九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

安倍政治、10年の敗戦残骸の一つ  文科系

2023年01月31日 08時06分42秒 | #アベノミクス #パフォーマンス政治 #少子化・少国化日本 #統一教会問題
 本日の朝日新聞に白川方明(まさあき)前日本銀行総裁への長いインタビュー談話が載っている。安倍内閣発足時の白川氏との論争、退任と黒田総裁誕生は当ブログで何回も扱ってきたが、朝日新聞を取っていない家が多い中部地方には是非広めたい日本の今の貧困を作った反省になる重大な話題である。さわりの部分を抜粋してみよう。

『―――冒頭で触れた時代の空気は、どこから来たのでしょうか。
「無視できないのは米国からの影響でした。中央銀行が2%の物価目標を掲げれば人々の期待が変化して実際に2%になる、という理論を米国の主流派経済学者が主張しており、それが日本の学者、マスコミ、政治家の間に広がった。米国のソフトパワーをひしひしと感じました」
―――この10年で、米国の議論は変わりましたか。
「有名なサマーズ氏(ハーバード大教授、元財務長官)は数年前、『日本で大規模な金融緩和の実験をやったが、インフレ率は反応しなかった。当然のように考えていた理論が実は誤っていたことを示唆している』と書いています。中央銀行が望む水準に必ずしもいつも物価上昇率を設定できるわけではない、と」
―――金融緩和を修正する際の難しさは何ですか。
「将来を正確に予測できないことと、加えて金融緩和の継続を前提とした行動が深くビルトインされていることです。緩和の修正は、何がしか混乱を招くことは不可避です。かと言って、緩和を続けても経済を改善する力は乏しい。中央銀行は、緩和を修正すれば、その後に景気が無関係な要因で後退しても批判を受ける。それを恐れると、その面からも修正は遅れる。やっかいな均衡状態です」 』

 さて、誤った理論の下に10年実行された計画を修正せよと「令和臨調」が声明したが、この計画に費やされた莫大な無駄金と日本沈没は、誰がどう責任を取るんだろう? げにパフォーマンス政治は恐ろしいけど、選挙で安倍を選んだ国民の責任が第一なのは明らかだろう。


 自分でコメントに付けたものを2月1日、ここに追加しました。

『 国民が馬鹿 (文科系)2023-01-31 20:45:23
 白井聡などは今や、「国民が馬鹿だから」と平気で書いている。確かに馬鹿に違いないのである。
 誤った経済政策によって国家10年の歳月と、莫大な税金とを費やして先進国最悪の経済没落国になったのだし、その元凶を選挙で何度も勝たせていたのだから。これでは、戦前の軍部大賛美の国民とどこが違うのか。彼らは後になってから、騙されていたと語ったのである。一億総懺悔??』 
 
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税金じゃないの、高速道路料金?  文科系

2023年01月30日 09時13分03秒 | Weblog
 高速道路料金が、無料化にすると言っておいていつまでもそうならないどころか、「2065年無料化の約束」を破って、このたび「2115年までの50年延長」となった。この世知辛い世の中で、何とも遠大な話ではないか。

 ちなみにこのこと、僕には、税金の率を低いと見せかけるごまかしの匂いがして仕方ない。本来税金でやるべきものを、利用者が払えとするやり方であるからこそ、「すぐに無料化、いつかは無料化」と言い続けてきたってことで、これを加算すれば日本人の税率は急に上がるはずだ。こんなのが他にもいっぱいあるんじゃないかと時に思う。

 税金は、教育、勤労、税という国民3大義務の一つ。国家の最大重要事項なのに、ここをなんとなくごまかしている。最近特に日本政府らしくなったやり口の走りだったと感じるのは、僕だけか。これが税金とすれば、低所得者からも同じように取る逆進税そのものである。
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八十路ストーマ・ランナーの手記(443)手術後初ジム  文科系

2023年01月28日 00時11分46秒 | #ランナー
 昨日27日、標記のことに踏み出した。22年4月末、癌が見つかって5月2日の最初の手術以降全く走れなくなってからも、ずっとランナー復帰を夢見てできる歩行準備などはしてきたその新たな段階に踏み出した。なんせ、この関係で、途中中断は少々あってもいろいろあって、12月30日まで入院のうえ、この23日までも一週間入院していたのだから。

