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2021.9.16 『346m峰』~『352m峰』  原風景の中で無名の峰を結ぶ

 今週は水曜日一日だけの出勤で、

今度は今日から二週間の休みに入った。

世の中様々な立場の人がいるので、

なんとも言えぬ状況ではあるが・・・

 今朝家を出て栗山町東山に向かった。

そして先日と同じく、

「東山会館」前の空き地に、

無断で駐車させていただいた。

許可を得ようにも誰もいない。

 9時ちょうど、徒歩でスタート。

「雨霧林道」入口に向かって、

田園地帯の一本道を行く。

先日重そうな穂先を垂れていた稲穂は、

いまだ稲刈りがされず、

それを害獣から電気柵が守っていた。

その後空き地で嫌なものを目にした。

エゾシカの前脚1本・・・

 林道ゲートを越え、

先日は右手の「円山越林道」に入ったが、

今日は直進して「雨霧林道」を進む。

そして間もなく「東山川」に架かかる橋を渡るのだが、

その欄干には「築別川」、

と書かれたプレートが付けられている。

しかし地理院地図を見る限り、

この川は「東山川」で、

「築別川」はこの地区で一本北側を流れている。

どちらが真実か?

 橋を渡るとすぐ分岐となり、

直進すると『雨霧山』へと続く。

この分岐から今回は左の「旭山林道」に入った。

この「旭山林道」が、

もうずいぶん前から気になっていた。

地形図には載っていない新しい林道だが、

その先はどうなって、

いったいどこへ続くのか?

興味津々だった。

ここは私の原風景の中。

だから余計気になっていた。

しかしここを通るときは、

まっすぐ『雨霧山』を目指すのみだった。

ただ、今は十分な時間がある。

金はないけどねえ。

それで今日思い切って、

この林道を歩いてみることにした。

 「旭山林道」を歩いて行くと、

間もなく送電線とそれを支える鉄塔が現れた。

この送電線にはこの辺りのあちこちで出合ってきた。

それがこの林道でも見られ、

その後は送電線が着きつ離れずで、

何度も目にすることになった。

 「旭山林道」に入って2kmほど歩いたところで、

本線が下っていくのに対し、

山側に登って行く作業道が現れた。

地形図を見るとその先には、

「346mピーク」がある。

山登りが主体であるから、

どこかに登って帰らなくては、

という私にとっては好都合。

実はこの作業道と出合う前から、

このピークに登ることを決めていて、

その取り付き点を探しながら歩いていた。

この辺りは針葉樹林が多く、

薮が薄いことは把握していた。

 作業道に入る地点で、

ヘルメットを忘れたことに気付く。

あっちゃ~っ!

仕方がないのでキャップのままだ。

そして足元にはワークマンのロングスパッツ。

薮が薄いところは760円のこれで十分だ。

破れても惜しくはない。

そうして考えると、

私の身なりはシャツもズボンもワークマンだ。

シャツとズボンとスパッツで、

合計3,140円也!

 作業道は私が思う方へと続いてくれる。

そしてCo.300で作業道を外れて藪に入った。

しかし予想通りたいした藪ではなく、

楽に登り詰めて、

11時35分、『346m峰』

樹木とその標高ゆえ遠方からの確認は難しそうだが、

鋭角でなかなかいい形をしている。

 ここで下山しようと下って行くと、

あらら、また作業道が現れた。

しかもその作業道は下降ではなく、

登る方向に続いていく。

とりあえずそれにのってみることにした。

地形図を見ると南に「352m標高点」がある。

迷うことなくこれを狙うことにした。

作業道を利用できるところまで利用し、

その後は藪漕ぎでつなぐことにする。

ところがこの作業道は、

どこまでも尾根に沿って進み、

それはあくまでも「352m標高点」方向に向かって行く。

これはラッキーだった。

しかしいつまでも続くことはなく、

やがて雑草が密生する状態となったので、

尾根の頭に逃げて進むことにした。

こちらも藪は薄くて、

楽に歩いて13時10分、『352m峰』

こちらも山名、点名はないが、

鋭角でいい形をしている。

いやあ、おもしろいねえ!

 下山は「352m標高点」から南西に伸びる、

1.3kmほどの尾根を下って、

「雨霧林道」に当てることにした。

ところがこの尾根にも作業道が現れ、

忠実に尾根を下っていく。

ただ古くてかなり荒れているので、

作業道を外れて薄藪を歩く場面も多々。

 「雨霧林道」に下ると、

そこは地形図上の「124m標高点」だった。

そして林道を少し下ると、

「旭山林道」入口となり、

ここで周遊したことになる。

面白いねえこの辺り!

