中国のゼロコロナ政策は11月28日の反対デモで挫折した。記録的な毎日の新しい症例数が数万人に上り、何百万人もの濃厚接触者が追跡または隔離された。 北京でそのようなケースに対応するために建設された臨時のCovid施設は、すでに80%に達した。政府も検査、追跡、検疫のためにより多くのリソースが必要になり、各地の自治体も「ゼロCovid」の費用と経済の減速における役割から深刻な財政的圧力にさらされていた。そこに忍耐力が薄れるにつれ、国民の支持は急速に失われ、デモが発生した。中には習近平1強体制への不満も白紙プラカードで示され、急遽ゼロコロナ政策は転換された。
しかし、責任者の専門家、鍾南山氏は15日に講演し、オミクロン株について、「致死率は0.1%前後で、肺炎の症状もない。簡単に言えば、『コロナ風邪』だと手のひらを反すようにオミクロン変種コロナは風邪並みだと言い切ったのには驚いた。検査所の閉鎖とか医療への負担を軽減するために、入院を最も重篤な症例に限定するなど、なんとなくほったらかし政策のような気がする。
ニューヨークタイムズの分析では「これから全国的な流行は悲惨なものになる可能性がある。政府が警戒を緩めてから最初の 6 か月以内に中国の人口の 4 分の 1 が感染した場合、これは米国とヨーロッパが Omicron で経験したのと同じ割合であり、中国では推定3 億 6,300 万人が感染する可能性があり、毎日 32,000 人が集中治療室に入院し、これは社会的および政治的危機の可能性がある」
また、Covid の亜種 omicron が 2021 年後半に出現して以来、複数の亜種に急速に進化している。亜種の 1 つである BF.7 は最近、北京で拡散している主な亜種として特定されており、中国での Covid 感染の拡大の原因となっている。BF.7 (BA.5.2.1.7 の略) は、オミクロン バリアント BA.5 の亜系統で、中国からの報告によると、BF.7 は国内のオミクロン亜種の中で最も強い感染力を持ち、他の亜種よりも感染が速く、潜伏期間が短く、以前に Covid に感染した人やワクチン接種済みの人に感染する能力が高いことが示されている。と報じている。
このBF.7は日本をはじめ世界の他の国ではまだ、あまり流行ってないが中国の不活性化ワクチンでは対応できない。早急にmRNAワクチンを導入する必要があるが、ドイツ(バイオンテック)からの働きかけも断り、どうするのだろうか?先日私が接種したワクチンはBA4-5対応mRNAワクチンだった。
新型コロナ初期の頃、スエーデンがロックダウンをしないで流行らせて免疫を持たせれば乗り切れると欧州で唯一頑張ったが失敗した。中国はその先例があるのに「風邪並み」として対応しようとしている。
壮大な実験だが14億人もいるだけに心配だ。