九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

ザックジャパン(32) 香川、マンチェスターに決まった?  文科系

2012年04月30日 12時25分35秒 | スポーツ
 香川に関して、28日と30日にこんな記事が飛んだ。

【 2012年4月28日 12:20 (SOCCER KING)
マンUが香川に3年19億円の破格オファー…去就は近日中に決着か
 ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司に、マンチェスター・Uから年俸600万ユーロ(約6億4000万円)で3年契約の獲得オファーが届いたとドイツ紙『ビルト』が報じた。同紙では、契約交渉を「契約書にサインを残すだけ」の状態と報じた。また、記事中では、ドルトムントが香川に300万ユーロ(3億2000万円)の契約延長オファーを出していることについて、「香川には不 (SOCCER KING)
 ドルトムントに所属する日本代表MF香川真司に、マンチェスター・Uから年俸600万ユーロ(約6億4000万円)で3年契約の獲得オファーが届いたとドイツ紙『ビルト』が報じた。

 同紙では、契約交渉を「契約書にサインを残すだけ」の状態と報じた。また、記事中では、ドルトムントが香川に300万ユーロ(3億2000万円)の契約延長オファーを出していることについて、「香川には不十分な額だろう」と伝えている。】

【 香川に契約延長意思なし…ドルトムントSD
 日本代表MFの香川真司(23)が、所属するドルトムントに対して、来季以降、契約を更新する意思がないことを、ドルトムントの公式サイトが29日、伝えた。ドルトムントのミハエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)による「ここ5日間、香川と彼の代理人と話し合ってきた。香川は我々の契約延長の提案を受けるつもりがない」との談話を掲載している。また、「彼にはキャリアパスと、プレミアリーグが頭にある。今後、数日、数週間、何が起こるか様子を見ましょう」としている。来夏までドルトムントとの契約を残す香川には、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)などが獲得を目指していると報じられている。
[ デイリースポーツ 2012年4月30日 1:20 ] 】

 こういう記事が出るたびに、僕としてはこんなことを願う。その国のサッカーにスポーツとしての品格が無く、オーナーの人物に品格がないようなチームには、入って欲しくないと。そんなチームでは、総合的に見て選手が幸せなわけがなく、せっかくの名選手・その人生の無駄遣いのように思えるのである。名選手のチーム選択に、そういう条件が入ってくることが、サッカーの世界的発展に繋がるとすら主張したい。
 イングランドのチェルシーやマンチェスター・シティは石油成金のチームだし、イタリアのミランは不法ロリコン行為が発覚した男のチームである。こういう男が首相でもあり、サッカー界・マスコミ界を牛耳って日本のナベツネのような役割を果たしていることと、イタリアサッカーでたびたび八百長が発覚することとは、無関係ではないと思う。日本の読売巨人軍で不法な「唾付け金」「支度金」が発覚したのもつい最近のこと。野球青少年はすべからく、こんなチームには行かぬ事だ。それこそがプロスポーツの文化性を高く保つことに繋がるのだと思う。
 文化・芸術には歴史的にパトロン、スポンサーはつきものだからこそ、極悪オーナー、スポンサーのチームは避けて欲しい。フットボールは、世界の青少年の未来が掛かっているようなスポーツなのであって、他方、これらの人物には、無数の大犯罪すらが隠れているような気がする。
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安全性を疎かにすれば事故はついて回る         あんころもち

2012年04月30日 00時58分03秒 | Weblog
 関越道のバスツアー事故、高速道路で起きた単独事故では過去最多の死者のようですね。
 次第に明らかになってくる内容からすると、ネットで募集した3,500円という格安ツアーだったようです。
 安いのは私たち利用者にとってはありがたいことですが、問題はそのコストダウンのためにどこかに無理がなかったかということです。
 競争原理を重視するあまりどこかで安全性を犠牲にする、ないしは軽視することがなかったかどうか、今後の検証を見守りたいと思います。

 ところで、経済性優先で安全性の確保を後回しにするこうした構造、私たちはほかのところでも見ていますよね。
 そうです。原発の設置がそうでしたし、このごに及んでの拙速な再稼働が同じ原理のもとでなされようとしています。
 原発という技術そのものが安全にはなじまないものであることは専門家を含めて広く指摘され、1960年代後半から70年代、あるいはその後のその設置に対して反対運動もありました。しかし、設置する側は高度成長期の石油エネルギーに変わる新たなエネルギーとして、そのコスト面でのメリットを強調し、反対派の安全面での不安を力ずくで抑えこみ、強行したのでした。

 その結果がフクシマであり、その損害をコストへ計上すれば、デメリットのほうが多いことはいまや明らかです。
 内容が明らかでない段階での断定は避けますが、冒頭に見たコスト安のツアーが、トータルで見たら取り返しがつかないデメリットを産んだように、原発もまた、つねにそうした危険を抱え込んだ技術です。

 ここへきていうべきことはほぼ一点に絞られます。
 「経済性よりも安全性を」です。
 経済を無視しろというのではありません。
 まず、安全を確保したうえで、その範囲内での経済性を追求すべきだといっているのです。
 野田内閣は、「経済性」を強調するあまり、私たちを「安全性」を無視したバスに無理やり乗せようとしています。運転手の野田佳彦氏は、バスが発車する前からすでに居眠りをしているとしか思えません。
 
 折しも各メディアは、野田内閣の支持率が発足以来最低の22~26%に下落したと伝えています。そしてその大きな要因として原発再稼働への姿勢が指摘されています。
 野田運転手のバスに、7割を超える人達が乗りたくないといっているのです。

 
 
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新聞の片隅に載ったニュースから(13)   大西五郎

2012年04月29日 10時29分19秒 | Weblog
大西さんの、新聞の片隅に載ったニュースから(13)です。らくせき

3月失業率4・5%(’12.4.27朝日新聞夕刊)

「総務省が27日発表した労働力調査によると、3月の完全失業率(季節調整値)は
4・5%で、前月と同じだった。
また、厚生労働省が同日発表した3月の有効求人倍率(同)は
前月を0・01㌽上回る0・75倍で、10カ月連続で改善した。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
 この記事は本文9行の簡単なニュースでしたので、内容を詳しく知りたいと思い
総務省統計局のホームページにアクセスしてデータ(報道陣にも発表したもの)を
詳しく見てみました。

その結果、次のことがわかりました。全体平均では2012年3月の完全失業率は
実数値で4・7%、(季節調整値では4・5%)でしたが、
男女計の年齢階層別では、15~24歳では10・8%、25~34歳が5・9%と
若い世代の失業率が高くなっていました。
総務省の発表では「3月の完全失業率は前月と同じ」でしたが、
15~24歳の男女計では2月が9・0%、25~34歳が5.5%でしたから、
若い世代の失業は前の月より深刻になっていました。

