九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

エノラ・ゲイ搭乗員、日本の謝罪要求を拒んだまま死去     らくせき

2014年07月31日 19時19分11秒 | Weblog
エノラ・ゲイ搭乗員、日本の謝罪要求を拒んだまま死去

この見出し。日本の新聞では寡聞にして知らない。
韓国の朝鮮日報の見出しです。

日本のマスコミと韓国とではどちらが愛国的か?
考え込んでしまいました。


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外務省が怖い  文科系

2014年07月31日 03時05分20秒 | 国内政治・経済・社会問題
 昨日コメントした文章を、投稿にします。6月29日エントリー「集団的自衛権と谷内正太郎国家安保局長」に、コメントしたもの。ちょっと大事という気がしますので。

『 国家安保局長も外務省出身、解釈改憲の尖兵に選ばれた内閣法制局前長官小松氏とやらも確か外務省の出。今や、外務省が外交ばかりか、軍事にもしゃしゃり出てきたり、憲法解釈改憲でさえ内閣をリードしている。出兵して死ぬのは、防衛省なのにね。

 現内閣の軍事文民統制って、外務省の仕事かよ? また、外務省が現内閣官房までを出世互助会のポスト増にフル活用し始めている。
 こんな外務省って、どうせアメリカの入れ知恵で動いているのだろう。ウイキリークスによって、民主党日本政府に対するアメリカ・スパイと言って良い行為が暴露された過去もあることだし。
 日本政府の今後、実にまことに恐ろしいことである! 斜陽アメリカの泥舟に、どんどん引き入れられていきそうだ。 』
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掌編小説 「新しい娘ができた」   文科系

2014年07月31日 02時59分29秒 | 文芸作品
「今日は、彼、来るかな?」、これは、俺の質問。彼女が応えて「多分、来ると思う。あっ、あの自動車が彼だと思います」。数10メートル先、市営スポーツセンターの駐車場の一角を指さした。緑がやや濃くなりかけた去年の初夏のある夕方、拙宅近くの地下鉄駅出口で待ち合わせて、ここまで500メートルほどを二人で歩いて来た。それぞれの更衣室で着替えて二人してトレーニング室に入っていくと、彼方のトレッドミルに背の割には太めの黒っぽいウェア姿がいる。ほとんど歩いているようなスピードで、見たところ時速7キロ。無理もない。彼にとっては十数年ぶりのランニングで、週一度も途切れがちの4日目ほどに過ぎないのだから。それにしては言いつけを守ってフォームは悪くない。ゆったりと体を立てて、小さく軽めの一歩一歩を上下動少なく踏み出している。最初に空いたマシンを彼女に譲ると、彼女も速歩で歩き出した。
 彼は息子、バツイチ子なしの40歳。新しい彼女と、俺の誘いでジムに通い、走り出したのである。この日の2人の30分成果は彼女3・8キロ、息子3・5キロほど。このまま続ければまー走れるようになるという感触だったのだが、この日を境に息子の方は欠席がちになって、彼女と俺という妙な取り合わせで週一デイトが続いた。息子は、美容院の新規開店用店探しと、その準備が意外に忙しくなったようだ。それにしても意志が弱い奴だ!

 こんな二人のデイトを重ねるうちに、俺にある疑問が湧いてきた。2人の今後の「予定」がどうもはっきりしないのである。「彼、そういうことは………何も言わないんです」、これが彼女にたずねた時の答えだった。彼の方に聞いてみても、笑いながらこう返すだけ。「何を心配しとるの?」。そりゃ、心配しとるよ。
〈彼女も30代半ばに近いはず。最近あるマンションに一緒に住み始めたんだし、もう早く決めればよいのに。何か「障害」でもあるのかな。それとも、どちらかに何か大きな迷いが出現した?〉
〈彼が子ども嫌いなら、何の心配もしない。人間、結婚はすべきなどとも、俺は全く思わない。が、これほどの子ども好きも珍しいのだ。娘の子、彼の姪に当たりもうすぐ四歳になるハーちゃんが一番遊びたがる人だ。ディズニーアニメ大好きでオマセなハーちゃんは、一種恥じらいも含んだフィリップ王子相手のような応対をするし。今子どもができても、彼が60でやっと20か。そりゃ、心配にもなるよー〉

