度がある先進国に比べて約2.5倍とあった。なのに(前回に述べたことだが)病気ごとに指定する入院日数を減らし、リスクの多い患者は忌避して、結果として無保険者の激増を招いてきたのだ。保険会社の指示に従わない、請求単価・金額の多い病院は保険病院リストから外せるのである。するとまず、潰れる。こうして、少ない医師が保険会社の(毎月の)評価対策・「改善策」関連書類に忙殺され、看護師も保険会社の基準第一に働くべくびくびくしているという。医療過誤による事故、感染症とか事故死とかが多いのが大きな特徴である。
 その結果がこうである。世界保健機関(WHO)の2000年度世界医療ランキングのサービスレベルが37位とあった。日本は10位である。逆の世界1は先ず、国民の医薬品購入金額1人当たり年間728ドル。無保険者など病院に行けないから、薬で済ますという家が多いのだろう。また、心臓病とか糖尿病とかの慢性病の薬が保険対象になっていないとは、前に書いたことだ。
 同じく医療サービスに支払われる国全体の金額も世界1で1兆7000億ドル。これは、アメリカ国内総生産の15%以上を占めるという。他にも、こんな興味深い数字もあった。「製薬会社が使う広告費、販促費および医師への贈賄費用の合計は年間8億ドルで、中でも贈賄費用は医師1人につき1万ドルです」(94頁)

2 他方に、350院の超巨大会社

 さて、80年代から13年間で9分の1の病院が閉鎖するという状況でも、世界1巨大な病院(系列)も生まれている。この状況に最も上手く適応できたということだから、今のアメリカ医療の象徴的存在・病院ということであって、この病院を研究・描写する価値は極めて高いと思われる。
 90年代半ばに世界一巨大に育ち上がったのが、HCA社。全米に350病院を擁し、285,000人が働き、年間売り上げ200億ドルという巨大系列だ。在宅ケア・サービスも、医療保険業務さえも手がけている。この社の病院は利益率ノルマが15%。対する平均利益率実績が実に18%を遙かに超えるという。この利益率アップに駆り立てられているのが、各病院経営者である。その25%がボーナスを受けているのに、30%はボーナス無しなのだそうだ。このボーナスの額が、給与の80%ということだ。結果、成績の悪い経営者はどんどん辞めていくということで、傘下350病院の経営者の内100病院の経営者が1年で入れ替わっていると報告されていた。
 こうして儲けたお金が、潰れかけた病院を買収するのに使われて、HCA社がここまでになったとも書いてあった。

3 日本との関係などを愚考する

 これは私的な感想だが、TPPの推移次第では、こんな病院が日本に来る。すると、日本の皆保険制度もすぐに潰されるだろう。「自由診療」という名の高級医療を一度でも受けた金持ちたちはそちらの民間保険に奪われていき、残った貧乏人だけでは今の皆保険制度を支えられなくなろう。一定金を持った患者を奪われる病院も無数だろうし、アメリカよりも遙かに速く10年足らずで中小病院壊滅とか。既に、全米20年で鍛えてきた他院潰し・買収(の経営術)、そのノウハウも有り余っているのだし。最新薬特許など知的財産権も、こういう潰し・買収の凄い武器になるはずだ。
 コンビニチェーン寡占の小売業界、穀物の世界的独占体(13年11月30日拙稿参照)、全米4大鶏肉寡占事業体(同12月1日拙稿参照)・・・一定世界的独占になったら、あとは何でも自由自在。価格も品質もなにもかも。今のアメリカのやり方は、皆、同じやり口と言える。世界の医療、穀物、食肉をこうしたら、この世は多分地獄になる。アメリカの乳幼児死亡率悪化がどんどん中進国に近づいているように。
 こういう大独占体にとっては、貧乏人は生きるに値する人間ではないのだろう。ロムニーや共和党ボストンティーパーティー一派が、「税を納めない連中は主権者ではない」紛いの主張を広言しだしたのは、こういうこと全てが背景になっているのだと愚考する。ここに描いたような世の中を支持・肯定する思想上の武器を新たに創造し、広めているということなのである。』
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「よたよたランナーの手記」(96) 9.8キロまで来た  文科系

2014年12月31日 07時45分23秒 | 文芸作品
 25日に9.7キロになって、27日には9.8キロまで来た。30分×2回の走行距離のことだ。僕が通う市営ジムがマシン使用1回30分という制限があるからこうなる。

 ちなみに、閑話休題。高齢者割引でジム使用料金が1回50円だからマシンも繁盛しているのであって、むしろ文句など言えない。市に感謝している。高齢者がどんどん通って走り出し、成人病が予防されて市民が長生き、医療費倹約になって市政は大助かりと、そんなことを期待したい。昨日までの連載「走れるようになるために」は、そんな思いもあって書いたほどである。

 さて、27日には各30分が4.8キロと5.0キロ。最高速度は10.5キロで、その心拍数が最高153。僕の常用心拍数は160近いはずだから、随分強くなってきたと振り返ることができる。今なら、ちょっと準備期間を持って、十分ウォームアップもして10キロマラソンに臨めば57分では走れるのではないかと思うほどだ。が、翌28日のジムは、8.4キロのLSD(ロング・スロウ・ディスタンス。つまり、長く、ゆっくりと、距離を)にした。最高速度は11キロまで上げたが、ほとんどを時速7.5~8.5キロで走ってきた。30日昨日は、ジムが休みだから久し振りの外走りで、7キロほど。けっこう暖かくて、後半半分ほどは半袖、半パンで走っていた。

