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憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

政治悪名が後世に残る、21世紀初頭日本  文科系

2023年03月30日 15時47分07秒 | 国内政治・経済・社会問題
 この20年ほどの日本は、その政治悪名が歴史に残る時代になると思います。以下にその状況、理由を描いてみますが、要するに子も孫も持てぬ人々が急増しているということです。今や、「生涯子を持てぬ男性が、近く半数になる」という社会学者もいるんです。

・何よりも、かつてない出生数減少と小国化。この小国化はよほどのことをしない限り取り返しが付かぬ状況になっています。30年も出生数が急減してくれば、近く若者になってくる国民自身が少なくなっているのですから。

・その直接的理由は、若い男女が結婚も子どもも望んでいるのに、それを諦めて来たということです。

・さらにその原因は、結婚相手に選んでもらえない男性が急増したこと。これを女性の側から観れば、望む収入の結婚相手に出会えないでいるうちに、結婚を諦めて来たということです。

・さらにその原因は、20世紀末の住宅バブル以来、日本の給料が先進国では珍しく上がっていないこと。就職氷河世代を筆頭に、実収入は下がって来たということなどです。


 さて、上記のような状況がありながら、その間の最長政権が、こういう現実自身を隠す言論統制をやってきたという証言も多いうえに、「第一に、なによりも、国家社会を愛せよ」という政治をやっていました。僕にはなんとも皮肉に思えますが、皆さん如何? 子や孫がいてこそ将来日本も大事に思えてくると、それで人類国家社会は続いてきたと、こう語るのは言い過ぎになるでしょうか。

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八十路ストーマ・ランナーの手記(452) 今一度、老化防止の最要諦   文科系

2023年03月29日 00時16分39秒 | スポーツ
 標記のことでいろんな議論がされる世の中になりました。が、ここでも折に触れて描いた、案外見落とされている肝心の議論を、もう一度分析的に紹介してみます。「週2~3日、1日8000歩速めに歩くのが理想」という議論について。なぜそうなのかを理解していれば、この応用も利くようになり、自分に適した補強、効果あるやり方や手抜きなども考えられるようになるものです。

 肥満や心臓病、脳卒中、若い脳などの対策要諦は、心臓、血管などを元とした血液循環機能をキープせよということ。高齢になっても普段の心拍数が若い時の低さのままで、最高心拍数ができるだけ高いというのが、心臓や血管が若いということ。どうすればこれを保持、強化できるか。長距離ランナー最良の練習にLSD理論というのがありますが、それに学ぶことでしょう。長時間、ゆっくりと、距離を長く走るというものです。この逆行がこういうこと。一定強度がある歩行などを年を取ってしなくなると最高心拍数がどんどん下がってきて、その心拍数の運動しか出来なくなり、それに合わせた心臓、血管になってしまうという悪循環がおこります。老化防止に1日8000歩というのは、こういう悪循環にあらがう、「LSD理論老人板」という意味があるということになります。
 LSD的運動をやっていると、同じ強度の運動の心拍数が次第に下がってきます。これにつれて、この強度の運動で息も弾みにくくなり、前の心拍数まで運動強度を上げられるようにもなっていきます。

 ちなみに、この5月で82歳になる僕のことで恐縮ですが、去年春に癌にかかるまでのランナー生活で一定持続最高心拍数は165ほどありました。通常のそれは60ほどですから、心拍数にして100ほど運動強度を上げられるわけです。ただしそんな僕ですが、ランナー入門をしたのは、59歳の時でした。それまでいろんな運動はやっていましたが、40代の自転車通勤が大きかったと思います。ロードレーサーで片道9キロを飛ばしましたから。
 こういう「体育」歴だったからこそ、今のこんな結果も。30歳の時に作ったダブルの礼服が今も着られるのです。体重58キロ以内は、大学生の時のまま。ちなみに、体脂肪率は13~11%ほど、ジーパンのウエストは29インチです。つまり、こういう心臓、血管を保つ適度な運動をして来ると、筋肉が落ちた分脂肪が増えるだけで、中年太りはない。酒も飲みますが、それも含めて運動した身体が必要な分だけしか食べないようにできているということだと思います。時には週2日などという禁酒日も長く持ってきましたが。 
 
・1分で120歩で、1時間7200歩。これは理想。
・少ないと意味がないかと言えば、そんなことはなく、汗が出始めて身体が温まるまで運動し、それから10分でも20分でも歩けばその分心肺機能は伸びます。要は、血管全体が開いてからどれだけLSD運動をしたかというのが要諦なのでしょう。
・だから普通は、掃除などの家事をやって、それから歩いても同じような意味になるし、30分歩くだけでも意味があるし、家の階段往復30分とか、少々強めの自転車30分でも、これらを日々組み合わせても良いわけです。
・若い頃の心肺機能の蓄えにもよりますが、40、50代は案外大切なもの。そのころLSD的運動がなかった人は老人になって大変苦労することになります。

・これにあと一つ、全く別の追加があります。活性酸素対策。運動すると身体にこれをも取り込みますが、活性酸素は動物の細胞老化を最も早める物質だから、この中和が必要なのです。無酸素系の激しい運動家においては、活性酸素摂取が急増します。相撲取りや、ラグビー、自転車競技の選手らに早死にが多いのは、これが理由。対策は野菜を取ることですが、「最強の野菜スープ」という癌学者の本をこのシリーズで何回か紹介しましたので、それを参照してください。このシリーズの399回目(22年1月1日分)などに紹介してあります。ポリフェノールを取りなさいというのは、この「中和」に働く物質という意味です。
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随筆  連れ合いと孫と、大手術後の彼   文科系

2023年03月27日 21時56分42秒 | 文芸作品
 三月も後半にかかると、この高級住宅街を歩いて行くのはとても気持いい。ウメにボケ、レンギョウにユキヤナギなどが通りがかりの庭から顔を見せてくれる。その通りを彼は、孫のセイちゃん、小学校二年生男子と歩いて行く。東山動物園の門を出てから彼の家まで散歩がてら歩こうと二人で決めたのだ。彼との長距離散歩になれている孫二人は、いつの間にか散歩大好きになっていて、先日は六年女子のシーちゃんと名古屋駅まで歩いて、地下鉄で帰宅という散歩もあった。五キロほどかというあの時よりも、動物園内の歩きを入れた今日の散歩は、かなり長いものになる。セイちゃんはそれを緩急付けて悠々と歩いて行く。道ばたにホトケノザを見つけるとしゃがみ込んで、その花を口に含んでいたのは、植物大好きの友達に甘い味がすると教えられたからとのこと。
〈家に帰ったら、また奥さんが怒るな。シーちゃんとの名古屋駅の時も猛烈に怒ってたから。俺の身体を心配してなんだが。俺があの長期入院から退院してきた日に、正式スクワットを十回ほどやって見せただけで、涙顔になってた。心配のしすぎなんだよな〉
 この入院とか涙顔とかいうのは、こういうことだ。

去年四月末に膀胱癌が見つかって、その検査手術や化学療法の入院から、やがて膀胱全摘手術へ。その後も院内感染などもあって、断続的だったが合計四ヶ月ほど、二二年暮れの三〇日まで大学病院に入院していたのだった。今思えば奥さんは、すっかりヨレヨレになって帰ってくる彼を想像していたのである。ただ、そのことが彼には分からなかった。こんな理由からのことだ。
 ランナーだった彼は入院中もずっと、退院後の復活に備えてきた。去年春には月間一五〇キロから一八〇キロ走っていたのだから、その復活が当たり前とだけごく自然に考えて。それで、病院廊下の速歩きやスクワット、点滴が外れた後には病棟一八階の階段往復にも励んでいた。こんなふうに先だけを見ていたから過去をくよくよなどすることなどなかったんだなと、奥さんの涙を見て初めて気付いたわけだった。
〈あの涙には驚いたけど、結婚生活も六〇年近いんだから、いー加減夫の人間を分かってても良いよなー。膀胱摘出で癌のステージも三でなく二と分かったんだし、ちゃんと「大学病院内廊下を歩いてたし、病棟一八階の階段往復もやってる」と伝えてもきたんだし〉
 そう思ったその瞬間ひらめいた。この手術直後の彼が麻酔が覚めて簡易ベッドの上で病室に戻るべく手術室から出たその時に、お連れ合いが飛んできたその光景を。
「もう夕方で、九時間以上もかかったんだよ。さっきダヴィンチ手術の執刀医先生が報告にきてくれたけど、輸血が要る寸前だったって! 前にやった前立腺癌陽子線治療の火傷跡が膀胱と癒着してて、そこを剥がすのがとっても難しいと言われてたでしょ?」
〈あの時も泣きそうだったけど、先生はこんなことも付け加えたと、教えてくれたんだよなー。「ご主人は意外に心臓がお強くて、長時間手術の心電図もちょっと心強かったんですがって」。こういう心臓こそ、ランナー様々ってわけだ、やっぱり!〉
 
 そんなこんなで、二月後半には、通い慣れたジムで歩行速度よりもずっと遅く、ゆっくりと走っている彼だった。ジムの合間の日の補強運動として、付き合ってくれたシーちゃんと家の一八階段を五十往復などとやっていたある日には、お連れ合いからこんな声。
「もうやめなさいよー。何回やったの!?」
 ダイエット目的のシーちゃんは飛ぶようにして百往復を終えてしまっているのに、彼の方はまだ五十にも届かない。そんなに遅いのに、お連れ合いは心配しているのだ。
〈膝が悪いご自分は、三往復も無理だとこの前言ってたから、そんな感覚で見てるのかな。シーちゃんとはさっきこういう会話があったばかりだけどなー。「ジー、遅くなったねー」。「年寄りが癌のあんな手術で長く入院すると、必ずこうなるのね。覚えときな。若いって、とっても幸せなことなんだよ。ただ僕は、前みたいにやれるように頑張ってる真っ最中だけどね」。「うん、分かる。今のジイみたいな八〇歳でもなかなかいないって、もう分かったから!」〉

 セイちゃんは、相変わらずひょうひょう、悠々と彼の周囲をぶらついていく。さっきおねだりしてコンビニで買ったグミをつまみながら。小さく固め、何種かの色がある大好きなゼリー様のお菓子なのだが、「ジー、次は何色が欲しい?」などと彼に微笑みかけて来る。そして言った。
「ジー、ちょっとは走ろうよ!」
「いやいや、今のジーはもう、走れないんだよね」
 その時に彼はふっと思った。
〈俺は、孫と遊びつつ、もっと遊んでいたいから頑張って来たのかもしれない・・・・。だけど、もう一度前ほどに走れるように出来るのかなー?〉

 
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八十路ストーマ・ランナーの手記(451) まだ復活途上・・・  文科系

2023年03月24日 02時26分23秒 | #ランナー
 ラン復活自身を中断して、階段上りで下半身強度を伸ばしつつ、長期入院で弱っていて痛めた背中への対策として体幹強化に励んできた。今は非常に遅いスピードにしても走れると思うが、まだ大事を取っている。家の18階段を、13日に30往復から始まって、こう伸ばしてきた。15日50、19日70、21日80、そして23日には90往復、と。

 こういう努力はいろんな変化、気づきをもたらしてくれるもの。何よりも、平均心拍数が急激に下がってくる。13日には125ほどだったものが今は100を割るというほどに。これは、1ヶ月近くのラン中断で急に老化した心肺機能が急激に回復しているということだ。一定強度の運動の心拍数が急に下がってくるというのは、逆を言えば以前の最高心拍数ではできなかった運動強度を達成できるということであって、走り込んで心肺機能つまりスピードを上げていくのと同じ効果をもたらしてくれるわけだ。同じ強度の階段往復では、息の弾み程度が日を追って下がってくるということになる。

 たったこれだけの体力、心肺機能強化がまた、いろんな活動を豊かにしてくれる。2人の孫それぞれがつきあってくれる5~6キロの散歩。家の孫たちは2人とも散歩が大好きだ。ちなみに、6年生の女児は、ダイエット希望もあって、23日の階段往復に付き合ってくれた。ただ、スピードが全然違うから、百往復目標をあっという間に走り終えられてしまい、後はほとんど僕1人続行だったのだが。
 そして、ギター練習という身体に負担がかかる不自然な姿勢の長時間キープ。今はもう、連続2時間近く1人レッスンが続けられるから、長い曲の練習ができるようになって、こんなお復習いもできた。南米のバリオスという作曲家の「大聖堂」という曲を前回の教室レッスンに持って行ったし、今日のレッスンにはソルの「魔笛の主題による変奏曲」というのを持っていく。好調のギターが楽しくってブログを書く時間が少なくなっているのは、反省点になるだろう。
 来週の火曜日は同人誌の例会。送られてきた同人の作品を月例冊子編集へと、仕上げていかねばならない。皆の読みあう楽しみを作れるやり甲斐ある活動だと思ってきた。

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民主主義、「民主」の焦点  文科系

2023年03月23日 08時09分04秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 世界史上に民主主義が出現したのは近代の英仏米各国においてであり、その象徴的国家制度である選挙が始まったのもこれらの国々である。そのフランス革命においては確か「自由、平等、博愛」が合い言葉になっていたと覚えている。今これに因んで現代世界を見るとき、自由ばかりがなぜ強調されてきたのかとの疑問がわく。以下のような状況があるからだ。

 今の世界、その政治や外交で、「自由と民主主義」という言葉ほど多用される用語はないだろう。近頃頻発される「価値観外交」とやらにおいても、「自由と民主主義」が金科玉条になっている。ところが、そう唱え続けている政治家が、この語を本当に理解しているのだろうかと思うことも多いのである。自由という言葉がまず「金融(活動)の自由」とか「貿易の自由」を指していたり、民主主義という言葉を選挙とだけ理解するから真の「民主」が他方の「自由」に虐げられているやの風潮も存在しているのではないか。「自由と民主主義」という国ほど、そういう社会における格差がますます激しくなっていて、日米などでも反省が始まっているほどだ。

 一例、日本のように、男性の半分が給料が少なすぎて結婚できず、子が持てないような社会になりつつあるのにその原因を為政者が懸命に隠しているような国が、民主主義社会と言えるのか。「自由、平等、博愛」とは確かに抽象的な言葉であるが、近代政治において生まれたそういう考え方、感じ方を表現したものだろう。これに基づいて物事を語れば、民主主義の真の前提になっているヒューマニズム、特に博愛、友愛という理念はどこに行ってしまったのか。平等の方はまだまだ先の話としても、今の世界、国家社会は博愛が薄いように思えて仕方ないのである。G7だけで固まって、国連が軽視されるやの風潮についてもそう思えて仕方ないのである。そもそも、国連のような存在を育て上げなければ地上から戦争はなくせないし、戦争はヒューマニズム最大の敵であろう。
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「少子化」に、また新たなごまかし  文科系

2023年03月20日 01時51分02秒 | 国内政治・経済・社会問題
 ネットを見ていたら、少子化問題で新たなごまかしが始まったようだ。昨日のネットに「現代ビジネス」名でこんな記事があった。

『真因は出産期(25~39歳)の女性の減少なのである。これまでの出生数減によって起きている構造的問題であり、政策では如何ともしがたい』

  この女性減少原因説は誤りである。結婚していない女性の激増がそれを証明している。これには「生涯未婚率」急増という数字が別にあって、これに呼応する「生涯無子率」も急増しているという現実と併せて、このごまかしに対置したい。いずれも、50歳で未婚および、子無しという定義なのだが、日本の場合は「未婚=子無し」がほとんどだから、生涯無子率とは、既婚で子無しを未婚に足したものになる。

 女性のこういう「生涯未婚率」が急増しているからこそ、「生涯無子率」も大幅に増えてきたとはっきりしている日本の現状で、「女性の数が少なくなったのが少子化の最大原因だ」と叫んでみても無意味に近いことである。

 ちなみに、この生涯未婚者とは、不本意未婚が4割以上という統計数値も別に存在する。
 少子化問題とはこうして、不本意な婚姻減が最大原因になっているということなのだ。結婚できるような雇用、給料こそ問題ということである。
 日本は、結婚相手に選ばれにくい男性が増えた結果、女性の未婚者も多くなっているのだ。つまり少母化原因説が正しい。
 「結婚を希望していた女性が、望む男性に出会えないでいるうちに婚期を逃して、やがて諦めていく」

 ちなみに、以上拙稿諸概念の出典はこれである。プレジデントオンラインにのった荒川和久氏の「男性の2人に1人は子を持たず生涯を終える・・・岸田首相は『まもなく日本を襲う過酷な現実』が見えていない」


 最後になったが、子どもらの不本意未婚故に孫を持つという当たり前のことができていない老人が無数になっているはずのこの日本、この時代において、こういう老人たちはなぜ「我が子らのこの窮状」に思いをはせられないのだろう。なぜ、政権党を支持してきたのだろう。一馬力でもなんとか子どもを大学にやれた自分らの時代と比較しないのだろうか。不思議で仕方ないのである。
 もっとも、孫が生まれても二馬力で髪振り乱して働かざるを得ない今の日本では、僕の周囲のどの祖父母も子と孫のために東奔西走せざるを得ないのであるが。新幹線や飛行機で、首都圏の子ども家庭を度々助けに行く「祖父母」がどれだけ多いことか! 


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深い感慨、少子化対策の本命、やっと登場・・・  文科系

2023年03月19日 05時24分52秒 | 国内政治・経済・社会問題
 この17日に岸田政権が表明した「少子化対策の基本理念」に、僕はとても深い感慨を覚えた。長い安倍政権時代などの対策とは180度異なった前進が観られたからである。どこがそうなのかは、ちょっと長い説明がいる。初めにその説明の結論を書いておくと、こういうことになる。

「少子化対策の基本理念」の第一にこのことが上がっているのが、従来の「対策」から考えれば画期的にすぎるのである。
「若い世代の所得増」
 そう、年収300万を割る男性が結婚相談所などでも対象外の相手となってきたからこそ、今や50歳まで未婚という男性が4人に1人になったのである。少子化の最大原因は、この30年に若者の給料が劇的に下がったことだった。 

 ところで、こんな当たり前のことが、どうして日本の少子化対策政治史上画期的な考え方となるのか。この問題を30年も追い続けてきた専門家、山田昌弘・中央大学文学部教授(家族社会学専門)が、光文社新書2020年5月に世に出した「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」という本の中にこんな証言がある。

『私は1996年に出版した「結婚の社会学」(丸善ライブラリー)の中で「収入の低い男性は結婚相手として選ばれにくい」という現実を指摘している。・・・・・
 当時、これほど評判の悪かった指摘はなかった
・・・1990年代後半のマスメディアや政府は、この事実への言及を避けていた。
 政府関係の研究会で、私がこの指摘をしたところ、政府のある高官から、「私の立場で、山田君が言ったことを言ったら、首が飛んでしまう」と言われたことがある。
 当時、大手の新聞では、私の発言の該当部分は記事にならなかった。
 ある地方公共団体に依頼され執筆したエッセーに関しては、担当課長が、削除を依頼しにわざわざ大学までやって来て、頭を下げられたこともある。
  その理由は、「収入の低い男性は結婚相手として選ばれにくい」という指摘は事実であっても差別的発言だから(たとえ報告書であっても)公で発表することはできない、それだけではなく、それを前提とした政策をとることはできない、というものである』(48~49ページ)

 ここに見られるとおり、従来の日本政府は日本少子化の最大原因について猛烈な世論統制をやってきたのである。急激な少子化、小国化、その原因が安い給料というのが、保守党政権にとっては「恐ろしいこと」だったからと観るほかはないだろう。げに政府がやる言論統制は恐ろしいということだ。

