九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

政治家と没道義社会   文科系

2024年01月29日 10時41分19秒 | 国内政治・経済・社会問題
 パーティー券収入不記載問題が収まらぬうちに、今度は「正体不明政治家秘書」問題が勃発した。こちらは、出先不明資金(公表できぬ事に使われるのだろう)と言うだけではなく、税金のネコババに繋がる事だから、罪が大きい。罪が大きいと言えば、統一教会問題はもっと大きな問題だ。ここで何回も述べてきたように、こういう性格のものだから。
 国民の税金を給料として、「国民の生活を良くせよ」を仕事とする国会議員が、ある宗教の広告塔を務め、その代償として絶大な選挙協力を仰ぐために、国民の家庭をガタガタにする宗教の改名を認めてきたということだから。

 さて、人の善悪には、法律的に罪になることと、それ以前の社会的道義というものがある。そして、新自由主義社会になってからこの方、前者がどんどん増えた代わりに、後者が目を覆うばかりに無視されてきたのではないか。逆に、こう言っても良かろう。前者がどんどん増えてきたのは、後者が顧みられなくなったからでは無かったか。日本の社会的道義心の高さは世界に有名だ。
「物を置き忘れても、戻ればそのまま」
 「商売は信用第一」というように、徳川300年の平和時代が、こういう庶民の道義心を育んだのだろうが、当時為政者の道義心も世界的に高かったのだろう。

 例えば、最も身近な道義心の現れの一つとも言える、両親扶養の問題を取り上げてみよう。今朝読んだネット記事にこんなのがあったから思いついたことだ。
「義理の母が嫁を呼び出して言明、説得。貴方は私らの面倒を見るのだからね。癖癖とした嫁いわく。そんな法律ありません。しばしのやり取りの後、傍らの義父が笑って曰く。嫁さんが正しい。もう義母さんに会いに来る必要は無いからね」
 嫁さんが正しいのだけれど、今の老人扶養制度不備のもとでは、両親の気持ちを思いやる心も当然必要なものだろう。そういう気持に対してお嫁さんが、法律(違反かどうか)をまず持ち出しているのだから、ある意味面白かった。

 事ほどさように、現代日本はすぐに法律(違反)かどうかをもちだし、それ以前の人を結びつける心の問題が放棄されている。政治家にはそう言うものこそ必要なのに、その政治家が「法律違反」さえなんのそのなのである。

 日本人のご先祖様に申し訳ないような気がしないのかなー? これでは、墓参りを重ねても、何の意味もないと、僕は思うのだが。
 
  
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「池田よしたか氏は、即議員を辞めろ」  文科系

2024年01月27日 07時14分12秒 | 国内政治・経済・社会問題
  パーティー券収入問題で国を騒がせている、国会議員、池田よしたか氏は、名古屋市の我が家の隣の区を基盤とするお方。それでなのだろうが、今日の毎日新聞に地元選挙民の色んな声が載っていた。それを全国に配信したい。興味のある方、是非読んでみて下さい。

「潔く議員を辞めるべきだ。(被告の)給与を、大変な思いをしている能登半島地震の被災者に使っては」

「会社員だったらすぐに解雇されるのに、(有罪が確定するまで)議員であり続けられる仕組み自体がおかしい」

「このまま議員を辞めなければ『給料泥棒』と批判が高まるばかりだ」

「(事務所のパソコンがドライバーなどの工具で破壊されていた疑いについて)そこまでするのかと信じられない。ひどすぎる」

 派閥解散の声も多いようだが、こういうことを無くすためにこそ政党補助金制度ができ、多額の税金も出て来たこととて、当然のことである。統一教会問題とともに、安倍派が特に酷いようで、安倍派への自民党内処理も必要だ。池田よしたか氏は「何でも安倍!」という彼の熱烈信者だったと伝えられてきた。その安倍でさえ生前に「パーティー券収入不記載は大問題だ。すぐに止めるべき」と動いていたと聞いている。黒川検事総長問題は、この事件に備えて出ていたのかも知れない。
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随筆紹介  散歩    文科系