 なんか、ランニングがどんどん楽しくなっている。そのせいかギターレッスンも力が入って、29日には、大掃除の合間に2回に分けてだが5時間も弾き続けていた。24日のサイクリングが3回も全速力で飛ばしてみるなどまたまた絶好調だったし、ブログなどの頭もさえていると感じられる。ランニングが好調だと全てが調子よいが、身体への酸素の回りが影響しているのだろうと勝手に解釈することにしている。
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新聞の片隅に載ったニュースから(181)   大西五郎

2014年12月30日 18時53分45秒 | Weblog
核兵器関連企業と金融取り引き調査団体「日本は6社」(14.12.30 中日新聞)

民間の国際平和団体、PAX(本部・オランダ・ユトレヒト)は、核兵器製造に関連する会社と金融取引をしている銀行や年金基金など四百十一社・団体のリストを公開した。日本企業は、大手銀行をはじめ六社が含まれている。
報告書が核兵器関連企業と見なしたのは開発や製造に携わる二十八社。米国のロッキード・マーチン、バブコック&ウイルコックス、欧州のエアバスグループなど。
核兵器関連企業に取引の実績がある企業には、日本から三菱UFGフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、オリックス、三井住友トラストホールディングス、千葉銀行が挙がった。
海外勢では英国のHSBC、米国のゴールドマン・サックスなどグローバルな金融機関が並んだ。
PAXは企業や団体が公開している決算資料や民間の企業データベースなどを使い、独自に調査。二〇一一年以降に核兵器関連の企業に融資した実績があったり、発行済み株式の0・5%以上を保有したりしていることなどを基準に選んだ。
三菱UFG、三井住友、みずほ各FG、三井住友トラストは報告書について「個別取引については答えられない」としている。千葉銀行は「核兵器関連企業と認識しての取引ではない。いまは融資していない」という。
オリックスは「当社が90%の株式を保有するオランダの資産運用会社の金融商品に、指摘された会社が入っていると思われる」(広報担当者)と説明。資金を直接提供しているわけではないと話している。
PAXは一三年にもリストを作成し、国内勢では三井住友トラストを除く五社が含まれていた。報告書では、欧州企業の年金基金など八社・団体が、核兵器産業には資金を出さない投資方針を公表しているとたたえた。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□

オリックスが「資金を直接提供しているわけではない」と言い訳をしていることは、核兵器関連企業に融資するということは後めたいことだということを示していると思います。
「新聞の片隅に載ったニュースから」№177でクラスター爆弾製造企業への融資についての調査のことを紹介しましたが、これもPAX(IKV Pax christi)がベルギーのネットワーク・フランデーレンという平和団体と共同で行ったものです。
核兵器関連企業には資金を出さない投資方針をとっている企業や年金基金がヨーロッパで8団体あるのですから、例えその企業が核兵器以外の製品を製造しているとしても、被爆国日本の金融機関としてはそれを言い訳にせず、核兵器関連企業とは一線を画す姿勢を示してほしいと思います。それこそが「積極的平和主義」ではないでしょうか。
                                                  大西 五郎
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米金融独占は世界の食肉、医療、穀物にも及ぶということ(3)  文科系

2014年12月30日 03時40分38秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 標記のことの3回目です。とともに、米医療問題の2回目。TPPが日本、世界に広がっていくと、こういうことが広がっていくのでしょう。米国を食らい尽くした米国金融資本は、こういう世界進出を今狙っているのだと思います。

『 凄まじい米医療制度 その2 凄まじい貧困 

 ここも前書きだが、昨日の拙稿「その1 前書き」を必ずお読みいただきたい。でないと、以下に書いてあることが「いい加減なこと」と思われる可能性がある。そういう信用問題が出てくるような凄まじい内容なので、だからこそ前書きを付けた訳なのでして。

 米医療貧困の初めは、乳幼児死亡率を見てみよう。エマニュエル・トッドというフランスの学者がその国の乳幼児死亡率こそ国の生活程度を現す象徴的数字であるという議論を起こしている、そういう数字だ。
 この国の乳幼児死亡率が増加に転化したのは2002年から。その年のアメリカは年間乳幼児1000人に付き死亡率6.3人と先進国で最も悪い数字で、世界順位で見ると43番目とあった。ちなみに1番はシンガポールの2.29人、日本は第4番目で3.9人である。

