九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

随筆 不整脈ランナーの手記(21) 「明日、再手術」  文科系

2010年09月30日 12時04分20秒 | スポーツ
 7月5、26日の19、20が最後になっている。そこから表題までの間を書く。

 5日には、こう書いた。
『ところがその6日後の6月1日。主治医の定期診断で、青天の霹靂、仰天の宣告。
「今日の心電図なんですが、手術以前の慢性細動に戻っています」
 そう語る医師の言葉にも、はっきりと何か切迫感のようなものが感じられ、
「第2日赤の手術医は今日が診察日のはずですから、すぐにアポイントを取りますので、今から行けますか?」
 いやも応もなく、出かけ、結果として今後の方向はこうだった。
「慢性細動が一時的なものか否か、2週間後に来ていただいて様子を見ましょう。血栓予防の薬を増やして、脳や心臓の梗塞の管理だけはきちんとして。その薬の効き目が悪いようなので、2錠から3錠に増やします。この慢性細動が続くようなら、再手術を勧めます。完治率はやはり8割です」』

 この「慢性心房細動」症状は、3~4日で消えた。そして、26日のその2では、
『まだまだジタバタしている。手帳を見ると、こんなふうだ。6月24日、階段往復60回、心拍125前後。7月5日、同60回、心拍120ほど。同8日、アップ歩行を含んで5キロを42分で走り、最高時速8キロ時に心拍136。15日と22日にも階段往復を、各50回。8日の、久しぶりの走行に異常がなかったから、階段往復にプラス片足つま先立ちを強く20回ほど出来る体力さえ維持していれば、この程度のスピードでならいつでも走れる。また、週に2回ほどで3~4日走り込めば、時速9キロも行けるだろう。』

 こういう生活を、今日までそのまま続けている。つまりジタバタをくりかえしてきた。例えば昨日なども13段の自宅階段を40分ほどかけて100往復やっているが、今日の今、疲れはほとんど残っていない。さて、こういうジタバタの甲斐あってか症状自身は以前よりもはるかに安定しているのだから、この再手術は自分から申し出たものなのである。申し出た理由は、こういうこと。心臓不調による相互作用的じり貧が嫌だから、このジタバタをもっと積極的に進めたくなったのだ。先ず主治医に承認をもらい、彼に予約を取ってもらった8月24日の執刀医診断で「10月1日入院、即日執刀。完治率9割」と告げられた。
 前にも書いたように、心房細動に対する心臓カテーテル手術は、根治療法。そして今回の根治確率は約9割だ。走れるようになるかなー? 心臓自身の収縮率など、他の病気はいっさい何もないのだから、その望みは叶えられそうだということなのだが。


 前にも書いた、この「手記の意図」の一つを、改めて抜粋して再掲させていただきます。
 【この手記、元々はまず不特定のランナー仲間を意識して書き始めたもの。ですが今となっては、次の目的も果たせましょうから、バックナンバーを載せておきます。ランナーには心房細動が多いそうです。仲間で同じ病気を抱えることになった方、どうか参考にしてください。
 また、分かる限りどんな質問にも応じます。 
 その①11月2日、②3日、③8日、④12日、⑤28日、⑥12月8日、⑦21日、⑧1月18日、⑨30日、⑩2月11日 (⑪2月28日、⑫3月28日、⑬31日、⑭4月12日、⑮19日、⑯25日、⑰5月3日、⑱18日、⑲7月5日、⑳26日) 】
 このブログでは、以上の全てを読むことができます。各々へのアクセスは、求める原稿の年月日でやるのが最も近道でしょう。右欄外の最下方に、このブログ誕生以来の年月を書いた欄があります。スクロールしながら必要な年月を探し出し、クリックしてください。すると、欄外最上方のカレンダーがその月のものに変わります。そのカレンダーの中からお求めの日をクリックすると、その日のエントリー(投稿原稿)が全て出てきます。よろしく。

 なお、こんなわけですから明日から2~3日、僕は当ブログお休みです。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日本サッカー・希望の星」と、ザック監督など(6)  文科系

2010年09月29日 00時08分34秒 | スポーツ
日本選手、ブンデスリーガを席巻

 ワールドカップでも3位になり、9月世界ランクも3位に上がったドイツの一部リーグ、ブンデスリーガで、日本人選手が大活躍中である。二つのニュースを、スポニチ・アネックス・サイトからご紹介しよう。

