九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

セーフティーカルチャー(安全文化)     らくせき

2011年06月30日 13時58分03秒 | Weblog

海江田さんが玄海原発の再開へと県にお願い?に行き、
知事さんも、国の安全対策に納得?と陳べたよし。
一体、フクシマ以後、なにか変わったの?と思っている私には
不可解な出来事です。

保安院など、原発を進める役所と監視する役所が、同じ役所という
一点すら改善されていないのに・・・・
ウォ-ル・ストリート・ジャーナルが、
日本の原発危機対応で決定的に欠けているのが、
「セーフティーカルチャー(安全文化)」という記事を掲載していたので、紹介します。 

原発作業員の安全性確保もセーフティーカルチャーの重要な要素だ。
ILOでも、チェルノブイリ後、放射線の被曝から
労働者をいかにして守るかが、クローズアップされるようになった。
チェルノブイリ事故が、放射線防護のみならず、
『セーフティーカルチャー』という考えをつくりあげた。

その結果、原発の設計・運営の法的規制や検査体制を確立させ、
作業員に対するトレーニングや教育、情報開示に努めるなど、
労使協調による安全プロセスの達成に力を入れる国が増えたという。

米国では、スリーマイル島原発事故をきっかけに、
米原子力規制委員会(NRC)の主導の下で、
最悪のシナリオを想定した危機管理体制の構築や原発の運営、
作業などに携わる人たちの教育や研修、現場や業界内での透明性の強化などが
徹底されることになった。

その背景には、スリーマイルの事故後、
断層近くに位置するカリフォルニア州のディアブロ・キャノン原発や
ニューハンプシャー州のシーブロック原発などに対する
住民や市民活動家の反発が高まり、
政治家や規制当局、原発業界の実務家らが、
安全対策にまい進せざるを得なくなったという事情もある。
あまりにも業界寄りだったことから、
法的制裁を受けそうになったNRC職員もいたという。

当時、あるNRC管理職は、スリーマイル以前には
「危機管理」という言葉さえなかったという。
だれも「危機」が起こるとは考えなかったからだ。

こうしたことは、日本にとっても他山の石とすべきであった。
しかし、震災後3カ月以上たっても、政府や東電、
規制当局の対応には目立った前進がみられない。
いまだに旧態依然とした危機管理のせいで、
限度量を超えた被曝線量にさらされる作業員が後を絶たない。

日本は、米国も批准していない、放射線から労働者を守るILO条約第115号
を批准しているにもかかわらず。

こうした政府や規制当局、業界の安全性軽視が続くなか、
セーフティーカルチャー導入への緊急性を認識し、動き始めた専門家もいる。
その一人が、セーフティーカルチャーの研究を重ねる
名古屋放射線診断財団・東名古屋画像診断クリニックの後藤卓美副院長だ。

「セーフティーカルチャーは、原子力施設をはじめ、病院など、
さまざまな場所で必要とされる組織文化である」と、後藤副院長は強調する。
「日本の原発危機だけでなく、あらゆる事故の防止や危機対応にも
不可欠なものだ」と。

被災地の人々の安全を守り、これ以上原発作業員の健康を犠牲にしないためにも、
政府や東電、原子力安全委員会、原子力安全・保安院には、
セーフティーカルチャーの徹底に向けてベストを尽くす責務がある。

 

 

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フクシマ以後・・・    らくせき

2011年06月29日 09時12分01秒 | Weblog

東電などの株主総会がありました。脱原発の提案が8%の支持があったとか。
大きな変化です。しかし利益集団の行きかたを変えるほどには多くなかったのは残念。

日本は大きく変化しているようです。中央日報の記事を紹介します。

          

東日本大地震が発生してから100日と1週間が過ぎた。
福島第1原発はまだ収拾の糸口を見いだせない。
しかし日本人の意識・行動にはすでに大きな変化が表れている。

経済界の動きはもっと大きい。
生存のために世界最高の製造工場というプライドを捨てて、
海外、特に韓国との協力を強く追求している。

社会の変化は「3S」に要約される。

まずは「誠実(seriousness)」を尊重する若者の登場だ。
名づけて「3・11世代」。
東京経済大学の新入生アンケート。
「価値観と生活が変わった」という回答が70.1%に。
 同大学の関沢英彦教授は「先日、学生にアニメーションの方向について
尋ねたところ、予想もできなかった回答があった」と述べた。
「これまでアニメーションは平穏な日常を嫌悪し、極限に逃避する傾向が強かったが、
今後はこうした傾向が減っていくだろう。
現実世界でこうした悲惨さを体験したからだ。
今後は建設的な人間像と希望を描写することになるだろう」。
日常に忠実で些細なことも大切に考える「誠実さ」が広まっている。

2つ目のキーワードは分け合い(share)。
日本の若者の思考は「個人主義」と「孤立化」だった。
1980-90年代初めの経済成長の果実を手にし、
負の遺産ばかり残した「団塊世代」に対する反発だった。
これが変わった。
宮城・岩手県など災害地域にはボランティアの若者が集まった。

3つ目はソーシャルメディア(social media)の全面登場。
災害ではフェイスブックやツイッターなどソーシャルメディアが威力を発揮した。
有・無線電話がつながらなかった当時、
唯一の希望は「カカオトーク」と「ツイッター」だった。

この他にも、新しい現象が続々と登場している。

「地震で真っ先に電話をくれた彼氏に数日前プロポーズをした。
 必要な時にそばにいてくれることを改めて感じた」(24際の女性)、
「平凡な人でも早く再婚したい。 私と私の娘さえ守ってくれるなら…」
(静岡県、38歳の女性)。
日本の結婚相談サイトに書き込まれたコメントだ。
 大地震をきっかけに結婚を希望する女性が大きく増えた。
中央大学の山内昌博教授(家族社会学)は
「経済的能力、学歴ではなく、必要な時にそばにいて頼れる配偶者を
探す傾向が強まっている」と説明した。