2024年01月26日 09時23分17秒 | Weblog
随筆紹介  散歩     K.Kさんの作品です   

 元旦に近くの神社へ娘家族と初詣に出かけた。帰り道で前を歩いていた夫が「手をつなごうか?」と、不意に振り向いて私の顔を見た。結婚して五〇年、無骨な夫にしては初めてのことに戸惑う。いつも先に行っていたのに。どうした心境の変化? 今年から心を入れ替えたか? 首を傾げて怪訝そうにしていると、前を歩いている若い二人が手を繋いでいるのを見て感化されたとか。
「どうすればいいのかな?」自分の手を見ていう。それならば私もおずおずと手を出す。お互いに指をがっちり組むと力が入りぎごちない。なかなかしっくりとこない。
 もたもたしていると、後ろから歩いていた高校生の孫娘が、「こうするといいよ」と、細く白い指先を、夫のごつごつした指に絡ませた。夫は「そうか」と頷いて二人はそのまま足取りも軽く歩き出した。女子高生と手をつなぐなんて、お年玉効果か? 初詣のご利益なのか? と思ったが、上機嫌な夫の後ろ姿に黙っていることにした。
 周りの散歩している人は、カップルは手をつないだり肩を寄せ合ったり、仲の良さが伝わってくる。夫婦は夫が前を女性が少し後ろを歩くのが多い。並んでも微妙な距離感がある。
 背の高い男の人と小柄な女性が一緒に散歩するのは無理があるのでは? と気になる。女性は男性の胸までしかない。奥さんに気を遣ってゆっくりと歩く。女性はそれでも一生懸命に下だけを見て早足でついて行く。景色など眺める余裕はない。男性はこれでは運動にならないだろうと思えるほどに遅い。身長差があると、足の長さも違い、歩幅も大きく変わる。そこまでして二人で散歩するこだわりがあるのだろうか? とさえ思ってしまう。
 どちらかが出不精で一緒に行かないと散歩を面倒がるとか、俺に従えとか、夫婦にはそれぞれの事情をあるのだろう。大きなお世話かもしれないが、それぞれ都合のよい時間に、自分の体調に合わせて歩くのがベストだと思うのは、私のわがままだろうか?
 以前は私も夫と一緒に散歩をしていた。だが、身長差が二〇センチあり歩幅が違う。夫が私に合わせるとゆっくりとなり、歩いた気にならずイライラしているのが分かる。「先に行っていいよ」というと、さっさと前に行き、あっという間に見えなくなった。この方が私も急がなくてもいい。
 ところが、曲がり角で夫は待っていた。私が手で曲がる方向を指すとまた、歩き出す。これの繰り返し。これでは道端や庭に咲いている花も見られない。夫も自分のペースで歩きたいのに我慢している。
 話し合って別々に歩くようになり、今では時間もお互いの都合のよいタイミングで快適。
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随筆、年寄りの楽しみ   文科系

2024年01月19日 17時41分18秒 | 文芸作品
 リビングでさっきからギターを弾いているが、ちっとも上手く行かない。明後日教室の「ギター宴会」があって、その準備なのだが。指を複雑に細かく動かす装飾音符に雑音が入って、強弱などがバラバラ。例えば、何度弾いても必要な切れも出せないのである。〈先生と二人の二重奏だけにしとくか?〉、こんな諦めも頭をかすめる。もうすぐ八三歳……、みんな七〇歳代で教室を止めていくぞ、ましてや俺は、癌の為に膀胱を全摘、生活も変わって身心ともどんどん衰えている。なども思い出すところだ。疲れてしまって、ギターを置き、南の庭に面した大きなガラスの窓際に行って外を眺める。庭を観る行為が最近どんどん増えているのだ。
 ヒヨドリ、メジロ、時にジョウビタキや土鳩、シジュウカラの群れとか、季節にはカワラヒワも。名古屋中心部に近い大都会の庭だが、鳥が見えない時がないのである。ヒヨドリは取り残した金柑などを食べに来るのだし、メジロは、今ならサザンカや椿、ちらほら咲き始めた梅の蜜を吸いに来る。「ここは年寄りだけの家だね!」とは、昔近所を連れ合いと散歩して、他人の家を勝手に評した言葉だが、今や我が家の庭がぴったりそうなっている。一メートル立法ほど、ちょっと実が残った柚の株の間からは、去年秋から頭を出したススキが何本か残ったままだし、二メートルを越える金柑の枝振りはまるで小山だ。そして、横枝を払って背が馬鹿高く見える金木犀は、枝葉が込みすぎて醜い。これなら、土鳩も安心して巣を作れるだろう。どう観ても猫が登れそうもないからだ。それでも庭は慰めになり、このごろ日に何度眺めに来ることか。
 それにしても、明後日はギター宴会、せめて恥ずかしくはない程度にと、また椅子に戻る。と言っても、手術後弱った身心では、あと二日の練習成果ももう見えているのである。来週には所属同人誌の例会もあって、それまでに書かねばならない作品がまた、全然進まない。
 さて、楽しくやることがどんどん少なくなっていくこんな日々でも、新たな楽しみは見つかっていく。庭もそうだが、観賞の楽しみが残っている。美食、美酒、美飲がどんどん大きくなってきた。今はこれらにお金を使っているが、今の僕には、特にお茶の比重が大きい。親友から頂いた二種の中国茶、一つは白牡丹、二つ目は肉桂烏龍と名が付いているが、いずれも中国は福建省「天福銘茶」と言う会社直送の名品で、飽きなく飲めて、いつまでも美味い。前者は、初め甘い香りがあって、後は爽やかにどんどん飲める。後者は、ごく微かな肉桂の香りのあとはがっちりとしたキームンティーの発酵の味で、これがまた飽きが来ない。ちなみに、中国の皇帝は専門の茶人を侍らせて、こういうものばかり飲んでいたのだろうという、そんな贅沢だと自ら嘯いている。日本茶は出し方も味もほぼ同じと言って良いだろうが、中国茶は種類も多く、煎れ方によってとても大きく変化する。例えば肉桂烏龍なら「初め九五度で、第一泡一五秒、第二泡八秒、第三が二〇秒」という調子だ。これが白牡丹になると各、二〇、一〇、一五秒で、七煎まで飲めると書いてある。これを少し変化させれば、色んな味を何煎までも楽しめるのである。
「親友が今の難しい僕にこんな楽しみ、生き甲斐をくれた」というこの親友がまた、ギター教室の同じ年齢、兄弟弟子である。この彼にも、良いギター音を聞かせたいのだけれど。ちなみに、このギター宴会には、もう一つの美飲、ラム・サカパのセンテナリオ、二三年物を持っていくつもりでいる。添える肴は、和牛の腿で作った赤ワイン煮、この準備もすでに整っている。
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寺島実郞「21世紀・未来圏の日本再生の構造」の紹介 その3 文科系

