行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

コロナ検証、中国の壮大な実験?

2022-12-17 17:44:49 | 災害

中国のゼロコロナ政策は11月28日の反対デモで挫折した。記録的な毎日の新しい症例数が数万人に上り、何百万人もの濃厚接触者が追跡または隔離された。 北京でそのようなケースに対応するために建設された臨時のCovid施設は、すでに80%に達した。政府も検査、追跡、検疫のためにより多くのリソースが必要になり、各地の自治体も「ゼロCovid」の費用と経済の減速における役割から深刻な財政的圧力にさらされていた。そこに忍耐力が薄れるにつれ、国民の支持は急速に失われ、デモが発生した。中には習近平1強体制への不満も白紙プラカードで示され、急遽ゼロコロナ政策は転換された。

しかし、責任者の専門家、鍾南山氏は15日に講演し、オミクロン株について、「致死率は0.1%前後で、肺炎の症状もない。簡単に言えば、『コロナ風邪』だと手のひらを反すようにオミクロン変種コロナは風邪並みだと言い切ったのには驚いた。検査所の閉鎖とか医療への負担を軽減するために、入院を最も重篤な症例に限定するなど、なんとなくほったらかし政策のような気がする。

ニューヨークタイムズの分析では「これから全国的な流行は悲惨なものになる可能性がある。政府が警戒を緩めてから最初の 6 か月以内に中国の人口の 4 分の 1 が感染した場合、これは米国とヨーロッパが Omicron で経験したのと同じ割合であり、中国では推定3 億 6,300 万人が感染する可能性があり、毎日 32,000 人が集中治療室に入院し、これは社会的および政治的危機の可能性がある」

また、Covid の亜種 omicron が 2021 年後半に出現して以来、複数の亜種に急速に進化している。亜種の 1 つである BF.7 は最近、北京で拡散している主な亜種として特定されており、中国での Covid 感染の拡大の原因となっている。BF.7 (BA.5.2.1.7 の略) は、オミクロン バリアント BA.5 の亜系統で、中国からの報告によると、BF.7 は国内のオミクロン亜種の中で最も強い感染力を持ち、他の亜種よりも感染が速く、潜伏期間が短く、以前に Covid に感染した人やワクチン接種済みの人に感染する能力が高いことが示されている。と報じている。

このBF.7は日本をはじめ世界の他の国ではまだ、あまり流行ってないが中国の不活性化ワクチンでは対応できない。早急にmRNAワクチンを導入する必要があるが、ドイツ(バイオンテック)からの働きかけも断り、どうするのだろうか?先日私が接種したワクチンはBA4-5対応mRNAワクチンだった。

新型コロナ初期の頃、スエーデンがロックダウンをしないで流行らせて免疫を持たせれば乗り切れると欧州で唯一頑張ったが失敗した。中国はその先例があるのに「風邪並み」として対応しようとしている。
壮大な実験だが14億人もいるだけに心配だ。

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コロナ検証、ドーハの歓喜が悲劇を生まないように

2022-11-24 20:59:37 | 災害

昨日のワールドサッカー、後半見事にひっくり返してドイツを破り、列島は歓喜の興奮に包まれた。前半のドイツの波状攻撃は凄まじく、ゴールキーパーは良く防ぎ耐え1ゴールを許したのみ。しかし、後半まで持つか心配だった。ところが森安監督の采配は見事で、後半は若手を入れ替え攻撃を強化した結果、途中出場した若手が2ゴール。

テレビでは歓喜に沸く渋谷を中継していたが、おそらくどこのスポーツバーも満員で沸いたことだろう。今日はロータリークラブのランチ会でもその話題で持ちきりだった。

だが、コロナ第8波は浸透し出した。この大騒ぎが第8波の引き金にならないだろうか、杞憂に終わることを願いたい。米国のファウチCDC所長が辞任にあたり、ワクチンを拒否している人がいることが悲しいと述べている。
先日5回目のオミクロン対応ワクチンを接種した。これまでのワクチンより副作用が強いと聞いていたが、接種したまわりが2日間痛みが残っただけで済んだ。しかし友人の中には発熱して翌日は辛かったという人が結構いた。
とにかくワクチンを接種し、密を避け、換気をしっかりすることだ。

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コロナ検証、コロナを甘く見た

2022-11-11 16:32:56 | 災害
 
コロナ検証、コロナ急減は何故だ??