たんすに現金を隠して財布を開かなかった日本人の金銭感覚も変わっている。
電通が21日、全国1200人の会社員に「夏のボーナスをどこに使うか」と尋ねたところ、
1位は「旅行」、3位は「豪華な外食」を選んだ。
使うときは使い、必要ならお金を惜しまないという意識の変化だ。
日本外食産業協会によると、大地震後、
家族単位の外食の回数と単価がともに30%増えた。

年寄りの私より、やはり若い世代は敏感ですね・・・

 

 

 

 

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 随筆 「辛うじて」  文科系

2011年06月28日 01時08分42秒 | 文芸作品

 随筆  「辛うじて」  文科系

 去年、慢性不整脈で心臓カテーテル手術を2度行った。これによって最後まで続けてきたスポーツ・ランナーを断念しなければならなくなった。他にも不具合を数え上げれば切りがない。目は網膜剥離で手術をしているし、白内障を辛うじて止めている現状でもある。耳はというと、ギター弾きすぎの難聴。窓を開けて弾けと医者に厳命されている。音が響きにくい最も広い部屋を開けっ放しにして、冬はストーブを夏は扇風機を傍らに引き寄せて弾くという、漫画みたいな毎日の光景!
 ランナー断念から約1年、その効用が消えた体になっていくのが手に取るように分かる。ランナー時代はなかったことなのだが、階段を上ると息が切れだして、驚いた。心臓の立ち上がりがどんどん遅くなっていくのを、何かにつけて思い知らされる。そしてそのしわ寄せが、体の無理している部分にたちまち現われてきた。僕の場合はギターによる酷使部分。なんせ今でも、1日に2~3時間弾くのだから、酸素の回りが悪くなればテキメン、痛い部分が出てくるというわけだろう。3ヶ月ほど前から左右の手、指が痛みだし、準備運動とか途中休憩などとだましだましやって来たのだが、とうとう右手薬指がダウン。腱鞘炎でいわゆるバネ指になった。医者に行ったら薬指付け根に注射を打たれたが、果たして治るのだろうか。週1回で4回ほど打たれた。これで治らなければ切開手術だそうだが、何とか持ち直しているようだ。

 さて、周囲を見回してみると、ギター大好き老人たちは、みんなどこかを傷めて、だましだまし弾いていると分かる。肩や腕を痛める人が最も多いが、メニエル症候群になる人がいるのは、ギター音の耳への影響なのかも知れないなどと考えてみたこともある。こんなことから、だましだましやるなどということもできず、数ヶ月ギターから離れるという人も出る。数ヶ月離れるなんて!退職後に先生についた僕だったら見る影もない落ちぶれようで、もう再びギターを弾く気が起こらなくなるかも知れない。今の僕からギターを取ったら一体どう生きたらよいのか、見当も付かない。
 
 「助かった」という感じで、ほっとしたこともあるのだ。以上の間中、数十往復の階段登り体力だけは辛うじて維持に努めてきたことである。この酸素吸収力維持によって、この身体がどれだけ助かっていることかと、改めて振り返ることができる。これがなかったらこの右薬指など、もうとっくに手術を宣告されていたに違いないのである。そうなっていたらと考えつつ、ほっと胸をなで下ろしている。そんなことで自分を慰めるしかない歳になった、そういうことなのだろう。

 でも、どんな努力も、何の楽しみをも増強・維持できないって、そんな年齢ってないのではないか。これは母の晩年をよーく観ていて教えて貰ったことだ。僕の母が、僕の目の前で20分ほどもかかって自力でパジャマを着た日々を、このごろよく思い出す。不自由な右手、弱った下肢を懸命に働かせながら。もっともこれは、隣りに誰かがいて、いつも微笑みながら見守ってきたからこそ、できたことなのだろう。それも、見守るのが我が子だったからではなかったか? 我が母の子への愛情の凄まじさを感じた時でもあった。

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保安院の大罪(14) ここにも官僚の魔手?  文科系

2011年06月27日 12時15分55秒 | 国内政治・経済・社会問題

 以前から疑問に思っていた事があった。Jワード検索にかかわってのことだ。そこで、ヤフーとグーグルのそれについてこの2日かかって確認した事を書いてみよう。

 このシリーズの昨日(13)は、掲載直後から何度も確認していったところ都合合計10の他ブログでそのまま紹介されていると分かった。ところが、本日今現在は、関連検索総数は300を優に超えているのに、これを紹介したモノは半分の5つに削減されていると確認できた。それも気のせいか、左翼がかった確信犯的なところだけ残してあるような。つまり、僕の昨日の文章を紹介しているブログ報知そのものが半分に減っているのだ。

