●これまで原発(原子力)コストについての政府・電事連の公表金額は
「1キロワット時当たり5円強」。
しかしこの5円強という数字は、16円~20円程度(廃炉費用は含まれず)
になるとの試算案が政府内でまとめられた。(8月23日付『電気新聞』)
これまで政府(保安院)は、大島堅一立命館教授の試算15円を無視してきた。
今になって訂正することになったのは、何故か?
またこの政府(保安院)試算を報じた新聞は、今のところ一紙もない。
これまた何故か?
● 福島第一原発の協力企業の作業員が白血病で死去。
この死亡は「作業と白血病による死亡に因果関係はない」と東電。
数値だけからは因果関係なし、とするが常識か?
このこと報じる新聞少なし。あってもベタ扱い。
今から20年前の1991年、浜岡原発の作業員として孫請会社から派遣されていた
嶋橋伸之(29歳)さんの死亡診断書に記してあったのは、「萬世骨髄性白血病」。
それから20年を経た今年8月、
空手教室に行く積もりだったクリリンさんが間違えて入った部屋、そこは故嶋橋伸之さんの母親・美智子さんを囲む
集いの部屋で、ここで聞いた話をクリリンさんは次のようにブログで報告している。
=狭い部屋に30人ほどの人。印象に残った話は、
〈息子が入院したので労災申請しようとしたら、認められる可能性は低いし、病院でかかった費用の面倒もみるからから
思いとどまるように〉
〈息子が死ぬと、3千万円を提示され、誓約書を突きつけられた〉
発症から2年1ヶ月、嶋橋伸之さんは白血病で逝ったが、伸之さんが働いた9年間の累計被曝量は50ミリシーベルト。これは1年の値でなく9年間の値。法令で定める年間被曝線量の限度50ミリシーベルトを大きく下回っていたが、両親はやむにやまれず労災申請。これを磐田労基署は認定!