 医療保険掛け金や医療費の高さがまた、凄まじい。2000年過ぎから4年間毎年2桁%アップを続けた保険料金は2006年時点で、標準4人家族で11,500ドル。あまりにも高すぎて負担分を払えない経営者、企業が多いので、この年に国内全企業で保険を提供しているのは63%にすぎなかった。従業員25人以下の会社は、保険に入らなくとも良いという制度があるらしい。「保険料金と医療費とを合わせて家計の10%を越える家庭・人口数」という資料があった。1996年には1170万人であったこの数字は、2006年には4,880万人になっている。なお、アメリカの保険は後述福祉対象の二つを除いてはすべて民間保険であり、州によって保険料も、医療費もかなり差があるとのことだ。
 こうして無保険者が増えて、2007年1月で4,700万人、うち900万人が子どもである。無保険者と言っても、日本の概念で考えてはいけない。生活保護のような人には後に見るメディケイドがあるのであり、一定収入があって民間保険に入らない(入れない)人なのだ。この900万人の子どもが病気になったらどうするのだろう。ちょっと入院する病気でも百万円を軽く超えてしまう医療費なのである。冒頭の乳幼児死亡率の高さは、こんなことも原因なのだろう。なお、アメリカの人口は3億超、5,000万人というのがどれだけ多い数字か、ご想像願いたい。さらに、4700万人というこの無保険者の数字は、2010年には5200万人になるだろうと予測されている。ちなみに、前回お断りしたように、この本「貧困大国アメリカ」が書かれたのが2008年である。

 医療費を見てみよう。盲腸手術入院での2000年度世界都市別総費用ランキングというのがあった。その1位から4位までがアメリカの大都市だ。1位のニューヨークが243万円、4位のボストンが169万円である。5位が香港の152万円、6位がロンドンの114万円とあった。なおここで特筆すべきことが、入院日数。アメリカは盲腸入院はたった1日ということになっている。香港は4日、ロンドンは5日だ。なお、2007年時点での日本の盲腸手術総費用が書いてあった。4~5日入院でも30万円を超えることは先ず無いということだ。ちなみにアメリカでは一般的にも入院費用が信じられないほど高い。1日の出産入院費用だけで4,000~8,000ドル、出産費用総額は150万円ほどとあった。医療費が全米1位と最も高いニューヨークなどでは、一泊の部屋代だけで2,000~3,000ドルという。よって、出産などは日帰りである。無保険者はもちろんそう希望するが、保険のある人もそうなのだ。他の病気でも入院日数はどんどん短縮されている。脳卒中入院は平均7日を切ったそうだ。ちなみに脳卒中の総費用は1日100万円ほどかかるということ。心筋梗塞は4日、乳癌手術は2日である。これら全て医療保険会社が暗黙の内に決めてきたことなのである。これに従わない病院は先ず潰れる。その凄まじい病院閉鎖の状況はこうだ。請求額の多い病院は保険リストから外されるのである。1983年から1996年にかけて、病院数が5,843から5,160へと減った。13年で実に9分の1が閉鎖なのである。これにともなって病床数も減り、120万床から86万床になった。それでも全米ベッド平均稼働率は62%とあった。

 なお、アメリカの福祉医療はこうなっている。低所得者医療扶助と訳されるメディケイドが5,340万人、高齢者医療保険制度(メディケア)が4,230万人、いずれも05年の数字だ。大不況の煽りを受けて激増しているのが低所得者扶助。2000年からの5年間で50.4%の急増ぶりである。これが、この費用の半額を出すことになっている州政府予算をもの凄く圧迫しているという。このままでは全米自治体財政の9割が5年以内に破綻すると言われるのは、こういう事情も関わっている。
『2011年1月、共和党のリチャード・リオーダン元ロサンゼルス市長は、テレビ番組のインタビューでこう警告した。
「このままでは全米の自治体の九割は五年以内に破綻する」』(この文章は、前掲「(株)貧困大国アメリカ」2013年6月発刊、の中にあったものだ)

 全額政府負担の高齢者保険では、慢性病医薬が自己負担になっているという問題がある。心臓病、糖尿病関連などの常用薬が自己負担って、これらは病気ではないとか「自己管理の不足」ということなのだろうかと、不謹慎だが笑えてきた。

 なお、アメリカの民間保険会社のことであるが、全米294市のうち166市は1社が州の50%以上のシェアと、独占状況にあるということだ。

(その3の「この背景・構造」に、続く。これは2回)』
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「よたよたランナーの手記」(95) 走れるようになる方法(4、最終回)  文科系

2014年12月30日 03時30分45秒 | 文芸作品
 今まで書いてきたやり方をノウハウ箇条書きとして、まとめてみます。

①まず、自分が15分間速歩きできるスピードを見つけ、それを繰り返します。疲れが残らない程度の日数間隔を置いて。毎日出来れば最も進歩が速いのですが、一日、二日置きでも良いでしょう。

②なんとか15分続けられる運動なら、プラス15分はもっと楽になってくるはずです。もっと強度、スピードを上げられるほど。これがウオームアップということ。身体が温まると血液が多く回ってくるから楽になる。こういう運動が30分続けられるようになったら、それより0.5キロほど低いスピードで走りを入れてみます。速歩き30分以上の中で5分でも10分でも。そして、歩行30分がこんな走りに変わっていくことを目標とします。

③①、②の間も脚筋を鍛えることが重要です。2階家階段往復50回と、片足つま先立ち20回などを、僕は最低限度としてやっていました。これは、走らない日にやるのがよいです。なるべく毎日身体を動かすという意味で。