【“ブンデスのエース”香川に最高の高評価
 ドルトムントの日本代表MF香川真司(21)が、ドイツを代表する2大メディアから“リーグ最高の選手”と評価された。25日のザンクトパウリ戦で先制アシストと決勝弾をマーク。開幕6試合でリーグ3位タイの4ゴールを挙げる活躍で、欧州最多部数を誇る全国紙ビルトの平均採点は1・83(1が最高、6が最低)までアップし、リーグ全選手の中で1位となった。また、ドイツで最も権威がある専門誌キッカーの平均採点は2・25。こちらも同僚のMFサヒンと並びリーグトップに立った。
 さらに、27日発売のキッカー誌では見開きカラー面2ページで特集が組まれ、同僚の18歳MFゲッツェとともに「2人はブンデスリーガに天才として姿を現した」と絶賛された。香川のユニホームの売れ行きはエースのFWバリオスをしのぐ勢いで、9月初旬には注文が殺到するあまり配送トラブルが発生。移籍金は当初の35万ユーロ(約4000万円)から既に10倍にアップしているという。(ドルトムント・三村祐輔通信員) [ 2010年09月28日 ] 】
  
【 長谷部が貫禄の矢野に太鼓判「怖かった」 
 ボルフスブルクの日本代表MF長谷部が、フライブルクのFW矢野のドイツでの活躍に太鼓判を押した。26日の“日本代表対決”はドイツ4年目の長谷部がフル出場で2-1の勝利に貢献し、1年目の矢野に先輩の貫禄を示した。ドイツで初対戦した同じ静岡県出身の1学年後輩に「(矢野)貴章は体が強いのでドイツでも競り合いで負けていなかったし、起点になったときが怖かった。後半は出ていなかったのでウチとしてはやりやすかった」と感想を語った。
 一方、移籍後初先発した矢野は、前半終了間際に相手選手に踏まれて右股関節付近の裂傷と打撲で前半だけで交代。「(長谷部との対戦を)とても楽しみにしていた。だからこそ、最後まで試合に出たかった」と悔しげ。香川の活躍には「凄く刺激をもらうし、自分もそういうふうに活躍したい。日本人として頑張らないと」と前を向いた。(ボルフスブルク・三村祐輔通信員) [ 2010年09月28日 ] 】

 香川、長谷部、矢野と3人のこの大活躍には、格別の意義がある。まず、現在のドイツがスペインと並ぶ強国として世界の注目を集めていること。そういう今のドイツの特徴は、こうだ。まず、スペインと並んで近年、育成体制作りに成功していること。次いで、ほとんどのドイツ有名選手が、国内リーグでやっていること。イタリア、イングランドは移入外国選手に頼りがちだし、フランス、オランダ、ブラジル、アルゼンチンなどは国外に出ている選手が多い。つまり、香川、長谷部、矢野は、正真正銘の世界3位の選手たちを相手に、上記の成績を収めているのである。凄いことではないか。

 なお、追加のご注意を一つ。長谷部が、故障がほとんど明けて先発出場を始めてから、チームは3連勝。その前のチームは、確か勝ち星なし。ボルフスブルグの中盤守備で最も交代されることのない信頼篤き選手であり続けているのである。それも当然のこと。08~09年のボルフスブルグ優勝シーズン終了後に「キッカー誌選出ブンデスリーガ・ベストイレブン」に選ばれた選手なのである。その長谷部が「怖かった!」というのだから、矢野も凄いのだろう。矢野も、長谷部や長友とならんで体力強化マニアとして有名であることもまた、ご留意願いたい。Jリーグがそれだけ、レベルアップ急ということを示しているのだと思う。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝鮮日報の社説より   らくせき

2010年09月28日 19時11分18秒 | Weblog
中国は、日本との衝突の過程で政治・経済的な圧迫手段を総動員して
日本を屈服させ、中国人船長を釈放させるという結果に至った。
また米国との関係では、元安が米中の貿易不均衡を深刻化させているとして
元の再評価を主張する米国の要求を、きっぱりと拒絶した。
こうした対応を通じ、「中国の力」を全世界に知らしめたというわけだ。