薮が薄くてどこでも歩けるのがいい。

また別のピークを目指してみよう。

 ゲートを越えてまた田園の中をのんびり歩き、

14時20分、「東山会館」駐車地。

今日も、ああ面白かった!

 

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2021.9.14 『千代田』(362m)~『400m峰』  二つのピークを林道と藪でつなぐ

 昨日は久しぶりに夕張に出かけた。

道々3号線を栗山町から夕張に向かい、

夕張市街に入る直前の、

「夕張トンネル」手前を駐車地とした。

ここから道々を横断して、

向かいの林道に入る。

するとすぐに施錠されたゲートが現れ、

これが「千代田林道」だ。

この林道を利用し、

まず「千代田」(四等三角点)に登り、

その後更に南に位置する『400m峰』を目指す計画だ。

「千代田」~『400m峰』は、

今年の3月にスノーシューで歩いている。

ただ、積雪期は最短ルートで目的を達成できるのだが、

雪がない今は半分「出たとこ勝負」で挑むこととなった。

地形図を見る限りは、

『400m峰』まで、

林道がつながっていることになっているが、

それは破線林道であり、

実際にそこを歩いてみなければ何とも言えない。

 9時50分、駐車地をスタートして、

すぐ向かいの「千代田林道」に入った。

ゲートを越えて少し行くと、

前方が開けて南から西にかけての風景が広がる。

いい眺めだ。

そしてすぐ下を道々3号線が走っている。

しばし好天下の美しい風景を眺め、

林道歩きを開始した。

すると頭上の枝を、

蜘蛛の巣のようなものが包んでするのを目にした。

いったいこれは何だい?

木はクルミのようだが・・・

 ゲートから1kmも歩かないうちに、

「千代田」への取り付き点となる。

「千代田」には複数回登っているが、

いずれも晩秋か初冬のため、

この時期に登るのは初めてだ。

シダ類が発達した中を登って行くと、

古い作業道が現れる。

これを少々利用したあとは、

笹の中を登っていくのだが、

背丈が低くたいした抵抗はない。

辺りのトドマツの幹には、

ヒグマの爪痕がたくさん残されている。

 10時35分、四等三角点「千代田」

去年きれいにした標石周りも、

一シーズンで笹がはびこる。

改めてきれいにしてやった。       

さて、ここから『400m峰』へのルートだが、

地形図には尾根上に、

破線林道が記されている。

それでまずは笹の尾根筋を歩いてみる。

しかし林道どころか、

古い作業道の痕跡すら残ってはいない。

そのまま尾根筋を辿っても、

時間がかかりすぎるので、

一旦林道に下りることにした。

林道は遠回りになるが、

『400m峰』近くまでは続いている。

この「千代田林道」を、

約1kmほど歩いた地点で、

南から大きく回り込むのを避け、

左手の針葉樹林に入って、

ショートカットを狙った。

針葉樹林の中は、

ほとんど藪がなく快適だ。

そしてここにも至るところにヒグマの爪痕が残る。

この辺りから東の尾根一本を乗っ越すだけで、

夕張の市街地に下りられるというのに、

ヒグマがずいぶん活発に活動しているものだ。

林道にも複数の個体と思われる足跡も残っていた。

 ショートカットを終えて、

林道に戻ると急に日差しが強くなった。

暑い中汗をかきかき歩いて行く。

林道は3月雪の上を歩いた、

尾根のすぐ下に続いていく。

これを忠実に歩いて行くと、

地形図では林道終点を迎える地点から、

更に奥に向かって続いていた。

周辺に伐採地が現れだしたので、

造材作業のため林道を新たに開削したのだろう。

そんな伐採地から作業道跡を辿って藪に入った。

東側の尾根上に上がるためだ。

藪は最初ひどく濃かったが、

やがて薄くなり斜面に取り付いて、

尾根の頭に上がった。

すると笹が薄くなって歩きやすい。

尾根上からは東側に、

夕張市街が見え隠れする。

そして前方には『400m峰』の、

頂上部が見えてくる。

あとは藪を一漕ぎして、

12時20分、『400m峰』。

このピークは地形図で、

その標高点のみが記され、

山名も点名もない。

しかし南から西にかけての斜面が伐採され、

ひじょうに眺めがいい。

これまでに登ってきた夕張市内の山々が、

手に取るように望まれる。

私にしては珍しく、

どっしりと腰を下ろして昼食とした。

 ゆっくり風景を眺めて下山を開始。

林道から伐採地の取り付き点には下らず、

しばらく尾根上を歩いてから、

適当なところで林道に下った。

その後は針葉樹林のショートカット部分を除き、

一貫して林道歩きでゲートまで戻った。

そして14時10分、「夕張トンネル」前の駐車地着。

なかなか面白い山行だった。

やはり夕張の山はいいねえ・・・

 

