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宇都宮LRTに乗って来た。

2023年08月30日 09時29分19秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
8月26日から27日まで1泊2日の日程で、栃木県宇都宮市に新規開業したLRT(ライト・レール・トランジットの略で、低床式の次世代型路面電車の事)に乗って来ました。 この日本で路面電車が新規開業するのは、もう75年ぶりの事です。 但し、路面電車と言っても、今までの路面電車とは全然違います。 ツイッターに投稿した旅行記の文章をそのまま載せますので、是非お読み下さい。 
 
8月26日(土)。 始発で大阪を立ち宇都宮には10時半過ぎに着いた。 宇都宮LRTの開業パレードが今から始まる。 パレードコースの鬼怒通りは全面通行止め。 15時からの乗車整理券も既に完売。 飲食ブースの宇都宮餃子の店の前も長蛇の列。 今日は開業イベント取材に徹し、初乗車は明日に延ばす。
 
一番電車の発車式も満員で入れず。 一般客も自由に見学出来るパレードコースに移動。 宇都宮駅東口の隣の東宿郷停留所から撮影。 それにしても人が多い。 それに整理係のスタッフが、やれ立ち止まるな、(片足が少し道路にはみ出ただけで)道路に出るなとうるさい。 普段もこれだけ乗ってくれたら良いのだが。
 
開業記念セールの商品はやはりボッタクリだった。 ポロシャツ3500円、トートバッグ1750円はまだしも、かき氷が千円前後もするとは。 千円の開業記念切符も実際に使えるのは10月から。 その中でセブンイレブンのエクレアとパン、水、キーホルダーが比較的安価だったので買う。 明日の朝食はこのパンだ。
 
今日はもう電車に乗るのを諦め、撮影ポイント探しに線路沿いを芳賀町方面へ、東宿郷電停の前まで歩いて来たら、何とここからだと整理券も不要で電車に乗れると。 ラッキー! ついでに交差点で黄色矢印の信号表示(これが点灯している間は車は交差点を横断出来ない)に従い進行する貸切電車も撮影出来た。
 
 
宇都宮LRTの乗り方。 ICカードの乗客は乗車時は下の緑リーダー、降車時は上の黄色リーダーにカードをタッチするだけ。 問題は私の様な現金客だ。 停留所前方にある発券機のボタンを押し整理券を入手。 降車時に運転席横の運賃箱に整理券と運賃を入れる。 お釣りは出ないので降りる前に両替を済ませておく。
 
東宿郷から車両基地のある平石まで乗る。 大混雑の中なんとか平石で下車。 2面4線の行き違い設備もある大きな駅だ。 バイアフリーで駐車場などのトランジット(乗り換え)設備も充実。 ただ周囲は一面田んぼ。 車庫は少し駅から離れている。 立入禁止も、偶然尿意を催しトイレを借りる事ができ撮影にも成功。
 
平石から清原地区市民センター前までは専用軌道となる。 この区間は山あり谷ありで民家はほとんどない。 沿線には飛山城跡などの史跡も点在。 鬼怒川では太公望が釣り糸を垂れていた。 路面電車は市街地を走るものだと思っていた常識が覆される。 市民センター前停留所には立派なトイレが併設されていた。
 
グリーンスタジアム前から終点の芳賀・高根沢工業団地までは再び道路上を走る。 クルマの車線と軌道敷は完全に分離され、定時運行が保障されている。 ただ急勾配、急カーブが連続して現れる。 試運転では急カーブを曲がりきれずに脱線する事故も発生。 観光客目線では飽きない車窓も地元客としてはどうか。
 
宇都宮LRT開業は沿線のキャノン、ホンダ工場に通うマイカー族の渋滞解消と、今まで車で郊外の量販店に通っていた買い物客を駅前商店街に呼び戻すのが狙い。 大阪の様なカジノ頼み、観光客頼みの他力本願ではなく、地元の経済や市民生活が潤う起爆剤となるか? 帰りは峰で降りて中華トントンで餃子を食う。
 
中華トントンでびっくり餃子とジャンボびっくり餃子の違いを聞いたら見本を見せてくれた。 左がジャンボの方で流石にデカい。 でも他方も大阪の餃子とは比べ物にならない位デカい。 味もキャベツの甘みが滲みて美味しかった。 人手不足でメニューを制限しなければならなかったり大変だが応援するので頑張れ! 
 