 結果は30分2回で6.1キロ。ランのスピードも含めて、ほとんど歩いているも同じで、これが今の限界。ただ、ウオームアップ低速歩行もあるわけで、逆に6キロ時、6.5キロ時の各5分走行というのも入れられたもの。これらの心拍数が非常に高い。6キロ時歩行で130前後、6.5キロ時走行5分となると最高160にもなった。だから、今日の走行は、5分が限界。この心拍数を逆に言えば、心房細動ではなく160まで心拍数が上げられるということで、これは1年前といっしょだから、まずとにかくちょっと意を強くした。普通の80歳は、最高心拍数がもっとずっと低いはずなのだ。
 こうして、これからいわゆる「走れるようになる」かどうかはまだ未知数だが、そのためのノウハウは分かっている。上の6キロ時歩行や6.5キロ時走行の心拍数が、トレーニングにつれて次第に下がってきたら、その下がった分だけそれぞれのスピードが上げられるし、前のスピードで走るなら走行時間が増えるはずである。この変化がどうしても起きなければ、そのときこそランは断念なのだ。それならそれで、ウオークで心肺機能を保てばよいのである。それがランナーの老後というもの。

 ウエートトレーニングも一通りやってきた。腕のプルとプッシュに、腹背筋だ。この数値もずいぶん下がっていたが、前の体力まで戻るだろうか。それも楽しみ。そして、正式スクワットとストレッチをやって今日は帰ってきた。孫らにも助けて貰って長い歩行をずっとしていたからか、今日はまだ疲労はまったく感じない。明日になればどこか痛くなるのだろうか。これも楽しみ。
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金融資本主義、知られていないその残酷さの筆頭   文科系

2023年01月26日 15時24分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 昨日の新聞にアルゼンチン・ブラジルの共通通貨創設の話題が載っていた。「自国通貨を少しでも大きくしたい」というこの願望は、本当に無理もないのである。南米のこれらの国の通貨は、この30年に国際金融・ファンドによるどれだけの空売りにあってきたことか。空売りというこの悪辣かつ残酷で、分りにくい仕組みは、世界の民主主義人士に向けてどれだけ知らせ広めても足りないと考えてきた。こんなことをやるのだ。

 ある小国の通貨Gが現在1ドル100Gで買えるとしておく。それを3ヶ月後に130億ドルを13,000億Gで買うという先物契約をしておく。その上で、この通貨Gに対して、あらかじめ他人から借りておいた莫大なGも含めて、どんどんと売り浴びせる。これが成功した末の3ヶ月後1ドル130Gなって起こる事態を描き出してみよう。

 まず、1ドル130Gと安くなったGを100億ドル出して13,000億Gと現物調達する。その上で、以前の先物買い契約を実施すると、この13,000億Gが130億ドルに換えられる。つまり、3ヶ月で30億ドル儲けたことになるのだ。

 さて、人の命が懸かったような通貨、株などをこのように扱いうることが、どれだけ残酷なことか。そして、経済規模が大きくて金をたくさん持っている国のファンドにとっては、上のような金儲けは比較的容易にできるのである。その小国の自国通貨防衛のための国庫資金なども容易に調べられることだろうし。だけど、こんなことが「繰り返された」対象国はどうなる? 南米の大国アルゼンチンなどは、なまじっか経済力があっただけに、こんなことが繰り返された国なのである。被害に遭って立ち直っては、また同じことが起こったなどと。あるときは、たった一つのファンドによって、そんな目に遭っているのである。

 皆さん、こんな仕組みが大手を振ってのさばっていて良いと思われるか? というそんな当たり前の疑問・改善がG20などでどれだけ話し合われても、一向にこれを正す金融改革がちっとも進まないで来たのである。中小国政府にとっては、現在の世界金融制度は恐怖の対象である。
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首相10年、安倍晋三は何をしたのか   文科系

2023年01月24日 00時00分02秒 | #アベノミクス #パフォーマンス政治 #少子化・少国化日本 #統一教会問題
 23日に退院してきて、新聞を拾い読みした。20日の朝日7面経済欄にこんな記事があって、その内容がこのブログに書いてきたことばかりだし、この10年の日本の政経にとって最も大切なことばかりだしで、これらをもう一度確認してみたい。

