この記事写真の中にある「オタマジャクシみたいなもの」、何か分ります?これはヒンキーという名前の「お化け」です。ヒンキーは反貧困キャンペーンに取り組んでいる人たちのマスコット・キャラクターで、写真はそのヒンキー・グッズのバッジなのです。このヒンキーですが、なかなか可愛いお化けですね。
しかし、何故「反貧困キャンペーン」と「お化け」の組み合わせなのか?そろそろ夏の怪談の季節なので、それに無理やり託けたのか?いいえ違います。以下、「反貧困キャンペーン」のサイトから引用します。
*反貧困キャンペーンのシンボルマーク「ヒンキー」(各種グッズも販売中)は、オバケのキャラクターです。貧困はなかなか「見えない」ものであり、またこの世の中に「あってほしくない」ものである、ということから、このマークが誕生しました。社会に貧困が広がると、「ヒンキー」はどんどん増殖していきます。社会から貧困がなくなるときは、「ヒンキー」も成仏でき喜んでくれるでしょう。このマークには、そんな貧困のない社会をめざしていきたいという願いがこめられています。
http://antipoverty07.blogspot.com/
ただ私としては、正直に言うと若干引っかかる部分はあります。如何に可愛いと言えども所詮は「お化け」。これでは「お化けの正体見たり枯れ尾花、貧困・格差もそれと同じ幻」という事になってしまうのでは。与党・マスコミが現にそういう情報操作を日々行っている中で、「それを敢えて逆手に取って揶揄する」という考え方も、確かにそれはそれでアリだとは思いますが。
キャラクター談義はそれでひとまず置いておいて、実はこの7月1日に東京で、そのキャンペーンを推進している反貧困ネットワーク準備会が主催する下記要領のイベントがあったのです。
(引用開始)
もうガマンできない! 広がる貧困
人間らしい暮らしを求めてつながろう
働く貧困層(ワーキング・プア)・生活保護受給者の急増、ネットカフェ難民・日雇い派遣などの劣悪な住・労働環境。――日本社会において、〈貧困〉が広がり続けています。「自己責任論」の大合唱の下で、少なからぬ人々が食うや食わずの状態に追いやられています。日本の政治は、本当にこの〈貧困〉問題をわかっているのでしょうか?気づいているのでしょうか?そして、本気で取組む気があるのでしょうか?――参議院選挙が近づいています。私たちは、〈貧困〉問題に取組む政治家の出現を待っています。
■日時:2007年7月1日 13:00 開場 13:30 開会(~16:30)
■場所:社会文化会館 (東京都千代田区永田町1-8-1)
(中略)
●集会内容: 第一部:「作られた対立を超えて」 年金生活者と生活保護受給者、正規労働者と非正規労働者、給食費を支払えない家庭と学校教師、など当事者の発言および解説(予定) 第二部:「〈貧困〉問題に取組まない政治家はいらない!」――「反貧困キャンペーン」参加団体より、当事者および主催者のアピール
■集会終了後、赤坂方面にパレード
(引用終了)
http://antipoverty07.blogspot.com/
この反貧困ネット(準)ですが、下記の構成団体リストからもわかる様に、弁護士や多重債務問題NGOからネカフェ難民や野宿生活者まで、労働団体も全労連から独立系のフリーター全般労組まで、幅広い団体・個人が参加しています。
反‐貧困ネットワーク準備会代表 宇都宮健児(弁護士)
準備会会員(50音順) 赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ、ふぇみん)/雨宮処凛(作家)/井口鈴子(司法書士、高金利引下げ全国連絡会)/市川明代(記者)/伊藤圭一(全労連)/伊藤みどり(働く女性の全国センター)/井上雅之(派遣労働ネットワーク)/猪股正(弁護士、生活保護問題対策全国会議)/内山智絵(東京精神医療人権センター)/浦松祥子(「賃金と社会保障」)/大平正巳(フリーター全般労組)/小島茂(連合)/梶屋大輔(グッドウィルユニオン)/加藤真規子(こらーるたいとう)/川井理砂子(弁護士、埼玉生活支援ネットワーク)/河添誠(首都圏青年ユニオン)/北村賢治(放送作家)/北村祐司(中央労福協)/木村朋子(東京都地域精神医療業務研究会)/後藤浩二(ホームレス地域生活移行支援事業裁判を支える会)/今野晴貴(POSSE)/佐藤幸樹(生存権裁判を支援する会)/志磨村和可(ホームレス総合相談ネットワーク)/神野斉(明石書店)/杉村宏(法政大学、貧困研究会準備会)/辻清二(全国生