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2021.9.13 『中山ノ沢』(187m)  標高のわりに苦労した~

 昨日「青山」から下山して、

同じ町道を更に1kmほど先に進むと、

右手に林道ゲートが現れる。

次はこの林道を利用して、

「中山ノ沢」の取り付き点まで歩を進める。

林道入口の向かい側に、

ちょうどよい駐車スペースがあった。

 林道入口からゲートに向かうと、

「立ち入り禁止」の警告板があり、

そこには車両の乗り入れに限らず、

歩行者の立ち入りも禁止する、とある。

この歩行者にまで言及するのは、

当別町独特の表現と思われる。

しかしそこは自己責任で立ち入るしかない。

 ゲートのすぐ脇には、

「中山ノ沢」のピークに続く尾根が張り出している。

藪は薄そうに見えるが、

実際に入ってみなければわからないので、

この尾根は下降に利用することとし、

とりあえず最短の藪漕ぎで登れそうな、

取り付き点を目指して林道を歩く。

そしてここだ、と思うところを入ってみると、

100mほど進んで樹林が切れ、

太陽光を燦々と浴びた笹が猛威をふるい、

進行不能となって林道に戻った。

その後もう少し歩き、

「ふくろう湖」に向かって、

まっすぐ伸びる尾根の末端に取り付いた。

今度は樹林が切れることなく続きそうだ。

急な尾根を片手にピッケル、

もう片手で笹を掴んで登って行く。

そしてCo.150で傾斜が落ちた。

尾根上から木の間越しに、

「ふくろう湖」の水面が見える。

笹は次第に濃くなって行き、

最後は結構な密度だ。

しかし今度はきっちり頭を、

地面に出していてくれた標石を発見!

ところがこれは斜めに傾いていた。

一昨日の「左股」では標柱ごと地面に横たわったものを目にし、

この直前の「青山」ではお目にかかれず、

今度は斜めに傾いてと、

変化に富んだ標石たちだ。

標石周りの笹を刈り、

カップ麺のささやかな昼食とした。

 下山は林道ゲートに直接下る尾根を利用する。

ところがこの尾根はすごい笹の海だった。

三角点ピークから急傾斜を下ると、

そのまま笹の海に突入。

あとは笹地獄!

もがき苦しんで「いよいよダメか、

強引に林道に下るか?」、

と思ったとき、

突然古い作業道跡に出た。

もうびっしり背の高い雑草に覆われ、

判別はしにくいが、

間違いなくそこには作業道があった。

それにのると笹の海を進むよりはるかに楽だ。

うまいこといい方へ下ってくれと願いつつ、

作業道を外れそうになりながら下って行くと、

ようやく林道に出た。

しかも目の前にはゲートだ。

ゲートのすぐ先にこの作業道があったことに気付かなかった。

それもそのはず、

林道から見上げるとただの草地だ。

 車に戻って着替えその他の後片付けを済ませ、

のんびり気分で帰途に着いた。

小さな三角点ピーク二座ではあったが、

思いの外苦労し、

山は標高が低いからといってバカにできない、

ということを改めて思い知らされた次第だ。

 

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2021.9.13 『青山』(140m)  ふくろう湖畔で三角点へ