 記事の見出しは、「低成長 抜け出せず  アベノミクス経た10年 指標は」、「賃金の伸び・国内設備投資 鈍いまま」。中見出しには「労働生産性 欧米と差」。今や、これらの内容は、知識人ならほとんど誰でも知っていること。以下のように。

 株価と「有効」求人倍率だけは上がったが、そのためにその副作用として、こんなことが起こった。この「上がった」数字さえ、その犠牲になった遙かに大きな数字の前にはすべて色あせてしまう。

 そもそも安倍の10年で、円が1ドル85円から150円になったから、外国ファンドから観たらずいぶん安い株になった。外国資本を呼び込むというとずいぶん聞こえは良いが、筆頭株主・社外取締役会から短期金儲け「経営へ」とか、最近現実になったように空売りの危険性とかの食い物にどんどんさらされていくことにもなったのである。政府資金、日銀の金などをどんどんつぎ込んで株バブルが形成されていたのだし。その上、賃金や設備投資は伸びなかったのだから、自社株買いも含めて株価など上がって当然、株価を上げるために、全てを犠牲にしてきた経済政策とさえ言える。

 株価だけは上がったけれど、賃金は不安定労働者急増もあって、OECD内で最も伸びず、一般消費がガタガタ。その結末が「いつまでもデフレ、何をやっても物価2%に届かず」というアベノミクスの結末なのであった。だから岸田は今「賃金上げてくれ!」と必死なのだ。
 やはり岸田が問題にしている日本史上最悪の少子化問題も、実はこういう政治に端を発している。パートの男子は、なかなか結婚相手に選ばれないから、50歳過ぎて未婚という方々が4人に1人になっている。


 さて、国会議員とは税金で雇われて国の最高権力を預かる公僕である。首相とは、三権の内の行政権の長、国民の税の使い方を決める最高責任者という公僕である。それがこれだけ無能、有害な結末を10年かかって演じたら、よほど批判されて良いはずだ。つまり、選挙に勝つため第一のパフォーマンス政治をやっていたのである。最近のその最大証拠の一つが、統一教会問題。国民の家庭、子育てを破壊する統一教会に種々様々な便宜を与えて、その狂信信者らを自分らの選挙に長年活用して来たと判明した。それなのに「何が悪いのか分からない」と安倍派の中心にいた公僕連中が当初つぶやいていたのは、国民の記憶に新しい。

 こんな彼ら、これから、起死回生の動きに血道を上げ始めるに違いない。そうでなければ、これほど公僕を投げ捨てて来たとはっきりしている典型一派、安倍派など、潰れて当然なのだから。少なくとも岸田は、日本の賃金の安さとそれに伴う少子化問題とをば、自分の目玉政策に挙げている。これもパフォーマンスになるのなら論外になろうが、歴史的根の深い少子化の方はともかく、今春闘から日本の賃金を上げられたら、安倍とはかなり違う公僕の心と、力があるという一端を示したことにはなろう。何しろ安倍は、「賃金を上げてとただ叫んでいただけ」、物価2%を達成などは10年たってもできなかったのだから。
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アメリカが破産へ……

2023年01月21日 10時21分59秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
標記のことに関わるような重大事が、アメリカでいま起こっているようだ。最も重大な兆候がこれ。
gafamが、軒並み各一万をゆうに越える大人員の首切りを始めたことだ。今をときめくイ−ロンマスクなどは、買い占めた会社で、真先にこれをやった。しかも、一挙に半数を。

何度も書いたが、アメリカの国家累積赤字はgdpの4倍を越えているはずだ。2015年に専門家がそう発表していたから。だからこういうことにもなる。ドイツからウクライに戦車を出せと申し出ながら、アメリカがやればやると応じられてハイと言えず、お流れしそうになっている。

さて、アメリカの現在最大の頭痛の種こそ、スタグフレーション。物価高と不況の同時進行という奴で、超長く続けた大量緩和のツケのようなもんだ。それで引締に入ったらすぐにこの有様だから、バブルが弾けたに等しい。先のgafam困窮などは、そういうこと。

石油の主のようなサウジは中国と石油協定を結んだし、台湾では国民党が伸びて、対中融和派が多数になったし、今のアメリカは、支離滅裂、途方に暮れているのではないか。という情報などはほとんど入らず、ウクライナ優勢情報とか台湾危機ばかり。

