当ブログではこの間、教育基本法や労働法制改悪問題を中心に、安倍マルコス政権の反人民的政策を徹底的に批判してきました。その中でもつくづく思うのは、安倍マルコスに代表されるような「戦前的なものへの回帰、復古反動」「米帝追従の軍事信仰」「弱肉強食礼賛、自己責任論による格差社会肯定」の政治の流れが、「如何に世界の大勢からかけ離れた日本独自の特殊で異様なものか」という事です。尤も、その「特殊で異様な」政治の歪みに対しても、この日本でも格差社会批判という形で、人民の側からの反撃が愈々本格化しつつありますが。
「安倍マルコスや、そんな政治を受け入れそれになびいてしまう今の日本政治の常識は、世界の非常識」なのです。それは次の文章からも伺えます。
・憲法9条は世界の宝、反戦・非武装の道探ろう 「グローバル・キャンペーン」が第1セッション(JCJ>WSF特集ページ)
>「世界社会フォーラム(WSF)2007ナイロビ」で、22日午後(日本時間22日夜)、ピースボートと日本国際法律家協会が企画した「非戦へのグローバル9条キャンペーン」(Glovbal Article9 Campaign to Abolish War )の第1セッションが開かれた。
昨年開かれた国連主唱によるNGO会議「武力紛争を防止するグローバル・パートナーシップ」(GPPAC)で、「憲法9条はアジア太平洋の安全・平和の基礎」と確認されたことを契機に、世界的なキャンペーンを強化しようというもので、WSFを機会に運動をもう一回り大きくしようとワークショップが企画された。参加したのは、日本を含め世界各国からの代表がざっと50人。「9条」の意義を確認しつつ、「反戦・非武装の憲法9条を、どう広めていけるのか」に関心が集まった。<
http://www.jcj.gr.jp/wsf07.html
「世界社会フォーラム」(WSF)というのは、G7などの先進資本主義国(帝国主義国)中心の世界秩序に対抗して、「戦争・貧困・搾取・抑圧・不平等のない公正な社会を作ろう」という事で、アジア・アフリカ・ラテンアメリカなどの第三世界を中心に、世界各地の多くのNGOが結集して始まった運動です。G7の政府・財界が集まった「金持ちクラブ」の世界経済フォーラム(ダボス会議)に対抗する形で生まれてきた運動なので、別名「反ダボス会議」とも呼ばれています。
WSFは、グローバル資本による一方的な買叩きや乱開発ではなく、第三世界も先進国も潤い、財界や一部の金持ちだけでなく一般の人民も潤う、そんな公平で民主的な経済取引や国際貿易の在り方を追求してきました。「トービン税」や「フェアトレード」を推進するATTACの取組みなどは、その代表的なものです。
そのWSFの年次総会が今年早々からケニアのナイロビで開催されていたのですが、そのナイロビ総会でも日本の憲法9条の精神が評価され、「9条をアフリカに世界に広めよう」という事が提起されていました。特に今回はアフリカでの開催という事で、ソマリア内戦などへの超大国の介入を非難する発言が目に付きました。
またWSFの分科会では「新自由主義による貧困・搾取にどう立ち向かうか」という事が議論され、その中で日本の格差社会の問題点も取り上げられ、それを克服していく道についても活発な討論が為されました。
この事からも分るように、9条改憲を今盛んに煽っている日本の大半のメディアは、実は世界の大勢を正確に反映したものではないのです。日本のメディアは、基本的には日米財界の息が掛かっていますので、WTOや米国ブッシュ政権や日本の財界サイドから見たニュースしか報じないのです。産経・読売などはその最たる物ですが、朝日・毎日も似たようなものです。戦争報道にしても米軍の提灯持ちみたいな記事ばかりで、日本国内の格差の現状すらまともに報道しない。況してやWSF関連のニュースなどは殆ど取り上げません。だから「安倍マルコスや、そういう政治を受け入れそれになびいてしまう今の日本政治の常識は、実は世界から見たら異端で、殆ど非常識とも言えるものなのだ」「WSFに連なる社会進歩の国際連帯の潮流こそが世界の大勢であり、それに抗する小泉劇場や安倍マルコスなぞ所詮は異端・亜流にしか過ぎない」という事に、日本の庶民はなかなか気付かないのです。
※TB先の方へ:当記事は題名を当初のものから標記のものに変更しています。
※標記タイトルにある「茶色の国」とは、フランスの寓話集「茶色の朝」に出てくる全体主義国家を比喩したものです。
(WSF関連記事)
・世界社会フォーラム速報ブログ
http://network.socialforum.jp/blog/2006/11/wsf.html
・2007年世界社会フォーラム なぜか一般マスコミはほとんど報道しない(プロメテウスの政治経済コラム)