さらに男女別に見てみますと、男性の15~24歳が12・0%、同女性が9・5%。
25~34歳男性6・2%、同女性5・6%と、女性より男性の失業率が高くなっていました。
なぜそうなるのか、厚生労働省のホームページで
有効求人倍率の表を調べて答えが見つかりました。
一般職業紹介状況の「パートを除く」では3月の有効求職に対する有効求人の比率は
0・67、「パート」のそれは1・13となっていました。
つまり企業は賃金の安いパートなど非正規の労働者を求め、
正社員の採用をセーブしているからそういう差が生じるということが分かります。

なお、「完全失業率」というのも失業の実態とかけ離れています。
完全失業者というのは、調査期間中少しも仕事をしなかった人で、
仕事があればすぐ就くことができて、調査期間中に仕事を求める活動をしていた
(ハローワークに顔を出した)人ということです。
1週間に2日ほど親戚の店を手伝って謝礼を受け取ったとか、
身体の調子が悪くてその月はハローワークに行かなかった。
あるいはこれまでハローワークに行ったけれど自分に合う仕事がなかったので、
友人に頼むなど別の方法で仕事を探していた人は
失業者の統計に含まれないケースが多のです。
ですから政府の発表より実際の失業者の方が多いのが実態です。

 官庁が調査データを発表するときは、詳細なデータとともに、
「調査の概要」というものを発表します。
この「概要」は、多くの場合、その官庁にとって都合の良いデータの部分が
強調されますが、その「概要」をなぞれば記事が書けます。

 しかし、報道する立場としては、国の発表するデータが国民生活の実態を
どのように伝えているのか、
国民生活にどのようなに役立つのかという視点でデータを分析し、
報道してほしいと思います。
                                       大西 五郎
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書き下し小説 「読者って、いじわる」(仮題)  文科系

2012年04月28日 07時24分17秒 | 文芸作品

知りあって間もなくの人などとの会話で、たとえばJRに縁があるという話が出てくるとする。間もなく僕はこう話しているだろう。
「JRとそんなご関係なのですか。僕の弟があそこでリニア開発を続けてきまして、最後は取締役でした」
 また、学者の世界の話が出るとする。すると、こうだ。
「妹婿が東大工学部の教授でしてね」。ただしこの話しにはすぐに必ずこう付け加える。「その後離婚しました。子ども三人は妹が引き取ってますが、彼の方は最近亡くなりましたが、核融合が専門でしたから、生きていたら福島事故のことでも色々教えてもらえたでしょうに」。開けっ放しの一面を伴った癖なのである。
 こんな調子で兄の話、父の話。僕の周りはいわゆる「偉い人」が多いのだ。そんなわけでさて、「なんて嫌な奴!」ということになる語り口、癖なのである。会話の脈絡に関連付けて発するにしても、普通に世間を知った人などからすれば当然そうだろう。「虎の威を借る狐」よろしく、「嘘の多い自慢屋?」のレッテルすら貼られかねないのに、こんな癖がずっと無くならない。こういう語り口場面の数々がガバーッと頭を襲ってきて、一人の時など自己嫌悪の大きな悲鳴を上げることさえあるのに。自分の自意識の強さや、ある人に「僕を『誤解』されたかな」などやを悩んでいるときに、必ず起こる悲鳴である。そんな声が連れ合いに聞きつけられて、「どうしたの」と心配されたのも一度や二度ではない。もう病気のようなもんだ。
 ただこの僕、「自慢屋」は外れではなかろうが、欠点や、人が隠しがちなこともいくらでも喋る、嘘が少ない人間だ。細かい嘘などは最たる品のなさと考えている。五十年連れ合いを見続けても、自分なりに世を見た経験からも、これは間違いない。例えば「僕はもの凄い薄給の人生で、○○万円以上にはなったことがないんです」とか、「美術とか書道とか、視覚の芸術には根っから素養がありません」とか。また、公私両面とも、必要な時の自己批判などは潔いぐらいのものだった。

 こんな僕が50を過ぎた頃から、ある同人誌に入って小説や随筆を書いている。若い頃は、「あんなこと自意識の強い嫌な奴だけがやることだろう」としか見ていなかったのに。まー、老後の備えの一つとして、文章も修行しておこうという程度の動機だったと思う。なかなか熱心な会で、年一度の本の発行以外に、A5版20ページほどの冊子を毎月出している。1ページが600字ほどだから計一万字ほど、400字詰め原稿用紙にしたら25枚にもなろうか。それがもう250号も出ているのだから、十数名でやっている会としたら、なかなかの歴史と誇って良い。
 この冊子に向けて、僕も毎月何かを出しているのだがさて、こういう所に載せる文章らしい文章を書こうとすると当然のことながら、人の喜怒哀楽に関わっていくことになる。文学とは人間を書くものであって、人間を描くということは、そうである以外にないからだろう。ここにいつも僕の悩みが生まれる。喜び、楽しさの方を書こうとするとどうも、「自慢」にしか読んでもらえないようなのだ。テレビに登場してピースピースとやっている子どもも多い時代、大人をもすぐにそんな風に見る傾向が強いのだろうとしか感じられないのだが、とにかく「読者って意地悪なもん」と感じられて仕方ない。孫の事を作品にすると、「可愛い」などという言葉・視点を意識的に全く排除して観察に徹しているのに、「孫自慢に名句なし」同様の反応しか返ってこないし。そこで今度は、わざと怒、哀の方に傾いてみせることにもなって行く。例えば、こんな随筆を何本も書くとか。