 2年ほど前にJワード検索のやり方が今のやり方に変わってから、最近になって注意していたら上記のことに気付いたわけだ。以前の時はこう変わったのだった。それまでは、当ブログの拙稿エントリー名一つを取ってそれで検索すると、これを紹介しているブログが初めにずらーっと並んだから、いくつ、どんなブログで紹介されているかが一目で分かったモノだった。なんせその一覧表が初めに付いているも同然だったのだから。それが、無数の関連検索記事のなかに埋め込まれて探し出しにくくなったのが最初の変化だった。その時は、この変化をこのブログでネットにお詳しいらしいネット虫さんに僕が質問コメントを書いたことがあった。ネット虫さんも、「確かに凄く変わりましたね」と返信メールを下さった。そして今回は、拙稿を紹介するブログ名がどんどん削られるようになっていると確認できたわけだ。「(9)官僚の信賞必罰は?」などは確か、15~20ブログほどで紹介されていたはずなのに、今はやはり5つぐらいになっているのではないか。これも検索総数は初めのころの数倍に増えているから、膨大な数の中に少なくされた僕のエントリー紹介ブログなどが紛れ込んでしまって、本当に根気よく時間を掛けて確認しないと、見つける事はできないようにするやりかただ。検索とは、その検索言語そのものが最も先に来る物ではないのか。それが、検索言語のほんの一部と重なるだけの無数のサイトとともに紹介されるとは。そして、検索ヒット数が無数に増えていくのに、検索言語どんぴしゃりのヒット項目が大幅に削られていくとは! なんとも不親切な検索と言えよう。何のためにこんなことをするのだろうか。意味不明で、全く分からない。

 こんなところにも直接間接に官僚の魔手が伸びているのではないかなどと、勘ぐってしまうのだが、皆さんどう思われます?

 

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保安院の大罪(13) 「官僚」は大暴力制度?  文科系

2011年06月26日 13時10分58秒 | 国内政治・経済・社会問題

保安院の大罪(13)  「官僚」は大暴力制度?   文科系

 最近つくづく思うことだが、官僚制度って日本最大の暴力的制度ではないか。

 昨今何よりも、福島の大惨事に関わって原子力保安院を批判するマスコミが何故現われないのだとよく考える。するとここに行き着く。「マスコミが、保安院を怖がっているとしか思えない」と。怖がるような彼らの暴挙は、実は無数に存在する。小沢一郎問題でもこの疑いがずっと世を騒がせてきたが、今最もホットな一例をあげてみる。このシリーズ10、11の「罪に罪を重ねる(1)(2)」である。始まりは、内閣官房長官スピーチを経産官僚が非難した発言。それを公表・批判したマスコミへの暴力的恫喝など権力の乱用。仕方がないから経産大臣にまで話を持ち込むと、今度は自らの行動全てをなかったことにしようという陰謀策動。経産省がこれほどにマスコミ干渉を行ってきたという、ほんの一例に過ぎないだろう。長谷川幸洋氏が闘って見せたからこそ、初めて明るみに出たという醜く過ぎるやり口である。

 さて、官僚によるこれほどの暴力的「異論」封殺が、福島原発における以下のように重大な罪状の可能性に絡んでくるならば、全く捨て置けない事態だと思うがどうだろうか。彼らの「被疑性」を数え上げてみよう。
①福島事故原因が明らかになっていない。津波と地震自身とで、どちらにどれだけ比重があったのかがはっきりしていない。よって保安員の重大過失、罪状も解明されていない。
②事故後の人為的ミス、あるいは人材に対する課題の難度、などなどの内実も分かっていない。つまり、ここにおける保安院の指導の過失、罪状も分からない。
③以上①、②の実際によって、他原発にも同じ事が起こりうる確率が違ってくる。そういう数字を、経産省自身が本気で調べたとも思えないし、知っていたことですら隠してきた事も多い。それどころか、意図的にごまかしてきた事さえも多かったと断言できる。自分らの責任逃れからと見るのが自然だろう。
④膨大な数の内部被ばく者が発生したわけだが、小児甲状腺癌、骨髄癌などなどの被害の大きさが分かるのは、はるか先のことだ。それで再稼働などとは、国民に対して鬼畜にも劣る手前勝手。こんなことで再稼働を許せば、先の話として癌患者の発生数などを誤魔化しにかかるのが落ちだろう。薬害エイズを長く認めなかったように。
⑤経産省周辺はこうして、「人としての慎み」に欠ける。国民を思うという点で全く品格がない。そもそも、故郷を失った膨大な人たちをどう考えているのか? 避難所で寿命を縮めた人々についても同じだ。申し訳なかったという気持ちが、東電と共に全く感じられないのである。④、⑤合わせてみると、これで公務員・「(原発の危険性に備える国民の)保安院」とは、聞いて呆れる!? 
 
 これだけの疑いがあるのに、どうしてマスコミはどこも、何もこれを究明、報道できないのか? 万一犯罪にはならなかったとしても、職務上の重大過失、怠慢、それに関わる公務員としての道義的責任などなどは無数に存在するのではないか。それに、これらに対する信賞必罰は、民間会社よりもはるかに厳しくてよいはずなのだ考えるのだが。ちなみに、彼らが見張る相手の所に、彼ら自身が若くして天下って終身の高給を得るという仕組みがあったこともはっきりしている。保安院が経産省のなかにあることすら、国際機関から非難されているのだ。また、見張られる会社側から見張る経産省側へも無数の人材がきていたことも公表された。つまり、「保安などズブズブに骨抜き」という確信犯が疑われるわけなのである。この確信犯性がどうして問題にならないのだ。これで法治国家と言えるのだろうか。こんなに重大なことを指摘する者がいないというのは、上記の長谷川幸洋氏のようになるのを恐れているのだと推論するが自然だろう。