ところで、この情勢で台湾危機を叫ぶ日本って、一人で危機対処するのかな? せめて、ドイツみたいに、アメリカの動きを待ってから動くことだ。でないと、日本は、ウクライナのようにされる。

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少子化対策重視は賛成なのだが

2023年01月20日 13時08分20秒 | 国内政治・経済・社会問題
岸田首相が標記を重点政策に押し出している。対して、麻生が、例によって愚か過ぎる発言をした。
「女性の未婚率が高いのがいけない」
 いまだにこんな「ごまかし」を、自民党永年の重鎮が吹聴しているからこそ、儒教的家族主義日韓がならんで世界?一の少子化スピ-ドを示すようになったと反論したい。

 女性が結婚しないのは、どんどん出来なくなってきたからだ。原因は、ここでずっと紹介してきたように、貧しすぎて相手に選んでもらえない男性が急に増えたからである。ここ30年ほどのことだ。現に、 生涯未婚率は、圧倒的に男性のほうが多くなっているのだから。50才以上の結婚未経験男性は今や、4人に1人なのだ。つまり、共働きでも子どもを大学にやれないような貧困男性が急に増えた。対するに、この30年女性の学歴は随分高まった。子どもを大学にやれる程度の経済力を描いて当たり前。

さて、今までの政府は、「選ばれない(貧困)男性」急増をけっして認めて来なかった。それどころか、この真の原因論議を抑圧してきた。この抑圧を頬かぶりして今「少子化対策」って、麻生など、過去へのお詫びが必要だろう。30年近く平均給与が上がっていない珍しい先進国という事実をどう考えているのか。
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入院中の状況報告

2023年01月19日 05時15分35秒 | #闘病
入院は、一週間に縮まるようだ。
本庶佑発明オプチ−ボの副作用も少ない模様だし。ただ、病室を出られなくなった。どうも、コロナが出たようで、僕は陰性だったが、濃厚接触者と告げられた。
オプチ−ボという高価な薬が、去年春に保険適応になったというのは、実にラッキー。
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今日から、また入院  文科系

2023年01月16日 08時51分05秒 | その他
今日からまた入院です。膀胱を癌で摘出手術後、副作用などで移行が遅れていた次の段階へ、転移とか再発とかを予防するための薬物療法に入るわけです。その薬は本庶佑さんがノーベル賞を貰ったことで有名な、免疫チェックポイント阻害剤(だったかな?)。最初の投薬は入院でやるということで、二週間が告げられています。まーまたせいぜい、廊下を歩いてこようと心に決めていますが、どうなることやら。
身体はちょっと長い入院生活から回復していて、家の階段18段を、昨日は40往復しました。今日その異変を感じないから、長期入院・病後の身体がずいぶん強くなっている。一昨日書いたシーちゃんとの長距離散歩や自転車散歩なども効果があったということでしょう。

これから、昨日までかかって作った同人誌月例冊子の発送をした後、では行ってきますというわけです。
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随筆 「お百姓さん」  文科系

2023年01月14日 12時41分36秒 | 文芸作品
「Tさんって、お百姓さんみたいだね」
 入院四十日近くなってベッドに座ってテレビを観ていた僕の所に日々の定期回診にきていた看護婦さんが、いつものような何気ない会話の中でふと口にした言葉である。
「どこがお百姓さんなの? 僕がお百姓さんじゃないって、知ってるよね?」
「当然分かってるけど、毎日廊下を歩いてるのがお百姓さんみたいだって、皆が言ってるよ」」
 癌の第二ステージとかで膀胱全摘出手術からストーマという外付け尿袋を付帯する手術のために入院した。一週間近い事前検査などを除いた術後自身からでも入院生活が一ヶ月近くたった頃の話である。
 この病気が発見されて手術に至る前の僕は、月間一六〇キロほど走っていたランナーであった。その僕が、退院後もランナーに復帰できることを願って、主治医の許可を得て病棟の主廊下五〇メートルの速歩き往復を日々繰り返すようになっていたその姿を評しているのである。聞けば、こういうことらしい。同じような手術の後で廊下を歩いている「人種」を看護婦さんらはよく知っていて、その筆頭がお百姓さんなのだと。なるほど┉┉┉と思い、同時になんか嬉しくなった。両方とも退院後は最低限でもすぐに速歩きぐらいはできねばならないと心に決めているのだろう。そしてどうも、「今後もこれぐらいのことはできねばならないから」を持った手術後入院期間人種は、それが特に僕のような老人の場合には、入院の態度そのものもずいぶん違うらしい。一言で言えばこんなことのようだ。大病にがっかりして打ちひしがれたようになっているか、言動などに「活きている」という明日への姿勢とでも言えるものが感じられるか。ちなみに神の「別世界」などを信じたことがない僕にとっての死は永遠の無だと若いころから考えてきたが、今はその「怖さ」に対しても「たった一度の人生、きちんと活きていこう」とやってきたと思う。

