写真はいずれも週刊女性セブン6月15日号の記事より
元TBSワシントン支局長を性犯罪被害で告発した女性が顔を隠さずに会見
安倍晋三首相を密着リポートした著書などで知られる元TBSワシントン支局長のジャーナリスト・山口敬之氏(51)から性犯罪を受けたとして告発した女性が29日、司法記者クラブで記者会見を行った。
女性は海外でジャーナリスト活動をしている詩織さん(28)=姓は非公表=。山口氏が、不起訴処分になったことを受け、29日付で東京検察審査会に不服申し立てをしたことを明らかにした。
詩織さんは、2015年4月4日に山口氏に都内のホテルに連れ込まれ、性犯罪被害に遭ったと主張している。顔を隠さずに会見し「性犯罪の被害者を取り巻いている法的・社会的状況が、被害者にとって、どれほど不利に働くものなのかを痛感しました。今回、こうしてお話しさせていただこうと決意したのは、そうした状況を少しでも変えていきたいと強く思ったからです」と話し、時折声を詰まらせながら経緯を説明した。(以下略、5月29日 スポーツ報知)
http://www.hochi.co.jp/topics/20170529-OHT1T50146.html
週刊新潮・山口敬之氏準強姦報道被害訴える女性が会見「捜査に不審な点あった」
2015年4月に元TBS記者のジャーナリスト・山口敬之氏から準強姦被害に遭ったという女性・詩織さん(28)が5月29日、検察の不起訴処分を不服として検察審査会に審査を申し立てた。申し立て後に司法記者クラブで記者会見を開いた詩織さんは、「結果が私にとって受け入れられるものではなかった。捜査で不審に思う点もあった」と不服申し立ての理由を話した。この一件は、週刊新潮で報じられ、大きな話題となっている。
詩織さんや代理人弁護士らによると、詩織さんは2015年4月3日に山口氏と面会し、翌朝レイプの被害に遭ったと気づいた。4月30日には高輪署で告発状が受理されたが、6月8日に山口氏を逮捕しようと空港に行った捜査員から「上からの指示で逮捕できなかった」と連絡があった。結局、8月26日に書類送検されたが、翌年の2016年7月22日に代理人弁護士を通じて、嫌疑不十分のため不起訴処分となったことを伝えられた。
「被害者女性と言われることが嫌だった。また取り調べ中も被害者らしく振る舞いなさいと言われたが、被害者が悲しい、弱い、隠れなきゃいけないという状態にあることに疑問を感じた」。記者会見には下の名前と顔を出して臨んだ。(以下略、5月29日 弁護士ドットコム)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170529-00006154-bengocom-soci
山口敬之氏「法に触れることは一切していない」…準強姦、女性の申し立て受けコメント
元TBS記者のジャーナリスト・山口敬之氏から準強姦被害に遭ったという女性・詩織さん(28)が5月29日、検察の不起訴処分を不服として検察審査会に審査を申し立て、記者会見を開いたことを受けて、山口氏は同日夜、自身のフェイスブックを更新し、「私は法に触れる事は一切していません」と改めて違法性がなかったことを主張した。(以下略、5月29日 弁護士ドットコム)
http://www.oricon.co.jp/article/207295/
上記ニュースの真相を今までずっとネットや新聞記事で追ってきました。その中で、私が最も奇異に感じたのは、被害者が記者会見まで開き、そこには大勢の報道関係者も詰め掛けていたはずなのに、報じたのは週刊誌やスポーツ紙ばかりで、大新聞がほとんど何も報じない点です。読売なぞは、文科省前次官の出会い系バー通いまで報じながら、この件については一切沈黙しています。しかも、沈黙しているのは読売・産経などの御用メディアだけではありません。森友・加計学園問題では政府を鋭く追及している赤旗も、この問題については、ほとんど報じていません。
なるほど。準強姦疑惑というプライベートな問題で、当事者の主張が真っ向から対立している中においては、裏取りも行いながら、慎重に取材しなければならないのも分かります。でも、被害者が顔出しで記者会見まで行い、タクシー運転手やホテルマンの証言、ホテルの防犯カメラ画像などの物証もそろっている中で、なぜ、もっと堂々と取り上げないのでしょうか?そんなに安倍政権が怖いのでしょうか?
もし、共謀罪法案が国会を通ってしまったら、テロ対策の名目で、今以上に言論の自由が圧迫されるようになるでしょう。そして、それとは対照的に、権力犯罪については、文書破棄などの証拠隠滅、情報統制が行われるようになるでしょう。現に今回の件でも、加計学園と首相官邸の癒着を暴露した前次官の風俗通いだけがマスコミにリークされたのとは対照的に、安倍御用記者の準強姦疑惑については、逮捕寸前まで行きながら、警察トップの指示でもみ消しが図られました。
そんな事は絶対に許してはなりません。当ブログは、吹けば飛ぶような小さな個人ブログで、ブログ更新もままならないような現状ですが、それでも、この問題については、今後もできる限り真相を究明していくつもりです。
冒頭右上で紹介の詩織さん「強姦告発」会見要旨の拡大画像