【   家出に限る
外は雨で、ずっと散歩もできない。携えてきたギターだけの民宿生活丸二日目も終わろうとしていた寝床の中の心中は、ちょっとのほの暗さに、大いなる開放感。そこにさっきふっとこんな不安が過ぎり、それに取り憑かれてしまった。「鼓膜が破れるとか、脳血管の一部が切れるとか、何か事故でも起こってはいないだろうか?」。前々日の夜に起こったことを何度か反芻してみても、不安の泥沼に沈んでいくばかりだ。
 結婚して四十五年、数十年ぶりに連れ合いを殴ってしまった。過去に二度このようなことがあったと記憶している。一度目は今回と同じく平手で殴って「倍(の暴力)になって返ってくるんだ!」と学んだ時。今一度は、その教訓が心に引っかかっていて物に当たり、文字通りにちゃぶ台をひっくり返したものだ。いずれも、俺から見たら「言葉の暴力」に「堪忍袋の緒が切れた」のだが、今回も同じ経過・心境からのこと。俺らはこの寸前までの喧嘩を年に何度もやるが、今回驚いたのは、「倍返し」関連が皆無だったこと。山場の言葉なら俺も負けてはいないから、その相乗的エスカレートが過ぎた結果、ちょっとずつ間を置いて一発ずつ、実に三発も殴ってしまったのに。それでも黙らなかった相手も大したものだが、そういう相手にかそれとも自分の行為にか、嫌悪でなのかショックからなのか、とにかく、翌早朝、密かに生まれて初の家出を敢行した。預金通帳、一ヶ月は暮らせる装備、ギター一本と楽譜数冊などを寝る前に準備しておいて、しばらくは帰らないつもりで。何処へ行こうかと色々考えたが、当面父の故郷の島で民宿にでも泊まることにした。何せギター一本あれば一日暮らせる俺だし、生あるだけで二人の預金通帳それぞれに一人前の月収も振り込まれて来ると計算もしていた。
 三日目の朝も雨は相変わらず続いている。いったん俺を襲った不安は、長年かかって選び抜いてきた大好きな暗譜曲リストを順に弾いていても、一瞬も去っていかない。そこで思いついたのがこれ。家に電話をしてみよう、応答があれば無事な証拠。が、受話器を取る気配もなくて、もはや居ても立ってもいられなくなった。帰宅するしかなかった。
 さて、帰宅して、連れ合いの安全確認はできたが、しばらくは無言生活が続いた。第一印象はこれ。相手は意外に落ちついている、と。俺の方は、積もり重なったものをもう許せなくなっているというのに。一見普通の生活に戻ったかという一ヶ月ちょっとの後、今度は公然たる告知をして、同じ所へ二泊三日の家出。今度感じたものは、ほとんど開放感だけだった。帰って翌日の今日の会話が、これ。
「これから喧嘩になったら黙ってすぐに家出するから」
「私はもう、何も言わないから良いよ」
 そんな言葉、もうとっくに聞き飽きたって、知らないの? そこで気付いた。超巨大な内弁慶の過干渉には、家出が一番! 俺が飯など家事一通りに困らないことは十二分に知っているのだし、あの島に安い間借りでもしておこうか。】

(続く)
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どうなる消費税の値上げ?   らくせき

2012年04月27日 15時56分40秒 | Weblog
小沢さんの裁判は、ほぼ予想通りに無罪。
(真っ黒な無罪ではありますが)

消費税法案の成立は微妙になってきたかも。
いずれにせよ、鍵を握っているのは自民党。

成立させて話し合い解散へ、という想定のシナリオはどうなるのか?

原発の問題を含めて、どんな政治が展開されるのか?
選挙となれば、比例部分がどうなるのか?
問題点はさまざま・・・

解散が先に行われないかぎり、見物するしかない。




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ザクジャパン(31) ドイツ中を湧かせている香川と岡  文科系

2012年04月26日 00時02分24秒 | スポーツ
 今のドイツ・サッカー界で最大級の話題になっている日本人選手2人のことをあるサイトに書いた。その4回分をこれ1回にまとめてみた。多少補足を加えている。ここにも好きな人がいるかも知れず、好きな人には非常に面白かろうということで。

【 香川の為に言いたい
投稿日:2012/4/25 21:54:47
 香川の為に言いたい。ドルトムントに残れと。
 まず、今のイタリア・サッカーは、碌なもんじゃない。だって、ベルルスコーニという生粋の商売人が牛耳ってきたからこそ、八百長がしょっちゅう起こってサッカーを堕落させてしまった。そもそもそのベルルスコ-ニが政治もむちゃくちゃにして、国がいつ破産するか分からないから、当分サッカーどころじゃないはずだ。良い監督たちが外へ出るのも、腕を買われてと言うよりも、そろそろ愛想を尽かしてというのが本心じゃないか。
 スペインは、バルサは日本人とスタイルが似すぎていてまず出られない。モウリーニョには多分使ってもらえない。スペインのそれ以外なら、ドルトムントの方が良い。
 イングランドは魅力的だが、アーセナル以外では、香川を使いこなせるとは思えない。

 ドルトムントに残れ。あそこなら当分チャンピオンズリーグには出られるし、その闘いに慣れればベスト4とか、決勝とかの可能性も生まれてくる。ドイツは今、スペイン以上に音を立てて前進しているのだから。バイエルンを来年も負かすというだけで、イタリアやイングランド辺りのどのチームを負かすよりも、世界的な意味があるはずだ 】

【 ついでに岡のことも
投稿日:2012/4/25 22:46:53
 香川に続いて、岡のことを書く。ドイツの大マスコミで高評価されていた、そのことを。ある意味香川以上の高い評価と僕は受け取る。香川のは「劇画的評価」だが、岡へのこの評価は、サッカー玄人の「総合的スポーツ選手評価」そのものだと読めて、とても気持ちがよかった。
『シュトゥットガルトに所属する日本代表FWの岡崎慎司について、ドイツ紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』で記者を務めるマルコ・プライン氏は、「お金を払うだけの価値がある選手だ」との見解を示した。『ワールドサッカーキング(No.213)』における特集「ブンデスリーガベテラン記者座談会」内で語っている。

 同氏は岡崎について、「長い目で見て活躍できる選手。香川(真司)は狭いエリアでテクニックを見せるけど、彼はよりダイナミックでスピードがある。岡崎はお金を払うだけの価値がある選手だ。ドイツでも貴重だよ」とコメント。リーグ全体を見渡しても、高いクオリティを誇っていると語った。

 また、元ジャーナリストで現在はバイエルンの国際担当者であるマーティン・ヘーゲレ氏は、「私もシュトゥットガルトに知人は多いが、岡崎についてはいい話しか聞かないよ」と同調。今シーズン7得点を決め、攻守において貢献度の高い岡崎はチームに欠かせない存在だと評価した。』 】

