新生ハリルジャパンが、世界25位相手にその初戦で2対0の勝利を収めた。結果の分析と、改善された点などを上げて、今夜のゲームを占ってみたい。
(1)勝てるという根拠
相手は72位、日本は53位。しかもこの相手は、ザックの時のアジア予選で1敗1分けだった。難敵ではあるが勝てると思う。
日本にはブラジル大会前後からここまで迷いがあり、この順位は低すぎる。加えて、ハリル監督がザック以上に良いというだけではなく、ザックになかった厳しさがあるから、特に日本選手には合っているとも。
また、この監督はザックと違って現在最先端の世界によく通じている。そして、日本の欠点を消し、長所を伸ばす手当を早くも見つけ出し、改善の成果を上げている。その成果が既に、世界25位のチュニジア相手に2対0という結果で示されて居るのだ。このゲームで、日本のどういう欠陥をどう消して、どういう長所をどう伸ばしたか。
(2)ハリル、日本の守備への手当
守備の短所は、相手への寄せが甘いことと。前の方の守備で相手への寄せが甘いと、カウンターを喰らいやすいし、良い縦パスも通されてしまう。後ろでこれが甘いと、上手く連動して守れないことにもなる。今野以外のDFは、それほど1対1には強くはないのだから、連動が大事なのだ。
そして寄せが甘ければ何よりも、現代サッカーで最も大事なボール奪取のチーム力が弱くなってしまう。日本はその力があるのにブラジル大会でこうなっていたのが、僕には残念で仕方なかった。
チュニジア戦の守備は前から激しく詰めていた。そう、前半で潰れても良いというほどに走り回って、こうやっていた。ハリル監督が厳しくそうさせたのである。だからこそ、後半の後半に相手が疲れて、2得点できたのだ。これは前回に述べた通りである
さてこういう守備、激しい寄せについて、ウズベキ戦に向けてハリルはこう語った。
『チュニジア戦よりももっとDFラインを上げて、さらにコンパクト陣形にしつつ、もっと前でボールを奪いに行く』
こういうやり方を貫徹、徹底した方が日本がカウンターもむしろ喰いにくいのだと、僕はずっと確信してきたものだった。
(3)ハリル、攻撃への手当
攻撃では今まで、変な自信を持ちすぎたポゼションに拘って、横パスなどが多くて攻めが遅すぎる傾向があった。これはザックも指摘し続けてきたことなのだが、日本の一部選手がそのザックの命令を守らなかった時期もあったと思うほどに。ボールは持っているが一向に得点の気配がないという、日本の変なパターンにこのことが関わっている。日本相手には引いてくるアジア勢に対してなかなか得点できない時の原因にも、これが関わっていたほどである。
これについてハリルは非常に多くの手当をした。
①ワンタッチパスなどを多用して球離れよく、ボールを持ったら先ず必ず前を見て、縦に速く攻める。
②①には第3の走りが、特にゴール前ではゴールに直結するワンツーなど速いショートパス攻撃が、推奨されてきた。
③横からのクロス攻撃でも、早めに縦に入れるアーリークロスも多用されることになった。
④FK得点も適任者を選定し直しているし、変化に富んだ練習をしているらしい。
⑤中長距離シュートなども含めて、シュート練習も特に時間を取ってやっている。
今夜は特に楽しみである。なんせ、世界最先端の監督でもあるし、加えて非常に頭の良い人だと観ているから。自分自身が率先垂範とか、選手の練習後にとか、自分へのトレーニングを現に日々積んでいる人だし、「トレーニングは非常に厳しいが、そこを離れたら温かい人だ」などと、立派な人物だとも選手たちが語っている。
(1)勝てるという根拠
相手は72位、日本は53位。しかもこの相手は、ザックの時のアジア予選で1敗1分けだった。難敵ではあるが勝てると思う。
日本にはブラジル大会前後からここまで迷いがあり、この順位は低すぎる。加えて、ハリル監督がザック以上に良いというだけではなく、ザックになかった厳しさがあるから、特に日本選手には合っているとも。
また、この監督はザックと違って現在最先端の世界によく通じている。そして、日本の欠点を消し、長所を伸ばす手当を早くも見つけ出し、改善の成果を上げている。その成果が既に、世界25位のチュニジア相手に2対0という結果で示されて居るのだ。このゲームで、日本のどういう欠陥をどう消して、どういう長所をどう伸ばしたか。
(2)ハリル、日本の守備への手当
守備の短所は、相手への寄せが甘いことと。前の方の守備で相手への寄せが甘いと、カウンターを喰らいやすいし、良い縦パスも通されてしまう。後ろでこれが甘いと、上手く連動して守れないことにもなる。今野以外のDFは、それほど1対1には強くはないのだから、連動が大事なのだ。
そして寄せが甘ければ何よりも、現代サッカーで最も大事なボール奪取のチーム力が弱くなってしまう。日本はその力があるのにブラジル大会でこうなっていたのが、僕には残念で仕方なかった。
チュニジア戦の守備は前から激しく詰めていた。そう、前半で潰れても良いというほどに走り回って、こうやっていた。ハリル監督が厳しくそうさせたのである。だからこそ、後半の後半に相手が疲れて、2得点できたのだ。これは前回に述べた通りである
さてこういう守備、激しい寄せについて、ウズベキ戦に向けてハリルはこう語った。
『チュニジア戦よりももっとDFラインを上げて、さらにコンパクト陣形にしつつ、もっと前でボールを奪いに行く』
こういうやり方を貫徹、徹底した方が日本がカウンターもむしろ喰いにくいのだと、僕はずっと確信してきたものだった。
(3)ハリル、攻撃への手当
攻撃では今まで、変な自信を持ちすぎたポゼションに拘って、横パスなどが多くて攻めが遅すぎる傾向があった。これはザックも指摘し続けてきたことなのだが、日本の一部選手がそのザックの命令を守らなかった時期もあったと思うほどに。ボールは持っているが一向に得点の気配がないという、日本の変なパターンにこのことが関わっている。日本相手には引いてくるアジア勢に対してなかなか得点できない時の原因にも、これが関わっていたほどである。
これについてハリルは非常に多くの手当をした。
①ワンタッチパスなどを多用して球離れよく、ボールを持ったら先ず必ず前を見て、縦に速く攻める。
②①には第3の走りが、特にゴール前ではゴールに直結するワンツーなど速いショートパス攻撃が、推奨されてきた。
③横からのクロス攻撃でも、早めに縦に入れるアーリークロスも多用されることになった。
④FK得点も適任者を選定し直しているし、変化に富んだ練習をしているらしい。
⑤中長距離シュートなども含めて、シュート練習も特に時間を取ってやっている。
今夜は特に楽しみである。なんせ、世界最先端の監督でもあるし、加えて非常に頭の良い人だと観ているから。自分自身が率先垂範とか、選手の練習後にとか、自分へのトレーニングを現に日々積んでいる人だし、「トレーニングは非常に厳しいが、そこを離れたら温かい人だ」などと、立派な人物だとも選手たちが語っている。