④速度の上げ方はこう。時速6.5キロとか7キロでも、30分走を重ねていればその心拍数がだんだん下がってくるはずです。下がってきたら次は、その速度の最初の時の最高心拍数で走れる速度に上げることができます。これを重ねて速度を上げていく。公営ジムのマシンにはほとんど心拍計が付いているはずです。

⑤15分より、30分。30分より、1時間。1時間走れるようになれば、スピードを上げていくよりもずっと次への進歩が早くなりますから、これを目指します。ランニングにLSD理論というのがありますが、「自分としてゆっくりで、長時間、長い距離を走るのが心肺機能向上に最もよい」というものです。なお、心肺機能という場合に、ランニングでは特に血管にも注目してください。鍛えた筋肉は血管が太く密になるもの。コレステロール多すぎとか糖尿病とかの対策にも良いということです。

⑥これは今まで書かなかった全く別のことですが、ランナーはこういう対策が必要と思います。ランナーの細胞老化防止対策として、ポリフェノールを摂ること。走ることは酸素を多く取り入れること。その場合には、細胞老化を引き起こす活性酸素をも多く取り込む事になるからです。ポリフェノールは活性酸素を中和してくれます。
 僕の場合は、赤ワイン晩酌で対策しています。というよりも、ここ25年ほど赤ワイン党なんです。ついでに、今は特に、スペインワインが値打ちですね。パヌール・リザーブなどというチリ銘柄なども、相変わらずコストパフォーマンスが高いですが。経済が傾いているイタリアの高級葡萄ネッビオーロ製品も随分安くなってきました。

⑦最後に、太った人用にダイエットについて追加します。
 ダイエットには、基本的に有酸素運動の持続しか道はありません。歩く・走る、自転車、水泳などを長くやることがまさにこれで、この速度が速くなるほど一定時間内の効果が大になります。
 無酸素運動である筋トレなどしても痩せることにはなりません。同じジムのウェートトレーニングの方々多くは走らないので、筋肉の上に脂肪が付いてぽっこりと太った人が多いです。本格的ボディビルダーなら、コンクール前には走り込むもの。脂肪を落とさないと筋肉が浮き出ないからです。つまり、走れないボディビルダーは入賞できません。
 1時間走ればまず500キロカロリー以上減らせますが、同じ1時間歩く場合だとその半分以下になると思います。でも走れない場合は歩いて減らすしかありません。歩き続けて脂肪を減らしながら、やがて走れるようにする。そうやって2年で15キロ減らして普通に走れるようになった退職直後の人を僕は目撃しています。3年目には、時速10キロ時以上で走っておられました。僕より5歳ほど若い方です。

 これで終わります。ここまで読んでくださった方々、有り難うございました。

(終わり)
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「よたよたランナーの手記」(94) 走れるようになる方法(3)  文科系

2014年12月29日 06時12分07秒 | 文芸作品
⑦さて、こういうことの結果として、再開後1年経った13年9月には1時間走れるようになっていました。1時間走れるようになると急に進歩が速くなります。その結果、半年後の3月には11キロ時で走れるようになっていました。
 ただし、僕はその後5月に故障しています。右アキレス腱痛。ここまでの強度の上げ方に無理があったということでしょう。13年9月に時速9キロほどで1時間走れるようになって、3月に時速11キロというのが無理があったようです。11キロ時を回復するにはその後半年以上、この12月までかかりました。年寄りの故障は全てを台無しにします。急に速度を上げ始めると、筋肉系を痛めるということでしょう。8キロ時から上は、例えば8.1キロ時にあげるのも8キロ時を数回走ってからとか、そんな事が必要なのだと思います。

 僕の経験では、30分と1時間の走り間には心肺機能上にそんな体力差違はありません。それどころか、30分と15分の間にも。これを言い換えればこう言うことかと思います。15分を無理なく走れる速度に達したり、6キロ時でも15分は走れると見つけることができれば、それを重ねることによってやがては1時間走れます。ただし、故障しない脚筋作りを重ねながらのことと覚えていただいて、そのためにここに書いたやり方を参照してください。

 最高心拍数を伸ばすには短くとも自分の最高速度で走るやり方が普通ですが、これは年寄りには勧められません。年寄りの最高速度上げは、前に述べたように以下のようなやり方を重ねていきます。
 現在の常用持続速度8キロ時の人の心肺機能は、7キロ時以下とかの自分なりの低速で長く走った方が伸びます。そして、その8キロ時の心拍数がだんだん下がってきたら、最初に8キロ時を走った時の心拍数の速度までは走って良いということ。こういうやりかたを重ねていくと、どんどん最高速度が上がっていくということです。初めに7キロ時でも心拍150だった人が、その内に150なら10キロ時は走れるというように。

なお、7キロ時で30分歩ける人は、同じ速度で走れる人とそんなに変わりない心肺機能、筋肉を持っていると僕は思います。つまり、走れなくとも7キロ時で歩き続けられるようになれば、血管などの体質が質的に向上したというほどの意味があると。また、そういう人は多分、上に書いた経過を参考にしていただければ、間もなく走れるようにもなると確信します。人間が歩くということと走るということは連続していると確信するのです。つまり、次第に速めに歩ける人なら、やがては走れる、と。