【 岡のことを今一度
投稿日:2012/4/25 23:18:15
 何度もここに書いてきた、岡のことを今一度。
①シュトゥットが去年降格圏をやっと脱けたのは、岡のおかげ。
②そのチームが今年5位になるのも(間違いなし)、7割ほどは、岡と彼の援助ですぐに活躍できた酒井のおかげ。なんとなれば、岡と酒井が先発した5ゲームぐらいで岡の連続得点、チーム連勝街道が始まったのだから。特に、二人コンビの左サイドは凄かった。その内容は以下。
③酒井の活躍は、5割以上は岡のおかげ。上のような岡だから、最も日本人向きの適切な指導、合力を酒井に施していたはずだから。それがまた、「同じ左サイドで自分も生きる道」でもあるし。月間ドイツ・ベストゴールに選ばれた岡のオーバーヘッド-シュートが、その時の典型。左サイドを長く猛然と駆け上がった酒井が敵ゴール前に長いクロス。それを長身FWがシュートもできたはずなのに、左5メートルほどに走り込んでいた岡にフワリっと落とす。駆け込みが速すぎた岡、自分の右後ろに落ちてきたそのボールにオーバーヘッドキック敢行。ふわっと浮いたシュートを向かって右上コーナーに決めて見せた。左サイド2人とセンターホワードと3人の、見事な連携の産物! この後しばらくして岡が故障欠場が始まったのは、残念だったなー。
④岡が全員守備の先頭に立って、外国人寄せ集めチーム、特にFWに、その習慣を付けた。また、FWのアシストがリーグ1多いチームであって、これも岡の影響と思う。
⑤ここから監督が学んだものが凄く多い。監督自身が岡の以上の影響力を意識して使っていたことも、岡の過去談話から明らかである。

 さて、以上のことがドイツで話題として広がっているというのが、この一つ前のコメント座談会談話における岡関連発言の中身なのである。僕は、香川に優るとも劣らない素晴らしい「活躍」だと観て、その内容をここにも何度も書き続けてきた積もりだ。素晴らしいことではないか! 】

【  訂正
投稿日:2012/4/25 23:28:00
 香川の「ドルトに残れ」のことでちょっと悩んでいて、訂正。マンUならやっぱり移っても良いかなと、思い直した。ファーガソンなら活用してくれるかも知れない。ただしこれはもちろん、ファーガソン自身の判断が決めることで、到底僕などには判断できることではない。香川のイングランドでの活用の可否。そして、彼が可と見たら、おそらく成功ということだろう。
 果たして、ファギーから声が掛かるだろうか。とても興味深い。】
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         『中日=東京新聞』はなぜ、「敦賀原発の断層」記事を三面扱いにしたか。     只今

2012年04月25日 13時44分31秒 | Weblog
      今日(25日)のメディアは〈除く読売・産経グループ〉いずれも「敦賀原発の断層」を大きく報じた。
      例えば『朝日新聞』は、一面トップ。これに対して、『中日新聞』は三面左。
 
      実は『中日』は、既に昨年の八月12日付、「直下断層 動く怖れ」との見出しで次のように報じている。
     
      【敦賀原発の原子炉真下に延びた〈破砕帯〉と呼ばれる断層が活断層〈浦底断層〉の影響で動く可能性があることが分
       った。原電側は、「原子炉への影響を再検討し、八月中に見解を出す」と話している。
       また〈もんじゅ〉の近くにも活断層があり、原子炉下には正断層型の破砕帯が確認されているが、原電は、
       「現状では活動しないと考えているが、国の指示をもとに再検討したい」と話している】。
       
      ●しかし原電からのコメントは八月になってもみられず、メディアもこの問題を追うことはなかった。
       こうした状況を、あるブログはこう憤っていた。
       =『中日・東京』を地方紙と侮る気配が、原電=政府、そして記者クラブ船に乗ったメディアにみられる=   
        
       こうしたことに思いを馳せるとき、『中日』の三面扱いは、
       「何を今更…」という思いを表現するものであり、
       ということならば、この扱いは原発報道戦でのささやかな勝利宣言でもある!
 
       
      ●活断層と『中日』ということで、序でに言えば、
       「浜岡原発直下に活断層か?」という記事を昨年7月19日付に載せている。
       【浜岡原発の真下を通り、室戸岬に延びる長さ400キロの巨大な活断層が存在する可能性が、
       鈴木康弘名大教授らの研究で分った。
       中電は、活断層のあることは認めているが、音波探査の結果、遠州灘に対応する活断層はないとしている】

       この報道を、今回の敦賀原発と同様に無視、放置させないメディアは出てくるのか、こないのか。 
       
 
    
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保安院の大罪(66)「知事抹殺」その5「東電社長・会長・相談役の首が飛ぶ」  文科系

2012年04月25日 09時16分39秒 | 国内政治・経済・社会問題
 この回で終了です。長く読んで下さって有り難うございました。何回も使った言葉ですが、佐藤栄佐久氏はこの本でこう語っています。自然に立ち向かわざるを得なくなった長い闘いの実感からの結論です。焦点になったのは、日常茶飯事だった事故記録改ざんの問題。
『「国も東電も同じ穴のムジナ」というよりも、国こそが本物の「ムジナ」なのであった』


 【 佐藤栄佐久著「知事抹殺」紹介(5)原発との闘い大詰へ  文科系
2011年09月13日 | 国内政治・時事問題

 佐藤前知事実弟の家宅捜索は、06年7月8日に始まった。知事自身の逮捕は、同10月23日である。そして、彼に後で思い当たるこの問題の兆候がちらつきだしたのが、04年12月。読売がすっぱ抜いたのが05年4月25日であった。これらのことを念頭に置いて、以下原発との闘いを見ていただくと、興味深いと思う。

 逮捕前の佐藤の社会的影響力の大きさは、今まででも以下でも、誰にもよく分かることだろう。プルサーマル計画という国の「根本」の延期また延期という事態に、これだけ社会的影響力があった人なのだ。こういう人でも、一旦逮捕されるとなると、テレビなどは完全に犯人扱いの大騒ぎ、その影響力が大きかった分逆に大きな罵声を浴びせられることになる。これら一切が免罪であったとしたら、厚労省村木厚子局長のようにすべて茶番劇に転ずる。特捜検事のフロッピー日付改ざんなんぞは、その茶番の極みだ。ならば、「実弟主体、実質無罪、ほんの形式犯」で例によって大騒ぎされてその影響力を一切失った人の茶番性は、一体どう回復されるというのだろうか。
 何度も言うが、この本は、福島原発事故2年前の09年に書かれたものであった。今は常識となった原発村の暗闇批判が、この著作のそこここに満ちあふれている。こんな人物の声をこそ今は聞くべきなのに、知事の椅子は2度と戻ってこないだろう。
 残忍極まる「社会正義」の代理人・特捜検察が、そこのけそこのけと引き起こした、日本社会の大変な損失である。村木冤罪事件を指揮した元特捜部長らが裁かれている真っ最中の今なら、こう断定しても言い過ぎではあるまい。
「『人災』福島原発事故の片棒を担いだ特捜検察」
 なんせ、福島原発の検査記録改ざんなどのヤミをば明るみに出そうとし続けた功労者を、このヤミもろとも逆に闇に葬り返した特捜なのである。