 現在全くこうなっていない理由について、今一度改めて思いを馳せてみる。すると、昨今当然の成り行きだったと、分かってくる。自民党政権末期はもう官僚の言いなりであったろう。民主党新政権が官僚組織の妨害、サボタージュにあったことは明白である。先ず、推定無罪も何のその、自民党政権崩壊間近からズルズルと続いた小沢問題。次いで、鳩山政権の崩壊は、普天間問題。これには、外務省、防衛省の妨害、サボタージュが絡んでいたことも今や、明白である。厚労相、長妻大臣などは、毎日が組織的妨害との闘いであったらしい。かくして、官僚言いなりの菅直人内閣の誕生。消費税も、普天間も、原発政策の方向性などなども、すべてその言いなりに見える。こうしてつまり、官僚の既成「国策」に逆らったり、その暴力的やり口を告発するものは、総理大臣だろうが誰だろうが次々と葬り去られたり、泣き寝入りするしかなかったと言えるのではないか。ちょうど、長谷川幸洋氏が、泣き寝入りしたならばその社会的生命が奪われたであろうことと同様に。僕らも、彼を真似して彼らを告発しなければいけないのだと思う。

 結論。永年に渉って国民から委託され来たった組織、権限をこんなふうに使うモノは、この日本最大の暴力機関と結論するしかないと思うのだが、どうだろう。国民に選ばれた国会、議院内閣制による内閣など、官僚たちの永年積み上げた組織にかかるならば赤子同然という扱いなのでもあろう。官僚べったりを告発され始めたマスコミにも、何とかこの問題を扱わせることはできないものだろうか。

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随筆 「ママトモカイ」   文科系

2011年06月25日 13時35分20秒 | 文芸作品

「ママトモカイ」   文科系

 「ママトモカイ」、この底抜けに明るい声が行き交うパーティーには、こんな感じで参加することになった。
 ある日娘が僕にこんなふうに声を掛けてきた。
「『ママトモカイ』を家でやることになったから、いつもの『牛肉の赤ワイン煮』を作って、トオサンも参加してくれる?」
 近所の新米ママさんたちの3家族9人が集まるパーティーを初めて開くことになったということなのだ。どうも、わが家で春夏秋冬各1回、僕が3年やってきた「ギター遊びの会」(注)からイメージが浮かんだらしい。そこに出してきた数少ない料理の中でも自分が最も好きなものを指定しているし、「安くて上手いワイン」を探し歩いてきた僕の経験も当てにしているようだ。快諾したのは言うまでもないが、ついでに料理とも言えないあと二品を作っていくと申し出た。「蛸のぶつ切りマリネ・サラダ」と「トマトとモッツァレッラチーズのバジル風味サラダ」。どうせ、「ギター遊びの会」でいつも慣れていること。のみならず、娘を助手にも使えるのだし、若いパパ、ママの子育て場面を垣間見ることができるなんて、こんな楽しいことはない!

 さて当日、牛肉のワイン煮は前日に作ってソースにつけ置いてあるから、薄く切って盛りつけるだけ。残りも、洗って、切って並べるのは娘に任せ、僕はソースを調合し、あえる程度で良いのである。もっとも、娘もお婿さんも2品ほど作っていた。お婿さんは、餃子をコンガリカラッと焼くのが得意なのである。会の途中で焼き上げて出されるこれは、本当に、美味い。
 それぞれの子どもの年齢は1歳半ほどと4ヶ月と、そしてウチのハーちゃんが中間の8ヶ月だ。下の子二人の母は、いわゆる育休中、年長の子の母は専業主婦である。まず、これらの子どもの成長などをそれぞれが上手く誉め合い、持ち寄ったチーズとか酒類とかに寄せる感想などもそれぞれなかなかのものだと聞き入っていたものだ。
 1歳半の母子には、娘の家で一月ほど前に一度会ったことがあるが、この子の感じが当時とは随分違う。笑いが良く出るようになったし、その身体にも喜びの表現が多くなったように見える。聞けば、お父さんが長時間勤務で忙しく、最近越してきた転勤族だから知り合いが少なくって、母子だけで過ごすことが多かったのだという。娘も含めてママ友たちと行き来し始めたことが、この子の変化に関わっているのだろうかなどと、想いを巡らせていた。

「牛肉の赤ワイン煮」二皿分は、あっという間になくなっていた。もともとお婿さんと娘が絶賛してくれる品だし、最近の若者はみんな肉が好きなのだ。特にローストビーフかタタキ様のものには、生加減でも目がない人も多い。この料理が「ママ友会」への僕のパスポートだったのを思い出せば、僕の今後のここへの出席はもう保証されたようなものである。

 18日、二回目のこの会が4ヶ月児のいるOさん宅で持たれたのだが、Oさん夫妻からこう言われていた。「またあの料理を作ってきて下さいますか?」。それでこんな会話も交わしていたのである。
「レアな感じの肉も気になりませんか?」「二人とも、気にならないどころか、好きな方ですね」
 Oさん宅は娘の二軒となり。その会たけなわの頃、こんな出来事があった。ハーちゃんが何にもつかまらないでふっと立ち上がって見せたのである。一斉に盛んな拍手が起こった。みんなが喜ぶ動作を繰り返す癖があるハーちゃんは、10秒以上も立ち上がって見せていたろう。その満面の笑みは、今流に言えば「ドヤ顔!」と言うのだろう。
「5秒以上立っていたのは、初めてですよーっ!」
 娘が両手を合わせて嬉しそうに叫んでいる。僕の記憶を辿ると多分嘘なのだが、これもサービス、喜び合いの彩りのウチで、よかろう、よかろう。
 この会の終わり間際になって、今度は娘らからこんな申し出があった。
「トオサン、もう一家族増えるんだよね。どこでやっても狭いから、実家の2階の和室を貸してくれるかな。カーサン、うんと言うかな-? カーサンも出るように、説得してよ」
 8月の3回目からは、この会をずっとわが家でやることになりそうだ。これからは多分、「ギター遊びの会」(注)のように、最低2ヶ月に1回ずつ程度には続いていくのではないか。この子らの成長がずっと見られると思うと、嬉しい。 