11月に入って、コロナ感染が急減した。東京でさえ、毎日20人前後、昭島周辺市町村では殆どゼロ感染が続き、全国的にも(7日)東北は秋田1人以外はゼロ、九州も福岡2人以外はゼロと......
 

コロナは一筋縄ではいかないが昨年の例からの教訓だ。もう大丈夫と言うことは言えない。第7波が何とか収束したと思ったら8波が起き始めた。オミクロンが変異してきているからだ。幸いワクチンがなんとか対応できているので、重症者は減っているが、経済活動の活発化で感染しやすい環境が増している。

私の周囲でも感染者が出てきたが、7日間の経過を経てへっちゃらという人が増えた。オミクロンはインフルエンザ並みという人もいる。しかし、専門家は「コロナの脅威は変わらない。ワクチン接種を受けたから軽く済んでいるに過ぎない」と、患者が増えると医療が逼迫することに変わらない。

コロナの感染に対し、経済活動のストップ&ゴーにより注意を払わなければならない。これが今の教訓だ。

 

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コロナ検証、経口治療薬パキロビッド登場

2022-10-08 23:18:48 | 災害

米国で使用されているコロナ経口治療薬パキロビッドが日本でも使用されるようになった。海外の製品名は「Paxlovid」だが、日本では「パクスロビド」と報道されていたが、日本の製品名は「パキロビッド」に決定された。
ようやくファイザー製経口治療薬が出てきて、自宅療養者にはグッドニュースだ。厚労省では既に200万人分確保したとの報道も。

ニューヨークタイムズによれば、
ホワイトハウスのCovid対応コーディネーターであるAshish Jha博士は、「現在、パクスロビッドだけで大量の死を防ぐことができます。新型コロナウイルスに感染している 50 歳以上のすべてのアメリカ人が、Paxlovidまたはモノクローナル抗体として知られる治療のいずれかのコースを受けた場合、毎日の死亡数は、ここ数か月の 1 日あたり約 400 人から、1 日あたり約 50 人に減少する可能性がある」と予測した。
また、Covidは、特に高齢者にとって致命的なウイルスであり、PaxlovidはCovidの重症度を軽減し、HIV治療を非常に効果的にしたのと同じプロセスで、人体内でのウイルスの複製を阻害する。と報じている。

ところが、パキロビッドを忌避する人々がいることが大問題と報じ、同紙によれば日本人には信じられないが共和党州と民主党州によって違うと以下のように報じている。
ワクチン接種率が低いため、Paxlovidの服用率が共和党の地域でより低いように見える。政府のデータによると、8 月下旬から 9 月下旬までの間に Paxlovid の使用が最も少なかった 20 州 (Covid の診断症例 100 件あたり) のうち、18 州が 2020 年にドナルド・トランプ氏が勝利した州だった。Paxlovidの敬遠は、共和党の有権者が新型コロナウイルスをインフルエンザとほとんど変わらないものとして誤って忌避し、その間違いは以下のように悲劇的な結果をもたらした。

2020年選挙でトランプ支持率とコロナ死亡率、支持率の高さに比例して死亡率が高い

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コロナ検証、カオスの果てに

2022-09-08 17:19:23 | 災害
 
コロナ検証、デルタ株をなめたらどうなるか

東京医科歯科大学は国内で初めて確認されたアルファ株に似た変異を持つ新たなデルタ株について、「ブレークスルー感染が確認された」と発表した。このブレークスルーという言葉が最近外国......
 

オミクロン株に変異したコロナはデルタ以上に感染力を強め、3回接種した人でもブレークスルーで感染、第7波では世界で最も多い感染者を記録するという汚名を被った。他国では全数把握をしてないからと弁明、知事からも件数が多く全数把握は困難だという申し入れも有り、ついに26日から簡略化すると岸田首相は表明、また感染者の療養期間を10日から5日に短縮すると表明した。

また発生届はこんご、高齢者や入院を必要とする者、妊婦などに限定し、若い感染者は陽性の段階で健康フォローアップセンターに届けた上、原則自宅療養とし、希望すれば宿泊療養施設へ、無症状なら生活必需品の購入など最低限の外出も認める。

感染者が市中に出ることになり、自己防衛を徹底するしかない。この先の予測は誰も判らない状況となった。インフルエンザ並みの対応となったが、これで乗り切れるか不安感は増す。頼みは医療体制が機能することだ。

 

 

 

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コロナ検証、新規感染者数世界一、カオスへ

2022-08-05 17:26:41 | 災害
 
コロナ検証、ついに政府はコロナ敗戦宣言

菅義偉総理大臣は2日、関係閣僚会議で、「重症患者や重症化リスクの特に高い方には、確実に入院して頂けるよう、必要な病床を確保します。それ以外の方は、自宅での療養を基本とし、症状......
 

