九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

日韓関係は新しい時代に     らくせき

2013年05月31日 09時25分08秒 | Weblog
ここのところの慰安婦問題に関する言説を見ていると
日韓関係は新しい段階に入ったと感じています。

これまでは日本は加害者、韓国は被害者という図式でした。
これが日本のなかにも被害者意識が大きくなって
いまはお互いの被害者意識がぶつかり合っているようです。

お互いに被害者意識から脱却する方向を探らないと
負のスパイラルに落ち込むばかりでしょう。

日本が過去の過ちを反省しないばかりか、
開き直っているのはいけませんが、
泥棒にも三分の理ということもあります。
韓国にも反省すべき点があることを認識しないと相互理解は難しいでしょう。
一例をあげると「妄言」というコトバが
モノを見る目を曇らせていませんか?



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世界フットボールは今、ドルトムントを回っている  文科系

2013年05月30日 14時37分00秒 | スポーツ
 表題のことを述べてみたい。来年の世界強豪クラブ勝敗の予測ということでもある。

 バイエルンが世界一のここまで強くなったのは、ドルトムント3連覇を阻止しようと必死になってきた結果とも言える。また、ドルトムントよりも金と伝統があるから、今ドルトムントからゲッツェを強奪できたのだし、近くレパンドフスキも取れると高言している。レアルがやはり数年前にドルトムントからヌリ・シャヒンを取ったのは、やはり伝統と金の力。が、シャヒンという香川並の人材を、モウリーニョは使えなかった。シャヒンを使うには組織を変えねばならないが、モウリーニョにその決断が出来なかったからだと観ている。同じくドルトムントからマンUが取った香川は、来年大活躍すると考えるのが当たり前だろう。それほどにあのファギーが執心、熱望したのが香川なのだし、ファギーとフロントは自チームの戦略さえ変えようと1年努力してきたのをこの目でも観てきたからだ。

 以上から言えることは、ドルトムントの戦略、選手育成術が、ここ数年の世界を引っ張っているということだ。なんせ、傾きかけてユルゲン・クロップによって再建されたこのチームから、レアル、マンU、バイエルンが金に飽かして選手を引き抜こうと血道を上げてきたのだから。また、だからこそこう言いたいのである。
 シャヒンを使えなかったのが、モウリーニョの限界。モウは、守備戦術と敵の弱点を突くカウンターが上手いのであって、バルサやドルトムントのように「自分から仕掛ける組織」を作ることがさほど得意ではないのだろうと。ヌリ・シャヒンを使えなかったというのはそういうことなのだと。その意味では、来年香川を使えるかどうかで新監督デビット・モイーズの力量が試される。バイエルンも、マリオ・ゲツェを使えるかどうかだが、グァルディオラなら彼を使える組織でなければチャンピオンズリーグでよい成績が取れないと遮二無二くるはずだ。

 さて、これら以上に大問題であるのが、こういうすべての世界潮流の本家本元・ドルトムントの今後動向、予測にあることは明白だろう。結論を言っておくと、ここはまだまだ強いままだと愚考する。
 当時のエース・シャヒンをレアルに引き抜かれても、バイエルンを退けてドイツ2連覇を果たした。次のエース香川を引き抜かれても、チャンピオンズリーグ決勝でバイエルンとあれだけの闘いを演じて見せた。因みにドイツではこう言われている。「香川がいれば、あのゲームは、バイエルンに勝てた」。考えてみるが良い。レアルからクリロナが、バルサからメッシが、バイエルンからロッベンもリベリーも引き抜かれたら、今回のドルトムントのような闘いが出来ただろうか。つまり、ドルトムント、まことに恐るべしなのだ。

 ドルトムントの基本戦術・選手育成方向の根幹はこれだ。守備はゲーゲンプレス。敵にボールが取られた瞬間に、「その一瞬で、全員が前に出て奪い返す布陣を作ってしまうやり方」である。このチームは、自ボールが詰まった時などに、こんなことすら敢行する。いわゆるロングボールをわざと蹴り込んでおいて、敵陣近くでゲーゲンプレス・ボールを奪ってしまうのである。ゲーゲンプレスのボール奪取組織にそれほどの自信を持っているということだろう。攻撃は、「狭いスペースを高速集団で使い切って中短のパスを回しあい、集団でゴールになだれ込むようなやり方」。このやり方だとメッシやクリロナのような一人の名選手に頼るということがないから、サヒンや香川を引き抜かれても戦力がそれほど落ちないのである。また、ここのエースを他チームが引き抜いても、そのチーム戦術を変えないと使い切れないのである。
 ドルトムントとクロップ監督の今後への自信のほどについては、本日のISMニュースにこんな記事があった。
『これ(ゲッツェとレパンドフスキをバイエルンに引き抜かれること)により、「ドルトムントは崩壊する」との声も上がってきているが、クロップ監督は29日、独『ビルト』紙のインタビューに対し「我々の前に待ち受けているのは難しいシーズンだと論じている記事を読んだよ。ただ、その意見はナンセンスだね。我々は優れたチームのベースと、クオリティを備えているのだから」と、この意見に反論。「当然、いくつかの変更はあるし、一人か二人は退団することになる。しかし、“崩壊”という表現は間違っている。私はとてもポジティブに考えている」と続けた。』
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新聞の片隅に載ったニュースから(92)   大西五郎