 さて、この「お百姓」会話に関わって嬉しく思い出した僕自身の体験もある。同じ時に同じように廊下をせっせと歩いている人種を見つけてすれ違った時などに軽く挨拶を交わしあうのだが、その照れくさがっているような笑顔がなんとも温かく、親しげなのだ。「よう、御同僚。あんたも寝たままじゃおれん口なんだよな」と語っているようなお仲間同志の感じ┉┉┉。

 さて、こういう「お百姓さん」、「寝たままじゃおれん口」には、意外な退院祝いの贈り物もついて来る。退院して数日で、六年生の女孫シーちゃんから早くも声がかかった。「爺、ちゃんと歩けるんでしょ。前のように散歩しよ」。というわけで、彼女のダイエットを助けることになった。孫二人とも保育園時代も今の学童保育でも、僕らが迎えに行って我が家で面倒を見る時も多くて、小さいときから僕との散歩の習慣があったのだ。この散歩の最後は距離にして今は一キロちょっと離れた彼らと娘の家へ送っていくことになる。と、こうは言っても、六年生になった元気なシーちゃんとのダイエット散歩はかなりハードだ。一昨日などは、彼女らの保育園近くの川奈公園まで行って、旧飯田街道沿いを我が家近くの中華料理屋さんにまで帰り着き、イカスミラーメンとエビ焼きそばを僕はビールセット付きで頼むことになったのだが、そこから我が家まで含めて都合合計六キロ。中一五日ほど置くことはあっても、合計六〇日ほど三度の入院生活から復帰して半月もたたぬ身がやることとて、連れ合いには酷く怒られた。が、次の日は、このシーちゃんが学童保育の親友、中学一年生一人を自転車同士で我が家に連れてきて、三人の自転車散歩となった。学童保育への長い長いお迎えの日々から僕も入れた家族ぐるみで特に仲良しになっている女の子なのである。



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日本政府の嘘、偽りの数々  文科系

2023年01月13日 00時27分07秒 | 国内政治・経済・社会問題
 10日のエントリーで、岩波の総合雑誌「世界2月号」に神里達博千葉大学大学院国際学術研究院教授(科学史、科学技術社会論)の論文『パンデミックが照らし出す「科学」と「政治」』のさわり部分を紹介した。そこに、各国のコロナ死者数の算定「難」に関わって、世界保健機構(WHO)が超過死亡数(例年の死者数よりも、2021年から2022年にかけて増えている年平均死者数)という概念を導入して各国の数字を発表とあったが、その日本の数字について奇怪な事実がさりげなく触れられてあった。

『たとえば、WHOのデータによれば、日本では死者が平年より少なくなる「過少死亡」という現象が起きたとされる。・・・・(英国医学誌掲載のワシントン大学チーム推定値)の研究では逆に、11万人の超過死亡が生じたとされている。全く逆の結論とも言えるもので、なんとも不思議な話だ』

 なぜこんな現象が起こったか是非知りたいものだが、日本政府には過去「嘘、偽り、国家情報隠し」などなどが多過ぎると長く観測できたもの。いろんな本などを読んでくると、著者らがそうと示して来たことがとても多いので、まずこれをあげてみよう。

・まず、今問題の統一教会と自民党とのランデブー深化の発端が、密かな秘密主義(国民に話題にもならなかった)から起こっている。2015年現安倍派会長代理の下村博文文科相が統一教会の改名を密かに認めていたからこそ起こったことと言えるのだから。