(続く)
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米金融独占は世界の食肉、医療、穀物にも及ぶということ(2)  文科系

2014年12月29日 06時02分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
『 凄まじい米医療制度(その1、前書き) 
 本日は、前書きだけということにしたい。

 岩波新書、堤未果著「(株)貧困大国アメリカ」の部分要約をやって来て、前回にこんな予告をした。
「アメリカの医療費のことをやろうと思う。保険がなければ出産費用200万円で、それに帝王切開などが加わればプラス100万円とか。かと言って民間医療保険しかない中流家庭には、月15万円の保険料とか」
 上記はニューヨーク在住の知人(娘の友人、大学の同級生で、主婦です)に最近直接聞いた話。僕の聞きかじってきた知識にも合致する。さて、医療のことをまとめるなら同じ岩波新書、堤未果著でも前書「貧困大国アメリカ」(08年1月発行)の方が良い。その第3章「一度の病気で貧困層に転落する人々」(64~95頁)を要約することにした。

 さて、本論(2回は続けようと目論んでいる)の前に二、三の前書きをする。
 以下の内容について皆さんは「にわかには信じがたい」と言うこと間違いなしである。それだけ日本が恵まれていて、アメリカが酷すぎるのであるが、そのまま信じていただくしかない。つまりこれから述べることは、アメリカ医療の現実、真実なのである。
 信用問題は、誰が語っているかも重要であるから、作者の紹介もしておこう。東京生まれで、ニューヨーク州立大学国際関係論学科を卒業し、ニューヨーク市立大学同学科で修士号を取得している。その後、国連婦人開発基金、アムネスティ・インターナショナルNY支局員、米国野村證券などを経て、現在はフリージャーナリストとして執筆、講演活動を行っている。

 要約する第3章は、こういう順番で書いてある。患者の扱われ方などの状況。追い詰められる医師と病院。公的支援の破綻。世界一の大独占病院など。看護師の窮状、医療過誤の続発、無保険者の激増。などなどである。これを僕は、大きく分けてこうまとめたい。アメリカ医療貧困の諸現象を初めに、そしてその背景としての構造を次に。なんとなれば、後者が見えなければどうしてここまで酷くなったかが分からないからである。特に、国民皆保険制度がある日本人には。なお、この後者の背景構造に関わるのは、こういう人々である。大元はニューヨークの投資家、その下位の同盟者である独占的医療保険会社と大製薬会社など。例えば、60~70年代の日本就職状況しか知らない人が、今の日本を、例えば就職氷河世代などを見たら眼をむいて不思議がるしかないというのと同じ理解の難しさがあるのである。つまり、80年代から長時間かかって構造的にアメリカがここまで来てしまったということを推移として示したい。長い年月をかければ、人間がどれほどのことにも慣れてしまうかという好例だろう。日本がそうならないことを祈るような気持ちだ。
 だからこそ今の日本で、TPPがこの上なく容易ならざる大問題なのだと思うのである。TPPでは、例のごとく知的財産権も絡んで医療は最大の柱の一つになっている。ついでながら、TPPの法的問題について日本で最も詳しいブログと思われるものをご紹介しておく。昨日のコメントでも紹介したのだが、「街の弁護士日記」で検索願える。名古屋のある弁護士さんのブログだ。』

(この医療は4回続きます)
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米金融独占は世界の食肉、医療、穀物にも及ぶということ  文科系

2014年12月28日 10時39分00秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 TPPが越年して、表記の問題を考える期間がちょっと長くなった。堤未果の著作から、今日は食肉、明日からは医療、穀物のことを覗いてみたい。去年12月に連載した物の再掲である。

『 アメリカ、統合養鶏業4大独占形成の手口 2013年12月01日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)

 昨日に続き岩波新書、堤未果著「(株)貧困大国アメリカ」の部分要約です。今回は標記のこと。日本にもこういう波が圧倒するという推定からの投稿。
 
 今アメリカ養鶏業では、4つのインテグレーター(統合社)の元に、98%の生産者が下請け契約者となっている。1970年代終わり頃からこの動きが進み、鶏の生産、と畜、加工、流通まで全てがここに統合されている。そして、養鶏業利益の30%は親会社の元に行き、下請け契約生産者の利益は2~3%という結末になっている。どういう仕組みでこうなったか。

 まず、インテグレーターが養鶏農家に持ちかけてきた契約内容はこうだ。1棟2000万円以上もする大量生産方式指定鶏舎を3~4棟を、国家の農業支援事業・支払保証会社の借金付で勧める。種鶏、生産方式などは全て指定され、ほとんど止められない仕組である。こんなふうに。
『会社側は、種鶏およびその特許、飼料、抗生物質、運搬用トラック、と畜場、そしてブランド名を所有する一方で、契約者の方は、借金で投資した鶏舎と労働力、糞尿処理、光熱費などの維持費を提供する』
 これが一定広まるとその後は、こうなっていった。普通の養鶏業者では対抗できなくなって、傘下に入らざるをえなくなる。こうして、借金まみれの下請けの取り分などどうとでもなっていくという理屈である。この本のある登場人物は2棟持っていても、150万の収入にしかならないのだそうだ。
 昔コンビニを始めた僕の友人がこう語ったことがあった。もっと日本の給料が高かったころ、住宅バブルが弾ける以前の時代のことであるが。
「これは、小売業の奴隷化だ」
 街の酒屋さんやパン屋さんなどがコンビニ系列に対抗できず、そこに統合されて行ったのと同じ理屈であろう。やがて全てが24時間営業になってきたような。豚も牛も、これに習っているらしい。その分、抗生物質まみれとか成長ホルモンの多用とか、様々な問題が起こっている。この工場式養鶏の体重は、成長剤のために25年前の8倍であるという。』