 今日は寝不足モードで気合いが入らず、

やる気もないまま、

当別町の「ふくろう湖」に向かった。

早朝3時か4時頃に目覚めてトイレに行くと、

もうなかなか寝付けなくなり、

ウトウト状態が長く続いて朝を迎える。

歳だもなあ・・・

 「ふくろう湖」の湖岸にたたずむ、

三角点ピーク二座に登ってみることにした。

まず「青山」(三等三角点)に登る。

「ふくろう湖」に沿って伸びる、

道々28号線を浜益方面に走り、

「ふくろう湖」を横断する「望郷橋」を、

渡ってすぐ右の町道に入る。

この町道をそのまま進んで行くと、

当別町中小屋に出ることになる。

この町道に入って約3km弱の地点に、

ちょうどよい駐車地が見つかった。

そして徒歩で200mほど町道を歩き、

左手の尾根に取り付いた。

急斜面を登って行くと、

濃い笹薮となったが長くは続かず、

針葉樹林の中に入って、

藪は薄くなった。

樹林の中を登って行くと、

古い作業道が現れたので、

これにのってみたが笹が濃い。

それで横の針葉樹林の中を登って行く。

そして間もなく三角点ピークに達し、

標石探しを始めるが、

このピークは頑強な笹の密度が結構濃く、

決して自由には動き回れない。

一度サングラスを落とし、

それを探すのにも手間取った。

それから探す、探す、探す!

しかしどうしても見つからない。

ここだという地点は、

ピッケルで突きまくる。

結局見つけることができず、

後味の悪さをかかえ、

後ろ髪を引かれる思いで下山した。

土中に埋没してしまったんだろうなあ。

古い作業道があったのだから、

林業の作業中に土がかかったか?

 一旦車に戻り、

着替えをして気分を整えた。

 

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2021.9.12 『左股』(354m)  寝転んだ石が・・・

 今日は昼頃から雨が降り出すとの予報。

雨には当たりたくないが、

予報より早くに降り出したならしょうがない、

というつもりで朝Hiromiを迎えに行った。

夜間に雨が降ったので道路が濡れていた。

Hiromiを拾って栗山町桜山へ。

そして「桜山池」からエゾシカ防護柵の扉を開けて、

林道を車で走って伐採地の上に上がった。

いつもは歩いて高度を上げる林道だが、

今日は雨が降り出すので先を急いだ。

王子製紙が所有管理する山で、

東に伸びる林道のチェーンゲート付近に駐車。

7時55分、ゲートから徒歩で林道に入った。

この林道を利用して東進し、

尾根に取り付いて藪漕ぎで、

「左股」(三等三角点)を狙うことにした。

「左股」だとか「右股」だとかって、

魅力のない点名だよねえ。

もっと個性的な点名を付けてもらいたかった。

 栗山ダムから奥の山々は、

広く王子製紙が所有しているようだ。

従って何かにつけて「王子」の名前が出てくる。

 ゲートから先の林道は、

地形図上破線で記されている通り、

既に廃道でびっしり雑草に覆われていた。

そしてその雑草の緑がまた美しく、

歩くのがなかなか楽しい。

雨上がりで水を含んでいるので、

下半身だけ雨具着用で歩く。

しばらくは伐採地の広々とした風景が楽しめる。

また、その奥に目指す「左股」のピークが見えている。

今日もHiromiは元気いっぱいで、

ガシガシ前を歩いていく。

平坦な部分は容易に着いて行けるが、

ちょっと傾斜が出ると、

もうスピードが落ちて離されてしまう。

Hiromiにとって、

4日前に受けた二回目のワクチン接種は、

まったく副反応を残さなかったようだ。

 地形図上の「313m標高点」を過ぎて間もなく、

北に向かう尾根に取り付いた。

古い作業道跡が続いていたものの、

その上の尾根の頭に上がった方が笹は薄かった。

しかしまたその先で作業道跡と、

合流することにはなったのだが。

作業道跡は尾根上を忠実に伸びて行く。

笹は若干濃い部分もあるが、

概ね薄くて歩きやすい。

この藪漕ぎを心配していたのだが、

何の問題もなかったことに安堵する。

 いくつかのアップダウンを越えて、

先にピーク上がったHiromiが、

何か言っているのだが聞こえない。

続いてピークに立って驚いた。

なんと三角点の標柱が、

掘り出されて横たわっているではないか!

9時10分、三等三角点「左股」

いったいどうしてこんなことになった?

誰かがわざわざ掘り出した?

しかし掘った穴なぞ残ってはいないし、

横たわる標柱を起こそうとしても、

重くて簡単には動かない。

全く不思議なことがあるもだ。

しかしこの標柱はやはり、

土中に埋まっていた方がいい。

私は毎回三角点標石、

と表現している。

しかし国土地理院では「標柱」と表現しいる。

私は土の上に僅かに突出した部分だけを見て、

「標石」と表現しているのであって、

このようにその全てがむき出しになってしまうと、

これはもう「標柱」と表現するしかない。

 今回のルートは登り2時間以上を見込んでいた。

それは破線林道の状況が不明だったこと、

薮がもっと濃いことを想定しての予想だった。

ところが林道は快適に歩け、

薮も予想よりかなり薄かったことで、

ずいぶん短時間でピークに立つことができた。

 下山も同ルートをたどったが、

雨の心配ばかりしていた空から薄日が差し、

その影響で緑の林道が更に美しくなった。

そのためか足取りが軽く、

スタスタ歩いて、

10時15分、駐車地。

よかった、雨に当たらずに済んだ。

点名はつまらないが、

なかなか楽しい林道歩行と藪漕ぎだった。

一旦帰宅し、夕方いつものようにHiromiと反省会!