 さて、原発村との前哨戦ということで2001年新春までを、前号で見た。当初00年2月7日実施予定とされたプルサーマルも凍結のままであり続けている。
 大波乱は、02年8月29日にいきなり始まる。その日、経産省・保安院から送られてきたFAXが大変な代物であった。00年7月2日に保安院に送られてきた内部告発資料を、2年遅れで県に届けたのである。福島第一原発1、2号機損傷を隠すための点検記録改ざんを告発した資料であった。これについて調べていくと、保安院の悪辣さが浮かび上がってきた。
1 この改ざんについて、保安院自身は何も動かず、告発内容を東京電力に口頭で照会してしまった。
2 対する東電は保安院にこんな調査報告書を出したらしい。『「告発内容と一致しなかった」』と。
3 保安院はさらに、こんなことをさえ敢行している。
『告発人本人からの事情聴取は一度もしないまま、同年12月、告発者の氏名などの資料を東電に渡すことまでしていた』
 福島の怒りは、どれほどのものであったか。
『「国も東電も同じ穴のムジナ」というよりも、国こそが本物の「ムジナ」なのであった』(以上P84)

『われわれの国への不信は、まさに臨界点まで来た。経済産業省の中に、プルサーマルを推進する資源エネルギー庁と、安全を司る原子力安全・保安院が同居している。これまでわれわれは国に対し、”警官と泥棒が一緒になっている”ような、こうした体質を変えてくれと言い続けてきた。それに対して原子力委員会は、事務局である経産省の役人の書いたゼロ回答を送ってよこした。ここに問題の原因のすべてが凝縮されている。しかし今回の問題でも、保安院は、相変わらず東京電力を呼びつけて「厳しく指導」し、大臣は社長の首を差し出すことのみを要求している。辞めるべきはどっちなのだ』(P86~87)
 
 さて、すぐ上の言葉通り東電は、社長、会長、平岩外四ら2相談役と、社長経験者4人の首を差し出すことになった。9月2日の辞任、電光石火とはこのことだ。対する保安院がやったことは、これである。
『10月25日、保安院は、福島第一原発一号炉の偽装改ざんは特に悪質として、東京電力に対し、1号炉の一年間営業運転停止を命令した。これは商業原発に対する、初の運転停止命令であった』(P95)

 これらの流れの中でも国は相変わらずプルサーマル継続を言い続けていた。対する佐藤と福島県は、当然これの白紙撤回を内外に広く訴えていくことになる。平沼経産大臣に面会しての言葉で言えば、こうだった。
『プルサーマルは白紙撤回しておりますので、少なくともわたしどもはやるつもりはありません』(P92)
 原子力委員会委員長、原子力安全委員会委員長、原子力担当の科学技術担当大臣らにも面会し、自民党本部エネルギー担当部会などには出席して、同じように、精力的に、白紙撤回を訴え続けることになった。
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新聞の片隅に載ったニュースから(12)   大西五郎

2012年04月24日 13時16分56秒 | Weblog
大西さんの「新聞の片隅に載ったニュースから(12)」です。(らくせき)

検察審の調査求める(’12.4.23毎日新聞夕刊)

「民主党の東祥三・前内閣府副大臣ら衆院議員が23日、横路孝弘衆院議長を訪ね、
小沢一郎元代表に『起訴議決』をした検察審査会のあり方を、
衆院法務委員会の非公開の審議で調べるよう求める95人分の署名を提出した。
午後には平田健二参院議長に参院議員の署名を出す予定。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
 23日の夕刊でこのことを報じたのは毎日新聞だけで、見出しを含め
1段10行だけの短い記事でしたので、申し出の理由などは分かりませんでした。
多分小沢系の議員たちが「親分を起訴相当としたのは怪しからん。
審査会でどんな議論をしたのか」というものだろうと思っていました。
 そうしたら読売新聞が24日の朝刊で(読売新聞は名古屋で3は夕刊を
発行していません)、少し詳しく報道していました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
  26日判決前に「政冶権力の乱用」の声も(‘12.4.24読売新聞)

 「民主党の小沢元代表に近い衆参両院議員は23日、横路衆院議長と平田参院議長に、
検察審査会の実態を調査するため、衆参両院の法務委員会で秘密会を
開くよう求める要請書を議員131人(衆院95人、参院36人)の署名を添えて提出した。検察審査会の起訴議決を受けた小沢元代表の政冶資金規正法違反事件の判決が
今月26日に控える中での異例の行動に『司法への圧力だ』との声も出ている。
署名した議員の名前は公表されていないが、元代表が会長を努める
『新しい政冶研究会』で署名を呼びかけた経緯があることから、
多くが元代表グループのメンバーと見られる。
 要請文は、検察審査会の議論が非公開で、事後の情報公開も不十分だとし、
『起訴議決が適正に行なわれた検証を行なうことが事実上不可能だ』と批判している。
小沢元代表に対する起訴議決について、虚偽記載の操作報告書に基づくもので
『無効だ』と断じ(ている 後略)」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――   
 なお、24日の毎日新聞朝刊は「小沢元代表法廷 3大争点を検証」
という特集を組んでいますが、その中で、1強制起訴の有効性 
「虚偽報告書」影響か に関連して、東京第5検察審査会で「審査補助員」を
努めた吉田繁実弁護士の談話を紹介しています。それによりますと、
「東京地裁は石川知裕衆議院議員ら元秘書の多くの供述調書を採用しなかったが、
これは石川議員を有罪とした裁判と同じ構図。無理な取調べによる調書がなくても、
客観証拠を重視して裁判官が判断するというメッセージとも受取れる。
また、石川議員を再聴取した検事の捜査報告書に実際にはないやりとりが記載され、
検察審査会の議決に影響を与えたとの見方もあるようだ。
だが、材料の一つにはなったと思うが、審査員は捜査報告書だけで
判断しているわけではない。むしろ、陸山会の資金の流れ、
土地取引や銀行融資の経緯などの客観的証拠を踏まえた総合的判断だったと思う。」
と述べており、小沢系議員の検察審査会の議決無効との主張を否定しています。
 
私が最初に感じたように「親分に罪を着せようとするのは怪しからん」は
国会議員としての矜持を投げ捨てるものだと思いますがいかがでしょうか。
                                       大西 五郎
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保安院の大罪(65)「知事抹殺」その4 原発と闘う・前哨戦  文科系