2024年01月17日 07時11分19秒 | Weblog
 寺島実郞の月刊誌「世界」連載論文紹介の3回目だ。論文自身の題名は「21世紀・未来圏の日本再生の構造」で、今回の副題は「アベノミクスからの決別とレジリエンス強化の産業創生」である。この場合のレジリエンスとは、経済大目標・構造の耐久性のことである。ここでは、日本経済沈滞、アベノミクスの反省の上に立って、これからの主流経済方向なども提起されている。


 反省はこういうことである。
「米国流金融資本主義の世界化を『グローバル化』として受容してきたが、我々はその結末を観る思いで『格差と貧困』により荒廃した世界とバンデミックと戦争による途方もない数の墓標を見つめている」
 その上で資本主義とは本来、強欲だけの卑しいシステムではなく、合理主義に立つ技術革新・生産性の探究(いわゆる、イノベーションがこの象徴)として、もっと逞しい耐久力のあるものであったいう「倫理性・規範性」が説かれる。今あるべき資本主義とは、どんなものであるか? アベノミクスの反省は置いておいて、それ自身を紹介しておきたい。このままでは、アベノミクスが荒廃させた日本のGDPは、今年ドイツに抜かれ、26年にはインドにも抜かれる、と。


 まず、中央銀行の主体性を再確立せよと述べている。そのうえで寺島は20世紀日米の経済土台であった「自動車」に代わるような分野として、彼が属する「日本総合研究所」の二つの研究課題をこう論じていく。「医療・防災産業創生」「都市型農業創生推進」である。
 
 医療・防災産業は、こんな構想だ。
「全国の道の駅を防災拠点化し、防災力を高めるための高付加価値コンテナの配備を進めようとしている。レジリエンスの基盤は電気、水、食料、避難所など。移動可能な大型コンテナの中身は、太陽光創電、蓄電コンテナ、海水・泥水を飲料水化するコンテナ、食の備蓄、トイレ・シャワーの水回りコンテナ、医療・歯科医療用コンテナ」などとあった。

 次に「都市型農業創生」「食と農」は、日本のこの自給率の悪さを前提として、取り上げられていく。
「食は、『生産、加工、流通、調理』というバリューチェーンを動く。この過程に都市住民をより深く参加させ、食の付加価値を高め、産業のファンダメンタルズを安定させることが重要となる」

 そしてもうひとつ大目標として最後に付け加えられているのがこのことだ。
「もう一つ、日本人の叡智を深めるために『教育・文化』産業の重要さに触れざるをえない」




 最後に僕の感想だが、人類経済、発生期の資本主義が持っていたイノベーションなどの「逞しさ」、倫理性が、なんと貧弱なものになっていたことかという感想を持った。「金融資本主義」なんて、自分の株価総額を観て悦に入っている人々の単なる強欲だけじゃないか。

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寺島実郞「日米同盟の再設計と柔軟な多次元外交の創造」の紹介 

2024年01月16日 11時22分18秒 | Weblog
これは、月刊誌「世界」12月号から連載されている「21世紀・未来圏の日本再生の構造」の1月号分、「その2」の要約である。その2の目次を書くと、こういうものになる。

