個別の中での学習指導

学習塾で指導するという行為には、「単純に学習指導する」というでけではない様々な要素が込められています。

学習塾に通ってくるということでは、ここにいる生徒達の心の中には「勉強をしたい」「分からないところを分かるようにしたい」「点数を取りたい」「成績を上げたい」などといった願望はあるでしょう。

しかし、その濃淡は生徒によって異なりますし、目指す水準も方向も千差万別です。

今置かれているレベルも、また、家庭環境も、とにかく生徒の数だけ条件は違っています。

ですから、それらを総て勘案した総合指導的な枠組みの中での学習指導でなくてはならず、しかも、学校ではないのですから、目指すべきは生活指導ではなく、あくまでも学習指導でなければならないという縛りがあります。

生徒は一日一日表情が違いますし、常に全力投球で勉強に取り組んでいるわけでは正直なところないので、時にはこうした日々が「針の穴に糸を通す」どころか、「針の穴に象を通す」作業のように感じることさえあります。

でも、それでも頑張って互いにぶつかり合って行く中で、確実に生徒一人一人の顔に真剣さという変化が表れてくると、そういう時の充実感は格別なものがあります。

また、そうなると、そこから先は次のステージといいますか、それまでとは違った何かが生徒の中に湧き上がるので、成果の点でも明らかな上向き曲線が現れます。

こうした一連のことを個別指導の中で行っていくことの合理性をしみじみ感じる瞬間でもあります。




●ＡＣＳアカデミーはこちら●