〈賭け麻雀は賭博罪。なのに漫画家は逮捕で、検事長は訓告。何でやねん?!(# ゚Д゚) 〉
〈検察庁法改正の強行採決はとりあえず阻止できたが、まだ継続審議で火種は残っている。黒川辞任もザマアミロだが、違法賭博の処分が訓告だけで、蛭子能収の様に逮捕されないのも納得行かない。でも、腰痛で今は思う様に活動出来ない。そこで手製のプラカードを掲げ近所でスタンディングする事にした〉
今国会での検察庁法改正案の強行採決は無くなりました。黒川検事長も賭け麻雀の責任を取って辞職する事になりました。
しかし、これで問題は解決した訳ではありません。政府は、次の国会で、再びこの法案を上程すると言っています。黒川検事長も、賭け麻雀で賭博罪に問われながら、逮捕もされず退職金も満額獲得するつもりでいます。黒川検事長と一緒になって賭け麻雀に興じた新聞記者に対しても、社会の公器としての責任を追及しなければなりません。
過去には、漫画家の蛭子能収(えびす・よしかず)や、西武ライオンズ監督の東尾修も、賭け麻雀で逮捕されています。それに対して、何故、黒川検事長だけが罪を問われず、訓告処分だけで済むのか?これでは辞職も目眩しだと言わざるを得ません。
普段は競争至上主義の規制緩和論者で「非正規労働者の低賃金も自己責任」と言って憚らない堀江貴文氏すら、今回の黒川氏に対する大甘処分については、「上級国民の下級国民に対する差別だ」と憤っています。この問題については、自民党内からも批判の声が上がっています。
この検察庁法改正問題については、大阪でも、今日の午後から梅田で、個人有志による集会・デモがあるそうです。私も、いつもなら、そういうデモには出来るだけ参加するようにしているのですが、今はあいにく腰痛治療中で、まだまだ無理は出来ません。
しかし、だからと言って、何もせず黙っているだけでは、余りにも癪なので、自宅でも一人で意思表示出来るように、写真のプラカードを作りました。これを買い物帰りに、いつもアイスクリンを買う和菓子屋のオッチャンに頼んで、私のスマホで撮影してもらいました。
上記上段〈 〉がプラカードの文面です。写真は知人向けの顔付きのものとSNS向けの顔無しのものの2種類を撮りました。そして、SNS向けには下段〈 〉のツイート(つぶやき)を添えて投稿しました。
それにしても、新型コロナ感染症の拡大で、外出もままならなくなっている中で、何故これほどまで、検察庁法改正反対の声が盛り上がったのか?多くの国民が、営業自粛や休廃業を強いられ、生活も成り立たなくなっているのに、その苦難を余所に、法を守るべき検察官が違法賭博に入れあげ、苦難の上に胡座をかいていたからです。
黒川検事長にしてみれば、「今は外出自粛で集会やデモもままならない。少々羽目を外しても文句なぞ出ない」と思ったのでしょう。とんだ勘違いです。何も集会やデモだけが抗議手段ではありません。たとえ集会やデモが出来なくても、個人がネットで声を合わせれば、それが集会やデモの代わりになります。
寧ろ、外出自粛で在宅者が増える事で、ネットで声を合わせる事が可能になります。普段は視聴出来ない日中時間帯の国会中継も、テレビやネットで視聴出来るようになります。そこを黒川氏や、一緒に賭け麻雀に興じた新聞記者は、完全に見誤りました。
見誤ったのは黒川氏やマスコミ、安倍政権だけではありません。安倍政権の検察庁法改正に賛成した「維新の会」も同じです。「維新の会」は、「反対してもどうせ強行採決されるだけだ」と、早々と改正賛成に回りました。そして、「付帯決議などの実利を勝ち取る方が重要だ」と言い訳を始めました。
しかし、何の法的拘束力もない付帯決議を付けても、全く歯止めになりません。幾ら「恣意的な人事を行ってはならない」と決議した所で、違反しても何も罰則がないのですから当然です。それどころか、何の効力もない付帯決議がある事で、逆に強行採決の実態が覆い隠されてしまいます。そんな付帯決議なぞ「百害あって一利無し」です。
安倍政権のコロナ対策が余りにも無策故に、「維新の会」の吉村・大阪府知事や松井・大阪市長の施策が注目を浴びています。しかし、そもそも今の医療崩壊を招いたのは、彼らが医療費削減の為に、安倍政権と一緒になって病院や保健所の統廃合を進めたからです。それで病床も防護服も不足して、雨合羽で一時凌ぎをしなければならなくなったのに、それをまるで手柄の様に自慢して。それを世間では、放火犯が火災の第一発見者の様に振舞う様に擬えて、「マッチポンプ」と言います。
10万円の給付金も、検察庁法改正案の今国会での見送りも、黒川検事長の辞任も、野党と市民が諦めずに反対したからこそ、勝ち取れた成果です。「維新の会」の様に、最初から妥協していたのでは、妥協すら勝ち取れなくなります。
「維新の会」も一応は自民党政治を批判しますが、彼らの批判は重箱の隅を突つき、矛先を逸らす様なものばかりです。「大阪都構想で行政の無駄を省く、役人天国を是正する」と言いながら、その「行政の無駄、役人天国」の最たる検察庁法改正に賛成するのは何故なのか?弱い大阪の自民党とは戦っても、安倍政権とは戦わないのは何故なのか?所詮は彼らも自民党の補完勢力に過ぎないからでしょう。
今まではそんなデマゴギーも通用して来ました。安倍政権が余りにも強大で、野党が幾ら束になってかかっても叶わなかったからです。だから、「維新の会」みたいに、裏で安倍政権と妥協する方が、賢いやり方だと思われてきました。しかし、一見強大に見えた安倍政権も、実際は「張子の虎」に過ぎませんでした。
平時では通用したプロパガンダも、感染症相手の未知の戦いでは通用しなくなりました。かつて中東諸国の独裁政権が相次いで崩壊した「アラブの春」も、きっかけは自殺したチュニジアの失業青年の何気ない呟きからでした。今回の検察庁法改正反対運動も、一人の主婦の呟きから始まりました。
一時的には上手く騙せた様に思えても、いつまでも嘘をつき続ける事は出来ない。砂上の楼閣はいつか崩れ落ちる。その為には諦めない事です。それまでは、どんなに困難であろうとも、どんなに政権側がマスコミを使ってプロパガンダを吹き込もうと、「おかしいと思った事はおかしい」と、諦めずに呟き続けようと思います。
みんな「正義」を希求しているのだと…そのへんを、安倍や吉村・維新も甘く見てますし、あるいは野党もそうゆうふうに考えているのではないか?それは違うでしょう!
堂々と「正義」を語り、主張しましょう!
そして病院で働いていても、非正規労働者、委託労働者には危険手当もない、野宿労働者には10万円の給付も支払われないという「不正義」に、声をあげていきましょう!辺野古新基地建設も「不正義」です!
みんなで声をあげましょう!