http://blog.goo.ne.jp/e-hori/e/2abbbfb0bb23ecca17632e4b39b02947
・20日からナイロビで世界社会フォーラム ダボス会議に対抗する社会問題討議の場(Ohmy News)
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000004604
・世界社会フォーラム 公式HP(English)
http://www.wsf2007.org/
・世界社会フォーラム日本連絡会
http://network.socialforum.jp/xoops/modules/piCal/
・ATTAC Japan
http://www.jca.apc.org/attac-jp/japanese/index.html
「安倍マルコスや、そんな政治を受け入れそれになびいてしまう今の日本政治の常識は、世界の非常識」なのです。それは次の文章からも伺えます。
・憲法9条は世界の宝、反戦・非武装の道探ろう 「グローバル・キャンペーン」が第1セッション(JCJ>WSF特集ページ)
>「世界社会フォーラム(WSF)2007ナイロビ」で、22日午後(日本時間22日夜)、ピースボートと日本国際法律家協会が企画した「非戦へのグローバル9条キャンペーン」(Glovbal Article9 Campaign to Abolish War )の第1セッションが開かれた。
昨年開かれた国連主唱によるNGO会議「武力紛争を防止するグローバル・パートナーシップ」(GPPAC)で、「憲法9条はアジア太平洋の安全・平和の基礎」と確認されたことを契機に、世界的なキャンペーンを強化しようというもので、WSFを機会に運動をもう一回り大きくしようとワークショップが企画された。参加したのは、日本を含め世界各国からの代表がざっと50人。「9条」の意義を確認しつつ、「反戦・非武装の憲法9条を、どう広めていけるのか」に関心が集まった。<
http://www.jcj.gr.jp/wsf07.html
「世界社会フォーラム」(WSF)というのは、G7などの先進資本主義国(帝国主義国)中心の世界秩序に対抗して、「戦争・貧困・搾取・抑圧・不平等のない公正な社会を作ろう」という事で、アジア・アフリカ・ラテンアメリカなどの第三世界を中心に、世界各地の多くのNGOが結集して始まった運動です。G7の政府・財界が集まった「金持ちクラブ」の世界経済フォーラム(ダボス会議)に対抗する形で生まれてきた運動なので、別名「反ダボス会議」とも呼ばれています。
WSFは、グローバル資本による一方的な買叩きや乱開発ではなく、第三世界も先進国も潤い、財界や一部の金持ちだけでなく一般の人民も潤う、そんな公平で民主的な経済取引や国際貿易の在り方を追求してきました。「トービン税」や「フェアトレード」を推進するATTACの取組みなどは、その代表的なものです。
そのWSFの年次総会が今年早々からケニアのナイロビで開催されていたのですが、そのナイロビ総会でも日本の憲法9条の精神が評価され、「9条をアフリカに世界に広めよう」という事が提起されていました。特に今回はアフリカでの開催という事で、ソマリア内戦などへの超大国の介入を非難する発言が目に付きました。
またWSFの分科会では「新自由主義による貧困・搾取にどう立ち向かうか」という事が議論され、その中で日本の格差社会の問題点も取り上げられ、それを克服していく道についても活発な討論が為されました。
この事からも分るように、9条改憲を今盛んに煽っている日本の大半のメディアは、実は世界の大勢を正確に反映したものではないのです。日本のメディアは、基本的には日米財界の息が掛かっていますので、WTOや米国ブッシュ政権や日本の財界サイドから見たニュースしか報じないのです。産経・読売などはその最たる物ですが、朝日・毎日も似たようなものです。戦争報道にしても米軍の提灯持ちみたいな記事ばかりで、日本国内の格差の現状すらまともに報道しない。況してやWSF関連のニュースなどは殆ど取り上げません。だから「安倍マルコスや、そういう政治を受け入れそれになびいてしまう今の日本政治の常識は、実は世界から見たら異端で、殆ど非常識とも言えるものなのだ」「WSFに連なる社会進歩の国際連帯の潮流こそが世界の大勢であり、それに抗する小泉劇場や安倍マルコスなぞ所詮は異端・亜流にしか過ぎない」という事に、日本の庶民はなかなか気付かないのです。
※TB先の方へ:当記事は題名を当初のものから標記のものに変更しています。
※標記タイトルにある「茶色の国」とは、フランスの寓話集「茶色の朝」に出てくる全体主義国家を比喩したものです。