2013年05月29日 16時21分20秒 | Weblog
「表現の自由規制も」維新議員団が改憲要綱原案(2013.5.29 毎日新聞)

 日本維新の会国会議員団が今国会中にまとめる憲法改正草案要綱の原案が28日、明らかになった。原案は「『表現の自由』は一定の規制を受ける場合がある」「家族の価値(法律婚)を保護すべき国の責任を規定する」など、国家の規制を強める方向の検討事項を盛り込んでいる。
 名称は「憲法に対する基本的議論の方向性」。首相公選制導入や1院制の検討を掲げたほか、「皇位継承については男系男子継承とする旨、憲法または皇室典範に明記する」「立憲君主国であることを明確にする」と記している。
 原案は、国会議員団代表の平沼赳夫元経済産業相ら旧太陽の党系の意向が色濃く反映されたとみられる。しかし、橋下共同代表らは、法律婚を前提とした「家族の価値」を憲法に明記することに懸念を示してきた。原案を踏まえて党内議論を進めるが、国会議員団と橋下氏らとの対立の火種になる可能性がある。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 自民党の「憲法改正草案」(12年4月27日)よりも国家主義的な「改正草案要綱」です。
 表現の自由について、自民党案では「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。2.前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。(第21条)」としています。これでも「その言論表現が『公益及び公の秩序を害する』ことを目的として」などと表現の自由に一定の規制をはめようとしていることが問題なのに、維新議員団の案では「一定の規制を受ける場合がある」と抽象的な表現で、どこまで規制がひろがるのか、時の権力の意向で表現の自由が著しく狭められる恐れがあります。
 皇位継承についても「男系男子継承とする旨、憲法または皇室典範に明記する」としています。自民党の改正草案では「皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」と現憲法の規定を尊重しています。皇室典範には「皇位は、皇統に属する男系男子がこれを継承する(第1条)」となっていますが、皇太子家に男の子がいないため、皇室典範改正論が持ち上がっています。皇室典範は一般の法律(昭和22年1月16日法律第3号)ですから国会の議決によって変えることが可能です。しかし憲法に「男系男子継承」を規定しますと、これを変える(女性天皇を認める)となると憲法改正が必要になります。安倍首相は憲法96条を先行改正して憲法改正のハードルを低くして憲法9条を改正しようとしていますが、世論調査では96条改正反対が多数です。日本には、推古天皇をはじめ斉明天皇、持統天皇など女性の天皇が何人もいますし、世界を見渡せば女王、女性の大統領や首相も今や普通です。それなのに、維新の会国会議員団は男尊女卑の古い考え方、後ろ向きの傾向が強いようです。
 みんなの党の渡辺喜美代表は、橋下氏の慰安婦発言で参議院選挙での協力体制を解消しました
が、毎日新聞社主宰のフォーラムで安倍首相の最近の政権運営について「我々に近くなってきている。気がついたら維新の方が自民党よりも『右』に行ってしまった」と述べました。
                                       大西 五郎
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「よたよたランナーの手記」(5)息子も初参加  文科系

2013年05月28日 20時26分40秒 | スポーツ
 息子の彼女と18日にジム・デイトが決まったと前回に述べたが、それは無事終了。彼女は30分間で2.5キロほど歩き、走った。それから間もなく、彼女から約束通りの次回希望日のお知らせメールが届く。それが決まって、2回目のジム・デイトは27日ということになっていた。「今度は、30分で3キロはやってよ」、これが僕から彼女への応答である。対するに彼女は、こう返してきた。『私は頑張って3キロ走りますっ!!』。このメールを読んだ時、僕はどういうか胸が躍ったように感じたものだ。こういうスポーツ心を感じる言葉が、根っから好きなのだ。30分で3キロ行ければ、ちょっと励むだけで僕を抜いていくだろう。僕の経験則からすればそうなるはずである。

 さて、27日現地に着くとなんと、息子もそこにいるではないか。「いつか参加し始める。当日の仕事次第」という意図は聞いていたが、こんなに早く彼も出て来るとは。二人ともダイエット希望がかなり強いらしいと推察はしていたが、これなら結構続くかも知れない。バツイチ子なしでもう立派な中年と言える彼は、腹が出始めたことを気にしているのである。こんな観測ができたのもまた、僕流に嬉しかった。
 ランニングマシンがかなり混んでいて、まず息子がスタート。次いで、彼女。そこまで二人にあれこれと口を出していた僕だが、何とか続けて欲しいとの望みからのこと。結局僕は息子の右隣で、10分遅れほどのスタートになった。二人ともかなり頑張って、彼女は公約通り30分に3キロまで行き、息子は2.99キロという結末。前回2.5キロの彼女は確かに頑張ったが、息子の2.99キロも結構な努力の成果だと観察できたものだ。最初は、4~5キロ時でウオームアップ。やがて6.5キロ時に上げて走り続けていたのだが、20分すこし過ぎると「腿が、痛い」とブーたれ始めて、しばらくしたら歩き始めた。でも、残り5分ほどで急にまた走り出す。僕が伝えた「彼女は今日、3キロ頑張るって言ってた」という言葉をしっかり覚えていたのだろう。でも、その結果が、彼女3キロ、息子2.99キロというのが、僕には何かとても微笑ましかった。上半身を立てて上下動の少ない彼女のフォームは、印象に残った。