電車式信号機は赤が常時点灯するので最初は私も戸惑ったが、大阪でも阪堺電車の路面区間を横切る所にある信号機は赤がずっと点灯。 もう右上の赤は気にせず電車は黄色矢印、車は緑矢印の通りに進めば良いと納得 #ライトラインなう
 
「ライトラインなう」のハッシュタグを付けてツイッターに宇都宮LRTの写真を投稿すれば何かくれるそうなので私も早速やってみたw
 
8月27日(日)。 ホテルで昨日買ったLRTのパンを食べたが、黒パンから黄色のクリームが出てくると思いきや、クリームも黒だった。 栃木産苺のとちおとめをクリームに混ぜているのに、なぜ黒なのか? 黄色と黒のコラボで幾らでも新商品作れるなら、私も大阪に帰ったら丸美屋のノリ玉でLRT弁当作ってみようかしらんw
 
内陸部の宇都宮はさぞかし暑いだろうと覚悟して来たが、昨日の昼こそ照り返しがきつかったものの、夕方には涼しい風が吹いていた。 今朝も27℃で半袖では寒い位だ。 今日の宇都宮は終日曇りで昼から雷雨があるかも。 何せ別名、雷都と呼ばれ、LRTのデザインにもなった町だからなあ。
 
今日は始発駅の宇都宮駅東口からでも整理券なしに乗れた。 しかも関西のICカードも使えるのだと! 試してみたら本当だった。 だったら最初からそう説明しろよ。 昨日は両替機故障で小銭が用意出来ず、隣のお客さんに両替して貰ってようやく降車出来たのだぞ。 今日はまず宇都宮大学陽東キャンパスまで乗る。
 
陽東キャンパス電停の隣にある商業施設ベルモールでもLRT開業イベントが開催されているので、それを体験する為に下車。 すぐ前にさくらの湯というスーパー銭湯があったので雨宿りを兼ねて入浴。 開業イベントの地元高校生によるLRT模型の運転はレールもない玩具の電車だったので、撮影だけして退出。
 
LRTに乗って帰ろうとしたが、上り電車が混雑で30分遅れとの報に、途中の峰まで歩く事に。 確かにやって来るのは下り電車だけで、それも軒並み超満員。 昨日みたいに、終点の芳賀・高根沢工業団地で乗客が溢れて収拾不能に陥っているのだろう。 それだけ地元の期待が大きいのだ。 実際、地元はLRT一色だった。
 
峰で降りたのは昨日の中華トントンで、びっくり餃子セットを食べる為。 昨日はご飯が品切れで餃子とラーメンの単食メニューに切り替えざるを得なかった。 キャベツと豚肉がたっぷり入った肉厚の肉汁滴る餃子もさる事ながら、それ以上に卵スープの素朴な味が忘れられない。 帰阪したら私も試作してみる。
 
宇都宮で餃子が作られる様になったのは、戦前ここに駐屯した陸軍師団が中国で餃子の製法を教わったからと。 当店もそんな本場仕込みの味を親子と学生バイトの3人で引き継ぐ。 中には出来上がりが遅いと文句言う奴もいるそうだが、たった3人で店回しているのだから仕方ないだろう。 頑張れ! 中華トントン!
 
地元業者が物価高や人手不足を跳ね除けどれだけ頑張れるか? それは我々にとっても決して他人事ではない。 大阪でも数ある名店が惜しまれながら無くなって行った。 決して味が不味かった訳ではない。 単に後継者難と人手不足の為だ。 地元はもう限界まで頑張っている。 それを助けるのが政治の役割ではないか。
 
ところが大阪では地域の活性化そっちのけでカジノや外国人観光客の誘致ばかりに血道を上げる。 お陰で潤うのは観光客のお溢れにあやかれる一部業者のみ。 街は廃れシャッター街と化し、自分の事しか考えない輩が横行。 宇都宮は決して大阪みたいになってはいけない。 宇都宮LRTがその契機になる事を望む。

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