注 「ギター遊びの会」については、ここで多く随筆を書いてきました。最初が08年5月5日、同12月19日、09年1月30日などをご参照ください。ここに書くこういう随筆は、僕の家族全員が読んでくれていて、書くことによってその喜びもそれぞれ倍増させていると思います。カーサンも結局、この随筆を読んでくれたことでもって、「ママトモカイ」へ暗黙の参加了承を与えてくれました。今後は、カーサンの強力な協力も得られるということ。なお、このブログの古いエントリーの出し方はこうです。一つは、日付から追っていくもの。ブログ右欄外の最下段の方に年月を書いた欄がありますから、そこをスクロールして08年5月を探しだしクリックすると、右最上段の方のカレンダーがその年月のモノに変っているはずで、その5月5日をクリックして下されば、その日の原稿が全部出ます。もう一つは右欄外「カテゴリー」欄の「小説・随筆・詩歌など(135)」から探し出す方法です。よろしくお願いいたします。

 

  

  

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アリランはどこの歌?    らくせき

2011年06月25日 09時31分33秒 | Weblog

朝鮮日報によれば、中国は韓国の代表的な民謡「アリラン」をはじめ、
朝鮮族伝統民謡と風習を中国国家無形文化遺産に登載した、という。

これは最近の中国の南の海での『核心的利益』追求の動きに連動するものでしょうか。 

最近、「北東アジアの歴史問題と米国のリーダーシップ」と題する本が出版。
これは、米国など、各国の国際関係の専門家6人が、
北東アジアの歴史認識が対立していることに関して
米国は、どういう外交姿勢を取るべきか、について分析した本。

中国の研究員は、
「東北工程をめぐる韓中両国の対立と米国の役割」という章で
「韓国が東北工程に対し、過剰な民族主義を掲げて対応している」と主張。

その上で「韓国や中国、あるいは北東アジアのほかの国で
民族主義が高まれば、北朝鮮の核開発の抑制など、
米国が北東アジアの安定に向けて果たす役割が小さくなる。
米国が公正な立場で、韓中両国の歴史認識をめぐる論争に介入することによって、
北東アジアの民族主義の対立は長期間にわたって回避されるだろう」と述べた。

これに対し、ソウル大の朴教授は異なる見解を示した。
「米国が直接介入すれば、国際的な問題に発展することが懸念され、
韓国にとっては好ましくない。
それよりも、日本が軍国主義を擁護する姿勢を見せたり、
従軍慰安婦問題に向き合おうとしない場合、
米国は普遍的な人権という観点から容認しないという
リーダーシップを見せる方が効果的だ」と主張した。

アメリカをからめて議論するあたりが面白いですね。

東北工程とは、三国時代の高句麗が中国か?朝鮮か?という問題。
もちろん、韓国は朝鮮の国と主張。日本の歴史書でも朝鮮の歴史のなかで
紹介されているから、中国の主張には違和感があります。
しかし高句麗が中国なら、日本列島も、高句麗の影響下にあった地域もあり
それらの地域は中国ということに・・・・いまの中国なら、そう言い出すかな?

歴史がいかにナショナリズムと相性が良いのか。
また、それが大きな悲劇を生み出してきたか、
そのことは、日本の近代史から学んで欲しいと思いますね。

 

 

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中国外交と9条の使い方    らくせき

2011年06月24日 09時19分07秒 | Weblog

中国の反日運動は、ある周期をもって繰り返されているよう。
それは中国国内の問題に起因する場合が多い。

中国は「社会主義」を国家の目標としていたのを放棄、
資本主義への道を走っている。
国をまとめる大義名分が必要になった時に
登場するのが「反日」。建国の大義にかなっているから。

日本の外交はたびたび謝罪を求められる。
日本人も、イイカゲンにうんざり。
謝罪は済んでいるでしょう・・・

反日に対して一番有効なのは、9条の存在をPRすることでは?
我々は、軍隊は持っていますが、決して侵略はしません。
9条を持っているかぎりは。
こう言ったら反日家は、どう答えるのでしょう?

 

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名無しさんへ 文科系

2011年06月23日 17時29分24秒 | その他
コメントに書いたものを、加筆して投稿に格上げします。

 2011-06-23 18:07:21

 名無しさん、ようこそ。ここが始まって5年半、この運営に自然的かつ自主的に携わってきたと自認だけしている者としてひと言。

 こういう時代、いろんな人がここに来ます。右翼全盛の時代ですから、職業的な人も来るようです。「九条バトル」ですから。そして、「九条のことだけでなく、人間的なことに関した文章なら何でもどうぞ」と言われる管理人さんの方針が成功した多様性もあるのでしょう。

 このブログには、こんな特徴が自然に生まれてきたと僕は思っています。
①エントリーを書いている人は数人ですが、その割にコメントは少ない。
②エントリー文章はどれも長文ですが、アクセスの方1人が日に約5回も訪問されている。つまり、相当コアな訪問者がいて、支援され、賑わっている。
③05年11月の開設以来、週の延べアクセス数で言いますと、こんな推移をたどってきた。
 ほぼ500人超は、1年半経った07/4月
 同千人超は、翌08年/5月
 そして、同1500人が、09年/6月
 さらに同2000人超は一進一退を繰り返して難しいところなのですが、四捨五入しておおむね1900以上ということで09年の8月。
 最後に、いわゆるこの「3.11以降」は2500を超えた週がほぼ6月初めまで続きました。現在もまだ、そのピークの延長時期と観ています。
 過去の週最高は、アクセスがこの5月8日からの週で3,426人,訪問数では昨年5月16日からの週20,155です。ちなみに、後者の第2位は、これも5月8日からの週で18,306でした。
 この年月のなか、エントリーの皆さんそれなりの工夫をしていらっしゃる訳ですが、継続は力だと第一につくづく思います。特に、09年の政変以来何かちょっと質的に前進したような気がして、こんな風な感慨を持ちました。
『継続に携わってきて、良かったな!』