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2021.9.11 『丸山』(当別・500m)  残念! 三角点を素通り・・・

 

 今朝Hiromiを迎えに行き、

当別町青山に向かった。

そして道々28号線から、

国道451号線に入り、

浜益方面に3kmほど走った地点で、

「村田の沢林道」入口に到着した。

しかしここには牧草地があるものの、

人が所有する土地なので、

勝手に駐車するわけにはいかず、

林道入口から浜益方面へ、

更に400mほど走った地点左側に、

車一台を停められるスペースを見つけて駐車した。

 9時20分、駐車地をスタート。

国道を歩いて林道に向かうが、

今朝は一台の車も通らなかった。

この国道が舗装されたのは、

私が高校生の頃だったか?

中学生の頃までは、

当時住んでいた滝川市から浜益まで、

海水浴のたびにバスにゆられて、

砂利道を走ったことを思い出す。

 9時30分、「村田の沢林道」チェーンゲート。

入林届けに記載して入山。

林道にはいきなり大きな水たまりだ。

これは汚い林道だ、

と思ったがそれはほんの最初だけで、

あとは砂利が敷かれた歩きやすい路面だ。

そして一週間のストレスを、

全てこの山に吐き捨てて行こうとするHiromiは、

ワクチンの二回目接種を終えたばかりだから、

急激に心拍数を上げるな、

と言う私の助言なぞ聞く耳持たずで、

ガシガシ歩いて見えなくなってしまう。

それに対しこちらはやがて背後に姿を現す、

北の『別狩岳』(726m)が気になって仕方がない。

遠目でもなんとか植生を探り、

藪漕ぎで登れないかと目を凝らす。

 Co.460で植林用の刈り分けが現れ、

頂上方向に向かっていたので、

一旦これにのって歩いてみた。

しかしいくらも進まないうちに、

笹に飲み込まれてしまった。

そして林道に戻ったところで小休止。

それに気付かずHiromiは行ってしまった。

私はザックをおろして水を飲む。

と、10mほど前の笹薮で、

突然バキバキッ!

反射的に声を出した。

「おうっ!」。

その気配がヒグマであるからと直感したからだ。

すると動きがピタリと止まった。

エゾシカならばこちらの気配を感じると、

バンバン跳ねて逃げて行く。

そこに潜むのは間違いなくヒグマだ。

ザックを背負い速やかにその場を離れた。

すると私の声を聞き、

自分の進む方向が間違っていたかと、

Hiromiが戻ってきた。

すぐにヒグマの存在を知らせ、

そのまま先に進んだ。

10時40分、間もなく林道を外れて、

三角点を目指して藪に入る地点に達したが、

濃い笹に躊躇してまずは様子見。

すると笹に腕が擦れて少し出血した。

ヒグマが潜んでいた場所からはまだ遠くない。

犬の50倍の嗅覚をもつとされるヒグマを、

この血の匂いで興奮させるわけには行かない。

今日は三角点に立つことを諦め、

そのまま林道を進み、

周遊して戻ることにした。

その後林道は草が生い茂っていたものの、

最後まで歩く分には問題なく、

12時ちょうど、林道ゲート。

12時10分、駐車地。

このルートで10km弱の歩行だった。

 今日は一泊の予定で出かけたが、

どうも最初から気持ちがのらず、

ヒグマとの接近遭遇で三角点を諦め、

更にやる気をなくしてしまったので、

一旦帰宅して明日近場へ出かけることにした。

まあ、こんな日もあるさあ・・・

 

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2021.9.10 『天狗山』(330m)  今日も楽しくおしゃべり道中!

 昨日雨の中でKaoru&Yoshieと、

「馬追丘陵」を歩いていると、

私の前を歩いていたKaoruが不意につぶやいた。

「明日はダンナがリモートワークだから、

どこか行くとこつくんなきゃなあ・・・」。

「えっ!? ダンナがいると嫌なのか?」。

「そりやそうでしょう!」。

だったら翌日も一緒に登りましょ!

