昨日の拙稿にお三方の反論がありました。反論とも言えないような物で、ちょっと情けなかった。よって今後の実りある討論を期待して、お三方に僕がお応えしたコメント二つをエントリーに掲載しておきます。
【 一言で応えられる (文科系) 2015-11-30 13:47:54
ご質問ご苦労様です。以下がお答え。
①甲状腺癌は進行が遅いもの。普通は手術など急がない。ところが、福島では発見138例のうち105例で手術をしている。結果は上記この通りだった。
『福島県立医科大学で手術した96例で言うと72名がリンパ節移転、38名が甲状腺外浸潤、肺への移転3名と発表されました』。
すべて、県立医科大学関連の公表数字である。
②これは、チェルノブイリで多かった例にならって、死に至る「リンパ節転移」を恐れたからだ。現に事実96例中72例のリンパ節転移があったと公表したではないか。
③この例から例えば過剰診断説だと、105例の手術が不適切だったとか、72例のリンパ節転移も放置しておけば良かったとか言うことになる。
④よって例えば70さんが「大間違い」と断じたこれはまー「為にする議論」。
『過剰診断、偽陽性率というものを脇に置いて福島の甲状腺癌の話をするのは大間違い。』
何が「大間違い」なのだろう。
言葉だけの批判は、今後「為にする議論」と見なさざるをえない。自然科学議論は特に、数字などを上げた実証で行うものだ。
追加の一言。当初から国と綿密に相談し合ってこの調査・対策を始めた福島県は、被害を過小視する側だということも既に証明済みである。その資料でさえ根拠も上げずに批判するという態度は余計に「為にする議論」と僕には見える。】
【 追加の証言 (文科系) 2015-11-30 13:54:35
この福島県民健康管理調査検討委員会がいかに事故・後遺症過小視に務めてきたかの一つの証言が以下です。問題の書物から、山下初代委員会座長と毎日新聞日野記者との対決内容です。
『 日野氏「『資料は(正式会議の)事前には配られていない。県は私にもストーリーを持ってこない』と(以前の私とのインタビューで)言っていましたね。なんであんなことを。」
山下氏「県を擁護したつもりでした」
日「問われる問題であることは分かっていたんですね」
山「そこまでは分かりませんでしたよ」
日「あれは嘘ですよね」
山「まあ端的に言えば」
日「秘密会を開く目的は、一定の結論を導くため、過小評価する目的ではないんですか」
山「少なくとも結論ありきではない」
日「本会議で何を話すか、逆に何を話さないようにするかまで秘密会で決めています。健康診査の線量基準などは典型例ですが、先生は再三わたって『今回は(本会合で)議論しないように』と釘を刺しています。これは議論の制限であり、情報操作ではないのですか」
山「これは私の意見として言ったものです」
日「なぜ本会合で県民の前でしてはいけないんですか」
山「してもいいと思います。議論を尽くせない段階だったからだと思います」
日「山下先生としては表に出せる議論と出せない議論を分けたつもりはないのですか」
山「まったくない」
日「県も同じ考えでしょうか。進行表の書き方は違いますよね。それに沿ってやる以上は分けたことになるのではないですか」
山「座長としては進行表を使いますから、県への配慮がなかったかといえば嘘になる・・・・。」 』
そもそも、悪性甲状腺癌確定とか、その疑いとか、或いはリンパ節転移72例、肺転移3例とか、これらの悲しい数字などはすべて県立医科大学・委員会から出たもの。これに批判があるなら、僕ではなく県とか、現方針を決める責任者であった上記山下氏らとかに語るべきことでしょう。「リンパ節転移がこれほど多くても、手術などすべきではなかった」とか「過剰診断である」とかも含めて。僕の文章を批判するなら、僕が作った部分だけに限って欲しいものです。
【 一言で応えられる (文科系) 2015-11-30 13:47:54
ご質問ご苦労様です。以下がお答え。
①甲状腺癌は進行が遅いもの。普通は手術など急がない。ところが、福島では発見138例のうち105例で手術をしている。結果は上記この通りだった。
『福島県立医科大学で手術した96例で言うと72名がリンパ節移転、38名が甲状腺外浸潤、肺への移転3名と発表されました』。
すべて、県立医科大学関連の公表数字である。
②これは、チェルノブイリで多かった例にならって、死に至る「リンパ節転移」を恐れたからだ。現に事実96例中72例のリンパ節転移があったと公表したではないか。
③この例から例えば過剰診断説だと、105例の手術が不適切だったとか、72例のリンパ節転移も放置しておけば良かったとか言うことになる。
④よって例えば70さんが「大間違い」と断じたこれはまー「為にする議論」。
『過剰診断、偽陽性率というものを脇に置いて福島の甲状腺癌の話をするのは大間違い。』
何が「大間違い」なのだろう。
言葉だけの批判は、今後「為にする議論」と見なさざるをえない。自然科学議論は特に、数字などを上げた実証で行うものだ。
追加の一言。当初から国と綿密に相談し合ってこの調査・対策を始めた福島県は、被害を過小視する側だということも既に証明済みである。その資料でさえ根拠も上げずに批判するという態度は余計に「為にする議論」と僕には見える。】
【 追加の証言 (文科系) 2015-11-30 13:54:35
この福島県民健康管理調査検討委員会がいかに事故・後遺症過小視に務めてきたかの一つの証言が以下です。問題の書物から、山下初代委員会座長と毎日新聞日野記者との対決内容です。
『 日野氏「『資料は(正式会議の)事前には配られていない。県は私にもストーリーを持ってこない』と(以前の私とのインタビューで)言っていましたね。なんであんなことを。」
山下氏「県を擁護したつもりでした」
日「問われる問題であることは分かっていたんですね」
山「そこまでは分かりませんでしたよ」
日「あれは嘘ですよね」
山「まあ端的に言えば」
日「秘密会を開く目的は、一定の結論を導くため、過小評価する目的ではないんですか」
山「少なくとも結論ありきではない」
日「本会議で何を話すか、逆に何を話さないようにするかまで秘密会で決めています。健康診査の線量基準などは典型例ですが、先生は再三わたって『今回は(本会合で)議論しないように』と釘を刺しています。これは議論の制限であり、情報操作ではないのですか」
山「これは私の意見として言ったものです」
日「なぜ本会合で県民の前でしてはいけないんですか」
山「してもいいと思います。議論を尽くせない段階だったからだと思います」
日「山下先生としては表に出せる議論と出せない議論を分けたつもりはないのですか」
山「まったくない」
日「県も同じ考えでしょうか。進行表の書き方は違いますよね。それに沿ってやる以上は分けたことになるのではないですか」
山「座長としては進行表を使いますから、県への配慮がなかったかといえば嘘になる・・・・。」 』
そもそも、悪性甲状腺癌確定とか、その疑いとか、或いはリンパ節転移72例、肺転移3例とか、これらの悲しい数字などはすべて県立医科大学・委員会から出たもの。これに批判があるなら、僕ではなく県とか、現方針を決める責任者であった上記山下氏らとかに語るべきことでしょう。「リンパ節転移がこれほど多くても、手術などすべきではなかった」とか「過剰診断である」とかも含めて。僕の文章を批判するなら、僕が作った部分だけに限って欲しいものです。