中国としては、自分たちが米国や日本に向け駆使している戦略が、
短期的には成果を上げているように見えるだろう。
だが一方で、これまで中国が主張してきた北東アジア協力モデルの実現や、
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟各国と交わした
「領土紛争を平和的に解決しよう」という中国の約束に対し、
世界から信用を得ることができるのかどうか、考えてみなければならない。

それと共に、アジアや全世界で中国の立場を確保するに当たって
肯定的な影響をもたらすかどうかについても、冷静に問うてみる必要がある。

現在、中国との間で南沙諸島をめぐる紛争を抱えている
ASEAN加盟各国の対米依存傾向が浮き彫りになりつつある。
また日本では、「今回の事態で中国に一方的に封じ込まれ、
日本が白旗を掲げるしかなかったのは、日本が平和憲法に縛られ戦争ができず、
米国の核の傘に安全保障を委ねざるを得ないからだ」という声も上がっている。
中国が突出した経済力と軍事力で日本を押し込むほど、日本の右傾化は加速し、
北東アジアにおける安全保障の構図全体も不安定な状態へと流されていく可能性がある。

北東アジアで「ヨーロッパの家」のような地域共同体を構想するのが
難しい最大の理由は、
力のある国家が力のない国家に手痛い傷を負わせた過去の記憶のせいだ。
中国は、100年前は被害者だった自分たちが、今や自国の利益を前にして、
法よりもまず力を持ち出す国へと変貌してはいないかと自問してみるべきだ


     

冷静な判断ですね。岡目八目。
韓国も自分が関われば、こうはいかないけれど。
BBCが評したのと同じ。
短期の勝利は長期の敗北につながる可能性も。
かっての大日本帝国の道を中国も歩むのか?





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川柳を一句    らくせき

2010年09月28日 19時06分19秒 | Weblog

  中国のあぶない舌に舐められる

  中国のキケンな舌が舐めてくる

      

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「勇気と誇り」は「行け行けドンドン」の中にはないのではないか。   只今

2010年09月28日 07時01分01秒 | Weblog
 このところの一連の事態で感じる疑問を、あえて口にします。
「それでも日本人かっ」といった、かってこの国を席巻した言動が、また降りかかってくるように思われる事態、
そのことが怖くて、いささか昂ぶった物言いになりますが、口ひらきます。
 
 尖閣諸島で日本がとった一連の行動、その位置づけは、
「国民に勇気と誇りを与える」ためのものであった、と前原大臣は言いました。
 しかし私が前原大臣に望むことは、できるだけ「ふるさとの山はありがきかな」の保全をしてもらうことと、
できるだけこの国を硝煙の匂いから遠ざける努力をしてほしいということだけです。

 その上で聞きたい。あなたは逮捕に当たっての現状認識、
(例えば、石垣島漁民の中には、「国の立場は色々あろうけど、余り事荒立てず、上手に振る舞ってくれ」といった声)はどの程度あったのか、
 更には、逮捕後の読みについては、
(例えば、国連総会でのアピールとか、これまでの強制送還に類した早期釈放など) どの程度持ち合わせていたか。
 
 ついでに言えば、処分保留の処置について抗議している民主党議員の多くが、ブルーリボンを着用していることに気づき、
 この人たちにこんな疑問を呈したくなりました。
 かの無惨な国に拉致されたままのめぐみさんを始めとする人のことを思うとき胸痛み(しかし、家族は二十四時間それを思っている) なんとか奪還せねばと、ただただ奪還することだけを考えたら、
「中古ピアノも贅沢品故、輸出禁止」といった対抗措置では、
益々、ますみさんたちは涙に暮れる日々の中に放置することにならないか、そんなことは考えませんか。
 




  
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日からのNHK教育テレビ「一週間de資本論」の詳細紹介      ネット虫

2010年09月27日 20時55分00秒 | Weblog
★先日今日から始まる「一週間de資本論」の番組紹介をメール仲間からしてもらいましたが、内容についての補足の便りがありました。紹介します。  
                           ネット虫

======================================
明日9月27日(月)から30日(木)まで4夜連続で NHK教育テレビで
「一週間de資本論」という番組を放送することをお伝えしましたが、
講師の的場昭弘さん(神奈川大学経済学部教授)と毎回違う4人との
対談形式で番組を進めるということもご紹介をしましたが、その対談
相手の方(森永卓郎さん/湯浅誠さん/浜 矩子さん/田中直毅さん)
も決まったようですので、併せてご紹介します。
                 