(WSF関連記事)
・世界社会フォーラム速報ブログ
http://network.socialforum.jp/blog/2006/11/wsf.html
・2007年世界社会フォーラム なぜか一般マスコミはほとんど報道しない(プロメテウスの政治経済コラム)
http://blog.goo.ne.jp/e-hori/e/2abbbfb0bb23ecca17632e4b39b02947
・20日からナイロビで世界社会フォーラム ダボス会議に対抗する社会問題討議の場(Ohmy News)
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000004604
・世界社会フォーラム 公式HP(English)
http://www.wsf2007.org/
・世界社会フォーラム日本連絡会
http://network.socialforum.jp/xoops/modules/piCal/
・ATTAC Japan
http://www.jca.apc.org/attac-jp/japanese/index.html
・施政方針演説:保守色強めた首相(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070127k0000m010077000c.html
・第166回国会で施政方針演説(首相官邸HP)
http://www.kantei.go.jp/jp/abephoto/2007/01/26sisei.html
・「政治とカネ」問題続出、政権運営の火種に(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070111AT3S1001H10012007.html
・首相、共謀罪成立を指示(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070120-00000001-san-pol
・ホワイトカラー・エグゼンプション/今国会に厚労省固執/法案要綱作成(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-01-25/2007012501_02_0.html
・国民投票法案「成立を」 首相、施政方針演説で理念強調(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0126/010.html
1月25日に第166回通常国会が開幕し、安倍マルコスが施政方針演説で「戦後政治からの脱却を」「国への愛着愛情、道徳心をおろそかにしてきた社会風潮を変える」とか言ったそうですが、「何をか況や」です。
教育基本法ヤラセ改悪と言い、裏金隠しの議員事務所経費架空計上問題と言い、行政私物化・公私混同が露呈しての相次ぐ閣僚辞任と言い、内閣成立からまだいくらも経っていないにも関わらず、もうこれだけスキャンダルまみれになっている政治を続けていて、それで堂々と「国への愛着愛情、道徳心をおろそかにしてきたお前らが悪い」と言わんばかりの物言いには、もう開いた口が塞がりません。
「マルコス」政治もここまで来ると、もう厚顔無恥(国語辞典には"厚かましい事""恥知らずな様"とある)を通り越して、実は厚顔「無知」なのではないかと、訝しがりたくなります。実際、ホワイトカラー・エグゼンプションの件でも、職場の同僚が次の様な冗談を言っていましたが、この冗談も、あながちウソではないかもしれないという気がします。
その同僚によると、ホワイトカラー・エグゼンプションの、そもそもの言いだしっぺは、実は安倍マルコスだったとの事です。安倍はこう言ったそうです。「いくら残業しても残業代が出なくなるって、そりゃ良いなあ、そうなればみんな残業をしなくなって早く家に帰るようになって、少子化に歯止めがかかるなあ」と。
そう言えば、確かに安倍は「ホワイトカラー・エグゼンプションで少子化に歯止めがかかる」という事を言っていました。最初私はこれを聞いた時に、「はあっ? 何言ってんの、この人?」と思いました。「タダ働きの奨励・強制が、何故、少子化の歯止めになるの?」と、その時は訝しく思った覚えがあります。
それに対する答えが、同僚曰く「安倍さんは、みんな好き好んで残業していると思っているのですよ。少ない人数の中で、残業しなければ仕事が終わらず納期に間に合わずノルマも達成出来ない事や、低賃金で残業代が無ければ食って行けない事や、それでも仕事が消化出来ない為にサービス残業やただ働きの休日出勤が横行している事など、全然知らないのですよ」と。そのバカ殿の無知に乗じて、日本経団連や米国系外資が、好き勝手したい放題の企業家天国を作ろうとして出してきたのが、ホワイトカラー・エグゼンプションなのだと。以上、但しどこまでが本当かは定かではありませんが。