・次いで、今はじめて「本気なように」動き始めた少子化対策だが、過去政府がこんな情報操作を熱心にやっていたと、ある本に紹介されている。
『私は1996年に出版した「結婚の社会学」(丸善ライブラリー)の中で「収入の低い男性は結婚相手として選ばれにくい」という現実を指摘している。・・・・・
 当時、これほど評判の悪かった指摘はなかった・・・1990年代後半のマスメディアや政府は、この事実への言及を避けていた。
 政府関係の研究会で、私がこの指摘をしたところ、政府のある高官から、「私の立場で、山田君が言ったことを言ったら、首が飛んでしまう」と言われたことがある。
 当時、大手の新聞では、私の発言の該当部分は記事にならなかった。
 ある地方公共団体に依頼され執筆したエッセーに関しては、担当課長が、削除を依頼しにわざわざ大学までやって来て、頭を下げられたこともある。
  その理由は、「収入の低い男性は結婚相手として選ばれにくい」という指摘は事実であっても差別的発言だから(たとえ報告書であっても)公で発表することはできない、それだけではなく、それを前提とした政策をとることはできない、というものである』(光文社新書、山田昌弘著「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」の48~49ページ)』

・失業数に関して政府が発表している「『完全』失業率」とか、税金、税率の範疇、範囲とかも僕には疑問だらけの思いが募って来た。前者の分子の中からは「家事見習い中の女性」とか「主婦の一部」とか「半ば諦めている再就職希望者」らが巧みに除かれるようになっているからこその「完全」なのである。税金の範疇に、一例として高速道路収入など税とは言えぬ臨時収入の恒常化されたものの数々が含まれているのかどうかなどの疑問もずっと抱えてきた。

・最後に、こんなことがまかり通って慣れっこになってきたからこそ、安倍晋三首相時代に「国家基幹統計の改ざん」もヒラメ役人ぐるみで半ば堂々と行われてきたのではなかったか。建設受注動態統計とか毎月勤労統計など、国家基幹統計の半数近い23に誤りがあったと報告されている。これでは、GDP(世界順位などを含む)も景気指標なども果たしてどれだけ信用できるのかという問題になってくる。
 この点に関して、当時の安倍首相が、モリカケサクラ同様にとんちんかんな国会答弁を返していたのも新鮮に覚えている。
長妻昭議員「国家基幹統計の改ざんって、場合によっては国家の危機を招くことさえあるのを首相、あなたはご承知か」
安倍晋三首相「私が国家ですよ!(その私が国家危機など招くわけがないじゃないですかと言いたかったのだろう?? 例によってあさっての方向向いた愚かな答弁である)

 かくて安倍首相時代の日本政府は、世界的な報道の自由度、国家の民主主義度などなどをどんどん下げてきた。これでは、国民は政治に対する正しい判断さえできなくされて来たということになる。

「民は、知らしむべからず、寄らしむべし」って、日本封建時代の誰の言葉だったっけ?
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世界、日本、コロナ死者数の「科学」と「政治」   文科系

2023年01月10日 12時19分29秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
岩波の「世界2月号」に標記のことで僕にはちょっと凄いとさえ思われた記事があった。題名は『パンデミックが照らし出す「科学」と「政治」』という神里達博千葉大学大学院国際学術研究院教授(科学史、科学技術社会論)の論文なのだが、どこが凄いかを最初に書いておこう。コロナ・パンデミックの世界的資料を駆使して、死者数算定の難しさ、いい加減さという最大問題に、日本のこの点についても極めて重要なことをごくさりげなく、切り込んでおられる。世界・日本の死者数の算定難、大差という問題に絞って、要約する。

安倍首相も、管首相もコロナで辞めたという側面がある、それぞれ、突然で強権的な休業要請や布マスク全戸配布問題とか、「医療崩壊」下の東京オリンピック開催とかの批判も受けた形で。ところで、コロナで亡くなられた方はどれぐらいなのか。その世界の数字自身に下手をすると3倍の開きがあると紹介される。

一般に日本でも公表されていたジョンズ・ホプキンス大学集計では2022年11月末までに664万人と報告された。ところが死因確定そのものが学問的にさえ意外に難しく、国によっても厳密さなどに大きな差があると示されていく。慢性的病気を抱えがちな高齢者の国は、アフリカなどの若者国よりも、コロナ以上に直接因は慢性病扱いの比重が高まるなどなど。そこで正確なコロナ死者数算出の参考例として、「(例年死者数平均と比べた)コロナ時期の超過死亡数」という世界保健機関(WHO)の数値が示されていく。2020年1月から2021年12月までの全世界「超過死亡数」推計1330万から1660万人、平均1490万人と発表されている。同じ時期の世界各国政府報告集計が550万人であったから、一千万近くが見落とされていた可能性もあると語る。

