石川県国民健康保険団体連合会のA木さんです。
国民健康保険団体連合会(よく国保連と言われます)は各県にあります。いくつかの県の国保連とご一緒に仕事をしてきました。
エイジングライフ研究所が活動を始めたごく初期に、宮崎県や大分県の国保連が市町村のボケ予防のけん引役になって、各市町村に二段階方式の導入を実現させたことを思い出します。
宮崎県のパワフルなS池さん。大分県の美人実力者Yさん。お二人共に定年を迎えられ、さすがにいきいきと生活していらっしゃる様子ですが、過ぎゆく時を思い知らされますねえ・・・
こういうさきがけの活動が、3年間にわたった国保中央会からの委託事業「ボケ予防指導者養成講座」につながったのです。
そのまま活動が続いているところもあれば、せっかく保健師さんの思いが実現し始めたにもかかわらず、例の合併騒ぎでなんとなく下火になったところも中止のやむなきに至ったところもあります。
中能登町講演会場のY田さん心づかいのお花3態
それでも日本のいろいろなところで活動を継続してくださっていて、思いがけない時に「スタートは中央会の養成講座からです」と聞かされて、うれしいやら驚くやら。こちらが感激してしまいます。
今、石川県国保連は毎年1市町に対してボケ予防活動のサポートをしています。加賀・能登とモデル地区を設定しながら、研修会や講演会を企画する形でのサポートです。
A木さんもエイジングライフ研究所の研修を受けられ、地域に出て教室での生活指導の手伝いも辞さないという姿勢ですから、この活動が有効であることは
「よくわかってます」
「生活指導のために脳機能検査がある事がよくわかります」
もう一点言われました。
「二段階方式を導入すると、予防活動には珍しく客観的なデータが出せることも魅力です」
「介護保険料や国保の支出を抑える効果があると思ってます」
中能登町杉本町長・小林保健環境課長・坂井福祉課長
講演前のお三方との一時。
「大ボケの方がお一人でた。そうすると中能登町としては、実質的にいくら費用負担が増えるのですか?」
坂井福祉課長さんの説明によると
「介護費用の50%のうち、20%は介護保険料、30%は支払基金で賄われます。
残り半分の構成は国が25%(調整交付金を含む)、県が12.5%、中能登町が12.5%です。つまり非常におおざっぱに言って、一人年間500万円かかるとしたら、そのうちの160万円は町負担ということになります」
中能登町のK幡保健師さんから、本年度の予防教室の成績推移を事前に見せてもらっていました。
その内容はA教室は改善率100%でしたし、もう一つの教室は78%でしたので、すかさずその説明をして
「保健師さんたちは、1銭も稼いではいませんが、大ボケになることを先延ばしにしたという意味では、一人でも年間160万円の支出のセーブをしたことになりますので、教室の参加人数をお調べください。すごいですね!」
杉本町長さんは「よくわかってます。中能登町は保健師さんの数は多いんですよ。春にまたもう一人増えます」とニコニコ顔で答えてくださいました。
小林課長さんは「いつも保健師さんをほめてますよ~」と、これまた笑顔での応答です。
二段階方式は個別生活指導にこそ、その本領を発揮するものですが、その検査結果があると、客観指標が同時にできるという特徴があります。
保健師さんたちはそこの理解をしてくださいね。
認知症予防学習会(七尾・津端・川北・中能登の保健師さんたち
七尾市のM保健師さん。
「旧能登島町で始まったボケ予防教室が続いているのです。もう7~8年になるところもあって、参加する人たちってお元気なんですよ。
年をとってきて、活動範囲が小さくなっても楽しくやってくれてます。
早く始めたところのほうがやる気がたくさんあるようです」とうれしい報告でした。
もっと嬉しい情報!もうすぐ産休ですってね。どうぞお大事に♪
中能登町のM井保健師さんやN川社会福祉士さんT畠保健師さん(写真がなくてごめんなさい)たちは、実際にテストを実施したうえで、疑問点を持って参加してくださったので、勉強会がお役に立てたようでした。
今回も会場いっぱい、席が足りずに椅子を追加し、隣室にビデオで送るという盛況ぶりでした。(写真を写すことを忘れてしまってもう帰りがけの様子です)
杉本町長さんが感心していらっしゃいましたが、講演会にたくさん聴衆が集まれば、それだけボケ予防に関しての住民の皆さんの関心が高いということになりますから、保健師さんの活動もしやすくなるというものです。
翌日伺った津幡町の東本健康福祉課長さん。
ベテランT中さん、続けて質問されて手技への理解を深めたT本さん、新人H蔵さんにA木さんの4人の保健師さんたちとの午前中の勉強会は、個別指導でした。
小ボケの方でまさに自覚があって、劇的といえるほど興味深いケースでした。そちらで盛り上がってしまって、お暇する直前にご挨拶に伺いました。
予防活動の重要性について二人で「意見は一致!」となったときの笑顔です。
右の写真の人は知らない人です・・・
帰宅の日、空港までの時間を利用して金沢21世紀美術館に行きました。とても気になっていた美術館でしたから、結構楽しみにしていました。
スイミングプール という作品です。仕掛けは作品名をダブルクリックで見てください。アイディアですね。
アイディアは、前頭葉。美術館でも素晴らしい前頭葉に出会えました。
美術館にも増して、魅力ある多くの方々に会って、豊かな気分になれた能登の旅でした。
(所用があって、ブログは2週間休みます。)