2012年04月24日 01時37分30秒 | 国内政治・経済・社会問題
 今回は連載の4回目、佐藤栄佐久氏が初め支持していた原発との、経産省への度重なる不信感から追い込まれて行ったと言いうる闘いの経過、その前哨戦をまとめる。次回が、この連載の最終回となる。


【 佐藤栄佐久著「知事抹殺」紹介(4)原発をめぐる闘い・前哨戦  文科系
2011年09月12日 | 国内政治・時事問題
 
 何度も繰り返したことを初めに言っておくが、この本は原発事故の遙か以前09年9月に発行されたものである。

 背信体験の始まり
 88年に知事になった佐藤は、福島第2原発3号機の年末からの複数の重大事故を、年が明けた1月6日に知らされる出来事に遭遇した。その体験をこう書いている。
『県も、富岡町も、原発に対し何の権限も持たず、傍観しているよりほかないということが明らかになった出来事だった』(P52)
『副知事を通産省資源エネルギー庁に派遣し、「国が一元管理している原発行政を見直し、国と県の役割を分担するよう」求めたが、国の反応はまったくなかった。この事件で、強烈な教訓として残ったのは、「国策である原子力発電の第一当事者であるべき国は、安全対策に何の主導権もとらない」という「完全無責任体制」だった。』(同上)
 ここから佐藤は、原子力行政に警戒を強め、県として体制を作って、備え始めていく。

 そして、94年にはこんなことをも体験する。「福島の使用済燃料は、2010年からは県外に運び出していきます」と前年に約束した経産省担当課長が替ったとたんに、この約束がなかったことにされていたのだ。この経験の教訓を佐藤はこう語っている。
『国と福島県の約束を反故にして、福島県を代表する知事をだますということは、210万県民をだますのと一諸だ。・・・役人には顔がないのである』(P63)

 プルサーマル実施をめぐる闘い
 96年、使用済み核燃料を再生利用したMOX燃料を通常の原発で使うプルサーマル計画について、福島、新潟、福井三県の要望をとりまとめて、国に提出する。原子力発電所国政への知事の要望書は、史上初のことらしい。
 97年、これへの国の回答も前向きで、東電が福島と新潟に一基ずつプルサーマルをお願いしたいと述べてきた。地方が納得できるその4条件が決まるなどを経て、計画実施は00年2月7日に予定されることになった。ところが、この予定が延期になってしまうのである。
 輸入MOX燃料データ改ざん内部告発、99年9月の東海村臨界事故などを経て、東電がそう申し出ざるを得なかったということだ。00年新春のことである。

 あけて01年、東電が福島、新潟の了承もなく「本年度内にプルサーマル実施」と報じたところから、激しい駆け引き、闘争が始まる。
「4条件が満たされていないから、できないはずだ」と応じる福島などに対して、東電が「福島の火力発電所なども含む電源開発計画の凍結」という脅しをかけてきた。対して、これを脅しと捉えた福島がこう応じる。「プルサーマルも凍結だ。全部見直し」。この下りを抜粋しておこう。
『これは「国が絡んでいる」というより、「役人が絡んでいる」。こんな姑息なことを言い出すのは政治家ではない。(中略)追いかけて電話がかかった。平沼赳夫経済産業大臣からだという。大臣があわててソウル(出張中だった。文科系)まで電話をよこすということは、この件は、やはり一部の官僚と東電の一部が組んで仕掛けたことで、大臣には事前に知らされていなかったのだろう。(中略)平沼大臣には大変失礼ながら、電話には出なかった。(中略)ところが翌2月9日、東京電力は前日の発表を翻し、「凍結には原子力発電所は含まない」と、経済産業省に報告したらしい。(中略)一日で降参してしまった。(中略)記者会見を開いたのは東電だが、これで一挙に国への信頼も失われた。(中略)』(P70~71)
 
 県庁の体制作り
『1998年から99年にかけ、プルサーマルやエネルギー政策全体についてじっくり勉強した結果、私も担当の県職員も、国や事業者の思惑がよくわかるようになった。このころには、スキルをそなえた優秀な職員も育ってきていた。国や東京電力と、腹をくくって向かい合う時期が来たと考えた。私は覚悟を固めた』(P72)】
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新聞の片隅に載ったニュースから(11) 大西五郎

2012年04月23日 16時37分35秒 | Weblog
大西さんから送られた「新聞の片隅に載ったニュースから(11)」です。らくせき

「不起立で停職」地裁が取り消し(’12.4.20毎日新聞)

「東京都八王子市の市立中学の教諭だった男性が、卒業式で君が代斉唱時に
起立しなかったことを理由に都教育委員会が戒告や減給、停職の懲戒処分にしたのは
不当として、取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は19日、
減給と停職の処分を取り消した。古久保正人裁判長は、減給と停職は
『積極的に式典を妨害する行為ではなく、重すぎて違法』とした。」

   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――   
 このニュ-スは、名古屋発行の新聞では毎日新聞と読売新聞が報じただけで、
朝日新聞と中日新聞は報じていませんので、ニュースをご存知ない方が多いと思います。
毎日新聞の記事はベタ組で、見出しともで18行の簡単なものでしたが、
インターネットの朝日新聞ニュースサイトに載った記事では
「都教委によると、今年1月に最高裁が『減給・停職は慎重に考慮する必要がある』という
初めての判断を示して以降、これに従って都の処分を取り消した下級審の判決は
初めて。判決によると、原告は都内の公立中学校の教員だった当時、
2006年度から4年続けて国歌斉唱時に起立せず、戒告や減給、停職1カ月の処分を
受けた。このうち、減給と停職の処分について、判決は『社会通念上著しく
妥当を欠く』と違法性を認めた。」ということです。

 学校の式典で、君が代斉唱時に起立、斉唱しなかった教員に、橋下大阪市長が
大阪知事時代に「君が代問題で3回処分を受けたら解雇」という基準を設けたことが
問題になっており、最高裁が1月に別の君が代問題の判決で
「減給以上の重い処分を科すことには慎重な考慮が必要」として
処分の回数が重なっただけで重い処分を科すことは適当でないと判示したばかりです。
東京地裁の今回の判決はこの最高裁の判断に従ったということだと思います。
(判決は、減給と停職の処分は取り消しましたが、
戒告処分は適法としているようです。)

 最高裁判決後初の下級審判決としてニュースバリューがあると思いますが、
なぜ、名古屋版では報道しなかったのか、朝日新聞の見解を知りたいと思います。

 なお、読売新聞によりますと、「処分を決める八王子市教育委員会の会議は、
職務命令の解釈をめぐって紛糾したという。
市教委は『国歌の問題はねばり強く指導すべきで、職務命令になじまない』として、
3月14日にあった中学校の卒業式では、職務命令を出していなかった。
だが1、2月に3回、市教委が各校に起立を求める文書を出し、
校長が教員に広く指示を出していた事実にさかのぼって、
『当時の校長による指示も、職務命令とみなす』と解釈を変更した。」ということです。

