テスト結果が思わしくないからといって、頭ごなしに叱るのは得策ではありません。
生徒は、たとえ大人から見て幼く映ろうとも、それなりの理屈は持っているものです。
ですから、自分ではこれくらい頑張ったのに、たまたま結果が親の期待通りではなかったからといって頭ごなしに叱られた(と感じる)のでは、これはたまらない、と思うものです。
で、こういう時、教室ではひとつの指針として、こんな風に言って聞かせることがあります。
「全力で努力した結果なら、たとえそれが満足のいくものでなかったとしても、頭から叱られることはないよ。ただし、それに相応しい努力もせずに、結果を残せないなどと言うなら、そんな言い訳を聞くことはできないよ」
殆どの子は、ここでじっと胸に手を当てて、それまでの努力の有無や、その密度を省みて真摯な態度を見せます。
私たち大人は、払った努力は正しく評価してあげなければなりません。
その上で、得られた結果(点数や成績)を改めて評価するのであれば、大抵の子供たちは物事の本質をちゃんと見極めてくれるものです。