苦労知らずの右翼御用のボンボン・バカ殿ぶりも、ここまで来れば天然モノですが、それでやろうとしている事が、もう、とことん庶民の神経を逆撫でするというか、真っ向から庶民に喧嘩を売っているとしか思えない事ばかり。そっちがその気なら、こちらも本気で「バカ殿」に対峙してやらねばなりません。今国会と春の統一地方選、夏の参院選を、安倍マルコスの墓場にしてやりましょう。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070127k0000m010077000c.html
・第166回国会で施政方針演説(首相官邸HP)
http://www.kantei.go.jp/jp/abephoto/2007/01/26sisei.html
・「政治とカネ」問題続出、政権運営の火種に(NIKKEI NET)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070111AT3S1001H10012007.html
・首相、共謀罪成立を指示(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070120-00000001-san-pol
・ホワイトカラー・エグゼンプション/今国会に厚労省固執/法案要綱作成(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-01-25/2007012501_02_0.html
・国民投票法案「成立を」 首相、施政方針演説で理念強調(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0126/010.html
1月25日に第166回通常国会が開幕し、安倍マルコスが施政方針演説で「戦後政治からの脱却を」「国への愛着愛情、道徳心をおろそかにしてきた社会風潮を変える」とか言ったそうですが、「何をか況や」です。
教育基本法ヤラセ改悪と言い、裏金隠しの議員事務所経費架空計上問題と言い、行政私物化・公私混同が露呈しての相次ぐ閣僚辞任と言い、内閣成立からまだいくらも経っていないにも関わらず、もうこれだけスキャンダルまみれになっている政治を続けていて、それで堂々と「国への愛着愛情、道徳心をおろそかにしてきたお前らが悪い」と言わんばかりの物言いには、もう開いた口が塞がりません。
「マルコス」政治もここまで来ると、もう厚顔無恥(国語辞典には"厚かましい事""恥知らずな様"とある)を通り越して、実は厚顔「無知」なのではないかと、訝しがりたくなります。実際、ホワイトカラー・エグゼンプションの件でも、職場の同僚が次の様な冗談を言っていましたが、この冗談も、あながちウソではないかもしれないという気がします。
その同僚によると、ホワイトカラー・エグゼンプションの、そもそもの言いだしっぺは、実は安倍マルコスだったとの事です。安倍はこう言ったそうです。「いくら残業しても残業代が出なくなるって、そりゃ良いなあ、そうなればみんな残業をしなくなって早く家に帰るようになって、少子化に歯止めがかかるなあ」と。
そう言えば、確かに安倍は「ホワイトカラー・エグゼンプションで少子化に歯止めがかかる」という事を言っていました。最初私はこれを聞いた時に、「はあっ? 何言ってんの、この人?」と思いました。「タダ働きの奨励・強制が、何故、少子化の歯止めになるの?」と、その時は訝しく思った覚えがあります。
それに対する答えが、同僚曰く「安倍さんは、みんな好き好んで残業していると思っているのですよ。少ない人数の中で、残業しなければ仕事が終わらず納期に間に合わずノルマも達成出来ない事や、低賃金で残業代が無ければ食って行けない事や、それでも仕事が消化出来ない為にサービス残業やただ働きの休日出勤が横行している事など、全然知らないのですよ」と。そのバカ殿の無知に乗じて、日本経団連や米国系外資が、好き勝手したい放題の企業家天国を作ろうとして出してきたのが、ホワイトカラー・エグゼンプションなのだと。以上、但しどこまでが本当かは定かではありませんが。
苦労知らずの右翼御用のボンボン・バカ殿ぶりも、ここまで来れば天然モノですが、それでやろうとしている事が、もう、とことん庶民の神経を逆撫でするというか、真っ向から庶民に喧嘩を売っているとしか思えない事ばかり。そっちがその気なら、こちらも本気で「バカ殿」に対峙してやらねばなりません。今国会と春の統一地方選、夏の参院選を、安倍マルコスの墓場にしてやりましょう。