 こんなモヤモヤの心境が半年近くも続いたある日、急転直下した。後から考えてみれば、俺が2人を前にしてふと思いつく所あって、特に息子に向けたこんなおしゃべりが、後に重大な意味を持っていくことになるのである。
「2人に言うけどさ、そちらは親1人子1人の母子家庭。将来はそっちのお母さんをちゃんと面倒看るんだぞ。俺らの方は何とかなるから」
 この日その後すぐに、彼女から僕にメールが入った。
「あの言葉は本当に嬉しかったです。私が大好きだった同居の祖父母が亡くなった中学時代からは、ずっと母とだけ2人で暮らしてきましたので……」
 この言葉だけで、俺は何倍彼女を好きになったことか。きちんと育てられた方のおばあちゃん子のようだ。俺は、これを好機とばかりに、相当な分量のメールを一気に送った。俺ら2人の一方は他方が面倒を見るだろうし、いざとなれば何とかという経済力もまー保有しているということ。さらに、娘夫婦が「スープの冷めぬ距離」に住んでいるのは、今は共働き支援を俺らに頼り、将来は自分らが残った一方の面倒みるという相談が済んでいるということ。俺の家へは、長男が入らなければならぬ等という考えなんぞ全く持っていないということ、などなど家族で話し合ってきた既定の計画を細々と綴っていった。

 それからちょっとたった頃、2人と親3人との会食の場が設けられ、一滴も飲めない息子に代わって彼女親子が俺と杯を交わし合った。これが、今から半年前ほどのこと。そこから後は、とんとん拍子に事が進んだ。息子の二つの美容院の経理を一手に引き受けている連れ合いが、仕事の一部を彼女に委譲し始めて、彼女が週何回かわが家の事務室に通ってくるようになった。「覚えが早くって、頭の良い子だよ!」、マイクロソフト・エクセルなどの使い方を覚えていく彼女を、連れ合いが評した言葉である。
〈若さって素晴らしい! こんなにしっとりと可愛くってしっかりした子がわが家に一人増えて、連れ合いに何かあったらという俺の不安が一気に消滅したな。経理業者に頼めばお金もかかるし、頼りになるかどうかもあるから、家族が一番! 彼女の方へも、短時間労働で良い稼ぎになるようにと連れ合いが給料の一部を回したようだし、かなりの臍繰りもできるだろう〉
今では、彼女が仕事に来る夕べは、わが家が宴会場に様変わりする。お婿さんを呼んで、彼女、俺の三人が俺の晩酌用ワインでグラスを傾け合う。俺よりも飲める実の娘が、第二子妊娠中なのがちょっと残念というところ。そして最近のことだが、とうとう式場も決まった。彼女ら母子が年パスで通い続けてきたという、ディズニーランド。そこのアンバサダーホテルとやらで、あと一か月足らずのことだ。あそこは、俺の全く知らない世界だ。

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新聞の片隅に載ったニュースから(160)          大西五郎

2014年07月30日 19時06分42秒 | Weblog
「国民は安全保障に臆病」菅氏、支持率低下を説明(14.7.29 中日新聞)

菅義偉官房長官は二十八日、首相官邸で会談したカナダのベアード外相から、安倍政権の最近の支持率低下の理由を聞かれたのに対し「国民が安全保障に臆病だからです」と述べた。
ベアード氏が「安倍政権の経済政策はこんなにうまくいっているのに、なぜ支持率が落ちているのか?」と質問したのに答えた。
会談では、安倍政権の経済政策や両国の経済連携協定(EPA)締結について協議。この中で、菅氏は、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈見直しを閣議決定したことを説明し、ベアード氏からは支持する意向が伝えられた。
安倍政権の支持率は集団的自衛権の行使容認後、下降気味。共同通信社の今月一、ニ両日の調査では47・8%で、六月から4・3ポイント下落した。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

