アシュラ・サイトにこんな記事が載った。一定推論の部分があるが、この推論はすべて正しいはずだ。小出裕章さんが最も心配した通りになっている。以下の状況は手の施しようがないのである。再臨界がまた起こるかも知れないし、放射能は出放題ということ。地下水などに近い将来の著しい禍根をのこしつつあるということだ。
ここで一言。「政府は何をやっているのだ!?」という場合のことを。政府にもいろいろある。この場合、最大責任は経産省と保安院にある。彼らが無能なほど、菅内閣が攻撃されるという仕組みは、一面はなはだ不当なものだと、僕は言いたい。そして、「脱原発依存」をいう菅直人内閣が倒れれば、経産省への政府からの指弾が、弱まるかも知れないのである。こうして、福島での拙い処理は実質ほとんど経産省のものだと、強調しておきたい。
もっとも、原子炉保安に関しては経産省は全く会社任せであって、自らは無能に近い。それは、すでに古賀茂明さんなどいろんな人が指摘する所だ。保安院自身は放射能防御服すら所有していないということなのだから。こんな無能な保安院では、内閣は何もできず、可哀想だと語るべきだろう。
以下にあるように崩れた核燃料が地面にめり込んでいるのであるから、燃料を冷やし切れていないのだし、汚染水は出放題ということだ。無間地獄に近い状況になっていないか。小出氏が心配した通りに、高濃度汚染水の地下水流入対策、海へのだだ漏れ対策がとにかく懸念される。
なおこのニュースは、ペンネーム、七転八起という方によるものである。
【 東京電力は30日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器内の気体に含まれる放射性物質の濃度の測定結果を発表した。
測定は、原発からの放射性物質の放出量を正確に評価する作業の一環で、格納容器内での測定は初めて。測定濃度は、東電が当初想定した約1千分の1と低かった。
気体1立方センチメートルあたりに含まれる放射性物質は、セシウム137が20ベクレル、セシウム134が17ベクレルで、5月上旬に扉を開放する前の原子炉建屋内の濃度とほぼ同じだった。
福島第一原発1号機は、既に原子炉圧力容器内に水位が無い。
格納容器内に水があるが、この濃度では既に格納容器内にも溶融した核燃料がない可能性が高い。
恐らく原子炉建屋基礎のコンクリを突き破りながら、めり込んでいるのだろう。
さてはて、どうやって溶融核燃料を取り出すのか理解に及ばない状況だ。
どれくらいが汚染水となって海洋に流出したのか、どれくらいが地中にめり込んでいるのか分からない。
すなわち、核燃料が格納容器を破り、その殆どが外部に放出されているとなると本件は大事故である。
原子力安全・保安院は大気中への放出を77万テラベクレルと解析したが、格納容器を突き破って核燃料が外部に出ているとなれば、その評価を見直さざるを得ない。
1号機のウラン燃料の装荷量約69トン、2号機約94トン、3号機約94トンであるが、いったい何処にあるか分からないからだ。
何処にあるか分からない核燃料を取り出すことは最早困難。
東電にとって、日本にとって、大変に厳しい状況となった。
チェルノブイリは一基の原子炉のメルトダウンだったが、フクシマは3基の原子炉がメルトダウンし、格納容器外に膨大な核燃料が放出されたことになる。
是は、重大事態である。
なぜなら核燃料(膨大な放射性物質の塊)の拡散をどうやって止めるかと云う困難に直面することになる。
もし仮に相当程度地中にめり込んでいるとなれば、それをどうやって止めるかと云う抑止工事が必要だが、どこにあるか分からないのでは工事のしようがないからである。
しかしやらねば、どんどん膨大な核燃料が地下に沈み込んで行くことになる。
現在、マスコミは「やらせ」で持ちきりだが、その背後で恐るべき事態が進行していることが分かったのである。
また循環注水冷却は、せいぜい格納容器内に核燃料が止まる場合に有効だが、核燃料が格納容器外に殆ど出てしまうと、今度は冷却事態が管理できなくなる。
溶融した核燃料は依然として崩壊熱を有しているから、冷却しないと不測の事態も有り得る。
菅首相は、9月29日「国民の皆さんに2つのことが報告できることを大変うれしく思っている」と記者会見したが、何処がうれしいのか理解出来ない。