 ジムの後その夜は、彼女に我が家初訪問を誘った。折良く娘一家も来訪とあって僕以外との初対面となっただけではなく、彼女、お婿さん、僕の小さなワインパーティーが始まった。息子は全く飲めぬ体質だし、娘はと言えば運転を引き受けて彼を支えたということなのだ。糖尿病がある僕の連れ合いは、飲むのを控えている。
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アベノミクスって結局・・・  文科系

2013年05月27日 09時58分19秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 いろんな物を読んでいると、アベノミクスって結局こんなシロモノと違うかなと思い始めた。国内に通貨を増やして地価と株とを上げ景気が良くなったと見せる。通貨空売り狙いなどで外貨も入ってくるだろうし、実体経済も輸出好調などで一時的に上がるのは確実だし。そのうえで、眠っていた1400兆円だかの国内個人貯蓄gが動き始めたらしめたもの、と。
 じゃあ、こんなものをどうして大々的鳴り物入りで構えたのか。強力に押した連中が居るからだろう。一つは、次期総選挙で参院3分の2を狙う自民党。今一つは、輸出産業。彼らが談合した短期的なこういう狙いから、他の一切を捨象して長期的に見るならきわめて無責任な政策、と。
 現に、通貨に責任を持つ日銀が反対し、アメリカがこのすべてを黙認してきたという事態が、僕には不気味で仕方ない。直後にはTPPが待っているのもさらに不気味だし、対するに原油高騰で行き詰まりつつある人々も数知れずと来ている。円安誘導によって自動車や家電など対米輸出が一時的であれ急に大きくなるほどに、TPPへの吸引力も、それへの日本発言力低下も進むことになるのだろう。それでいて、アメリカの自動車関税障壁はTPP下でもなくさないようだし。まるで、自動車や家電が、医療、保険、教育、農業など「国内産業」を食い物にしていくような方向に思えてならないのである。それも今の輸出好調は一時的なものであって、TPPの元では何かと新たなクレームを付けてくるその種になるだけ。
 国家の一部分にしか過ぎぬ人たちの短期的な狭い視野に、国家全体が売り渡されていくと、そんな気がしてならないのである。

 かくてアベノミクスは、よくあるこんな政策かと思う。一時的な私的利益から馬車馬になって、長期的国益を放棄したに等しいきわめて無責任なもの、と。こんな政策も対外的・基本的には、世界垂涎の的・1400兆円の個人資産があるから可能なのだろう。これがなければ、世界金融資本は国家大赤字の日本や米国など歯牙にもかけないはずだ。が結局、リーマンショックを呼んだサブプライムバブルと同じで、通貨操作による土地、株価バブルにすぎなかったとなることだろう。つまり、実体経済が良くはならないから、いつか反動が来ると、体制派でない経済学者が一様に警告してきたとおりだと思う。

 リーマンショックの時は、素人の金持ちが酷い目を見たはずだ。例えば、全国の金持ち有名大学や金持ち病院。一例を挙げると、愛知県T市のH大学(医科大学である)はここ数年大金の欠損で大もめ、証券会社相手の訴訟事件にまでなっている。こんな大学は県下でも結構多いのだ。次にまたまた、「高価な紙切れ」を掴まされて呆然とする大学教授達が出なければよいのだが。幽霊の正体見たり枯れ尾花、と言うだけで済むわけがないのである。
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随筆 なんでやめるの!  文科系

2013年05月26日 23時40分50秒 | Weblog
 なんでやめるの

「ギター遊びの会」と名付けた宴会を、春夏秋冬と年に四回ずつ我が家を中心にやってきた。その十八回目が先日開かれ、男四人女二人のギター弾きが集まった。この会を僕が自由に持てるようにと、メニュを考え、買い物をして、料理・盛りつけまでをずっと一人でやってきたのだが、今回初めて最後の盛りつけ前後に連れ合いにもお出まし願ってしまった。男女各一人の初参加に張り切った僕が料理を増やし、その上プラスして時間計算ミスも重なって、時間切れに追い込まれたのである。ただでさえ気が利かない僕に、こんなドジがどんどん増えている。新人さんの女性の方は、N大学経済学部のまだ三年生。若い方のご参加がとりわけ嬉しかったようだ。
 この余韻にまだ浸っていたような昨日の昼下がり、寝耳に水のメールが届いた。
『ギター遊びの皆さまには、二年間でしたが、とても楽しい時間を過ごさせて頂き有り難うございました。今日、○○先生に、今月いっぱいでレッスンを終わりたい旨、お詫び方々話しをいたしました。止める決断は、集中力を維持出来なくなり、イージイミスが多く、年齢を考えると潮時と考えたからです。誠に皆さんの努力に、水を差すようなことになり、お詫び申し上げます。これから、少しギターと離れ、・・・(以下略)』
 このAさんは僕よりも数歳上だが、大学のギターマンドリンクラブの出で、退職のかなり前から今の先生に通っておられる。とくにテクニックではアマチュア最高レベルのものをお持ちのうえに、完全暗譜でいつもかちっとした演奏をされる方だ。バッハのリュート組曲・楽譜十数枚などという長い曲でもそうなのだから驚く。それが上手くいかなかったと落胆されたらしい。その落胆には近年僕から見てもどういうか思い当たるところがあるが、それにしても。
『集中力を維持出来なくなり、イージイミスが多く、年齢を考えると潮時』って、僕なんかそんな時期はかなり前に通り過ぎてきたよ! それでも弾いてきたんだよ! 音楽演奏ってまず、自分自身が楽しむものだと思うけど! どんなに下手になっても音楽は楽しめるでしょう。たった一つの和音をボローンと弾き分け、聞き分けることだけしかできなくなっても。ましてやあなたなんか、僕のように悟れないのは高い望みを持ちすぎるからじゃないの。だけどそれって「水を流して、赤子まで」って事だよ!……などなどと、いろんな懇願の言葉を頭によぎらせていた。なんとも虚しい気分を一生懸命かき消そうとしている感じ。

