勉強は、「形から入る」。

2010-06-22 16:45:56 | 日記
「形から入る」という言葉があります。

春、新入社員に施す研修などでは、あまり小難しい理屈で攻めないで、まずは礼儀作法などといった動作や姿勢などの面において外形的なものから教え込むという方法です。

私も大学を卒業して入った会社では、お辞儀の仕方や挨拶の時の声の出し方、相手の目の見方、名詞の差し出し方や受け取り方、電話の架け方や受け方、ビジネス文書の書き方や送り方などといった、仕事に直結する一連のマナーを一定期間に集中して叩きこまれました。

これは、子供達に勉強をさせる場合にそのまま応用できます。

よく、こんなことを言う保護者の方がいます。

「点数を取れる所だけ、それだけを教えて下さい」

そんなものある筈ないじゃないですよね。
そんなインスタントな勉強で点数が取れるなら誰でもそうしています。

もっといえば、たとえ点数を取れることを目標にするにしても、それが総てであってはいけないと思います。

例えば、ある塾では基礎的学力をつけ、これをレベルアップさせるのではなく、年がら年中ひたすら過去問を解き続けて試験に慣れさせることをベースに学習計画を進行させていますが、それはそれで試験前という限定された条件下における一方法ではあっても、決してそれ以上のものではないように私には思えます。




脱線しました。

いずれにしても、目先の点を取りにいくことを目標にするにせよ、もっと長いスパンでの学力向上を目指すにせよ、最初の段階、或いはある程度の段階までは、外形的な枠組みをしっかりと固定した中で量的な勉強時間を確保することが絶対に必要です。

良し悪しは別として、校則の厳しい私立の学校などで見られる様々な縛り(と読んでよいかどうか分かりませんが)も、この見方からすると、充分理に適ったやり方であると思います。




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