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「よたよたランナーの手記」(93) 走れるようになる方法(2)  文科系

2014年12月28日 09時44分09秒 | 文芸作品
⑤71歳まで丸3年間の走行断念・完全ブランクを置いて走り始めた最初の頃のやり方、諸変化をちょっと振り返ってみます。

3年ぶりで走り始めたのは12年9月23日。わずか15分で、1.6キロのほとんどが歩きと、ちょっとの走りでした。おっかなびっくりのスタートだったわけです。26日には30分3.3キロ。これらはすべて時速6キロ台。7キロ時以上などはまったくなくて、歩いているのと同じです。10月4日にやっと時速7キロを越えて、30分、3.5キロ。時速7.5キロになったのは、11月22日でした。そして、初めて走り出す人の今後について、最も大事な問題はここ、心拍数の変化です。

 当時の僕はこの速度でも心拍数150を越えていたのです。心拍数が上がらない人から見れば150を越えることが出来たのだとも言えますが、今この心拍数150なら時速10.5キロで走れます。つまり、トレーニングでこのように同じ心拍数で走れる速度、心肺機能が上がっていくということです。これは是非、覚えておいてください。普通の最高心拍数の限界は、220引く年齢と言われています。僕ならば147ということですが、160までは普通に出せます。参考のために、同じような年齢の年寄りでも、最高心拍140のうち130ぐらいで時速9キロを走れる人もいます。これは心臓など体質の違いでしょう。


⑥さて、ラン再開3ヶ月ほどから膝と足首を鍛えながら、スピードを上げていきました。初の8キロ時が12月4日。8.5キロ時が同8日。階段往復運動を挟みながら、30分で4キロほどの走りがずっと続いていきました。スピード、距離などここらで無理をすると、膝、足首を痛めますので要注意なんです。足首は片足で20回ほどのつま先立ち訓練(何かにつかまって)をよくしていました。

 歩きの限界速度が7キロですから、そこから離れるごとに心肺機能向上と筋肉補強運動が必要になって、僕が9キロ時で走れるようになったのは13年の4月になってからです。その頃は、8.5キロ時の心拍数が150を切るようになりました。ゆっくり走ったスピードでトレーニングを重ねて血管を広げ伸ばして行き、同じスピードの心拍数がだんだん落ちてくるのを待つというやりかたです。すると次には、自分の最高心拍数まで速度を上げられるというわけなんです。

 なお、運動不足から心拍数が130などからなかなか上がらない人もいます。そういう人は30分~1時間の速歩きを重ねないとならない。その末に、同じ速度以下でよいから、走ってみる。それでギリギリ15分走れるスピードを見つけ、それを30分ほど出来るようになるまで重ねる。すると、その心拍数での速度が少しづつ上がっていくはずです。それでも30分走れないとか、心拍が上がらなければ、走るのはもう無理かも知れません。でも健常者でそういう人は少ないはずと、僕は確信するのですが。ただ、太りすぎの方は難しい。その身体での筋肉、心肺、骨格がないからです。 

(続く)

  
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よたよたランナーの手記」(92) 走れるようになる方法  文科系

2014年12月27日 09時02分48秒 | 文芸作品
 このブログを見ている友人から、こんなことを問われました。「一度、走れるようになる方法を書いて欲しい」。僕は60歳からランナーになり、68歳から71歳まで3年間は慢性心房細動(カテーテル手術)で全く走れなかった所から再起できた者。その経験から、これを書けということなのでしょう。

①まず、走れるようになろうという意志は、その凄い効能をよく知っていることによります。この手記を初めから見ていただけばよく分かるはずですが、背中や肩がこらない。ギターの3時間ぶっ通しなどというハードな練習にも、身体を痛めない。パソコン5時間ぶっ通しなどという目の酷使にも疲れない。要するに、血流、酸素供給能力が関わる事全てが良いわけですが、血管も健康になるということで、その象徴は医者が語るこのこと。
「時速7キロ以上で歩ける人は長生きする」
「ランナーは『歯の8020運動』にも強い」
 後者は、歯周辺の免疫力も高いから、80になっても20本自分の歯が残って長生きする人になりやすいということなのだそうです。
 なお、血流が強いということはアチラの方も強いということ。バイアグラなんておそらく80歳ぐらいまで、不要でしょう。僕の経験から言わしていただくなら、時速11キロで走れれば毎日出来ます。