 ところで、このギター遊びを始めてからすでに、こういう人が三人目なのだ! 人は何故そんなにすっぱりと止めてしまうのだろう? いや、僕が変わっているのかな。「発表会にすら一度も出ないのに、それだけ一生懸命やれるというのが分からない」と言われ続けてきたのだから。普通はやっぱり正式に人前で弾けなくなったらスッパリってなるんだろうか。だけどそれって、可愛さ余って憎さ百倍ということでしょう?おかしいよ!

 親しかった人が次第に亡くなっていく時ほど寂しいことはない。これは、周囲から度々聞かされてきた言葉 。僕にとっては、ギターの同行者たち皆が「赤子まで流す」ようになっていくのは、それと同じ意味を持つようだ。とにかく寂しい。
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ザックジャパン(80) 香川真司の実力!  文科系

2013年05月24日 15時54分05秒 | スポーツ
 ゴールコム05/21に、香川真司をここまでに育て上げた元師匠ユルゲン・クロップのインタビュー記事があった。ビッグクラブとは言えぬチームを瞬く間にチャンピオンズリーグ決勝に押し上げてしまった現世界最新鋭の名将の香川評。世界的選手の育成名手なのだから千金の重みを持っているはずだし、最も的確な香川評として聞くべき言葉と言えるだろう。なんせ香川だけでなくマリオ・ゲッツェなど、他にもこのチームの選手はいま世界ビッグクラブ垂涎の的なのである。

 ボルシア・ドルトムントのユルゲン・クロップ監督は、昨シーズンまで在籍したMF香川真司を「世界最高の選手の一人」と絶賛するとともに、マンチェスター・ユナイテッドで本来の力を存分には発揮できない状況に置かれていると嘆いている。
 2010年から2年間ドルトムントでプレーし、リーグ2連覇などに貢献した後ユナイテッドに移籍した日本代表MFについて、クロップ監督はイギリス『ガーディアン』のインタビューに対して次のように述べた。
「香川真司は世界で最高の選手の一人だが、マンチェスター・ユナイテッドでは20分間しかプレーしていない、しかも左ウイングで! 心が痛むよ。本当に涙が出そうだ」
「セントラルMFこそがシンジのベストポジションだ。彼は攻撃的MFとして、私が今まで見てきた中でも最も優れた得点嗅覚を持った選手の一人だ。だが日本の人々の多くにとって、マンチェスター・ユナイテッドでプレーすることにはドルトムント以上に意味があるようだ。彼が去る時には、お互いの腕の中で20分間泣いたよ」
 香川の1年前にドルトムントを離れ、レアル・マドリーとリヴァプールでの苦戦を経て今年1月にドルトムントに復帰したMFヌリ・シャヒンにも言及しつつ、クロップ監督はいわゆる「ビッグクラブ」への選手流出を嘆いている。
「その1年前にはヌリ・シャヒンが出て行った。レアル・マドリーは世界最大のクラブだからだ。選手たちが十分に我慢強ければ、我々はこのチームを世界最高のチームの一つに発展させることができる」
 シャヒン、香川に続いて、今季終了後にはMFマリオ・ゲッツェがバイエルン・ミュンヘンへ移籍することが決定しているドルトムント。25日には、ロンドンのウェンブリーでそのバイエルンとのチャンピオンズリーグ決勝を迎える。】

 この新鋭クロップに対して世界最古豪監督マンチェスターのアレックス・ファーガソンも香川にどれだけ大きな期待を寄せていることか。こんなことを言い続けてきた。
 今のチームは香川をまだ十分に使えていない。彼がよい位置に走り込んでいるのにパスを出せないなど彼のスピードに合わせられず、その良さを引き出せていない。そもそも、香川をこのように十分には使えていない状況を評論家なども十分には見えていない。それで彼を評価したら、彼が可哀想である。来期はもっともっと出来るはずだ。

 今後当面の世界最先端の点取りは、こういう特徴なのだと思う。「スピードに乗った集団でゴールになだれ込むようなやり方」、と。ドルトムントはその最前衛だが、バルサはもちろん、マンUもバイエルンもそれを狙っていくだろう。こういう選手の先端には、メッシの他に香川とゲッツェが上げられることは確かだと思う。
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ホンネをいえば      らくせき