 東京都教委は「判決は遺憾なこと。内容を確認し、対応していく。
今後とも、職務命令違反については、厳正に対処していく」とコメントを出した
(朝日新聞)そうで、最高裁判決を無視する構えです。
市教委の解釈変更も、都教委から迫られたのではないかという気がします。
都教委の強硬な態度は石原慎太郎知事が任命した教育委員だからなのでしょうか。
                                       大西 五郎
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保安院の大罪(64)「知事抹殺」 その3 「いずれ抹殺する!」  文科系

2012年04月23日 06時58分39秒 | Weblog
 元福島県知事、佐藤栄佐久著「知事抹殺」第3回目は、この事件の国策捜査性についてまとめる。佐藤氏は、全国の知事として異例のことを2つ行っている。
 1つは、福島第一原発一号炉の検査記録改ざん告発から、全国初の運転停止命令に追い込んだこと。初め原発に全国で真っ先に賛成した福島県で、どうしてこうなっていったかが書かれている。 第二が、『これで福島県は知事、副知事、出納長、そして8人の部長すべてが生え抜きとなり、中央官庁の出身者でなくなった』と言う歴史的事実である。

 佐藤栄佐久著「知事抹殺」紹介(3)  文科系
2011年09月11日 | 国内政治・時事問題 
その3「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」

 初回に紹介した「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」は、実弟祐二を任意取り調べしていた段階の06年9月8日に、担当の東京地検特捜部・森本宏検事が発したものだ。知事逮捕(10月23日)に先立つこと1ヶ月半どころか、祐二逮捕(06年9月25日)ですら覚束ない捜査発端のごく初期のころの発言である。
 一体なにが「日本にとってよろしくない」のだろう。「国策捜査」を著者ら民間人が事実固めするなどということは、その性質上証拠が挙げられるわけでもなく、誰から証言が取れるわけでもないのだから、全て状況証拠にならざるを得ない。本書で挙がっている限りのそれらに触れることにする。

 佐藤前知事はこれについて、福島原発を巡る県と原発村との抜き差しならぬ関係史に合計2章を、「地方分権と、その死」に1~2章を費やしている。前8章のうちの最後3章が裁判関係になるから、この著作前段がこの「日本にとってよろしくない」が書かれたものと見て良い。僕はこの本を佐藤とは逆に、その(1)書評(事件全体の概観と感想とも言える)、(2)「判決と最大争点」、(3)「国策捜査」と言う要領で、ちょうど佐藤とは逆に辿ってきたことになるのだと思う。

 何はともあれ、最初には「国策捜査」に繋がりうる、佐藤前知事をめぐる全国的・歴史的に異例なことの数々を、概観しておこう。彼は、どんな風に珍しい知事であったか。

 原発関係の彼は、こんなふうだ。まず、2003年4月14日、福島の原発全基停止、しいては東電原発全基停止という事態の大元である。ここにいたる経過の最大の事件が、その(1)において僕の言葉で、こうまとめた。
【なお、東電は佐藤前知事に恨みがあると言って良い。2002年9月2日に現・前・元ら4人の社長経験者が引責辞任をさせられているのである。佐藤らが問題にした「原発検査記録改ざん事件」による引責であって、会長と、平岩外四ら2人の相談役との辞任までが含まれていた】
 関連して、こんな経過もあった。
『(02年)10月25日、保安院は、福島第一原発一号炉の偽装改ざんは特に悪質として、東京電力に対し、一号炉の一年間営業運転停止を命令した。これは商業原発に対する、初の運転停止命令であった』(P95)
 なお以上全てについて佐藤は本書に何度もこう書いている。もともと原発に反対してきたのではないどころか、国などと争うことになった問題のプルサーマル計画の福島実施などではその昔むしろ『全国の知事の中で初めに同意を与えている』と。元来の彼は、原発を推進する立場だったのだ。その彼が終始大問題にしてきたのは、こういうことである。手続きの問題、国や東電の地方への情報公開など、信頼感、誠意・信用の問題なのであった。
 またなお、佐藤ら福島県庁では、東電と経産省は同じ穴のムジナと語り合わせていたらしいが、その際『国こそが本物の「ムジナ」』と言い合わせていたと言う。そして、保安院が経産省の中にあることはおかしいという現在の常識を、最初から何度も問題にしてきたということだ。これは、原発事故が起こった現在から振り返ると、注目すべきことだ。何せこの本は、今回の事故の遙か前に書かれたものなのだから。
 上に見た東電社長経験者4人の辞職に関しても、こんな文言が付してあった。
『今回の問題でも、保安院は、相変わらず東京電力を呼びつけて「厳しく指導」し、大臣は社長の首を差し出すことのみを要求している。辞めるべきはどっちなのだ』(P86~87)

 「地方分権の死」に関わってはこんな事実があるので、抜粋しておこう。
『知事1期目の終盤に、これまで自治省出身者が務めていた副知事を、地元の福島大学出身の県庁生え抜きとした。次に農林水産省からの天下りが定位置だった農地林務部長を、そして、建設省からの出向者のポストであった土木部長が定例の人事異動で本省に戻った92年7月に、異例の人事ではあったが県庁生え抜きの部長とした。
 そして、政治家出身である知事の私が9月の選挙で再選され、これで福島県は知事、副知事、出納長、そして8人の部長すべてが生え抜きとなり、中央官庁の出身者でなくなった。
 これは、47都道府県のうち福島県だけのことだった。他の都道府県は、三役か部長のいずれかに中央官庁出身者がいる』(P120)
 このように第5章『「三位一体改革」と地方分権の死』では、『闘う知事会』や『改革派知事の分裂』『「闘う知事会」は死んだ』などが述べられる。義務教育費などの財源移譲、地方分権などが激しく争われていた時代の、先頭に立った知事らしい。なんせ5期18年、選挙にも圧倒的に強く、実力派の知事だったということが、彼の強気の基盤になっていたようだ。彼は、地元の高校出身で、東大法学部卒業後に同じく福島の商工会議所に関わり始めて、1983年参議院議員当選、1988年知事当選という、生粋の政治家なのである。
 
 次回は、原発問題と地方分権を巡る攻防を、やや詳しく見ていきたい。】
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これでも再稼働?原発維持?20年経っても住めず! あんころもち