と言うわけで、

今日もKaoruと同行することになった。

そしてその話しを昨日の帰宅後女房にしてみた。

すると思いもよらぬ反応が!

「わっかるぅ~っ!」。

「えっ、お前も俺がいたら嫌なのか?」。

「そりゃそうでしょう!

横になれないし、うるさいし・・・」

これには唖然とした。

そんなにこの俺がうるさいか?

いつでも横になってイビキかいて寝てるべやあ!

我が家だけはそんなことないと思っていた。

愛する女房の正体を、

この歳になって見てしまうとはぁ・・・

まっ、いっかぁ・・・

 今朝Kaoruの車を我が家に置いて、

栗山町南角田地区に向かった。

そして「不動の沢林道」の入口に車を停め、

9時ちょうど、徒歩でスタート。

この山は近場で手頃に楽しめる、

私の原風景の中の一座だ。

Kaoruはまだ登ったことがなく、

昨日Yoshieとともに案内しようとしたところ、

雨模様となったので、

「馬追丘陵」で足を止めた。

 歩き始めは上空に雲が多く、

樹林帯は暗くてサングラスが邪魔になる。

そんな中を昨日と同じように、

世間話しをして歩く。

そんな中には昨日KaoruがYoshieに、

強く購入を勧めていた、

スノーシューの話しもあった。

辺りの広葉樹がほのかに色を染め出し、

紅葉の時期がひじょうに楽しみなところだ。

また途中でエゾリスが現れ、

二人してしばしその行動に見入ってしまった。

エゾリスの身のこなしは、

実にスピーディーで、

いったいどんな筋肉組織を有しているのか、

興味を抱かずにはいられない。

 Co.230で送電線の作業道と出合うので、

これに入るためKaoruが、

雨具のズボンを着用した。

そして作業道を登って行く。

すると送電線下の草木が刈り払われてた部分から、

北側の風景が広がる。

それを見ながら登って、

Co.300で「天狗山林道」に出合うと、

そこは「天狗山」頂上が目の前で、

あとは少々の藪漕ぎを経て、

10時15分、四等三角点「天狗山」

Kaoruはデジカメを持たず、

スマホで写真を撮るのだが、

私とは興味を抱くものや視点が違うので、

その行動を見ているとおもしろい。

 下山は「天狗林道」を下り、

「不動の沢林道」に合流した。

そして雲が晴れて陽光をいっぱいに浴びた樹林帯を、

またおしゃべりしながらてくてく歩く。

林道ゲート下をリンボーダンスの真似をして、

なんとかくぐろうとするKaoruを見て、

初めてその言葉を耳にしたとき、

「ビンボーダンス」だと思い込んだ自分を思い出した。

 11時25分、駐車地。

本日も大変楽しいおしゃべりをありがとうございました!

この後仕事を控えているKaoruを、

山に連れ出すにはちょうどよい「天狗山」だった

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2021.9.9 『馬追山』(まおいやま・273m)  雨が降っても楽しくおしゃべり!

 今日は私にとって今年200回目の山登りだったが、

あいにくの雨で、

霧雨に濡れながらの歩行となった。

しかも今日は久しぶりに、

Kaoru&Yoshieのコンビが同行だったというのに。

しかしこの二人は雨なぞ全く意に介せず・・・

 今朝9時にJR室蘭本線の、

古山駅で合流した時点では、

別の山に登ることにしていた。

ところが今朝9時までには雨が上がる、

との予報が外れて降り止まず、

であるならばどこに登っても同じ、

ということで直近の「馬追山」に登ることとした。

しかも古山駅からは、

道々「夕張~長沼線」沿線の入山口がすぐ近くだった。

そしてそこに着いた二人に感心した。

二人とも雨具だけではなく、

ちゃんと長靴を用意していた。

その辺の装備について、

初心者の二人には何も指示していなかったのだが・・・

 9時35分、馬追丘陵の尾根上に長くつけられた遊歩道の、

南端から入山した。

山に足を踏み入れるとすぐ、

広大な伐採地に出る。

ここは2年前に伐採され、

その前はうっそうとした針葉樹林帯だった。

この広い風景をYoshieが気に入った。

「ああ広い、広い」と口に出して歩く。

折からの鬱陶しい霧雨なぞ、

全く気にしていない様子。

その後高度を上げて尾根の頭へと上がる。

広い伐採地の奥には、

空知平野の田園地帯が望めるのだが、

今日は雨によるガスで、

全く何も見えない。

ただただ歩きながらの会話が進む。

この二人にはもうとっくに結婚して、

家庭を持った息子がいて、

その息子たちが少年野球チームに所属していた頃からの、

ママ友だというから、

もう30年以上の付き合いということになるか?