2013年05月23日 09時23分54秒 | Weblog
橋下さんはホンネで女性蔑視のこころを明らかにした。
平沼さんもホンネで女性を道具とみるココロを。

過去の話にして今を語っている。

これが9条ならば、慰安婦ではなく、戦争が主語になる。
そして戦争は必要悪というのだろう。

日本のなかから、これに対抗する言説のそよ風しか吹かない。
こちらのほうが危機かもしれない。

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 ザックジャパン(79) 内田篤人の猛者ぶり  文科系

2013年05月22日 22時02分28秒 | スポーツ
 躍進ドイツの顔になった、内田篤人の”事件”をご紹介したい。
 この優男が、本年度現在で世界一優秀なリーグと思われるドイツで、今年度のベストイレブンの1人に選ばれたのである。ちなみに、内田以外はすべて本年度チャンピオンズリーグ決勝戦に残ったドイツ2チームの選手ばかりだ。内田は、チャンピオンズリーグ決勝チームレギュラーの力があるということである。なんとなれば、今を時めくバイエルンミュンヘン所属・ドイツ代表キャプテンのフィリップ・ラームをも退けたのであるから。ゲキサカのニュースを見よう。

【 DF内田が英語版ブンデスリーガ公式HPのベストイレブンに選出
                  ゲキサカ 5月9日(木)16時23分配信
 ブンデスリーガ公式サイトは8日に、公式サイト英語版の2012-2013シーズンのベストイレブンに日本代表DF内田篤人が選出されたことを発表した。
 このベストイレブンは、ユーザーによるオンライン投票で決定される。内田はバイエルンDFフィリップ・ラームを抑えて、右サイドバックで最多44%の得票を得ていた。日本人選手では、唯一の選出となったが、ニュルンベルクのMF清武弘嗣も、守備的MF部門で3位にノミネートされていた。
 ブンデスリーガ英語版のベストイレブンは、以下のとおり

▽GK
マヌエル・ノイアー(バイエルン)
▽DF
内田篤人(シャルケ)
マッツ・フンメルス(ドルトムント)
ダンテ(バイエルン)
ダビド・アラバ(バイエルン)
▽MF
イルカイ・ギュンドアン(ドルトムント)
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(バイエルン)
ヤクプ・ブラスチコフスキ(ドルトムント)
マルコ・ロイス(ドルトムント)
マリオ・ゲッツェ(ドルトムント)
▽FW
ロベルト・レワンドフスキ(ドルトムント) 】

 ドルトムント(6人)、バイエルン(4人)以外のチームからはたった一人で、内田だけだ。名実ともに香川並みの選手が、日本にもう一人生まれたということだろう。何せ今年のチャンピオンズリーグ決勝対決がこの2チームなのだから、内田篤人はそのレベルの選手になったと評価してよいはずだ。あんな優男が、本当に凄い!

 なお、チャンピオンズリーグ決勝の行方だけど、僕はこう言っておきたい。世の中バイエルンが勝つという声ばかりだが、僕はドルトムント。なんとなれば、このチームはチャンピオンズリーグにもやっと慣れてきたからだ。普通通りにいろんな戦い方がすべて高度にできるようになったのだし、ゲーム途中で組織戦略をがらりと変える柔軟さも発揮できるようになった。お得意の前からのプレスも、ロングボールを放り込んでの得点も、守りから入る闘い方も、何でもできるのである。これらの柔軟な戦術転換でなによりもすべて、組織としてゴールに高速直結するやり方だけは掴んで離さない。監督のユルゲン・クロップは、よく見知っているバイエルンにこの超大事なゲームでは負けるわけがないというほどの希代の策士、名監督だと、僕は判断している。モウリーニョと同程度に、相手の弱点を厳しく突く人である。他の監督では見えないような弱点を。先日クロップに負ける前のことだが、あのモウリーニョがこう評していた。
「ドルトムントは優勝候補だと思う」
 両チームをよく知っている香川の予想も上げておこう。ゲキサカのニュースから取った。
『「(ドルトムントはバイエルンに)ここ2、3年、負けていないと思うので、バイエルンは苦手意識もあるでしょうね。ただ、ドルトムントは慢心せずハードワークをするでしょうから、面白い試合になると思います。彼らが優勝することを心から願っています」と、古巣の欧州制覇を祈っていた。』
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ザックジャパン(78) 細貝萌、ユニークな這い上がり方  文科系

2013年05月21日 16時36分15秒 | スポーツ
 先回の第一回目第一号「ジャックジャパン(10年9月16日分)」の書き出しの中でも細貝萌に注目させていただいたが、彼は日本代表としては非常にユニークな選手である。その関連でそれ以前にこんな記事を書かせていただいた。
『 サッカー代表、パラグァイ戦雑感   文科系 2010年09月06日 | スポーツ
 代表のパラグァイ戦を見た。みんな張り切って戦っているせいか、故障者が多いのが心配。長谷部、栗原、内田、闘莉王などなど。
 さて、先ず目に付いたのが、浦和ボランチの細貝萌、24歳。代表新人なのに、彼は良い。あーいう相手への強い当たり方は、日本人の苦手としてきたところ。歴代代表が南米勢に弱かったのも、この当たり弱さからこそだったはず。なのに今回は、世界15位の南米の一角に、この細貝を中心に当たりあいで一歩も引いていなかった。いや、優っていたほどであり、観ていて実に頼もしい。南ア大会直前の韓国戦やイングランド戦で代表が身につけ始めた「球際腰の強さ」がこの細貝など次期代表候補にも受け継がれていると分かったのは、日本サッカーのいわば革命とも言えるはずだ。ドイツ大会ブラジル戦で中田英寿しか示すことができなかったものがとうとう代表に定着してきたという思いがして、感慨が深い。(以下略)』
 さて、この細貝はいつの間にか、今や日の出の勢いのドイツで今期3位でチャンピオンズリーグ出場を射止めたチームのレギュラークラスにまで這い上がっている。この彼のあまり読んだこともないようなユニークな考え方、言葉をちりばめたインタビューがサッカーキング最新号に載っていた。それを紹介しよう。僕には面白くて仕方なかったものだ。