活と健康を守る会連合会)/冨岡千尋(FAV)/鳥山まどか(法政大学)/中野麻美(弁護士、派遣労働ネットワーク)/中村光男(あうん)/舟木浩(弁護士、全国生活保護裁判連絡会)/本多良男(全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会)/三浦仁士(フリーター全般労組)/三澤了(DPI日本会議)/水島宏明(ジャーナリスト)/森川清(弁護士、首都圏生活保護支援法律家ネットワーク)/山本創(DPI日本会議)/湯浅誠(自立生活サポートセンター・もやい)/吉田亜矢子(山谷・隅田川野宿者支援)/渡辺潤(全国公的扶助研究会)
7月1日のイベントの様子も既に反貧困ネット(準)のサイトにアップされています。レーバーネットを始め、一般のマスコミにもかなり取り上げられ、YouTubeの動画もアップされています。
http://antipoverty07.blogspot.com/
先日取り上げた6.30アキハバラ解放デモと言い、今回の7.1反貧困キャンペーンと言い、「金返せ!生きさせろ!人間をモノ扱いするな!」「貧困問題に取り組まない政治家はいらない!」と叫ぶヒンキーたちの動きは、ひょっとしたら全く新しい「市民型の革新統一戦線」として、偽装請負やネカフェ難民・生活保護棄民が蔓延る「美味しい国」の、レジームチェンジを促す原動力になっていくのではないかと、私は非常に期待しています。
実は昨日7月2日も貧困問題との関連で、「カンブリア宮殿」というテレビ番組(日テレ系列)を何気なく見たのですが、こちらは想像以上に酷い内容でした。「2007最新ハケン事情!~企業を支える女たち~」と銘打ったものだったのですが、何の事はない、あの派遣会社ヨイショ・ドラマ「ハケンの品格」のスポンサー企業テンプスタッフの太鼓持ち番組でした。
何が「ハケンビジネス」じゃ、何が「女性の働き方を35年見つめてきた」じゃ。その虚構のプロパガンダの陰で、パソナやグッドウィルといった派遣会社が実際に何をやってきたのか、知った上でワザと言っているのか。例えばグッドウィルのデータ装備費ピンハネ問題一つとっても、一体どう考えているのか!
余りに酷い番組内容だったので、少し見ただけでもう速攻でテレビの電源を切りました。ヒンキー頑張れ!!こんな詐欺まがいの情報操作になんか負けるな!!
しかし、何故「反貧困キャンペーン」と「お化け」の組み合わせなのか?そろそろ夏の怪談の季節なので、それに無理やり託けたのか?いいえ違います。以下、「反貧困キャンペーン」のサイトから引用します。
*反貧困キャンペーンのシンボルマーク「ヒンキー」(各種グッズも販売中)は、オバケのキャラクターです。貧困はなかなか「見えない」ものであり、またこの世の中に「あってほしくない」ものである、ということから、このマークが誕生しました。社会に貧困が広がると、「ヒンキー」はどんどん増殖していきます。社会から貧困がなくなるときは、「ヒンキー」も成仏でき喜んでくれるでしょう。このマークには、そんな貧困のない社会をめざしていきたいという願いがこめられています。
http://antipoverty07.blogspot.com/
ただ私としては、正直に言うと若干引っかかる部分はあります。如何に可愛いと言えども所詮は「お化け」。これでは「お化けの正体見たり枯れ尾花、貧困・格差もそれと同じ幻」という事になってしまうのでは。与党・マスコミが現にそういう情報操作を日々行っている中で、「それを敢えて逆手に取って揶揄する」という考え方も、確かにそれはそれでアリだとは思いますが。
キャラクター談義はそれでひとまず置いておいて、実はこの7月1日に東京で、そのキャンペーンを推進している反貧困ネットワーク準備会が主催する下記要領のイベントがあったのです。
(引用開始)
もうガマンできない! 広がる貧困
人間らしい暮らしを求めてつながろう
働く貧困層(ワーキング・プア)・生活保護受給者の急増、ネットカフェ難民・日雇い派遣などの劣悪な住・労働環境。――日本社会において、〈貧困〉が広がり続けています。「自己責任論」の大合唱の下で、少なからぬ人々が食うや食わずの状態に追いやられています。日本の政治は、本当にこの〈貧困〉問題をわかっているのでしょうか?気づいているのでしょうか?そして、本気で取組む気があるのでしょうか?――参議院選挙が近づいています。私たちは、〈貧困〉問題に取組む政治家の出現を待っています。
■日時:2007年7月1日 13:00 開場 13:30 開会(~16:30)