NHK教育テレビで「一週間de資本論」を放送!27日から4日連続で
資本論を"これ以上やさしくできないくらい分かりやすく理解しよう"という
番組「一週間de資本論」が9月27日(月)からNHK教育テレビで放送
されます。

メインコメンテーターとして、『新訳 共産党宣言』『超訳「資本論」』
『マルクスだったらこう考える』の著者・的場昭弘さんがご出演!
日替わりで登場される対論ゲスト(森永卓郎さん/湯浅誠さん/浜 矩子さん
/田中直毅さん)語る "マルクスと現代の接点" は必見です。

NHK教育テレビ 「一週間de資本論」
9月27日(月)~30日(木)午後10:25~10:50

《司会》 堀尾正明
《メインコメンテーター》 的場昭弘
 ■ 第一回 9月27日(月) そもそも『資本論』とは 
    ゲスト:森永卓郎
 ■ 第二回 9月28日(火) なぜ「格差社会なのか」
    ゲスト:湯浅 誠
 ■第三回 9月29日(水) 恐慌のメカニズム
    ゲスト:浜 矩子
 ■第四回 9月30日(木) 歴史から未来を読み解く 
    ゲスト:田中直毅
 ■NHK「一週間de資本論」番組ページ>>
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅民主党政権のひきこもり外交とそれを批判できないメディアの自滅 ・・ 天木プログより

2010年09月26日 11時55分05秒 | Weblog
★天木直人氏が今回の日中の軋轢について下記のように書いている。大賛成である。

                                 ネット虫
=====================================
 目の前に繰り広げられている尖閣諸島をめぐる日中外交は、大げさにいえば
戦後の日本外交史上に残る最大の汚点となるだろう。

 中国漁船衝突事件が起きた時に日本の海上保安庁がとった行動は何の非もない。

 先手を打って抗議するのは日本だった。

 しかし中国に先手を打たれ、その後は中国の一方的な外交攻勢が続く。

 日本外交の不在がそれに拍車をかける。

 中国がどのように強硬な外交姿勢を繰り返そうとそれを非難するのはお門違いだ。

 中国は自らの国益を主張する当然の外交をしているだけだ。

 問題は日本側が一切の外交を放棄していることである。

 これは「冷静に対応する」と言う名の「引きこもり外交」だ。

 今の日中関係は、外交でどんなに強く出てもそれが決定的な軍事対決に発展する
事はない。なぜならば日中両国は「互恵的戦略関係」にあるからだ。それを日中
両政府が謳っている。

 だからこそ中国は強く出ているのだ。それが外交というものだ。

 日本も強く出る必要がある。この外交ゲームに参加することなく引きこもって
いては国益を失う。

 国益を失うということは、なにも感情的な屈辱感を味わうという事だけではない。

 日本のほうがはるかに理のある領土問題に関する紛争に負けるということだ。

 中国の一方的な言動を許しているうちに、どんどんと既成事実が積み上げられるいくことになる。領土問題に関する我が国の立場が弱くなっていく。気がついたら領土権を失ってしまう、ということだ。

 これほど明白な我が国の外交不在にもかかわらず、メディアは菅民主党政権の対中外交を批判しない、出来ない。

 中国撃つべしという産経新聞が、菅民主党の腰砕け外交を批判しない。

 中国との関係を重視する朝日が、日中関係をここまで悪化させてる菅民主党政権の対中政策に何も言わない。

 それは小沢叩きばかりをしてきたメディアが政策を語る事を放棄してしまったからだ。

 小沢の復活を阻止する事を優先するあまり、駄目な菅民主党政権でも叩けないからだ。

 日本の政治報道は、民主党の代表選が終わったとたんつまらなくなった。やがて視聴者から見放されるだろう。

                                天木
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遅れてきた正念場    らくせき

2010年09月26日 08時51分41秒 | Weblog
中国の大国化が日本の国益と正面衝突する時代になった。

これまでのようにアメリカ頼みでいけるのか?

アメリカにとって日本より中国のほうがはるかに大切。
いつ日本を裏切るかはワカラない。

さて、こうなった時、友人は?