 プロデビューした浦和レッズや、(現チームから昨年度に出向していた)レンタル先のアウグスブルグではレギュラーボランチとして成長を遂げた彼が、本年度に戻ったレバークーゼンでは左サイドバックをやっている。その位置で「チームが勝つために何をすべきか」、彼の語ることがふるっている。
 同じ左サイド前方のシュールレ選手に点を取らせることが第一の仕事だと考えてプレーしてきたという。ところが、チーム構成上右サイドからの攻撃が多いので、シュールレに点を取らせようとすると、彼は攻撃に出て守備にはなかなか戻ってこない。その穴埋めに彼の後ろにいる細貝が腐心することになる。でも細貝はこれで全く構わないと思っている。『自分のところでいくら相手に攻められようが、攻撃の時にシュールレが能力を発揮して生きればいいので・・・・』
 彼の今期最高の仕事は10月28日、ぶっちぎり優勝を遂げたバイエルンミュンヘンに今期唯一の黒星を付けたフル出場のゲームだろう。細貝は、このゲームで新チームにおけるチャンスをつかんだとも言えるのである。このゲームを彼はこう振り返っている。
『ミュラーが右にいて、クロースが流れてきて、ラームが上がってきて、後半途中からはロッベン。(中略)でもどうにか食らい付いて行く。たとえ抜かれたとしても、最後に身体を投げ出したりしたことが、ああいう結果、失点を増やさなかった(2対1で勝利)理由の一つだと思います。だから戦う姿勢というのは正しかったのかなと。上手い下手、やられているやられていないっていうのは別にしてね』

 この彼、香川がいたドルトムントと対した時にも、香川を見事に押さえきったのは有名な話だ。読みとスピードが特徴の守備名手なのである。また特に1対1の守備には強く、敵エースなどどんな大男の押さえを任されてもツケ馬のようにつきまとって仕事をさせない。そんな彼の真骨頂はこんな信念、言葉に見ることが出来る。
『僕にできることはある。僕にしかできないことがある』
 代表が当たり強い強豪とやって守備中心に追いやられた時や、メッシやクリロナのような敵エースにマンマークを付けたいような時、最も価値を発揮する人材なのだ。ドルトムント時代の香川など相手のエースを潰せるというのは、逆にそのエース並みに重要な選手だという理屈にもなろう。細貝よりも小さいのだけど、長友佑都も内田篤人もこういう守備ができる。センターバックでは、吉田麻也はサウサンプトンの降格を止めた立役者だし、代表の守備陣がこんなに頼もしい時代はなかったはずだ。
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 ザックジャパン(77)これまで2回のザックシリーズを振り返る  文科系

2013年05月20日 13時15分47秒 | スポーツ
 このザックジャパンシリーズ、元々の初めは2010年9月17日に第1回目の第1号を書いて以来と、非常に古い。ちなみに、このときはまだザック監督は就任直前の時期であって、この新監督のユニークさから期待に胸を膨らませつつ書き始めたもの。これは翌11年2月18日の44号のアジアカップ優勝総括でいったんは終わっている。が、11年7月6日から第2回目第1号を始めて、この3月26日の76回目まで続くことになった。それぞれ第1号の書き出しをご紹介しておきたい。先ず第1回目の書き出し。

 新生ザッケロー二代表の対外戦が、もうすぐだ。10月8日にはアルゼンチン戦、12日には韓国戦がある。折しも日本は、この15日発表の9月世界順位で30位に上り、更に上昇していく要素も多い。そんな今「日本サッカー希望の星」としてまずドイツはドルトムントで早くも「エース格トップ下」に抜擢された香川真司(21)を語り、合わせて新監督ザッケローニなどにも、資料を掻き集めて触れていきたい。

 僕はW杯の代表総括で、6月30日のここにこう書かせていただいた。
『最後に今後の攻撃、点取りの方向である。「人もボールも走るサッカー」とは、オシムの造語だ。そのオシムは、この「人もボールも走るサッカー」の基礎を教え、これを攻撃法、点取り法にも適用しようとした矢先に倒れた。そのオシムは今、こう述べている。そういう日本的サッカーの確立には、もっとスピードのある選手を発掘すべきだと。技術的スピードは日本にはある程度の水準があるのだから、瞬発走力としてのスピードのことなのである。例えば、岡崎やオランダのロッベンのような。岡崎の大化けの原因は「走り出しで勝負」にあるのだし、ボールを持って走り出したロッベンは止められないというようなものだ。今や世界的強豪クラブのエースと言われる選手ならば、ロッベンのような選手か、メッシやジダンのようなターンなど技術的スピードに特に優れているか、どちらかである』

 次に、新生代表パラグァイ戦から、守備の要・細貝萌に次いで、新エースと呼ぶに相応しい香川真司の点取りをここでこう、評させていただいた。
『 次いで目に付いたのが、香川だ。同じMFの本田より、現時点で既に良いと思う。日本人が弱いシュート力と人並み外れた技術的スピードとの優秀さは既に同格で、違いはここ。本田の強みが体全体の強さであるのに対して香川には絶対的スピードがあり、このスピードに乗ったシュート技術なども日本人離れしているのではないか。タイプとしてはブラジルのカカーかな?』(サッカー代表、パラグァイ戦雑感 9月06日)
(以下略) 】