さてところが、この超過死亡数自身も国の算定基準に差があると示される。その国で過去何年分のデータがあるかとか、死者数算定の数学的モデルがどのようなものを使われたかとか。そこでもう一つ、2022年3月の英国医学誌にワシントン大学チームが掲載した同じ時期の超過死亡推定値が、1710万~1960万人、平均1820万人と紹介されていて、WHO数値より300万人も多いのである。

さて、こういう世界の死者数概念、超過死亡数紹介の中に、日本のこともほんの少し、それもさりげなく触れられている。その大変な下りを転載してみる。

『たとえば、WHOのデータによれば、日本では死者が平年より少なくなる「過少死亡」という現象が起きたとされる。・・・(英国医学誌掲載のワシントン大学チーム推定値)の研究では逆に、11万人の超過死亡が生じたとされている。全く逆の結論とも言えるもので、なんとも不思議な話だ』

 
 この論文紹介最後として、このパンデミックに関わって表題が現している「科学」のほかのもう一方「政治」への言及紹介について。

 このように科学的にも難問と言うべき課題に対して、各部門専門家やAIだけで対処できるわけはないと示される。神里氏によればここで本来登場すべき「専門家」こそ、政治家なのであるが、「重い責任から逃れようとしてきたように見えるのではないか」と追及され、さらにこの論議をこう発展させていく。
「そして重要なのは、それはパンデミックに限った話ではない、という点だ。・・・地球温暖化・・・大地震や噴火・・・遺伝子を操作する様々な技術・・・いずれも、科学と政治の複雑な相互作用と緊張関係の中で、私たちの生活に大きな影響を与える決定がなされ、人々の未来の形が変容していくタイプの問題である」
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以降安倍派議員に入れる人は無知か利権あさりではないか?  文科系

2023年01月09日 19時29分34秒 | 国内政治・経済・社会問題
 さて、標記のことを証明してみよう。
  • 国会議員とは、国民の税金で雇われ、国民の生活を良くすべく税金の使い方を決める公僕である。
  • その公僕が、家庭生活、家庭の子育てを破壊してきた団体の広告塔を務め、その見返りとしてマインドコントロールされた信者らを自分の選挙に活用してきた。議長を除く国会議員379人中この旧統一教会と接点があった議員が180名にのぼり、実名公表は125名と報道された。
  • ・中でも自民党安倍派が最も多く、関係が深いことも分かっている。旧統一教会自身の会合出席が10名中6名、選挙ボランティアや動員受け入れの19名中8名が安倍派である。
  • こういう国会議員らは自分の選挙のために公僕の資格を放棄してきたに等しい人々と言えよう。統一教会の改名を認め、新たな名称で再出発させたのも、現安倍派会長代理の下村博文氏の文科相時代だったし、こんな報道も出ていた。
  • 「教団関係団体にODA1千万円 外務省 訓練校建設費」。セネガルの職業訓練校建設費として、途上国援助費用とのこと。林外相の言及によれば「当時は旧統一教会の関連団体とは認識していなかった」のだそうだが、セネガルで布教活動、家庭破壊が日本政府によって促進されたことを示していよう。


 さて、こういうことを知っていれば、標記のことは必然的な結論になると僕は考えるが、皆さん、いかがか?
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八十路ストーマ・ランナーの手記(442)再出発できるのか  文科系

2023年01月08日 00時02分48秒 | スポーツ
ここで書き続けてきたこのシリーズだが、去年7月28日、第441号「やはり走れなくて・・・」で終わっている。これは膀胱癌患者の手記になってから第11回目に当たる。以降半年の今やっと「走り始めた??」僕ははて、ランナーに戻れるのか。何から書くか迷うが、今の走り?の状況と、ランナーだった最後の頃とを今日は記録しておこう。

今できることは1時間ほどの速歩き、と言っても時速6・5キロほどまでだが、その途中などで「走ってみて」、2分がやっと。これが、ランナーだった最後の頃はどうだったのか、今後のために振り返り、残しておく。