・日米同盟の再設計という現代の「条約改正」
①在日米軍基地・施設の段階的縮小と地位協定の改定
②尖閣諸島の領有権の米国への再確認
③経済における日米同盟の深化 包括的経済協定の実現
・全員参加型秩序への創造的参画
①求められる高い理念性 「非核平和主義」に徹する第一歩
②柔軟な多国間安全保障の枠組みの実現
③グローバル・アジェンダとしての新次元のルール形成


 平成という、冷戦終結後の30年と併走した時代、新自由主義に立つグローバル化の時代が終わった。その後の4年はバンデミックとウクライナ戦争に直面し、世界の課題がより明確になった。今回、その二では、21世紀の未来圏を生きる国際関係の構築として、日米同盟、多次元外交の創造を語りたい。

 ①世界の大規模米軍基地は五つあるが、うち四つが日本に存在し、経費の7割は日本負担である。これは、独立国というのではなく、保護領、米国周辺国を意味する。これを縮小して、「自衛隊との共同管理」に移行させていくのが、アジア諸国との自主的外交の前提となる。
 ②尖閣諸島については、米国が中国、台湾に配慮して日本の領有権を認めていない。だから、この島をめぐる紛争が起こっても、米国の軍事介入は非現実的なことなのだ。
 ③日米経済に関しては、自国利害に傾斜する米国を、開放・自由化の仕組みに招き入れるべきである。


 世界秩序の創造の方はどうだろうか。同盟外交ではなく、多次元外交に進化させることとして、語られている。
①米日同盟が中心の外交なら答えはすぐに見えるのだが、グローバルサウスなどにも留意した外交を目指すならば、「主張の正当性、理念性が必要となる」。
 そして、ASEAN10カ国のうち9カ国が参画している核兵器禁止条約には、日本も参加せねばならぬ。
②外交、安全保障の分野では、中国、韓国、ロシアとともに、ASEAN、インドを重視しなければならない。
 沖縄に、日本主導の「国連機関」誘致も提案したい。あわせて、全員参加型の国連総会は、意味をましつつあると捉えるべきである。
③国境を越えたマネーゲームに対して、広く薄く課税する「国際連帯税」「金融取引税」の導入も主張したい。


続く


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寺島実郞の「21世紀未来圏の日本・再生の構想」紹介  文科系

2024年01月14日 20時54分07秒 | 国内政治・経済・社会問題
 当ブログ誕生以来18年、初めてこんなに長く休みました。済みませんでした。何はともあれ、新年おめでとうございます。

 さて、月刊誌「世界」12月号から、寺島実郞の「21世紀未来圏の日本・再生の構想」と名付けられた論文が連載されている。12月号が「日本をめぐる世界情勢」、1月号が「多次元外交」、2月号が「耐久力強化の産業創生」と名付けられている。この論文を順を追って紹介していきたい。初めは今後の方針を出すための日本をめぐる世界情勢についてである。


 明治維新の頃の日本GDPは、世界全体の3%ていど、それが、敗戦時にはまた3%に戻って、高度成長時代を経た1994年には18%になっていたが、2023年にはまた3%台に戻っている。このようになった「外なる世界潮流と内なる日本の社会構造」をしっかりと再確認しておきたい」、これが12月号論文の中身である。

 この論文の前半分、「外なる世界秩序の流動化 『全員参加型秩序』における日本の役割」では、20世紀型の大国極構造は終わり、「公正な分配」「地球全体の共生」を図る制度設計への構想力が問われると述べられる。米中ロのどの極も正当性を失い、グローバルサウスの生存、影響力などが強調されている。対して日本は冷戦終結後、米国流の金融資本主義に埋没し、国連における存在感も著しく後退させてきたと述べられている。日本の国連分担金が2000年の21%から22年8%へと落ちる間に、中国のそれは1%から15%へと増えている。

「日本の内なる社会構造の変化 『異次元の高齢化』の先行モデルとして」が、この論文の後半である。ここではジェロントロジー(高齢化社会工学)なるものが中心的に論じられている。この道の先行モデルとして、世界に範を示せと語るのである。社会のお荷物になるのではなく、「年長者としての知見と責任を自覚して次世代のためにあるべき社会を残す基盤となるのかが問われる」と語られている。
 日本の人口が一億人を超えたのは、1966年。この時65歳以上は6・6%だったが、2050年人口はまた一億人に戻り、65歳以上が37%になる。彼らの力を借りない社会は衰退の一途だ。彼らの参画と活用を考えるべきと述べるのである。
「2022年現在、65歳以上の就業者数は912万とされるが、就業だけでなく、子育て、教育、文化活動、NPOなど、社会を支える活動への高齢者の参画が、社会の安定、民主主義の成熟にとって重要な意味を持つのである」
このことの詳論は、「世界」2月号で述べられることになる。


続く


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