次いで、第2回目の第1号全文をご紹介したい。
【 (改めて)「ザックジャパン」(1) 「W杯には日本と行きたい」  文科系
2011年07月06日 | スポーツ

いろんな新聞にザックの近況がこう報道されている。
『 日本代表のザッケローニ監督が4日付伊紙レプブリカのインタビューに答え、「3カ国の代表チームと海外のクラブからオファーがあったが断った。W杯には日本と行きたい」と、14年ブラジルW杯まで日本を率いる考えを表明した。日本語は難しく通訳に頼り切りで、「(イタリアで『やせた人』を意味する)小指を立てて指示を与えたら、選手たちが赤面した。日本では『愛人』を示すらしい」と失敗談も披露した。』
 就任当初1年でこれだけの実績を上げた日本代表監督は、これまではいなかった。だから以前から、こう言われていた。アジアカップ優勝後は、彼のこの快挙が母国・イタリアでも特に騒がれたものであったし。
「長期契約をしておくべきだ。さもないと、イタリアの有名クラブなどに大金叩かれて、持って行かれる」
 この疑問に対して、僕は心の中であっさりとこう応えていたものだ。
「そんなはずはない。ザックは本当に日本人を好きだし、イタリア人とは正反対とも言える日本の美点などを尊重してもいるし、大いに活用もできてきた。今まで無敗で来られたのも、この理解・活用が原動力のはずだ。そもそもザックは、人情に厚い義理堅い人間であって、第一に金で動くというような、そんな人ではない。お金で人の面をひっぱたき、悪い意味のイタリア人の典型ベルルスコーニのチームの監督を務めながら、ベルルスコーニオーナーを、忌み嫌っていたかという人物なのだ」
 今回の新聞ニュースは、僕のこの観測の正しさを証明してくれたようなもの。この意思表明によって代表監督・ザックを、14年ブラジルワールドカップまで観られると思うと嬉しくて仕方ない。

 さて、以前のザック・シリーズ「日本サッカー希望の星とザック監督など」は、10年9月17日から11年2月18日まで44回の連載をここで行ってきたが、そろそろ再開を始めたい。なお、この44回シリーズの最後に「ここまでの総括(前、中、後編)」第41~43回(2月12,13,15日掲載)があるから、興味のある方には是非これをお読みいただきたい。3回合わせて400字詰め原稿用紙にして20枚を超えるものである。ザック・ジャパンの世界17位到達までの総括をできるだけ広く、原則的に行った積もりだ。
 なお、上にザックの人柄としてベルルスコーニとの相性の悪さを書いたが、この点についてはこのシリーズ第39回(2月3日)「ザックを改めて紹介するー実績、スタイル、人柄」を参照されたい。】

 なお、バックナンバーそれぞれの出し方はいつもの通り。「右欄外カレンダー下の年月変更、日付クリック」から入ることができる。
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「自由」論の一視点  文科系

2013年05月20日 10時21分22秒 | 国内政治・経済・社会問題
 12日のエントリー「戦争、憲法などに関わる僕の哲学」で、ネトウヨさんたちの「日本史教科書」を意識してこんなことを書かせていただいた。自由主義国家などと当たり前のようによく言われるが、これを自由だけで語る場合とアメリカ独立戦争やフランス革命以降の伝統を意識して「自由、平等、博愛」と一緒にして語る場合とでは、世界観・人生観も全く違ってくるというほどのものがあるのではないかと。この新「自由」主義グローバリズム世界にあっては、平等の内で誰もが否定できない力を持つ「機会の平等」ですら吹っ飛んでしまっているのだし、博愛にいたっては今の社会、若者を見ていると寝言のような非現実とさえ聞こえないかなどと感じることが多いからだ。自由を平等、博愛と切り離す考え方、感じ方は、たかだかこの40年ほどのもの。これを一緒にした感じ方は、200数十年の人類史に関わってきたものだと強調したいと思う。
 これだけ貧富の差が激しく、貧富の世襲すらが新たに問題視される時代である。特に世襲議員がうじゃうじゃしている日本では、こんな問題提起も案外大事ではないかと、このエントリーに付けたコメント二つを改めてエントリーに昇格させてみる。

『 世襲制? (文科系) 2013-05-18 23:39:49
 僕は上の文章のような考え方から、世襲制には反吐が出る。これだけ貧富の差が激しく、貧富の世襲がある時代に、「あの家に生まれた」というだけで高給も保証されるような仕組みは、おかしくないのか? そもそも「芸術性」が世襲で保証されるって、それに反吐が出るのである。
 中日新聞で「歌舞伎の世界」の連載があるのだが、あれにもいつも反吐が出て来たのは、そういう理由である。日本では、茶道も華道も皆、世襲。近代を経た社会で、良くこんなことが通っていくことだと、そういう「日本文化」の「常識」に腹が立っている。』

『 追加 (文科系) 2013-05-19 20:37:09
 上のコメント、多少の修正がいると思った。歌舞伎や華道、茶道が全く私的に世襲をやる分には、文句は言えないだろう。単純に一私人のことなのだから、道徳的に文句が言える程度と言えばよいか。それを何か国家が支援したり、マスコミが援助するようなことがおかしいと言いたいのである。文化・芸術の世襲制って、それへの公的支援って、それがおかしいということだ。』
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最近の日本のナショナリズムは     らくせき

2013年05月19日 12時34分20秒 | Weblog
中国の反日教育、韓国の反日感情、この二つの高まりによって、
反作用的に大きくなってきたという一面があります。

愛国心を持った日本人としては、どうコメントをしたら良いのか?