「国民は安全保障に臆病だからです」がどういうことなのか、この記事の説明だけではわかりませんし、他の新聞はこのことに触れていませんので、想像するしかありませんが、「安倍首相が進めようとしている集団的自衛権を行使するようになると、日本が他国との戦闘に巻き込まれることを恐れている。日本の国民は自ら銃を執って敵に立ち向かうという気概が薄く、積極的平和主義という安倍首相の方針がよく理解されていない」とでも言いたかったのでしょうか。
29日の日経新聞には、日経新聞が7月25~27日に行なった世論調査の結果が報告されていましたが、首相が集団的自衛権の行使容認にあたり「武力行使は必要最小限度にとどめるなどの『新3要件』を規定した。行使の範囲には歯止めがかかる」としていることに対して、「かかる」の回答は23%しかなく、「かからない」と判断する人が53%で、首相の言っていることが国民に信用されていません。歯止めがかからなければ、菅官房長官が言うように「他国との戦闘に巻き込まれることを恐れる」から安倍首相の政策を信用できず、「支持できない」となるのです。
今年は第一次世界大戦勃発から100年ということで、各地で慰霊や平和を願う行事が営まれていますが、きょうの毎日新聞の「第一次大戦100年 世界はいま」という特集によりますと、第一次大戦で仏英両国では自国軍によって銃殺された兵士が少なくなかったといいます。フランスでは上官への反抗で、イギリスでは逃亡が主な理由だそうです。上官に命令された仲間の銃殺を拒否したり、戦闘中行方不明となったというケースが多かったといいます。勇敢な兵士でも耐えられないような過酷な戦場だったといいます。このためイギリスではそうした兵士の名誉を回復したといいます。フランスでは名誉を回復するかどうかの議論が続いているそうです。
菅官房長官は「国民は安全保障に臆病だ」と言います。そして安倍首相は若い人が「お国の為に」と身を投げ出してくれることを望んでいるのかも知れませんが、国民が納得できない政策を無理矢理推し進めようとすることを国民は「支持できない」と言っているのです。

                                       大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(159)        大西五郎

2014年07月30日 19時04分26秒 | Weblog
百田氏「在日の人の強制連行なかった」大越コメントに異議(14.7.25 朝日新聞)

NHKの経営委員で作家の百田尚樹氏が、22日にあった経営委員会で、NHKの「ニュースウオッチ9」の大越健介キャスターが「在日コリアン1世は強制連行で苦労した」という趣旨の発言をしたことについて、異議を唱えていたことが関係者への取材で分かった。放送法は委員の個別番組への干渉を禁じてて、同法に抵触する恐れがある。
百田氏が問題視したのは17日放送の番組。在日コリアンの結婚観についてのリポートが放送された際、大越キャスターが「在日1世の方たちというのは、1910年の韓国併合後に強制的に連れてこられたり、職を求めて移り住んできた人たちで、大変な苦労を重ねて生活の基盤を築いてきたという経緯があります」と発言した。
百田氏は経営委に同席した放送担当の理事ら執行部に対し、「在日韓国・朝鮮人を日本が強制連行したと言っていいのか。間違いではないか」「日韓併合後に強制連行はなかった。NHKとして検証したのか」などと問いただしたという。執行部側は「強制連行もあれば、自分の意思で来日した人もいるという趣旨で発言したものだと思う」などと説明した。
ただ、放送法は第3条で「放送番組は(中略)何人からも干渉され、又は規律されることがない」と定めた上で、第32条で経営委員の権限について「委員は、個別の放送番組の編集について、第3条の規定に抵触する行為をしてはならない」と定めている。
このため、経営委の議事進行を務めた上村達男・委員長代行がこれらの条文を読み上げたうえで、「個別の番組への意見や注文なら問題になる。番組への感想ということでいいか」と伝えたところ、百田氏も発言をやめたという。

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メディア論が専門の法政大学名誉教授の須藤春夫さんは「発言が事実なら明白な放送法違反だ。経営委員は経営の基本方針に関わる事柄が仕事で、編集の独立性を尊重することが求められている。職責の自覚がなく、適性を疑う。任命した首相や同意した国会の責任も問われる」と批判しています。まさにそうで、百田氏はNHK経営委員という重要な職責に就くに当たって放送法を読んだことがないのでしょうか。
百田氏は今年2月に行なわれた東京都知事選挙で田母神俊雄候補の応援演説で、「田母神以外の候補はみんなクズだ」「南京虐殺はなかった。あれは蒋介石が世界中の同情を集めようとして言ったことだ」などと述べ、NHKの中立性に疑問を持たれるような言動が問題になりました。百田氏は自分の言動のどこが問題とされているのかも判っていないようです。
安倍首相は今年任期が切れる経営委員の後任人事で、百田氏と長谷川三千子埼玉大学名誉教授を新任しましたが、長谷川氏も朝日新聞に拳銃を持って乗り込み自殺した右翼指導者に追悼文を書いたことが問題になっており、安倍首相の任命責任が問われなければなりません。

                                      大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(158)大西五郎

2014年07月30日 19時02分14秒 | Weblog
わずか23分の解釈改憲閣議 議事録公開(14.7.23 中日新聞)

政府は二十二日、集団的自衛権の行使を認めるため、憲法解釈の変更を決定した今月一日の臨時閣議と閣僚懇談会の議事録を公表した。安倍晋三首相が解釈改憲を踏まえ、安全保障法制の整備に着手するよう指示する一方、解釈変更に慎重だった公明党から入閣している大田昭宏国土交通相は発言しなかった。
安倍首相は年内に改定する自衛隊と米軍の役割分担を定めた防衛協力指針(ガイドライン)に関し「ガイドラインの見直しと安全保障法制の検討は表裏一体だ」と述べ、米側との協議を加速するよう指示した。
集団的自衛権の閣議決定案について議論したのは、この日の閣議のみ。世耕弘成官房副長官が全文を上げたあと、首相らが発言したが、二十三分で終了した。閣議後の閣僚懇談会では通常、閣僚から発言があるが、この日は発言が一切なかった。

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今年3月28日の閣議で「閣議についての議事録」を作成して、概ね3週間後には公表することを決めました。それに従ってきのう、7月1日の集団的自衛権の行使容認を決めた臨時閣議の議事録が公開されました。
中日新聞は別の面で議事録から抜き出した閣議での主なやりとりを紹介しています。それを見ても、世耕官房副長官が読み上げた閣議決定案の内容について議論されることなく、岸田外相、小野寺防衛相が短く賛成の意を表明しただけで、古屋国家公安委員長が「警察では装備機資材の充実や情報面でも関係機関との連携の強化を図る」と“決意”を述べると、すかさず司会役の菅官房長官が「これをもって臨時閣議を終了する」と宣言し、23分で閣議は終わりました。
朝日新聞も7月1日の閣議の議事録の内容をかい摘んで紹介すると同時に、首相が閣議決定後の14、15日の国会で、閣議決定や与党協議での公明党との対立点をあいまいに表現した部分を踏み込んで表明したことを指摘し、「国会で法案が議論される前に、政府方針の既成事実化が進んでいる」と批判しています。
また首相が日米ガイドラインについて米側との協議を加速するよう指示しましたが、朝日新聞は、政府・自民党は関連法案の審議が来春の統一地方選挙に影響することを心配する公明党に配慮して統一地方選後(通常国会)の国会に提出ことにしましたが、法案の審議より前にガイドラインの協議で日米間の取り決めが先行すると、来春以降の国会で野党が法案の修正を求めても、政府側は米側との約束を理由に抜本的な見直しを拒む可能性がありそうだとしています。
閣議の議事録は首相官邸のホームページに掲載されていますので、誰でも閲覧が可能です。
「首相官邸 → 閣議 → 平成26年 → 月日→議事録」で検索できます。私も若干の試行錯誤ののち、議事録に到達しました。みなさんもトライしてみたらいかがですか。

                                     大西 五郎
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日米がユーロを敵視するわけ   文科系

2014年07月29日 08時47分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 最近、標記の訳を推察できる一つの数字に出会った。世界の貿易、金融取引、外貨準備などにおいて、世界の主要通貨がそれぞれどれだけの位置を占めるかという数字である。

 ドル53%、ユーロ31%で、以下はいかにも弱小であって、英ポンド5%、円4%、人民元2%ということだ。この数字を見て第一に思ったことがこれ。
「ユーロ決済の量が、思ったよりも遙かに高いのだな!」
 つまり、世界基軸通貨としてユーロが十分に通用する位置にまで、その地位を高めているということだ。これは、すでに物作りで実権がなくなっているアメリカにとっては、本当に凄い脅威だろう。
「ユーロ圏が崩壊してくれたらよい」と、今までどれだけ夢見てきたことかと、想像したりした。

 ドルの信用低下、下落はますます早まるだろう。中国は、BRICS諸国などとともに得意の物作り領域に関わるドルによる決済、外貨準備や米国債を少しずつ整理していくだろうし、米と一蓮托生のような日本は大丈夫なのだろうか。よく見れば安倍内閣も、独自の外交、世界相手商売を始めたようにも見えるが、武器輸出も、集団的自衛権もこんな所からも出てきているかも知れないと、そんなことを思ったりした。また、こんなことも思った。アメリカがTPPに必死な理由の一つも、ドル経済圏の確保・死守ということでもあるのかな。

 旧世界から、新世界へ!  世界はこのままではまだまだ、到底、済まない。一波乱ある気がする。斜陽が決まった旧世界は必ず悪あがきをするもの、黙っては退かない。これは歴史の法則である。
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「よたよたランナーの手記」(59) 高齢リハビリは「未知との遭遇」  文科系

2014年07月29日 00時31分41秒 | 文芸作品
 年寄りのリハビリは本当に「未知との遭遇」。リハビリ自身にウオームアップが欠かせないし、そのリハビリもほんの少しずつしか強度を上げられない。これらを改めて反省し直して、再スタート。

15日にジムでまず30分を3.1キロ、ほとんど歩いたということだ。サイクリングや階段往復を入れた後、21日には同じくジムの30分で3.3キロ。5分ちょっと走りを入れたが、ほとんど異常なし。
 22日は、いつもの18階段を往復90回で、24日には名古屋北部のサイクルツーリングを50キロほど。久しぶりに新たな場所を開拓し、森林公園にも出かけてきた。そこでは、木陰のベンチに座ってそよ風やセミの声を全身体ごと、しばし楽しんでいたものだ。向こうに見えたこんもりした緑の植木を膝の上に乗せてくしゃくしゃにしているような自分を想像しつつ、一種の涼感を味わってみたりもした。

 そして、27日には外を歩き走って30分ほど。半分近くは走ったから3.5キロにはなったと思う。これまでと違って、全く異常を感じず久しぶりに8キロ時ほどでも走れたし、事後に右アキレス腱の痛みも全くないしと、大変順調だった。患部の血流がまた増していると解釈できるから、この程度の強度アップを徐々に図っていけばよいと分かる。当面のこの先はまだまだ油断できないが、この3ヶ月近くの故障、リハビリの試行錯誤は未来に向かって貴重な糧になったと信じたい。でも、ほぼ3ヶ月のブランクは流石に心肺機能を低下させている。ずいぶん久しぶりの今日8キロ時でも、脈拍140台半ばになった。心肺機能が10ほど落ちているということだ。加齢はいつも「未知との遭遇」なのだろうが、70過ぎは特に未知度が大きいということだろう。

 以前の心臓病による3年間ブランクからランニングを再開した時も、30分3・5キロ以上とスピードを上げる段階で脚の故障が起きた。時速7キロというのが、生物としての人間の走りと歩きの境目になろうから、一つの山場なのだと思っておこう。また、時速10キロ前の時も故障でかなり足踏みしたことを思い出す。これは多分高齢ランナーにとっての一つの壁というか、峠なのだと思う。こんな時は、急がば回れ、こんな注意だ。
 ブランクが前は3年、今回は3ヶ月ほどとその長さの違いはあるにしても、あれから2歳年を取ったリハビリだから、その分よく注意して補強運動に努めることだろう。
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選挙公約になかったことばかり!  文科系

2014年07月28日 03時44分31秒 | 国内政治・経済・社会問題
 この25日、来年度予算作りに関わる概算要求基準が閣議決定された。これに関して麻生財務相の面白い言葉を、中日新聞が伝えていた。対照的な二つの言葉なのだ。
 まず、削減される社会保障費についてはこんな言葉を紹介している。
『毎年一兆円ずつの自然増では、とてもじゃないが財政がもたない』
 他方、同じ人物が集団的自衛権の解釈改憲閣議決定時には、防衛関係費についてこう発言しているのだそうだ。
『抑止力を効果ならしめる予算を組まないといけない』
 こういう方針に基づいて事実として、防衛関係費の概算要求基準は特別な配慮がなされたのである。新聞によれば「後出し」を認めたのだそうだ。概算要求では金額を示さず項目だけを提示し、その後に額を決めるという「事項要求」というやり方になったのだそうだ。

 なんと露骨な概算要求基準・方針であることか。高齢者が増えるのだから、社会福祉費の自然増などは当然のことだろう。これを削って、「事項要求」となる防衛関係費の方は歳出上限額も設けられず、後からぞろぞろと金額が付けられていくということだ。つまり、最初はどれだけ上げるのかも分からない。一つずつ順にぞろぞろ上げていけば、補正予算も含めた総額がどうなるかも曖昧なままにする腹づもりなのだ。前年度当該予算比で総額どれだけ上げたかも知らせないというほどに、上げる気満々と見える。だからこその「事項要求」と見るのが当然だろう。こんなやり方は、緊縮続きの近頃、聞いたことがないが、前例ありとしたらどんな物があったのだろうか、知りたくなった。

 政府に聞きたい。消費税設定、あるいはその増額の時に「防衛関係費のため」と国民にお伺いを立てたっけ? 高齢社会になるからと大音声していたのではなかったか? 原発方針は今まで通り「ベースエネルギー」も含めて、選挙公約になかったことを次々と出してくる内閣である。国民に嘘をつき続けてきたにも等しく、国民を舐めていることありありなのだと思うしかない。僕も含めて、国民の力不足なのだけれど、とても悔しいことである。
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武器産業も成長戦略の一環?  文科系

2014年07月26日 03時29分34秒 | 国内政治・経済・社会問題
 安倍内閣が武器輸出拡大に向けていろんな国々と旺盛な交渉などを繰り広げている。4月に閣議決定したいわゆる防衛装備移転新三原則(新規適用)を受けてのことだ。飛行艇だとか潜水艦だとか、パトリオット・ミサイルなどなどの「共同開発」がらみで、様々な部品輸出が大々的に図られつつある。そして、この動きも実は安倍成長戦略の一環なのだそうで、今後無制限のような拡大が恐れられている。22日の中日新聞にこんな文章もあった。
『安倍政権は国内の軍需産業の振興を成長戦略の一環と位置付け。国の補助金などを活用して、官民一体で武器の輸出や共同開発を推進する方針だが、日本の武器が紛争を助長する可能性も高まる』

 成長戦略の一環として武器輸出、軍需産業振興? 日本もとうとう戦争でどんどん儲けていく国になったのかという感慨を抱くのは、僕だけではないだろう。そして、いったんこうなっていけばこういう流れが拡大再生産され悪循環に陥っていくのは、理の当然というものではないか。ちょうどアメリカの軍産複合体が嘘の理由まででっち上げて戦争を起こしてきたように。この世界恐慌が続いた慢性的不況の中、物が売れない国はさらにそうなっていくのではないか。経済の軍事化が戦争を起こすって、一つの実証された歴史命題だと思うのだ。戦前の世界大恐慌前後から、比較的遅れた先進国がどんどんそうなって行ったように。

 本当に、9条の国でこんなことができるのだろうか。とともに、又こんな感慨も抱く。戦争をやるほど物が売れるとか、経済振興できるとかいう普通の資本主義国になるって、人としても国家としてもずいぶん品格を落としたことではないか。世界の心ある人々が日本を見る目もずいぶん変わっていくだろう。 
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小説「母が僕らに遺したもの」のこと    文科系

2014年07月25日 15時05分55秒 | 文芸作品
 ちょっとここを伝言板として使わせて頂きます。

 友人の皆さん、お話しした僕の小説「母が僕らに遺したもの」はこのブログに最も最近では、このように載せています。2012年5月16~18日の3回連載です。よろしく。
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「よたよたランナーの手記」(58) もう一度一歩一歩  文科系

2014年07月22日 14時00分52秒 | 文芸作品
 年寄りのリハビリは本当に「未知との遭遇」。これを改めて反省し直して、再スタート。それは、前エントリーのコメントでこう書いて始まっている。
『15日、ジムでまず30分3.1キロからスタートした。これは何ともなかったのだが、翌16日に美容院へロードレーサーで走っていたとき、またちょっと痛めて熱っぽい。右足先に全体重を載せて停車する寸前に問題の右アキレス腱がシカッときたのである。アイシングを繰り返しているが、2日ばかり様子を見て、土曜日辺りに3.2キロかな。ただし、要注意と言うよりも、要警戒の試行となろう』

上の「シカッと」も、今までは当たり前の何気ない行動が起こしたことであって、年寄りって本当に難しいとまたまた思い知らされた。それで1日おいた18日、いつもの階段往復をきわめて慎重に60回。これはかってなく疲れた。心肺機能がかなり落ちていると感じた。まーこれは無理もないこと。最期にまともに1時間走れたのが5月18日、以降2ヶ月たっているのだから。