2012年04月23日 03時07分27秒 | Weblog
 以下は毎日新聞が伝えるところです。

 「政府は22日、東京電力福島第1原発事故で福島県内に放出された放射性物質を巡り、20年後までの年間空間線量率の予測図を発表した。昨年11月の航空機モニタリング結果を基に▽12年3月末▽1年後▽2年後▽5年後▽10年後▽20年後--の6枚を公表。平野達男復興相は「理論値に基づいた予測図であり、除染の要素は加味していない」と説明した。
 政府が長期にわたる将来予測図を示したのは初めて。各自治体が住民の帰還計画などを作る際の判断材料にしてもらうため、第1原発から北西方向に延びる高汚染地帯を中心に作成した。それによると、原発が立地する大熊町と双葉町の境界付近では20年後でも居住が原則制限される帰還困難区域(年間被ばく線量50ミリシーベルト超)が、両町に加えて浪江町、葛尾村では居住制限区域(同50ミリシーベルト超)が残る。

 広島や長崎よりひどいこの状況!
 これでも再稼働?そして原発維持?
 20年経っても住めない地域が原発の立地する自治体のみならず、それ以外にも及ぶことに注意。
 ことは、おおい町や福井県のみの問題ではない。
 
 
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保安院の大罪(63)知事抹殺 その2、判決と最大争点

2012年04月22日 17時22分11秒 | 国内政治・経済・社会問題
 5回連載、話題の本をご紹介する2回目です。今回は「知事抹殺」の「判決と最大争点」

  佐藤栄佐久著「知事抹殺」紹介(2) 文科系
2011年09月10日 | 国内政治・時事問題 
その2 判決と最大争点

 佐藤前知事の「罪状」がこういうものだとは、前回に述べた。以下、『 』は、本分からの抜粋である。
【 『この頃になると、私も、特捜部がどんな事件を描いているのかが、だいたいわかってきた。
 前田建設が水谷建設を手先に使い、官製談合の謝礼として郡山三東スーツ(知事の家業の会社ー文科系)の土地取引の対価を支払ったという構図なのだ。つまり、ストーリーはこうだ。
「木戸ダムの発注で官製談合が行われており、県側は祐二(知事の実弟、家業の現社長ー文科系)が窓口になって話をまとめた。発注権者の知事が祐二に隠れる形で、県職員に働きかけて前田建設が発注できるように便宜を図った。ダムの受注に成功した前田建設は、謝礼として、郡山三東スーツの土地を水谷建設を迂回して高く買った」』(196ページ)
 ここがつまり、「検察が描いた構図が成り立ったとしても、ご本人は一銭ももらっていない収賄事件」と語られるゆえんである。収賄罪とは、公務員でないと成立しない事件なのだから。なお、この木戸ダムというのが、東電福島原発絡みなのである。『2008年4月に竣工し、福島第2原発、広野火力発電所が使用する水の供給源の役割も担う』とあった 】

 さて、判決はこういうものである。先ず、08年8月の第1審。
 栄佐久、懲役3年、祐二、2年6か月。いずれも執行猶予5年。追徴金が72,720,317円。

次いで、今版の追記として、09年10月14日に第2審判決報告が末尾にあった。(この本の初版第一刷は2009年9月16日であって、僕が読んでいるのは今年5月16日に出た初版第6刷である)
 栄佐久、懲役2年、祐二、1年6か月。いずれも執行猶予4年。そして、追徴金は0円、つまり収賄はなしというものであった。ではなぜ、収賄罪になるのか。こんな理屈を付けたのだという。
『「換金の利益」(売れない土地を買ってもらった)があったとし、収賄罪自体は成立させた。特に私について「利益を得る認識がない」とまでこの判決は言及し、一審よりも強く「実質無罪」を示唆している』(343ページ)

 なお、上記の「売れない土地を買ってもらった」は全く事実ではないと、文中に示されている。この土地の「換金」(8億7000万円)の直後から2度ほど転売されているのだが、その値はどんどん高くなっていく。最初が9億6000万円で、次ぎにあるファンドに転売された時には、12億を超えている。

 さて、これがどうして犯罪になるのだろうか。それも、圧倒的多数で支持されている現職知事を逮捕するという罪に。たとえ犯罪と言えても、本人の犯罪という証拠は何もなく、全くの形式犯にしか過ぎぬものである。
 現在までの争点は二つあって、一つが「兄弟が共謀した」資金作り、今一つが木戸ダム発注先決定に向けて(佐藤前知事の)「天の声」が存在したというものである。前者は、後者が否定されれば前知事自身の犯罪には全く当らないはずだ。そして佐藤前知事は現在、「天の声」を証言した坂本土木部長を、一審での偽証と談合の罪で告発している。
 この坂本氏については、個人名義の銀行入金が頻繁で、その額も凄い。こんなふうに法廷で立証されている。04年が1200万円ほど、05年が1900万円ほどを、それぞれ何回もに分けて入金している。この全ての出所について彼はこんな証言をした。
「親の資産や香典からタンス預金にしてあったものだ」
 彼と前知事弁護人との法廷やりとりをご紹介しよう。
『 「一番多かったとき、タンスにはどのくらい入っていたのですか」
 坂本は答えた。
 「2500万~2600万です」 』

 さて、前回紹介したこの言葉「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」は、知事逮捕に先立って祐二を調べた時に、東京地検特捜部・森本宏検事が発したものだ。この事件はやはり、村木厚子免罪事件、陸山会免罪事件と同様、国策捜査と観るのが妥当だと思う。福島原発や地方分権について、佐藤栄佐久氏は、どのように国に警戒されていたのだろうか。
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引用したアドレスへの行き方             あんころもち

2012年04月21日 15時03分39秒 | Weblog
 私がときどき引用するほかのページヘの行き方についてご質問がありましたので、できる限りお答えします。

 私でもほかの方でも「 http://・・・・・・」で始まるアドレスを掲げる場合がありますね。そこへの行き方です。
 それをサッとなぞるのです。
 すると、バックが青い色に変わります。


 
 そうしておいて、「command」キーと「C」を同時に押します。
 
 そして今度は上のウインドにあるアドレス(このページの場合は「blog.goo.ne.jp/・・・・・・・・」とあるところ)を同様になぞって地を青くします。



 そのままにしておいて、今度は「command」キーと「V」を同時に押します。
 すると引用したアドレスが上のウインドにコピーされ、そのページが開きます。
 開かない場合は、「return」キーを押してやって下さい。

 下の引用ページで一度試みてください。

   http://www.jimmin.com/htmldoc/144403.htm
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