1年前に、「感染症は隔離」という原則を放棄、自宅療養が今やメイン、昭島市は2146人の感染者のうち、自宅療養者は1544人にのぼる。

全国的には20万を超える新規感染者、世界を見回してもこんなに多い国はない。政府も地方自治体も制御しきれない状態、医療が逼迫しているので軽傷者は医者に行かないでと大阪府吉村知事が言い出した。

発熱外来も大勢が詰めかけ逼迫、検査を受けるのにどこへ行ったら良いか検査難民と言う言葉が出てきた。コロナ初期から検査態勢が弱点なことは変わらない。医療が逼迫しているので、検査を分離して、野戦病院を臨時に設けて誰でも即検査ができる態勢をといった悲鳴に近い声が医者から出ている。保健所も逼迫しているので感染者数の把握は止めようと感染症対策分科会の尾身茂会長や全国知事会が言い出した。狙いはインフルエンザ並みの扱いにということのようだ。

カオスになりつつある。政府はスエーデンのごとく行動制限しなくても感染者は自然に減少すると考えているのだろうか?自分の体は自分で守るしか庶民の手立てはない。

それにしてもこのカオスの中、事業を経営するのは大変だ。局員がコロナ感染や濃厚接触者となり出勤できなくなったため、全国約200カ所の郵便局で窓口業務を休止した。従業員の感染で外食店舗の一時休業や時短営業が続出、鉄道やバスは運転士不足から運行本数を減らしている。

参考、ニューヨークタイムズ8月4日のデータ、10万人当たりの感染者ランク、7日平均

  感染者数 10万人当たり 14日間の変化 死者数 10万人当たり
Federated States of Micronesia 482 423
cases trajectory last two weeks
1.3 1.13  
Brunei 968 223
–44%cases trajectory last two weeks
0
Japan › 211,437 167
+85%cases trajectory last two weeks
124.6 0.10 81%
Greece 17,885 167
–66%cases trajectory last two weeks
54.0 0.50 71%
Australia › 38,000 150
–19%cases trajectory last two weeks
64.3 0.25 86%
South Korea 77,091 149
+36%cases trajectory last two weeks
21.7 0.04 86%
Montenegro 898 144
+31%cases trajectory last two weeks
1.6 0.25 46%
Cayman Islands 91 140
+50%cases trajectory last two weeks
0 92%
New Zealand 6,149 125
–34%cases trajectory last two weeks
17.9 0.36 84%
Finland 6,740 122
cases trajectory last two weeks
34.1 0.62 79%*

右の欄の%はワクチン接種率、把握できている国のみ

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コロナ検証、第7波医療逼迫寸前

2022-07-23 17:37:58 | 災害

都内の新型コロナウイルスの感染者7日8529人、21日には3万人を超えた。7日のブログで「コロナ下で経験したことだが、問題はそのために医療が逼迫し他の病気の処置が遅くなったり、命取りになる恐れがあることだ。大事にならないうちに新たな規制をとるべきだ」と書いた。昨日、都内の救急車出動率は9割を超え、入院急増で搬送困難もと日経は報道している。

昭島市内の発熱外来は連日大変な混雑、室外のテント待合室をはみ差し、炎天下で待つ大勢の市民、異様な光景だ。同じ病院へ一般診察に行くのは入口が別で離れてはいるが、不安だ。

都も政府も発熱外来対策として無料で検査キットを配賦するとか、医療従事者が逼迫しないように濃厚接触者で陰性の場合、待機期間を3日間とするなどで、行動制限はとらないという。大相撲でもプロ野球でも感染者続出だ。手遅れになるのではないかと危惧する。

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コロナ検証、第7波必至、新たな規制を

2022-07-07 22:23:05 | 災害
 
コロナ検証、ワクチンが来ない

 コロナ感染増に手をこまねいている政治東京の感染増は3日間増え続けかつてのオーバーシュートという言葉が似合う状態になってきた。あのときは西村再生経済相の反対を......
 