残念ながら信頼関係にある友人はいない。

どうしたら良いの?

もうこうなったら、韓国との連携しかない。

韓国もある意味では、同じ環境下にある。

腹をくくって、戦後処理をしないと
日本の未来は開けないのでは?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日本サッカー・希望の星」と、ザック監督など(5)  文科系

2010年09月25日 19時01分58秒 | スポーツ
 最高のファーストボランチ・阿部勇樹

 ワールドカップ直前の代表が5月の練習マッチで連敗した後、守備型陣形にガラリと変えたことから、ベスト16への道が始まったとは、現在では誰でも知っている話だ。その時から、ファーストボランチに阿部を起用し始めたというのも、サッカーファンなら今や周知の事実である。
 さて僕はこの阿部起用をずっと前から主張していた。まず、4月9日の当ブログ拙稿から抜粋してみる。
  
 【 問題は、守備だ。オランダ、ガーナ、セルビアなど強豪国とやる時に常にこの弱点が露呈されてきた。走力、組織力を生かした「(全員攻撃)全員守備」は良いのだが、裏は取られるし、1対1やセットプレーに弱く、もの凄く守備陣の層が薄い。日本のDFに高さ、強さが欠けるのは、初めから分かっていたことである。ならばどうして、オシムのように守備にもスピードを求めなかったのか。また、何故もう少し「全員守備型」のメンバー構成をも併用してこなかったのか。守備にスピードを求めたオシムは、阿部と今野をレギュラー的に使っていた。また、ブラジルと日本を知り尽くした元大分監督のシャムスカが推薦する代表は、こうである。彼がその構想を4-2-3-1で語る時、岡田との違いはここだ。右サイドバック徳永、同左サイド今野で、阿部をファーストボランチとして遠藤を2列目に出している。なお、シャムスカは阿部をこのように評価している。
『優秀なファースト・ボランチはJリーグでも少ないが、私のチョイスは阿部。ファウル無しに相手ボールを奪う技術があり、当たり負けしない。空中戦に強く、展開力もある』
 シャムスカがこれだけ褒める阿部がこの時期になってやっと先発したセルビア戦であのように惨めな組織的プレーしかさせてもらえないという、岡田はそんな監督であったと言うしかないのだと思う。
 このようにオシムやシャムスカの「日本人サッカー観」は、「全員攻撃全員守備」でも守備を重視しており、その守備にスピードを求める発想と言って良い 】

 そして5月のイングランド戦講評の拙稿では、レギュラー的に使われ始めた阿部への活躍には、特に注目することになっていく。

【 阿部・長友が殊勲、イングランド戦戦評  2010年05月31日
あまりに良いゲームだったので、いい加減な総括ではいけないと思って、選手らの声やマッチレポートを読むなど、資料を集めるべく時間をかけていた。選手の声などを入れて、次の順で書く。①良かった点、②悪かった点、③課題。

①良かった点
A 昨日のブログに書いた日本最大の長所、この課題が良かった。
『前と後ろが多少離れても、味方2人程度が常にパス受けに走っていれば、先手先手で早めにボールを回すことが出来る。そうなれば一応日本お得意のパターンなのだが』
中盤を中心にボールを受けるためにいつも走っていた。そして、単に守るのではなく、皆で攻めてもいた。この長所が後半の30分近くまで続いたのは、去年ヨーロッパを驚かせたオランダ戦よりもさらに良かったということだ。阿部、長谷部、遠藤、大久保らの功績だろうし、常に裏を狙っていた岡崎も良かった。
B 守備も全員よく闘っていた。接触を恐れず体を寄せ、足も出して。阿部のパスカットが目立ったのはポジション取りが非常に良かったからだ。それと連動した長谷部と二人が、守備の要だった。長友もウォルコットに仕事をさせなかったし、大久保も体を張って闘っていた。
C なお、このゲームによって阿部のファーストボランチが決まったと思う。この阿部については、岡田監督も、観戦していた前オシム監督も好ゲーム最大の功労者のように褒めていたから。「阿部をファーストボランチにして長谷部をより前に出せるようにして、その攻撃力も生かせ。遠藤は、さらに前の方が生きる。対アジアならいざ知らず、それが本番向け布陣」とは、僕が最近ずっとここに書いてきたこと(4月9日、24日拙稿など参照。このブログはバックナンバーがすべてみられます)。それが非常に上手くいって、これは特に嬉しかった。