 このうえは、岸田政権が若者の給料を事実として見事に上げてみせるのを見たいものだ。今の我が国には孫が欲しいのにいないという老人たちも多いはずなのであって、是非この行く末を見守っていこうではないか。
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八十路ストーマ・ランナーの手記(450) 復活目指して再出発   文科系

2023年03月18日 00時00分03秒 | #ランナー
 一昨年の9月から去年の1月までは、月間120キロから始まって160キロまでと月10キロずつ目標距離を伸ばす計画を立てて、12月に156キロ、1月には175キロまでと全部達成していたのだ。それが、2~3月の怪我などから4月からは膀胱癌発見、事前投薬や手術のための入院、術後投薬入院などなどで、この計画が中断されてしまった。今思えば、去年2~3月の怪我などには、癌の影響があったかもしれない。
 そして、この間中ずっと目論んで準備もしていた復活を図り始めたこの2月に背中の痛みから活動中断。下半身だけを強化してきた愚かさを思い知ったもので、とにかく孫との5キロほど散歩なども交えながら、体幹の復活に励んできた。そしてなんとか走れる体幹も戻ってきたんじゃないかと考えて、1ヶ月近く休んでいたランの再準備を始めたところだ。

 初めは13日で、家の18階段30往復。これがまた、驚いたことに右膝に違和感を生じさせた。それへの手当・対策をして、昨17日の階段往復は50往復を無事終えることができた。肝心の脈拍も最大130bpmちょっとと、まー順調だ。今現在、2月中旬までのラン復活状況をも振り返ると、きっと復活すると希望が持てる気がしている。


 ところで、僕はなぜこれほどまでにラン復活にこだわるか。これが、僕の生活活動全ての基盤になって来たとまたまた実感し直しているからである。ギターを何時間も弾き続ける体力。これがまだ残っていたから2月からの教室通いも再開できた。これがまた再開・復活と言う以上に、さらに上達していると自分でも思えた上に、先生がこう励ましてくださった。
「こんな『大聖堂』などという全三楽章の大曲を、82歳の人が全楽章弾き続けられるものなんですかね?」
 長く病床にあった分ギター復活への情熱も体力復活とともにかえって増えたようで、そこから頭脳自身が復活してきたとも感じられたのである。物事への「やる気」が違うのだ。
 同じように、ブログを書くための勉強や同人誌活動も昔同様にできているし、そもそも食欲も盛んで、美味しい物が以前よりもずっと美味しいと感じられるので贅沢になったほどだ。これらすべて、ランが僕の全身に与え、残してきた好影響の産物だと理解している。

 ランは必ず復活させたい。その筋肉自身ではなくって、その心肺機能が残っていると実感するから、これは可能だと確信している。  
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世界政治地図、歴史的変化の予兆   文科系

2023年03月17日 09時55分04秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 アメリカが、その二銀行破綻からリーマン以来の大揺れで、それが西欧だけでなく世界的な大バンク、クレディ・スイスに波及したその反対側の影の下で、標記のように言いうる歴史的大事件が起こっている。こんな「黒船が来たような世界状況」下で、日本の「選挙と米国だけを政治目的と考えているやの政治家たち」の誰が、明治維新を起こした志士たちのように明日の日本に思いを致しているだろうか? この黒船の内実を書くと、次の三つである。

・クレディ・スイスが危なくなった直接原因は、筆頭株主のサウジアラビアが資金注入要請を断ったからだ。

・そのサウジが、中国の仲介でイランと正常外交関係を合意した。

・クレディ・スイスは、中央銀行の資金注入というリーマンショック時と同じ「新自由主義下の社会主義政策」によって「救われた」けれども、この二つの出来事は、米二銀行破綻の原因になった米系債券の含み損をさらに増やす以上に重大な国際政治的影響を世界に生んでいくことになろう。

 ちなみに、サウジ、イランはロシアにも接近して来たのだし、中国の習近平がウクライナのゼレンスキーと会談するという話も流れている。こんな流れが、ウクライナ戦争に重大影響を及ぼすのではないかと、今僕は夢想している。中国がやがてウクライナ戦争停戦の音頭を取るつもりなのだろうとも。そう言えば、新ブラジル政権のルーラがバイデン米大統領の「ウクライナ支援要請」を断った時の理由はこういうものだったなと、今思い出したところだ。

「我々は(G7とは)別に、停戦和平交渉を進めたい」

 この我々というのがBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)になっていくのは明らかある。そして、世界石油埋蔵量順位を一例として観るとき、1位がベネズエラ、2、4位がサウジ、イランである。これが資源国ロシア、資源大消費国中国(他東アジア圏)と結びついていくとき、「石油支払いドル世界基軸体制」は一体どうなっていくのだろうなどとも考え込んでいる。