 管理人さんも何かご病気とからしいですが、こんな風に語られています。『僕もこのブログをやって来て本当に良かった。家族に次いで僕の生き甲斐だし、人生晩年最大の彩りだね』

 今の世で、こういう場の多様性を尊重して継続し続けることは本当に難しいです。嫌ならすぐ消えていかれますし、あっさりと無視されたりもしますから。乱暴な反論も、暴言ですらも、無視よりはマシと考えるしか仕方ありませんでしたね。たとえ犯罪者でも、黙秘権の権利があるのだからとか、ね。ともあれ、「何となく読みたくなる」とだけの「熱心な主体的選択数」だけでこれだけの継続的積み上げ!こういう数は力だろうと考えてやって来ました。別に自分の意見を隠すことなどは全くしてきませんでしたが、曠野に叫ぶ、あるいは意見の合う者とだけ気勢を上げるというのも、つまらないと思っています。
 こういうやりかたでこれだけコアな読者が系統的に増えてきたというのは、振り返ってみるととても嬉しいことだと、考えています。 】

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原発事故で変わる女性たち?   らくせき

2011年06月23日 09時43分43秒 | Weblog

朝鮮日報の記事です。らくせき

千葉県柏市に住む大作ゆきさん(33)はこのほど、
住民1万人の署名を集め、
放射性物質に対し積極的な対策を求める請願書を市役所に提出した。
大作さんは子供2人を育てる普通の主婦だが、
福島原子力発電所の事故以来、近所の子育て仲間と話し合ううち、
政府の対策が消極的なことに怒りを感じ始めた。
そこで仲間たちと「柏の子どもたちを放射能汚染から守る会」を結成。
大作さんは本紙との電話インタビューで
「男性たちは放射性物質による汚染に比較的無関心。
母親たちは、直接的な被害を受ける可能性がある子供を育てているので、
より積極的になる」と語った。

 社会活動に受け身で消極的と思われていた日本の主婦たちが、
福島原発の事故をきっかけに自分たちの声を積極的に上げ始めた。
それは、放射性物質による汚染で子供たちが
長期的に影響を受ける可能性があるからだ。
先月、文部省前で座り込みを行った
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」
という団体のメンバーたちもほとんどが女性だ。

今回の事故で日本人のなにかが変わっていくのは
外国の人のほうがよく見えるかもしれませんね・・・
静かに水面下で起きていた変化が、大きな出来事で
顕在化していっているのでしょうか?

 

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イヤー良かった、ガンバ・柏戦   文科系

2011年06月22日 21時40分05秒 | スポーツ

 標記のゲームがBSーTBSで観られるというので、勇んで観戦。18節まで最少失点であって、得点数は2位、現在首位にある柏に対して、老舗の強豪にして攻撃好きのガンバ。イヤー良かった、期待以上の壮絶なゲーム!

 結果は4対2でガンバ勝利だが、両チームずっと一歩も引いていなかった。よく走って、中盤のインターセプトや攻防切り替わりの激しかったこと! そのインターセプトの巧さでガンバに一日の長があったのだが、現在噂の柏は攻防両方とも素晴らしい。攻撃にはいろんなアイディアがあり、例えば「サイドチェンジ様の高いクロスに、逆サイドへ北嶋が走り込み勝っていて、際どいダイレクトボレー」と、そんなプレーもいくつかあった。そしてこの北嶋がとにかく効いていて、ちょっとした形ができれば、「何が何でもシュートに持って行く」と、アグレッシブそのもの。この柏、防御が、さらに厳しいのだ。敵がバイタルエリアに来れば、必ず足が出てくるという感じで、体をはって止めている。よって、ガンバの得点はほとんど、サイドからの崩しだったと思う。逆をいえば、柏が中央は割らせなかったということだ。

 他方のガンバだが、こういう大事なゲームになると、流石、遠藤! 1得点1アシストだったかな、とにかく実に豊富な得点へのイメージ画を描いている。それもこれもとにかく、ポジション取りと、判断の速さが優れているからのことだと、思った。そのポジション取りも、判断の速さもすべて、こういうことなのだろう。周囲をよく見ていて、どうなっているかを他人よりも断然正確にぎりぎりまで摑んでいる。いつも周囲をきょろきょろと見ていたヒデの名選手ぶりと同じ事なのだろうが、遠藤の場合はヒデと違って、「見ていないようで見ている」という感じ。「見えない方面についての合理的な、正しい推論」もずば抜けているのだろうななどと、そんな思いにも耽っていた。でなければどうしていつもあんなに落ち着いていられるのだ?そしてボールも取られないのだ?と、そんなことを考え込んでいた。

 ドイツやイングランドに比べて相当当りのよわいJリーグだが、こういうゲームを日常的にやっていれば、すぐに世界10位以内だなと思った。が、こんなゲームばかりでは、選手の体が持たないだろうとも、心配になったな。これでは、週に1回の闘いの方が、鍛えられるのではないかなと、そんな事も思ったものだ。

 

 

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トモダチ作戦の効用     らくせき

2011年06月22日 15時25分59秒 | Weblog

ウォール・ストリート・ジャーナルが、今回の原発事故の際に実施された
トモダチ作戦についての記事を載せていました。(らくせき)