あっ、歳バレちゃうね!


 尾根上につけられた遊歩道は、

左手の有刺鉄線越しに航空自衛隊の、

「ナイキミサイル基地」を見たあと、

下降を始めて一旦林道に合流する。

そしてしばらく林道を歩いて後、

再び細い遊歩道となり、

徐々に高度を上げ、

最後は急登を経て、

10時50分、一等三角点「馬追山」

このピークは一般的に、

「静台」として親しまれているが、

私はどうもこの名称が好きになれず、

三角点名の「馬追山」を優先したい。

 一等三角点の標石(18cm角)の大きさに、

二人が驚いていた。

そのそばのベンチでちょっと早い昼食とした。

その後案内したいルートはあるが、

一向に降り止まぬ雨の中、

そのまま引き返すのが最短であるため、

またぺちゃくちゃおしゃべりをしながら引き返した。

そして二人はあいも変わらず、

降りしきる霧雨なぞ気にしない。

それどころか終始笑顔が絶えない。

最後はまた広い伐採地の中を下り、

12時20分、駐車地。

その場で即解散とした。

 去年に続き今年も休みばかりで、

ずいぶん山に登らせてもらっている。

しかし、いくら時間を頂きましても、

私決して無駄には致しませんので・・・

 

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2021.9.7 『東山奥』(274m)  美しい巨木の森へ

 昨日は栗山町の未踏三角点に向かった。

栗山町東山で最も東寄りの町道を入って行くと、

「東山会館」と言うこの地区の寄合所が建つ。

ここの広い空き地に駐車させていただく。

もう何度もここに駐車したが、         

  

とがめられたことはない。

いつもありがとうございます。

 9時ちょうど、徒歩でスタート。

舗装された町道を南に向かって歩く。

するとすぐに「東山川」に架かる、

「さくら橋」が現れるので、

その手前を左に入る砂利道を行く。

この角には農家一軒があるが、

現在は空家となっているように見える。

但し、移住したらしい土地の所有者が、

日中はここに来て農作業を続けているようだ。

 農道を入って行くと間もなく田園地帯となる。

黄金色に輝く稲穂が、

重そうな頭を垂れて収穫を待っている。

もういつ稲刈りされてもおかしくない様子だ。

今年の夏は異常高温に加えて、

雨が例年に比べて極端に少なかった。

それが米の品質、収量にどう影響するのだろうか?

 田園地帯の一本道を東に向かって歩いていくと、

「東山会館」から1kmほどで、

エゾシカの防護柵と林道ゲートが重なる、

林道入口に到着。

この林道は「雨霧林道」で直進すると、

『雨霧山』(509m)の頂上基部をかすめ、

夕張市南清水沢に下って行く。

これを今回はすぐ右に続く、

「円山越林道」に入った。

ここに入るのは今回が初めてだ。

 「円山越林道」は路盤がしっかりしており、

現在も林業関係の車が行き交っているようだ。

この林道を初めて歩いてまず感じること。

それは森の美しさだ。

人が手を加える前の、

自然な趣が感じられる森だ。

整然と植樹された針葉樹林も素晴らしいが、

この自然な雰囲気は見ていてホッとする。

そして次に現れたのがカラマツの林だ。

そこで驚いたこと。

それはその太さだ。

そこに林立するカラマツの太いこと!