日本のナショナリズムは、何時まで昔のことを言うのか?
という被害者意識であります。
いい加減にしたら、と。

一方、韓国・中国は、昔の被害を大きな声でいえば言うほど、
愛国者となるという被害者意識。
これは、ともに、どこかオカシイ歪んでいる。

この心地よい被害者意識と、心地悪い被害者意識の葛藤。
これでは出口は見えませんね。

橋本さんの考えに表面だっては賛成できなくても
どこかでガンバッテいるな、という同情がありそう。

問題を大きくした石原さんら、政治家の責任は大きいな・・・。

どうも良識派の声が聞こえてこないのも心配。






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新聞の片隅に載ったニュースから(91)    大西五郎

2013年05月18日 15時58分10秒 | Weblog
首相搭乗機「731」は日本軍連想 韓国警戒感あらわ(2013.5.17 毎日新聞夕刊)

 【ソウル共同】安倍晋三首相が12日に航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)で、機体番号が「731」の練習機の操縦席に座ったことについて、細菌兵器の人体実験を行ったとされる旧関東軍の731部隊(正式名・防疫給水部)を連想させる「挑発」だとの批判が韓国で起きている。
 韓国外務省報道官は16日、「731部隊が多くの被害を与え、今も苦痛の記憶が残っていることを日本が深く省みることを期待する」と述べた。安倍氏の行動は近隣国への配慮が足りなかったとの認識をもっている可能性がある。
 韓国メディアは「歴史認識に欠ける日本の政冶指導者の暴走」(東亜日報)との見方が大半で、安倍氏への警戒ぶりが浮き彫りになっている。
 安倍氏が731部隊と自身を関連づけるメリットはないとみられ、菅義偉官房長官は15日に「そんなことをするわけがない」と一蹴している。文化日報は「日本メディアは沈黙し、橋下徹大阪市長の従軍慰安婦に絡む妄言の収拾に力を入れている」としている。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

 731部隊は旧満州(中国東北部)に本拠を置き、その名前のとおり異国の風土での伝染病の研究と兵士への予防を目的として編成されましたが、生物兵器の研究にも取り組み、中国人や当時の呼び方で朝鮮人、蒙古人を捕まえて、またアメリカ人やロシア人の捕虜に対して細菌に感染させる実験を行ったといわれています。(実験の記録などは敗戦時にアメリカ軍に引き渡すのと引き換えに行為を不問にされ、隊長だった石井中将は戦犯に問われませんでした。731部隊の人体実験を証明する書類は日本には残されていないといわれますが、従事させられた兵士の証言があります。)
 韓国の人たちからすれば日本の支配中に同胞が受けた癒しがたい被害の記憶として残っているのだと思います。このような事案では、加害者が記憶からはずし、過去に目を瞑り勝ちになりますが、「侵略の定義は定まっていない」などという日本の首相の歴史認識が問題とされている中で、韓国の人たちからは強い懐疑の念が示されているのだと思います。
 軍服を着て、731という機体番号の飛行機の操縦席に座って得意顔の日本の首相の姿が、韓国から見れば力を誇示しているように見えたのだろうと想像できます。菅官房長官は韓国側の懸念を「そんなことをするわけがない」と一蹴しました。自衛隊松島基地や安倍首相は「731」という数字に何の疑念も持たなかったようです。
 ヘイト・メッセージを発してデモを行ったり、ネット上で在日韓国人や朝鮮人(北)を罵っているネトウヨと呼ばれる人たちは韓国の言いがかりだというでしょうが、一国の責任者としては「731」という数字に周りに国の人たちがどんな思いを抱くかに思いをいたして欲しかったと思います。なお私は、憲法9条改正、国防軍の保持を唱えている人が得意げに自衛隊機の操縦席に座っている映像に、肌寒さを覚えました。

                                       大西 五郎
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「よたよたランナーの手記」(4)風邪を引いてしまって  文科系

2013年05月18日 11時56分32秒 | 文芸作品
7日の第3回目にこんなことを書いた。息子の彼女と4日に初面談で、11日にジムランニングに一緒に行くことが決まったと。その後6、8日と老骨を鍛えるべくロードレーサーを攻めてみたせいか、加えて寒さもあったのか、あっという間に熱が出てしまった。ずい分久しぶりの大変な寒気がする熱だ。ちょっと走ったら腰痛いてててっという老人漫画の定石そのものである。10~12日と寝たきり生活となって、ジムランニング約束も一週間延期の18日に変更という始末。
 治ったと判断してすぐの13日に走ってみた。これが結構好調なのだ。例によって7キロ時のウオームアップ歩行から入ったランニングマシン30分で4.15キロと、これは3年前の心臓カテーテル手術以降で30分走行最長距離となった。別にシャカリキというのではなく、いつものように調子を見ながら速度を上げていったのだが、それがどんどん上がってこの結果ということだ。ロードレーサーの鍛錬効果(2日で計100キロほどのファーストランだったのだが)はなかなか優れたものと、改めて思ったことだった。嬉しかった。
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