日本は、米国が近代戦を研究する上で思いも寄らない実験場となった。
今年3月11日に発生した東日本大震災に伴う原発事故により、
テロ・グループが核汚染を引き起こす爆弾を使用した場合と
同じような状況が生まれたためだ。

今回のトモダチ作戦について沖縄駐留海兵隊の間では、
放射能・生物・化学災害など緊急事態への対応改善策について
議論が集中したという。

海兵隊はCH46ヘリとC130輸送機で救援物資を輸送したが、
航空機と乗組員は同原発から放出された
放射性物質に曝されることになった。
 
海軍第7艦隊は福島第1原発の北東160キロの地点で
大気中に微量の放射性物質を検知したため、
3月14日に移動しなければならなかった。

北日本の地上任務に就く海兵隊員の第一団には、
軽量の放射線防護服・フード、安定ヨウ素剤、
携帯用放射線検出器が支給された。
海兵隊によると、救援物資輸送の終了ごとに
乗組員と航空機は放射線量の検査を受けた。
また特別チームは毎日、日本周辺の放射線量を計測し、
軍司令官や関係者に最新の情報を提供していた。

ヘリ飛行隊の保守整備責任者によると、
圧縮空気をエンジンに送り込む部分の周辺が
「ホットスポット」となり、
ヘリの回転翼頂部の塗装なども汚染されたという。

検査では多くの場合、放射性物質は微量だったが、
航空機25機の除染が必要だった。
これら航空機の除染には1カ月かかったという。

日本の自衛隊も、今回の事故で何かを学んだんでしょうね・・・

 

 

 

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新聞記者のみなさんにお願い    らくせき

2011年06月21日 09時08分15秒 | Weblog

このところ、電力会社関係から、電気が足りないと節電を迫るだけではなく、
値上げという"威嚇"まがいの情報が流されている。
経産省の日本エネルギー経済研究所が公表した試算だそうです。

これによると、すべての原発の運転が停止し、火力発電に置き換えた場合、
液化天然ガス(LNG)や石炭といった燃料の調達コストが膨らみ、
2012年度の電気料金は標準的な家庭の平均で1049円値上がりして、
月額6812円になるという。

これは政府の機関が公表する数字だから、それなりに妥当と思いますが、
なにしろ原発は絶対安全、と言い続けてきたのが自民党と官僚。
今回の事故で、非政府系の学者さんの存在があきらかになってきたのだから
こうした学者さんにも、この数字を検討してもらいたい。
普通の人ではなかなか依頼できないが、公共の器という大義があれば
依頼しやすいし、こたえてくれるはず。

政府系の情報を垂れ流しにしてきたお詫びに、せめて、このささやかな
私のお願いを聞いてほしい。

 

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海江田経産相の「原発再稼動促す」発言の報道

2011年06月21日 08時52分21秒 | Weblog

2011.6.19 ジャーナリスト会議 大西 五郎

(大西さんから送られてきたものです。転載させていただきます。らくせき)

 海江田経済産業大臣が18日に突然「電力会社など原発を持つ全国11事業者に指示していた
重大事故に対する安全対策が適切に実施されている」として、定期検査などで停止している
原発の再起動を促すことを記者会見で発表した。また、このため地元の自治体に説明に出かけること
も明らかにした。
 新聞各紙は18日夕刊で経産相の発言を報道)するとともに、19日の朝刊にかけて
地元の反応を伝えた。(読売新聞は名古屋では夕刊を発行しておらず、19日朝刊で伝えた。)
各紙の記事の見出しを比較することで、各紙のこの問題に対する評価が分かる。
 なお、20日までにこの問題を社説で論じたのは、毎日新聞と読売新聞だけだった。

<朝日新聞>
 18日夕刊(1面)経産相 原発再開促す 自治体に「安全対策は適切」
         ※一面トップは 浄化装置5時間で停止 福島第1復旧のめど立たず
 19日朝刊(2面)原発 急いだ安全宣言 夏の電力懸念 経産相主導
         地元、慎重姿勢崩さず 福島第2稼動 知事「あり得ぬ」
         ※1面は 構想会議1次提言案(復興増税地方配分)と福島原発の浄化装置停止
     (社会面)中電歓迎 自治体は警戒 電力不足解消に「前進」 「国民の不安払拭まだ」

<毎日新聞>
18日夕刊(1面)政府、原発再稼動促す 事故対策は「適切」 経産相自治体に直接説明へ
         2番目が汚染水浄化を停止 福島第1吸着装置高線量に 再開のめどたたず
     (社会面)「住民、納得しない」原発安全対策確認 当惑する地元福島
         宮城県知事は「一定の理解」 橋下知事「経産相が原発周辺に住めばいい」
 19日朝刊(1面)「あり得ぬ」「論評に値しない」 原発再稼動要請へ知事から疑念、批判
         ※1面には他に退陣時期早期表明要請へ 民主執行部「辞表」盾に首相説得など
     (3面)夏前ありき「安全宣言」 政府電力不足恐れ 事故対策対処療法否めず(クロー
ズアップ2011)
     (2社面)原発再稼動要請へ安心無視か住民怒り 自治体、歓迎の声も
     (社説)「説明不足で時期尚早だ」(要約)
          当面のシビアアクシデント(過酷事故)対策が適切に実施されているとの判断
         だが、福島第1原発の事故原因さえ、まだ検証されていない。この段階で政府が
既存の原発に「安全宣言」を出すのは時期尚早ではないか。
 今回の判断の背景にある過酷事故対策は政府が7日に各電力に報告を求めた。
IAEAへの報告を踏まえたもので、あくまで、福島第1原発も事故を念頭にお
いた短期対策だ。報告指示から10日余りしかたっておらず、対策の有効性が十
分検討されたか疑問が残る。
 政府が再稼動を急ぐ背景には、電力不足への懸念がある。海江田経産相は「電
力供給の不安やコストの上昇は、産業の空洞化を招く恐れがある」と強調してい
る。しかし、火力や水力発電でどれほど補えるか、節電による削減余力がどれほ
どあるかといったデータは十分示されていない。政府は、「原発のリスク」と「多
数の原発が停止することによるリスク」をきちんと示した上で、国民の不安を解
く努力をしてほしい。