 サウジとイランが結んだのだから、一帯一路(という大きな政治的イノベーション)は成功していく方向に大きく進んだはずだ。G7とは距離を置き始めたトルコも、ウクライナ停戦に乗り出している。ちなみに、マウリポリのアゾフ大隊陥落の時に人間の盾されていた民間人を助け出したり、ウクライナの農産物輸出を成功させたのが国連であり、その仲介の労を取ったのがトルコだとは、すでに世界が知っていることだ。
 国連に対してさえ粗暴すぎてきた軍事大国核国家、親米イスラエルは、今や一体どんな将来像を描けるのだろうか? これとは逆に、アメリカにたびたび革命輸出を図られてきたイラン、ベネズエラ、シリアなどは希望が見えてきたのじゃないか。
 そして、ここまで分断され、その憎しみが振りまかれてきている世界ではもう、何が起こるか分からなくなっている。ちなみに一例、米ドローンは戦況偵察・撮影など直接ウクライナ戦争に参加していたからこそ、ロシア軍機が何か液体を振りかけて、故障・墜落させたということのようだ。 
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ダルビッシュ有のこと   文科系

2023年03月15日 05時22分13秒 | スポーツ
 WBCでダルビッシュ有が、プロ野球界では珍しいような大きいイニシアティブを取っていると思った。サッカー・ワールドカップの長谷部や吉田のような。彼を以前から、プロ野球選手としてはとても珍しいお人だと、僕は注目してきたものだ。こういう「スポーツ人種」だということで、旧稿を再掲したい。

【 投手ダルビッシュ有  文科系 2020年11月24日 11時37分24秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 愛読しているスポーツ・グラフィック「ナンバー」最近の、米大リーグ投手ダルビッシュ有特集号を読んだ。二つの米大リーグ各一人だけの最優秀投手に与えられるサイヤング賞を今年こそ取るかと騒がれた彼だが、その凄みの在処をこの記事は分かった積もりにしてくれる。ちなみに、今年の米両リーグのサイヤング賞投票では、彼と前田健太がそれぞれ二位になっている。二位ダルビッシュは、二〇一三年に続いて二度目だ。そして、この日本人二人がダルビッシュ主導で事細かな技術の交換・交流をしあってきたとあった。ここまでの技術交流は日本野球界では希有な事だと、これは前田の驚きの言葉である。
 この特集にはさらにダルビッシュと同リーグで今年サイヤング賞を取ったトレヴァー・バウアーを取材した長文の言葉が載っていて、その題名がこうなっている。「Yuの底なしのファンとして」。このバウアーの記事がまた、ダルビッシュとトレーニング方法や技術の交換を前田以上に重ねてきたと報告してくれていたから、びっくり仰天。同リーグの本年度サイヤング賞投手と、もう一方のリーグ投票二位との間に有がいて、この三人の教え合いでこの到達点なのかとも想像できて、そのことにとにかく心を揺さ振られた。アメリカでも珍しいことなのだろう。

 投手としての有はまず、11種類の球のそれぞれを大きく緩急付けて操ることができるとあった。それも、他人の目では同一フォームで投げ分けていて、コントロールもよい。さらに、スピードがある球種の軌道は出だし三分の二までは同じで、最後の三分の一で変化していく。バットを振る方は、球種を見抜いた瞬間に打球ポイントを決めるわけだから「最後三分の一まで球種が分からない」というのは、凄く困ることなのだ。これらは、有の研究家とも自認しているバウアーの証言である。直球と同じフォームで変化球を投げるというとチェンジアップと紛らわしいが、チェンジアップは遅い変化球であり、ダルビッシュが多く投げる変化球は、カーブよりも十キロ時近く速いスライダーである。

 さて、ダルビッシュは投球改良を言葉にすることに腐心してきたという。自分の投球映像を繰り返し見つめながら言葉に表現して、気づいたことをメモに残す。もちろん、この言葉のままに身体がそのまま動くわけはなく、ある日突然身体の動きから「これだっ!」と気づき、「その感覚」を追い求めていくのだそうだ。彼はこのように投球をあれこれ言葉にしていくのがとにかく好きなのだと言う。それも野球自身は大好きと言うほどじゃなくってと付け加えているところが面白い。彼のこういう「投球技術研究好き」が極まった末の出来事こそ、他の優れた投手との技術交換なのだろう。日本の球界では許されていないとされるこのやり方について、ダルビッシュは球界批判をわざわざ付け加えて見せる。

『日本の球界史でも「平松のカミソリシュート」などとよく言われますよね。でも、平松さんがこれを誰かにきちんと伝えなければ、後年消えて無くなるわけでしょう?』

  往年の大洋ファンで、弾む下半身から身体を前に躍らせていく巨人キラー・平松政次の美しい投球フォームが今でも目に焼き付いている僕としては、この言葉自身にゾクッとし、心打たれた。「真のスポーツマンとは、こういう人だ。勝ち負け以上に、どこまでもカラダを極めていく」。】
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リーマン以来の銀行破綻が起こった   文科系

