誘われて、山・あ・る・記

自然の中に咲く花を求めて、山野を彷徨い歩く”風よとまれ~息を止めて”指先に一伝わる感動の瞬間♪

誘われて、雪の向坂山

2013-12-26 21:44:26 | 山歩き
誘われて、雪の向坂山

 阿蘇の雪山か?五ヶ瀬の雪山歩きか?
高千穂町の直前まで迷いながらも、風の少ない五ヶ瀬の向坂山に決定
とは言うものの、波帰の町から”ごぼうはたけ登山口”までは不安一杯だった。

 鞍岡に入った直後、路面が白っぽくなり、タイヤ痕がクッキリしてきた
凍結だ~!スタッドレスタイヤを装着しているものの、雪道未熟ドライバー
トロトロと走りながらも波帰地区へ到着、スキー場の係員が通行止めの旗を振る。
四駆&スタッドレスで通行止めをパスしたものの、カシバル峠までヒヤヒヤのし通し

 カシバル峠のリフト場から”ごぼうはたけ登山口”、流石に未熟者じゃ無理と諦める。
阿蘇の風が嫌で五ヶ瀬に来たにも拘らず、風が吹きつけ雪までも舞っている。
リフト場の陰で風を避けながら合羽を着込み、アイゼンを装着して”ごぼうはたけ”へ向う。
 積雪10cmほどだが、久しぶりのアイゼン装着で歩く速度が鈍い
200mほど歩いたか、突然!除雪された道に変わり、四駆なら走行可能な状態だ
今更引き返すのも面倒で、20分余りを費やして、”ごぼうはたけ登山口”に到着

 杉ヶ越し峠への登山道は、真新で一点の曇りが見られなかった。
ごぼうはたけ~杉ヶ越し~白岩山も頭をよぎったが、向坂山からの周回が絶てず
除雪車の轍の跡をスキー場へと歩く、途中除雪車を追い越すと強烈な風のスキー場

スキーやスケボーを愉しむ若者を横目に、ゲレンデの脇を登って向坂山の取り付き口

 向坂山への登山道も誰一人通ってなく、眩しいばかりの雪原が待っていた。
が、喜んだのはここまで、積雪は想像以上に深く、吹き溜まりや木の階段部は優に1m超
1歩踏み出すとズボッ!次の一歩もズボッ!最初踏み込んだ足が上がらない
積雪に足を取られ、雪の重みに耐えられず、通せんぼする倒木と折れた木の枝に泣く

 何度か、後を振り向き、来た道を引き返そうかと思った。
ゲレンデ脇から1時間15分を費やし、ようやく向坂山1684mの山頂に到着した。

 何度か訪れた向坂山だが、恒例の証拠写真を撮影
向坂山まで頑張って登ったんだから、予定伊通り杉ヶ越し峠へと向う事にする。
雪道!登りも苦しんだが、下りは辛さよりも恐怖感が強かった。
木の階段の急坂は、一歩間違って窪みに足を突っ込んだら頭から真っ逆様に転倒なんて

 鹿の防護ネット沿いに窪みを避けつつ慎重に下り、いつもの倍以上掛かって峠着
時計を覗くと、12時20分を指しており、カシバル峠のリフト場から3時間になろうとしていた。
霧立ち越しの”西郷ドン”に、この後の行程を相談すると、『もう、この先は止しなされ!』
素直に”西郷ドン”の助言に従って、白岩山への雪道歩きを諦めて”ごぼうはたけ登山口”へ
 途中、空腹に耐えられず、登山道の雪を掻き分け踏みつけて食事場所を確保する。
ぱらつく雪、雪かきで触れた手袋、悴む手でガスを取り出し、お約束の山食を拵える
今日のメニューは、栗ご飯のおにぎり・焼肉・まるちゃん正麺塩味、デザートは吊るし柿♪
 食事を摂り、胃袋は満足したものの、雪山で動かずにいたため身体はすっかり冷めた。
そそくさと荷物を纏め、また、見えない雪道の窪みを手探り? 足探りしながら下る事になる
今年の雪山シ-ズンになって、3度目の山歩きだったが、流石に数センチの雪山とは雲泥の差
?年前、高千穂の峰でのラッセル登山の苦戦が、鮮やかに蘇ってきた五ヶ瀬の山歩き

 予定時間の倍を費やして、”ごぼうはたけ登山口”に下ると、1名の登山者の姿が
白岩山まで行くと言う登山者の足元を見ると、なるほど『スノーシュー』を履いていた。
雪山に消える登山者を見送って、除雪された車道をテクテクと下ってカシバル峠へ戻った。
コメント
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