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箱根登山鉄道あじさい電車の旅その4 三線軌条と日本最古のトラス橋

2024年06月20日 20時32分45秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

旅行2日目は1日目に訪れる事が出来なかった場所に行く事から始めました。最初は箱根湯本駅から小田原寄り一つ手前にある入生田駅です。駅名の入生田は「いりうだ」と読みます。最初は何で読むのか分かりませんでしたが、栃木県の桐生(きりゅう)、京都府の芹生(せりゅう)と同じ読み方である事に気が付きました。そう言えば政治家にもいましたね。萩生田(はぎうだ)と言う統一教会絡みの人物が。

この駅には登山電車(箱根登山鉄道)の検車区があります。同じ箱根登山鉄道でも小田原から箱根湯本までは小田急の車両が乗り入れ、登山電車はこの検車区に出入りする場合しか来ません。登山電車と小田急とはゲージ(軌間=線路幅)が異なります。小田急は狭軌の1067mm、登山電車は標準軌の1435mm。箱根湯本からこの駅までは登山電車も乗り入れるので、2種類のゲージの線路が並行して走っています。前から見ると3本の線路が走っているように見えます。これが三線軌条です。日本ではもうここでしか目にする事が出来ません。
 
険しい山間部を走る登山電車のゲージの方が、ほとんど平野部しか走らない小田急のゲージよりも広いのは何故か?山間部の急な勾配を登るには、より大きいモーターが必要だからです。登山電車は、急カーブも回らなければならないので、車両の長さがわずか17mしかないのに、ゲージの幅はこちらの方が大きいのです。
 
 
 
三条軌道の撮影を終えた後は塔ノ沢駅に向かいました。こちらは箱根湯本で小田急電車から強羅行き電車に乗り換えて一つ目の駅です。上り線ホームの横に深沢銭洗弁天があります。この弁天様の湧水でお金を洗えば、お金が倍になると言い伝えられています。ネットには小銭だけでなくお札も柄杓付きのザルに入れて洗おうとする写真もアップされていました。お札なんか水で洗ったらクチャクチャ、ベトベトになって使い物にならなくなるのでは?
 
私は近くの早川橋梁(通称・出山の鉄橋)の写真を撮る為にこの駅に降りました。早川渓谷に架かる現存する最古のトラス橋です。大正時代の鉄橋架設工事の際には地上60mまで木の足場が組まれました。駅の雰囲気や、駅から崖下の国道1号線に降り立つまでの風景は、もう秘境感たっぷりで、南海高野線の紀伊細川駅を訪れた時の事を思い出しました。
 
 
但し、そこから出山の鉄橋に向かうまでが一苦労です。鉄道と並行して走る旧東海道の国道1号線を辿る事になりますが、ひっきりなしに車が行き交い、道を横断する事も出来ません。道自体も2車線の細い道で、横断歩道もありません。車に気を付けながら、必死の思いでようやく鉄橋撮影スポットに辿り着く事が出来ました。箱根登山鉄道は小田急傘下の地方私鉄で、電車の運転本数も多いので、他の撮影スポットよりはシャッターチャンスに恵まれています。交通事故に遭う危険さえなければ絶好の鉄道撮影地なのですが。
 
但し周辺の旅館街は寂れています。国際観光地の箱根も、潤っているのは箱根湯本と強羅、大涌谷と箱根町周辺だけはないでしょうか。この国道沿いの廃屋も、かつては有名旅館として繁盛していたのでしょうか。
 

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