2023年03月14日 00時09分27秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 アメリカの二つの銀行が破綻した。シリコンバレー銀行と、ニューヨーク拠点のシグネチャー銀行だ。リーマンショック以来の大型銀行倒産ということから、放置すれば必ず起こる連鎖倒産を恐れた米政府が、いち早く二銀行の預金全額保護を決めている。
 しかしながら、債券投資が多い銀行において長期金利の上昇から含み損が生まれているという構造は、他の銀行にも観られることなのだ。例えば、こんな数字を上げているニュースもあった。

『米銀全体で抱える債券の含み損は2022年末時点で約6,200億ドルと1年前の約80億ドルから急拡大した』

 他のどの銀行が、こういう債券含み損を多く抱えているのか? また、欧米や日本の銀行も米国債を持っているところは多く、リーマン・ショックと同じで他国への波及が恐れられている。つまり、米の銀行全体への信用不安から、さらに、世界規模の信用不安、疑心暗鬼が広がるリスクがあると観られているのである。
 13日に日銀が投資信託を701億円も買うほどに日本の株が下がったのも、この銀行破綻の影響であるのは明らかだろう。同時にまた、「中央銀行は政府の子会社」などという最近の「学説」がこの破綻の背景になっているというのも、もはや証明されたようなものではないか。

 こんなアメリカの状況を見ると、植田新日銀総裁に委ねられたアベノミクス清算も大変な危険をはらんでいることになる。政府、日銀ぐるみで無理無理高くしてきた日本株への世界的かつ大規模な空売りも含めて。今やアメリカも、この負債をいかに他国に転嫁しようかと死に物狂いに打って出ることだろうし。
 なお、中国の米国債売りが続いていて、13年ぶりほどの少保有高になっていることもこの事件の原因の一つになっているだろう。例えばG7国ならこんなことはできないのだろうが・・・。
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サウジアラビアが教えること  文科系

2023年03月13日 12時06分23秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 前置きを一つ書いてから、本論に入ろう。
 サウジアラビアという国は嫌いだ。王制の凄まじい専制国家だから。なんせ、偃月刀を使った犯罪者の首切りを首都の中央広場で見せしめとして行う制度があるような人権のない国なのだ。今や、日本のように死刑制度がある国が世界でも少数派だというのに、見せしめ死刑制度の国。このG20参加大国を実は、アメリカが長く中東外交の拠り所として来たのであった。アメリカの嫌いな専制主義国家としてはこれ以上悪い国はないというのに。

 ところで、こんなサウジがこのたび事もあろうに、米サウジ共通の仇敵であり続けてきたイランと国交正常化を約したのである。イランがアメリカの仇敵であり続けているところから、この行為はアメリカに対するサウジの当てつけと観て良い。なぜこんな当てつけを?

 アメリカでシェールガス採算がとれるようになって、「石油=ドル支払い世界体制」維持のための中東の重要さが不要になって、アメリカがサウジを捨てたからおこったことなのだ。そのサウジが、これまたこともあろうに中国の仲介で米仇敵イランと正常化関係に入ったのである。アメリカがG20大国をまた一つ派手に失ったというそんな歴史的事件なのである。アメリカとはそういう身勝手な退廃した国であると、日本もよく覚えておくことだろう。
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WBCのチェコ・チーム?  文科系

2023年03月12日 09時39分11秒 | スポーツ
 WBCを昨夜観たら、相手のチェコってアマチュアチームだったから、思わず笑ってしまった。アメリカ・大リーグにいたとか、米大学で野球選手だったとかの選手がいても、それで世界大会って?? 例えばボクシングでこんなカードを組んだら、井上尚弥の相手などは殺されるかもしれないのである。そんなゲームが、ゲームとして果たして成り立つものなのか? それも世界大会として?? 組んだ人々はそう思わなかったのだろうか。これも、野球プロがある「数少ない国」のうちのいくつかが相談しあった商業主義の所業なのだろうなどと思い沈んでいたところだ。
 サッカーでも商業主義は嫌われる。イングランドサッカーが世界的人気があるのは、用具費がかからないことの他に商業主義臭が比較的少ないことがあるからなのだと思ってきた。だから逆にサッカーが世界に広がり、今やアメリカや中東の富豪から高く買われ始めたというのが、なんとも皮肉である。観るスポーツ、娯楽としてのスポーツも、アマチュアスポーツとてを携え合って進んでいくべきなのだと希望する。

 野球選手には何の恨みもなく、昔の落合、今の佐々木などは純粋に凄いと思うが、その商業主義は嫌いで、これが真のスポーツを毒してきたとずっと考えてきた。都会ではアマがなくなったに等しい相撲などは、廃れていく一方だろう。大相撲など、タニマチがいなくなったら、もうすでに即潰れるんじゃないか。あの懸賞金という制度など、何か露骨すぎて嫌いだ。今のスポーツとしてはもう野暮で、垢抜けてないというもの。「懸賞金いくつあった??!」って?
 「ネイマール」で有名になった時にネイマールについてここで、「イングランドサッカーはもう決してネイマールを取らないだろう」と書いた事があるが、これは現実のこととなった。世界的名選手ネイマールが、その全盛期にイングランドではもうプレーできなかったわけだ。ブラジル・サッカーの習慣「マリーシア」の結末なのである。