これまでこんなに幹の太いカラマツを見たことがない。

それもそこに付けられた表示板を見て納得。

そこには植樹が「昭和35年」と記されていた。

私が6歳の時だ。

それは私がこの近くに住み、

いつもこの山の方を見つめながら、

「いつかあの山の方に行ってみたい」、

と思い続けていた頃だ。

また、トドマツの植樹では、

「昭和12年」というのもあり、

ずいぶん早くから林業が盛んだったことを思わせる。

 ゲートから約1.5kmほど歩いた、

地形図上の「220m標高点」で、

林道を外れて尾根に取り付いた。

笹はそう濃くはなく容易に歩を進められる。

ところが少し登った先で送電線下に出ると、

樹木が刈り払われて太陽光を存分に浴びた笹が、

猛烈に濃く高くなった。

それでも大した距離ではなので、

笹をかき分けて一旦送電線の鉄塔下に出た。

そして更に奥の尾根を進んでいく。

すると再び樹林帯に入り、藪は薄くなった。

明瞭なピークに向かって歩き、

11時ちょうど、四等三角点「東山奥」

また一つ原風景の中の一座に立てた。

ちょっと早いがカップ麺の昼食。

樹林に阻まれ視界は利かないが、

木の間越しにわずかな部分、

南側の田園地帯が見えていた。

 下山は一旦送電線の鉄塔に出ると、

そこから林道まで作業道が付けられていた。

これは楽だ。

次回Hiromiを連れて「東山奥」を経て、

「板江別」(三等三角点・477m)まで縦走してみよう。

 また美しい樹林の風景を楽しみながら歩き、

田園地帯の黄金色に輝く稲穂を眺め、

12時25分、「東山会館」駐車地。

またいい山行だったことに、

満足して帰途に着いた。

 私の山登りはこれが今年199回目だった。

200回目の明日は久しぶりに、

Kaoruとの山行を予定しているが、

どうも雨になりそう・・・

 

 

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2021.9.6『分監山』(ぶんかんやま・460m)  見た目よりきつい山

 昨日は月形町の『分監山』に登ってきた。

この山には積雪期に、

ずいぶん回を重ねて登ってきた。

短時間で登れる割には、

とびきり景色が良いので貴重な山だ。

この山に無積雪期に登って、

三角点標石を確認してみたいと思い立ち、

昨夏西側から挑んだ。

ところが頂上が近くなった地点で、

屈強な笹に行く手を阻まれ、

あえなくリタイアしてしまった。

そしてその時点で、

次回は東の「中小屋川」右岸から、

尾根に取り付いて登ると決めていた。

この東側からは、

積雪期に一度登ったことがある。

 『分監山』を麓から眺めると、

簡単に登れそうに映る。

実際に積雪期は労せずピークに立てる。

ところが無積雪期となると、

「登ってみると意外に手ごわい山」の一つだった。

 昨日の朝家を出て月形町に向かい、

月形町豊ケ丘から農道を経て、

「中小屋川」右岸林道に入った。

そして今冬まで護岸整備の工事が続いて、

綺麗になった河岸の空き地に駐車。

9時45分、徒歩でスタートした。

まだ先まで車を入れられるが、

この「中小屋川」の風景が好きなので、

それを眺めながら歩く。

歩き出すと正面に、

目指す『分監山』頂上部が見えている。

手を伸ばすと届きそうな近さだ。

「中小屋川」は水量が少なく、

いずれ涸れてしまいそうな気配だ。

この川を奥まで進むと、

『三角山』(708m)の基部に当たる。

積雪期に何度かこの川の最奥まで、

足を踏み入れたことを思い出す。

 10時45分、地形図に記された「126m標高点」の、

すぐ手前でイタドリの大木を分けて藪に入った。

樹林帯に入ると薮が薄いのでホッとする。

ところがすぐに急登となり、

足下がコロコロ転がる石ばかりなので、

滑って尻餅をつきそうになる。

片手にピッケルを持ち、

もう片手でブッシュや笹を握って、

一歩一歩登って行く。

それがきつくてなかなか進まない。

Co.250で斜度が落ち細尾根となった。

そして短い細尾根を過ぎると、

今度は笹漕ぎとなる。

この笹が次第に濃くなり、

しまいには山ぶどうのツルが、

笹の上に縦横無尽に伸びて絡んでくる。

深く濃い笹の海でザックからタチバサミを取り出し、

身体、脚に絡みついてくるツルを、

一本一本切断して進む。

きついが背後には次第に空知平野の、

素晴らしい風景が広がって行く。

そしてなんとか踏ん張って、

12時45分、『分監山』(三等三角点:分監山)。

駐車地から3時間を要した。

標石周りの笹を刈った跡が残っていたが、

かなり古いもので、

既に新しい笹がその周りを覆っていた。

それをきれいにしてやって、

カップ麺の簡単な昼食。

 

 下山は登りと違って楽だが、

濃い笹の海にはやはり難儀する。

それを抜けきると急下降だ。

両手で周囲の木の枝に、

つかまりながら下った。

そして「中小屋川」に下り立って、

「ホッ・・・」。

川原をのんびり歩き、

14時45分駐車地。

見た目よりきつい山を終えて帰途に着いた。

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