東京都は7日、新型コロナウイルスの感染者を新たに8529人確認したと発表した。1週間前の同じ曜日(6月30日)より4908人多く、約2.4倍となった。前週を上回るのは20日連続。2日連続で8千人を上回った。趨勢を確認するには7日までの1週間平均の感染状況だ。1日あたりの感染者数は5127.7人で、前週(2542.9人)の201.6%、明らかに波が来ている。

これまでの波と異なるのは年代別では20代の2056人が最多で、30代が1573人、40代が1348人、50代が997人、10代が925人だった。65歳以上は543人だった。昨年と違いワクチン接種率が高い65歳以上は少ない。

小池知事は注視して行くとしているのは、重症者が少なく、都が30~40%で緊急事態宣言の要請を判断する指標としている重症者用病床使用率は5.5%だからだろう。
全国的に見ても重症者数は67人で、昨年の500人より低い。インフルエンザ並みの対応でよいのではないかという人もいるが、都の緊急専門家会議では、このままのペースで感染が拡大すると、2週間後の7月20日には1万5534人に、4週間後の8月3日には5万4902人にのぼるとの予想値が出された。

コロナ下で経験したことだが、問題はそのために医療が逼迫し他の病気の処置が遅くなったり、命取りになる恐れがあることだ。大事にならないうちに新たな規制をとるべきだ。

 

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安心をもたらすワクチンの恐ろしさ

2022-05-11 21:24:14 | 災害
 
ワクチンの予約,昭島市のケース

9時からワクチンの予約開始ということで、我が家ではパソコン、スマホ、電話を試すことにした。先行する各地からの情報は厳しいことばかりで,運試しの趣で、自粛生活の暇つぶしとなった。......
 

この2年間、ワクチンは日本の政治にも影響した。菅政権はワクチン確保に苦労した。それは評価に値すると考えたい。岸田政権もワクチン接種率により支持率が左右される。この連休、WITHコロナで賑わったのもワクチン接種率が上がったからだ。ほぼ8割の人が2回接種を終え、3回目接種率も半分に達した。

この間、ワクチンの種類もmRNAのファイザーとモデルナにほぼ集約され、日本での認知はこの2種類になっている。遅まきながら日本の製薬会社もワクチンを開発しているが、先発2社に互していけるか効き目に依る。

中国では政策が難しい局面になっている。WHOのテドロス局長はゼロコロナ政策は不可能と言いだした。中国のワクチンは初期には効果があったが、変身する変種のオミクロンには効果が無く、WITHコロナができないのでロックダウンしかないのでは無いか?ゼロコロナを目指すのなら、PCR検査を絶えず行い患者を閉じ込めるしか方法は無い。

上海ロックダウンで部品が供給されずトヨタをはじめ日本の自動車工場が相次いで操業停止になっている。中国経済への影響は計り知れない。習近平は追い込まれ、どう動くか?

 

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コロナ検証、COVID19による死者は1490万人?

2022-05-07 18:10:19 | 災害

パンデミックの最初の2年間に、平常時死亡者よりも約1490万人多く死亡したと、世界保健機関(WHO)は5日発表した。各国の報告によると、COVID19ウイルスによる死亡者数は600万人で、倍以上の差があると推定される。

メキシコではパンデミックの最初の2年間の過剰な死者数は、政府のCOVID19死亡者数の公式集計の2倍と、WHOは指摘している。エジプトでは、過剰な死亡者は公式のCOVID19犠牲者の約12倍、パキスタンでは、8倍だ。この差はWHO専門家によると、過剰死亡者のほとんどはCOVID19自体の犠牲者だが、パンデミックにより心臓発作などの病気の医療を受けることがより困難になったため、死亡した人も含まれていると報告されている。またWHOの推計によると、世界の過剰死亡者の3分の1近く(470万人)がインドで発生した。2021年末までのインド政府自身の数字は481,080人で、インド政府はこの公表に反対した。

日本の厚生労働省の発表もCOVID19による死者は29761名とされており、治療が受けられない持病による死亡者は発表されてない。WHOのデータで唯一政府報告者数とほぼ一致するは英国のみと公表されている。英国ではパンデミック中に通常よりも約149,000人多く死亡し、英国が報告したCOVID19死亡者数とほぼ同じだ。

ドイツで過剰死亡を調査したルートヴィヒ・マクシミリアン大学の統計学者であるジャコモ・デ・ニコラは、国の急速な高齢化は、WHO分析が平年で死亡すると予想される人々の数を過小評価している可能性があると述べた。その結果、過剰死亡の過大評価がもたらされた可能性があるわけだ。

WHOの報告書

2020年と2021年のCOVID-19パンデミックに関連する1,490万人の過剰死亡 (who.int)

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