10キロを80分ほどかけて走っていた最後が5月23日、最高速度は9・5キロ時。その直後26日に尿道経由内視鏡的膀胱癌削除術をやったが、ちょっと削っただけで癌の深度も探れなかった。膀胱内壁表面しか削れず、「第2~3ステージ、悪性度は強い」と。以降のラン再開は7月13日になり、同月20日の1時間7・2キロが最後、入院での抗がん剤治療が6月22日から始まって、その2回目7月22日以降は苦しくて走れなくなった。抗がん剤は、速く育つ若い細胞なら健康なものも痛めるが、僕の場合は赤血球が減って走りが苦しくなった。酸素不足では無理もないというその次第は、7月28日第441号までに書いてあり、今日がそれ以降初の442号ということになる。

ちなみに、5月以前の走力を書いておくと、一昨年12月~昨年4月の各月間距離は、156キロ、160キロ、120キロ、98キロ、88キロだった。距離が減って来たのは、コロナの注射や調子の悪さからだが今思えばこの癌のせいもあったろう。4月ころはすでに、掛かり付け医の紹介状から癌を意識していたし。

入院延べ日数は、4ヶ月はくだらない。だからこそ、走れるようになるかどうか半信半疑の今「やっと2分の走り?」なのだ。ただ、医者の許可が得られた時にその範囲で、階段往復や歩行はできるだけやっていた。


さて、真実走れるようになるのか。半年以上のブランクを押し返すことができるのか。僕はできると思えた。1月に入ってからの60分散歩途中の最初の1分走行、次の2分などでも、次第に脚が軽くなってきたと感じられた。そして、頭に残っている以前の走りの感覚とこの2分とを比べてみると、脚は苦しくなくって、息だけがとても苦しくなる。これは、ゆっくりゆっくりと長く、日数かけて心肺機能の上がりを待ち、はてどうかということになる。人生まだ、続きそうだし。振り返れば5月26日、最初の手術から半年以上かかって落ちたものなら、半年かけて戻せるかと、気長に行こう。
「不整脈ランナー」、「(心臓カテーテル手術を経た)よたよたランナー」、そして普通に「八十路ランナー」と来て、今度は「ストーマ・ランナー」と呼べるように、果たしてなるのかどうなのか。
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今の病状・体調・治療段階のご報告  文科系

2023年01月07日 21時41分40秒 | #闘病
30日に退院。11月前半約半月の小康帰宅時を除いては9月22日から延べ約3ヶ月の入院生活でした。そして、30日退院の途端の食欲急増から、年末、正月を挟んだ一週間で3キロ増えて51キロ台から54キロ台へと回復しました。ただ、脂肪が体脂肪率5%、内臓脂肪は1・0%と減ったままだから、体組成計のアクティブ度(体重に占める脚力の割合を指数化したもの)は91で、6月頃と変わらないのが幸いです。脚筋などもずいぶん減ったのですが、体脂肪が減った分が、脚筋の減った分を遙かに超えているということなのでしょう。医者の許可が得られたときに可能な限り階段往復、速歩などをやっていたことも良かったと思います。ただし、走る力は、アクティブ度よりも心肺機能の問題。今のこの落ち込み具合については明日書くつもりです。

そして昨日から泊まりで、右腎臓と新尿口(ストーマの出口)とを結ぶ尿道に入れたカテーテルを交換してきました。これは今後一ヶ月に一度交換します。新尿道に狭くなって尿が流れにくい部分ができて、腎臓に水がたまりやすくなったのを(水腎症といいます)防ぐためです。そして来週木曜日から、遅れていた薬物療法、免疫力を高める薬の注入が始まります。初めてのこれは、一週間ほどの入院が必要と言われました。大きな手術は副作用とか後遺症とかも大きいものと痛感しました。膀胱全摘出は、泌尿器科の一番大きい手術らしいです。

なお明日から「八十路ランナー」を復活する積もりです。思えば、最後に走ったのは7月20日の1時間7・2キロ。もっと時間をかけて普通に10キロ走れたのが、5月23日。今後走れるようになるのかどうか今はまったく目処が立ちませんが、一応努力の跡は残していきたい、そういう「八十路ランナー」という趣旨です。
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