■場所:社会文化会館 (東京都千代田区永田町1-8-1)
(中略)
●集会内容: 第一部:「作られた対立を超えて」 年金生活者と生活保護受給者、正規労働者と非正規労働者、給食費を支払えない家庭と学校教師、など当事者の発言および解説(予定) 第二部:「〈貧困〉問題に取組まない政治家はいらない!」――「反貧困キャンペーン」参加団体より、当事者および主催者のアピール
■集会終了後、赤坂方面にパレード
(引用終了)
http://antipoverty07.blogspot.com/
この反貧困ネット(準)ですが、下記の構成団体リストからもわかる様に、弁護士や多重債務問題NGOからネカフェ難民や野宿生活者まで、労働団体も全労連から独立系のフリーター全般労組まで、幅広い団体・個人が参加しています。
反‐貧困ネットワーク準備会代表 宇都宮健児(弁護士)
準備会会員(50音順) 赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ、ふぇみん)/雨宮処凛(作家)/井口鈴子(司法書士、高金利引下げ全国連絡会)/市川明代(記者)/伊藤圭一(全労連)/伊藤みどり(働く女性の全国センター)/井上雅之(派遣労働ネットワーク)/猪股正(弁護士、生活保護問題対策全国会議)/内山智絵(東京精神医療人権センター)/浦松祥子(「賃金と社会保障」)/大平正巳(フリーター全般労組)/小島茂(連合)/梶屋大輔(グッドウィルユニオン)/加藤真規子(こらーるたいとう)/川井理砂子(弁護士、埼玉生活支援ネットワーク)/河添誠(首都圏青年ユニオン)/北村賢治(放送作家)/北村祐司(中央労福協)/木村朋子(東京都地域精神医療業務研究会)/後藤浩二(ホームレス地域生活移行支援事業裁判を支える会)/今野晴貴(POSSE)/佐藤幸樹(生存権裁判を支援する会)/志磨村和可(ホームレス総合相談ネットワーク)/神野斉(明石書店)/杉村宏(法政大学、貧困研究会準備会)/辻清二(全国生活と健康を守る会連合会)/冨岡千尋(FAV)/鳥山まどか(法政大学)/中野麻美(弁護士、派遣労働ネットワーク)/中村光男(あうん)/舟木浩(弁護士、全国生活保護裁判連絡会)/本多良男(全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会)/三浦仁士(フリーター全般労組)/三澤了(DPI日本会議)/水島宏明(ジャーナリスト)/森川清(弁護士、首都圏生活保護支援法律家ネットワーク)/山本創(DPI日本会議)/湯浅誠(自立生活サポートセンター・もやい)/吉田亜矢子(山谷・隅田川野宿者支援)/渡辺潤(全国公的扶助研究会)
7月1日のイベントの様子も既に反貧困ネット(準)のサイトにアップされています。レーバーネットを始め、一般のマスコミにもかなり取り上げられ、YouTubeの動画もアップされています。
http://antipoverty07.blogspot.com/
先日取り上げた6.30アキハバラ解放デモと言い、今回の7.1反貧困キャンペーンと言い、「金返せ!生きさせろ!人間をモノ扱いするな!」「貧困問題に取り組まない政治家はいらない!」と叫ぶヒンキーたちの動きは、ひょっとしたら全く新しい「市民型の革新統一戦線」として、偽装請負やネカフェ難民・生活保護棄民が蔓延る「美味しい国」の、レジームチェンジを促す原動力になっていくのではないかと、私は非常に期待しています。
実は昨日7月2日も貧困問題との関連で、「カンブリア宮殿」というテレビ番組(日テレ系列)を何気なく見たのですが、こちらは想像以上に酷い内容でした。「2007最新ハケン事情!~企業を支える女たち~」と銘打ったものだったのですが、何の事はない、あの派遣会社ヨイショ・ドラマ「ハケンの品格」のスポンサー企業テンプスタッフの太鼓持ち番組でした。
何が「ハケンビジネス」じゃ、何が「女性の働き方を35年見つめてきた」じゃ。その虚構のプロパガンダの陰で、パソナやグッドウィルといった派遣会社が実際に何をやってきたのか、知った上でワザと言っているのか。例えばグッドウィルのデータ装備費ピンハネ問題一つとっても、一体どう考えているのか!
余りに酷い番組内容だったので、少し見ただけでもう速攻でテレビの電源を切りました。ヒンキー頑張れ!!こんな詐欺まがいの情報操作になんか負けるな!!
メデェアの情報操作に負けないで頑張ってください。
宮崎からの応援しています。
昨年の脱税ワーストワン、派遣会社の経営者でした。