②さて、いきなり走れば誰でも膝を痛めます。先ず歩くことから。歩きから走りへと向かう一つの目標は、男性で時速7キロ歩行・15分。その次が、30分。これが出来ない人は5、6キロ時から歩き始めて、この目標に向かっていけばよいです。
 6。5キロ時で歩ける人なら、15分歩けば7キロ時でも歩けるのではないでしょうか。つまり、自分にはちょっと過大な運動強度にはウオームアップが必要ということです。歩き出してから身体が温まるまでの15分ほどの体力は偽物ということですが、心拍がなかなか上がらない人はそこまでにもう疲れてしまうから諦めてしまうのです。諦めないでまず15分以上やって汗をかき始めるまでに訓練がいるという人も多いと思います。
 自治体のジムのランニングマシンでは全て時速も心拍(素人はこれを見ながら走ると無理無く、合理的に進むことができます。③参照)も分かります。

③自分のその都度の心拍数が分かると、自分の心臓の許容量、その都度の運動の強度、心肺機能進歩の度合いなどが手に取るように分かるようになります。無理なく、前進できるということです。最近心拍を上げたことのない人の心拍数は、最初はなかなか上がりません。ですから、なかなか汗もかけません。でも、歩きトレーニングを始めて汗をかきやすくなれば次第に上がっていくはずです。以降、この心拍がどこまで上げられるかで、走れるかどうか、どれくらい走れるかなどが決まってきます。

④以上の中で、膝、足首の強化は必須です。僕は3年間の走行(断念)空白期間も階段往復だけはしていました。普通の2階家階段を速めに50往復出来れば、走り始めとしては十分でしょう。階段上りは僕の場合、時速7キロ歩きほどの心拍数ですが、それ以上に、膝などの筋肉強化効果が大きいと思います。これも最初は15分、目標30分です。30分運動できれば、十分汗もかき、心拍数も上がっていくようになり、次へのスタートが切れると思います。
(続く)
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中央日報より   らくせき

2014年12月26日 10時04分21秒 | Weblog
論議の末、クリスマスに公開されたソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)のコメディ映画『ザ・インタビュー』を観覧しようとする米国人の“愛国行列”が続いている。SPEと映画館が「テロに屈服しなかった」として愛国の風を呼び起こす前面に立ち、一部の映画館チェーンはクリスマスを目前にして公開を発表してクリスマスシーズンのチケットが売り切れた。

こんな記事が目に留まりました。「愛国行列」という表現はどんなモノでしょうか?いささか?です。



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「よたよたランナーの手記」(91)  9.7キロまで来た  文科系

2014年12月25日 20時25分34秒 | 文芸作品
 21日に30分を2回の1時間で、9.6キロまで来て、22日は、時速11キロを、10分以上走れた。アキレス腱痛が起こる前の4月以来初めての速度だ。距離と速度両方から、07年以来初の1時間10キロを走れるように自分なりのいろんな努力をしてきたということである。

 そして25日、30分を4.7キロと5.0キロジャストとで、9.7キロになった。後半の30分はそのほとんどを時速にして10.0キロと10.2キロで走っていた。最初が目標の割にはどうしても低速で入るから、こうなる。こうして、予定通りの9.7キロがきちんと実現できたのが嬉しかった。21日の9.6キロよりももっと疲れなかったし、筋肉の張りも残っていない。10.2キロ走15分ほどの心拍数が、147ほどか。今の僕の心肺機能トレーニングとしては理想的にここまで来られているということになる。つまり、まだまだ伸びると判断できるわけだ。なお、もっとも今日も速度トレーニングもしているのであって、前半に時速10.5キロを10分ほどはやった。

 
 このエントリーとしては、閑話休題。
 政治は言葉でやるだが、人の言葉なんてどれだけ信じられるのだろう。多くの優れた無数の人材たちが文字通り人生と命を懸けた社会主義革命は、彼らが支配者になった途端に嘘の言葉を使い始め、そうしているうちにその政治はどんどん変質してしまった。この事態を表現するとすればこういうことにしかならないはずだ。どんなに民主主義実現のために働いてきた自己犠牲的な人物も、支配者になるとスノビズムへと変質することが多いということだ。なぜなのだろう。どういう人間の(現代的)特性に基づいてのことなのだろうか。
 僕は世界政治の現状を猛烈に批判しているが、その僕が僕の語っている通りの社会を誠実に実現しきる道をたどり続けられるという確信はない。それは、上のような社会主義変質の歴史が他人事だとは思えないからである。よってせめて、いつも注意して自分に誠実であり続けたいとだけは思うのである。常日頃から、言っていることとやっていることとをできるだけ一致させたいと。だから、気に入らぬ事はしない。そう生きながらこそ、僕の政治目標のためにも生活の一角を割いて働いていきたいと考えている。ランニングもギターも随筆や小説も、そしてこのブログも、そういう気持、信条でやってきた。

 実質的に政治だけに生きているかのような人間を不自然と見て信用しないというのは、以上のような認識による。だからこそ僕は、この9条ブログにこれからも、ランニングやギター、僕の生き方をずっと書き続けていきたい。 
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天皇の発言    らくせき

2014年12月24日 09時45分59秒 | Weblog
孫崎さんのブログに、こんな記事が。

             

天皇陛下は今日、平和に関し、最も積極的に発言されています。

 昨年は「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています」と発言され、NHKニュース資料ではこの部分を報じませんでした。