<読売新聞>
 19日朝刊(1面)停止原発の稼動要請 経産相が自治体に「安全対策は適正」
     (社説)「地元への丁寧な説明が必要だ」(要約)
          今回、政府としては、2度にわたる緊急安全対策の結果公表で、運転再開への
         条件は整ったと見ているのだろう。だが、原発のある自治体からは、政府が浜岡
だけを停止したことへの疑問に答えていないとの反発が出ている。こうした
         指摘に、政府はきちんと説明を尽くさねばならない。
日本の電力事情を考えれば、定期点検を終えた原発については安全性を確認し
た上で、順次運転を再開することが必要だ。全国的に電力不足が深刻化し、生産
減少や消費の冷え込みが景気の足を引っ張る恐れがある。電力コストの上昇で、
企業が工場を海外へ移す「産業空洞化」も加速しかねない。日本の原発の安全強
化策を世界にアピールし、国際的信認を回復することが急務である。

<中日新聞>
 18日朝刊(1面)原発の事故対策「適切」 経産相地元に再開要請へ
※他に、浄化装置5時間で停止 福島第1吸着線量が基準超すは2番目
     (社会面)福井県「状況変わらず」 経産相発言に再稼動認めぬ姿勢
         「経産省の皆さんを原発周辺に住ませたら」橋下知事が経産相批判
 19日朝刊(1面)原発再開要請 週末にも自治体訪問 経産相、電力確保へ説得
         ※1面トップは原発世論調査「廃炉推進」82% 事故後「不安感じる」倍増
          1面では他に ベント、準備から14時間 東電、震災後対応を発表
     (3面)原発「安全」再開ありき 短期間で対策検証 地元説得難航も(核心)
     (社会面)原発再開要請「根拠が分からない」 経産相発言に立地自治体

<日経新聞>
 18日朝刊(1面)原発「安全対策が完了」 経産相きょう表明 再稼動理解も止める
         (日経のスクープ 1面トップ)
         1面他に福島第1原発浄化装置が本格稼動 工程表改定 冷温停止目標変えず
 18日夕刊(1面)停止原発再稼動 来週にも要請 経産相地元に安全対策説明
 19日朝刊(2面)原発再開 地元要望に配慮 経産相、個別に協議へ 避難道など予算も
         滋賀県知事「国の意思明確に」 福井県「方針変わらず」
<産経新聞>
19日朝刊(1面)経産相、原発再稼動求める 安全を確認、自治体訪問へ
        大阪市長「脱原発」 関電筆頭株主 社長にあす要望
20日朝刊(1面全面)地元は困惑「白紙」 原発再稼動要請 経産相25、26日にも訪問
          見守る電力各社
          論評に値せぬ/歓迎の声も
     (産経は名古屋配達は東京・大阪の紙面の1日遅れ)

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 原発再稼働をどうみるか、の背後にあるもの    只今

2011年06月20日 18時11分24秒 | Weblog

 =IAEAの判定を正しいとすれば、浜岡以外は動かしても大丈夫でしょう。事故は起っても致命的にはならないと思います=。
との「らくせき」さんの披瀝を聞いて思ったことは、「原子力の平和利用」ということでした。

 「原子力の平和利用」という概念は、アメリカの核戦略を正当化するために産み出されたものですが、それはそれとして「原子力の平和利用」論は、「核」と人類との共存という根本問題も素通りしてきました。

 
そして今フクシマで改めて知ったことは、人間の手によって「核=放射能」を自在にコントロールすることはできないということ。
 二つだけ挙げれば…。

 一つは、大量に放出される危険な放射性廃棄物、それをどうするか! 
 二つ目は、
 〔外部被曝〕の場合は、除洗という方法がありますが、
 
〔内部被曝〕の場合は本日(20日付)『朝日新聞』が一面で報じているような事態に見舞われることになります。すなわち、イラン戦争が始まったのは8年前、そのとき住民がとった行動による癌がいま大量発生しているという実態です。

 このような事態に、「核」に対する反対運動体は、どう対処してきたか。
 『原水禁』は、「核兵器廃絶」と共に「核廃絶」をスローガンに掲げてはいましたが、内部に電力労組を初めとする原発推進労組を抱え、その運動は一部労組の動員方式という弱点を抜け出せませんでした。
 『原水協』は、原水禁のスローガンは運動に分裂をもたらすものであり、スローガンは「核兵器禁止」一本にしぼるべきとの攻撃しきりでした。

 ブログPaulさんが、原水協は 「原発は事故さえ起らなければ問題はない」という立場なのか、「原発が存在すること自体が問題である」という立場なのか、と問うたその答え。
 =原水協の立場はどっちかと聞かれれば、段階的撤退、再生可能エネルギーへの転換を求めたりしていますので、(原発ノー)の方になると思います。ただ原水協はこれまで第一義的課題として核兵器廃絶をすすめてきたので、原子力への考え方は
いろいろです。=

 まことに正直!?。だから、先日の6、11行動デーにも、大江健三郎、瀬戸内寂聴、内橋克人さんらの呼びかけによる「原発さよなら集会」にも、脱原発署名運動にも関与しないことがよく判ります。

  

 

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