アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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防衛省と闘う岩国に1000万人が350円ずつ寄付しよう!

2007年11月14日 23時49分55秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 本来は騒音・犯罪などの米軍基地被害に苦しむ全ての自治体に無条件に交付されて然るべき基地対策費が、何時の間にやら米軍再編交付金と名前を替えられて、基地拡張に賛成する自治体にしか交付されないという事が、公然と行われるようになりました。そして、基地拡張に反対している山口県岩国市や、拡張そのものは受け入れたが国の方針には異を唱えている沖縄県名護市など対しては、今も地元がどれだけ被害を蒙っていようが、そんな事は知ったこっちゃない、国は一切お金は出さない―そういう事が今や公然とまかり通るようになりました。

 その様な中、山口県岩国市では、米軍再編交付金に切替わる前に基地対策費の一部として支給されていた市庁舎建設補助金が、再編交付金に勝手に切り替えられた上に、「米軍再編に非協力的」という事で一方的にカットされる、という事態にまで立ち至っている事は、この間拙ブログでも今まで折に触れて取り上げてきた通りです。もうここまで来れば憲法も地方自治もあったものじゃない。「地方自治体は国の下請け機関にしか過ぎない」「そこの住民も国策遂行の駒でしかない」という発想なのですから。

 この様な国の卑劣な「アメとムチ」に対抗して、市庁舎建設補助金カットの穴埋めを、市民に広く募金を訴えて行く事で乗り切っていこうという動きが出てきました。詳しくは、ヤメ蚊さんのブログ(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)の下記記事を参照して下さい。国の嫌がらせに抗い市民自治を守ろうとする岩国市民の闘いに、全国の市民から厚き支援をお願いします。350円ぐらいなら私でも充分支援出来ます。

・防衛省と闘う岩国に1000万人が350円ずつ寄付しよう!~防衛省のアメとムチ政策にノーを!
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/922eb33512f2b19ee9bbf45a1ee411bb
・岩国市新市庁舎建設勝手連を立ち上げました~近く「基地誘致交付金」に抗議する寄付募集開始!
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/1c474b87b9a8ac73dc5b5aa2f63a03df

【続報】

 遂に「岩国市新市庁舎建設を勝手に支援する会」として募金活動が始まり、募金振込先の口座も決まりました。口座番号は【00130-9-583982】です。詳しくは、ヤメ蚊さんのブログ記事(下記URL)を参照して下さい。是非ともご協力を!(11月22日追記)
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/1024e23b6593bae40d90381a6048177b
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新自由主義との闘いも日本では三面記事ネタでしか無いのか

2007年11月14日 09時43分42秒 | その他の国際問題
・イベロアメリカ首脳会議閉幕/貧困克服へ「宣言」(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-11-13/2007111307_01_0.html
・第17回イベロアメリカ首脳会議閉幕(CRI)
 http://japanese.cri.cn/151/2007/11/11/1@107074.htm
・中南米首脳会議、荒れ模様 「黙れ!」チャベス氏にスペイン国王(産経新聞)
 http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071111/erp0711111450002-n1.htm

 南米チリの首都サンチアゴで先日開催された第17回イベロアメリカ首脳会議に関するニュース報道から。しんぶん赤旗と中国系メディアのCRIが、会議の内容そのものを割りと詳細に報道しているのに対して、下記の産経報道は「反米の闘士」ベネズエラのチャべス大統領の毒舌と、スペイン国王とのバトルを面白おかしく伝えるのみで。

 貧困と社会的不平等の解消や、新自由主義モデルからの脱却を掲げ、移民問題の解決や、米国のキューバ経済制裁解除を訴えた首脳会議の内容と、その中で起きた首脳同士のバトルと比べたら、一体どちらが重要なのだろうか。「赤旗や中国系メディアはチャべスべったりなので、都合の悪い事は書かないのだ」と言われたらそれまでですが。しかし、この首脳会議の内容が、三面記事のネタとしてしか取り上げられない様な内容だとは、とても思えないのですが。

 事の発端は、普段から毒舌で鳴らすベネズエラのチャべス大統領が、米国と共にイラク戦争開戦に踏み切ったスペインのアスナール前首相を「ファシスト」と野次った事から始まりました。その発言をスペインのサパテロ現首相やカルロス国王が諌めて、「黙れ!」と一喝した、というものです。

 確かにチャべスの毒舌ぶりは有名で、先日もブラジルのルラ大統領の事を「石油成金」と揶揄したとか。但し、これはルラの方から先に「我が国も石油大国になって、もうベネズエラみたいなトコに頼らなくても良くなった」と言われたので、その意趣返しだとも言われていますが。
 しかしそういう遣り取りの一方で、ブラジルのルラ左派政権が貧困一層で着実に成果を上げ、チャべスやボリビアのモラレス政権などがそれを全面支援しているのですが。

 私は、チャべスのワンマンぶりについては、流石にどうかとも思いますが(後々にベネズエラ革命のアキレス腱にもなりかねないという面で、一抹の危惧を感じる)、彼の言っている事は何も間違ってはいないと思います。「イラク戦争の開戦に加担したアスナールは米帝追従のファシストだ」―私もその通りだと思いますもの。

 ただ、それを外交の場で堂々と言うべき事か否かと問われたら、疑問符を掲げざるを得ませんが。その為に、本来なら味方となるべきサパテロ左派政権まで敵に回してしまい、「新自由主義モデルからの脱却」という肝心要の主要議題の陰が薄くなってしまった事に至っては、もう本末転倒の極み以外の何物でもありません。

 しかし、チャべスの毒舌以上に、この産経を初めとする日本の報道姿勢の方が、大いに問題があると思います。何でチャべスが、というよりもラテンアメリカの民衆が、あそこまで反米に傾き、新自由主義を忌み嫌い、中南米各地に左派政権を誕生させているのか、ニカラグアのオルテガ大統領が何故チャべスの弁護を買って出たのか、これは日本の報道をいくら読んでも分りません。ボリビアの水戦争の事も、キューバ旅客機爆破テロ容疑者のポサダ・カリレスを米国がかくまっている事も、日本の大手商業メディアは全然報道しませんから。チャべスを批判するならするで(私は組しませんが)、もっと多面的に情報を取り上げなければ、お話になりません。

(参考記事)
・[スペイン][中南米]スペイン国王がチャベス大統領に「黙れ」と(KLE4cの日記)
 http://d.hatena.ne.jp/anhelo/20071111/p1
・ボリビア:コチャバンバ市の「水戦争」から6年(JANJAN)
 http://www.news.janjan.jp/world/0611/0611295570/1.php
・ボリビアの水戦争(日本人が知らない恐るべき真実)
 http://www.h3.dion.ne.jp/~b-free/siranai/2-5.html#2-5-1
・ポサダ・カリレス事件に見る米政府の”二重の基準”(中南米新聞)
 http://www.chunambei.co.jp/editorial/040907.html
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