要するに福島第一原発は、次の困難なフェーズ、即ち確実にINESレベル10とも云える状況に陥ったのである。
最早、原発は造れないだろう。
原子力発電は終わったのだ。】
ここで一言。「政府は何をやっているのだ!?」という場合のことを。政府にもいろいろある。この場合、最大責任は経産省と保安院にある。彼らが無能なほど、菅内閣が攻撃されるという仕組みは、一面はなはだ不当なものだと、僕は言いたい。そして、「脱原発依存」をいう菅直人内閣が倒れれば、経産省への政府からの指弾が、弱まるかも知れないのである。こうして、福島での拙い処理は実質ほとんど経産省のものだと、強調しておきたい。
もっとも、原子炉保安に関しては経産省は全く会社任せであって、自らは無能に近い。それは、すでに古賀茂明さんなどいろんな人が指摘する所だ。保安院自身は放射能防御服すら所有していないということなのだから。こんな無能な保安院では、内閣は何もできず、可哀想だと語るべきだろう。
以下にあるように崩れた核燃料が地面にめり込んでいるのであるから、燃料を冷やし切れていないのだし、汚染水は出放題ということだ。無間地獄に近い状況になっていないか。小出氏が心配した通りに、高濃度汚染水の地下水流入対策、海へのだだ漏れ対策がとにかく懸念される。
なおこのニュースは、ペンネーム、七転八起という方によるものである。
【 東京電力は30日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器内の気体に含まれる放射性物質の濃度の測定結果を発表した。
測定は、原発からの放射性物質の放出量を正確に評価する作業の一環で、格納容器内での測定は初めて。測定濃度は、東電が当初想定した約1千分の1と低かった。
気体1立方センチメートルあたりに含まれる放射性物質は、セシウム137が20ベクレル、セシウム134が17ベクレルで、5月上旬に扉を開放する前の原子炉建屋内の濃度とほぼ同じだった。
福島第一原発1号機は、既に原子炉圧力容器内に水位が無い。
格納容器内に水があるが、この濃度では既に格納容器内にも溶融した核燃料がない可能性が高い。
恐らく原子炉建屋基礎のコンクリを突き破りながら、めり込んでいるのだろう。
さてはて、どうやって溶融核燃料を取り出すのか理解に及ばない状況だ。
どれくらいが汚染水となって海洋に流出したのか、どれくらいが地中にめり込んでいるのか分からない。
すなわち、核燃料が格納容器を破り、その殆どが外部に放出されているとなると本件は大事故である。
原子力安全・保安院は大気中への放出を77万テラベクレルと解析したが、格納容器を突き破って核燃料が外部に出ているとなれば、その評価を見直さざるを得ない。
1号機のウラン燃料の装荷量約69トン、2号機約94トン、3号機約94トンであるが、いったい何処にあるか分からないからだ。
何処にあるか分からない核燃料を取り出すことは最早困難。
東電にとって、日本にとって、大変に厳しい状況となった。
チェルノブイリは一基の原子炉のメルトダウンだったが、フクシマは3基の原子炉がメルトダウンし、格納容器外に膨大な核燃料が放出されたことになる。
是は、重大事態である。
なぜなら核燃料(膨大な放射性物質の塊)の拡散をどうやって止めるかと云う困難に直面することになる。
もし仮に相当程度地中にめり込んでいるとなれば、それをどうやって止めるかと云う抑止工事が必要だが、どこにあるか分からないのでは工事のしようがないからである。
しかしやらねば、どんどん膨大な核燃料が地下に沈み込んで行くことになる。
現在、マスコミは「やらせ」で持ちきりだが、その背後で恐るべき事態が進行していることが分かったのである。
また循環注水冷却は、せいぜい格納容器内に核燃料が止まる場合に有効だが、核燃料が格納容器外に殆ど出てしまうと、今度は冷却事態が管理できなくなる。
溶融した核燃料は依然として崩壊熱を有しているから、冷却しないと不測の事態も有り得る。
菅首相は、9月29日「国民の皆さんに2つのことが報告できることを大変うれしく思っている」と記者会見したが、何処がうれしいのか理解出来ない。
要するに福島第一原発は、次の困難なフェーズ、即ち確実にINESレベル10とも云える状況に陥ったのである。
最早、原発は造れないだろう。
原子力発電は終わったのだ。】