 それで今年はと思い、NHKの動向を見ていましたが、「NEWS WEB」に於いては全文を掲載しています。

ここからはNHKのウエブから。天皇の発言。 

先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。
その人々の死を無にすることがないよう、常によりよい日本をつくる努力を続けることが、残された私どもに課された義務であり、のちに来る時代への責任であると思います。
そして、これからの日本のつつがない発展を求めていくときに、日本が世界の中で安定した平和で健全な国として、近隣諸国はもとより、できるだけ多くの世界の国々と共に支え合って歩んでいけるよう、せつに願っています。

きちんと平和へのメッセージがありますね。
実はNHKのニュースを見て、?と感じました。去年よりトーンダウンした感があったのです。
NHKがカットしていたんですね。
ということは・・・安倍さんの意向を忖度したものか?
そうならNHKのニュースの立場は非常に政治的であり放送法に違反の疑いも・・・


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琉球新報より    らくせき

2014年12月24日 09時41分46秒 | Weblog

日本軍「慰安婦」報道を検証するために設置された朝日新聞社の第三者委員会が報告書を発表した。
 訂正や謝罪遅れを厳しく批判し「編集に経営側が過剰に介入し、読者のためではなく、朝日新聞社の防衛のための紙面を作ったことに主な原因がある」と指摘し「読者を裏切った」と断じた。
 渡辺雅隆社長は「社を根底からつくりかえる覚悟で改革を進める」と述べた。委員会の提言を今後の教訓としてほしい。
 同社は8月の特集紙面で「済州島で強制連行した」とする故吉田清治氏の証言を虚偽として取り消した。この特集紙面に謝罪がないことを批判した池上彰さんのコラムの掲載を一時拒否した。吉田発言は1980年代から十数回にわたり掲載された。長期間、虚偽を見抜けず、経営判断で謝罪が遅れたことは猛省すべきだろう。
 しかし、朝日の対応のまずさを「売国」「国賊」と誹謗(ひぼう)中傷する風潮は、戦前の「赤狩り」や米国のマッカーシズムを連想させる。朝日を批判することで、日本軍「慰安婦」が存在しなかったかのようなすり替えは許されない。朝日新聞報道に関する問題と日本軍「慰安婦」問題は別物であることを強調したい。
 これまでの調査研究によって「慰安婦」に関する公文書が多数確認されている。日本軍の強制連行を示す文書も存在する。オランダやアジア各国の被害者証言からも裏付けられている。この歴史的事実は変えられない。
 昨年来沖した韓国人「元従軍慰安婦」の金福童(キムボクトン)さん(当時87)は「血のにじむ経験をした私が(強制連行の事実を)証言している。これ以上の証拠がどこにあるのか。私はここにいる」と訴えた。脅迫されバスに乗せられ「軍服をつくる工場で働く。嫁にいく年になれば帰してやるから」とだまされた。当時14歳。私たちはこの証言を決して忘れない。
 来年は戦後70年を迎える。沖縄に駐留した日本軍が各地に慰安所を造ったことは知られている。陣中日誌にも記録が残されている。しかし、これまでの沖縄戦報道で「慰安婦」問題は十分解明されていない。
 新聞は国民を戦争に駆り立てた反省から、戦争のために二度とペンを執らないと誓って再出発した。その原点に返って、戦争の実相を掘り起こしていきたい。








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琉球新報より  らくせき

2014年12月24日 09時38分59秒 | Weblog
自民党が大勝した衆議院議員選挙を受け、特別国会が24日開会し、全閣僚が再任される第3次安倍内閣が発足する。沖縄の米軍基地問題に関与する顔ぶれも総選挙前と変わらない。
 変わらない点はもう一つある。新たな基地を県内に造ることを拒む沖縄の強固な民意に向き合おうとしない安倍政権の姿勢だ。
 翁長雄志知事の安倍晋三首相、菅義偉官房長官ら主要閣僚への就任あいさつの日程取りが難航している。政権側は特別国会での首相指名などの政治日程を挙げているが、政府が推進する米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する翁長知事への意趣返しであろう。
 新閣僚への引き継ぎがあるわけでもなく、日程は調整できよう。政府の意向に反する知事とは面談したくない、移設反対のアピールの場を与えたくない-という駄々っ子のような対応だ。民主主義の価値を掘り崩す行為の積み重ねが県民の信頼をさらに失う要因となり、沖縄との溝は一層深まるばかりだ。
 今、全国で政権と対峙(たいじ)せざるを得ない重大な懸案が争点となる知事選に臨まねばならない都道府県は沖縄を除いてないだろう。
 県民は11月の沖縄県知事選で、翁長知事を10万票の大差で選び、衆院選の沖縄全4選挙区で翁長氏を支える超党派勢力の候補者が全勝した。自民全敗の最大の要因は「辺野古移設ノー」の民意だ。
 安倍首相や菅官房長官は「地元に丁寧に説明し、理解を求めながら進める」と繰り返し、沖縄での自民全敗についても「真摯(しんし)に受け止める」と述べた。だが、実際に取っている手法は沖縄の民意無視と辺野古海上工事の強行など強権発動の連鎖である。

          以下略    
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