②悪かった点
A 後半30分ぐらいから走れなくなった。阿部、長友はほぼ90分走れていたが、遠藤、長谷部が特にへばった。そうなると、怖くて前に出られなくなる。この二人が前に出られなくなって、さらにその前も下がってくることになった。ずるずると下がりあう悪循環の下で攻められっぱなしになった。オランダ戦やドイツ大会オーストラリア戦の終盤と同じだ。岡田は「スタミナは、本番までまだ調整できる。コンディションは上がる」と語ったが、本当だろうか。
B あれだけチャンスがあったなら、早めにもう1点欲しかった。この日は良いシュートも多く、枠にも飛んでいたのだから。この点も韓国戦に比べれば、かなり前進している。もう一歩精度を上げることができるだろうか。

③課題
 走り続けられるような体調管理。この点で、最後まで走れた阿部、長友は確かに凄い。単純なシュート精度の向上練習。これもまだまだ可能性があると思う。ハイスピードでのシュート練習が必要で、シュート時の心の問題も大きいのではないか。

 感想である。まさかこんな良いゲームをするとは思わなかったので、かなり興奮した。日によってムラが大きい日本は、前から時々こういうことがある。今回も、最後まで走れた人間の功績が最も大きいとすれば、阿部勇樹と長友佑都とが殊勲甲というところだろうか。長谷部も同じほど走っていたと思う。「みんなに信頼されている」(岡田監督)ところから、弱冠26歳で初めてゲーム・キャプテンを任されて、攻守に大奮闘していた。守備ではマッチアップ相手を追い回し、攻撃では縦パスが多かった。
 先発・完投メンバーの走行距離を見てみたいゲームだった。】

 日本人歴代で最も世界に通用してきたのは、MF選手であるが、それらは中田、中村、本田、香川など、全てが攻撃的MFである。世界に通用する守備的MFとなると、非常に少ないのだ。こういう意味で、千葉時代のオシムが育てた阿部をシャムスカが上記のように評するというのは、実は非常に重要なことなのである。
『優秀なファースト・ボランチはJリーグでも少ないが、私のチョイスは阿部。ファウル無しに相手ボールを奪う技術があり、当たり負けしない。空中戦に強く、展開力もある』
 そう、いくら優秀でも小笠原のようにファールが多くては、ワールドカップでは怖くて使えない。ファールがないのは、強くてなおかつ脚も速いからであって、そんなファースト・ボランチ選手・阿部勇樹(と、同じく脚の速いボランチ・長谷部)がいて始めて、足の遅い代表ディフェンダー陣がやっと世界水準になったというわけなのだろう。体格、体力があってなおかつ脚の速いDFが日本に生まれない内は、阿部は代表に不可欠な選手と言える。いや、そういうDFが育って以降も、阿部がボランチにいれば、攻撃陣がもう少し後ろを信用するから、その分前に専念できるというものではないか。また、代表練習が彼のようなボランチを敵側に入れてなされれば、代表攻撃陣も世界水準の練習ができるというものだろう。レギュラーでは使っていなかったのに、阿部と今野を岡田がずーっと代表に帯同させたのは、そんな意味合いがあったのかも知れない。
 
 地味な阿部勇樹だが、ザックは彼を代表に入れ、レギュラーで起用してくれるだろうか。ザック戦術は、前と後ろの役割をかなり分業すると聞いているから、案外こうするような気もする。なんせイタリアの監督は、守備への目は高いはずだから。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

負けるが勝ち   らくせき

2010年09月25日 12時17分07秒 | Weblog
今度の事件は負けるが勝ち、のコトワザのように
なると良いですね。

友だちのいないサミシイ国。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

情けない結末    らくせき

2010年09月24日 18時41分21秒 | Weblog
なんということ!
検察が、あっさりと釈放とは・・・

政治・官僚の責任はどうなる?

喧嘩になるのを承知で漁船の拿捕を命じた、
本当に責任のある人は、口をぬぐって知らん顔。
責任を下に押し付けて。
だいたい検察が日中関係を考慮して
釈放することは職務違反ではないのか?