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スポーツ原点説くダルビッシュ   文科系

2023年03月09日 08時03分04秒 | スポーツ
 野球選手ダルビッシュが珍しいプロ野球選手だと最初に思ったのは、このこと。投球技術をアメリカのある名投手と(前田健太も交えて3人で)教えあって来たという話を聞いときだった。こう言いながら。
「日本では他チームの選手と教えあうのは、禁じられていた。今、これができて楽しい」
 また、関連してこんなことも語っていた。
「平松のカミソリ・シュートと言われても、今は何も残ってないですよね。平松さんがこれを残して行ってくれなきゃ、実にもったいない話ですよ」

 さて、こんな彼は「本当のスポーツ」を求め、その伝道者にもなりたいのだと観てきた。スポーツを観るスポーツ、つまり興業とか金銭とかばかりに換えてしまう風潮に意識して逆らっているとも。そういう彼が今、WBCを前にしてそういうスポーツ観を日本選手に熱烈に語っている姿が、改めてとても興味深いのである。日本の名だたる野球のプロたちがスポーツの原点をダルビッシュから拝聴して、技術を交換しているこの光景!

 プロスポーツには二つの面、観点がある。真のスポーツのほかに、興業としての「観せるスポーツ」とそれが肥大した「金銭スポーツ」、このための勝利至上主義。この後者は、エンターテインメント、つまり他人を楽しませる娯楽と言って良いだろうが、これが真のスポーツを歪めてきた。そんなスポーツは今、アメリカでも日本でも陰りを見せているのだろう。ダルビッシュもそれを感じているはずだ。こんなことさえ語ってきたのだから。
『「野球」はそんなに好きじゃない。投手の技術自身が好きなのだ』
 この場合の「野球」って何を指すのかと、僕は考え込んでいたものだ。

 プロスポーツは、真のスポーツを追いかけているアマチュアアスリートとともに、手を携え合ってその喜びを世に伝えてしか発展の道は開けないのだと思う。
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悪政の陳列台・日本国   文科系

2023年03月08日 02時58分52秒 | #アベノミクス #パフォーマンス政治 #少子化・少国化日本 #統一教会問題
 今の日本国民は、政治悪行に慣れっこになっていないか? さもなくば、我が自民党候補者だけは立派と考えている? 「人の噂も75日?」、その時々の悪政ニュースに流されていくのかもしれない。が、忘れてはならない近年問題になった政治悪行だけでも、ちょっと立ち止まったうえで数え上げてみる事も必要だろう。

 何といっても先ず「森・加計・桜」。安倍晋三はこれらについて国会で嘘と隠蔽答弁にこれ努めたものだ。国権の最高機関、国会で大嘘をつき通した総理大臣! 中でも、「私か妻が関係していたら、総理どころか議員も辞めます」という大見得。1人の公務員の自死につながったこの答弁は一体どこへ飛んでいったのだ! 
 アベノミクス大量緩和も今や内部留保を増やしただけの「株価・株主資本主義」であり、唯一の「弁護」論になっている「雇用増に役立った」も、結婚もできない不安定雇用・賃金ばかりだったと証明されている。この先進国でも珍しい安月給こそ少子化・少母化の真の原因という事実と、この原因を政治がもみ消し続けてきたという証拠付き告発も、ここに追加されて来るのである。
 元法相の傍若無人な「現金ばらまき、逮捕」事件もあったし、この原資が安倍さん投入の税金1・5億円とかで、直後に起こった「検事総長人事介入事件」はこの事件のもみ消しのためだったかなどと騒がれた。なお、この人事介入は、歴代検事総長連名で「三権分立の否定、ルイ14世的独裁」と告発されたものだった。

 そして、安倍晋三が死んで新政権になった後即座に顕れたのが、統一教会問題。国民の生活をよくすべき義務を負って税金で雇われた公僕、政治家150名近くが、自分の選挙支援に狂信者を動員してもらうために、家庭を破壊する教団の広告塔を努めていたのである。そのために2015年、教団の悪名を消してあげるべく、密かに改名を認めたという事実も重なっていた。安倍派重鎮、下村博文文科相の仕業であった。

 次いで、五輪汚職問題。これは、安倍晋三の呪縛が解けたからこそ明らかになったかと言われた国際的恥さらしでもあり、乏しい税金の国家ぐるみのような搾取犯罪である。
 と観ていたらこの問題をもみ消すようなスキャンダルが急浮上してきた。放送法の密かな改悪である。安倍総理と時の総務相、総務省がこっそりと行った世論「緩和」工作。一つ一つの番組の「偏向」を総理が指弾できれば、これはもう大本営発表の入り口とさえ言えよう。それが密かに進められていたわけだが、未だに取り下げない日本学術会議人選のやり方改悪とともに、言わば現代版焚書坑儒にも等しい蛮行である。


 さて、こんな政治集団に我々の税金の使い方を任せているのである。自分らの選挙に役立つ政治、つまり利権政治しかしていないような輩なのだ。
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