 ここから慎重に2日間を置いて21日、おそるおそる始めたジムマシンで30分に3.3キロになった。ほぼ歩きだったのだが最高速度6.8キロにしてから最後6~7分をゆっくりと走ってみた。ウオームアップを10分ほど丁寧にやりさえすればこのスピードならなんの違和感もなく走れるというのが、第一の大成果。次いで、今朝になっても右足に何の異常もないどころかむしろ快調と判って大喜びした。アキレス腱周辺筋肉などにちゃんと血管が通い始めたということだろう。血液が、その血管を通して筋肉の疲労物質をきちんと運んでくれているのである。運動前後のクールダウン、ストレッチとか氷で冷やすアイシングとかをきちんとやったのも良かったのだろう。
 そして今日さっき、階段往復90回を終わったところだ。18日に比べたらその1.5倍回数を増やしたのに疲れが少ないのはどうしてだろう。かなり強度を上げるべく2段跳びを40往復も入れたりしたから、最大心拍数は最高155まで上がったこともあったのに。

 今後は、リハビリ部位の強化運動と平行しながら走る速さをのばしていけばうまく走っていけそうだ。3年のブランクからランナーに復活出来た一昨年秋のように、ゆっくりとゆっくりと。ウオームアップとクールダウンはあのときよりももっと注意深く。あの時は気にしなかったストレッチやアイシング、補強運動などにも時間を割いて。補強運動の程度、その注意深さの程度によって、走力回復のスピードもたいそう早まるはずだ。あのときのことは手帳にもちゃんと書いてあって、起こりうる無理も今は計算できるはずだからである。加齢は全て未知との遭遇だが、一昨年の自分の同じ体験は今にかなり応用できるのである。例えば、あのときも何度かアキレス腱を痛めた。僕はここが他の筋肉に比べて弱いらしい。
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てっぽうがこはしと言ふ子風死せり     番匠純子

2014年07月22日 08時45分42秒 | Weblog
赤旗の俳句欄。寺井谷子選の一句です。

              

  武田百合子さんの『ことばの食卓』を読んで

唄ってはいけない歌を男らが音なくうたい兵士を送りき   らくせき




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新聞の片隅に載ったニュースから(番外編ⅩⅥ 2014.7.21)   大西五郎

2014年07月21日 19時09分37秒 | Weblog
「新聞の片隅に載ったニュースから」の№157(7月19日)で、安倍首相が九州財界人と料亭で会食した際、九州電力の貫会長から川内原発の再稼働を要請されて「川内はなんとかしますよ」と答え、国民の安全よりも経済界の要請を重く視ることを批判しましたが、最近各新聞の投書には原発の再稼働に疑問を示すものが多くなっています。その中から、2点紹介します。


責任不明確な川内原発再稼働(愛知県・78歳・無職男性 7月21日朝日新聞)

原子力規制委員会は16日、九州電力川内原発が新規制基準を満たしたと認めました。安倍晋三首相は「お墨付き」を得たとして、まるで安全が確保されたかのように、他の原発の再稼働も加速させようとしています。
しかし、規制委の審査対象は原発内部に限られており、たとえば周辺住民の避難計画や、過酷事故が起こった場合の対応態制については不十分のままです。
田中俊一委員長は、記者会見で「安全だということは、私は申し上げません。再稼働の判断にはかかわりません」と明言しました。一方、菅義偉官房長官は「原発の安全性は規制委にゆだねている。個々の再稼働は事業者(電力会社)の判断で決めることだ」と責任逃れしています。しかし、各電力会社の方針や力量や姿勢に大きな問題があることは、今までの経緯で明白です。
さらに、避難計画は各自治体任せになっています。川内原発の場合、鹿児島県のシミュレーションでは、周辺9市町の住民の9割が30㌔圏外に出るまでに28時間かかるそうです。これでは安全とはほど遠い状態です。
もう一つ、規制委の対象外とはいえ、難問の放射性廃棄物について全く触れられていないのも無責任すぎます。中間貯蔵施設にしろ、最終処分場にしろ、川内原発の敷地内に用意してこそ、再稼働の資格があるといえるのではないでしょうか。このまま進めば、また前轍を踏むことになると思います。

※年齢から教育職又は官庁OBの人でしょうか、新聞を丹念に読んでおられるようですね。


原発事故の悲惨さを忘れたのか(埼玉県・41歳・パート女性 7月20日朝日新聞)

九州電力川内原発が再稼働するそうだ。原子力規制委員会が「お墨付き」を与えた。国内の原発がまた動き出す。福島の悲惨な事故の二の舞いは本当にないのか。
3年前のような事故が川内原発で起こらないとは誰にもいえない。規制委もリスクは「ゼロではない」という。なのになぜ、規制委はゴーサインを出すのか。規制委が川内原発について募集中の意見は、技術的、科学的なものだけだ。国民の切実な声は届かない。事故で一番に犠牲になるのは声をあげにくい、社会的に弱い人たちなのだ。
私が住む地域は、福島の事故で放射線量が高い「ホットスポット」になり、今も埼玉県内の他地域の約2倍の線量を記録している。被害と不安は、今でも広範囲で続いているのだ。3年前のあの日。福島をはじめ、東北や首都圏の人々が辛くも命をつないだのは、原発が安全だったからでも、政府や電力会社が尽力したからでもない。運が良かっただけだ。その現実を忘れていないか。空気と、水と、大地を汚し、人の生活と心を脅かす原発は、もういらない。

※原発事故と向き合っている切実なご意見ですね。安倍首相はこの新聞の投書を読んだでしょうか。
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新聞の片隅に載ったニュースから(157)     大西五郎

2014年07月20日 18時46分06秒 | Weblog
首相「川内はなんとかします」 九電会長らと会食中(14.7.19 朝日新聞)

安倍晋三首相は18日夜、視察に訪れた福岡市内で、貫正義九州電力会長ら九州の財界人と会食した。出席者から九電川内原発(鹿児島県)の早期再稼働を要請された首相は「川内はなんとかしますよ」と応じたといい、再稼働に前向きな安倍政権の姿勢をより鮮明にした。
首相は福岡市博多区の料亭で約2時間、貫会長らと会食、麻生副総理兼財務相の弟の麻生泰九州経済連合会会長、石原進JR九州相談役らが同席した。会食後、石原氏が首相とのやりとりを記者団に明らかにした。
川内原発をめぐっては、原子力規制委員会が16日、安全対策が基準を満たすとする審査書案を公表し、再稼働が確実になったばかり。
安倍政権は「規制委が基準に適合すると認めた原発は再稼働を進める」との方針で、再稼働の環境整備を進めてきた。規制委の審査書発表を受け、首相は16日、「一歩前進ということだ」と評価していた。
同時に「再稼働が政権に与えるダメージを抑えるように細心の注意を払う」(政府高官)として、再稼働について規制委や電力会社の役割りを強調してきた。

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川内原発1,2号機については、16日に原子力規制委員会が新規制基準への適合審査の事実上の合格を認める審査書案を了承しました。しかし原子力規制委員会の田中俊一委員長は「一定程度、安全性は高まった」としながらも、「審査をクリアしても安全だと私は言わない。安全と言うとゼロリスクと誤解される。規制委はできるだけリスクを下げるための審査をしたということで、九州電力はますます努力する必要がある。(規制委は)稼動の判断には関与しない。再稼働させるかどうかは、電力会社と住民、政府で判断される」と述べました。(17日毎日新聞)
政府は安全性が確認された原子炉は再稼働させるという方針をとっていますが、表向きは「最終判断は地元の理解を得て」と政府が前面に立つことを避ける方針をとっています。
しかし福島の原発事故の収拾は首相のIOC総会での「Under Control」の大見得とはうらはらに、収束の目処も立っていません。このため各種世論調査では「原発再稼働反対」や「原発は順次なくせ」という意見が多数を占めています。その上、事故が起きた場合の住民避難計画が確立されている必要がありますが、原発周辺自治体では避難計画が確立されていないところも多いのが現状です。
しかし安倍首相は表向きの「地元の了解を得た上で再稼働」とは別に、「なんとかします」と財界に約束しました。安倍首相は集団的自衛権の問題で「私は国民の安全を守る責任がある」と何度も胸を張りましたが、「国民の安全」よりも「財界の要請」を優先するという安倍政権の本質が現れたことをこの「なんとかします」は示しています。

 大西 五郎
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