これでは、かっての日本軍の独断専行と
その責任をキチンと追及しなかった過去の過ちの
繰り返しじゃないのか?

この事件では2つのことが分かった。
一つは、中国のえげつないやり方。
共産党独裁国家だから可能なえげつのなさ。
アメリカもえげつないけれど、また違ったイヤミがある。

二つ目が、日本の政治家・官僚の無責任さ。
こちらの方が気になるけれど・・・

中国から学ぶことが一つある。
それは原則はまげないということ。

日本は原則をまげて利を救った。
でも、これは尊敬されるやり方ではない。
誰もついてこない。

逮捕するのなら、それなりの大義がなければ・・・
こんなに簡単にタイルを投げるのは
大義などまったくなかったとしか考えられない。

獅子身中の虫のような困った連中がいるんだ。

キチンと責任を取らせないと、またチャンスを狙って
悪さをするな・・・。






コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

指紋まだなき白桃を雲に置く  工藤博司

2010年09月24日 08時55分51秒 | Weblog
先日の赤旗・文化欄で見つけた句。

指紋という言葉は、どちらかと言えばマイナスのイメージが強い。
桃には、収穫から食卓まで、一体、いくつの指紋が残されるのであろう。
そのたびに桃は汚されていくのだろうか。
作者は、生のままの桃を、自然のなかに置いて詠んでいる。
雲に置く、という表現に、作者の気持ちが強く現れている。

桃という言葉は様々なイメージを引き寄せる。
それは読む人と桃とのかかわり方でもある。

作者には、他に、こんな句がある。

 ふるさとの石を噛んでる塩とんぼ

 「ドイツイデオロギー」読み切って夏終る

     (らくせき)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東亜日報より    らくせき

2010年09月23日 19時32分33秒 | Weblog
東亜日報は金さんの息子への権力移譲について
こんな観測記事を載せていました。

金総書記は、ジョンウン氏に権力を一度に委譲しないものとみえる。
ジョンウン氏の年齢や経歴から、短期間に権力が集中することは力に余るためだ。
また、金総書記が切り札を持たずに権力をすべて委譲する場合、
安らかな老後が送れない可能性もある。
金総書記に「引退プラン」が必要な理由だ。

専門家らは、
①金総書記がまず党と軍の権力をジョンウン氏に委譲した後、
②経済権力を継承する手続きを踏むと見通した。
③しかし、核の統制権だけは金総書記が最後まで握ると展望した。

経済権力とは金さんの権力を保障するシステムのこと。
金さんは自分の父親が、すべてを渡したために
サミシイ老後を送ったことを他山の石として
最後まで権力は手放さない覚悟ということか。

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菅演説とマスコミ       只今

2010年09月23日 18時42分44秒 | Weblog
 今、夕方のニュースを見ていましたら、国連本部で菅さんが演説をしていましたが、
 「疾病(しっぺい)、貧困、紛争」の疾病を、「シツビョウ」と言っていました。
 聞き間違いかと、ネットの「TBS・動画」で確認したら、まちがいなく「しつびょう」と言ってました。

 菅さんは文系でないといっても、演説の中で薬害エイズの功績を誇っていたように厚生大臣の経験者であったわけです。
 明日の新聞はこのことを囃し立てることでしょうが、
 しかしマスコミも、このところ起こっている大事なことを報じていません。
 
 例えば尖閣諸島問題を利用して、定員削減を迫られている自衛隊を増強する動きがあることを、
 『琉球新報』(9月20日付)は、「沖縄へ陸自2万人構想」という見出しで報じています。
 更に23日付は、「嘉手納の米軍機、那覇空港の使用も」と報じています。
 こうしたこと、ヤマトのマスコミはチラリとも報じません。
 
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国の方が喧嘩上手    らくせき

2010年09月22日 19時09分04秒 | Weblog
漁船を捕まえ、船長を逮捕した日本。
それ以後、これといった手がない。
これに対して中国は、次から次へと対抗措置を。
日本側は、初めの一撃以降、打たれっぱなし。

一体、どんな作戦があって、漁船を捕まえたんだろう?
このままじゃ、なんの戦略もなく
戦争に突っ込んでいった失敗から
なにも学んでいないんじゃない?

日本の次の一手は?
攻撃ばかりが一手じゃないですよ。念のため。





コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする